短Ⅲ15[夫婦の絆]第3話
第2話 2018/10/31
私(松浦一成:まつうら・かずなり:44歳)は慶子の右隣に座り、「実は僕たち夫婦で・・。」とホストに事情を説明しました。予定外の展開ですが、ホストは驚いたふりをして話を合わせてくれます。ホストのサービスは2時間のコースで、まだ1時間以上残っていました。
私たちが地方からの旅行者だと分かると、東京の夜遊び事情を話し始めます。どこの街がにぎわっているとか、どんな店が流行っているといった内容でした。どうでもいい話題でしたが、私は会話を盛り上げるため、軽い乗りで応じます。ホストは次第に調子づき、キャバクラや風俗店について話しだしました。
妻(松浦慶子:まつうら・けいこ:41歳)はホストと私に左右から挟まれ、困惑した顔で聞いています。それで私はいたずら心が湧き、カウンターの下で妻の太ももに手を延ばしました。妻の慶子は手で防御していましたが、やがて根負けして自由に触らせるようになります。
私はさらに調子に乗り、膝丈のスカートを少しずつたくし上げました。妻に抵抗されても容赦せず、最後は太ももをあらわにします。カウンターの影に隠れているとはいえ、ハラハラするプチ露出でした。ホストに気付かれないか、妻は気が気でないらしく、目が泳いでいます。私は妻の太ももをなで回しながら、ホストと会話を続けました。
強烈なスリルと興奮にアルコールも加勢し、性欲は高まるばかりです。手で楽しむだけでは飽き足らず、妻の太ももをホストに見せたくなりました。妻の目を盗んでカウンターの下を指さすと、意図はすぐに伝わります。ホストはさりげなく下を確認した後、私に向かってニヤリと笑いました。
私は満足して、ほほ笑み返した直後、ホストの反応にハッとします。ホストは右手を下に延ばし、自分にも触らせるよう目で訴えてきたのです。私はたじろぎましたが、刺激を求める気持ちのほうが勝っていました。私は黙ってうなずき、妻の太ももから左手を引っ込めます。妻はめくれたスカートを元に戻し、ほっとしたように、ほおづえをつきました。
ホストは会話を続けて、すぐには妻に手を出そうとしません。風俗店の話題をきっかけに、会話には下ネタが交じるようになっていました。ホストはずけずけと妻に話し掛け、下着の色を尋ねたりします。妻は怒るそぶりなく、軽くあしらいました。ホストからは〔さすが大人の女性ですねえ。〕と感心され、まんざらでもない様子です。
さらにホストは〔知的で格好いい。上品な色気があります。〕などと妻を持ち上げました。 妻は『おばさんをからかっちゃダメ。』って、しきりに照れ、次第に押され始めます。笑顔が消え、受け答えが鈍くなった慶子を見て、私はピンと来ました。さりげなくカウンターの下を見ると、ホストが妻の膝に手を置いています。大胆なアプローチに、妻は気が動転
して体がすくんでしまったようでした。からかい気味に「酔ったのか?」と声を掛けます。すると、妻は大げさに顔をしかめました。 第4話に続く
2018/11/05
短Ⅲ28「終止符を打つ」第1回
(原題:器 投稿者:Tear 投稿日:2009/09/18)
《また暴走族か・・・。うるさいな・・・。》
去年の暮れ、深夜1時を過ぎたころにバイクの排気音を響かせながら近くの国道を走り回る若者共にうんざりして目を覚ます。妻(小坂玲子:こさか・れいこ:28歳)は会社の忘年会からまだ帰ってきてはいなかった。暫く眠ろうと試みたが、バイクは近くを徘徊しているようで、その音にいらついてなかなか寝付けそうにない。
《あのバカ達(バイク)はどこを走ってるんだろ?》
ベッドから起き上ってカーテンを少しめくってみると、大量の水滴が窓ガラスにこびりついていた。ロックを外してサッシを少しばかりずらすと、外からの寒気がスーッと入りこんできます。私(小坂圭一:こさか・けいいち:33歳)はサッシに手をかけたまま顔だけ外に出し、マンションの8階からバイクの音が聞こえる方向へと目を向けた。どの辺りを走っているかは分かっても、そのバイクは見つけられません。
まあ見つけてもどうこうする訳でもないので、外の冷たい空気に顔が冷やされる感覚を心地よく感じながら、深夜の新鮮な冷たい空気を吸い込んで、《もう一度寝るか。》と、サッシを閉めようとしたその時だった。
自宅マンションへと続く路地を走ってくる車のライトに目がとまります。妻がタクシーで帰ってきたのかなと思って目でその車を追いかけていると、自宅近くの公園の横に止まって、ヘッドライトが消えた様子までは分かったが植え込みが邪魔でそれ以上は見えなかった。
30秒ほどで植え込みの影から走り出したその車が公園の街灯で照らされた姿は、タクシーではなく黒いハッチバックだったことがわかります。そのすぐあとを追いかけるように白いコートを来た女性が、歩きながら車の背後に小さく何度か手を振っていた。
公園の街灯はそれが誰であるかを教えてくれます。その女性がマンションの玄関に向かって歩いている様子を見ながら、静かにサッシを閉じた。私はベッドに横たわって大きく息を吐きだす。天井を見つめながら考えていた。
以前から妻は会社の飲み会で帰宅が1時を過ぎるという事は稀にあります。その時間に対して特に疑念は持っていなかったが、黒いハッチバックというのにひっかかった。勿論、飲まなかった人がいて、車で送ってくれたということも考えられます。しかし、マンション前ではなく、わざわざ少し離れた公園の人目につかないところで降りた・・・。
第2回に続く
2018/11/07
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その2話
その1話 2018/10/27
ところが、今まで使ってこなかった(美代子が生理的に受け付けなかったから)ディルドというものを使い始めて妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)が徐々に変わってきた。ディルドについた吸盤をバスルームの壁のタイルに固定して私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)が後ろから妻に挿入し、ディルドにフェラチオさせたり、ディルドを自分の手でオマンコに出し入れしながら私のペニスに吸い付いたり、果てはディルドをオマンコに挿入して私のペニスをアナルにせがむ時など妻の口から『いやらしい! 二人の男にやられているみたい!』って声を上げて腰を振り激しく逝ってしまうようになった。
妻の美代子が逝きそうになった時を見計らって、私の会社に出入りしている、妻のお気に入りの営業マンの名前を言って、「宮﨑がお前とやりたがってるぞ! 宮﨑と俺の二人でお前を犯してやろうか?」などと言うと、美代子は一段と大きな声でよがり、腰を震わせて逝ってしまう。
