中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第18話
第17話 2018/07/24
妻の天音(あまね)には恋愛体験がない。初キス、初体験は僕だった。ベッドの上で小刻みに震えながら、『真悟さん。優しくしてね。わたし、はじめてだから・・・。』って告白したことを今でも鮮明に覚えている。
結婚してからは、発病するまでの1年のあいだに天音は僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)によって開発(とは言ってもそれほどのテクニックが在るわけではない。)された。それでも、僕が言い出さない限り、妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)の方から求めてくることはなかった。
家に戻り、二人で軽い昼食を済ませると、僕は昨夜も遅かったせいもあり、少し疲れたので、「午後から一眠りするから。」と伝えた。天音は、『うん。ゆっくり眠って、真悟君もう少しパソコン借りててもいいかな?』って頼んでくる。「あ、いいよ。」と答えた。
僕は自分の部屋に戻り、昨夜の《食事会》のこと、そして、村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)さんが再び妻を誘ってきたこと。二人で話し合った結果、了承すると言うか、【寝取らせ】の階段を一歩昇る。人妻と分かっていて誘ってくるバツイチの上司。どうみても“男の下心”が透けていた。いくら恋愛体験が乏しい天音にだってわかるはずである。それと駆けっこのご褒美が『恥ずかしいけどHな写真を撮ってほしいの。』には驚いた。そんな事を考えていたら、いつのまにか睡魔が襲ってくる。
天音は、再びノートパソコンで早速にもデジタルカメラを購入した。以前に持っていたのより性能が豊富なのが欲しいなと思っていた。それと先ほど『Hな写真を撮ってほしい。』を実現するには必要だと思う。
《でも、なぜ、そんな大胆な言葉が口をついたのか、自分でも分からない。20歳代後半になり、“青春”を記録しておきたい? 否、はじめて夫以外の人に“キス”をされたから? 女の自覚? そうだわ。この2年間おしゃれもしてこなかった。それは仕方ないことだったけれど、貴重な時間が灰色のように思えた。だから、今のわたしを、ただポートレート写真(人物をテーマの中心に置いた写真)ではなく、からだを撮ってほしい。》って願った。
天音は会社から貸与されたノートパソコンを持っている。但し、限られたコンテンツとメールしか利用していなかった。強力なセキュリティソフトも入れている。仕事を自宅でしなければならない(締切がせまっている場合など)データをウィルスから防ぐために、Firefox のセキュリティ機能も使い、用心として暗唱番号やパスワードを入れるサイトは会員にならなかった。だから、インターネットは夫のノートパソコンを借りることにしていた。 第19話に続く
2018/07/26
中Ⅱ3《妻の変化》第8話
第7話 2017/09/17
〔今日の美月さんの香り、素敵だな、お花畑にいる感じ。クン、クン。〕
『(松岡)健司(まつおか・けんじ:20歳)くんたら・・・。』
〔それと、ボディソープの香りかな、ローズウッドに柑橘系の香りもする、来る直前にシャワーしたでしょう。〕
『もう、健司くんたら、だって他所に行くときは、女性のエチケットです。それよりも健司くんって香りに敏感なんだね、なんか恥ずかしいなー、もうスポーツジムでは会いたくないな。』
〔大丈夫、美月さんの汗の香り、僕好きだもん。〕
『もう、いやー!』
〔そういえば、美月さん、立花(慶一:たちばな・けいいち:41歳)さん以外の男性とお付き合いしたことがないって言ってたけど、男性の部屋で二人っきりになるのって、もしかして初めてですか?〕
『主人以外の男性の部屋は初めてなので、ちょっと興味あるかな、でも、緊張はしてませんよ。』
〔うそ、普段の美月さんと違って、なんかそわそわして、僕と目線が合わさないし、美月さん、緊張してるよ。〕
『もう、意地悪言わないでください。』
〔美月さん、それでは、今日は、初体験ですね。〕
『えー!?』
〔美月さん、なんで顔真っ赤にしてるんですか、こうして、男性の部屋に来るのが、初体験だって言っただけなのに。〕
『健司くんたら、あんまり年上の女性をからかわないでください。』
〔もしかしたら、別の初体験を想像して赤くなったのでしょう。〕
『もう、いやー!』
〔また美月さんが赤くなった、じゃあ、赤くなった方の体験しましようか。〕
ドサ、ガサ、ガサ、バタ、バタ・・・・の音が続いた後に、妻(立花美月:たちばな・みづき:30歳)の半分抵抗し、半分は悩ましい声が聴こえる。
『イヤー! お願い、やめて!』
ブチュー・チュー、ブチュー、ズルズル
『アーン、ダメ・イヤーン!』
ブチュウ、ズルズル、チューチュウー ・・・・。
『アーン、ケンジ サン、オネガイヤメテ、私・・・。結婚してるのよ、こんなこといけないわ・・・。アーン・・ダメよ!』 第9話へ続く
2018/07/29
中Ⅱ34〖彼女は年上が好き?〗その1話
(原題:彼女を寝取らせてみた 投稿者・投稿日:不明)
僕(加藤真治:かとう・しんじ:27歳)と26歳の幼馴染の彼女(丘崎英美里:おかざき・えみり)とのお話です。彼女のスペックは黒髪ロングで身長は162cm。体重はわからないが太っていないし、痩せすぎってわけでもない。足の肉付は個人的に好き。超美人というわけではない(どちらかといえば可愛い系)、イメージは学生で言うなら図書委員とかやってそうな感じというか雰囲気。
かれこれ付き合い始めてから4年くらい。それで、[飽きた]というわけではないのだが、《第三者として彼女のよがっている姿が見てみたい。》と思い、彼女を必死で説得してサイトで相手してもらう男性を見つけることにした。
この時の条件としては、①年上であること。(同年代だと知り合いだったりするかもしれないので)②彼女の嫌がるプレイはしないこと。③ホテル等の必要経費を負担する。④プレイ時、彼氏(自分ですが)も立会いする。の4つである。《まぁある意味これがもしかしたら問題だったのかもしれない。もっと細かく条件を入れるべきだったのかもしれない。》
それから、とんとん拍子で相手が決まった。お相手の方は米沢茂樹(よねざわ・しげき:40歳)さん。提供してもらった写真を見ると、中年太り気味。(指輪つけていたから結婚しているのかな?)来週の金曜日、仕事が終わり次第ホテルで待ち合わせということになりました。
ホテルのロビーで実際に会って挨拶してみると、米沢さんは良くも悪くも普通の人です。仕事が終わって直接来た。との事で、〔まずはバスルームでシャワーを浴びたい。〕と言われ、当然のごとく彼女の英美里と入りたいと言う。
ちょっと戸惑っていたのですが、私的にも《こんなところで戸惑っていても・・・。》と思い、「一緒に入ってきなよ。」と後押し。彼女がどう思ったかは知りませんが、少し考えた後に米沢さんの目の前でストリップを始める。《こういう時って割りとあっさり脱ぐんだな。》
英美里が全裸になって、胸とアソコを手で隠した状態で、同じく全裸になった米沢さんとバスルームへ向かった。バスルームでの会話は彼女からの後聞きになります。二人がシャワーにしては少し長い時間かけて出てきた。心なしか英美里の顔も赤かったのですが、まぁ温まったからだろう程度(実際にそれも一因でしょうが)の認識。
シャワーから出てきてからは、彼氏の僕はすでに眼中にない様子で、米沢さんが彼女をベッドに誘導する。英美里は少し戸惑いながらも誘導されてベッドに横になると、米沢さんがすぐさま彼女のアソコにしゃぶりつきました。 その2話へ
2018/07/31
中Ⅱ28〚狂わされる新婚の嫁〛その5
その4 2018/04/30
嫁(大江優花:おおえ・ゆうか:26歳)はゆっくり指先を自らのワレメに宛てがって、ほんの少しだけ動かしました。川俣英夫(かわまた・ひでお:47歳)さんの言葉に興奮したのか、動画に興味を持ったのか、優花はいつもより多く濡らして川俣さんの誘導に従います。
〔ちゃんと脚も開いて、恥ずかしい格好で旦那さん興奮させてあげて。〕
嫁はほとんど脚を開きませんでしたが、僕(大江直哉:おおえ・なおや:31歳)が開脚をさせました。優花が脚を閉じようとせず、そのままクリトリスを弄り出したのを見て、益々興奮しています。
『ん・・・。』
嫁は左手で電話を持ったまま、右手でクリトリスを撫でるように弄りだしました。徐々に指の動きが早くなって、僕は初めて見る優花のオナニーにたまらなく興奮します。
『・・ん、あ・・。』
〔そうそう、いつもよりオマンコが濡れてるの分かるでしょう?〕
嫁の優花は時より動画に目をやり、驚くほど川俣さんの言葉に従っていきました。
〔中に指も入れてごらん、いつも2本指でかき回してるでしょう?〕
『・・・・・・あ!』
〔あ~そうそう、気持ちいいねぇ。動画も見ながらしてごらん、激しいセックスに興奮するだろう。でもねぇ、あんなにされたことないでしょう?〕
優花は僕を見ないようにして、膣内をクチュクチュと音を立てて掻き回しました。優花の
アソコはヌルヌルでいやらしい液が膣穴から垂れています。
『・・・・・・あ、あ!』
〔もっともっと、恥ずかしがらないで、チンポハメられてるとこ想像して掻き回してごらん。〕
川俣さんの言葉にのめり込むように、嫁はいやらしい指の動きでオナニーを続けました。優花の真っ白な足先が伸びたり曲がったりしています。
『・・・・・・・ああっ!』
〔あ~いい声だ。旦那さんはね奥さんにその動画と同じことをしてもらいたいんだよ。〕
『・・・・・・・あああっ!』
〔奥さんのセックスが見たくて見たくてたまらないんだって・・。〕
嫁の膣内の音はクチュクチュ、クチャクチャとどんどんいやらしくなっていました。ワレメを弄る指も愛液でヌルヌルになり、糸を引いています。優花のいやらしい行為をする姿に本当に驚き、興奮していました。 その6に続く
2018/08/14
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第19話
第18話 2018/07/26
皐月の香りが心地よかった。天音には“性癖”をカミングアウト(秘密にしていたことを告白する。)しているから、それを理解(納得ではないかも?)しての事かも知れなかった。Hな写真は、駆けっこに勝っても負けてもするつもりだったのだろう。【寝取らせ】ってMの要素=寝取られ、もあるし、最愛の妻(彼女)を他人に晒(さら)すというSの要素もある。
つまり、二つの要素が反発・作用・融合する複雑な心理がある。それは“嫉妬”や“憔悴”、さらに“罪悪感”があるが、それを上回る期待感が今は半端なく芽生えている。しかし、第一歩の“食事”だけでも、1日中いろいろな妄想が頭を駆け巡り、その度に自分自身でさえも驚くほど自慰行為に及んだ。
夕食を済ませ、二人は恒例になってきた入浴をする。
「な~天音。アマゾンでいろいろ買ったの?」
『ほら私の会社業績が良くて来月に臨時賞与が出るの。ちょっと贅沢しちゃった。』
と、湯船につかりながらの会話が続いた。
『もぅ~真悟君! おっぱい触りすぎだよ・・。』
「今のうちに揉んでおかないとね(笑)。」
『な~に? それ! 今のうちって・・。』
それで僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は背後から、妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)のピンクの乳首を摘まむ。
「別の男が今度ここを触ってるかも知れないしな。」
天音が小さくウ~ンと声を出した。
『・・ホント変態の旦那さんだね・・。』
興奮して硬くなった僕のペニスをギュッって握った。
『私を誰かに抱かせる想像して興奮するんでしょ?』
って、小悪魔的な微笑みを返す。
ふと思い返すと、いつ頃だったのか、僕が【寝取らせ】を強く意識しだしたのか、それは退院してきて、一人で家にいる時期だった。1日のうち大半をベッドで過ごす生活。人生から落ちこぼれた感じで、社会と接点を持つことを拒否。所謂“引き籠り”状態で、天音もかなり心配し、特に『自殺してしまうのでは・・』と思っていたらしい。
その頃、僕は、ほとんどテレビも新聞も見なかった。起きている時間は、電子書籍かインターネットをみて過ごす。そのような時に嵌ったのが、[寝取り・寝取られ・寝取らせのサイト]で、極度な劣等感に陥っていたこともあり、《妻の天音が不倫・浮気して、こんな僕を見捨てるんじゃないだろうか? もう二度とセックスも出来ず(実際のところED状態だった。)天音を抱くことも出来なくなる。》と懼れていた。 第20話へ続く
2018/08/20
中Ⅱ33【なんで嫁を寝取らせたのか?】第2回
第1回 2018/07/25
《正直、江尻さんがどんなに頑張っても、直美が自ら抱かれるとは思えないしな・・・。こりゃダメかな。また募集するしかないな・・・。》と私はため息を吐く。しかし、江尻孝之(えじり・たかゆき:48歳)さんは、〔樹下さんは可愛い奥さんが寝取られることに興奮するんですよね? 相当にMっ気が強いんでしょう? どうです想像してみて下さい。弱みを握られた奥さんが嫌々俺のチンポしゃぶるんですよ。それ見たくないですか? 腹の出た中年親父にチンポ入れられるんですよ。見たくありません?〕<span style="color:#0066CC">私(樹下春尚:きのした・はるなお:54歳)の寝取られのツボを刺激し続け、気が付けば江尻さんの話を了承していました・・・。
翌日から、嫁(樹下直美:きのした・なおみ:30歳)には江尻さんという大事な取引先の
人がいることを信じ込ませ、家も近いから今度我が家で飲もうという話になったと嫁に伝えます。実際江尻さんとは何度も打ち合わせを重ねた・・・。いよいよ当日を迎えます。初めて江尻さんを我が家に招待。勿論、嫁とも初対面。その夜は、普通の飲み会。これも作戦のうち。江尻さんは嫁の料理を褒め、容姿を褒めまくり。嫁も満更でない様子。この日は2時間程でお開きにしました。その夜、江尻さんからメールです。〔奥さん、すごくそそるねぇ~。普通の主婦してたけどエロい尻だし、胸も結構膨らんでますねぇ。早く抱きたい!!! 次回も作戦通りにやりましょう!〕
そして、2回目の家飲みが・・・。スタートです・・・。嫁は前回同様愛想よく江尻さんと談笑。
〔今日は暑かったなぁ。酔ってきたら汗が止まんないよ・・樹下さん風呂入れば? 私は帰ってから入るから気にしないでよ。〕
「じゃぁお言葉に甘えて入ってきます。直美、着替えだしておいて。」
『あなたのお風呂いつも長いんだから・・今日は江尻さんもいるんだし、早くしてね。』
私がいつも長風呂で30分以上は出てこないのも作戦に織り込み済みでした・・・。
〔樹下さんパソコンの調子が悪いと言ってたよね。風呂入ってるんなら調子みとこうか?〕
「それはありがたい。是非お願いします。」
江尻さんはPCを見ながら嫁と談笑しいます。この時江尻さんはPCのビデオ録画を起動しました。私は浴室のシャワーを出しっぱなしにして入ってるふりです。そっとリビングの様子を伺いました。しばらく談笑してた江尻さんが黙んまりに入り、なんかニヤニヤし
ています。
嫁の直美は急に会話が途切れてニヤつく江尻さんに?という感じでした。しばらくして、江尻さんが嫁に・・・。
〔これは参りましたねぇ。〕
『どうされたんですか江尻さん?』
〔奥さん・・・。身体綺麗ですねぇ~。乳首もまだまだピンクか・・・。うちの嫁とは大違いですよ・・・。下の毛は、薄いですね・・・。〕
『???』
