特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第5節6章 40
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第5節6章 40
〖三者面談〗
それで、向井さんはちょっと扉の方に行って、俺の腰を少し触り、“あっちへ行っている”って合図をし、部屋を出ようとした時に俺が「どうする?」って葵に訊ねた。
俺の肩に顔を埋(うず)めながら葵の返答が『私ねえ、大輔君には見られたくないの・・・。』と本当にお願いって必死の声で答えた。葵の返答で向井さんは部屋から出なかった。
『・・・そういうのやっぱり駄目。なんかすごく怖いの。』、「俺は嫌いにとか、ならないよ。」そして向井さんが〔でもやっぱり葵ちゃんは大輔に嫌われちゃうかもとか、すっごい考えちゃうよな。〕とフォロー。それで、葵がこくんと頷く。
向井さんがベッドの方に戻ってくる。ここで始めて俺と葵と向井さんで真面目にこの事について話をする事になった。正直葵はかなり恥かしがっていた。
でも、今日のスカッシュで打ち解けていた事とか、向井さんの家とか、それから何より部屋の照明が暗かった事から葵も言葉を出せたのだと思うけど、会話は俺と葵の会話に上手く向井さんがフォローをするって感じで進んだ。
まず、“俺(大輔)が葵と向井さんのセックスを見て興奮をする”のは葵にも判るって事。これは葵もすぐに認めていた。そして、“葵がそれに対してどうしたいか?”っていう事が問題だった。
今まで俺と葵の会話では(それから向井さんと葵の会話でも)そういう話しも出て無い訳じゃないけど、葵にとっては、俺と向井さんの前でそれを話すのはかなり心理的抵抗があって、恥かしさとか、嫌われたら怖いってのも強くあったようで時間が掛かった。
葵としては『やっぱり夫(大輔君)の前ではセックスをしたくない。』ということだった。それで、徐々に向井さんのフォローにより、葵が何故“したくない”のかということを語りだした。『大輔君(俺)に見られることが恥ずかしい。』とか、『夫(大輔)の前なのに平気でセックスする女という風に思われるのも怖い。』っていう回答が出てきた。
それに対して向井さんの対応も上手かった。決して論破するつもりじゃない解決を探ろうとしていた。やっぱりこういう時は葵も混乱をしているのだけど、葵は俺を見ながら、『だって・・会社とかで私、こんな事してるなんて絶対思われていないし・・。』みたいにやや支離滅裂な言い訳になっているのだけど、向井さんは否定もせず、葵の話に上手く冗談を入れながらフォローをしてくれていた。
暫く、三人で真剣に話していたのだけど、その中で葵が『向井さんとエッチをするのは、・・・え。・・・あの・・それほど嫌、じゃない・・・かも。』って、俺と向井さんの前で言った時は正直凄く興奮&嫉妬をした。『でも、わたし大輔君が一番好きだよ。ほんとうだよ。』と云い添える。
この時は余りに罪深い俺自身が情けなかった。「俺も葵が一番好きだ。」と返した。葵はそれを聞いて急に涙ぐむ。
向井さんは、それに対してもフォローをしていく、言い方としては“俺(大輔)の希望を適えるには?”という言い方だけど、ただ、それだけじゃなくて“向井さん自身が葵とセックスしたい”っていうのも三分の一程度は入れてくる。これが葵には、逆に話しをし易い切っ掛けになったのだと思う。
葵はまだ半べそで、『大輔君と向井さんの気持ちも判るけど・・・。』、っていう方向に徐々になってきた。上手く書けているか判らないけど俺も葵もいっぱいいっぱいの所があって、一つ一つの会話は正確にはもう覚えて無い。
ただ、二人だとこんな話はできなかったと思う。そのうちにいつの間にか葵が、《どうすれば良いのか》って話に移っていって、時々に笑ったりもするようになった。
向井さんが、〔この前も逝って無いしさ・・・。〕みたいにワザとしょんぼりした風にすると、葵が『ぁ・・・ごめん・・・、で・・え、なんで私が謝っているの?』とくすって笑う。暗闇の中だけど、ほんわかしたムードも出てきた。
そうやって向井さんは三人の会話を上手くリードをして、〔それなら?このときは?〕て順序だって話しをしていって、最終的に三人で色々なルール(決り事)を決めていった。