私は《機は熟した!》と感じた。機は熟したものの妻からハッキリとOKがでた訳ではない。こうなったら持久戦に出ることにする。前々から妻を抱かせるならこの男、と目をつけていたのが友人の会社の後輩、山口亮平(やまぐち・りょうへい:30歳)だった。妻の好みはガッシリとした体育会系、明るく清潔であり、細かく言えば『指がキレイな男。』である。山口は条件を満たしていた。
酒が好きな山口とは私も何度も酒席を同じくしたことがあり、お互いの性癖や好み等を面白おかしく話をしたこともある。ゴルフも何度がプレイしたことがあった。早速連絡を取る事にした。ちょうど彼が定例の会議で私の住むF市に来ることになる。それで2月の終わり頃に一緒に飲もうということになり、私は妻に同席を求めた。
最初は渋っていたが「久し振りに美味しい魚でも食べよう。」と私の熱心な誘いに妻は了承する。これが妻と山口との最初の出会いであった。待ち合わせた割烹で山口を待つ。少し遅れてきた山口は私の他に女性がいるのを見て驚いたようだった。私は妻に山口を紹介し、山口に妻を紹介する。持ち前の明るさで山口は美代子を持ち上げ、妻も悪い気はしないで、明るく楽しい酒の席であった。
次回の再会を約束して私達は別れる。タクシーの中で美代子は、『山口さんって楽しい人ね。また飲みたいわね。それに、すごくきれいな指をしていたわ・・・。』って言い、私を喜ばせた。先ず第一段階は成功したが焦ってはいけない。
それからと言うもの、山口と妻と私の三人で何度か食事に行った。美代子はしきりと山口の学生時代にやっていた水球の話に夢中になり、体育会系の下ネタにも大喜びし、一回り年下の山口と益々親近感を深める。ある夜、一度だけ山口と私だけで飲むことにした。杯を重ねていくうちに妻の話になる。 その3話に続く
2018/11/09
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その3話
その2話 2018/11/09
それからと言うもの、山口亮平(やまぐち・りょうへい:30歳)と妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)と私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)の三人で何度か食事に行く。美代子は、一回り年下の山口と益々親近感を深めた。ある夜、一度だけ山口と私だけで飲むことにする。杯を重ねていくうちに妻の話になった。山口が〔とても42歳には見えないし色気がありますよ。〕と言う。それで、「年上はどうかな?」と尋ねると、〔以前何度か年上と交際したことがあるんです。〕と答えた。
〔こう言っちゃ失礼ですが熟女のすこし崩れた体に興奮します。酸いも甘いも噛み分けた女性のいやらしさが堪らないですね。〕と、山口は年上好きを改めて披露する。私は断られたら山口との付き合いもこれまでだと思いながら、意を決して「妻の美代子を抱いてみないか?」と少し小さな声で聞いてみた。
〔え?!〕
これまでのにこやかな顔がまじめなものに変わる。
〔朝倉さんにそう言う趣味があったんですね。奥さんは承知しているんですか?〕
「妻がもし同意したら、山口くんにはその気はあるかな?」
〔奥さんのことはお会いした時から好きでした。でも朝倉さん、ホントにいいんですか? 僕に異存はありませんし、奥さんが同意されたら喜んでそうさせてもらいます。〕
話は決まった。後は妻をその気にさせるだけだった。 そして、このことには自信がある。ただ、その夜は妙な興奮で酒が進み翌日の二日酔いはひどいものだった。山口の同意が得られて以降、ベッドでの痴態の度に山口の話を積極的にする。いつものように妻に挿入中、ディルドをフェラチオさせながら、ゴルフ場の風呂場で見た山口のペニスの話をしてやると、『そんなこと言わないで!』って言いながらも美代子は喘ぎ声をあげた。
私が妻に目隠しをしてアナルに挿入し、オマンコにディルドを入れながら、「山口のチンポはこんなもんじゃないぞ! オマンコに山口のチンポ入れながら後ろを俺が犯してやる!」と言うと『いやいや! やめて!』って一段と喘ぎ声を上げる。それから自分で腰を振りながら『出して! いっぱい出して!』って、言うようになった。『いやいや』とは言うものの山口との食事には必ず参加するところを見ると満更でもない様子である。
ある夜、久々に食事の後で二次会に山口を誘い、日頃私が接待で使用しているクラブに行った。客筋は初老や中年が多く、生のピアノでダンスができる昔懐かしいような所である。妻に「山口君とダンスしてあげれば?」と促すと、『こんなおばさんと一緒じゃつまらないでしょ? お店の女の子と踊ったほうがいいんじゃないの?』っていう妻に、山口は〔いえ、奥さんでおねがいします。〕と言いながら小さなフロアに行ってしまった。 その4話に続く
2018/11/10
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その4話
その3話 2018/11/10
妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)に「山口君とダンスしてあげれば?」と私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)が促すと、『こんなおばさんと一緒じゃつまらないでしょ? お店の女の子と踊ったほうがいいんじゃないの?』っていう妻に、山口(亮平:やまぐち・りょうへい:30歳)は〔いえ、奥さんでおねがいします。〕と言いながら小さなフロアに行ってしまった。
席についた女の子に〚あら、朝倉さん、奥様取られちゃいますよ?〛って軽口を言われ私は笑ったが、心の中では、《それが究極の目的なんだよ》とつぶやく。ダンスと言っても体を密着させ音楽に合わせて体を揺するようなものだったが、二人を見ると、妻の耳元に寄せた口でがなにごとかしゃべる山口に美代子は輝くような笑顔を見せた。
この段階で既に嫉妬している私は、《本当に妻を抱かせてもいいのか? 妻が他人に犯され、悦びの声を上げる姿が見たいのか。》、思いはまた千々に乱れている。私の心を知っているのか、こちらを向いた妻がにこやかな顔をして、少女のようにピースサインを送ってきた。
