『美鈴(みすず)』 2章その4
名C『美鈴(みすず)』 2章その4
夜の街へと興奮冷め遣らぬ妻の美鈴を車に乗せ、しばらく走ったところで美鈴に問いかけました。
「TELエッチ初体験はどうだった?」
『うん。凄く恥ずかしかった・・・。』
「恥ずかしいだけ?」
『・・・・・・。』その問いかけに美鈴は戸惑う。
「興奮した?」
『・・・うん。』
美鈴は俯き加減で恥ずかしそうに私にそう答えました。
「感想は?」
『うん・・・あまり好きではないかな・・・。』
「好きではない?どうして?」
『よくわかんないけど、恥ずかしさもあるし・・・あと・・・。』
「あとって?」
『うん。どうもお互いに演技をしているみたいで・・・。』
「そうなんだ。じゃぁママはやっぱりリアルがいいんだね?」
『そんなことないけど・・・パパはその方がいい?』
「俺は今ならリアルだともっと興奮するかも。」
『パパは心配にならないの?前みたいに・・・。』
「どうだろなぁ~心配にならないって言えば嘘になるかもだけど、今はママを信用しようと努力はしてみる。」
『そっか・・・パパはどうしてそんな普通じゃないことで興奮するの?』
「普通じゃない?」
「うん。だって普通の男の人は奥さんが他の人とエッチって無理じゃない?」
「う~ん どうしてなんだろなぁ~ ただの変態かも(笑)」
私がそう言うと、美鈴はニッコリ微笑み車の窓から流れ去る町並みを見つめ、そっと私の手を握ってしばらくは何も話しませんでした。私はいつのまにか以前に美鈴を一人でカウンターに座らせスーパーの藤堂社長と知り合わせた店の近くまで車で来ていました。
美鈴もその事がわかったのか私に
『この辺りって前に行ったお店の近くだよね?』と尋ねてきました。
「そうだね。あの頃の俺達とは少し変わったけどね。」
『うん私たち確かに変わったね。』
「まぁあの頃よりはママは綺麗になったよ。」
『そんなことないよ。』
「いやぁ~綺麗になったと思うよ。今ならもっと声をかけられるかも?」
『そんなこと絶対ありえませんよぉ~だ。』
「じゃぁ試してみる?」
「え??試すってひょっとして?」
「そう!また一人でカウンターに座って声を掛けられるかどうか試してみるんだよ」
「・・・本当に?・・・」
「あははは 冗談だよ」
「なぁ~んだ冗談か・・・」
美鈴は少し声のトーンを下げて不満げにそう言いました。
「え?ママは試してみたいの?」
『ううん。』
「なぁ~んだ一瞬期待したのに。」
『違うんだって・・・私はパパを試してみられるかなって・・・。』
「俺を試すって?」
『本当にパパは私を信用してくれるかどうかをね。』
「ほぉ~ じゃぁこうしようよ。今度はママ一人で店に行って俺はこのまま家に帰るよ。」
『え?!帰っちゃうの?後から来てくれないの?』
「行った方がいい?」
『だって不安だもん・・。』
「今度はママが一人でママの気持ちのまま行動すればいいよ。」
『何かあればどうするのよ?』
「あぶない事があれば電話してくれればいいよ。もしもの時の為に近くのネットカフェにでもいるから。」
美鈴はしばらく考えて私に車を止めるよう言いました。
『パパ?何かあれば電話かメールするね。けど、こんなおばさんに誰も声を掛けてこないと思うけどね。』
「わからないよ?ママ綺麗になったから。」
『ありがとう。少し飲んでマスターとお話してから帰ります。その時は電話するから迎えに来てね。』
美鈴はそう言って車を降りて店の方へと歩いて行きました。美鈴は本当に私を試したかったのだと思います。だから店へと向かったのでしょう。私は期待する気持ちより美鈴の私を試したい気持ちの方がとても愛しく思えました。以前の頃よりは数段余裕もあり、美鈴の帰りを単純に1,2時間待てばよいと軽い気持ちでした。
2014/11/13
