長S〖俺が仕掛けた〗第3章2話 10
長S〖俺が仕掛けた〗第3章2話 10
私(西條孝雄:41歳)は深夜に帰宅しましたが、妻(西條麗子:38歳)は寝ないで待って
くれていました。
『おかえりなさい。大変だったわね。』
「ああっ、散々だったよ。今の時代はいろいろうるさいよ。以前なら電話で謝ったら済んでいたのになあ・・それはそうと、どうだった?伊藤君の料理は。」
『えへっ、もう笑っちゃったわ。あれでよく食事をご馳走しますなんて言えたものね。結局はほとんど私が作っちゃったの。それでも自分でやろうとするだけでもいいことよね。』
「そうだよな。まあ本人が自分で食事に気を使うようになることはいいことだ。」
『そうね。いつまでも若くないしね。』
「さぁ、俺は風呂に入るから先に休んでくれ。」
食事のことなどは正直どうでもよかったのですが、妻の麗子がそれ以上何も言いそうな感じでもなかったので私は風呂に入りました。
翌日の昼、伊藤(健一:28歳)君は約束の時間に待ち合わせ場所の喫茶店に来ます。DVDを受け取り、私は昼食を共にしながら伊藤君に聞いてみました。
「1歩前進か?どんな前進なのか楽しみだな、ゆっくり見せてもらうよ。妻は特に変わった様子はなかったけどな。」
〔そうですか、むしろ変わっておられない方がいいですね。何事もなかったかのように自然の流れとして受けとめていただければ、僕もうれしいです。〕
「そうか、自然の流れの中で1歩前進か。ますます楽しみだな。」
私(西條孝雄)は伊藤君に余裕の表情を見せていたつもりでしたが、心の中では早くDVDを見たくてたまらなかったのです。
その日は午後7時頃に帰宅しましたが、DVDを見ることが出来た時は夜11時を過ぎてい
ました。妻の麗子が寝室に入ったのを確認し、私はヘッドホンを装着してドキドキしながら再生させます。DVDに出てきた伊藤君の部屋は前と何も変わっておらず、ビデオが隠されている位置もまったく同じのようでした。二人でキッチンに立って食事を作っているのか、妻(西條麗子:38歳)と伊藤君の姿が見え隠れし、時々話し声も聞こえてきます。
『ああっ、だめよ。それは先に煮込まないと。』
『ちがう、ちがう、いいわ。それは私がするから。』
どうやら伊藤君が何とか自分でしようとしているのを、妻の麗子は見ていられないといった雰囲気です。
その後は前と同じような光景でした。二人で食事をしながら談笑し、その後はまたもやワインを傾けていました。
『伊藤君もやればできるじゃない、私 見直したわ。』
〔そうですか?でも全然ですよね・・。麗子さんがいないと悲惨な料理になって・・・とても食べられたものじゃないですよ。〕
『いいの、いいの、食事に気をつけようと思うだけでも全然違うからね。』
妻に褒められて伊藤君はすごくうれしそうな顔をして笑っています。《まさか、これが1歩前進なのかな?そうだとしたらとんだ筋違いな前進だな・・》そんなことを思いながら、私(西條孝雄)は前回とほとんど変わりのないDVDに飽きてきたところでしたが、その時、 伊藤健一君が妻にこう言いました。
〔麗子さん、肩がこるんですか?〕
妻がワインを飲みながら時々肩のあたりを触っているのをみて、伊藤君が声をかけたので
す。
『うん、わたし結構若い頃から肩がこるタイプなのよね。』
すると伊藤君はちょっと深呼吸して言いました。
〔そうなんですか、もし・・よかったら僕が揉んであげましょうか?〕
『ほんとに?じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな~。』
すると伊藤君は麗子の背後にまわり、後ろから妻の肩に手をおいてゆっくりと揉み始めた
のです。それは伊藤君が初めて妻の身体に触れた瞬間でした。
《これか・・・・確かに前に比べれば1歩前進だ・・・》
伊藤君の手はやや震えているように見えます。それは無理もないでしょう。指一本触れることが出来なかった対象に、今は堂々と触れているのです。伊藤君の手には服の上からとはいえ妻のブラジャーの感触も伝わっているのか?顔が真っ赤になっていました。
麗子もやはり最初は意識したのだろうか?恥ずかしそうにしていましたが、マッサージの効能でじわじわと心地よくなってきた感じです。顔を赤らめながら、下向き加減で目を閉
じて伊藤君の肩揉みに身を任せていたのでした。
大きな手でゆっくりと肩を揉みほぐした後、伊藤君は左手を妻の左肩において支えると、 右手で首の下から背骨へとゆっくりと指を立てて、指圧するように摩っていきました。すると、下向き加減だった妻の麗子は身体を反りかえらせて顔を斜め上に向けると、目を閉じたまま思わず喘ぐような声を張り上げたのです。
『ああっ、ああっ、気持ちいいっ、すごく・・いいっ・・!』
2016/02/18