俺が「キスは見せてくれる?」って了解を問うと、『うん。いいけど・・・。』という作業(だけれど全然つらくはないと言うより楽しい。)を続けた。
文字で書くと今までよりも大分後退をしたように見えるけど、始めて葵を含めて3人で決めた事だからその点では凄く前進をした気がした。
まず、最初に(結局はすぐ破られることになるのですが)『夫(大輔君)が直接見ている前(曖昧な表現ですね)ではセックスはしない。』これは、葵が俺や向井さんの顔を何度も見返しながら『やっぱり、絶対に嫌。』とかなり強く言った結果だった。
それで、向井さんはあっさり〔それで、いいよ。〕って答えた。しかし、俺の方は粘ってみた。「綺麗な全裸姿の葵が、ほかの男としているのを直接に見てみたいんだ。」と(の主旨を)、お願いをしてみた。
だが、やっぱり“俺に全裸でセックス”を見られるのはどうしても嫌だって事から、折衷案で「セックスするときに(全裸になるにしても)シーツを被ってその中でするのは?」って事になった。それにも葵がかなり渋った後、でも『絶対に向井さん(及び俺)がシーツ(毛布)を剥さない。』ってルールの元ならって事になった。(これで間接的だがセックスを見られる。)
それから、向井さんが〔大輔の希望を適える為に〕って事を匂わせながら、その代わりに俺の前でも向井さんが葵を責める(これも曖昧だ。)のはOKってことになった。
向井さん曰く、こういう時に渋る時はかなり強く渋る方が良いって話だった。葵が向井さんを逝かせる事に関しては葵がかなりあっさりとOKをした。ただ俺に『口・・・も?使っていいの?』って、訊いて来た時はかなりエロくて興奮をした。しかし、葵は『それもみせたくないの。』と付け加えた。
葵の提案にはがっかりしたが、正直葵が『口・・・も?使っていいの?』って、俺に訊いた時、頭の後ろがカっと熱くなる感じがして、今でも明確にその葵の言葉とか、息遣いが思い出せる。
全部これを暗い寝室の中、向井さんのベッドの上で、3人が座って決めている事なので、今考えるとちょっとおかしいのだけど場の雰囲気は笑いと真剣さみたいなのがあった。向井さんの雰囲気作りの上手さってのもあったと思う。
2015/03/14
〖三者面談〗
それで、向井さんはちょっと扉の方に行って、俺の腰を少し触り、“あっちへ行っている”って合図をし、部屋を出ようとした時に俺が「どうする?」って葵に訊ねた。
俺の肩に顔を埋(うず)めながら葵の返答が『私ねえ、大輔君には見られたくないの・・・。』と本当にお願いって必死の声で答えた。葵の返答で向井さんは部屋から出なかった。
『・・・そういうのやっぱり駄目。なんかすごく怖いの。』、「俺は嫌いにとか、ならないよ。」そして向井さんが〔でもやっぱり葵ちゃんは大輔に嫌われちゃうかもとか、すっごい考えちゃうよな。〕とフォロー。それで、葵がこくんと頷く。
向井さんがベッドの方に戻ってくる。ここで始めて俺と葵と向井さんで真面目にこの事について話をする事になった。正直葵はかなり恥かしがっていた。
でも、今日のスカッシュで打ち解けていた事とか、向井さんの家とか、それから何より部屋の照明が暗かった事から葵も言葉を出せたのだと思うけど、会話は俺と葵の会話に上手く向井さんがフォローをするって感じで進んだ。
まず、“俺(大輔)が葵と向井さんのセックスを見て興奮をする”のは葵にも判るって事。これは葵もすぐに認めていた。そして、“葵がそれに対してどうしたいか?”っていう事が問題だった。
今まで俺と葵の会話では(それから向井さんと葵の会話でも)そういう話しも出て無い訳じゃないけど、葵にとっては、俺と向井さんの前でそれを話すのはかなり心理的抵抗があって、恥かしさとか、嫌われたら怖いってのも強くあったようで時間が掛かった。
葵としては『やっぱり夫(大輔君)の前ではセックスをしたくない。』ということだった。それで、徐々に向井さんのフォローにより、葵が何故“したくない”のかということを語りだした。『大輔君(俺)に見られることが恥ずかしい。』とか、『夫(大輔)の前なのに平気でセックスする女という風に思われるのも怖い。』っていう回答が出てきた。
