中12 《我儘と公認》 №04
中12 《我儘と公認》 №04
妻の文香(ふみか)が言った『何も無かったよ。』の言葉を信じ その夜 遅く友人の朝井仁志に≪今日は家内が世話になった。≫とメールをすると、直ぐに返信が≪おれの方こそ、奥さんお借りして楽しかったよ。≫の返事がある。
それで私(小野寺宏一)が≪家内は『何も無かった楽しいドライブだけだった。』言っているが、その通りなのか?≫とメールを打ち、ドキドキしながら返信を待っていました。
数分後に朝井から返信が、≪すまん。超えたよ。君の望んでいる事になった。≫の文字が・・・。
≪超えた?一線を超えたと言う事か?≫と問うと、
≪そうだ抱かせて貰ったよ。奥さんもその気だったようだ。勝負下着って言うのか、後ろがヒモだけの下着だった。≫と答えのメール。
≪まさか生じゃないよな?≫
朝井は≪ああ、もちろんさ。ちゃんと着けた。≫
《文香は私に嘘をついていたのです。勝負下着を持っている事さえ知りませんでした。》
≪また週末に会うと言っていたけど?≫私は半分怒りと半分嫉妬でいた。
≪そう。それも奥さんの方から言い出したんだ。≫
私を変態扱いしていた妻が 最初のドライブで身体を許してしまっていたのです。全ては、あの≪バ~イ≫の軽いメールの返事が 妻の気持ちを表しているようでした。
ショックを引きずりながら私が寝室に戻ると、文香が軽い寝息を立て寝ています。昼間は朝井に身体を曝け出し、互いの性器を舐め合い、膣にペニスを咥え込む。そんな妻の姿を想像すると、怒りと嫉妬で目が冴えてしまい朝方まで眠りに付けませんでした。
朝、私が起きると普段と変わらぬ妻の文香が、気のせいか、表情が明るく、動きも軽やかに見えるのです。子供達を送り出し 二人だけになると、私の方が緊張してしまいました。
《聞こうか聞くまいか、私は迷いましたが・・・。》
「あのな~。」と文香に、
『えっ!?なあ~に?』
「朝井に聞いたよ。昨日の事を・・。」と言うと
『そう~やっぱり男同士よね。私も直ぐに分かったわ。あなたの今朝の表情で、でもね そうさせたのは、あなただからね。浮気じゃ無いです。』と文香は答える。
「まあ、そうだけど・・なら・・なぜ昨日は嘘を・・何も無かったと云うんだ。」
『それは謝ります。でもね、それはあなたへの気配りだと思って下さい。』
と言い訳する妻に対して、内心《ふん何が気配りなんだ。》と思いました。
私は次に勝負下着の事を訊くと、『そんな事まで、あの人は話したのね。なら正直に言います。』『あなたが朝井さんを招いた日から、私ね、この人に抱かれるんだと思うようになったの。それから何回も会っている内に、あなたとは違う。何て言うのか、ごめんなさいね。男の魅力を感じて来たの。』
妻の文香は、朝井の話し方や仕草など全てが好きになって行ったらしいのです。だから、『あなたに隠れて、店員さんにも恥ずかしかったけど、この歳であんな下着を買ってしまったの。』と告白した。
そうなんです。妻は朝井に惚れてしまっていたんのです。私が気がつかなかっただけでした。専業主婦で外界を知らぬ退屈な毎日の繰り返し。そこへ見てくれのいい朝井が登場する。浮気など出来ない妻にしてみれば、私の【貸し出し】願望で〖夫公認の浮気〗が、いや〖本気の恋愛(セックス)〗が出来るのです。
私(小野寺宏一)は文香に対し、何も反論できませんでした。男の機能も弱り妻を満足させられない引け目から、友人の朝井仁志に妻を任せるしか出来ないのです。時が私の悲しみと怒りを少しずつですが 静まらせてくれました。そして また週末の土曜日が来たのです。
2015/05/21