〔これってバイブ? アソコ大洪水ですね・・・。〕
『何言ってるんですか?!・・・。まさか?! 私の写真?!』
あわてて嫁がPCを覗き込みます。そこには自分の恥ずかしい画像が満載されていた・・・。私が撮りためた直美の全裸写真、ローターで悪戯されてビチャビチャなアソコ、バイブを咥えこんで快感に耐える切ない顔などです・・・。 第3回へ続く
2018/08/21
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第20話
第19話 2018/08/20
退院後、僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が引きこもり状態の時に嵌ったのが、《寝取り・寝取られ・寝取らせ》のサイト。そのようなサイトでは、妻や恋人が巨根で精力絶倫な男に犯され、次第に惹かれていき、ついに虜になってしまうパターンのはなしが溢れている。現実ではないノンフィクションの世界だろうが、このような考え方や性癖を持っている人が少なくないのも事実だと思う。
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)は、夜遅くまで働き、病気の夫を甲斐甲斐しく世話をし、病院のリハビリに連れ添い。傍目にも疲れていた。化粧っ気もなくおしゃれもしない。平凡以下の主婦に甘んじている。それなのに僕は、彼女が他の男に抱かれる【妄想】を抱き続けた。あるとき、天音のスカートから白いショーツが見えた時に、ほかの男に“抱かせる”妄想に変化して異常に興奮を覚えた。
《妻の天音は決して、浮気も不倫もしないだろう。そんな気がする。100%とは言い切れないだろうが・・・。》サイトでも、寝取りは読む気がしない。寝取られも、到底信じられないシュチエーションのはなしが多く。それに派生して、完全に妻・恋人を奴隷化されるどころか本人さえも服従させられる【寝取られマゾ(M)】のパターンも多かった。
そのような中で、《寝取らせ》は、夫や恋人が、その妻や彼女の同意のもとで、浮気や不倫をさせ、そのセックス現場を見たり、あとで報告させて、嫉妬感や憔悴感・孤独感を痛烈に感じながらも、自分の妻・恋人・彼女が他人に裸を晒して、今までとはちがうテクニックで性感を開発され、セックスの歓びを味わい、身悶え、時には罪悪感や背徳感を持ちながら、心まで持って行かれそうになる。そうした事態を快感とする“性癖”が自分にもあるのだと気づき、天音にも〔告白〕し、ついには実行の段階まできている。
最初は、まったく理解できない天音だったけれど、僕がいろんなサイトをみせたりするうちに夫の“性癖”が世間では少数派ではあるが、少なくとも存在することは理解できた。実際にするのは、嫌ではあるが、彼が私をきらいになったり離婚したいのではないこと。むしろ、病気のせいで満足させられない罪の意識からくること。私が抱かれることが彼の歓びの一部であること。そういうことを含んで、協力して上げようと今は思っている。
連休の2日目は久しぶりに僕の実家に行った。両親ともに元気になった息子を喜んでくれている。天音にも[ありがとうね。よく看護してくれたからよ。]と、母が感謝していた。妻の瞳から大粒の涙がこぼれる。弟も交えて近くのレストランで豪勢な夕食会となった。
3日目は、天音が家に持って帰っている仕事を片付けることになる。昼食も夕食もデリバリーを頼んだ。4日目の午前中はのんびりして、午後からは水族館に遊びに出かける。連休最後の日は、ショッピングモールに買い出しに出かけた。
肝心のアマゾンは2日目に届いたらしいが、生憎留守にしたので、宅配業者に再配達の手続きを取り3日目に無事届きました。箱が大小5個もあったが未だに品物が何なのか推せてもらえていない。
「昼から“すき焼き”って?」すると天音は真から嬉しそうな顔で『今夜は可愛がってもらわなくちゃ! そのためには精をつけて(元気になることを目的に栄養価の高い食事をとること)頂かないとね・・・。』って、何だか怖ろしげな言葉を吐く。「今夜なの? 明日仕事ダシ・・・。」と、弱気な僕に、『そんなこと言ってたら、どっかの主任さんに取られちゃうよ?』って脅すのだった。 第21話へ続く
2018/08/22
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第21話
第20話 2018/08/22
『今夜は真悟君に可愛がってもらわなくちゃ! そのためにはすき焼きで精をつけて(元気になることを目的に栄養価の高い食事をとること)頂かないとね・・・。』
「で、でもね・・。」
『ハイハイ。文句言わずに、お肉沢山食べる。ふっふふ。』
って、凄い笑顔。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が寝取らせの性癖をカミングアウトして以来、すっかり立場が逆転している。主客転倒で完全に、“性癖の分野”ではリードされていた。普段の生活では今まで通りに僕をたててくれるのですが・・・。
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)は夜食にも、鰻のかば焼きを出してくる。『もちろん養殖鰻だけど高級うなぎよ! しっかり食べて!』って、まるで製造ラインに乗せられた製品の組み立てのように、次は『今日はシャワーだけにしてね。』って僕を急かした。
僕が浴室から出て、リビングへ行くが天音の姿がない。テーブルの上にはメモが置いてあった。それには〚わたしの部屋に来てください♡〛って書いてある。《何だろう?》と訝(いぶか)しげな面持ちで部屋をノックするが返事がない。「入るよ。いい・・。」と呼びかけながら入室すると、薄いグリーンのシーツに包まった天音が顔と両手首だけ出してこっちをみていた。
「えっ! どうした?」と、声を掛ける。上目遣いに妻の瞳が妖しく光ったように感じた。『真悟君。見てくれる~・・ちょっと恥ずかしぃ・・けど。』って呟きながら、シーツを外す。そこには、白いベビードール(それもシースル!)姿の天音がいた。
「うぉー!」と僕は驚きの声をあげてしまう。『そんなに驚かないでよ! 凄く恥ずかしいんだからね。』って再びシーツで隠そうとしている。「天音、天音、観てほしいんだろう?」と言うと、『それは・・・。そう・・だけど・・・。』顔を紅潮させながら、ベッドの上にすくっと立ち上がった。
天音は、中学・高校と陸上部で短距離の選手である。運動会でもずっとリレー競技のアンカーで、「スッゲー速いな。」といつも思っていた。身長は164センチで体重は46キロ(こっそりと会社の健康診断結果をみたことがある。)脚もすらっと長く。モデルタイプだが、普段通勤するときは地味な服装をしている。
彼女の性格は真面目。陸上以外は目立つことを嫌う。異性にはシャイだが、同性には友達が多い。本人もファッションに関心がないこともあり、僕と恋人になるまではミニスカートさえ履くことがなかったらしい。それは今でも、僕と一緒に出掛けるとき以外、“没個性”なのだった。そんな天音が、シースルのベビードールである・・・。その下は布面積が極端に少ない白のブラジャーとショーツ。胸は大きくはないが見事なお椀型の乳房。そんな悩ましいランジェリー姿で僕の前にいた。 第22話に続く
2018/08/26
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第22話
第21話 2018/08/26
妻の天音が悩ましいランジェリー姿で僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)の前にいた。
『デスクにカメラがあるでしょ?』
「うん。」
『充電もしてあるし、メモリーカードも入れてあるから・・・。』
「・・・?」
天音が『早く撮ってよ・・・。恥ずかしい・・・。』って甘えてせがんだ。僕は急いでカメラ(新品だったが旧いのと同じメーカーなので操作は同じである。)を構えて、連続して写す。少しばかり余裕ができて、「足をもっと開いて! パンツが見えるように!」と、アングルを指示した。『もぅ~エッチなんだから・・。』って言いつつゆっくりと妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)は微かに陰毛の陰りが透いてるショーツを僕の前に晒す。
フレームにまるでセクシーモデルのような姿態をさらして、僕の欲情を誘っていた。
『真悟君どう? ちゃんと写してる?』
天音がこんなに色っぽいとは想像できない。普段はおとなしく、はっきりと全裸を晒すのは入浴の時(それも最近になってからだ。)くらいで、セックスは決して明るい所ではしなかった。
調子にのってきた僕は「後ろを向いて犬のような姿勢になってくれる。」と、リクエストをする。彼女は素直に『こう? これでいいの?』って応える。「もうすこし、お尻を高く突き上げてくれない?」ショーツの後ろも半シスールなので良く引き締まった桃丘が凄く淫らで、ちっちゃな後ろ布からはみ出たお尻が肉感的だった。
着痩せするタイプの天音は、ファッションも化粧も保守的と言うか地味なので、あまり男性の興味をひかない。でも、脱いでみるとスリムなボディにもかかわらず、出るところは美しいラインで出ているし、ウエストは引き締まり、脚はすらっと長い。顔のつくりは中心部に集約された“小顔”。口は典型的な“アヒル口”。
写真に撮ってみると、《いい女だな。》と思った。僕の性癖には《妻の天音を他人に見せたい、観てもらいたい。》という趣向もある。つまり要するに世の中の男たちに自慢がしたいのだ。そして、それを客観視するために他人に抱かせる、抱いてもらう。それを直接見たり、セックスをしていることを想像・妄想するのが快感になる一種の【天音フェチ】なのかも知れない・・・。 第23話に続く
2018/09/02
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第23話
第22話 2018/09/02
《何枚の写真を撮ったのだろう? 私(前島天音:まえじま・あまね:28歳)の要望が夫(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)の“性癖”を刺激することは分かっていた。最近、元気になってきた真悟君に何かしらプレゼントを贈りたかった。それも彼が真から喜ぶものを・・。》と、考えた結果がこれである。彼はこの2年間苦しんできた。身体的な障害が、精神(心)までおかしくなり、最初の半年は夫にどう接したら良いのか戸惑う気持ちでいっぱいになる。
《初恋の人が真悟君、初めての恋人が真悟君、夫であり最愛の彼。かけがえがない人、私はどこまでも愛し続ける。彼が望むなら私が出来ることなら、何でもしてあげたい。》そう思っている。《村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)主任のことだって、この体を一時提供するだけ、浮気でも不倫でもない・・そういうゲーム(遊び)に過ぎない。心はいつも彼のものなの。》
僕はこんなに天音がセクシーとは思わなかった。いろんなポーズで写真を撮りまくる。次第に過激になり、先ず、ベビードールを脱がせた。次に、ブラジャーを取らせる。かなり恥ずかしそうだったが、僕の目をじっと見つめて、素直に従った。
セミヌードで終わらせようとしたが、彼女の妖しい魅力は上気した肌から立ち上がる。最初はぎこちなかったポーズも、途中からは自分なりにアングルを計算し、凄くエロチックに見せつけるような恰好をとっていった。「じゃ、天音。下も脱いでみようか!」と指示すると、妻は立ったまま、堂々と僕の正面でショーツを脱ぐ。長い足だけど、脚の付け根やお尻にはふっくらとした肉がついている。恥毛は茶色に近く薄い。やはり恥ずかしいのだろう。ぴったりと両足は合わさっていた。
僕がちょっと乱暴に「脚をひろげなよ!」と言うと、天音は一瞬固まったが、ゆっくりだが秘密の裂け目をみせる。ファインダー越しだが、彼女は息を弾ませていた。「感じてるの?」とからかうと、『そんな・・こと・・な・・。』って顔を真っ赤にする。続けてシャッターを押した。「天音。中指を中に入れて。」それには、イヤイヤと首を横に振った。
僕はSっぽく、と云うよりSになる。「言うとおりにして!」(その怒ったような命令口調に)彼女は『・・はい。』って答えた。そこからは、生まれてはじめての光景(シーン)になる。もちろん僕だって、女性の90%以上が《オナニー(ひとりHを含む)》をしているのを知っていた。でも実際に見るのは初めてだけど、興奮を覚える。
だから、「いつものようにやってみて!」と更に命じた。天音は『えっ?!』って驚いた声と顔をする。僕が「してるんだろう? オナニーを?」と聞くと『その・・・あの・・。』って、ドギマギしていた。そして、妻はついに指を動かし、僕は天音の性器にかなり近づいて撮影をする。“くちゅくちゅ”と水音がしだした。ここ2年間で感じたことがない興奮で、僕のペニスは勃起する。 第24話に続く
2018/09/03
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第24話
第23話
2018/09/03
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)のオナニー(実際に見るのは初めてで、興奮を覚える。)に興奮しながら天音の女性器にかなり近づいて撮影をする。“くちゅくちゅ”と水音がしだす。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)のペニスは久しぶりに勃起した。
カメラを傍らに置いて、天音の中に怒張したペニスを突きつける。『ああっっ、ああっっ・・すごい、すごく硬い・・・!』ってすぐに喘いだ。僕は腰を打ち付ける。『ああっ、いい、もっと、もっときて・・・!』って、強く喘ぐ。どちらかと言えば天音はセックス(性)に対して控えめ(消極的)なのだ。
だから、性交中に、『突いて、もっと、もっと突いて・・』などと口走ることなどはない。まして、彼女自身が腰を振り盛んに押し付けてくるなんて初めてだった。さらに、『ねっもっと掻きまわして・・!』と云いながら両足を蟹の様にはさみつけてくる。
カメラのレンズを見つめているあいだに、天音は、自分でも考えられないほど性欲が高まり、偶然にも排卵日の期間に重なり、子宮からエストロゲンが湧き出て体外へ“フェロモン”が放出され、妖しい性欲の香りが自身ばかりか夫をも包み込んだ。
天音(あまね)は、もう久しぶりというより初めてかもしれない絶頂(アクメ)を迎える。思い切り声をあげてしまう(そのあとに凄く恥ずかしくなった。)が、それほどの快感があった。もちろん愛する夫と愛情がこもったセックスゆえの快感だろうが、もうひとつの要因は、今まで夫にはっきりと見せたことのない全裸を晒したことと、女性器を自ら指で掻き回し、撮影されたことの恥ずかしさ、しかしそれ以上に露出していることが快感を増幅させた。
生活の不安や真悟(夫)の健康状態もあって、二人で話し合い当分の間は《子づくり》は控えようと天音はピルを服用している。それは天音自身が看病や仕事で生理が不順になっていたことにも要因があった。
僕も、興奮が半端なく、こんなにSだったかな?と思うほど、喘ぎ続ける妻の子宮を突いて、ついに大量な射精で満足するとともに非常に疲れが押し寄せる。お互いがティッシュで始末をしていたら、驚くことに彼女が舐めるようにフェラチオをしてきた。まだ粘液があるにも関わらずである。それで萎みかけていたペニスが復活してきた。『わっ! 大きくなったね。』の声をあげる天音。すると残された精液を最後まで吸い上げようと、“しゅぽしゅぽ”と音をたててのフェラチオ。僕は《こんなのどこで覚えたの?》と内心焦りながら問い質すと、妻は『上手に出来てる? さて、どこで覚えたんでしょうね?』ってニヤリとほほ笑んだ。 第25話へ続く
