長S〖俺が仕掛けた〗第3章4話 12
長S〖俺が仕掛けた〗第3章4話 12
二人はしばらくの間固まったように動かず、唇を重ねています。私は二人のキスシーンに興奮しながらも、《早く離れてくれ!》 と心の中で叫び続けました。ほんの数秒間でしたが、ものすごく長く感じました。やがて伊藤健一(28歳)君がゆっくり顔を離すと、妻(西條麗子:れいこ:38歳)は顔を隠すように真下を向いてしまいます。長い髪が麗子の顔をすっぽり覆ってしまい表情が見えません。妻は顔を隠した状態でじっとしていました。
麗子は今何を思っているのか? 独身の男のマンションでキスまでしてしまった背徳感なのか? 密かに伊藤君の次のアクションを期待しているのか? 長い沈黙の時が流れ、伊藤君が先に口を開きます。
〔麗子さん・・あのぅ、僕は・・。〕
妻は下を向いたまま静かに言いました。
『わたし・・・もう、帰らないと・・。』
〔あっ、ああ、そっ、そうですよね。駅まで送ります。〕
麗子はコートを着ながら伊藤君を制止しました。
『ううん、いいから。じゃあ おやすみなさい。』
そう言い残して、妻はあっさりと伊藤君のマンションを後にしました。
DVDを見終えた時は既に午前1時を過ぎていました。私(西條孝雄:41歳)は時間を忘
れすっかり没頭しまっていたのです。そして翌日の昼休みに私は伊藤君に電話をしてみました。
「まさかと思ったけどキスとは驚いたよ。1歩どころか2、3歩前進じゃないか!」
〔はぁ、自分でもまさかキスまでできるとは思わなかったんですが・・・麗子さんの顔が目の前にあって、つい・・。〕
伊藤君は申しわけなさそうに言います。
「確かに自然の流れだったけど正直に言えば妬けたよ。早く離れろって思ったよ(笑)。」
〔すみません。でも麗子さんの唇すごくやわらかくて・・・大人の女性って感じの匂いがしました。僕みたいな若造の相手をしてもらってすごく嬉しかったんです。〕
妻と最後にキスをしたのはいつだったか覚えてないぐらいの私にとっては、 伊藤君の喜び
方が新鮮でした。
〔西條さん・・・実はさっき麗子さんに電話したばかりだったんです。キスをした後、あっさ帰られてしまったので・・僕、あれから何も話してなかったから、声が聞きたくて・・。〕
「ほぅ、そうか。別に何も変わりなかっただろう?」
〔はい。いつもの明るい麗子さんだったのでホッとしました。〕
「それで、妻は何か言っていたか? キスのこととか?」
〔ええ・・『案外手が早いのね』って・・『次は罰金取りますよ』って言われました(笑)。〕
「ははは・・面白いじゃないか!」
〔そうですね。でも罰金で済むなら僕はいくらでも払いますよ。〕
二人はこれからどうなるのか? このままいけばいつかは・・妻(西條麗子:38歳)がどこまで伊藤君と深い仲になるのか? 私は多少のリスクを冒してでもどうしても見たくなりました。
2016/03/02
二人はしばらくの間固まったように動かず、唇を重ねています。私は二人のキスシーンに興奮しながらも、《早く離れてくれ!》 と心の中で叫び続けました。ほんの数秒間でしたが、ものすごく長く感じました。やがて伊藤健一(28歳)君がゆっくり顔を離すと、妻(西條麗子:れいこ:38歳)は顔を隠すように真下を向いてしまいます。長い髪が麗子の顔をすっぽり覆ってしまい表情が見えません。妻は顔を隠した状態でじっとしていました。
麗子は今何を思っているのか? 独身の男のマンションでキスまでしてしまった背徳感なのか? 密かに伊藤君の次のアクションを期待しているのか? 長い沈黙の時が流れ、伊藤君が先に口を開きます。
〔麗子さん・・あのぅ、僕は・・。〕
妻は下を向いたまま静かに言いました。
『わたし・・・もう、帰らないと・・。』
〔あっ、ああ、そっ、そうですよね。駅まで送ります。〕
麗子はコートを着ながら伊藤君を制止しました。
『ううん、いいから。じゃあ おやすみなさい。』
そう言い残して、妻はあっさりと伊藤君のマンションを後にしました。
DVDを見終えた時は既に午前1時を過ぎていました。私(西條孝雄:41歳)は時間を忘
れすっかり没頭しまっていたのです。そして翌日の昼休みに私は伊藤君に電話をしてみました。
「まさかと思ったけどキスとは驚いたよ。1歩どころか2、3歩前進じゃないか!」
〔はぁ、自分でもまさかキスまでできるとは思わなかったんですが・・・麗子さんの顔が目の前にあって、つい・・。〕
伊藤君は申しわけなさそうに言います。
「確かに自然の流れだったけど正直に言えば妬けたよ。早く離れろって思ったよ(笑)。」
〔すみません。でも麗子さんの唇すごくやわらかくて・・・大人の女性って感じの匂いがしました。僕みたいな若造の相手をしてもらってすごく嬉しかったんです。〕
妻と最後にキスをしたのはいつだったか覚えてないぐらいの私にとっては、 伊藤君の喜び
方が新鮮でした。
〔西條さん・・・実はさっき麗子さんに電話したばかりだったんです。キスをした後、あっさ帰られてしまったので・・僕、あれから何も話してなかったから、声が聞きたくて・・。〕
「ほぅ、そうか。別に何も変わりなかっただろう?」
〔はい。いつもの明るい麗子さんだったのでホッとしました。〕
「それで、妻は何か言っていたか? キスのこととか?」
〔ええ・・『案外手が早いのね』って・・『次は罰金取りますよ』って言われました(笑)。〕
「ははは・・面白いじゃないか!」
〔そうですね。でも罰金で済むなら僕はいくらでも払いますよ。〕
二人はこれからどうなるのか? このままいけばいつかは・・妻(西條麗子:38歳)がどこまで伊藤君と深い仲になるのか? 私は多少のリスクを冒してでもどうしても見たくなりました。
2016/03/02
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