中14〖恋に恋した妻〗PART19
中14〖恋に恋した妻〗PART19
その皮切りが、≪旦那さんとはどんなエッチをするんですか?≫と送ったメールです。僕(真一:しんいち29歳)は事前に哲平から、妻の波戸咲希(はと・さき29歳)とはそういった類の話をしていないということは確認済み。
そもそも咲希は普段からの下ネタは勿論、セックスの最中も殆ど喋りません。そんな妻の咲希が、実はすこしむっつりスケベな一面があるのも興奮した。上記の質問メールに対し、≪普通だよ。優しいかな。≫と返してきた直後、≪でも正直物足り無いときもあるかも。なんてね(笑)≫と追加でメールがくる。しかし、正直落胆するよりも、興奮のほうが大きかった。
そこ(物足り無い点について)は是が非でも、詳しく聞きたかったのでしつこく食い下がった。だから、≪何が足りないの?どこが不満?≫と尋ねるが、≪言わないよ。≫ってことを何度も繰り返し、ついに≪優しすぎるのかな?≫と本音を引き出した。
ちなみに、メールをしている時の状況は、大体僕が書斎(というよりは物置部屋に近い)で仕事をする振りをしながら、咲希はリビングでという形です。いつも僕が書斎に入ってからメールが来るというのが不自然に思われないようにだ。メール交換を始めた初期の頃に、≪メールを送っても良い時間教えて?≫と送ったところ、すると咲希から≪旦那は大体午後9時~10時くらいは書斎に篭るから、その時間くらいなら大丈夫かも?≫と返事を貰ってからこうしている。たまに、仕事帰りにネットカフェから送ることもあった。
≪咲希さんって実はMなんじゃない?≫と僕が前から思っていたことを質問する。咲希は基本しっかりしているし、誰に対しても物怖じせずハキハキと意見を言う人間だ。≪そうかもしれないわ。≫顔立ちも篠原涼子似で、気の強そうな釣り目と、筋の通った鼻に、いつもキリっと結ばれた口元。咲希は内面的にも外面的にも、Sっ気がありそうな人間と思われがちだが、僕はなんとなくMの気質じゃないかと思っていた。
僕もドMなので、たまにお互いの感情のやり取りがチグハグに感じてしまうことも多々あった。まぁそれでも結婚生活を続けてこられたのは、そのチグハグを超越する他の部分による相性や、情が有り余っているからと思いたい。別に夫婦とは漫才コンビではない。勝手な推論だが、S同士のカップルは絶対上手くいかないが(というかそもそもくっつかない気もする)、それに比べれば、M同士は全然可能性があると思っている。
≪先輩もMっぽいよね。≫と偽哲平でメール。
≪多分そうかもね。≫って咲希が応えた・
≪それってどうなの?≫
≪相性的には微妙なのかもね。でもだからといって不満とかじゃないよ。≫
≪Hでちゃんと満足できてる?物足りないのに。≫
≪うーん。正直に言っていい?引かないでね?≫
≪なに?≫続きを聞くのが少し怖かったが、好奇心がそれに勝った。
≪実は真一君(咲希はたまに僕のことを君付けする)でイったことって無いんだ。≫
その瞬間は、哲平に対して、怒りとも思えるくらいの強い嫉妬を感じた。しかし同時に、拝んでしまうほどの感謝。激しい劣等感に襲われると同時に、痛いくらいの勃起です。
もう何年も一緒で、最低でも何百回、もしかしたら千に近い回数で身体を重ねてきたのに、一度も満足させたことが無かった(自覚さえなかった)自分自身に失望するのと同時に、それを他の男に告白する咲希に激しく欲情した。
2015/09/24
その皮切りが、≪旦那さんとはどんなエッチをするんですか?≫と送ったメールです。僕(真一:しんいち29歳)は事前に哲平から、妻の波戸咲希(はと・さき29歳)とはそういった類の話をしていないということは確認済み。
そもそも咲希は普段からの下ネタは勿論、セックスの最中も殆ど喋りません。そんな妻の咲希が、実はすこしむっつりスケベな一面があるのも興奮した。上記の質問メールに対し、≪普通だよ。優しいかな。≫と返してきた直後、≪でも正直物足り無いときもあるかも。なんてね(笑)≫と追加でメールがくる。しかし、正直落胆するよりも、興奮のほうが大きかった。
そこ(物足り無い点について)は是が非でも、詳しく聞きたかったのでしつこく食い下がった。だから、≪何が足りないの?どこが不満?≫と尋ねるが、≪言わないよ。≫ってことを何度も繰り返し、ついに≪優しすぎるのかな?≫と本音を引き出した。
ちなみに、メールをしている時の状況は、大体僕が書斎(というよりは物置部屋に近い)で仕事をする振りをしながら、咲希はリビングでという形です。いつも僕が書斎に入ってからメールが来るというのが不自然に思われないようにだ。メール交換を始めた初期の頃に、≪メールを送っても良い時間教えて?≫と送ったところ、すると咲希から≪旦那は大体午後9時~10時くらいは書斎に篭るから、その時間くらいなら大丈夫かも?≫と返事を貰ってからこうしている。たまに、仕事帰りにネットカフェから送ることもあった。
≪咲希さんって実はMなんじゃない?≫と僕が前から思っていたことを質問する。咲希は基本しっかりしているし、誰に対しても物怖じせずハキハキと意見を言う人間だ。≪そうかもしれないわ。≫顔立ちも篠原涼子似で、気の強そうな釣り目と、筋の通った鼻に、いつもキリっと結ばれた口元。咲希は内面的にも外面的にも、Sっ気がありそうな人間と思われがちだが、僕はなんとなくMの気質じゃないかと思っていた。
僕もドMなので、たまにお互いの感情のやり取りがチグハグに感じてしまうことも多々あった。まぁそれでも結婚生活を続けてこられたのは、そのチグハグを超越する他の部分による相性や、情が有り余っているからと思いたい。別に夫婦とは漫才コンビではない。勝手な推論だが、S同士のカップルは絶対上手くいかないが(というかそもそもくっつかない気もする)、それに比べれば、M同士は全然可能性があると思っている。
≪先輩もMっぽいよね。≫と偽哲平でメール。
≪多分そうかもね。≫って咲希が応えた・
≪それってどうなの?≫
≪相性的には微妙なのかもね。でもだからといって不満とかじゃないよ。≫
≪Hでちゃんと満足できてる?物足りないのに。≫
≪うーん。正直に言っていい?引かないでね?≫
≪なに?≫続きを聞くのが少し怖かったが、好奇心がそれに勝った。
≪実は真一君(咲希はたまに僕のことを君付けする)でイったことって無いんだ。≫
その瞬間は、哲平に対して、怒りとも思えるくらいの強い嫉妬を感じた。しかし同時に、拝んでしまうほどの感謝。激しい劣等感に襲われると同時に、痛いくらいの勃起です。
もう何年も一緒で、最低でも何百回、もしかしたら千に近い回数で身体を重ねてきたのに、一度も満足させたことが無かった(自覚さえなかった)自分自身に失望するのと同時に、それを他の男に告白する咲希に激しく欲情した。
2015/09/24
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