201/09/06
中Ⅱ32〖寝取らせの結末〗VOL.05
VOL.04 2018/07/21
『止めてよ! 濡れてませんよーだ!』
妻(村上真歩:むらかみ・まほ:27歳)がノッてきます。それを長谷川(翼:はせがわ・つばさ:24歳)君は笑いながら聞いていました。僕が長谷川君の方を見て言います。
「またまた、すぐ濡れるくせに。」
『違うもん、愛があるから濡れるんでしょ。ね~?』
〔そうですよね。〕
「それじゃあ 愛がなかったら濡れないっていうのか?」
『そらそうよ。』
「真歩は、俺(村上浩之:むらかみ・ひろゆき:32歳)を愛してるから濡れて、俺以外なら濡れないってこと?」
『当たり前でしょ!』
「本当かなぁ? じゃあ今まで長谷川君とキスしても濡れてないのか?」
『長谷川さんには悪いんだけど、濡れてませんよ。』
「でもそれは時間が短かったから、10分もしたら絶対濡れるし!」
『濡れません!』
「そんなに言い切るなら今やってみてよ!」
『なぜ私が今しなけりゃいけないのよ? それおかしいでしょ?』
妻の真歩が言うのは正論です。理不尽な要求を私が続けました。
「ほら やっぱり濡れるくせに。だから出来ないって言うんだろう?」
普通なら子供の口喧嘩の類いでしたが、酒の力が大きかったです。
『濡れないって! 私が長谷川さんとキスしても、申し訳ないけど何も得しないし。』
「わかった。じゃ濡れなかったら、もう二度とキスとか言わないから・・・。長谷川君も
いいね? これで最後になるかもしれないけど・・。」
〔ぼくはいいですけど…。〕
『でも、不公平じゃない?』
「よし、それなら紗英ちゃんとお店出すのもOKするから。」
真歩が友達と店を出したいと言っていたのを僕が渋っていたのでした。
『え~!』
「はい・・10分ね。見てたらキスしにくいだろうから、シャワーを浴びてくるよ。10分過ぎたら戻ってくる。じゃ・・・。用意・・スタート!」 VOL.06へ続く
2018/09/24
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第25話
第24話 2018/09/06
残された精液を最後まで吸い上げようと、“しゅぽしゅぽ”と音をたててのフェラチオ。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は「こんなのどこで覚えたの?」と(内心焦りながら)問い質すと、『上手に出来てる? さて、どこで覚えたんでしょうね?』その妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)の謎の微笑と言葉に、思わずペニスを固くしてしまう。
天音は『あれ~? 真悟君のココ硬くなってきた~。』ってペニスを掴みながら冷やかしました。『誰かに教わったのと想像しなかった?』セックスの最中はMな天音はこうしたピロートークになると人格が変わったかのようにSになった。僕が「そんなことはない・・。」と強がるが、僕は“寝取られ”の部分が顔を出してMになる。
僕の様子に天音が『ごめんなさい。調子のりすぎだねワタシ・・。』しかし、その謝罪を聞いて僕のペニスが急速に萎(しぼ)んでいった。「違うんだよ。前にも天音に、告った(告白すること。)けど、そういう性癖だから嫉妬もするけど、それ以上に刺激になるんだ。だから構わないからどしどし言ってほしい。」と申し入れる。「でも、あまり過激なのはまだ勘弁な。」とも言い添えた。
『分かったけど、真悟君ってやっぱり変態さんだね!』って笑う。僕はそれで、「こういう会話のときだけ“真悟(しんご)”って呼んでくれない。」とお願いすると、早速『いいよ真悟! すっごいMなんだね。』って天音はニヤリとしながらリクエストに応えてくれる。
天音は思い切って、『ね~真悟? どこまでならいいの?』って尋ねてみた。「なにが? どこまでって?」すると彼女が僕のペニスを扱き出しながら、『あのね? 主任さんとどこまでならいいの?』って聞いてくる。それを聞いてペニスが“ぴくん”と反応。「それは・・セックス・・までかな?・・でも・・中出しはダメだよ・・。」と僕はしどろもどろ(動揺して話し方が乱れること。)になった。『あ、そんなに・・。えっと・・・。』って、何か言いかけてやめてしまう。
「どうしたの? なにか言いたいことあるの?」続けて扱かれているペニスが次第に硬くなってきた。『うん・・真悟君・・絶対に怒らないでね・・。』って改まって言うので、「怒らないって約束するけど・・なに?」すると、『ごめんなさい。この間ね村瀬主任にキスされました。』僕は一瞬思考力が低下し何も考えられなくなったが、ペニスだけは又反応します。
天音が“キスの顛末”を詳しく説明した。(第9話 2017/09/06)
天音は、夫(真悟君)への罪悪感で胸が押しつぶされそうになっていた。それは帰り際、エレベーターの中で村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)主任から〔また誘ってもいいですか?〕と言われて、返答が出来ずロビー階に到着、ドアが開く直前に急にキスをされる。あまりの突然なことで、心の動揺が大きかった。
それからロビーのソファーに腰を掛け、話し合う。主任が〔ごめん。前島君とお別れしたくないと思ったら・・つい・・すまない。〕、わたしは『困ります。こんなことをされたら・・・もう会いません。』って抗議した。〔約束します。前島君が嫌なことや困ることはもうしないから、次もあってほしい。〕と主任に頼みこまれる。『分かりました。絶対ですよ。今夜はごちそう様でした。』って告げると、ほっとした顔になった村瀬主任は、〔タクシーで帰ってください。〕と、チケットを渡される。乗車の間際に、〔今夜は楽しかったです。でも前島君さっきのことは二人の秘密だよ。〕と囁かれた。
わたしは、夫に【キスのこと】を正直に打ち明けられなかった。秘密をもつこととキスされたことへの罪悪感を打ち消そうと、今夜あった他のことを必死になって語る。ただ、“半分”だけの《次回へ誘われた》ことしか言えなかった。[何故云えなかったのだろう? それは真悟君の希望に応えるため? 村瀬主任といることが楽しかったから? ]主任に耳元で囁かれた〔二人の秘密だよ。〕が頭の中でリフレイン(繰り返し)する。
第26話へ続く
2018/09/29
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第26話
第25話 2018/09/29
「どうしたの? なにか言いたいことあるの?」続けて扱かれているペニスが次第に硬くなってきた。『うん・・真悟君・・絶対に怒らないでね・・。』って改まって言うので、「怒らないって約束するけど・・なに?」すると、『ごめんなさい。この間ね・・村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)主任にキスされました。』僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は一瞬思考力が低下し何も考えられなくなったが、ペニスだけは又反応します。
その後の心理 第10話 2017/09/19
村瀬主任からの【突然のキス】には動揺した。キスは人生で2番目である。私(西條天音:さいじょう・あまね)は小さいころから近所に住む“お兄ちゃん“が大好き。よく一緒に遊んでもらった記憶がある。中学生になると真悟君は自分にとってのアイドルとなっていた。憧れの人に変化した頃に、父親の転勤で隣の県に引っ越しすることになる。無性に悲しくなり1週間ほど泣き明かした。ところが大学生になり、偶然にもキャンパスで真悟君に出会う。
それから、暫くして私の方から交際を申し込んだ(前の日からガチガチで当日の事はほとんど覚えていない)。季節が過ぎ、私の誕生日に、彼から「誕生日おめでとう。」とともにプレゼントを戴く。そして、急に真剣な眼差しで「天音、愛してる。」といってもらった。
言われた瞬間から体が“ふわふわ“し、とどめのように、真悟さんからの《キス》(生まれて初めてだったので歯が当たってしまった。)漸(ようや)く恋人になる。
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)にとっては、それ以来の、キスだったのでショックであったのと真悟君への【裏切り】に心が痛む。また昨晩、正直に言えなかったことも後悔していた。(明日は話せるかな? 自信がない。)ことをゆっくり自分に言い聞かせるように語った。
僕は彼女の話を聞いているうちに“驚き”が“嫉妬”に、そして“興奮”へ変化した。『本当にごめんなさい。』って、何度も謝る妻に、「確かに報告が遅れたのはね。でも、正直に言ってくれた。勇気がいったよね。」と告げる。天音は『許してくれるの?』「当たり前じゃないか。天音に行って来いと言ったのは僕なんだから。」その途端に天音が泣き出した。それで、僕は「どんな味だった?」と、たずねると、『うん?』「キスの味だよ?」天音がクスッと笑って『レモン!』って、応えたので、すっかり和んだ。
『ねえ真悟(しんご)? 村瀬主任にどういえば言い?』僕は「天音が嫌じゃなかったら会ってくれないか。」と答える。『いいの? ホントに? またキスされるよ。それ以上に進むかも? それでも真悟のココは我慢できる?』って、言いつつ僕のペニスを又しっかり掴んできた。「望むところだよ・・・。」と強がる。『そうかな? すごく硬くなってきてる。真悟はやっぱり変態さんだね!』って一層に扱いてきた。 第27話に続く
2018/10/07
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第27話
第26話 http://kinoturayuki.blog.2nt.com/blog-entry-3370.html 2018/10/07
『いいの? ホントに? また村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)主任にわたし(前島天音:まえじま・あまね:28歳)キスされるよ。それ以上に進むかも? それでも真悟のココは我慢できるの?』って、言いつつ僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)
のペニスをしっかり掴んでくる。
「天音! 天音! 明日から仕事だし、もう寝ないか?」と泣きを入れると、『放っておくと誰かさんに取られちゃうよ。』って云いながらも、ペニスから手をさっと放して、別の着替えを持って浴室へ向かった。残された僕は、やはり《キス》のことを考えると嫉妬する。とめるのなら今しかないが、この進展に一縷(ごくわずかであること。)の不安が頭を過(よぎ)るが、次への刺激と云うか興奮の期待の方が大きかった。
結局、その夜は僕が自分の部屋に戻って、疲れてしまったせいもあって寝入ってしまう。
天音がシャワーから戻り、僕がいなかったので部屋へのぞきに行ったら、明かりをつけたままベッドで眠っていたので、そっと電気を消して退室したらしい。それは翌朝に聞いたけど、朝は時間がなかったので、【キス問題】については何も話さなかった。
天音は、一応だが夫に隠し事を“白状(打ち明ける)”したので気分はらくになる。しかし、会社では当然に村瀬主任と顔を合わせる気まずさはあった。実際に打ち合わせで会話するときなど、余分な感情で緊張してしまう。普段であればもう少し会話が弾むのにわたしばかりか、村瀬主任もぎこちなかった。
お昼休みに真悟君からのメールが届く。ベッドでの会話がすこし?ショックだったみたい。「あのね。キスのことだけど、天音はキスされてどうだったの? やっぱりキスは結構堪える。今夜ゆっくり話したいけど何時頃帰ってこれる?」と、わたしは『そうね。微妙なことだから、直接話し合いましょう。でもわたしのこころはいつでも真悟君にあるよ。できるだけ早く帰ります。』って返信。夫からは「僕も愛している。じゃ今夜ね。」と再びメールが返ってきた。
その後すぐに、村瀬主任から、〔今夜すこしお時間をいただけませんか? お話ししたいことがあるんですが、ご都合どうですか?〕というメールが届く。わたしはちょっとドキっとしたが、『ごめんなさい。今夜は予定があるんです。お話しってなんですか?』って返信した。主任からは〔すいません。突然メールをして、やはり直に会って話をしたいので、明日以降、前島君の都合が良い日時を教えてください。お願いします。〕とあり、『分かりました。日時はまたお知らせします。忘れていました。お食事おいしかったです。本当にありがとうございました。』って返事を打ちました。
昼休みが終わるころに、天音からのメール。『これからは、必ず“報連相(ほうれんそう=「報告」「連絡」「相談」のこと。)”をします。村瀬主任からつぎのようなメールが届いたので、わたしの返信も併せて転送するね。こんなのでも真悟は興奮するの!?』と、一行余計なことがかかれてあったが、図星である。 第28話へ続く
2018/10/08
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第28話
第27話 2018/10/08
昼休みが終わるころに、天音からのメール。『これからは、必ず“報連相(ほうれんそう=「報告」「連絡」「相談」のこと。)”をします。村瀬主任からつぎのようなメール〔すいません。突然メールをして、やはり直に会って話をしたいので、明日以降、前島(天音:まえじま・あまね:28歳)君の都合が良い日時を教えてください。お願いします。〕が届いたので、わたしの返信も併せて転送するね。』
やはり村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)さんは、行動を起こしてきた。仕事中も妻とは現在進行形(何しろ天音と村瀬さんは同じ職場なのだ。)である。そのことや今後(今夜に天音と話し合う)のこと、そして妄想(いかにして村瀬さんと天音を・・・)が脳内に入り乱れて、午後からはほとんど仕事に集中ができなくなった。
僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は、会社の上司や同僚の配慮もあり定時で退社が出来る。家の近くのコンビニで夕食を見繕って帰った。天音の方は年中忙しい職場で、早くても20時台で21時22時になることはざら(ありふれている)にある。会社から家まで約40分の通勤時間で、『今夜は21時までには帰るね。』とのメールはきていた。
20時50分に(何しろずっと僕は時計を確認していたので正確。)天音が帰ってくる。『ただいま~。もうご飯は食べた?』って明るい声で訊いてきた。「うん。もう食べたよ。天音は~?」『今からだけど・・話を先にする?』って言うので、僕は「ゆっくり食べてからにしようよ。」と言い添える。『じゃあそうするね。』って言いながら着替えに部屋に行き、部屋着になってダイニングで料理を作るが、なにか歌を口ずさみ楽しそうだ。
漸く落ち着いて、リビングで紅茶(僕がまだ医者からアルコールは控えるように指示されている。)を飲みながら、「改まると話しづらいね。」と僕が言うと、天音が『先ず第一は村瀬主任と会って話を聞くかだね。』って、なにげに取り仕切る。理系の人は何事でも論理的だと感心した。それで僕は「そ、そうだな。」と言うのが精いっぱいで完全に主導権を妻にとられる。
