特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第3節4章 25
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第3節4章 25
〖衝撃のシーン〗
俺(大輔)は30分が経って部屋に戻る。エレベーターを降りて、部屋の前まではやっぱり凄く緊張していた。カードを差し込みドアノブに手を当てた所で、ようやく《葵が今ドアの向こうで、実際に向井さんにフェラチオしているかもしれないな。》と考えて凄く興奮をする。
その時に“ハッ”ていきなり鮮明にこれから葵と向井さんとを見るのだって思った。やっぱり気持ちはイッパイイッパイだった。《今向こうで葵が・・・。》って勿論心の中で判っていたけれど実感としてその時に初めて感じた。
ドアを開けた直後だったかな、『ああんっ!』って感じている葵の喘ぎ声が聞こえる。部屋の中は暗かったけどその声を聞いた途端にいきなり頭が“ガ~ン”ってなった。一気に喉が渇いて心臓がキューっとなって呼吸が苦しくなる。
暗い部屋の中から聞こえる他人の声って、聞いた事が無かったけれど、イメージとしては凄く響いてエコーが掛かる感じで聞こえてくる。修学旅行とかの夜中の会話なんかを思い出した。音が部屋中に響いている感じなのだ。
電話越しとは違って、まず聞こえる声が大きい、そして何よりも足を踏み入れればすぐそこにいる。30分前までは部屋の中で談笑していた葵と向井さんが暗い部屋の中にいるっていう事も、部屋の外から入るのと、電話で聞くのとじゃ全然違っていた。ドアからは通路がありベッドは直接見えないのだけど葵の喘ぎ声が聞こえた。廊下に誰かいたら気がつくほどの音量だった。
ドアを開けてすぐ大体の状況は分かった。葵の声で向井さんと葵が明らかにフェラチオ中じゃないのは判った。俺はそれで急に心臓が“バクバク”し出した。
そのときの俺は予定(思惑?)がはずれたのと、何か予想外の事が起きたのかが判らなくてちょっと気持ちが混乱した。今考えると、それももしかすると向井さんの雰囲気作りだったのだと思う。
それは、少なくともフェラチオ中じゃなかった。だからマッサージを終えて前戯の最中かもしれないとか、早く来すぎたかもとか一瞬のうちに色々と考えを巡らした。
そして、俺が部屋に入ってドアをバタンって閉めた時、一瞬後に葵の『えっ!?この部屋なの?』って声と向井さんの〔あれ?大輔戻ってきたかな?〕っていう落ち着いた声。葵が『ええっ?ちょっと・・・えっ!』と、かなりびっくりした素の声を出した。
その声があまりに絶句しているので、俺は緊張が解けて思わず笑いそうになった。別に葵を馬鹿にしたわけじゃなくて何か緊張の中の緩和みたいな感じになっちゃったのだ。
でも、その次に、葵の喘ぎ声ですぐに気持ちが戻った。部屋の向こうで『やだ、ねえ向井さん抜いてっ!』って葵の押し殺したような声が聞こえた。〔もう遅いよ葵ちゃん隠して隠して。〕って向井さんの余裕のある声。
直前に前戯の最中かもしれないとか考えていたから葵の『抜いてっ!』という声にはドキッとした。それは『抜いてっ!』ていうか、『これ抜いてぇ!』って感じの語尾がちょっと掠(かす)れる声で、明らかに挿入れられて動かされている最中の声のように聞こえた。
意を決し、そのまま暗い部屋の中のベッドの方に向って歩を進めた。葵と向井さんに直面した時の衝撃は凄かった。脳内処理が出来ずに、今見ていることが現実なのかさえ判断できない状態になった。
現実には、勿論二人とも全裸だった。葵の服はもう一方のベッド上に散らばっていた。騎乗位と正常位の中間の対面座位(座った体勢で性器を結合させる。男女が正対し、座った男性に上から女性が跨る体勢で結合するみたいな体勢)だった。
ちょっと想像して欲しい。ベッドの上に騎乗位から葵が後ろに倒れて向井さんが上半身を持ち上げたような、お互いがベッドに後ろ手を突いて上半身を持ち上げた感じの格好で葵と向井さんがいた。俺はベッドの上の葵と思いっきり目が合ってしまった。
すると、葵は俺の姿を確認するや否や、一所懸命にアッパーシーツを引っ張って繋がっている所から顔までを隠そうとしている。向井さんは片手で葵を落ち着かせるように葵の肩までの髪をかきあげるみたいにして顔を触っていた。
不思議な事に俺の視線は葵じゃなくて向井さんの方に行った。向井さんの裸自体を見るのは初めてだったからかもしれないけど、背が俺より少し高いのは判っていたけど思ったよりガタイ(体格)が良いなあとか、やや毛深いなあとかそんな事を思った。
