壊れかけた二人 第19章⑥
名A壊れかけた二人 19-⑥
それからも詩織と翔太は1時間ちかく浴室にいた。その間に翔太が〔お~いゴムがまたいるよ~〕と傍若無人に夫の俺をパシリ(使い走りを指す俗語・若者言葉。)に使った。〔拓海~念のため2個もってきてくれ~〕と能天気に叫ぶ。コンドームを2個渡してからは絶え間なく嬌声が続く。この日は、〖録音〗があるので、と言うより嫉妬心が強すぎて浴室のそばには居たくなかった。
僕はリビングに戻り、残っていたワインを立て続けに飲んだ。翔太が買ってきたワインは空(から)になり、続けて冷蔵庫から缶チューハイを取り出し、自分でも「飲み過ぎだな~」と思いつつも飲むのを止めることができなかった。
「あいつら、いつまでやってんだよ。」と罵(ののし)りながら飲み続けていると、ようやく浴室から一人で出てきた翔太は〔あ~疲れた。今日はスペシャル7万円コースだな。〕と風俗通の発言に僕は無性に腹が立ち、大きな声で「うるさい帰れ。」と怒鳴ってしまう。翔太も俺の想定外な【怒り】に戸惑い。〔ほな。拓海帰るわ~〕って早々に引き揚げて行った。俺は何も言わずに見送る。
暫くして、恐る恐るという態で詩織がリビングへ入ってくる。『ごめんなさい・・・』って神妙な態度で謝る。俺は自己矛盾になっていた。それで詩織にかける言葉が見つからずに無言でいる。愛する妻を友人に抱かせている俺にはどうして今夜の詩織を責めることは出来ないが、あまりに衝撃的過ぎて詩織のからだを完全に翔太が独占?さらに心の部分までも浸蝕されるのではないか?などと思っているうちに・・・突然、目の前が真っ白になる。
詩織の『ほんとうにごめんなさい。たっくん泣かないで・・・。』言葉に初めて自分が泣いているのを知った。俺が「泣いている?」と、その時詩織に抱きつかれて二人はソファに倒れ込んだ。『こんなことをしているけど、一番・・・いちばん・・・拓海を・・を愛してぃるから・・・・。』と言って、詩織も涙が頬を伝う。
俺も「ゴメンよ。悪いのはオレだよ。でも誰より誰よりも詩織を愛してる。」と告げる。
二人は〖プレイ〗について話し合った。『私・・・正直に言うね。どんなに翔太君とのセックスで気持ち良くなっても最後に拓海に抱きしめて貰うと幸せな気分になるの。でも、反省はしているの、ほらお酒を飲むと歯止めが・・・ゴメンね。』俺も「今夜は嫉妬が強すぎて翔太を怒鳴って追い出した。詩織が心まで奪われる気持ちに・・・なった。」
詩織は『えっ~追い出したの?ふ~ん妬いてんの?嬉しいな。それでプレイは止めるの?どうするの?』と訊いてきた。俺は「…プレイは…続けてくれないかな?…我儘言うけど続けたい。」と告げると、『やっぱりたっくんは変態だね。』と笑う。「変態か?そうかもな。最愛の妻が同じ家で俺の友人とセックスをさせているんだから・・・。」
『ねぇ~たっくん私って魅力ある?色っぽい?エロいかな?それとも淫らで淫靡(いんび:節度がなく,みだらでくずれた感じのする)なおんな?でも、そんな私が好きなんでしょ。そうでしょ?』っていつもの小悪魔的な微笑を詩織が浮かべる。俺は「好きだよ。朝は聖女で夜に娼婦が理想と言うしな。でも・・・でも。詩織の心まで奪われないようにがんばるよ。」
『そうだよ頑張れ。今夜からがんばってね。満足させてよ。それと明日はデートだからね。分かった?』との詩織に言われて、俺は詩織に長いキスをして、「愛している。」と『あいしてるよ』との言葉をやり取りして、セックスをした。
俺もいつの間にか寝てしまっていた。朝起きると、隣に詩織の姿が無い。それで、昨日のこともあり、なぜだか急に心配をしてしまった。このまま何処かへ行ってしまったんじゃないかと俺は思ってしまった。慌てて階下に降りると、詩織は普通に朝ごはんを作っていた。