二次会の夜、複雑な思いで帰宅し、私の後にシャワーを浴びにきた妻の顔が上気している。酔っただけではないようだった。私は何くわぬ顔をして歯を磨きミネラルウォーターを手にして妻にベッドルームにいる旨を伝える。洗面所のドアを閉じて、私は階上へあがった振りをして洗面所のドアに佇んだ。ドアを少し開けバスルームの曇りガラスに映る妻を覗き見る。シャワーの音がはじけハミングしながら体を洗っていたが、シャワーの音が止み、ボンヤリとではあるが手を胸に這わせ乳房を洗っている姿が見えた。
私は妻がオナニーをしているのではないか?との疑惑とも期待ともつかない気持で美代子を凝視する。その妻の手が乳房から腹、尻、首筋をしつこく往復していた。体を洗っているには不自然な動きである。そしてその手はついに股間をまさぐり始めた。
私はすごく興奮する。ベッドで無理やりオナニーをさせたことはあったが、妻がひっそりと自分を慰めているその姿を見て私は興奮した。美代子は小さな声を漏らし始め、私のペニスは痛いほどに勃起する。
妻がシャワーの栓をひねったのか、シャワーの音が始まった。今度はシャワーヘッドを自ら股間にあてている姿がガラス越しに見えている。妻の声がシャワーの音に消されて消えぎえだが耳に届いた。私はコッソリとその場を抜け出し、ベッドルームへ戻る。《今夜こそ美代子の口から山口とのことを承諾させるのだ。》との決意を秘めて・・・。TVにはニュースが流れているが私の眼はそれを見ておらず、アナウンサーの声も耳には届いていない。
その5話へ続く 2018/12/03
短Ⅲ5〖あなた。よく見ていてね!〗第6回
第5回 2018/08/16
妻(青葉沙織:あおば・さおり:28歳)の全てが、僕(青葉博史:あおば・ひろし:29歳)の全然知らない男のものになってしまっていた。
『浮気は旦那の希望だよって教えてあげると(坂口)省吾君驚いてた。そういうことならいつでもぼくのところにおいでって言ってくれたのよ。』
沙織が嬉しそうにそう話すのを聞いて、僕はますます嫉妬で興奮しています。僕はたま
らなくなり、真っ昼間であるにもかかわらず、妻の後ろから手を伸ばし、Tシャツ越しに乳房を愛撫し始めました。
『あっ・・何?』
「我慢出来なくなっちゃったよ・・・。いいだろ?」
『ふふふ・・だーめ!』
沙織が僕の手を退けます。
「そんな・・・ どうしてだよ?」
『だって朝までしてて疲れちゃったし・・それにね・・・。』
「それに?」
僕は生唾を飲み込みました。
『実はね今夜も、省吾君と会う約束しちゃったんだあ。』
沙織が嬉しそうな表情をします。
「えっ! そんな・・。」
僕は言葉が続きません。セックスを拒否されたのも初めてですが、それよりも今夜また沙織がそいつと会うということを聞かされたことのほうがよほどショックでした。
『何? あなたのお望みどおりにしてあげてるんだから、もっと喜んでほしいな。』
胸に沸き上がる複雑な感情でいてもたってもいられないような気分です。沙織はあくまでも嬉しそうな顔をしていました。それは僕が沙織と付き合い始めたばかりの頃、沙織が僕に会える嬉しさからよくしていた表情です。そんな表情を、僕の知らない男に対してするなんて・・・。でも僕には、そんな沙織の全ての行動について、止める資格は全然無いので
した。
時間は瞬く間に過ぎ、夕方になります。妻の沙織は白いノースリーブのシャツと、膝上までのオリーブ色のスカートに着替えて、部屋から出て来ました。僕と週末デートするときに、いつも着ていた服です。結婚後、落ち着いた色合いの服装をするようになった沙織ですが、その白い肌とセクシーなボディラインはますます色っぽさに磨きをかけ、男性の目を引きつけるのには十分過ぎました。 第7回に続く
2018/12/11
短Ⅲ21《交わり》7回
6回 20181009
「佐智子・・。」
『なぁに?』
「さっき言った事だけど・・。」
『ん?』
「他の男とセックスするってこと・・。」
妻(南野佐智子:みなみの・さちこ:36歳)の口元から笑みが消えました。
『あれは・・エッチの最中の、いつもの空想でしょ・・。』
「いや、宣言しただろ?」
『ちょっと・・あれは違うよ・・。』
妻の膣内で、私(南野孝之:みなみの・たかゆき:36歳)のペニスがムクムクと起き上がってくるのを感じます。
「前に話しただろ・・佐智子が他の男とするのを見てみたいって・・。」
『あれは冗談でしょ? 本気だったら尚更無理だよ・・。』
「いや、佐智子だってさ・・目隠ししながら、俺以外の男に抱かれてるのをイメージしてた
だろ?」
妻は沈黙しました。
「実はさ、もう相手を見つけてあるんだ・・。」
妻がどんな反応をするか、緊張の瞬間です。
『え! ・・嘘でしょ?』
「ほんと・・。」
またしばらく沈黙・・。
沈黙に耐えられなくなった私から口を開きました。
「なぁ・・佐智子、頼むよ。もちろん嫌だったら途中で止めてもいいし・・一度きりでも構わないから・・。」
『ねぇ、体どかして・・。』
妻の中に入ったままだった私・・佐智子はそれを拒絶するかのように、私自身を抜かせると寝室を出てしまいます。《妻は怒ってしまったのか、悲しんでいるのか・・。》どちらにしても、私にとってプラスになる雰囲気は感じられなく、 佐智子を追い掛ける事はしませんでした。
妻はリビングで寝たのか朝まで寝室には戻らず、その日は休日だったので昼近くに起きると、すでに姿は見えません。《佐智子を他人に抱かせたい・・。》しかし妻に嫌な思いをさせて、夫婦仲を険悪にしてまでする事ではないことと、その日は一日反省していました。 8回に続く 20190325
短Ⅲ21《交わり》8回
短Ⅲ21《交わり》8回
7回 20190325
妻(南野佐智子:みなみの・さちこ:36歳)はリビングで寝たのか朝まで寝室には戻りません。その日は休日だったので昼近くに起きると、すでに姿は見えませんでした。私(南野孝之:みなみの・たかゆき:36歳)は、《佐智子を他人に抱かせたい・・。》と考えます。しかし妻に嫌な思いをさせて、夫婦仲を険悪にしてまでする事ではないと思いました。
《佐智子には二度と、他人に抱かせる話はしない・・。》そんな事を考えていた夕方、妻が帰宅します。私は佐智子に謝ろうと出迎えました。
「佐智子・・あのさ・・。」
言いかけると、妻は私の顔を見て口を開きます。
『タカくん・・他の人とするって話だけど・・してもいいよ・・。』
予想外の佐智子の言葉に私が戸惑ってしまいました。妻は続けて言います。
『昨日の夜、あれからずっと考えてたのね・・タカくんがどうしてそんなに他の人とさせたがるのかな・・とか。私が他の人としても嫌じゃないのかな・・って。でもタカくんがそれで興奮できて、何かの刺激になるんだったらそれもいいのかな・・。正直、私もタカくんしか知らないわけでしょ・・ 不倫とか浮気するのは嫌だけど、タカくんが望んでする事だったら一度くらいは良いかなって・・。』
佐智子の言葉に、何も返せませんでした。
