中17〖救い〗その3回
中17〖救い〗その3回
私は、道の角に隠れて、男が出てくるのを待っていました。玄関から、男が出てきて、妻の麻貴(まき)も顔を出しました。妻は、ニコニコとして、男に頭を下げていました。誰が見ても、家庭訪問が終わった担任教師を見送る母親に見えるでしょう。
私は男の後をつけて、人気の少ない小道に入ったとき、男の背後から大きめのスーパーの買い物袋をかぶせ、羽交い絞めにしました。〔うあわあっ!〕と男は声を出し後ろに倒れます。私は持っていた石で、五、六回、男の顔面を殴りつけ、走り去りました。パッと後ろを向いたとき、男は、這いつくばってもがいていました。その次の日、新聞に、家庭訪問中の教師、襲われるという記事が載ったのです。そして、不審者に注意の回覧板も出回りました。
その日、私は不倫セックスを目撃したことは妻に一切言いませんでした。その代わり、私は変わりました。セックス面では妻に遠慮をしていたのか。淡白だったのです。麻貴も私との交わりで、大声を出すようなことはありませんでした。この日以降、私は妻を激しく、執拗に攻めました。ローターやディルド(張型)等の道具も使いました。私の変化に戸惑い、道具に怯えていた麻貴も、今では歓喜の声を上げています。
でもまだまだです。もっと、もっと妻を・・・あの時以上に。
「どうだあっ!」
『ああんっ!あなたもう駄目っ!逝っちゃうっ!!』
私が変わったとしても、麻貴を激しく、道具を使って責めるようになったとしても、私の鬱々とした気持ちは消えませんでした。ディルドやローターで麻貴を軽く逝かせる事ができても、肝心の私自身が妻の中に入ったら、あっけなく終わってしまうのですから。そして、あの麻貴の肢体が浮かぶのです。
息子の担任の教師である男に、組み敷かれて、上に乗せられ、四つんばいにされて、力強く攻められる麻貴の肢体が乳房を揺さぶられ、尻を突きまくられ、キスに応じて、絶頂していく。あの男は、どのようにして妻の麻貴を寝盗ったんだ。一体何がきっかけなんだ。それを確かめなければ、気が収まらなくなりました。小細工で妻を責めるだけではもう、私はどうにも納まらなかったのです。
私は、麻貴のこの数カ月の変化や言動を思い返しました。変わったことといえば、『息子の剛(つよし)に、剣道を習わしたい。』といって、しつこかったくらいだ。剛は体が丈夫ではなかったので、というのが理由で。私も承知しました。剣道を習い始めて活発になってくる剛の様子を、妻を嬉々として話したものです。そして、『指導者が素晴らしい人で・・・学校の先生なの。』だ、と・・・。
まさか、その指導者が。そう思い出すと、私の妻への情欲は燃え上がりました。そういう繋がりなのか?そうだとしても何がどうなって?私は、路上で襲ったその男の顔をはっきり見ていませんから。特定はできません。なんとかはっきりさせる手立てはないか?私は考え続けました。
2015/05/11
私は、道の角に隠れて、男が出てくるのを待っていました。玄関から、男が出てきて、妻の麻貴(まき)も顔を出しました。妻は、ニコニコとして、男に頭を下げていました。誰が見ても、家庭訪問が終わった担任教師を見送る母親に見えるでしょう。
私は男の後をつけて、人気の少ない小道に入ったとき、男の背後から大きめのスーパーの買い物袋をかぶせ、羽交い絞めにしました。〔うあわあっ!〕と男は声を出し後ろに倒れます。私は持っていた石で、五、六回、男の顔面を殴りつけ、走り去りました。パッと後ろを向いたとき、男は、這いつくばってもがいていました。その次の日、新聞に、家庭訪問中の教師、襲われるという記事が載ったのです。そして、不審者に注意の回覧板も出回りました。
その日、私は不倫セックスを目撃したことは妻に一切言いませんでした。その代わり、私は変わりました。セックス面では妻に遠慮をしていたのか。淡白だったのです。麻貴も私との交わりで、大声を出すようなことはありませんでした。この日以降、私は妻を激しく、執拗に攻めました。ローターやディルド(張型)等の道具も使いました。私の変化に戸惑い、道具に怯えていた麻貴も、今では歓喜の声を上げています。
でもまだまだです。もっと、もっと妻を・・・あの時以上に。
「どうだあっ!」
『ああんっ!あなたもう駄目っ!逝っちゃうっ!!』
私が変わったとしても、麻貴を激しく、道具を使って責めるようになったとしても、私の鬱々とした気持ちは消えませんでした。ディルドやローターで麻貴を軽く逝かせる事ができても、肝心の私自身が妻の中に入ったら、あっけなく終わってしまうのですから。そして、あの麻貴の肢体が浮かぶのです。
息子の担任の教師である男に、組み敷かれて、上に乗せられ、四つんばいにされて、力強く攻められる麻貴の肢体が乳房を揺さぶられ、尻を突きまくられ、キスに応じて、絶頂していく。あの男は、どのようにして妻の麻貴を寝盗ったんだ。一体何がきっかけなんだ。それを確かめなければ、気が収まらなくなりました。小細工で妻を責めるだけではもう、私はどうにも納まらなかったのです。
私は、麻貴のこの数カ月の変化や言動を思い返しました。変わったことといえば、『息子の剛(つよし)に、剣道を習わしたい。』といって、しつこかったくらいだ。剛は体が丈夫ではなかったので、というのが理由で。私も承知しました。剣道を習い始めて活発になってくる剛の様子を、妻を嬉々として話したものです。そして、『指導者が素晴らしい人で・・・学校の先生なの。』だ、と・・・。
まさか、その指導者が。そう思い出すと、私の妻への情欲は燃え上がりました。そういう繋がりなのか?そうだとしても何がどうなって?私は、路上で襲ったその男の顔をはっきり見ていませんから。特定はできません。なんとかはっきりさせる手立てはないか?私は考え続けました。
2015/05/11
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