夜の街へと興奮冷め遣らぬ妻の美鈴を車に乗せ、しばらく走ったところで美鈴に問いかけました。
「TELエッチ初体験はどうだった?」
『うん。凄く恥ずかしかった・・・。』
「恥ずかしいだけ?」
『・・・・・・。』その問いかけに美鈴は戸惑う。
「興奮した?」
『・・・うん。』
美鈴は俯き加減で恥ずかしそうに私にそう答えました。
「感想は?」
『うん・・・あまり好きではないかな・・・。』
「好きではない?どうして?」
『よくわかんないけど、恥ずかしさもあるし・・・あと・・・。』
「あとって?」
『うん。どうもお互いに演技をしているみたいで・・・。』
「そうなんだ。じゃぁママはやっぱりリアルがいいんだね?」
『そんなことないけど・・・パパはその方がいい?』
「俺は今ならリアルだともっと興奮するかも。」
『パパは心配にならないの?前みたいに・・・。』
「どうだろなぁ~心配にならないって言えば嘘になるかもだけど、今はママを信用しようと努力はしてみる。」
『そっか・・・パパはどうしてそんな普通じゃないことで興奮するの?』
「普通じゃない?」
「うん。だって普通の男の人は奥さんが他の人とエッチって無理じゃない?」
「う~ん どうしてなんだろなぁ~ ただの変態かも(笑)」
私がそう言うと、美鈴はニッコリ微笑み車の窓から流れ去る町並みを見つめ、そっと私の手を握ってしばらくは何も話しませんでした。私はいつのまにか以前に美鈴を一人でカウンターに座らせスーパーの藤堂社長と知り合わせた店の近くまで車で来ていました。
美鈴もその事がわかったのか私に
『この辺りって前に行ったお店の近くだよね?』と尋ねてきました。
「そうだね。あの頃の俺達とは少し変わったけどね。」
『うん私たち確かに変わったね。』
「まぁあの頃よりはママは綺麗になったよ。」
『そんなことないよ。』
「いやぁ~綺麗になったと思うよ。今ならもっと声をかけられるかも?」
『そんなこと絶対ありえませんよぉ~だ。』
「じゃぁ試してみる?」
「え??試すってひょっとして?」
「そう!また一人でカウンターに座って声を掛けられるかどうか試してみるんだよ」
「・・・本当に?・・・」
「あははは 冗談だよ」
「なぁ~んだ冗談か・・・」
美鈴は少し声のトーンを下げて不満げにそう言いました。
「え?ママは試してみたいの?」
『ううん。』
「なぁ~んだ一瞬期待したのに。」
『違うんだって・・・私はパパを試してみられるかなって・・・。』
「俺を試すって?」
『本当にパパは私を信用してくれるかどうかをね。』
「ほぉ~ じゃぁこうしようよ。今度はママ一人で店に行って俺はこのまま家に帰るよ。」
『え?!帰っちゃうの?後から来てくれないの?』
「行った方がいい?」
『だって不安だもん・・。』
「今度はママが一人でママの気持ちのまま行動すればいいよ。」
『何かあればどうするのよ?』
「あぶない事があれば電話してくれればいいよ。もしもの時の為に近くのネットカフェにでもいるから。」
美鈴はしばらく考えて私に車を止めるよう言いました。
『パパ?何かあれば電話かメールするね。けど、こんなおばさんに誰も声を掛けてこないと思うけどね。』
「わからないよ?ママ綺麗になったから。」
『ありがとう。少し飲んでマスターとお話してから帰ります。その時は電話するから迎えに来てね。』
美鈴はそう言って車を降りて店の方へと歩いて行きました。美鈴は本当に私を試したかったのだと思います。だから店へと向かったのでしょう。私は期待する気持ちより美鈴の私を試したい気持ちの方がとても愛しく思えました。以前の頃よりは数段余裕もあり、美鈴の帰りを単純に1,2時間待てばよいと軽い気持ちでした。
2014/11/13
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