長U〖綾乃の想い〗第4章その3 22
長U〖綾乃の想い〗第4章その3 22
夜、夫の藤澤良一(りょういち:37歳)と2人で使っているベッドに入った妻の藤澤綾乃(あやの:30歳)は、何かを求めるようにして横にいる良一に身体を寄り添わせる。夫の仕事が特に忙しくなってからはめっきり少なくなっていた夫婦の夜の営み。良一が疲れているのは分かっていたが、今の綾乃にはどうしても肌で感じる良一の愛情が必要だったのだ。
『ねぇ良一・・・。』
綾乃が横で寝ている良一の肩を指先でツンツンと突く。
「・・・ん?何?」
良一がそれに反応して綾乃の方に顔を向けると、綾乃は少し甘えるようにして布団の中で夫に抱きついた。
「珍しいな、綾乃の方からなんて。」
『もぅ・・・恥ずかしいから・・そんな事言わないでよ。』
「そういえば最近してなかったもんな。」
『・・・ウン・・・。』
綾乃のささやかな求めに応じるようにして良一は綾乃にキスをした。
『ン・・・ハァ・・・。』
久しぶりに感じる夫・良一の味。キスをされた瞬間から、綾乃は身体の奥から熱い興奮が込み上げてくるのを感じる。
『ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・』
自然と荒くなる呼吸。
『ン・・・ァ・・・良一・・・ハァ・・・。』
良一の手が身体に優しく触れてくる。そして綾乃の方からも手を良一の肌着の中に入れて
みる。素肌から感じる良一の温かい体温。心臓の鼓動。良一の身体を弄るように手を動かす彩乃。
「ハァ・・・今日はいつになく積極的だな?何かあったのか?」
『ン・・・ハァ・・・ううん・・・別に・・・ン・・・。』
良一の愛撫で忘れさせて欲しかった。綾乃の中にある、良一以外の男(三浦)を想像してしまったという記憶を・・・・心の中に入り込んできたあの男・・好きでも何でも無いはずの、いや、寧ろ警戒感さえ抱いている男に抱かれるところを想像してしまった事。そう・・・まだ一度しか会っていないあの三浦智(さとし:33歳)に抱かれるところを想像してしまった記憶を、綾乃は良一の愛で打ち消してもらいたかったのである。
『ァァ・・・良一・・・ハァ・・・好き・・・愛している・・・ハァ・・・。』
布団の中で生まれたままの姿になった2人は、お互いの愛を確かめるように肌と肌を合わせる。そして良一の手はゆっくりと綾乃の大事な部分へと流れていく。
『・・・ァン・・・。』
「ハァ・・・綾乃・・・凄い濡れている・・・。」
『イヤ・・・言わないで・・・。』
良一の言うとおり、今日の綾乃の興奮はいつもより数倍大きなものであった。《こんなにも男の人を、良一を欲しい》と思ったのは初めてかもしれない。恋人、夫婦として今まで何度も身体を重ねてきた事のある良一、そして綾乃自身でさえも、綾乃はこういった性的な事には淡白な方だと思っていた。
もちろん男女の関係において大事な事だという認識はあったが、正直自分から求める程好きではなかったというか、生活の中で優先順位がそれ程高いものではなかったというのが、綾乃の本心だった。しかし今の綾乃は違う。こんなにも身体が疼くのはどうしてだろう・・・。
2016/01/29
夜、夫の藤澤良一(りょういち:37歳)と2人で使っているベッドに入った妻の藤澤綾乃(あやの:30歳)は、何かを求めるようにして横にいる良一に身体を寄り添わせる。夫の仕事が特に忙しくなってからはめっきり少なくなっていた夫婦の夜の営み。良一が疲れているのは分かっていたが、今の綾乃にはどうしても肌で感じる良一の愛情が必要だったのだ。
『ねぇ良一・・・。』
綾乃が横で寝ている良一の肩を指先でツンツンと突く。
「・・・ん?何?」
良一がそれに反応して綾乃の方に顔を向けると、綾乃は少し甘えるようにして布団の中で夫に抱きついた。
「珍しいな、綾乃の方からなんて。」
『もぅ・・・恥ずかしいから・・そんな事言わないでよ。』
「そういえば最近してなかったもんな。」
『・・・ウン・・・。』
綾乃のささやかな求めに応じるようにして良一は綾乃にキスをした。
『ン・・・ハァ・・・。』
久しぶりに感じる夫・良一の味。キスをされた瞬間から、綾乃は身体の奥から熱い興奮が込み上げてくるのを感じる。
『ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・』
自然と荒くなる呼吸。
『ン・・・ァ・・・良一・・・ハァ・・・。』
良一の手が身体に優しく触れてくる。そして綾乃の方からも手を良一の肌着の中に入れて
みる。素肌から感じる良一の温かい体温。心臓の鼓動。良一の身体を弄るように手を動かす彩乃。
「ハァ・・・今日はいつになく積極的だな?何かあったのか?」
『ン・・・ハァ・・・ううん・・・別に・・・ン・・・。』
良一の愛撫で忘れさせて欲しかった。綾乃の中にある、良一以外の男(三浦)を想像してしまったという記憶を・・・・心の中に入り込んできたあの男・・好きでも何でも無いはずの、いや、寧ろ警戒感さえ抱いている男に抱かれるところを想像してしまった事。そう・・・まだ一度しか会っていないあの三浦智(さとし:33歳)に抱かれるところを想像してしまった記憶を、綾乃は良一の愛で打ち消してもらいたかったのである。
『ァァ・・・良一・・・ハァ・・・好き・・・愛している・・・ハァ・・・。』
布団の中で生まれたままの姿になった2人は、お互いの愛を確かめるように肌と肌を合わせる。そして良一の手はゆっくりと綾乃の大事な部分へと流れていく。
『・・・ァン・・・。』
「ハァ・・・綾乃・・・凄い濡れている・・・。」
『イヤ・・・言わないで・・・。』
良一の言うとおり、今日の綾乃の興奮はいつもより数倍大きなものであった。《こんなにも男の人を、良一を欲しい》と思ったのは初めてかもしれない。恋人、夫婦として今まで何度も身体を重ねてきた事のある良一、そして綾乃自身でさえも、綾乃はこういった性的な事には淡白な方だと思っていた。
もちろん男女の関係において大事な事だという認識はあったが、正直自分から求める程好きではなかったというか、生活の中で優先順位がそれ程高いものではなかったというのが、綾乃の本心だった。しかし今の綾乃は違う。こんなにも身体が疼くのはどうしてだろう・・・。
2016/01/29
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