『真悟はどうしたいの? って聞くまでもないかな?』ってニヤリとした。「そ、そうだな。どういう内容なのか分からないけど、会って話を聞くのがいいかな。と思う・・・。」すると天音が『次に会うとまたキスされるかも・・・。いや、そうなった方が真悟はいいんだもんね。』って僕の“性癖”を微妙に衝いてくる。「でもキスは正直つらいな。なんだかね心を吸い取られる気がするんだ。」と正直に告白した。慌てて『この前は不意打ちだったし、わたしからしたんじゃないよ。』って天音が涙声になる。
「ごめん、ごめん。天音を責めてるんじゃないから。僕がデートをさせたんだし・・。」となだめた。それでも『デートじゃないし、ただの食事だったし、わたしは真悟君が一番好きだし世界で一番愛してる・・・。』って本気モードで泣き出すのである。
2018/10/09
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第29話
第28話 2018/10/09
「ごめん、ごめん。天音を責めてるんじゃないよ。僕が村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)さんとデートをさせたんだ・・。」となだめる。それでも『デートじゃないし、ただの食事だったし、わたしは真悟君が一番好きだし世界で一番愛してる・・・。』って本気モードで泣き出した。
「本当にごめん・・こんなことはもう止めよう・・。」と僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は真剣に謝る。妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が突然に泣き出したことで、小パニックになった。『ううん・・違うの・・わたしがキスされたと言っても・・真悟君が・・メールで「やっぱりキスは結構堪える。」とあったじゃない・・怒っているんだ・・何も言われないから・・気楽に構えてたの・・・。』しゃくりあげ(ひっくひっくと泣く様子)ながら彼女も謝る。
「そうか。でもね僕は怒ってはいないよ。ショックというか【嫉妬】というのが正しいいのかな。あんなに嗾(けしか)けて(そそのかす。あおる。)おいて、自業自得(じごうじとく=自分のおこないの結果を自分が受ける。)なんだけど、天音を他人に奪われる。僕だけの妻なのに・・と思っちゃってメールをしてしまったんだ・・。」
『わたしは真悟君を一番愛してるよ。』
「分かっているよ天音。でも直せないんだ。この性格(性癖)を。嫉妬も孤独感も大きいけどそれ以上に興奮するんだ・・・。ごめんな。」
僕は頭を下げてあやまった。それで天音は泣きやみます。
『困った旦那さんね。妻がキスされて喜ぶなんて・・。』
「いいや、喜んでるわけじゃ・・・。」
『でも興奮するんでしょ? おちんちん硬くなるんでしょ?』
天音は普段はベッド以外では言わない“ワード”を口に出す。
妻が僕の顔をじっと見据えて、『わたし、もうすぐ29になるじゃない。だから、30の誕生日まで真悟のリクエストになんでも応えるわ。・・Hなこともね・・。でも、それからはダメよ。わたしはママになりたいの・・頑張ってくれる真悟パパ・・。約束してくれる。』って、言い切って、僕がだらしなく「ありがとう。約束します。」と天音の両手を握った。
僕が恥ずかしながらも、自分の【性癖(寝取らせ願望)】を正直に妻の天音へ告白してからは二人(夫婦)の会話が多くなる。新婚を経て緩やかな倦怠期(プラス病気のときに引きこもり状態。)を迎え、最初から“ともだち”関係だったので、天音を段々と[おんな]とみることを怠ってきた。天音の方も、[おとこ]ではなく夫それも介護しないといけない人みたいに思ってきていたのである。 第30話に続く
2018/10/10
中Ⅱ32〖寝取らせの結末〗VOL.06
VOL.05 2018/09/24
「10分ね。ここで見てたらキスしにくいだろうから、シャワーを浴びてくるよ。10分過ぎたら戻ってくるから。じゃ・・・。用意・・スタート!」
妻(村上真歩:むらかみ・まほ:27歳)に考える暇を与えず、僕(村上浩之:むらかみ・ひろゆき:32歳)が長谷川君の背中を押します。長谷川翼(はせがわ・つばさ:24歳)君も、もう躊躇する事なくキスをしました。
「あっ、それと濡れたら彼のを抜いてあげろよ!」
真歩がキスしだした唇をすぐに離します。
『それとこれとは違うでしょう?」
「だって濡れないんだろ? 何がダメなん? 自信がないのと違う? そうだろう?」
『そんな事ないわよ!』
「それじゃあいいよな! はい、始め!」
長谷川君に合図をすると、また妻にキスをしました。手で頭を押さえ今までより強くキスをしています。僕は風呂場に向かい戸を開け、シャワーの栓を緩め水を出し、戸を開けたまま静かにリビングに戻った。真歩は強く唇を押し付けられているので、体が大きく反って長谷川に支えられています。
しばらくすると、チュッチュッと軽い音がし、その態勢が苦しいのかゆっくりと倒れ込み長谷川君が覆い被さった。妻の手は彼の腕を握りしめ、顔は残念ながら確認が出来ない。
何分たった頃か、もうそろそろ終わりかなと時計を見た時に、『んふっ・・・。』って真歩に小さく声が出た。その瞬間、僕の嫉妬心のメーターがグーンと上がります。とりあえず風呂場に戻り体を濡らして、拭きながら戻って来た振りをしました。
「そろそろ時間だぞ!」
長谷川君は静かに離れていく。妻は顔を横に向け目を閉じていた。
「さあ 約束だから濡れてるか確かめるから。自分で触って濡れてるか確かめてよ?」
妻の真歩は聞こえているのに動こうとしません。
僕はそろりと妻に近づき足が閉じないように足を絡めながら、上半身を抑えました。
「長谷川君、君が濡れているか確認してくれよ!」
『ちょっと、ダメダメダメ! そ、そんな・・の・・・。』
「自分で触らないからだろ? さあ、長谷川君!」
〔でも・・・。〕
「いいから! 確認するだけだから・・ほら早く!」
『いやいやっ」
「そんなに暴れたらダメだろ。」
僕が静かに言うと、大人しくなったので、長谷川君に「イケ!」と目で合図をしました。
VOL.07に続く
2018/10/14
中Ⅱ32〖寝取らせの結末〗VOL.07
VOL.06 2018/10/14
「そんなに暴れたらダメだろ。」
僕(村上浩之:むらかみ・ひろゆき:32歳)が静かに言うと、大人しくなったので、長谷川君に「イケ!」と目で合図をしました。
すると彼(長谷川翼:はせがわ・つばさ:24歳)は、〔失礼します。〕と、 妻(村上真歩:むらかみ・まほ:27歳)に近づき、パジャマのズボンに手を滑り込ませた。敏感な所に触れたのか一瞬、腰がビクッと動く。多分、パンツ越しに触ったのだろうが、すぐに手を抜いた。
「どうだ?」
〔あの・・・。〕
「いいから 正直に言えよ!」
〔はい あの・・・。濡れてません。〕
「ええっ?」
驚いて大きな声を出してしまう。絶対に濡れると思っていたので、でも妻は目を閉じたまま動きません。僕は手を妻のズボンの中に入れあそこをなぞった。『うっ・・。』って、ビクッとします。ニヤリと長谷川を見ながら指を抜き、妻の頬になすりつけながら、「べとべとだよ。」真歩は目を閉じたまま、イヤイヤと顔を振った。
「長谷川君は本当に優しいだろう? お前の事を想って濡れてないなんて言ってくれるんだぞ!」
そう言いながら妻から離れ、僕はパジャマを脱ぎジャージに着替えます。
「俺が家にいたら気を使うだろうから、二時間程出てくるよ!」
妻はパッと上半身を起こしました。
『本気で言ってるの?』
「一度相手してやりなよ。長谷川君も真歩の事を憧れてるて言ってくれてるんだから。」
不安そうな妻の返事を聞く前に玄関に行き、出る前に長谷川君にビデオは上とジェスチャーで伝え外に出た。ここからは、後で長谷川君に聞いた事です。僕が出た後、妻はうなだれて座っており、長谷川君が後ろから真歩しく抱きしめ、耳元で〔憧れていました。一目見た時から好きでした。〕と囁いて、しばらく抱きしめたままいました。それから、ゆっくり腕を解き妻の正面にまわり、軽く顎を上げると妻は目を閉じます。 VOL.08へ続く
2018/10/19
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第30話
第29話 2018/10/10
最初から“ともだち”関係だったので、僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は天音を段々と[おんな]とみることを怠ってきた。天音の方も、[おとこ]ではなく夫それも介護しないといけない人みたいに思ってきていたのである。
そんな天音も夫(前島真悟)が[おんな]という視点でわたし(前島天音:まえじま・あまね:28歳)をみている。それが、すごく刺激となった。家の中でも化粧をするようになる。部屋着もカラフルになった。もちろん下着も(こっそりなのでちょっと鈍感な夫は気付いてなかった。)《見られる》ことを意識することで綺麗になる。なによりH(夫には内緒だが満足はしていないが優しさに溢れているので幸せな気分になる。)の回数が少し増えるくらいに真悟君の体調が良くなってきた。
まだまだ疲れやすいという症状は残ったままだ。ただ、衝撃(大げさかな)の告白以後は目に見えて元気になった。真悟君しか知らないので、男の人とどう接したらいいのか不安でならない反面、自分でも驚くほど好奇心もある。【不倫・浮気】をしたいとは思わないが、近頃夫の影響を受けて、真悟君のパソコンを拝借(毎週土曜日の午前中が病院のリハビリがある。)して、“寝取らせ”を扱うサイトを覗いている。(慎重に履歴は消している。)
いろいろな夫婦や恋人のストーリーを読んだ。真悟君に良く似た人も登場する。女の人はやはり彼氏の愛情を信じて、その性癖や嗜好に若干の疑義(=意味・内容がはっきりしない。)を抱きながらも協力をする。そして、最初はぎこちなかった相手との関係が、数度数十度に亘り体を重ねていくうちに、愛情までは至らないが(或いは愛情が彼氏から移っていく。)恋人の関係になる。夫(彼氏)は相手を通じて全体を管理(コントロール)している。(つもりに過ぎない。)
しかし、男女の関係が容易に進行するはずもなく、所謂(いわゆる)ドロドロになる。最終的には、元の鞘(さや)に戻る。あるいは彼女(妻)が相手に寝取られる。さらに極端な場合は彼氏がM過ぎて彼女(妻)が相手の子を妊娠・出産しても認知したり、相手の管理下のもとで彼女(妻)を共用する。本当にひどい事態では離婚する。
《真悟君はどう思っているのだろう? 本当にわたしが仮に村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)主任とそういう関係になり、セックスの虜(とりこ=心を奪われ、離れられない思い。)になったらどうするの? 心を持って行かれない自信はあるけれど・・・。》そのようなことを思案(考えをめぐらす。)していた。ただ、不謹慎かもしれないが、夫以外のセックスって・・思ってしまう自分が恥ずかしくもある。
この夜の“話し合い”は僕たち二人にとって分水嶺(ぶんすいれい=物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。)になった。『じゃぁね、真悟のリクエストは・・どんなこと?・・具体的には?』って訊ねてくる。真剣な話し合いとなった。『わたしね・・本音でしゃべってもいい?・・絶対に・・怒らない? でも嫌な気分にはなるかな?』って言う。僕はこの成り行きに戸惑うとともに異様に興奮もしている。ただ、《話し合い》は終始、天音のペースで進んだ。 第31話へ続く
2018/11/01
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第31話
第30話 2018/11/01
『じゃぁね、真悟のリクエストは・・どんなこと?・・具体的には?』って訊ねてきた。真剣な話し合いとなる。『わたしね・・本音でしゃべってもいい?・・絶対に・・怒らない? でも嫌な気分にはなるかな?』って言った。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)はこの成り行きに戸惑うとともに異様に興奮もしている。ただ、《話し合い》は終始、妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)のペースで進んでいった。
「かまわないよ。これからは包み隠さず本音で語ろう。それに絶対! 絶対に怒らない。たとえ不愉快なことがあっても。ただし、嘘や秘密はダメだよ。その時は怒るからね。」とて答える。『そうね。今日みたいに報・連・相はするね。これからはなんでも話すけど・・・』って言い澱む(言いかけてためらう)ので、「なに? 途中でやめないでよ。」と諭すと、『ほら、真悟はキスだけで凄いショックをうけたじゃない。もし、もしもだけどそれ以上のことになっても本当に平気? そんなのも詳しく報告するの?』
「そりゃ・・めちゃくちゃショックだし嫉妬や焦りもでると思う。そこは我慢をする。天音には半分も理解できないだろうが、僕の心というか頭の中で、そのことが何倍にも増幅された【妄想】になるんだ。例えるなら、もの凄いジェットコースターに乗って、ゆっくりゆっくり頂上に昇るまでの感覚と一気に駆け降りる興奮と恐怖みたいな・・少しちがうけどそんな感じ・・かな。」と伝えると、『え~? わたしってジェットコースターの台車なの?』って、わざと膨れて見せる。
僕は内心思っていた。望んでいたことが進行していく時のドキドキ感と期待するワクワク感それに反して、未知なことに対する懼れととんでもないことになる不安な予感。それでも妻の天音が了解してくれる。頭の中では、《そう1年間のふたりの遊びが始まる。どんなことをさせようか? 天音は僕の言うことなら素直に従うだろう。でもこのプレイは相手(村瀬憲二:むらせ・けんじ:33歳)が在るだけに、平坦な道にはならないだろう。》と考えていた。
「僕のリクエストか?・・・そうだね。天音と村瀬さんが少し進展してからにするよ。もしかしたら、このあいだのキスの件で、彼が謝って終わりみたいなことも考えられるし・・・。」『そうね。いろんな可能性があるけど、明日、村瀬主任に何と返事をしたらいいの?』って、聞いてくる。
暫く考えて僕は、「君が村瀬さんと土曜日の午前中に会うのはどう?」天音が『それって真悟君のリハビリの日でしょ? 附いていかなくてもいいの?』と聞き返してきた。隔週でリハビリ(主に運動障害対策)があり、天音の仕事が至急でないかぎり付添いで来てくれている。「いいよ。一人で行くのもリハビリだからね。」と応じた。
「それで△△駅前にスタバ(スターバックスの略 1971年にアメリカの西海岸シアトルで開業した、世界規模で展開するコーヒーのチェーン店)で会えばいいんじゃない。時間は10時で、村瀬さんには『夫が12時にリハビリから帰ってくるからそれまでの時間にして』と連絡してくれる。」妻は不思議そうに『普段よりよく喋るね。』って苦笑する。『でも、まるで中学生のデートを決める親みたいだね。』 第32話に続く
2018/11/21
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第32話
第31話 2018/11/21