予想外な妻の答えと、佐智子の健気な思いに、感傷的な気持ちになります。それもし
妻の承諾が得られた事で、森下聡史(もりした・さとし:37歳)との連絡も頻繁に取るようになります。決行は9月の最後の土曜日としました。その前の週の土曜日、森下と最終打ち合わせの為に、二人で会います。佐智子も誘ったのですが、『事前に会うのは恥ずかしい。』って言うので、森下との対面は当日まで持ち越しとなりました。
初めて森下に、妻を抱いて欲しいと打ち明けた居酒屋で会います。決行を翌週に控えて、私は少し緊張していました。森下にしても、他人の妻をその夫公認で抱く、そんな経験は初めてでしょうから、それまでとは違う緊張した雰囲気を感じます。
酒を酌み交わしながら、森下と打ち合わせを進めました。場所は妻の唯一の希望で、自宅は避けます。佐智子としては、夫婦の寝室で他人に抱かれるのは嫌だという思いがあるようでした。自宅から車で一時間半くらい走った所に温泉地があり、私と妻が年に何回かデートをする馴染みの場所です。そこの旅館に一泊する事にしました。 9回に続く
20190327
短Ⅲ21《交わり》9回
短Ⅲ21《交わり》9回
8回 20190327
私(南野孝之:みなみの・たかゆき:36歳)は森下聡史(もりした・さとし:37歳)と酒を酌み交わしながら、打ち合わせを進めます。場所は妻(南野佐智子:みなみの・さちこ:36歳)の希望で、自宅は避けました。佐智子としては、夫婦の寝室で他人に抱かれるのは嫌だという思いがあるようです。自宅から車で一時間半くらい走った所にある温泉旅館に一泊する事にしました。
〔いやぁ、なんか俺も緊張してきたよ。知り合いの奥さんとするなんて初めてだもんな・・。ところで、実際するにあたってさ、なんかNGとかあるのかな?〕
森下に言われて少しハッとします。私自身、他人のセックスなどAVでしか見たことが無く、どんな風にするかなどというのは未知の世界でした。
「NG? 普段なんか特殊な事でもしてるのか?」
〔いやぁ、そんなんじゃないけどさ、避妊は当然だとしても・・例えばいつも電気を暗くしてからするとかさ・・。〕
ちょっと肩透かしをくらったような気分です。それは、《何か自分とは違う特殊なプレイをしているなら、それも有りなんじゃないかな。》と、若干期待する部分があったからでした。
「そ、そうだな・・。特に無いよ。森下のやり方で進めてもらって、もしカミさんが嫌がったら、しないって感じでいいと思う。」
とにかく初めての経験なので、全ては当日、妻と森下に委せながら、成り行きで進めていけばいい・・そんな話でまとめます。当日までの一週間・・これほど長く感じる一週間は初めてだったと思いました。
妻の佐智子を森下に抱かせる、その決行の日までの一週間・・自分で望み、計画を練った事ながら、《本当に妻を抱かせて良いのか?・・どんな結末になるのか?・・》と、今更ながら不安と少しの後悔を感じています。それとともに、佐智子への愛しさを強く感じ、恋人時代のように毎晩妻を抱きました。
『ねぇ、森下さんとどんな風にすればいいのかな・・?』
妻がセックスの後にそんな質問をしてきます。
「・・そうだな・・普通で良いんじゃないか・・。」
『普通って? わたしはさ、タカくんとしかした事無いんだもん。普通ってどんなのよ?』
「そうだよな・・森下には佐智子が嫌がらない限りは任せるって話してあるからさ、俺とするように身を任せれば良いんじゃないかな・・。」
『うん・・でもなんだか緊張するよ・・裸になるんだもん・・タカくん以外に見られた事ないもんね・・太ってるとか思われたらどうしよう?』
《佐智子の裸体はすでに森下に写真で見せてあるんだよ・・。》と、思わず言いそうになるのを抑えました。 10回に続く
短Ⅲ21《交わり》10回
9回 20190328
過ぎてみれば早い一週間、ついに当日を迎えます。妻(南野佐智子:みなみの・さちこ:36歳)も私(南野孝之:みなみの・たかゆき:36歳)も緊張の色は隠せませんでした。朝早くから風呂に入り、佐智子が念入りに腋毛の手入れをします。そして下着は新調した物を身に付けていました。
私のワゴン車で森下(聡史:もりした・さとし:37歳)を迎えに行きます。迎えに行くまでの車内では、妻はほとんど喋りませんでした。ただ一つだけ、『どうしても嫌になったら、止めて良いんだよね・・?』妻のすがるような目が印象に残っています。
森下は大型パチンコ店の駐車場に自らの車を停め、私達を待っていました。その場でお互いにぎこちない挨拶を交わします。佐智子は、森下が私と同じ職場に居た頃に、飲み会で私の送迎をした時に何度か顔を見た事を思い出したようでした。
私は妻と森下が、少しでも打ち解けられればと考え、車に乗る際に後部座席に二人が座るように勧めます。妻は恥ずかしがりましたがそれほど嫌がる事も無く、二列目のシートを荷物置きにしていたので、一番後ろのシートに森下と乗り込みました。
普段は控え目な佐智子ですが、《妻なりに何か意を決しているのかな・・?》そんな風に思えます。温泉旅館までの道程、初めこそ無言の妻と森下でしたが、少しずつ二人の会話する声が聞こえてきました。運転席と距離があるため内容までは聞き取れませんが、何か言いながら笑い合う二人を見て、私の嫉妬心も盛り上がってきます。
温泉旅館に着いたのは夕方でした。夕食まで一時間程度あったので、私は森下を館内の温泉に誘います。
〔南野、ここまで来てなんだけど・・本当に俺で良いのか?〕
「あぁ・・。それより実物のカミさんを見てどうだ?」
私は努めて冷静を装うのに必死でした。
〔良い女だよ。〕
「そっか、とりあえずカミさんには森下に任せてあるって話してあるからな。カミさんが嫌がる事以外だったら、森下がリードして進めてくれ。」
〔リードって言ってもな・・まぁ頑張ってみるよ。実はさ、南野からこの話があってから嫁さんとやってないんだ。俺なりに気持ちの準備っていうのか・・なんだか佐智子ちゃんにも嫁さんにも悪いような気がして・・。まっ、そのせいで結構溜まってて、全然持たなかったりしてな・・。〕
森下の告白に、私は興奮しました。佐智子とセックスするために、奥さんとせず精を溜めて・・そんな森下のペニスを、妻はもう少しで受け入れます・・。私はペニスが勃起しているのを、何故か森下に見られまいと、タオルで隠していました。 11回へ続く
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その5話
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その5話
その4話 20181203
妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)がシャワーの栓をひねったのか、シャワーの音が始まる。今度はシャワーヘッドを自ら股間にあてている姿がガラス越しに見えた。美代子の声がシャワーの音に消されて消えぎえだが耳に届く。私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)はコッソリとその場を抜け出し、ベッドルームへ戻った。
私はTVを消し、ベッドでマンジリともせず美代子を待つ。先ほどのオナニーシーンや、クラブでの山口亮平(やまぐち・りょうへい:30歳)に対する愛想の良さや、私に送ってきたピースサイン。やはり彼に対する若い女性のようなはにかんだ妻の笑顔。様々なシーンが走馬灯のように頭の中を駆け巡った。ウトウトとしかけた頃、ようやく美代子がベッドルームへやって来る。
『あら、まだ起きてたの?』
「う、うん。なんか目が冴えちゃった。」
『山口くんと仲がよくって妬いてるんじゃないの?』
「ばか! 誰が妬いたりするもんか。」
『ね、しよか?』
《先ほどまでシャワーを浴びながらオナニーしていたのに!》
私はすでに勃起している。私は起き上がり妻を乱暴に引きよせキスをした。私の舌に吸いつきながらネットリと舌を絡めてくる。私はキスをしながらパジャマの下を脱ぎ美代子にフェラチオをさせた。美代子は声を上げて音をたてて吸いつく。
私はボタンを外して妻の乳房を乱暴に愛撫した。パンティを穿いていない美代子。私を挑発する時の姿である。私たちは異常に興奮していた。まるで久しぶりに再会した若い恋人たちのようである。そして何に興奮しているのかを私たちは知っていた。そのことが興奮に輪をかけている。フェラチオする妻のオマンコ後ろから指で触るとそこは異常な濡れ方だった。指を激しく出し入れしてやると私のペニスから口をはずして喘ぎ始める。
美代子が『ね、入れて! 入れて!』って懇願した。「どっちからがいい?」と私が聞くと妻は『後ろから! 後ろから激しくして!』って囁く。私はパジャマとアンダーシャツを脱ぎ、ネグリジェを着たままの美代子のオマンコにペニスを当てて一気に貫いた。妻の美代子は悦びの声を上げ『ねぇ、早いのはいや! タップリ頂戴!』って催促する。
私は腰を振りながら妻の耳元でまた囁いた。
「山口にこうして嵌めてみたいんだろ?」
『いや! そんなこと言わないで!』
「さっきのクラブで感じていたんじゃないのか?」
『ああぁ、駄目! いやいや!』
「山口のでかいチンポを咥えたいだろ?」
『お願い! そんなこと言わないで!』
「山口とセックスしたいんだろ!」 その6話に続く
20190510
短Ⅲ5〖あなた。よく見ていてね!〗第7回
短Ⅲ5〖あなた。よく見ていてね!〗第7回
第6回 20181211
妻(青葉沙織:あおば・さおり:28歳)の白い肌とセクシーなボディラインはますます色っぽさに磨きをかけ、男性の目を引きつけるのには十分です。そんな身体を、沙織は僕(青葉博史:あおば・ひろし:29歳)に見せつけていました。
『どう?』
僕以外の男(坂口省吾:さかぐち・しょうご:25歳)に会う為に着た服の感想を、夫である僕に求めてきたのです。
「あ・・ああ・・・ 綺麗だよ・・・。」
僕はそう言うしか無かった自分に興奮した。
『ふふ・・ありがとう。』
ノースリーブのシャツに包まれた豊かな乳房が、沙織の歩調に合わせて上下に揺れます。この身体が他の男のものになった事実。そして、これからまた他の男のものになる事実。昨日までの夫婦関係からは考えられない事でした。
『じゃあ、行ってくるわね。』
そう言うと、妻はハンドバッグを掴み、玄関へと歩き始めます。そんな沙織の後ろ姿を見
送る夫・・・。堪らない気持ちがこみ上げて来ました。
「待ってくれ!」
僕は思わず、沙織の後ろ姿に声をかけます。
『え?』
沙織が振り向きました。
「あのさ・・もう、こんな事止めよう・・・謝るから。俺が悪かったから・・・。俺、俺・・・ 沙織の後ろ姿見送るなんて・・・辛くて、出来ないよ。」
僕は顔を顰めながら告白します。
しかし、妻の沙織は僕が苦しそうな表情をすればするほど嬉しそうでした。
『うん、でも約束しちゃったから仕方ないでしょ? 諦めてね。もともとあなたが悪いん
だからね・・。』
「あ、あの・・。」
『約束の時間に遅れちゃうわ。じゃあいってきまーす。』
沙織は僕が次の言葉をかける前に、玄関から出て行きました。そこには、閉じられた後のドアを呆然と見つめる僕が立っているだけです。
時刻は午後9時。妻が出ていってからの数時間が、僕にとってとてつもなく長い時間に感じました。室内が異様に静かに感じ、時計の秒針の音だけが聞こえます。僕は椅子に腰掛け、テーブルの上で両手を組み、色んな想像を巡らせていました。《今ごろ沙織は・・・。》と想像するだけでいてもたってもいられない気分になります。 第8回へ続く
20190628
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その6話
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その6話
その5話 20190510
私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)は腰を振りながら妻(朝倉美代子:あさく
ら・みよこ:42歳)の耳元でまた囁く。
「山口(亮平:やまぐち・りょうへい:30歳)にこうして嵌めてもらいたいんだろ?」
『いや! そんなこと言わないで!』
美代子は逝きそうだった。
『あぁぁ、逝きそう! 逝っちゃう!』
私はペニスを突然抜く。
『どうして? 意地悪しないで、入れてよ!』
「山口としたいって言えば入れてやるぞ!」
『そんな意地悪言わないで入れてちようだい!』
半ベソで妻は哀願した。そして手をのばして私のペニスをつかんで自分で挿入しようとしている。私は腰を後ろに引いて「山口とセックスするなら入れてやる!」と再度言った。
そうしてついに美代子の口から『山口さんとしたい! 山口さんのオチンチンを咥えたい! 激しいオマンコしたい!』との言葉が吐き出される。私は興奮の極地に達しながら
ペニスを深々と妻の中に突き刺した。
『うれしい! あなた! あなた! 好きよ! 大好き!』
美代子はそう言いながら腰を震わせて逝くのである。私も堪らずにザーメンを妻の子宮にタップリと吐き出した。そうして二人とも力を使い果たして、つながったまましばらく動けずにいたのである。 その7話へつづく
20191015
