中18〚目覚め〛パート01
中18〚目覚め〛パート01
(原題:ネトラレ 投稿者:澄夫 投稿日:2011/01/18)
僕(河村澄夫)と瑠璃子(るりこ)は、やっと結婚1年目を迎えた夫婦です。僕達は社内結婚なのだが、瑠璃子は入社当時から評判の美人で少しおっとりしているものの、明るく素直な性格で誰からも好かれる娘。
それに比べて僕は容姿も性格も地味で目立たない存在だったので、瑠璃子と結婚が決まったときは周囲の同僚にかなり驚かれ、「どんな弱み握って脅したんだ。」とかからかわれたり、女性社員の間では都市伝説みたいな「澄夫さんのモノって凄いらしいよ。」という噂が流れた為、僕を見る目が変わった程だった。
人並みのモノしか持ち合せてない僕はちょっと嬉しかったのだが、どうやら瑠璃子は怒っているみたいだった。そんなある日、僕の部署で定年退職する上司の送別会があり、僕はその上司に凄くお世話になっていたので、その日は彼の好きな酒にトコトン付き合うつもりで、瑠璃子にもそう伝えていた。
最初は部署の全社員が参加していたのだが、結局最後まで残ったのは僕とその上司と40才になる先輩女性社員の春田倫子(みちこ)さんの3人だった。その上司も年のせいか酒が弱くなっていて、酔いつぶれて寝てしまう。
春田さんと僕の二人で抱きかかえ、ようやくタクシーに乗せて見送ったのだが、最後に上司が、「尻にタマゴの殻をつけてたお前たちが、よくここまで成長したな。もうオレの会社人生に思い残しは無いよ。今日はアリガトな。」と吐露(とろ:心に思っていることを、隠さずうちあける)したので、僕と春田さんは思わず泣いてしまった。
タクシーを見送ると、なんだか寂しい気持ちが湧いてくる。それは春田さんも同じ気持ちだった様で、もう一軒飲みに行く事にした。・・・そんな感傷的な気持ちが間違いの元だった。
上司も送った事で張り詰めていた気持ちが緩んだのだろうか、僕は次の店であっけなく記憶を無くしたのです。気がつくとラブホテルの部屋で、隣には裸の春田さんがいた・・・僕は一気に酔いが醒め、血の気も引いた。春田さんは仕事の方は出来るが、外見は未来から来たネコ型ロボットの様な体型をした完全なオバさんである。
僕は自分で自分のチャレンジ精神に驚きながらも、急いで春田さんを起こし部屋を出ると、僕は逃げる様に瑠璃子の待つ愛の巣へ帰った。帰ってから、そっと寝室を覗くとラッキーな事に瑠璃子は寝ていたので、ほっとしつつ、そのままそっとリビングに行き、数日前に購入したアメリカのシリーズドラマの第1巻のDVDをプレイヤーに入れ、帰宅途中で買った缶コーヒーを半分飲んでテーブルに置いた。
いかにもな状況を拵えて僕はそれから、ホテルの石鹸の匂いを消す為に風呂に入り、ベッドにもぐりこむと妻の瑠璃子が起きてしまい、朝帰りがバレそうなので、そのままリビングのソファーで眠りました。
2015/05/27
(原題:ネトラレ 投稿者:澄夫 投稿日:2011/01/18)
僕(河村澄夫)と瑠璃子(るりこ)は、やっと結婚1年目を迎えた夫婦です。僕達は社内結婚なのだが、瑠璃子は入社当時から評判の美人で少しおっとりしているものの、明るく素直な性格で誰からも好かれる娘。
それに比べて僕は容姿も性格も地味で目立たない存在だったので、瑠璃子と結婚が決まったときは周囲の同僚にかなり驚かれ、「どんな弱み握って脅したんだ。」とかからかわれたり、女性社員の間では都市伝説みたいな「澄夫さんのモノって凄いらしいよ。」という噂が流れた為、僕を見る目が変わった程だった。
人並みのモノしか持ち合せてない僕はちょっと嬉しかったのだが、どうやら瑠璃子は怒っているみたいだった。そんなある日、僕の部署で定年退職する上司の送別会があり、僕はその上司に凄くお世話になっていたので、その日は彼の好きな酒にトコトン付き合うつもりで、瑠璃子にもそう伝えていた。
最初は部署の全社員が参加していたのだが、結局最後まで残ったのは僕とその上司と40才になる先輩女性社員の春田倫子(みちこ)さんの3人だった。その上司も年のせいか酒が弱くなっていて、酔いつぶれて寝てしまう。
春田さんと僕の二人で抱きかかえ、ようやくタクシーに乗せて見送ったのだが、最後に上司が、「尻にタマゴの殻をつけてたお前たちが、よくここまで成長したな。もうオレの会社人生に思い残しは無いよ。今日はアリガトな。」と吐露(とろ:心に思っていることを、隠さずうちあける)したので、僕と春田さんは思わず泣いてしまった。
タクシーを見送ると、なんだか寂しい気持ちが湧いてくる。それは春田さんも同じ気持ちだった様で、もう一軒飲みに行く事にした。・・・そんな感傷的な気持ちが間違いの元だった。
上司も送った事で張り詰めていた気持ちが緩んだのだろうか、僕は次の店であっけなく記憶を無くしたのです。気がつくとラブホテルの部屋で、隣には裸の春田さんがいた・・・僕は一気に酔いが醒め、血の気も引いた。春田さんは仕事の方は出来るが、外見は未来から来たネコ型ロボットの様な体型をした完全なオバさんである。
僕は自分で自分のチャレンジ精神に驚きながらも、急いで春田さんを起こし部屋を出ると、僕は逃げる様に瑠璃子の待つ愛の巣へ帰った。帰ってから、そっと寝室を覗くとラッキーな事に瑠璃子は寝ていたので、ほっとしつつ、そのままそっとリビングに行き、数日前に購入したアメリカのシリーズドラマの第1巻のDVDをプレイヤーに入れ、帰宅途中で買った缶コーヒーを半分飲んでテーブルに置いた。
いかにもな状況を拵えて僕はそれから、ホテルの石鹸の匂いを消す為に風呂に入り、ベッドにもぐりこむと妻の瑠璃子が起きてしまい、朝帰りがバレそうなので、そのままリビングのソファーで眠りました。
2015/05/27
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