「それなら△△駅前のスタバで会えばいいんじゃない。時間は10時で、村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんには『夫(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が12時にリハビリから帰ってくるからそれまでの時間にして』と連絡してくれる。」妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)は不思議そうに『普段よりよく喋るね。』って苦笑した。『でも、まるで中学生のデートを決める親みたいだね。』
僕は「デート経験のない天音はこのくらいのレベルから始めないと・・・。」と言い終わる前に『もう~ 失礼ね。わたしだってデートの経験はあるよ。』ってむくれて(ふくれっつらをする。)いる。「僕以外のヤツ? いつ頃?」と問い質すと、『中学2年』ってまじで答えたので二人とも大笑い。
天音がふいに『キスして』って甘え声で言ってくる。僕がそっとキスすると、『そんなんじゃダメよ。誰かさんならもっとディープなのしてくるよ。どうするの?』と挑発した。それで思いっきり抱きしめて舌を差し込んだ。彼女も舌を絡ませてきた。天音の手が僕の股間に伸びて、『やっぱり硬くなってる。変態君。変態な真悟ちゃん!』って囃したてる。僕がショボンとしていると、『しょうがないな。お風呂一緒に入ろうか?わたしのはだかみたいでしょ? ちがうよね?誰かに見せたいんだね。』と明るく挑発してきた。
お風呂でいつものようにイチャイチャした後に、『真悟、今から村瀬主任に返事のメールを打つけどいいかな?』って申し訳なさそうに尋ねてくる。「いいけど、それも転送してほしいな?」と答える。天音は『もちろんよ。わたしは、かくしごとはしないわ。それより真悟の方はダイジョウブ?』って怪しむような顔をした。「なら僕もメールを転送しようか?」と云うと、苦笑混じりに『信用してます。』って天音は自分の部屋に戻って行く。僕も自室に戻りベッドで今後を妄想する。
《妻の天音は自分では意識をしていないが、僕ばかりでなく周囲の人も“美人”と認めている。ただ、凄い人見知りで、これまで僕以外に本格的な男女交際をしたことがない。そう所謂男に対する免疫力がない。そのような彼女を上司と交際をさせ、その相手に抱いてもらう。僕は報告を受けることで興奮をする。しかし、天音にはまだ告白が出来ていないが、実は彼女と男がセックスをしている場面を直接に見たいのだ。》
近くに置いてあったスマホにメールの着信があり、淫らな妄想から現実に戻った。当然に天音が村瀬さんと交わしたメールを転送してくる。天音が『こんばんは。夜遅くに申し訳ありません。この間の件ですが、土曜日の朝10時に△△駅前のスタバはどうですか? ただ、12時には家に戻らなければなりません。それで良いならお会いします。どうでしょうか? お返事をお待ちします。』って送る。
それだけかと思っていたら、村瀬さんの返信が転送されてきた。〔今晩は。眠るのはいつも遅いから大丈夫です。お会いするのは前島さんの提案でお願いします。失礼ですがご主人には内緒ですか? ごめんなさい。余計なことでした。土曜日はよろしくお願いします。ではおやすみなさい。〕
普通のメールなのに僕はそれに嫉妬をし、それ以上に興奮した。 第33話へ続く
2018/11/30
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第33話
第32話 2018/11/30
村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)さんの返信が転送されてきた。〔今晩は。眠るのはいつも遅いから大丈夫です。お会いするのは前島(天音:まえじま・あまね:28歳)さんの提案でお願いします。失礼ですがご主人には内緒ですか? ごめんなさい。余計なことでした。土曜日はよろしくお願いします。ではおやすみなさい。〕普通のメールなのに僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)はこれに嫉妬をし、何とそれ以上に興奮する。
つぎの日(火曜日)の夜、僕は目前にせまる[遠足が待ち遠しい小学生みたい。]に心の中で浮かれていた。それで妻の天音が帰るやいなや(…すると同時に。)質問を浴びせる。そうすると、滅多に怒らない彼女が『ちょっと着替えるまで待ってよ!』って僕を制止して、自分の部屋にそそくさ(あわただしいさま。)と入ってしまった。残された僕はしょんぼりとリビングで待つしかない。自分自身が哀れで滑稽でひとり苦笑する。
しばらくして、天音が部屋から出てきたが、まだイラついているみたいだ。それで、遅い夕食を一人でしている時も僕はそっとしておく。時たま僕の方をチラ見していたが向こうからのアクションはなかった。天音は食べながらスマホを操作しているのが僕は凄く気になる。《誰かとメールをしているのだろうか?》
すると突然に僕のスマホがメールの着信音を鳴らす。不意を突かれたので、慌ててスマホのところに行った。それはなぜか天音からのメールで、タイトルも本文もない?「何だろうこれは?」と思いながらよく見ると添付の印がついている。それで恐る恐る添付のところを押すと写真データ。「え~? しゃしん?」と戸惑うが開けてみた。
そこには上半身ブラジャーだけの画像があり、首から上はなかったがすぐに天音だとわかったので「ひゃ~~」って驚きの声を上げてしまう。思わず天音に「これどうしたんだ?」と詰問してしまった。しかし、彼女はテーブルに突っ伏してクスクスと笑っている。僕は少し震えた声で「どこで撮ったの? 誰に撮ってもらったの?」とテーブルまで駆け寄りながら尋ねる。妻は僕をまっすぐ見つめて、『こんな写真で動揺するの? わたしにHなことさせるような変態さんなのにね?』ってニッコリと笑った。
僕が茫然としているので、『もう~ 大丈夫? さっきわたしの部屋で自画撮りしたのよ・・ホント慌て者ね。』そう言いつつ、『やっぱり真悟君には“寝取らせ”は無理じゃない。』って高度な挑発を仕掛けてくる。確かに、プレイ(寝取らせ)が始まったら、こんな画像どころではない、自分自身が心配になってきた。そんな僕の目を天音はじっと見つめる。
天音の大胆不敵なイタズラに翻弄されるが、妻が『ごめんなさい。』って素直に謝ってきた。「何でこんな写真を撮ったの?」と僕が優しくたずねる。そうすると天音は『ほら帰ってきたら真悟君が楽しそうに矢継ぎ早に質問したじゃない。わたしのことが心配でなくて、どう進行しているのかが気になっているのが癪に障ったの。』そう説明する。「だからと言ってあの写真は・・・。」と云うと、『真悟君だったら、ああいうわたしの写真がシチュエーションとして好きかな・・・。そうおもったの・・・・ごめんなさい。』って真剣に謝られた。
第34話に続く 2018/12/01
中Ⅱ31『しかし今だけは』第3回
第2回 2018/07/06
山口剛史(やまぐち・つよし:27歳)は、技術職で色々と探した末に、慣れない、そしておそらくは適正も無い営業職に就く。会社の規模そのものは、以前勤めていたところよりも余程大きかった。比較にならないほどの、大企業と言っても良い。給料はさほど変わらないものの、それだから傍目から見たら転職を成功したと思われるだろう。しかし、彼のストレスは、同様に傍目から見ても明らかだったほどで、それは長年付き合った妻(山口樹里:やまぐち・じゅり:27歳)の目には、どのように映っていただろうか。
剛史は照りつける太陽の中、溜息をつきながら足をのそのそと回転させる。以前の職場だ
と、どんなに疲れていても、溜息をついたことなどは無かった。現在、自らお小遣いの削減を言い出した彼にとってのささやかな楽しみは、模型作成ではなく、外回り中に日陰を探し当てて歩く事になっている。
〔山口君、君ふざけてる?〕眉間を指で押さえながら、中澤(正義:なかざわ・まさよし:38歳)営業課長が彼をなじる。周りの社員は、またか、と顔を伏せるだけだ。彼も黙って頭を下げることしか出来ない。言い訳すら出来ない剛史の実直さは、社会生活では仇となることの方が多い。しかし剛史は、文句一つ漏らさず、毎日をそうやって過ごしていた。そしてその妻の樹里も、そんな彼の境遇と、性格をわかっているだけに、自身の無力さに打ちひしがれる日々を送っている。
『おかーーー……っえり!』って、樹里に出来るせめてもの事は、足を棒にして帰ってくる夫を、笑顔で出迎えることだった。自分まで顔を下げてはいけない。灯りを絶やしてはいけないと理解している。そしてそんな妻の気遣いを、山口剛史は《有難い。》と思いつつも、自分がそんな思いをさせていると自責の念に囚われていた。
更に言うならば、樹里は夫がそんな風に自身を責めているとわかった上で、やはり明るく振舞うことが最善だと、痛む胸を押さえながらも笑顔を浮かべている。『じゃっじゃじゃーん! 見て! この牛肉たっぷりのカレーを!』って両手を広げ、大袈裟なジェスチャーで夕食を紹介する妻の頭を、山口剛史はそっと撫でて、そして感謝の意を伝えた。
剛史は心から、彼女の存在を有難いと思っている。黒く絹のような触り心地の良い長い髪。前髪は揃えて切られていた。どちらかといえば細長い輪郭に、白い肌と赤い唇が艶かしい。剛史は黙って樹里の唇を奪う。樹里は『えへへ。』口元を照れたように歪ませ、『なんか新婚みたいじゃん。』って、指をもじもじとさせながら言った。「実際(昨年に結婚)新婚だろ。」と彼が指摘すると、『そういえばそうでした。』って、おどけたように笑う。「もうずっと一緒だからね。すでに老夫婦の域って感じ?」と笑い飛ばすと、くるりと踵を返し、そして大盛のご飯をよそった。 第4回に続く
2018/12/13
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第34話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第34話
第33話 20181201
「何でこんな写真(上半身ブラジャーだけの画像)を撮ったの?」と僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が優しくたずねた。そうすると妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)は『ほら帰ってきたら真悟君が楽しそうに矢継ぎ早に質問したじゃない。わたしのことが心配でなくて、どう進行しているのかが気になっているのが癪に障ったの。』って、説明する。
真相を聞いてみれば《なん~だ、そうだったのか。》とホッとした。今度は僕が「天音を誰よりも愛してるよ。天音のことは1番に心配してる。だけど誤解するようなことをしてゴメン。」と頭を下げた。
『えっへへっ~』彼女が笑いながら、『どうだった?』って聞いてくる。僕は意味が分からずに「何が?」と聞き返した。『写真よ。ちょっと過激だった?』って心配そうな顔をした。僕は平気なフリをして、「ちょっとエロいけど、もっと脱いだのが見たいな。」というと天音は笑顔に戻り、『ホントに変態君だ。でも前に写真撮って(第23話)、とお願いしたのはわたしだから、夫婦そろって変態さんかな?』って自虐気味につぶやく。
『ねぇねぇ真悟君! あのときの写真どうした?』って僕に聞いてきた。「どうしたって、まだカメラの中のメモリーカードにあるよ。」とこたえる。天音が『IDとパスワードで認証ができるブログって作れる?』って訊ねてきた。僕は「たぶん出来るよ。アクセス制限をかけるやつだよね? それをどうするの?」と、妻は『そのブログにアルバムをつくりたいの。どこでもみられるアルバム。真悟君つくってよ~』って甘えてくる。
僕はこの会話でふと思い当たることがあった。妻は元来の人見知りなのだが、陸上選手をしていたこともあって人前で肌を晒すのにそれほど抵抗感がないみたいである。ただ日常生活では目立つことが苦手らしくて、派手なものやセクシー系の服装は自分の中でNGだったようだ。でも自分の裸の写真には抵抗感は全くなく、むしろ《鑑賞》したいし、僕にも観てもらいたいらしい。ひょっとすると他人にも・・・・。
その夜、僕はHな夢を見た。シティホテルの一室、天音が窓辺で外の景色を見ながら佇んでいる。服はミニのワンピース。長い足がすらっと伸びていた。不意にこちらを向いて笑顔で話しかけたので僕は答えようとしたが声は出ない。
すると僕の背後から左側を通って、長身の男が現れ、天音に話しかけてきた。不思議なことに二人の会話が全く聞こえない。それに二人は僕の姿がみえないのか気付きもしない。男は妻のからだを引き寄せ突然にキスをした。僕は「あっっ!」と驚きの声をあげるが“音”がでない。まるで無声映画の1シーンのように進行する。
心の中では「やめろ」と思っている自分と、初めて妻が他人とキスをしていることに嫉妬し、それ以上に興奮している自分がいた。これは現実ではないという感覚があるが、やけにリアルなのである。長いキスが終わり、蕩け切った顔をした天音はなぜか自分からワンピースを脱いでいた。白の上下の下着が眩しい。
男が(でも顔の輪郭だけではっきり見えない。)ベッドに腰をおろしブラジャーをはずされた天音の背後から両手で揉んでいる。瞬間にもっと大きな声で「やめてくれ~!」と叫ぶ自分の声でガバッと目をさました。《え~ え~ なに? なに!》と、夢・・ユメなのか?・・現実に戻って変な汗が湧いてくる。というかパジャマが汗で冷たくなってしまい、着替えざるを得なかった。 第35話へ続く
20190503
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第35話
第34話 20190503
次の朝、天音はランドリーの横のかごに夫のパジャマが入っていたのを訝(いぶか)り、尋ねてみた。『パジャマどうしたの? からだは大丈夫?』それで僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は「いや~なんでもないよ。暑かったから汗かいたんだ。心配しないで。」と軽く答える。妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)にはなんでも正直に“報・連・相”と言っているのに、「こんな夢みたんだよ。」とは言えなかった。
朝食を二人で食べていると、天音が『ね~え、真悟君。あの~・・・。』って何か相談をしたいのだが言いづらそうにする。「ほらなんでも正直に相談(少し気が咎める)だろ!」と言うと、『そうだね。じゃ~言うね。土曜日にどういう服で行けばいいかな?』って真剣な眼差しで聞いてきた。
「今は時間がないから今夜までに僕なりの案を考えるから、それでいいかな?」と告げる。すると、天音は首をコックリとした。また、《土曜日の件》で楽しみが増えるとともに、昨夜の“夢”が正夢になるかもしれない不安もあったのだが・・。昼休み、誰もいなくなった職場でサブウェイのサンドイッチを頬張りながら、パソコン画面から天音の服などをチョイスする。“夢”でみたのに似たワンピースとインナー(下着。インナー-ウエア。)をアマゾンで注文、受け取り日時を指定して終了した。
午後の始業前に天音からメールが届く。タイトルが『制服姿の人妻』。《なんだか凄いな~》と、思いながら添付の写真を開けると、そこには自画撮り(携帯やスマホのカメラで自分自身を撮影すること。)した制服姿の天音が4パターンあった。「そう言えば会社の制服を着た天音ははじめてだな。」と独り言。新鮮かつ妙な色気を感じてしまう。
そのあとで短文が届く。『いいでしょ? 真悟君、アルバム用のブログ早くしてね!(あまね)』とあった。つまり催促のメールである。すっかり忘れていた夏休みの自由研究のような気分。《ふむ。こんどはこれを探そうか。》インターネット検索でパスワードを設定し閲覧を制限できるブログがみつかり、簡単に新規作成を済ませ、内容については帰宅してゆっくりすることにする。
