中10〚新しい夫婦の形〛2章第6話 13
中10〚新しい夫婦の形〛2章第6話 13
二人目は企画部のサブリーダーである高山正志だった。高山の年齢は40代前半で、小太りで頭髪も薄く見た目にも冴えない男だった。僕は園部君から高山が妻の希美(のぞみ)と関係したと聞いて、一番納得がいかない男でもあった。
希美と高山、それに企画部の部長である柳本孝男と三人で仙台にイベントで出張した時だった。柳本は取締役の部長でもあり、本社でも豪腕で有名だ。企画部の社員はみな、柳本に振り回されていることは有名だった。
その日小さなトラブルがあり、柳本は高山を執拗に叱責したらしい。普段会社でも高山は柳本に幾度となく叱責されているところ見ていて、希美は『気の毒だ。』と感じていたようだった。そして仙台にまで来て柳本の叱責を受け、高山はすっかり肩を落としていた。
しかし、夕方に柳本は急な本社での用事のため、イベントを高山と妻にまかせて東京に戻って行った。その後なんとか二人でイベントを無事終了させて出張先のホテルに着いても、高山は柳本に叱責されたことを引きずっていた。希美はそんな高山に元気になってもらおうと、ホテルのエレベーターで別れ際に『高山の頬(ほお)にキスをした。』と言う。
「希美は何故高山さんにキスをしたんだ?」
『前の日にあなたと喧嘩したことが原因だったのかもしれない・・・。』
妻は正直にそう話してくれた。希美がホテルの部屋に入りしばらくすると外からノックが聞こえ、ドアをあけるとそこに高山が立っていた。
〔さっきは突然だったからお礼を言えなかったけど、キスしてくれてどうもありがとう。〕
高山はドアの外で妻にそう言ってきた。希美はそれを聞いて思わず吹き出してしまったという。高山がそのまま自分の部屋に引き返そうとするところを、妻が呼びとめて部屋に招きいれた。
『高山さん、少し私の部屋で飲みませんか?』
希美にそう言われた時の高山の幸せそうな顔が、僕にも容易に想像できた。酒に弱い高山は350mlのビールで顔を真っ赤にしていたと言う。
〔百瀬くん、もう一度キスをしてくれないか?〕
酔った勢いで高山は妻にそう何度も迫ったようだが、決して強引ではなかったようだった。希美も軽い気持ちで、『じゃあ!あと一回だけですよ。』と言ったキスが二回、三回としだいにエスカレートしていき、いつの間にか唇と唇を重ねる本格的なキスへと移行していったと言う。キスをしたまま、高山は妻の手をとり自分の股間にあてがうと、ズボンの上からの堅く怒張したペニスがはっきりとわかり、希美は『そのまま力が抜けていったの。』と言う。
抵抗ができないまま妻は高山に洋服を脱がされ、全裸にされてからの愛撫は今までに経験しなかった快感を味わったと言う。また、普段の見た目から想像もできないくらい高山の精力は強く、その日希美は何度も逝かされたと振り返った。避妊具(コンドーム)を持っていなかったので、その日高山は最終的に膣外へ射精して終わったと言う。
希美の高山に対する行為は確かに裏切り行為かもしれないが、僕自身本社に居る時から高山という人間を良く知っているし、決して妻が心までも奪われる人間でもなく、身体だけの関係と割り切れば充分に許せる範囲だった。
また、その後も高山とは何度か出張を同行し関係をもったことも数回あったと言った。しかし臆病な高山は出張が複数人だったときは決して求めてくるようなことはなかったと言う。希美は『今回の出張でも高山とは関係しなかった。』という。
「高山さんなら僕は嫉妬しないし、許せるよ・・・。」
そう希美に伝えると、先ほどから襲ってきている睡魔に勝てず僕は妻の胸の中で深い眠りについた。
2015/05/05
二人目は企画部のサブリーダーである高山正志だった。高山の年齢は40代前半で、小太りで頭髪も薄く見た目にも冴えない男だった。僕は園部君から高山が妻の希美(のぞみ)と関係したと聞いて、一番納得がいかない男でもあった。
希美と高山、それに企画部の部長である柳本孝男と三人で仙台にイベントで出張した時だった。柳本は取締役の部長でもあり、本社でも豪腕で有名だ。企画部の社員はみな、柳本に振り回されていることは有名だった。
その日小さなトラブルがあり、柳本は高山を執拗に叱責したらしい。普段会社でも高山は柳本に幾度となく叱責されているところ見ていて、希美は『気の毒だ。』と感じていたようだった。そして仙台にまで来て柳本の叱責を受け、高山はすっかり肩を落としていた。