妻の文香(ふみか)が言った『何も無かったよ。』の言葉を信じ その夜 遅く友人の朝井仁志に≪今日は家内が世話になった。≫とメールをすると、直ぐに返信が≪おれの方こそ、奥さんお借りして楽しかったよ。≫の返事がある。
それで私(小野寺宏一)が≪家内は『何も無かった楽しいドライブだけだった。』言っているが、その通りなのか?≫とメールを打ち、ドキドキしながら返信を待っていました。
数分後に朝井から返信が、≪すまん。超えたよ。君の望んでいる事になった。≫の文字が・・・。
≪超えた?一線を超えたと言う事か?≫と問うと、
≪そうだ抱かせて貰ったよ。奥さんもその気だったようだ。勝負下着って言うのか、後ろがヒモだけの下着だった。≫と答えのメール。
≪まさか生じゃないよな?≫
朝井は≪ああ、もちろんさ。ちゃんと着けた。≫
《文香は私に嘘をついていたのです。勝負下着を持っている事さえ知りませんでした。》
≪また週末に会うと言っていたけど?≫私は半分怒りと半分嫉妬でいた。
≪そう。それも奥さんの方から言い出したんだ。≫
私を変態扱いしていた妻が 最初のドライブで身体を許してしまっていたのです。全ては、あの≪バ~イ≫の軽いメールの返事が 妻の気持ちを表しているようでした。
ショックを引きずりながら私が寝室に戻ると、文香が軽い寝息を立て寝ています。昼間は朝井に身体を曝け出し、互いの性器を舐め合い、膣にペニスを咥え込む。そんな妻の姿を想像すると、怒りと嫉妬で目が冴えてしまい朝方まで眠りに付けませんでした。
朝、私が起きると普段と変わらぬ妻の文香が、気のせいか、表情が明るく、動きも軽やかに見えるのです。子供達を送り出し 二人だけになると、私の方が緊張してしまいました。
《聞こうか聞くまいか、私は迷いましたが・・・。》
「あのな~。」と文香に、
『えっ!?なあ~に?』
「朝井に聞いたよ。昨日の事を・・。」と言うと
『そう~やっぱり男同士よね。私も直ぐに分かったわ。あなたの今朝の表情で、でもね そうさせたのは、あなただからね。浮気じゃ無いです。』と文香は答える。
「まあ、そうだけど・・なら・・なぜ昨日は嘘を・・何も無かったと云うんだ。」
『それは謝ります。でもね、それはあなたへの気配りだと思って下さい。』
と言い訳する妻に対して、内心《ふん何が気配りなんだ。》と思いました。
私は次に勝負下着の事を訊くと、『そんな事まで、あの人は話したのね。なら正直に言います。』『あなたが朝井さんを招いた日から、私ね、この人に抱かれるんだと思うようになったの。それから何回も会っている内に、あなたとは違う。何て言うのか、ごめんなさいね。男の魅力を感じて来たの。』
妻の文香は、朝井の話し方や仕草など全てが好きになって行ったらしいのです。だから、『あなたに隠れて、店員さんにも恥ずかしかったけど、この歳であんな下着を買ってしまったの。』と告白した。
そうなんです。妻は朝井に惚れてしまっていたんのです。私が気がつかなかっただけでした。専業主婦で外界を知らぬ退屈な毎日の繰り返し。そこへ見てくれのいい朝井が登場する。浮気など出来ない妻にしてみれば、私の【貸し出し】願望で〖夫公認の浮気〗が、いや〖本気の恋愛(セックス)〗が出来るのです。
私(小野寺宏一)は文香に対し、何も反論できませんでした。男の機能も弱り妻を満足させられない引け目から、友人の朝井仁志に妻を任せるしか出来ないのです。時が私の悲しみと怒りを少しずつですが 静まらせてくれました。そして また週末の土曜日が来たのです。
2015/05/21
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