中J〖美羽〗第2章①
中J〖美羽〗第2章①
私は、とどめを刺す意味と、美羽の反応を確かめるべく、昼食も途中にして、美羽に電話をしました。メールでは考える余裕を与えてしまうと思ったからです。
「あ、美羽?俺、家の鍵忘れちゃったんだよ。それで、仕事終わったらそのまま出かけちゃうから、朝6時過ぎになるけど、チャイム鳴らすから開けてくれる?悪いけど。」
『あ、そうなの、わかった。6時過ぎごろね。』
「ん、わるいね。」
『いいのよ、それで、本当に6時過ぎなのね、夜中じゃ出られないかもしれないから。』
「大丈夫、夜中には起こさないから、ゆっくり寝てていいよ。」
『うん、わかった・・。』
最後の言葉は、明らかにうわずっていました。それに、美羽はこれまで私の帰る時間を確かめた事もありません。酔っ払ってなくすからと、鍵を持たせなくしたのも美羽でした。明らかに妻はいつもの美羽ではありません。(義兄の視姦や、それ以上の危険を覚悟している。それは間違いない)午後の仕事が長く感じられ、ようやく退社の時間になり、車に乗り込み、そして家に向かいました。
帰りの車中、私の頭の中で昼の電話の美羽の声『本当に6時過ぎなのね、夜中じゃ起きられないかもしれないから。』が何度もリフレインします。それはありえない話です。何故なら2年ほど前、夜中に帰ってきて美羽がインターホンの声に気付けず、しかたなく親の離れに行って親を起こしたことがある。
それがきっかけで、私達の寝室まで線を伸ばしているのですから。事実、朝の4時頃帰ってきて、寝ている美羽を起こしたのは、つい半年前。そのとき美羽は私の横腹を指でつついて、『よかったネ、今日はお義母さんに叱られなくて。』と言った美羽が何故?頭の中で美羽の『夜中じゃ起きれないかも知れないから。』が、何時の間にか『夜中じゃ出られる状況じゃなくなってるかもしれないわ。ごめんね、パパ。』そんな美羽の声に変化をし始め、何時の間にか猛烈にスピードを上げていました。
その結果、いつもの半分程の時間で家に近付いてしまいます。万が一、外で会う相手が義兄だったらの可能性も考え、まずは家に向かったのですが帰る訳にはいきません。考えてみると、無謀な策略で何も細かい計画など立てられていない事に改めて気付き、少々焦る自分でした。
私は家の前を通り過ぎ、まずは美羽の車がある事を確認しました。(よし、まだ出ていない)家の前が空き地になっていましたが、まさかここで待つわけにもいかず、広い分譲地の中をグルグルまわっていました。家が見えるところで見られにくい所はなかなか難しく、結局、家の斜め後ろの空き地に止まりました。売れていない空き地を駐車場代わりに使っている人が多く、幸い1台止めてあったので影になる方に止めます。何故か背中が汗でビッショリになっていました。10月に入ったばかりでしたがもう残暑の時期は過ぎていました。
2015/01/24
私は、とどめを刺す意味と、美羽の反応を確かめるべく、昼食も途中にして、美羽に電話をしました。メールでは考える余裕を与えてしまうと思ったからです。
「あ、美羽?俺、家の鍵忘れちゃったんだよ。それで、仕事終わったらそのまま出かけちゃうから、朝6時過ぎになるけど、チャイム鳴らすから開けてくれる?悪いけど。」
『あ、そうなの、わかった。6時過ぎごろね。』
「ん、わるいね。」
『いいのよ、それで、本当に6時過ぎなのね、夜中じゃ出られないかもしれないから。』
「大丈夫、夜中には起こさないから、ゆっくり寝てていいよ。」
『うん、わかった・・。』
最後の言葉は、明らかにうわずっていました。それに、美羽はこれまで私の帰る時間を確かめた事もありません。酔っ払ってなくすからと、鍵を持たせなくしたのも美羽でした。明らかに妻はいつもの美羽ではありません。(義兄の視姦や、それ以上の危険を覚悟している。それは間違いない)午後の仕事が長く感じられ、ようやく退社の時間になり、車に乗り込み、そして家に向かいました。
帰りの車中、私の頭の中で昼の電話の美羽の声『本当に6時過ぎなのね、夜中じゃ起きられないかもしれないから。』が何度もリフレインします。それはありえない話です。何故なら2年ほど前、夜中に帰ってきて美羽がインターホンの声に気付けず、しかたなく親の離れに行って親を起こしたことがある。
それがきっかけで、私達の寝室まで線を伸ばしているのですから。事実、朝の4時頃帰ってきて、寝ている美羽を起こしたのは、つい半年前。そのとき美羽は私の横腹を指でつついて、『よかったネ、今日はお義母さんに叱られなくて。』と言った美羽が何故?頭の中で美羽の『夜中じゃ起きれないかも知れないから。』が、何時の間にか『夜中じゃ出られる状況じゃなくなってるかもしれないわ。ごめんね、パパ。』そんな美羽の声に変化をし始め、何時の間にか猛烈にスピードを上げていました。
その結果、いつもの半分程の時間で家に近付いてしまいます。万が一、外で会う相手が義兄だったらの可能性も考え、まずは家に向かったのですが帰る訳にはいきません。考えてみると、無謀な策略で何も細かい計画など立てられていない事に改めて気付き、少々焦る自分でした。
私は家の前を通り過ぎ、まずは美羽の車がある事を確認しました。(よし、まだ出ていない)家の前が空き地になっていましたが、まさかここで待つわけにもいかず、広い分譲地の中をグルグルまわっていました。家が見えるところで見られにくい所はなかなか難しく、結局、家の斜め後ろの空き地に止まりました。売れていない空き地を駐車場代わりに使っている人が多く、幸い1台止めてあったので影になる方に止めます。何故か背中が汗でビッショリになっていました。10月に入ったばかりでしたがもう残暑の時期は過ぎていました。
2015/01/24
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