しかし、夕方に柳本は急な本社での用事のため、イベントを高山と妻にまかせて東京に戻って行った。その後なんとか二人でイベントを無事終了させて出張先のホテルに着いても、高山は柳本に叱責されたことを引きずっていた。希美はそんな高山に元気になってもらおうと、ホテルのエレベーターで別れ際に『高山の頬(ほお)にキスをした。』と言う。
「希美は何故高山さんにキスをしたんだ?」
『前の日にあなたと喧嘩したことが原因だったのかもしれない・・・。』
妻は正直にそう話してくれた。希美がホテルの部屋に入りしばらくすると外からノックが聞こえ、ドアをあけるとそこに高山が立っていた。
〔さっきは突然だったからお礼を言えなかったけど、キスしてくれてどうもありがとう。〕
高山はドアの外で妻にそう言ってきた。希美はそれを聞いて思わず吹き出してしまったという。高山がそのまま自分の部屋に引き返そうとするところを、妻が呼びとめて部屋に招きいれた。
『高山さん、少し私の部屋で飲みませんか?』
希美にそう言われた時の高山の幸せそうな顔が、僕にも容易に想像できた。酒に弱い高山は350mlのビールで顔を真っ赤にしていたと言う。
〔百瀬くん、もう一度キスをしてくれないか?〕
酔った勢いで高山は妻にそう何度も迫ったようだが、決して強引ではなかったようだった。希美も軽い気持ちで、『じゃあ!あと一回だけですよ。』と言ったキスが二回、三回としだいにエスカレートしていき、いつの間にか唇と唇を重ねる本格的なキスへと移行していったと言う。キスをしたまま、高山は妻の手をとり自分の股間にあてがうと、ズボンの上からの堅く怒張したペニスがはっきりとわかり、希美は『そのまま力が抜けていったの。』と言う。
抵抗ができないまま妻は高山に洋服を脱がされ、全裸にされてからの愛撫は今までに経験しなかった快感を味わったと言う。また、普段の見た目から想像もできないくらい高山の精力は強く、その日希美は何度も逝かされたと振り返った。避妊具(コンドーム)を持っていなかったので、その日高山は最終的に膣外へ射精して終わったと言う。
希美の高山に対する行為は確かに裏切り行為かもしれないが、僕自身本社に居る時から高山という人間を良く知っているし、決して妻が心までも奪われる人間でもなく、身体だけの関係と割り切れば充分に許せる範囲だった。
また、その後も高山とは何度か出張を同行し関係をもったことも数回あったと言った。しかし臆病な高山は出張が複数人だったときは決して求めてくるようなことはなかったと言う。希美は『今回の出張でも高山とは関係しなかった。』という。
「高山さんなら僕は嫉妬しないし、許せるよ・・・。」
そう希美に伝えると、先ほどから襲ってきている睡魔に勝てず僕は妻の胸の中で深い眠りについた。
2015/05/05
- 関連記事
-
- 中10〚新しい夫婦の形〛2章第3話 10 (2015/04/20)
- 中9〖妻の写真集〗 Vol.9 (2015/04/20)
- 中14〖恋に恋した妻〗Part5 (2015/04/23)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第11回〗 (2015/04/25)
- 中10〚新しい夫婦の形〛2章第4話 11 (2015/04/26)
- 中10〚新しい夫婦の形〛2章第5話 12 (2015/04/29)
- 中14〖恋に恋した妻〗Part6 (2015/05/04)
- 中10〚新しい夫婦の形〛2章第6話 13 (2015/05/05)
- 中17〖救い〗その2回 (2015/05/05)
- 中16〖これでいいのか?〗第2話 (2015/05/06)
- 中14〖恋に恋した妻〗Part7 (2015/05/08)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第12回〗 (2015/05/08)
- 中10〚新しい夫婦の形〛2章第7話 14 (2015/05/09)
- 中17〖救い〗その3回 (2015/05/11)
- 中14〖恋に恋した妻〗Part8 (2015/05/11)
コメント
コメントの投稿