名I〖愛する人〗第2節2章第2話 [秋8]24
名I〖愛する人〗第2節2章第2話 [秋8]24
前話23
(流石に目立つ・・・な・・・)女子ゴルフブームと言われているが、ここのロビーには、まだまだ男性が多い。そんな中に絵里のような、いい女、が立っているだけで好奇の視線が集まった。昨夜見たウェアに身を包み、頭に白いサンバイザー。後ろ髪をオレンジ色のシュシュで纏めて、今風の両サイドの髪を少し残したポニーテールに仕上げている。
165センチのスレンダー。清楚感溢れるホワイト&ネイビーストライプのワンピースミニスカート&ニーハイソックス。小ぶりだが丸みのある形の良い胸の膨らみのラインがフィットしたポロシャツで強調されて・・・華奢なウエストラインへとつながっていく・・・そこから女性の特有のダイナミックな曲線を描きながら盛り上がるお尻のラインが男の理性を粉々に破壊する。
さらに、プリーツミニスカートの裾から美しく伸びる脚に装着された禁断のニーハイソックス・・・このファイナルウェポンは、男にあらゆる妄想を掻き立てる。昨夜、家で見た時よりさらに、3倍は綺麗に見える、と言っても言い過ぎではないと思った。
僕(寺川匠真:たくま:36歳)が妻(寺川絵里:えり:34歳)に向かって手を上げる。佐々木和也と三上浩二が同時に後ろを振り向く。そして絵里が僕を見つけてゆっくりこちらに向かって歩きだした。スカートの裾を軽く揺らし周りの男達のまとわりつくような視線を浴びながら、僕とゴルフ仲間のほうに近づいてくる。そのまま僕の横まで歩いてきて、そして、立ち止まった。
その間、ずーっと目線で妻の姿を追っていた二人のゴルフ仲間の頭の動きがシンクロしていたので、思わず吹き出しそうになる。この時の二人の心境は、後で聞かせてもらおう、と思った。
僕と二人の男達を交互に見ながら、『お知り合い?』と妻が僕に訊く。「うん・・・実は、今日、一緒に回ることになった佐々木と・・・・三上・・。」えっ?! という絵里の表情。それで妻の口が、何か言おうと開いたが、ビックリして言葉を失っているみたいだ。同じく・・いや、こちらは、えーーーーーっ?という感じの驚きの表情満載の佐々木と三上。二人とも口をポカーンと開けたままモアイ像のように固まっている。
「それで・・彼女が、僕の、知り合いの、山岸エリさん。」
妻(寺川絵里)の旧姓の「山岸」と「知り合い」という部分をゆっくり強調して言った。それも絵里によく聞こえるように意識した。
「まだ初心者だけど・・今日は大目に見てあげてくれ・・・いいよな?」
(ちょっと?・・これは、一体どういうこと?)と言いたげな妻からの視線が僕の横顔に突き刺さるのを目の端で感じて、少し肝を冷やす。目の前のゴルフ仲間の二人も、まだ唖然とした表情で、僕と妻を交互に見ている。本日のゲストがまさかこんな美人だと、たった今、知ったのだから無理もない。僕は、笑いをこらえるのが大変だった。
佐々木が口を開いた。[あっ・・と・・き、今日は、よろしくお願いします・・・佐々木と言います。]と軽く頭を下げる。三上も続いて〚あっ・・三上です・・・ぼ、僕も下手ですから・・・大丈夫ですよ・・・楽しくやりましょう。〛と最後はなんとか笑顔で言葉を締めた。佐々木も固い笑顔ですぐに続く[そ、そうです・・・楽しくやりましょう・・山岸さん・・。]
『あっ・・・こ・・こちらこそよろしくお願いします・・・ほんとにまだ初心者ですから・・皆さんにご迷惑おかけするかも・・・。』と妻(寺川絵里:えり:34歳)も二人の挨拶に戸惑いながらも、しっかり対応した。すると佐々木が[大丈夫ですよ・・・練習のつもりでいいんですよ・・・誰でも最初はそうですから・・。]と返す。三上が〚そう言う、こいつも大したことないので安心して下さい!〛ってツッコミを入れる。この三上の一言で一同笑顔になって、一応この場は、事なきを得た。
2016/06/02