2015/02/10
〖衝撃のシーン〗
俺(大輔)は30分が経って部屋に戻る。エレベーターを降りて、部屋の前まではやっぱり凄く緊張していた。カードを差し込みドアノブに手を当てた所で、ようやく《葵が今ドアの向こうで、実際に向井さんにフェラチオしているかもしれないな。》と考えて凄く興奮をする。
その時に“ハッ”ていきなり鮮明にこれから葵と向井さんとを見るのだって思った。やっぱり気持ちはイッパイイッパイだった。《今向こうで葵が・・・。》って勿論心の中で判っていたけれど実感としてその時に初めて感じた。
ドアを開けた直後だったかな、『ああんっ!』って感じている葵の喘ぎ声が聞こえる。部屋の中は暗かったけどその声を聞いた途端にいきなり頭が“ガ~ン”ってなった。一気に喉が渇いて心臓がキューっとなって呼吸が苦しくなる。
暗い部屋の中から聞こえる他人の声って、聞いた事が無かったけれど、イメージとしては凄く響いてエコーが掛かる感じで聞こえてくる。修学旅行とかの夜中の会話なんかを思い出した。音が部屋中に響いている感じなのだ。
電話越しとは違って、まず聞こえる声が大きい、そして何よりも足を踏み入れればすぐそこにいる。30分前までは部屋の中で談笑していた葵と向井さんが暗い部屋の中にいるっていう事も、部屋の外から入るのと、電話で聞くのとじゃ全然違っていた。ドアからは通路がありベッドは直接見えないのだけど葵の喘ぎ声が聞こえた。廊下に誰かいたら気がつくほどの音量だった。
ドアを開けてすぐ大体の状況は分かった。葵の声で向井さんと葵が明らかにフェラチオ中じゃないのは判った。俺はそれで急に心臓が“バクバク”し出した。
そのときの俺は予定(思惑?)がはずれたのと、何か予想外の事が起きたのかが判らなくてちょっと気持ちが混乱した。今考えると、それももしかすると向井さんの雰囲気作りだったのだと思う。
それは、少なくともフェラチオ中じゃなかった。だからマッサージを終えて前戯の最中かもしれないとか、早く来すぎたかもとか一瞬のうちに色々と考えを巡らした。
そして、俺が部屋に入ってドアをバタンって閉めた時、一瞬後に葵の『えっ!?この部屋なの?』って声と向井さんの〔あれ?大輔戻ってきたかな?〕っていう落ち着いた声。葵が『ええっ?ちょっと・・・えっ!』と、かなりびっくりした素の声を出した。
その声があまりに絶句しているので、俺は緊張が解けて思わず笑いそうになった。別に葵を馬鹿にしたわけじゃなくて何か緊張の中の緩和みたいな感じになっちゃったのだ。
でも、その次に、葵の喘ぎ声ですぐに気持ちが戻った。部屋の向こうで『やだ、ねえ向井さん抜いてっ!』って葵の押し殺したような声が聞こえた。〔もう遅いよ葵ちゃん隠して隠して。〕って向井さんの余裕のある声。
直前に前戯の最中かもしれないとか考えていたから葵の『抜いてっ!』という声にはドキッとした。それは『抜いてっ!』ていうか、『これ抜いてぇ!』って感じの語尾がちょっと掠(かす)れる声で、明らかに挿入れられて動かされている最中の声のように聞こえた。
意を決し、そのまま暗い部屋の中のベッドの方に向って歩を進めた。葵と向井さんに直面した時の衝撃は凄かった。脳内処理が出来ずに、今見ていることが現実なのかさえ判断できない状態になった。
現実には、勿論二人とも全裸だった。葵の服はもう一方のベッド上に散らばっていた。騎乗位と正常位の中間の対面座位(座った体勢で性器を結合させる。男女が正対し、座った男性に上から女性が跨る体勢で結合するみたいな体勢)だった。
ちょっと想像して欲しい。ベッドの上に騎乗位から葵が後ろに倒れて向井さんが上半身を持ち上げたような、お互いがベッドに後ろ手を突いて上半身を持ち上げた感じの格好で葵と向井さんがいた。俺はベッドの上の葵と思いっきり目が合ってしまった。
すると、葵は俺の姿を確認するや否や、一所懸命にアッパーシーツを引っ張って繋がっている所から顔までを隠そうとしている。向井さんは片手で葵を落ち着かせるように葵の肩までの髪をかきあげるみたいにして顔を触っていた。
不思議な事に俺の視線は葵じゃなくて向井さんの方に行った。向井さんの裸自体を見るのは初めてだったからかもしれないけど、背が俺より少し高いのは判っていたけど思ったよりガタイ(体格)が良いなあとか、やや毛深いなあとかそんな事を思った。
2015/02/10
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