それから勤務中にも関わらず、チラチラとファイルに収めた天音の写真を眺めた。《そうか村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんは毎日この制服をみているのか。》と思ったら、ありきたりの(もちろん天音は素敵だけれど)写真がエロくみえてくる。
天音が21時過ぎに帰宅すると、夫の真悟の姿がなかった。いつものように自室で着替えて、コンビニで調達した食材で夕食を作る。食べながら昼間に送ったメールのことを考えた。最近、変なのだけど、《自分を! 自分の躰を! 視てほしい・魅せたい》という欲求が抑えられなくなってきている。 第36話に続く
20190504
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第36話
第35話 20190504
わたし(前島天音:まえじま・あまね:28歳)はこれまで華やかなことが苦手で、自分自身目立たないように生きてきた。その反動なのかも・・・。さすがに、世の中のひとに、というのは恥ずかしすぎるのだが、真悟君だったら、写真を撮られたり、ちょっとセクシーな下着を視られるのは平気。すごく不思議なのだが真悟君といると妙に安心な気持になる。
わたしは幼いころから、気は強いのだけれど人と知り合うのが苦手で、同性はまだましなのだが異性は拒絶してしまう。だけど単純な“人見知り”ではなかった。夫がからかう様に恋愛経験はたった一人。つまり真悟君だけで、彼とはなぜか相性がいい。少し病弱そうな優しさがあって、何といえばいいのか母性本能が擽(くすぐ)られるのだった。その点でいえば村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)主任にも少し惹かれるのは、陰のある“寂しさ”なのかも・・・・。
真悟君の【性癖】の影響で、こっそりとインターネットのサイトに興味を持ち、そして多分に実生活では役に立たない知識を覚えてしまう。そのひとつは【露出癖】で、わたしはこれかも知れないと思った。あとひとつが【寝取られ】で、決して夫の真悟を裏切るつもりはない。ふたつともそうしたいとか、そうなりたいと強く願っている訳ではない。
暫くすると、真悟が部屋から出てきた。『あっ、おかえり。』わたしは夫の顔を見て《申し訳ない》気持ちになる。『ただいま。真悟君、何をしていたの?』とたずねる。「天音のリクエスト通りのブログが出来たよ。例の写真アップしてある。」と答えてきた。わたしは思わず、『ホント! 見せて見せて!』って、ちょっと大きな声を出してしまう。
僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は天音のハイテンションに慌ててパソコンを部屋へ取りに向かった。リビングに戻ると真面目な顔つきの天音が待っている。『ほら、ほら早く!』って、まるで子供のように急かすのだった。それで僕はブログを急いで立ち上げ、「まだしっかりと構成してないけど・・・。」という言葉を全然聞いていない様子。天音はそのブログのアルバムを見た瞬間に、『わーっ!!』って声を出した。
『これ、すごいね。でもわたしだよね・・・。』って見入っている。顔は写してないが、あの日“オナニーさせた”写真だった。『・・わたし・・はじめて見た・・自分のアソコを・・・』って呟いたが、僕だって、こんなに拡大された画像では初めてである。天音のヴァギナは清楚な外観に猥褻な内部と言う表現がぴったりだった。
20190520
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第37話
第36話 20190520
一連の写真は素人カメラマンにしては、芸術的に撮れていた。妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)という素材が良いということを再確認する。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が「こんなに綺麗な天音を誰かに見てもらいたいね。」と冗談で言ったのに、『そうだね。』って否定をしなかったことに驚いた。しばらくして、『そんな恥ずかしいことできないよね。』って、慌てた様子で否定する。
『真悟君。これパスワードを入れなきゃほかの人には絶対に見られないよね。』って、たずねてきた。「そうだよ。このブログ全体はみられるけど、僕以外の読者には〖あまね〗というカテゴリーにはパスワードを入れないとダメなんだ。」と説明をする。
『じゃ、わたしが会社のパソコンでパスワードを入れれば見れるのね。うふふ楽しみ。』って、にっこりした。僕はからかうつもりで「村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんでもだめだよ。」と注意すると、天音が『え~ そんな~ 村瀬主任には、わたしみてもらおうと思ったのに・・。』って、僕の性癖を巧妙に刺激してくる。
「本当にみせるつもりだったの?」と、あたふた(慌て騒ぐ)した。「絶対にだめだよ。天音の裸の写真だよ?」と僕が言うと、天音は『真悟君それはおかしいよ。』って反論してくる。僕が「え~なぜ?」と問い直した。『それはだっておかしいでしょ?! 真悟はわたしを村瀬主任に抱かせようとしてるのよ。』これには「うっっ。」と詰まる。
『まさか服をきたままHするの? ねぇ真悟。』この手のはなしをするときは、近頃、天音は妙にSっぽくなり、普段の彼女からは考えらねない口調なるのだ。天音は、《こういう風な話し方をした方が真悟君が喜ぶのじゃないかな。》って思っている。僕は、これはこれで《寝取られ》の心情も少しある(でも決して寝取られマゾではないと思っている。)ので、その琴線に触れてくる妻の会話術にかなり嵌(はま)りつつあった。
それでも劣勢を挽回しようと、「このブログのアルバムはなかなかでしょう? もちろん天音がきれいだからだけど・・。」と言ってみる。(僕は、やっつけ(間に合わせの粗雑な)仕事の割にはいい出来栄えだったと思う。)すると天音も『モデルもいいけど、デザイナーも優秀だね。』って笑いながらアルバムを褒めた。「たしかにモデルはAV並にエロいけどね。」と、妻をからかう。
『確かにこの何枚かはちょっと過激かもしれないけど、あとのは凄く芸術的だよ。案外、真悟君は写真の才能があるね。』って、感心してくれた。「また撮ろうか?」と水を向けると、天音は『そうだね。また撮ってくれる?』って嬉しそうにする。 第38話につづく
20190521
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第38話
第37話 20190521
『ねえ~ 真悟君。今日もお風呂入ろうか?』って誘ってきた。浴室ではセックスまでに至らないが、かなり僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)は天音の躰を刺激して、乳房や女性器を責めて、必ず逝くまで楽しんでいる。
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が僕の体調を心配して、セックスにかかる負担(心理的も含めて)を軽減しょうと努めてくれくれていたのかも知れない。《わたしも指だけだが最後まで逝かされるので凄く満足していた。なんだか真悟君の指のテクニックは癖になりかけていた。》
土曜日まではあと3日。天音は、《これからどうなるんだろう? やっぱり主任とセックスをするんだろうか? 真悟君は口ではああ言うけど、本当にわたしと村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)主任がそうなったとき、どういう態度になるんだろうかな? 最後に離婚みたいなことになるのは絶対に嫌だけど、夫の願望もわたしさえ我慢すれば叶えてあげられる。そう1年間だけのこと・・・。》って不安に押しつぶされそうになっていた。
いよいよ明日が土曜日である。昼休みに天音よりメールが届く。『真悟君、お仕事中ごめんね。この前に相談した服装ってどうなりましたか? それと主任からメールがあったのでそれを転送するね。』僕の方からは「着ていく服などは今夜に打ち合わせしよう。」と急いで返信した。それよりも転送されてくるメールに気が焦るしドキドキする。
すぐにメールを読んだ。それは、〔前島さんおはようございます。明日は出てこられますか? なんだかご主人には申し訳ない気持ちがします。でも会えるのが楽しみです。では明日はよろしくお願いします。〕と、まるで中高生のメールだなと苦笑い。《恋は何歳になってもときめくものだし、ましてそれが人妻との恋なら、禁断の世界だし余計に萌えあがるのだろう。》となぜか自分の妻のことなのに第三者的な感想が浮かんでくる。
天音からは夕刻に、『今夜は買い物して帰るので少し遅くなるね。ごめんね。』ってメールがあった。僕は帰宅するや、AMAZONで買い揃えた品物をソファーに並べて、ギャップをテーマのコーディネート(色柄・素材・形などが調和するように組み合わせること。)をする。
スタバで会うときの天音には大人しい(色・柄などが落ち着いた感じ)服を、最初はブラウスにスカートという組み合わせが、今一つピンとこなかったので、ミニのワンピースにに、加えてガーターストッキングとしした。それで、その下は青色の紐パンとブラジャーにした。上がお嬢様系なのに下は遊んでいる風に、表面は清楚だが内面は・・・。という感じにしてみる。
その頃、天音は美容院で髪をセットしていた。10日前に、村瀬主任がエレベーターの中で急だけど優しいキスをしてきたのを思い出している。突然だったから驚きはしたがなぜだか嫌な気持ちにはならなかった。キスはセックスへ至る道である。キスでその人との相性が分かるともいう。『でも1回っきりのキスじゃわからないよね。』って独り言が口を衝いて出た。 第39話へ続く
20190524
中Ⅱ33【なんで嫁を寝取らせたのか?】第3回
中Ⅱ33【なんで嫁を寝取らせたのか?】第3回
第2回 20180821
そのPCには嫁(樹下直美:きのした・なおみ:30歳)の全裸写真、ローターで悪戯されてビチャビチャなアソコ、バイブを咥えこんだ画像が・・・。
『ちょっと! 見ないで下さい!!!。』
〔もう見ちゃいましたよ。しかし奥さんいい身体してるねぇ~。〕
江尻(孝之:えじり・たかゆき:38歳)さんは、無防備にしていた直美の胸を揉みました。
『何するんですか! やめて下さい!・・・。主人(樹下春尚:きのした・はるなお:44歳)に言いますよ!!』
〔いいですよ・・・。樹下さんの会社、若い男性が多いからねぇ。樹下さんの奥さんの画像見たら興奮して仕事出来なくなるよ・・・。さっきの画像は俺のスマホに保存しちゃいましたから。樹下さんも自分の奥さんの画像が会社で出回ったら困るだろうなぁ・・・。〕
『そんなことしないで下さい!』
〔こんな写真を見せた奥さんの方が悪いんですよ。どうです奥さん、チョットだけ生でオッパイ見せてくれません? そのTシャツ捲ってチョットだけ見せてくれれば全てを忘れますから・・・。〕
『自分が何を言ってるのか分かってるんですか?! そんなの無理です!』
〔チョットだけ見せれば全て終わるのに・・・。樹下さんが可哀そうだな・・・。〕
『・・・・・・。』
〔どうするの? 奥さん?〕
『・・・。やっぱり出来ません・・・。」
〔それじゃ明日の樹下さんを楽しみにして待ってな。〕
『酷い・・・。江尻さんがこんな人だったなんて・・・。』
〔さあ樹下さんが戻らないうちに、早くしましょうね・・・。〕
放心状態にある尚美のTシャツに江尻さんの毛深い手が掛かります。そのままTシャツを捲られ紺色のブラジャーが江尻さんの目の前に現れました。ゴクリと唾を飲み込む江尻さんは嫁のブラジャーを静かに引き上げます。そして怯える顔の嫁のオッパイに触れた瞬間・・・。
『イヤです! もう帰って下さい!!』
放心状態から我に返った嫁がピシャリと言い放ち寝室へと逃げて行きました・・・。
それから暫くして江尻さんは、何事も無く、そのまま我が家を去ったのです。この詳しい状況は後日PCのメールで確認しました。ここまでは作戦通りの展開です。ここからが賭けでした。 第4回につづく
20190611
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第39話
第38話 20190524
『ただいま~』って妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が帰って来た。雰囲気が今朝とは違う。「あっそうか! 髪型を変えたんだね。」と僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が云うと、恥ずかしそうに『えへっ。美容院に行ってきました。』指2本を額につけて敬礼をした。「きれいだよ。それにしても天音やる気まんまんだね。」と冷やかすと、今度は顔を真っ赤にして、『そんなじゃないよ・・・・。』って俯いた。それで天音が『部屋で着替えてくる。』って言い残して足早に去っていく。
『これ? マジ? 着るのわたしが?』って素っ頓狂な(突然,調子のはずれた)声を出した。部屋から出てきた天音は僕を無視するようにコンビニの夕食を黙々と食べる。僕は《あれ? 怒ってるのかな? 少しカラカイすぎたかな。》と、反省をした。食事終わりに声を掛けて、明日のコーディをお披露目する。そんなに驚かれるとは思わなかったけど・・。
『ワンピースは気にいったよ。でも・・ね・・。』って口籠る。「天音、シャワーを浴びてきなよ!」とかなり強い口調で命令をした。びくっとなる天音はこうした命令を待っていたかように浴室に行こうとする。「天音、この下着を着けてきなさい!」《僕の内心はこんなSっぽいこと初めてだからドキドキしていた。》
《紐パンなんて・・・。》天音は思いつつ、不思議に夫の真悟から命令されるのがイヤじゃなかった。と云うより命令の声が子宮にとどいて刺激となる。『うん。持っていく。』15分後に、天音が下着姿にガーターストッキングという格好で戻ってくる。寝室ではなく明るいリビングでみるこのシーンはエロなのか淫靡か、長身でスタイルのいい天音の美しさも際立たさせていた。それで僕は美しく淫靡な妻をカメラに収めようとしている。
『いやだ! 凄くはずかしい・・・。』って、しゃがんでしまう天音を、僕は容赦なく連写をした。その雰囲気に飲まれたようで、やがて立ち上がり、僕の命ずるポーズを懸命にしようとする。「今度は、うしろを向いて!」と告げると、大人しく従った。「きれいだよ天音!」と褒める。そのあとで、「村瀬さんにもみてもらおうか?」とイジメの言葉。
それで天音が再びしゃがんだ。「ダメだろう!」と強い口調で叱ると、か細い声で『ごめんなさい・・。』って、謝ってくる。僕はここで畳み込んで「ショーツを取ろうか? もう天音は濡らしてるんじゃない?」と言うと、妻は瞬間“ぴくっ”って体を震わせた。天音は《なぜこんなに興奮をするんだろうか? いつもと違う夫の言動かも知れない。でも真悟の指摘通りにわたしの大事な部分は蜜が溢れそうなの・・・。》すぐにショーツを片足ずつ脱いでいく。 第40話へ続く
20190708
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第40話
第39話 20190708
僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が、ここで畳み込んで「ショーツを取ろうか?