詩織は俺の顔を見ると、なぜかクスクスと笑う。『もうご飯できるよ。顔でも洗ってきたら?』と言いながら、詩織がニヤニヤと、意味ありげな笑みを浮かべる。
詩織が居てくれたこと自体もそうだけど、俺はその笑顔にもほっとしていた。とりあえず言われたとおり洗面所に行き、鏡を見た瞬間、めちゃくちゃビックリする。 最初見た瞬間、悪い病気になったのかと思ってしまった。そこで「う、うわぁー」と驚きの声を上げてしまった。台所からは詩織が「あっはっはっはっは」と爆笑する声が聞こえる。
俺の頬には、口紅でハートマークが書かれていた。しかも首筋から胸にかけて、キスマークがいくつも並んでいる。台所に戻って詩織を良く見ると、ばっちり化粧をしていて勿論口紅もしてあった。
二人は食卓に並んでの朝食、パンを齧りながら内心では嬉しい気持ちを抑えて、「・・・詩織って本当に幼稚だよな。」と、俺は低いテンションでそう言った。
詩織は『むー』って拗ねたような表情を作ると、『どうせ幼稚ですよ~だ・・・はい あ~ん。私朝は聖女だから。』とサラダボウルから、フォークで自分のトマトを刺すと、俺に食べさせてきた。
その後、詩織は後片付けが終わると後ろから抱き付いてくる。『ね?ね?今日デートしてくれるよね?』と迫ってくる。それで当然デートをした。二人は一日中手を繋いで過ごした。
それからも詩織と翔太は1時間ちかく浴室にいた。その間に翔太が〔お~いゴムがまたいるよ~〕と傍若無人に夫の俺をパシリ(使い走りを指す俗語・若者言葉。)に使った。〔拓海~念のため2個もってきてくれ~〕と能天気に叫ぶ。コンドームを2個渡してからは絶え間なく嬌声が続く。この日は、〖録音〗があるので、と言うより嫉妬心が強すぎて浴室のそばには居たくなかった。
僕はリビングに戻り、残っていたワインを立て続けに飲んだ。翔太が買ってきたワインは空(から)になり、続けて冷蔵庫から缶チューハイを取り出し、自分でも「飲み過ぎだな~」と思いつつも飲むのを止めることができなかった。
「あいつら、いつまでやってんだよ。」と罵(ののし)りながら飲み続けていると、ようやく浴室から一人で出てきた翔太は〔あ~疲れた。今日はスペシャル7万円コースだな。〕と風俗通の発言に僕は無性に腹が立ち、大きな声で「うるさい帰れ。」と怒鳴ってしまう。翔太も俺の想定外な【怒り】に戸惑い。〔ほな。拓海帰るわ~〕って早々に引き揚げて行った。俺は何も言わずに見送る。
暫くして、恐る恐るという態で詩織がリビングへ入ってくる。『ごめんなさい・・・』って神妙な態度で謝る。俺は自己矛盾になっていた。それで詩織にかける言葉が見つからずに無言でいる。愛する妻を友人に抱かせている俺にはどうして今夜の詩織を責めることは出来ないが、あまりに衝撃的過ぎて詩織のからだを完全に翔太が独占?さらに心の部分までも浸蝕されるのではないか?などと思っているうちに・・・突然、目の前が真っ白になる。
詩織の『ほんとうにごめんなさい。たっくん泣かないで・・・。』言葉に初めて自分が泣いているのを知った。俺が「泣いている?」と、その時詩織に抱きつかれて二人はソファに倒れ込んだ。『こんなことをしているけど、一番・・・いちばん・・・拓海を・・を愛してぃるから・・・・。』と言って、詩織も涙が頬を伝う。
俺も「ゴメンよ。悪いのはオレだよ。でも誰より誰よりも詩織を愛してる。」と告げる。
二人は〖プレイ〗について話し合った。『私・・・正直に言うね。どんなに翔太君とのセックスで気持ち良くなっても最後に拓海に抱きしめて貰うと幸せな気分になるの。でも、反省はしているの、ほらお酒を飲むと歯止めが・・・ゴメンね。』俺も「今夜は嫉妬が強すぎて翔太を怒鳴って追い出した。詩織が心まで奪われる気持ちに・・・なった。」
