長G〖救いの手を〗第3回
長G〖救いの手を〗第3回
私は見つけたCDを片手に何げ無く妻のベッドに腰を下ろしました。あらためて雑然とした室内を見回しながら 、【フゥ… … …】っと深く息を吸い込むと布団に染み込んでいるのであろう。【アイツこんな匂いだったかな?】彩矢の女の匂いが鼻腔を刺激しました。
妻である彩矢とは約2年もの歳月セックスレスではありましたが、家庭の中では別段二人の間に寝室を分けた以外は距離間がある訳ではありませんでしたから、日常の生活の中で妻の髪から漂う匂いや体臭などに違和感は感じていなかったのです。
しかし今、妻の寝室に篭るように漂う匂いは【私の知る妻彩矢の持つ匂い】ではありませんでした。その匂いに戸惑いながら周囲を見回す私の視界に、捲れた掛け布団の内側に隠すように押し込まれた白いネット状の物が見えました。【何だろう?これは…】私は自然とそれに手を伸ばしていました。
それはまるで見つかっては困る…見られては困るといった感じで掛け布団の中に押し込ま
れて、隠されていた白いネット状の袋。恐る恐る…しかし何か見えない力に引き寄せられるようにそれを引っ張り出す私。そう…それは洗濯ネットだった…。
中には黒っぽい何かが入っているのが透けたネットから見て取れる。私は見てはならない物を見つけてしまったような罪悪感を感じながらも手にした洗濯ネットのファスナーを開きました。
不安にも似た感覚と宝箱でも見つけた不可思議な高揚感とが入り交じり、胸が押し潰されるようでした。口の中が渇き、喉もカラカラだ…。私は意を決して、おぼつかない指先で洗濯ネット中に入っていた物をわし掴みに取り出し、布団の上に置きました。
【ウッ…っ…】私それを目にして思わす息を飲む。視線がネットから現れた黒地に鮮やかなゴールドやシルバーの刺繍が施されたブラジャー、Tバックのショーツ、そして何よりも驚かされたのはこれらのブラジャー、Tバックとペアになっていると思われるガーターベルト。淫靡な物に釘づけになり私は呆けたように固まってしまっています。
どのぐらい固まっていたのだろう…ようやく我に返った私は、そのガーターベルトを手に
取って見た。ガーターベルトには、なまめかしい黒色のストッキングが外される事無く装着されたままの状態だった。
【えっ?な、な、何なんだコレは?…】妻である彩矢は原色系の下着など嫌っていた筈でした。 私の知りうる妻のクロゼットの中は白色だったり淡いパステル系の色の下着しか無かった。デザインも大胆とは無縁な保守的な物ばかり。
以前私が興味本位でプレゼントした赤色のレースや刺繍が施された下着もついに身に着ける事は無く、プレゼント用の箱に収められたままで、クロゼットの奥に仕舞われたままだった筈なのです。
しかし今、私の目の前には、外国映画に出て来る娼婦が身に着けているような高価そうなエロティックな下着が現実の物として存在している。私は動揺し小刻みに震える手で。クシャクシャに丸められたTバックのショーツのクロッチ部分を、彩矢のその部分が当たっていたであろう位置を確認しました。【うわっ…っ…】 そこには強烈な牝の主張が染み付いていました。
2015/02/16
私は見つけたCDを片手に何げ無く妻のベッドに腰を下ろしました。あらためて雑然とした室内を見回しながら 、【フゥ… … …】っと深く息を吸い込むと布団に染み込んでいるのであろう。【アイツこんな匂いだったかな?】彩矢の女の匂いが鼻腔を刺激しました。
妻である彩矢とは約2年もの歳月セックスレスではありましたが、家庭の中では別段二人の間に寝室を分けた以外は距離間がある訳ではありませんでしたから、日常の生活の中で妻の髪から漂う匂いや体臭などに違和感は感じていなかったのです。
しかし今、妻の寝室に篭るように漂う匂いは【私の知る妻彩矢の持つ匂い】ではありませんでした。その匂いに戸惑いながら周囲を見回す私の視界に、捲れた掛け布団の内側に隠すように押し込まれた白いネット状の物が見えました。【何だろう?これは…】私は自然とそれに手を伸ばしていました。
それはまるで見つかっては困る…見られては困るといった感じで掛け布団の中に押し込ま
れて、隠されていた白いネット状の袋。恐る恐る…しかし何か見えない力に引き寄せられるようにそれを引っ張り出す私。そう…それは洗濯ネットだった…。
中には黒っぽい何かが入っているのが透けたネットから見て取れる。私は見てはならない物を見つけてしまったような罪悪感を感じながらも手にした洗濯ネットのファスナーを開きました。
不安にも似た感覚と宝箱でも見つけた不可思議な高揚感とが入り交じり、胸が押し潰されるようでした。口の中が渇き、喉もカラカラだ…。私は意を決して、おぼつかない指先で洗濯ネット中に入っていた物をわし掴みに取り出し、布団の上に置きました。
【ウッ…っ…】私それを目にして思わす息を飲む。視線がネットから現れた黒地に鮮やかなゴールドやシルバーの刺繍が施されたブラジャー、Tバックのショーツ、そして何よりも驚かされたのはこれらのブラジャー、Tバックとペアになっていると思われるガーターベルト。淫靡な物に釘づけになり私は呆けたように固まってしまっています。
どのぐらい固まっていたのだろう…ようやく我に返った私は、そのガーターベルトを手に
取って見た。ガーターベルトには、なまめかしい黒色のストッキングが外される事無く装着されたままの状態だった。
【えっ?な、な、何なんだコレは?…】妻である彩矢は原色系の下着など嫌っていた筈でした。 私の知りうる妻のクロゼットの中は白色だったり淡いパステル系の色の下着しか無かった。デザインも大胆とは無縁な保守的な物ばかり。
以前私が興味本位でプレゼントした赤色のレースや刺繍が施された下着もついに身に着ける事は無く、プレゼント用の箱に収められたままで、クロゼットの奥に仕舞われたままだった筈なのです。
しかし今、私の目の前には、外国映画に出て来る娼婦が身に着けているような高価そうなエロティックな下着が現実の物として存在している。私は動揺し小刻みに震える手で。クシャクシャに丸められたTバックのショーツのクロッチ部分を、彩矢のその部分が当たっていたであろう位置を確認しました。【うわっ…っ…】 そこには強烈な牝の主張が染み付いていました。
2015/02/16
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