私(西條孝雄:41歳)は深夜に帰宅しましたが、妻(西條麗子:38歳)は寝ないで待って
くれていました。
『おかえりなさい。大変だったわね。』
「ああっ、散々だったよ。今の時代はいろいろうるさいよ。以前なら電話で謝ったら済んでいたのになあ・・それはそうと、どうだった?伊藤君の料理は。」
『えへっ、もう笑っちゃったわ。あれでよく食事をご馳走しますなんて言えたものね。結局はほとんど私が作っちゃったの。それでも自分でやろうとするだけでもいいことよね。』
「そうだよな。まあ本人が自分で食事に気を使うようになることはいいことだ。」
『そうね。いつまでも若くないしね。』
「さぁ、俺は風呂に入るから先に休んでくれ。」
食事のことなどは正直どうでもよかったのですが、妻の麗子がそれ以上何も言いそうな感じでもなかったので私は風呂に入りました。
翌日の昼、伊藤(健一:28歳)君は約束の時間に待ち合わせ場所の喫茶店に来ます。DVDを受け取り、私は昼食を共にしながら伊藤君に聞いてみました。
「1歩前進か?どんな前進なのか楽しみだな、ゆっくり見せてもらうよ。妻は特に変わった様子はなかったけどな。」
〔そうですか、むしろ変わっておられない方がいいですね。何事もなかったかのように自然の流れとして受けとめていただければ、僕もうれしいです。〕
「そうか、自然の流れの中で1歩前進か。ますます楽しみだな。」
私(西條孝雄)は伊藤君に余裕の表情を見せていたつもりでしたが、心の中では早くDVDを見たくてたまらなかったのです。
その日は午後7時頃に帰宅しましたが、DVDを見ることが出来た時は夜11時を過ぎてい
ました。妻の麗子が寝室に入ったのを確認し、私はヘッドホンを装着してドキドキしながら再生させます。DVDに出てきた伊藤君の部屋は前と何も変わっておらず、ビデオが隠されている位置もまったく同じのようでした。二人でキッチンに立って食事を作っているのか、妻(西條麗子:38歳)と伊藤君の姿が見え隠れし、時々話し声も聞こえてきます。
『ああっ、だめよ。それは先に煮込まないと。』
『ちがう、ちがう、いいわ。それは私がするから。』
どうやら伊藤君が何とか自分でしようとしているのを、妻の麗子は見ていられないといった雰囲気です。
その後は前と同じような光景でした。二人で食事をしながら談笑し、その後はまたもやワインを傾けていました。
『伊藤君もやればできるじゃない、私 見直したわ。』
〔そうですか?でも全然ですよね・・。麗子さんがいないと悲惨な料理になって・・・とても食べられたものじゃないですよ。〕
『いいの、いいの、食事に気をつけようと思うだけでも全然違うからね。』
妻に褒められて伊藤君はすごくうれしそうな顔をして笑っています。《まさか、これが1歩前進なのかな?そうだとしたらとんだ筋違いな前進だな・・》そんなことを思いながら、私(西條孝雄)は前回とほとんど変わりのないDVDに飽きてきたところでしたが、その時、 伊藤健一君が妻にこう言いました。
〔麗子さん、肩がこるんですか?〕
妻がワインを飲みながら時々肩のあたりを触っているのをみて、伊藤君が声をかけたので
す。
『うん、わたし結構若い頃から肩がこるタイプなのよね。』
すると伊藤君はちょっと深呼吸して言いました。
〔そうなんですか、もし・・よかったら僕が揉んであげましょうか?〕
『ほんとに?じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな~。』
すると伊藤君は麗子の背後にまわり、後ろから妻の肩に手をおいてゆっくりと揉み始めた
のです。それは伊藤君が初めて妻の身体に触れた瞬間でした。
《これか・・・・確かに前に比べれば1歩前進だ・・・》
伊藤君の手はやや震えているように見えます。それは無理もないでしょう。指一本触れることが出来なかった対象に、今は堂々と触れているのです。伊藤君の手には服の上からとはいえ妻のブラジャーの感触も伝わっているのか?顔が真っ赤になっていました。
麗子もやはり最初は意識したのだろうか?恥ずかしそうにしていましたが、マッサージの効能でじわじわと心地よくなってきた感じです。顔を赤らめながら、下向き加減で目を閉
じて伊藤君の肩揉みに身を任せていたのでした。
大きな手でゆっくりと肩を揉みほぐした後、伊藤君は左手を妻の左肩において支えると、 右手で首の下から背骨へとゆっくりと指を立てて、指圧するように摩っていきました。すると、下向き加減だった妻の麗子は身体を反りかえらせて顔を斜め上に向けると、目を閉じたまま思わず喘ぐような声を張り上げたのです。
『ああっ、ああっ、気持ちいいっ、すごく・・いいっ・・!』
2016/02/18
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