詩織は『えっ~追い出したの?ふ~ん妬いてんの?嬉しいな。それでプレイは止めるの?どうするの?』と訊いてきた。俺は「…プレイは…続けてくれないかな?…我儘言うけど続けたい。」と告げると、『やっぱりたっくんは変態だね。』と笑う。「変態か?そうかもな。最愛の妻が同じ家で俺の友人とセックスをさせているんだから・・・。」
『ねぇ~たっくん私って魅力ある?色っぽい?エロいかな?それとも淫らで淫靡(いんび:節度がなく,みだらでくずれた感じのする)なおんな?でも、そんな私が好きなんでしょ。そうでしょ?』っていつもの小悪魔的な微笑を詩織が浮かべる。俺は「好きだよ。朝は聖女で夜に娼婦が理想と言うしな。でも・・・でも。詩織の心まで奪われないようにがんばるよ。」
『そうだよ頑張れ。今夜からがんばってね。満足させてよ。それと明日はデートだからね。分かった?』との詩織に言われて、俺は詩織に長いキスをして、「愛している。」と『あいしてるよ』との言葉をやり取りして、セックスをした。
俺もいつの間にか寝てしまっていた。朝起きると、隣に詩織の姿が無い。それで、昨日のこともあり、なぜだか急に心配をしてしまった。このまま何処かへ行ってしまったんじゃないかと俺は思ってしまった。慌てて階下に降りると、詩織は普通に朝ごはんを作っていた。
詩織は俺の顔を見ると、なぜかクスクスと笑う。『もうご飯できるよ。顔でも洗ってきたら?』と言いながら、詩織がニヤニヤと、意味ありげな笑みを浮かべる。
詩織が居てくれたこと自体もそうだけど、俺はその笑顔にもほっとしていた。とりあえず言われたとおり洗面所に行き、鏡を見た瞬間、めちゃくちゃビックリする。 最初見た瞬間、悪い病気になったのかと思ってしまった。そこで「う、うわぁー」と驚きの声を上げてしまった。台所からは詩織が「あっはっはっはっは」と爆笑する声が聞こえる。
俺の頬には、口紅でハートマークが書かれていた。しかも首筋から胸にかけて、キスマークがいくつも並んでいる。台所に戻って詩織を良く見ると、ばっちり化粧をしていて勿論口紅もしてあった。
二人は食卓に並んでの朝食、パンを齧りながら内心では嬉しい気持ちを抑えて、「・・・詩織って本当に幼稚だよな。」と、俺は低いテンションでそう言った。
詩織は『むー』って拗ねたような表情を作ると、『どうせ幼稚ですよ~だ・・・はい あ~ん。私朝は聖女だから。』とサラダボウルから、フォークで自分のトマトを刺すと、俺に食べさせてきた。
その後、詩織は後片付けが終わると後ろから抱き付いてくる。『ね?ね?今日デートしてくれるよね?』と迫ってくる。それで当然デートをした。二人は一日中手を繋いで過ごした。
- 関連記事
-
- 壊れかけた二人 第18章⑦ (2014/06/18)
- 壊れかけた二人 第18章⑧ (2014/07/15)
- 壊れかけた二人 第19章① (2014/07/16)
- 壊れかけた二人 第19章② (2014/07/19)
- 壊れかけた二人 第19章③ (2014/07/23)
- 壊れかけた二人 第19章④ (2014/07/25)
- 壊れかけた二人 第19章⑤ (2014/07/30)
- 壊れかけた二人 第19章⑥ (2014/08/25)
- 壊れかけた二人 第20章① (2014/08/30)
- 壊れかけた二人 第20章② (2014/09/01)
- 壊れかけた二人 第20章③ (2014/09/08)
- 壊れかけた二人 第20章④ (2014/09/22)
- 壊れかけた二人 第20章⑤ (2014/10/09)
- 壊れかけた二人 第20章⑥ (2014/10/15)
- 壊れかけた二人 第20章⑦ (2014/10/18)
コメント
コメントの投稿