それに対して向井さんの対応も上手かった。決して論破するつもりじゃない解決を探ろうとしていた。やっぱりこういう時は葵も混乱をしているのだけど、葵は俺を見ながら、『だって・・会社とかで私、こんな事してるなんて絶対思われていないし・・。』みたいにやや支離滅裂な言い訳になっているのだけど、向井さんは否定もせず、葵の話に上手く冗談を入れながらフォローをしてくれていた。
暫く、三人で真剣に話していたのだけど、その中で葵が『向井さんとエッチをするのは、・・・え。・・・あの・・それほど嫌、じゃない・・・かも。』って、俺と向井さんの前で言った時は正直凄く興奮&嫉妬をした。『でも、わたし大輔君が一番好きだよ。ほんとうだよ。』と云い添える。
この時は余りに罪深い俺自身が情けなかった。「俺も葵が一番好きだ。」と返した。葵はそれを聞いて急に涙ぐむ。
向井さんは、それに対してもフォローをしていく、言い方としては“俺(大輔)の希望を適えるには?”という言い方だけど、ただ、それだけじゃなくて“向井さん自身が葵とセックスしたい”っていうのも三分の一程度は入れてくる。これが葵には、逆に話しをし易い切っ掛けになったのだと思う。
葵はまだ半べそで、『大輔君と向井さんの気持ちも判るけど・・・。』、っていう方向に徐々になってきた。上手く書けているか判らないけど俺も葵もいっぱいいっぱいの所があって、一つ一つの会話は正確にはもう覚えて無い。
ただ、二人だとこんな話はできなかったと思う。そのうちにいつの間にか葵が、《どうすれば良いのか》って話に移っていって、時々に笑ったりもするようになった。
向井さんが、〔この前も逝って無いしさ・・・。〕みたいにワザとしょんぼりした風にすると、葵が『ぁ・・・ごめん・・・、で・・え、なんで私が謝っているの?』とくすって笑う。暗闇の中だけど、ほんわかしたムードも出てきた。
そうやって向井さんは三人の会話を上手くリードをして、〔それなら?このときは?〕て順序だって話しをしていって、最終的に三人で色々なルール(決り事)を決めていった。
俺が「キスは見せてくれる?」って了解を問うと、『うん。いいけど・・・。』という作業(だけれど全然つらくはないと言うより楽しい。)を続けた。
文字で書くと今までよりも大分後退をしたように見えるけど、始めて葵を含めて3人で決めた事だからその点では凄く前進をした気がした。
まず、最初に(結局はすぐ破られることになるのですが)『夫(大輔君)が直接見ている前(曖昧な表現ですね)ではセックスはしない。』これは、葵が俺や向井さんの顔を何度も見返しながら『やっぱり、絶対に嫌。』とかなり強く言った結果だった。
それで、向井さんはあっさり〔それで、いいよ。〕って答えた。しかし、俺の方は粘ってみた。「綺麗な全裸姿の葵が、ほかの男としているのを直接に見てみたいんだ。」と(の主旨を)、お願いをしてみた。
だが、やっぱり“俺に全裸でセックス”を見られるのはどうしても嫌だって事から、折衷案で「セックスするときに(全裸になるにしても)シーツを被ってその中でするのは?」って事になった。それにも葵がかなり渋った後、でも『絶対に向井さん(及び俺)がシーツ(毛布)を剥さない。』ってルールの元ならって事になった。(これで間接的だがセックスを見られる。)
それから、向井さんが〔大輔の希望を適える為に〕って事を匂わせながら、その代わりに俺の前でも向井さんが葵を責める(これも曖昧だ。)のはOKってことになった。
向井さん曰く、こういう時に渋る時はかなり強く渋る方が良いって話だった。葵が向井さんを逝かせる事に関しては葵がかなりあっさりとOKをした。ただ俺に『口・・・も?使っていいの?』って、訊いて来た時はかなりエロくて興奮をした。しかし、葵は『それもみせたくないの。』と付け加えた。
葵の提案にはがっかりしたが、正直葵が『口・・・も?使っていいの?』って、俺に訊いた時、頭の後ろがカっと熱くなる感じがして、今でも明確にその葵の言葉とか、息遣いが思い出せる。
全部これを暗い寝室の中、向井さんのベッドの上で、3人が座って決めている事なので、今考えるとちょっとおかしいのだけど場の雰囲気は笑いと真剣さみたいなのがあった。向井さんの雰囲気作りの上手さってのもあったと思う。
2015/03/14
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