前話23
(流石に目立つ・・・な・・・)女子ゴルフブームと言われているが、ここのロビーには、まだまだ男性が多い。そんな中に絵里のような、いい女、が立っているだけで好奇の視線が集まった。昨夜見たウェアに身を包み、頭に白いサンバイザー。後ろ髪をオレンジ色のシュシュで纏めて、今風の両サイドの髪を少し残したポニーテールに仕上げている。
165センチのスレンダー。清楚感溢れるホワイト&ネイビーストライプのワンピースミニスカート&ニーハイソックス。小ぶりだが丸みのある形の良い胸の膨らみのラインがフィットしたポロシャツで強調されて・・・華奢なウエストラインへとつながっていく・・・そこから女性の特有のダイナミックな曲線を描きながら盛り上がるお尻のラインが男の理性を粉々に破壊する。
さらに、プリーツミニスカートの裾から美しく伸びる脚に装着された禁断のニーハイソックス・・・このファイナルウェポンは、男にあらゆる妄想を掻き立てる。昨夜、家で見た時よりさらに、3倍は綺麗に見える、と言っても言い過ぎではないと思った。
僕(寺川匠真:たくま:36歳)が妻(寺川絵里:えり:34歳)に向かって手を上げる。佐々木和也と三上浩二が同時に後ろを振り向く。そして絵里が僕を見つけてゆっくりこちらに向かって歩きだした。スカートの裾を軽く揺らし周りの男達のまとわりつくような視線を浴びながら、僕とゴルフ仲間のほうに近づいてくる。そのまま僕の横まで歩いてきて、そして、立ち止まった。
その間、ずーっと目線で妻の姿を追っていた二人のゴルフ仲間の頭の動きがシンクロしていたので、思わず吹き出しそうになる。この時の二人の心境は、後で聞かせてもらおう、と思った。
僕と二人の男達を交互に見ながら、『お知り合い?』と妻が僕に訊く。「うん・・・実は、今日、一緒に回ることになった佐々木と・・・・三上・・。」えっ?! という絵里の表情。それで妻の口が、何か言おうと開いたが、ビックリして言葉を失っているみたいだ。同じく・・いや、こちらは、えーーーーーっ?という感じの驚きの表情満載の佐々木と三上。二人とも口をポカーンと開けたままモアイ像のように固まっている。
「それで・・彼女が、僕の、知り合いの、山岸エリさん。」
妻(寺川絵里)の旧姓の「山岸」と「知り合い」という部分をゆっくり強調して言った。それも絵里によく聞こえるように意識した。
「まだ初心者だけど・・今日は大目に見てあげてくれ・・・いいよな?」
(ちょっと?・・これは、一体どういうこと?)と言いたげな妻からの視線が僕の横顔に突き刺さるのを目の端で感じて、少し肝を冷やす。目の前のゴルフ仲間の二人も、まだ唖然とした表情で、僕と妻を交互に見ている。本日のゲストがまさかこんな美人だと、たった今、知ったのだから無理もない。僕は、笑いをこらえるのが大変だった。
佐々木が口を開いた。[あっ・・と・・き、今日は、よろしくお願いします・・・佐々木と言います。]と軽く頭を下げる。三上も続いて〚あっ・・三上です・・・ぼ、僕も下手ですから・・・大丈夫ですよ・・・楽しくやりましょう。〛と最後はなんとか笑顔で言葉を締めた。佐々木も固い笑顔ですぐに続く[そ、そうです・・・楽しくやりましょう・・山岸さん・・。]
『あっ・・・こ・・こちらこそよろしくお願いします・・・ほんとにまだ初心者ですから・・皆さんにご迷惑おかけするかも・・・。』と妻(寺川絵里:えり:34歳)も二人の挨拶に戸惑いながらも、しっかり対応した。すると佐々木が[大丈夫ですよ・・・練習のつもりでいいんですよ・・・誰でも最初はそうですから・・。]と返す。三上が〚そう言う、こいつも大したことないので安心して下さい!〛ってツッコミを入れる。この三上の一言で一同笑顔になって、一応この場は、事なきを得た。
2016/06/02
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