もう天音は濡らしてるんじゃない?」と言うと、妻(前島天音:まえじま・あまね:28
歳)は瞬間“ぴくっ”って体を震わせる。天音は《なぜこんなに興奮をするんだろうか?
いつもと違う夫の言動かも知れない。でも真悟の指摘通りにわたしの大事な部分からは
蜜が溢れそうなの・・・。》すぐにショーツを片足ずつ脱いでいった。
妻の天音が恥ずかしそうに両手で隠していると、真悟は「手をどけて! 片足をソファーに上げて!」とポーズを指示する。次には、まるでヌードモデルかAV女優のように、薄い恥毛の奥にある内部を自らの手で真悟の指示通りに拡げていった。溢れだす愛液がキラキラと輝く。濡れてしまうのでわたしは『ストッキングも脱いでいい?』って伺い、「いいよ。凄い愛液だね。」の言葉に顔が真っ赤になってしまった。
どれだけの枚数を撮ったのか分からない。その上だけブラジャーを着けた天音の片手を引いて僕の部屋に連れて行く。僕は平常心を装ってはいたが、その内面は嫉妬の炎が燃え盛っていたようだ。ベッドに妻を押し倒すと、急いでズボンとパンツを脱ぎ捨て、充分に濡れている天音のアソコにペニスを衝きたてる。
ペニスを動かして、これからというところで急速に硬さを失ってしまった。僕は発病してからこの中折れ経験は幾度もあり、その度にダメージを受けたが、今夜ほど深い精神的ショックを味わったことはない。なんだか自分の存在が小さなものに思え茫然となった。その異変に天音は気付き、『真悟君、はりきりすぎだよ。』って慰めをしてくれるのが更につらい。
それは、明日に天音が村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんと会うことが一番に影響していたと思う。胸の中に抱いている妻が本当に奪われてしまうような気がした。僕は天音に「シャワー浴びて来るよ。」と告げると、『うん。わたしは自分の部屋で寝るからゆっくりね。』って言われたことさえ無性に孤独感が心の内に宿った。
天音は、ほんの少しだけ、がっかりする。性欲が全くないわけではないがこのところの真悟とのセックスは快楽の頂点を極めるものではないが、心身ともに安らぐセックスだった。ただ、今夜は思いがけず真悟が用意した下着を身に着け、胸の内から妖しい気分のまま撮影をされショーツを脱ぎ下半身だけ裸のままベッドで愛される。その最中の思いもかけない終わりに、体の奥で燃えカスが燻っている感じがしていた。
真悟も浴室で妻とは逆な意味の精神の高ぶりの火が消えてしまったことに茫然としている。今夜“良いセックス”をして、明日天音を送り出したかった。村瀬には、そういう刻印を押した天音と合わせたかったのである。それが真逆で、妻を満足させられないままで【寝取らせ・寝取られ】の階段を昇らせた。一瞬、《明日は中止にしようか・・・。》と、でも変な男のプライドとどうにも止まらない性癖が、それをさせないのである。今夜の事はこのシャワーで流し去りたかった。 第41話に続く
20190709
中Ⅱ33【なんで嫁を寝取らせたのか?】第4回
中Ⅱ33【なんで嫁を寝取らせたのか?】第4回
第3回 20190611
放心状態の嫁(樹下直美:きのした・なおみ:30歳)のTシャツに江尻孝之(えじり・たかゆき:48歳)さんの毛深い手が掛かりました。そのままTシャツを捲られ紺色のブラジャーが江尻さんの目の前に現れます。ゴクリと唾を飲み込む江尻さんは嫁のブラジャーを静かに引き上げました。そして怯える顔の嫁のオッパイに触れた瞬間・・・。
『イヤです! もう帰って下さい!!』
放心状態から我に返った嫁がピシャリと言い放ち寝室へと逃げて行きます・・・。
《果たして直美は、今回のことを私(樹下春尚:きのした・はるなお:54歳)に告げるのか? それとも知らばっくれるのか?》
もし私に告げれば作戦失敗で終了・・・。告げなければ・・・、私に対して秘密が出来て、後になる程言えなくなる可能性が高まります。一度秘密にした以上、もし次があっても秘密を守る気持ちが芽生えます。そして、その気持ちはどんどん強くなると江尻さんは力説したのでした。
さて、私が風呂から上がり江尻さんが居ないのを見て、嫁に声をかけます。
「あれ? 江尻さんはどうしたぁ?」
のんびりした声で嫁に聞きました。
『・・電話があって、用事が出来たからって・・帰られたの。』
「そっかぁ~まぁ仕方ないか・・・。もう寝ようか・・・。」
私は布団へ入りました。
嫁が少し青ざめており普段なら、どうしたのかと心配になる所です。
《私はその理由を知ってるんだよ・・・。》
そこへ江尻さんからのメール。
〔奥様を脱がせる事に成功しました。〕
短いが充分な内容でした。思わず頭が痺れる様な不思議な感覚に陥ります。嫁が他人に脱がされた。この時点では後悔もなく、ただただ興奮しています。その夜、嫁はかなり遅くなってから無言で就寝しました。
翌日からは何もなかった様に、ごくごく普通の生活を意識してひと月を過ごします。
《本当は直ぐにでも次の段階へ進みたい。》
でも江尻さんのとのやり取りでは。
〔奥さん、あの夜の事は黙ってたでしょう? ここで少し時間をおきましょう。奥さんに 黙ってたら何も無く終わったと安心させるのがポイントです。これで次の段階も黙って隠し通す様に誘導出来ますから。〕
《本当に江尻さんは策士だと思いました。》
あの夜から一週間、嫁がさり気なく聞いて来ました。
『最近江尻さんと飲んでないの?』
「そうなんだ。何か忙しいみたいでね。仕事でも会ってないんだよ。」 第5回へ続く
20190710
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第41話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第41話
第40話 20190709
次の日の朝、妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)の用意したミニのワンピース。下にはガーターストッキングと紐パンを着けていた。それは出かける前、天音がリビングで『真悟君どう~?』ってワンピースを下からめくって見せて、『ちょっとハズイな。』って、はにかんだ。
病院には妻が運転する軽自動車で向かう。僕が降りる際に、『リハビリ頑張ってね。わたしは真悟のために頑張るからね。12時までには迎えにくるから待っててね。』って天音は言った。「うん、でも遅くなるようだったら連絡してくれる、タクシーで帰るから。」と答えると、『もう・・・。』って、怒った顔を残して行ってしまう。
僕は「何だろうこの胸騒ぎは? 今日はただ話し合うだけだし、すぐに天音はここに戻ってくるさ。でも2時間あれば・・いや、落ち着け・・落ち着け。」と独り言を呟きながら病院の自動ドアを開けた。
天音の方は目的の場所へ向かう間に、ウキウキしている自分に驚く。と同時に少し嫌悪した。《昨夜のせいだろうか? それともセクシーな下着を着けて、夫以外の男の人に会うからだろうか? 真悟君には言わなかったが前のデートにも自分で買った高級な下着を身に着けて行ったのだ。そんな甘くなったガードがキスを許してしまう一因だったかも?》
△△駅前のコインパークに車を駐車させる。約束の時間の9時半までに15分あったが、スタバに入店をするが、まだ村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)主任の姿がない。ちょっと暑かったので、レジカウンターでロイヤル
ミルクティー フラペチーノを求めた。
9時25分に村瀬主任が現れる。あの日以来、日常の挨拶や業務の打ち合わせで話をするが面と向かっての会話だから緊張した。『お先にいただいてます。』って、告げ、『なに飲まれます?』って聞いてみる。村瀬さんは〔あっごめん。呼んでおいて遅れて、注文は自分でするよ。それよりそれレシートあります?〕と謝ってきた。『いえいえいいです。この間も御馳走していただいたので・・。』って丁寧に断る。
村瀬主任がカフェ モカ(アイス)を持って戻ってきた。天音は『忘れてました! お早うございます。』、〔あっそうだね。おはよう。〕と挨拶を交わす。暫(しば)し10秒ほど沈黙。わたしは内心、《まるで中学生のデートだわ。》って思った。村瀬さんが〔この前はすいませんでした。」と神妙な顔で言った。『そうですよ。驚きました主任が・・。うっふふ大丈夫ですよ。もう忘れました。』って言うと、驚いて〔えっ! そんな! 忘れてしまうキスだったんですか!〕と声を張る。
第42話へつづく
20190713
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第42話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第42話
第41話 20190713
村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)さんが〔この前はすいませんでした。」と神妙な顔で謝る。妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が『そうですよ。驚きました主任が・・。うっふふ大丈夫ですよ。もう忘れました。』って言うと、驚いて〔えっ! そんな! 忘れてしまうキスだったんですか!〕と声を張った。
天音は『主任! 声が・・・。』って注意をすると、〔あっごめん。〕と周囲を見渡している。村瀬が一度座っている椅子を前に出して〔前島さん。今日はお休みのところわざわざ出かけて来て頂き恐縮次第です。〕と一夜漬けの受験生の暗記みたいにしゃべりだした。〔え~と本日は・・・。〕
天音はその演説を中断させる。『もっと普通におしゃべりしません?』って笑った。「すまない。すごく緊張してる。」と言いながらカフェ モカを一気に飲み干した。〔うん。だいぶん落ち着いたよ。だからズバリ言う。君と付き合いたいんだ。どうかな?〕と言い出す。天音は呆れて『主任、わたしは人妻ですよ。忘れていません?』って返答した。
〔もちろん。承知しているよ。なにも前島君をご主人から奪うつもりはさらさらない。結婚も考えていない。セフレとも違う。ただ、短時間でいいから一緒にいてほしいんだ。君からすればわけのわからない提案だと思う。君の自由になる時間の範囲で付き合ってほしい。変な意味に取らないでほしいけど対価も支払う。前島君どうだろう?〕突然の提案内容と早口で捲くし立てられたので天音の頭の中が大混乱した。
『主任、主任、落ち着いてください。』って慌てて村瀬を制止する。天音はカウンターに水を貰いに行き、2個のうち1個を村瀬に手渡した。〔ありがとう。夕べから何を話したらいいのかシュミレーションしてきたんだけど、そうしたら頭の中で言葉が暴走してしまった・・。〕と言い訳すると共に渡された水も一気に飲み干す。
『落ち着きましたか?』って天音がそっと声をかける。照れた顔で村瀬は〔・・恥ずかしい・・でもさっきの提案はまじめなものなんだ。〕と口を開いた。妻は『主任、援助交際じゃないですよね?』って笑いながら冗談で場を和ませる。
〔え~? そ、そんな・・こと思ってないよ・・誤解です。〕と焦った声に、また笑いながら天音は『だって〔対価を支払う。〕なんて言うんですもの。わたしおどろいちゃった。』と村瀬をイジった。〔いやいや誤解させたみたいで申し訳ない。ただお礼のための意味で・・。〕
と残った水を一気に飲み干した。 第43話に続く
20190714
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第43話
第42話 20190714
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が『主任(村瀬憲二:むらせ・けんじ:33歳)、援助交際じゃないですよね?』って笑いながら冗談で場を和ませた。〔え~? そ、そんな・・こと思ってないよ・・誤解です。〕と焦った声に、また笑いながら天音は『だって〔対価を支払う。〕なんて言うんですもの。わたしおどろいちゃった。』って村瀬をイジる。
〔ま、前島君どうだろうか?〕と天音の返答を早急に求めた。それに対して天音は『わたしが人妻という前提ですよね。主人の病気のことも知っていますよね。それも関連してます?』って逆に質問をする。不意に村瀬が何か小さな紙のようなものをテーブルに差し出した。〔前島君この写真を見てくれます?〕と、天音が『これって奥様とお子さんですか?』と聞くと、〔そうだけど元妻だがね。〕と答える。
その写真には天音自身が驚いた。写真の元妻があまりにも天音に似ていたからで、『わたしに凄く似ていますね?』って頷きながら村瀬に訊ねた。〔そうなんだ。職場で前島君を見てると、時たま、〔珠美。〕と、あの別れた妻の名前だが、呼びそうになるんだ。結婚してた頃は少し面影が似てるなってくらいだったけど・・・。〕と口ごもる。『あの、主任が別れられたのはいつ頃ですか?』と天音が訊ねた。村瀬主任が、〔え~と1年半前かな・・詳しくは言えないけど俺が悪いんだけど・・。〕と答える。