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その7話
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その7話
その6話 20191015
『うれしい! あなた! あなた! 好きよ! 大好き!』
妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)はそう言いながら腰を震わせて逝った。私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)も堪らずにザーメンを美代子の子宮にタップリと吐き出したのである。
そして妻が言った。
『本当に山口(亮平:やまぐち・りょうへい:30歳)くんとしてもいいの? 怒らないの? 嫉妬しない? もしわたしが山口くんに夢中になったりしたらどうするの?』
「お前が歓ぶところが見たいんだ。嫉妬もしないし怒ったりしない。セックスや体に夢中
になるのも構わない。」
と私は答えます。
『シャワー浴びてくるからそのあとでまた話しましょ。』
「もうオナニーするんじゃないよ。」
『いやらしい! 覗いてたの? 恥ずかしい!』
美代子は笑いながら枕を投げて階下に下りて行った。
私は妻の同意にすっかり嬉しくなり、シャワーも浴びずに寝てしまう。思えばこの時が一
番幸せだっのかもしれなかった。
その8話へ
20191016
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その8話
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その8話
その7話 20191016
その夜、話をする間もなく私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)は熟睡してしま
い、翌朝は早めのアポがあったため、早々と家を出たせいで妻とは話ができなかった。
携帯のメールが妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)から届いたのは、仕事が一段
落して国道沿いのファミレスで食事を終えた頃である。
メッセージは次のようなものであった。
『昨日は素敵な夜をありがとう。あなたの希望だけど、あなたが絶対に怒ったり嫉妬しないのであれば、そうなっても構いません。ただし、最初の時はわたしと山口くんと二人きりにして欲しい。これだけは絶対条件です。これが守られなければ、あなたの希望には添えません。』
私の要望とは少し違ってはきているが、私は美代子にメールを返信する。
「ありがとう。条件を飲みます。山口には俺から連絡しておく。山口は大喜びすると思う。」
食事を終えファミレスの駐車場で山口亮平(やまぐち・りょうへい:30歳)に連絡した。
「カミさんが承諾したよ。」
〔ち、ちょっと待ってください。かけ直します。〕
《他人の嫁さんを抱く相談は会社ではできないだろうな。》
と思わず一人笑う。すぐに電話が鳴り、私は妻の条件を山口に話した。
〔朝倉さん、今週でもいいですか? 奥さんにすぐ電話をしてもいいですか?〕
山口の喜びと興奮が混じったような声で私に早急に承諾を求める。
「もちろん構わないさ。直接電話して予定を立ててくれよ。」と私は電話を切った。
夕方、家に戻ると美代子が『今週末にN市に行くことにしたわよ、いい?』って嬉しそう
な声で言う。私は少し嫉妬して「うん、わかった。」と言い風呂に入った。昨日放出したば
かりなのに山口と妻とのことを想像するだけで勃起してしまう。
その9話へ
20191017
短Ⅲ28「終止符を打つ」第2回
第1回 20181107
飲まなかった人がいて、車で送ってくれたということも考えられました。しかし、妻(小坂玲子:こさか・れいこ:28歳)がマンション前ではなく、わざわざ少し離れた公園の人目につかないところで降ります・・・。
普通に考えると、時間帯からしても女性を送ってきたのであればマンション前まで来るだろう。しかも光のない植え込み横にではなく、数メートル先の公園の入り口近くにある街灯付近で、足元の見えやすい場所に停車するものではないのか。車が植え込みの所で止まったのは、マンションから見えないようにしたのかも・・・。
だが、遅い時間帯に帰宅したこと自体を近所の人にわざわざ見られたくなくて、この位置を選んだのかもしれない。マンション前まで来るより、公園位置の方がこの車の進行方向に合っていたのかもしれない。まだ車内に数人乗っていたということも考えられた。
車が停車しライトを消してから次に動き出すまでの30秒・・・。
何か話していたのか・・・。探し物でもあったのか・・・。
頭の中で真偽が交錯していると、静かに玄関が開いてから、何やらもたもたしている玲子の様子がうかがえた。私(小坂圭一:こさか・けいいち:33歳)も寝たふりする必要もなかったので、すぐに寝室から出て妻を出迎えます。
白いコートを着たまま玄関先に座り込んでブーツを脱いでいた妻の背中越しに、
「飲み過ぎたんじゃないのか?」
と少し嫌味まじりに声をかけながら近づいた。
『あら、まだ起きてたの、足が抜けなくて。』
少し笑った様子でチカラを込めてブーツを脱ぐと、玲子はすっと立ち上がって私の横を素通りしてリビングに入り、コートを椅子にかけます。私は妻の後からリビングに入ったが、玲子の仕草からはそんなに酒に酔った感じはしなかった。
「お前、顔あまり赤くなってないのかな。ちょっとこっち向いてよ。」
両手を自分の首の後ろに回してネックレスを外しながら、少しうつむき加減に私の正面に顔を向けた妻は、ちらっと私と視点をあわせただけです。
『もういい? お風呂に入りたいから。』
と言い残してクローゼットに服を掛けに行き、風呂場の脱衣所に入ってしまった。
第3回へ
20191018
短Ⅲ28「終止符を打つ」第3回
短Ⅲ28「終止符を打つ」第3回
第2回 20191018
私(小坂圭一:こさか・けいいち:33歳)が些細なことにも気がつく性分のため、普段から何かと妻(小坂玲子:こさか・れいこ:28歳)は気を使っていた。疲れているので早く休みたい気持ちもあるのだろうが、私が起きていたことが想定外であったのなら、今ここで下手に会話をして矛盾が生じてしまうことを避けた意味の方が強かったのかもしれない。
だがすでに、玲子が正面を向いたほんのわずかの間に、私はすでに違和感を覚えていた。
きっと妻自身も私に顔を向けながら、はっとしたのではないかと思います。私が目を向け
た妻の唇には、口紅が付いていなかった。食事をしてきたのだから当然かもしれません。
