特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第2節3章15
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第2節3章15
第2節2章14
〖初の貸し出し② キス〗
話の途中で俺(福山大輔:ふくやま・だいすけ:31歳)としては腹が決まっていた。そして、最後には向井浩人(むかい・ひろと:30歳)さんが、〔大輔さんが聞きたかったっていう、《葵ちゃんがもし過去に浮気をしていたら》って話も全部聞きだしちゃうよ。〕、「判った。頼みます。」と、話しはとんとんと進んだ。
この打ち合わせが木曜日だったのだが、これを妻(福山葵:ふくやま・あおい:26歳)に話したのは金曜日となる。土曜日日曜日に予定が無かったから葵が、『週末はどうしよう?(我が家は土日のどっちかは外食。)』と言ってきた。
それで、「実はさ、向井が、明日お前を食事に誘いたいんだって。」と、さりげなく切り出した。すると葵は本気でびっくりしたあと、『えっ?それ、どういうこと?』と睨(にら)んでくる。
俺の説明としては、《先月(3月)も初回(2月)も〖マッサージ(セックス)〗だけだったから向井も気にしていて、昼から向井さんが案内するのでちょっとしたデートでもてなしたい。ついでに〔夕食もご馳走したい。〕と向井が言っている。》と伝えた。
勿論それは俺も了解済みという事も伝える。ちなみに俺は休日出勤で仕事だから参加できないという事にした。(仕事が多忙な時はよくあることだった。今回は嘘だけど。)
2回のマッサージの件で、俺のそういう部分(妻を他人に貸し出す性癖)も葵は多少理解してきていて、『本当、不思議だよね。大輔君のそういう所は。』と言いつつ葵も了解する。(それはセックス抜きという名目だからかも知れない。)
この話の流れから、葵はちょっとした“デート+食事”と思っていたみたいで、『でも大輔君がさ、いなくて、向井さんに誘われて私がホテルとか行っちゃったらどうするの?』と悪戯っぽく訊ねてきた。
これに対して、俺が「あー。その時には葵の判断に任せる。」と云うと、その意味を理解したようで顔を紅潮させて、『バカじゃないの?そんなことなるわけないよ!』と真剣な口調で言ってきた。
ちなみにマッサージの件(2月)以降、葵との絆は強くなったと思う。しかし、葵の心の中では俺が思うよりも向井さんとの事に対して凄く背徳感が強いらしく、『俺が望んでいる。』っていう前提があったとしても不安を覚えているらしい。
ただ不安だけではなく、ドキドキ(期待と興奮かな?)もするとの事。共働きで1年中走り回るような毎日だったから御互いにとって凄く良い刺激にはなっていると思う。
それまでも二人の仲はかなり良かったが、このプレイをきっかけにそれでもお互いが気持ちを言葉で伝え合う事も多くなったし、キスも一杯(セックス以外にもお早うのキス、ただいまのキス、おやすみのキスなど)するようになった。俺も事の成り行き(妻を貸し出すこと)で凄く興奮していたし、この日の夜も何回もキスした。
〖キスを交わすことで分泌される一つのホルモン、〈エンドルフィン〉には、沈んだ気持ちを励ます抗鬱作用があるという。また、キスを交わすことで分泌されるホルモン、〈オキシトシン〉の中毒(快楽)になるのです。また、口が、あらゆる感覚や感情が喚起される脳にもっとも近い位置にある“性感器官”なのです。〗 第2節4章16へ続く
2015/01/17
第2節2章14
〖初の貸し出し② キス〗
話の途中で俺(福山大輔:ふくやま・だいすけ:31歳)としては腹が決まっていた。そして、最後には向井浩人(むかい・ひろと:30歳)さんが、〔大輔さんが聞きたかったっていう、《葵ちゃんがもし過去に浮気をしていたら》って話も全部聞きだしちゃうよ。〕、「判った。頼みます。」と、話しはとんとんと進んだ。
この打ち合わせが木曜日だったのだが、これを妻(福山葵:ふくやま・あおい:26歳)に話したのは金曜日となる。土曜日日曜日に予定が無かったから葵が、『週末はどうしよう?(我が家は土日のどっちかは外食。)』と言ってきた。
それで、「実はさ、向井が、明日お前を食事に誘いたいんだって。」と、さりげなく切り出した。すると葵は本気でびっくりしたあと、『えっ?それ、どういうこと?』と睨(にら)んでくる。
俺の説明としては、《先月(3月)も初回(2月)も〖マッサージ(セックス)〗だけだったから向井も気にしていて、昼から向井さんが案内するのでちょっとしたデートでもてなしたい。ついでに〔夕食もご馳走したい。〕と向井が言っている。》と伝えた。
勿論それは俺も了解済みという事も伝える。ちなみに俺は休日出勤で仕事だから参加できないという事にした。(仕事が多忙な時はよくあることだった。今回は嘘だけど。)
2回のマッサージの件で、俺のそういう部分(妻を他人に貸し出す性癖)も葵は多少理解してきていて、『本当、不思議だよね。大輔君のそういう所は。』と言いつつ葵も了解する。(それはセックス抜きという名目だからかも知れない。)
この話の流れから、葵はちょっとした“デート+食事”と思っていたみたいで、『でも大輔君がさ、いなくて、向井さんに誘われて私がホテルとか行っちゃったらどうするの?』と悪戯っぽく訊ねてきた。
これに対して、俺が「あー。その時には葵の判断に任せる。」と云うと、その意味を理解したようで顔を紅潮させて、『バカじゃないの?そんなことなるわけないよ!』と真剣な口調で言ってきた。
ちなみにマッサージの件(2月)以降、葵との絆は強くなったと思う。しかし、葵の心の中では俺が思うよりも向井さんとの事に対して凄く背徳感が強いらしく、『俺が望んでいる。』っていう前提があったとしても不安を覚えているらしい。
ただ不安だけではなく、ドキドキ(期待と興奮かな?)もするとの事。共働きで1年中走り回るような毎日だったから御互いにとって凄く良い刺激にはなっていると思う。
それまでも二人の仲はかなり良かったが、このプレイをきっかけにそれでもお互いが気持ちを言葉で伝え合う事も多くなったし、キスも一杯(セックス以外にもお早うのキス、ただいまのキス、おやすみのキスなど)するようになった。俺も事の成り行き(妻を貸し出すこと)で凄く興奮していたし、この日の夜も何回もキスした。
〖キスを交わすことで分泌される一つのホルモン、〈エンドルフィン〉には、沈んだ気持ちを励ます抗鬱作用があるという。また、キスを交わすことで分泌されるホルモン、〈オキシトシン〉の中毒(快楽)になるのです。また、口が、あらゆる感覚や感情が喚起される脳にもっとも近い位置にある“性感器官”なのです。〗 第2節4章16へ続く
2015/01/17
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