特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第3節6章 27
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第3節6章 27
〖リアル〗
そういう風に話した後、アッパーシーツの下でぐっと葵の腰を掴むと、葵が焦ったように向井さんの顔を見る。向井さんが本格的に葵に対してSモードの会話になった。〔葵、もっと腰を動かせよ!〕
葵がアッパーシーツを引き上げながら『無理、ねえ、無理だよ。』って言うと、
〔このシーツ剥いじゃうよ?〕
『しないよね?ほんと無理だよ、絶対駄目!』
〔じゃあ葵が動く?俺が動く?〕
『ああ、もう、ほんとに無理だよ、駄目だよぉ・・・。』
この辺からもう葵は俺にじゃなくて向井さんに訴えるようになっていた。俺の方を見ようとはするのだけど、その度に向井さんが反応するから自然とそっちに向いていた。
兎に角、葵としては俺にセックスしている所を見られるのが凄く恥ずかしいらしくて、向井さんが〔シーツを剥がす。〕っていうと強く抵抗をする。それだけじゃなくて向井さんが〔挿入ってる。〕とかそういう風に言うのにも反論をするのだけれど、現実に挿入されており顔がエロ顔になっているから説得力は全然無い。
そのうち向井さんが対面座位のままはっきりと前後に腰を動かしながら
〔シーツ外そうぜ。〕
『駄目!駄目え!』
〔もっと動いていい?こっち見ろよ葵。〕
『駄目っ!あっ!あっ!』
みたいにして見詰め合いながらゆっくり向井さんが前後に腰を動かしていた。
“リアル”だった。向井さんの声は、とにかくスマートフォン越しとは全然違う。勿論AV(アダルトビデオ)なんかとも全然違う。マッサージの時もそうだけど視線だけじゃなくて空気とか匂いとか、全く他に物音のしない室内で向井さんと葵の吐息だけが聞こえている。
葵は身体を前後に揺さぶられながら狼狽(ろうばい)していた。俯(うつむ)いたり、言われる度に向井さんの顔を見上げたり、落ち着き無く顔を動かしているのだけれど、明らかに喘ぎ声は抑え目だった。
それから向井さんが身体を前後に動かしながらこっち(俺の方)を見た。向井さんも興奮してやや顔が紅潮している。
〔大輔、今日おれ、マッサージして無いんだよ。〕
「そうなの?」
〔葵ちゃんめっちゃ濡れてて、すぐ俺に挿入れて欲しいって言うから。〕
『違うでしょ!なんで!違うでしょ!』
「ホントに?」
『違う!違うの・・・大輔君・・。』
葵は俯いて首振って、『違うでしょ!』と向井さんの厚い胸板を叩いている。で、向井さんが笑う。
「ホントに?」って俺が問う。
『違うよ。』って言った葵に向井さんが畳み掛けるみたいにして身体を前後させる。
「じゃあどうやったの?」
『あっ・・・浴衣に着替えようとしたらっ!・・・もう、向井さん動いちゃ駄目!』
「そしたら?」
『・・・挿入れて、きたんじゃないですか・・・。』
〔ずっと葵ちゃんに挿入れっぱなし。〕向井さんが俺に首を向けてきて言う。
『あー嘘!それ嘘ぉ。』
ここら辺、葵は向井さんにはやや敬語、俺にはいつも通りの話し方なので、きっと嘘です。『嘘ぉ。』は俺に言っているのだけどそれも会話的には向井さんが拾う。葵の顎を掴んで、〔嘘じゃないよな。な。〕
2015/02/16
〖リアル〗
そういう風に話した後、アッパーシーツの下でぐっと葵の腰を掴むと、葵が焦ったように向井さんの顔を見る。向井さんが本格的に葵に対してSモードの会話になった。〔葵、もっと腰を動かせよ!〕
葵がアッパーシーツを引き上げながら『無理、ねえ、無理だよ。』って言うと、
〔このシーツ剥いじゃうよ?〕
『しないよね?ほんと無理だよ、絶対駄目!』
〔じゃあ葵が動く?俺が動く?〕
『ああ、もう、ほんとに無理だよ、駄目だよぉ・・・。』
この辺からもう葵は俺にじゃなくて向井さんに訴えるようになっていた。俺の方を見ようとはするのだけど、その度に向井さんが反応するから自然とそっちに向いていた。
兎に角、葵としては俺にセックスしている所を見られるのが凄く恥ずかしいらしくて、向井さんが〔シーツを剥がす。〕っていうと強く抵抗をする。それだけじゃなくて向井さんが〔挿入ってる。〕とかそういう風に言うのにも反論をするのだけれど、現実に挿入されており顔がエロ顔になっているから説得力は全然無い。
そのうち向井さんが対面座位のままはっきりと前後に腰を動かしながら
〔シーツ外そうぜ。〕
『駄目!駄目え!』
〔もっと動いていい?こっち見ろよ葵。〕
『駄目っ!あっ!あっ!』
みたいにして見詰め合いながらゆっくり向井さんが前後に腰を動かしていた。
“リアル”だった。向井さんの声は、とにかくスマートフォン越しとは全然違う。勿論AV(アダルトビデオ)なんかとも全然違う。マッサージの時もそうだけど視線だけじゃなくて空気とか匂いとか、全く他に物音のしない室内で向井さんと葵の吐息だけが聞こえている。
葵は身体を前後に揺さぶられながら狼狽(ろうばい)していた。俯(うつむ)いたり、言われる度に向井さんの顔を見上げたり、落ち着き無く顔を動かしているのだけれど、明らかに喘ぎ声は抑え目だった。
それから向井さんが身体を前後に動かしながらこっち(俺の方)を見た。向井さんも興奮してやや顔が紅潮している。
〔大輔、今日おれ、マッサージして無いんだよ。〕
「そうなの?」
〔葵ちゃんめっちゃ濡れてて、すぐ俺に挿入れて欲しいって言うから。〕
『違うでしょ!なんで!違うでしょ!』
「ホントに?」
『違う!違うの・・・大輔君・・。』
葵は俯いて首振って、『違うでしょ!』と向井さんの厚い胸板を叩いている。で、向井さんが笑う。
「ホントに?」って俺が問う。
『違うよ。』って言った葵に向井さんが畳み掛けるみたいにして身体を前後させる。
「じゃあどうやったの?」
『あっ・・・浴衣に着替えようとしたらっ!・・・もう、向井さん動いちゃ駄目!』
「そしたら?」
『・・・挿入れて、きたんじゃないですか・・・。』
〔ずっと葵ちゃんに挿入れっぱなし。〕向井さんが俺に首を向けてきて言う。
『あー嘘!それ嘘ぉ。』
ここら辺、葵は向井さんにはやや敬語、俺にはいつも通りの話し方なので、きっと嘘です。『嘘ぉ。』は俺に言っているのだけどそれも会話的には向井さんが拾う。葵の顎を掴んで、〔嘘じゃないよな。な。〕
2015/02/16
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