しかし、玲子の口の周りは薄っすらと赤みを帯びていた。特に上唇の周りがです。妻の口紅が付着しているものに間違いはなかった。それは食事だけではけっして起こることのないはずです・・・。
その日は《気にし過ぎかな。》とも思いましたが、とりあえず妻が風呂から上がってくるのをベッドで待っているうちに、いつの間にか寝入ってしまいました。私が次に目を覚ますとすでに翌朝です。
昨夜のことを少し考えたのですが、朝になってしまうと気持ちが落ち着き、昨夜の現実感も薄れてしまっていました。なんとなく“夜”が、このちょっとした出来事に勝手な事件
性を含ませ、私の気持ちを昂ぶらせたかの様な気さえします。
第4回へ
20191019
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その9話
その8話 20191017
夕方、家に戻ると妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)が『今週末にN市に行くことにしたわよ、いい?』って嬉しそうな声で言う。私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)は少し嫉妬して「うん、わかった。」と言い風呂に入った。風呂上りのビールを私のグラスに注ぎながら『一泊して来てもいい?』って尋ねる。
「なんだ山口(亮平:やまぐち・りょうへい:30歳)君は一泊旅行に誘ってきたのか。うん、いいよ。楽しんでおいで。」と酔った勢いで私は美代子に答えた。しかし、妻と山口が一泊するその時間を一人静かに過ごす自信が私にはない。心の奥底に《『やっぱりこんなことできない。あなただけでいいの』》と妻に言ってもらいたがっている私がいた。美代子がどこか遠くに行ってしまいそうな気がしている。
旅行前の何日か、私は接待だと嘘をついて夜の街に出かけた。美代子が明るく華やいでいる姿を見たくなかったのかもしれない。旅行の前夜、酔って帰宅した私に『これどうかしら?』って新調した洋服を見せる妻。その顔はまるで遠足を前にした子供のようだった。
嫉妬心をなんとか抑えて「いいじゃないか。素敵だよ。山口君も喜ぶんじゃないのか?」となんとか言葉が出る。『ね、これはどう?』と言って美代子はサマージャケットとブラウスを脱ぎ、スカートも取った。すると以前購入したベビードール姿が現れる。私は思わず唾を飲んだ。妻はとても艶っぽく、フェロモンが香ってきそうである。
「美代子・・・・。」
私が美代子に触れようとすると体をスルリとかわしてこう言った。
『だめよ。明日山口くんにいっぱいしてもらうんだから。興奮するでしょ? あなたには旅行から帰ったらたっぷりしてもらうわ。』
妻が妖艶に笑う。
自虐的な興奮に包まれた私は「美代子、好きだよ。明日はたっぷり可愛がってもらえよ。」と言いながらバスルームに向かった。《明日、山口があの体を抱くのか!
妻の秘部に山口のペニスが入っていくのか!》私は勃起した自身のペニスをしごく。そしてあっという間に射精してしまった。
その10話へ
20191020
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その10話
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その10話
その9話 20191020
私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)は「美代子、好きだよ。明日はたっぷり可愛がってもらえよ。」と言いながらバスルームへ向かう。《明日、山口(亮平:やまぐち・りょうへい:30歳)があの体を抱くのか! 妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)の秘部に彼のペニスが入っていくのか!》私は勃起した自身のペニスをしごいた。土曜の昼頃美代子を山口との待ち合わせ場所まで送り、悶々とした一夜が過ぎる。それは異常な嫉妬心と興奮の夜だった。
日曜日も長い長い一日となる。妻が帰宅したのは夕方5時を少し回ったところだった。帰ってくるなり私はソファに座った妻の美代子に力強くキスをする。妻が『あぁ、あなた、ごめんなさい! あなたが一番好きよ!好き! 好き!』って、まるで山口への思いを振り払うかのように私にしがみつき強く舌を絡めながらズボン越しに私のペニスを愛撫した。
美代子の口からは、ほのかにアルコールの香りがする。私は妻のジャケットを剥ぎ取りブラウスのボタンをはずす。するとキスマークが付いたノーブラの乳房があらわになった。『いやいや、だめよ! だめ! シャワーを浴びさせて!』って妻が懇願する。
「今日もしたのか?」
『そう、だからシャワーを浴びさせて!
お願い!』
私はさらに興奮し美代子のパンティを剥ぎ取ろうとスカートの中に手を入れるとパンティを穿いていなかった。そして妻の敏感なところに指を這わせると、そこはすでにヌルヌルになっている。
私は美代子のスカートを上にたくし上げてオマンコをさらけ出した。汗と淫汁の匂いに混ざって精液の匂いがする。『あなた!
やめて! 山口くんのが残ってるの! 洗ってくるから止めて! シャワーを浴びさせて!』って賢明に懇願する。
私は益々興奮し山口の精液が残っているオマンコを舐めあげた。最初は嫌がっていた妻もついに『あぁぁ、いい! あなた! 気持ちいい!』って声を漏らし、腰は別の生き物のようにうごめいている。
私は乱暴にズボンとパンツを脱ぎ猛り狂ったペニスをオマンコに突き立てた。美代子の声が一段と大きくなる。私は尚もペニスを強く出し入れした。『あぁぁ、凄い!
凄い! あなた! 硬い!
硬い! 気持ちいい!』って声を荒げる。私はもはや我慢の限界に来ていた。
その11話へ
20191022
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その11話
その10話 20191022
私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)は乱暴にズボンとパンツを脱ぎ猛り狂ったペニスをオマンコへ突き立てる。妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)の声が一段と大きくなった。私は尚もペニスを強く出し入れする。『あぁぁ、凄い!
凄い! あなた!
硬い! 硬い! 気持ちいい!』って声を荒げた。
「出すぞ! 山口が出した後に出すぞ!」と云うと美代子は歓びの声を上げ続ける。
『出して! 出して! あなた!