天音は、《わたしをその珠美さんの代りをさせようとしているのだろうか?》って思いつつも、この変な提案に全面拒否かと言えば、《そうでもない。》って思っている自分がいることに驚いていた。
〔どうしました?〕と問いかける村瀬さんの声に、ぼ~っとしていた妻の天音が現実に引き戻される。咄嗟に『主任! その練習された文章というかメモみたいなもの・・今あります?』って聞いていた。〔あ、あります。これですが・・。〕とセカンドバッグから四つ折りの紙を差し出す。
天音が『これ頂いても良いですか? じっくり考えたいので・・。』と言うと、村瀬さんは〔どうぞどうぞ。ℨえひゆっくりと検討してみてください。〕と少し弾んだ声で答えた。妻はこの時に真悟の顔が浮かびます。『あの、そろそろ帰らないといけないのでお暇します。ありがとうございました。』って告げました。村瀬主任は〔こちらこそ、お休みの所来ていただいてありがとう。〕と立ち上がって丁寧なお礼を述べる。
天音は駐車場から車を出して、夫が待つ病院へ向かった。車を運転していても先ほどの提案を思い出している。《この提案はとても常識の範疇ではないが、何かしら惹かれる要素もあった。これも真悟君の変な性癖のせいだわ。今まで知らなかった知識を吸収したから、【貸し出し】というキーワードも頭に浮かんでくる。何かその被虐的な語感が心に沁みてきた。わたしってMなのかな?》 第44話に続く
20190715
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第44話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第44話
第43話 20190715
天音は駐車場から車を出して、夫(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)が待つ病院へ向かう。車を運転していても先ほどの提案を思い出していた。すると、自分がセクシーな下着を身につけていることが無性に恥ずかしくなってくる。それで大型スーパーの駐車場に車を入れて、できるだけ端のエリアに駐車した。
暫くして動悸が収まった妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)は、村瀬(憲二:むらせ・けん
じ:33歳)主任のメモをカバンから取り出し、慎重に読み始める。
《真面目だと思っていたのに・・・ こんなことを考えていたなんて・・・ でも村瀬さんらしい合理的な考え方だな・・・ お金持ちって・・・ わたしはお金で買われるんだ。・・うん、その方がいいかも・・真悟君はどう思うかな、彼の性癖に合っているかも。》
読み終えて、天音がシートに身を委ねた。ミニのワンピースにガーターストッキングの足、その付け根に紐パンティー。《娼婦みたいね。》と感じる。スターバックスの店内では村瀬主任のエキセントリックな言動ですっかり忘れていた。《なんだかわたしって抱かれる前提でいたみたい。》
天音は姿勢を戻し、時計をみる。予想以上の時間ここに停まっていた。急いでスーパーの駐車場を出発し、法定速度ギリギリのスピードで走ります。夫が病院の前にあるベンチにぽつんと座っていた。病院のエントランス(正面玄関)に天音は車を停め、真悟のところまで歩いて迎えに行く。『ごめんね。待った?』って言うと、「ううん。ちょうどいい気候だなと思って座ってたらウトウトしてた。」と真悟が返事をした。天音が『どこかで食事してから帰ろうか?』ぅて提案すると、「いいね。じゃあ運転手さんお願いします。」とふざけたことを言うので、『これ読んでみて、真悟君の妻は貸し出されるんだよ。』って四つ折りの紙を渡した。
《えっ! なにこれ? 本当に村瀬さんが・・・。》とレポート用紙に整然と記載された項目を読み始める。まず、〔見出し:前島天音さんとお付き合いがしたい。〕ポイント大き目の太字。《なんか理系の人って堅苦しい(柔軟性に欠ける。)な。》と思った。天音は僕がこれを読んでいる間、口を挟まず黙々と運転をしている。
続いて、〔第1項目:前島さんは結婚をされているが、わたしは天音さんをご主人から奪うというようなことは一切考えていません。ご家庭の幸せを破壊する気も毛頭(毛の先ほども)ありません。〕、〔第2項目:純粋に大人の男女交際が大前提で第1項に関連して前島天音さんとの結婚は考えていません。〕、〔第3項目:第2項に関連して、健全な交際を旨として決してセックスフレンドのようなものではありません。〕ここまで読んでいたら運転席の天音が僕に呼びかけた。 第45話に続く
20190717
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第45話
第44話 20190717
妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が、県道のおしゃれなレストラン(イタリアン・カフェ)の駐車場に乗り入れる。土曜日だけに半分以上駐車スペースに車が並んでいた。『真悟様ここでよろしいでしょうか?』って先ほどの僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)の発言にまだ根に持つ(いつまでも恨みに思って忘れないでいる。)言葉づかい。「分かったよ。ここで深く反省し謝罪を致します。」と村瀬(憲二:むらせ・けんじ:33歳)さんの文章に影響された言葉を返すと、『はい。謹んで受け止めました。』って天音が笑う。
『席空いてるかな?』って天音がシートベルトを外しながらつぶやいた。『なんだかおなかが減りすぎて気持ち悪いわ~ ねっ真悟君も急いで降りて~』まだ文書を読み終えていない僕を急がせる。幸いに空席がみつかり二人はランチコース(定番だから早く来るだろう。)を頼んだ。3種類のパスタから選択し、それに季節のサラダ、アイスクリーム、ドリンクがついてくる。
僕は食事が運ばれてくるまで文章の続きを読んだ。天音は店のメニューを眺めている。〔第4項目:前島さんに仕事も家庭もあるのは承知しています。その中で前島さんが自由になる短い時間の範囲でわたしと一緒にいてほしい。〕、〔第5項目:第4項に関連するが貴重な自由時間に対して相当分の対価を支払います(決して援助交際のようなものではありません)。以上の項目を了解して頂きたい。〕と結ばれていた。
食事が運ばれ、天音が旺盛な食欲をみせつつ『リハビリはどうだった?』って、訊ねてくる。「いつもの機能回復訓練だけど理学療法士さんは、よくなってきましたね。と言ってくれたよ。」と答えた。天音はパスタを平らげ、サラダに挑戦中である。僕はこの契約書もどきの文章に不思議な感覚に囚われていた。
簡単に表現をすれば“ライトな寝取られ”というべきか?これは僕が天音に勧めていたことに合致している。先ずは第一段階はこんなものかも知れなかった。でも何となく落とし穴的な要素もちらついている。特に第5項目だ。村瀬さんが否定をしてもやっぱり《援助交際》の一種としか思えなかった。《その項目はすごく被虐的な甘味を感じる。》
そんな思考が僕の脳内に渦巻いているのに天音は『ね~ 追加の注文してもいい?』って、「いいよ。」と、あきれ顔で言うと、傍を通った定員さんに『フルーツたっぷりパンケーキひとつ、お願いします。』って頼んでいる。
イタリアン・カフェでは天音の食べっぷりを見せつけられただけだった。天音が『こんな場所では話し合えないよ。』って拒否をしたからだ。僕も「そうだね。それに考えもまとまってないしな。」と同意をする。レストランを出て天音の運転で自宅に戻るまでは二人とも口数が少なかった。 第46話に続く
20190718
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第46話
第45話 20190718
イタリアン・カフェでは妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)の食べっぷりを見せつけられただけに終わる。天音が『こんな場所では話し合えないよ。』って拒否をしたからだ。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)も「そうだね。それに考えもまとまってないしな。」と同意をする。レストランを出て天音の運転で自宅に戻るまでは二人とも口数が少なかった。
家に入るや否や天音が泣き出し、まさかの展開に僕は混乱をする。《なぜ急に泣くのか?》と、「どうしたの?」としか言えなかった。とりあえずリビングまで連れて行きソファに座らせる。「ほらティッシュだよ。」と泣き止まない天音に手渡した。
「どうした? 今日のこと?」と優しくたずねる。しかし、少し落ち着いたようでティッシュで鼻をかんだ。『ごめんなさい・・。』って、ちっちゃな声を発した。「大丈夫かい?」と話しかける。
『もう大丈夫。でも自分でも泣くとはおもわなかったの‥。』と天音がポツリ。「何が悲しかったの?」と僕は穏やかに問うてみる。『変だよね。なぜ泣いているんだろう?なにも悲しいことがないのにね。ただ・・・。』、「ただ、どうしたの?」天音が『真悟君が・・わたしの事・・嫌いになるんじゃ・・。』って、そこまで言って、また泣き出した。
天音の繊細な神経で受け止めるには今日の出来事はあまりにも重かったのかもしれない。妻には良い意味での《繊細》、悪く言えば社会への《耐性》がなかった。続けて話そうとする天音の口をキスで封じる。余分な言葉は必要ではないと僕は思った。それから天音を思い切り抱きしめう。微かに震えていたが何度も背中を擦ると段々と収まってきた。
「なあ天音、一緒にシャワーを浴びようか? リハビリ訓練で汗かいちゃったから。」と同意を求め、『今から? うん、いいよ。』って応じてくれる。「それじゃ~即行動だ。」と促すと、ちょっと逡巡(しりごみする)をする天音に、「どうしたの?」と問うと、『今日の下着が恥ずかしいの・・・。』って、おかしなことを言い出した。
それでも僕は、「さあ行こうよ。」と渋る天音の手を引いて浴室へ行く。まだ脱ごうとしない妻に「さあ脱ぎなよ!」と命ずると、仕方なさそうに脱ぐと、それは今朝の時点で僕に見せた下着とは違っていた。「あれ? どうしたの?」、『ごめんなさい。あれから着替えたの・・。』って、それは僕が用意したのよりも高級かつセクシーな下着である。僕は驚きつつも、ニヤリと「えろいね。これが天音の勝負下着かな。」と言うと、天音は顔を真っ赤にしたままだった。 第47話へつづく
20190719
中Ⅱ33【なんで嫁を寝取らせたのか?】第5回
第4回 20190710
あの夜から一週間、嫁(樹下直美:きのした・なおみ:30歳)がさり気なく聞いて来ます。
『最近江尻(孝之:えじり・たかゆき:48歳)さんとは飲んでないの?』
「そうなんだ。何か忙しいみたいでね。仕事でも会ってないんだよ。」
嫁の直美はホッとしたの機嫌が良くなり一時の暗い影は跡形も無くなった感じです。
《でも知ってるんだよねぇ、お前、江尻さんに脱がされてオッパイ揉まれたんだろ~》
そう思うと、私(樹下春尚:きのした・はるなお:54歳)はまた股間が熱く勃起してきた。
そしてあの夜から約一月後、嫁に何も知らせずに、江尻さんと二人で家に帰ります。江尻さんの顔を見て固まる直美でした。
「久しぶりに江尻さんと会えたんで、飲みましょう。となってお連れしてきた。」
〔奥さん突然来てしまって申し訳ないです。〕
なし崩し的に家飲みを開始しました。嫁は、江尻さんの本意が解らず渋々つまみを提供し
3人で飲みますが以前の親和的な雰囲気はありません。
《まぁ当然だな・・・。あんな事をした男が何食わぬ顔で飲んでいるんだから。》
そして予定通りの長風呂タイムへ・・・。少し警戒している嫁です・・・。
〔奥さん、この前の事言わなかったんだね。〕
『当たり前です。もうその話は聞きたくないし思い出したくもありません! 早く帰って下さい!』
〔えらく嫌われたもんだなぁ・・・。まぁいいや。奥さん、あの時は時間なかったんで、今からもう一回見せてくれる?〕
『はぁぁ?! ご自分で何言ってるか分かってますの? もういいです! 全部主人に言
いますから! 元々写真をいれたパソコンを他人に見せた主人が悪いんだからっ! 私は知りませんっ!』
〔まぁ奥さん、そう怒らず・・・。実は奥さんに見てもらいたい物があるんだ。〕
江尻さんはスマホを操作して、直美に見せつけました。その画面には、江尻さんに服を脱がされ、ブラジャーを捲られ、乳首を触られている嫁の動画が・・・。青ざめる嫁・・・。
『何でこんな動画が・・・。嘘でしょう・・・。』
〔取引先であり、顔見知りでもある私に、こんな事されたのご主人知ってます?〕
『・・・。』
〔ご主人、怒るだろうねぇ。私も何発か殴られるだろうけど、奥さんとご主人の仲はどうなっちゃうんだろね?〕
第6回へ
20200203