一杯出して! あなたのが欲しいの!』
堪らず私は一気に精を放出した。
《この快感! なんという興奮! 妻がこんなに激しく逝ったのも久しぶりだ。》
私たちはしばらく動けずにソファの上でつながっていた。
私はやっと美代子から離れてシャワーを浴びる。妻も途中から入ってきて股間を洗いバスタブに浸かった。バスタブに入ろうとする私のペニスを手にとって美味しそうに頬張った。さすがにもう勃起はせず、くすぐったい。美代子はペニスから口を離して『わたし、どんどんいやらしくなっていくみたい。こんなわたしでも好き?』って聞いた。
私は妻がたまらなく愛しくなり「あたりまえだろ。好きだよ。」と答える。妻はニッコリと笑って続ける。
『ね、今度は山口(亮平:やまぐち・りょうへい:30歳)くんとやってるとこ、見たい?』
「うん、それが約束だからね。」
『そうだね。わかったわ。でもあなたに見られたら、わたし狂っちゃうかも・・。』
「いいじゃないか、狂ったお前が見たいな。」
バスルームを出て、妻の土産であるN市の押し寿司を食べながらビールを飲んだ。妻の口から山口との一部始終を聞きたい。美代子も横に並んでビールを飲み始める。そして妻の独白が始まった。
その12話へ
20191023
短Ⅲ30 友人と友人の夢そして僕 第1話
短Ⅲ30 友人と友人の夢そして僕 第1話
(原題:友達の嫁さんを友達公認でデートしたり抱かせてもらってる 投稿者・投稿日:不明)
僕(田所裕平:たどころ・ゆうへい:36歳:独身) 友人(青山啓一郎:あおやま・けいいちろう:36歳) 友人の嫁(青山果穂:あおやま・かほ:29歳)
青山と僕は大学の同期で、卒業以降1年に1回位の割合で会っている関係です。青山は一部上場の会社に勤めているのだけれど、あまり社交的なタイプじゃなくて定期的に会っている友達は僕くらいだった。
4年前に青山が結婚した時にお嫁さんの果穂ちゃんは25歳です。僕は「若くていいなぁ!」なんて風に茶化しながら スピーチして結構盛り上げられて好評だった。人数少ない静かな結婚式だったから、営業畑の僕みたいなタイプに喋ってもらえてよかったって青山の親にも感謝された。
果穂ちゃんの印象は可愛いのだけど、てきぱき仕事できそうな感じがします。頭良さそうでセクハラ発言とかすると怒られそうというか、
職場にいたら後輩だとしても気を使うだ
ろうなって感じに見えた。
「若くて美人でいいなあ!」と青山に言いつつ、《正直よく青山が口説けたな、でも青山を選んだとはこの子見る目あるなあ。》と両方感じたのを覚えています。青山は男友達と遊ぶ時に女を連れてくるタイプじゃなかった。果穂ちゃんも付いてくるタイプではないです。
僕も果穂ちゃんとは結婚式の時にちょっと喋った位で以後は一度も対面したことはなかった。その後結婚して2年位で青山が事故ります。事故と言っても青山は被害者で連絡が来たのが退院した後だったから状況は良く判らないけど結構大変だったそうだ。
何か脳みそが腫れちゃって開頭手術して、
取った頭蓋骨を暫く太腿かどっかに入れておいてまた戻すみたいな事をしたって話です。今は車椅子は使っているけど全く脚が動かない訳でもないって所までは回復した。
そして、会社も理解のある大きい会社だから普通に仕事にも戻れます。また車椅子に乗りながら運転できるような車を買って外にも出られるようになった。そうなるまでは友人も会いたがらなかったから、車買ったあたりから青山も自信がついたらしくまた会うようになります。
第2話へ
20200718
短Ⅲ30 友人と友人の夢そして僕 第2話
短Ⅲ30 友人と友人の夢そして僕 第2話
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僕(田所裕平:たどころ・ゆうへい:36歳:独身) 友人(青山啓一郎:あおやま・けいいちろう:36歳) 友人の嫁(青山果穂:あおやま・かほ:29歳)
僕も青山のことが気になっていたからそれまでよりも多く連絡するようにしていた。僕はあまり自動車事故のことは触れずに普通に接するようにしています。友達もその話はしなかったが僕もなんて言っていいか判らないから探り探りの所もあった。
ある時ちょっとしたシモネタとか話していた時に青山がぽつっとつぶやきます。
〔あんまヤらなくなったからなぁ…。〕
《あ、でもSEXは出来んだ・・。》
「僕も最近結構ヤってねえよ。」
段々青山がその手の話するようになって、
僕も聞き手に回ってよくよく聞いていたら、
嫁さんの浮気が心配って話をしたいみたいだった。
青山は普通に仕事はしていたけれど残業とか出来る状態じゃなかったし、
色々と出費も多いから家計もけっこう厳しい感じみたいです。だからか果穂ちゃんも結構頑張って働いてて客先とかにも結構行くハードな仕事だから夜遅くなることが多いみたいでした。
実際果穂ちゃんの方が収入も多くて、青山としては忸怩たる思いもあったみたいです。《青山自身も大きな会社だったから余計そういうのもあったのかな。》その気持ちは何となく僕も判るって思いながら聞いていた。
このとき青山はかなり言いづらそうに話していたけれど、僕がじっくり話聞いてたらぽつぽつとそんな話をし始め、話としてはかなりとっちらかっていました。
〔おれが遊びにもあんまり連れてってやれないし、嫁が結構夜遅くなることもあって、
家に一人でいると何か気が滅入るっていうか。〕
青山はそういう言い方をしながら、徐々に
〔嫁も結構飲みとか誘われたりするからさ。〕とか脈絡なく挟んできます。《ああ、こいつ果穂ちゃんが浮気してるかどうか気にしてるんだな。》って思った。
「その手のことは気にするとキリがねえよ。」
〔…まあ、そうだよな。〕
その会話の後にぽつっと
〔お前、嫁とデートしたいって思う?〕
「ん?」
〔あー、デートっていうかおれが遊びとかに連れていけねえから、映画とかまあ、ちょっと連れてって貰ったりとかだけど。〕
「いや、僕は良くても果穂ちゃんがいいかどうかは判んないだろ?」
〔あ、うん、まあ、嫁には聞いとくけどさ。〕
「え、それ決定なの?」って感じで畳み込まれます。
第3話へ
20210311