長J『失くしたもの』第1章⑦
長J『失くしたもの』第1章⑦
4月17日(月)
「そうか。君は可哀想な人なら、誰にでも股を開くのだな。可哀想な人間なんて世の中に沢山いる。今から連れて来たら、順番に相手をしてやるのか?君みたいな女と結婚した、俺が1番可哀想な人間だろ?」
妻の菜月(なつき)はただ泣くだけで何も答えません。
「本当に小さかったのか?そう言っているだけで、本当は気持ち良くて何回も達したのだろ?君の話は信用出来ないからな。」
『最初は彼(服部)に自信を付けさせようと思って、感じなくても演技するつもりでした。でも彼のアレが小さいので、スキンが緩くて外れないか気になっている間に、1人興奮していた彼は出してしまいました。私は達しませんでした。本当です。』
自分の物で私(妻)を感じさせる事が出来ずに、すぐに出してしまった彼の失望は相当なもので、〚もう1度だけ付き合って欲しい。〛と、泣きながら頼んでくる彼が可哀想になり、また会う約束をしてしまったそうです。
本当に母性本能からだったにしても、当然妻と相手の男(鈴木)を許す事は出来ません。まだ聞きたい事も山ほど有りましたが、菜月が裸で若い男に手ほどきをしている姿が浮かび、耐えられなくなったので、今日はここまでにしました。
4月18日(火)
この日も会社から帰ると私(平井慶介)は妻の菜月に質問責めでした。
「あいつと何回会った?会う度にしていたのか?」
『・・・20回以上は・・・でも、毎回ラブホテルに行っていた訳ではありません。ホテルに行っても悩みを聞いてあげたりするだけで、関係を持つ事はほとんど無かったのです。』
「朝帰りの時も?違うだろ。」
『・・・はい・・・その時はセックスもしました。でも、彼はすぐに出してしまって、10分程度の行為です。勿論私は達する事もありません。いい訳にはならないけれど本当です。ごめんなさい。許してください。』
「歳が可也上だと言っても、若い男が女と一晩一緒にいてそれで済むのか?言ってみろ。」
『・・・本当です。あとはほとんど話をしていて・・・ただ眠る時は、彼が安心出来るからと言うので、抱き締めてあげて寝た事もありましたが、それも裸ではありません。私も彼も下着を着けて、浴衣も着ていました。』
「本当か?SMの部屋で?信用出来ないな?」
『ごめんなさい。本当です。あの日はあの部屋しか開いて無くて・・・入ってみて、彼も私も驚きました。・・・私は彼の事を息子のように思って・・・彼には恋愛感情などありません。それだけは信じて下さい。もう二度と会いません。許して下さい。』
妻を許した訳ではありませんが、彼で達しなかった事やほとんどセックスもしていない事、また『恋愛感情も無かった』と聞いて、何故かほっとしている自分に気付きました。まだ妻を愛していて離婚は考えられなかった上に、今の話を聞いて怒りも少し収まり、心の中ではこの時点で、許さなければ仕方ないと思いました。
「最後に聞くが、菜月はこれから、俺との関係をどうするつもりだ?」
『もう二度と裏切りません。都合のいい考えだけれど、このまま夫婦でいたいです。一生を掛けて償わせて下さい。怨まれたままでもいいから、夫婦でいたいです。お願いします。』
「俺は一生この事を忘れないだろう。度々思い出して、色々な仕打ちもするだろう。それでもいいのか?」
『どんな事をされても、私が悪いのだから喜んで罰を受けます。どんな事をされても、どんなに怨まれてもいいから、お願いします。お願いします。』
妻の菜月を許す事にしても、彼に対する怒りは妻の比では無いので、後は相手との決着をどう付けるかという事で頭がいっぱいです。
2015/05/21
4月17日(月)
「そうか。君は可哀想な人なら、誰にでも股を開くのだな。可哀想な人間なんて世の中に沢山いる。今から連れて来たら、順番に相手をしてやるのか?君みたいな女と結婚した、俺が1番可哀想な人間だろ?」
妻の菜月(なつき)はただ泣くだけで何も答えません。
「本当に小さかったのか?そう言っているだけで、本当は気持ち良くて何回も達したのだろ?君の話は信用出来ないからな。」
『最初は彼(服部)に自信を付けさせようと思って、感じなくても演技するつもりでした。でも彼のアレが小さいので、スキンが緩くて外れないか気になっている間に、1人興奮していた彼は出してしまいました。私は達しませんでした。本当です。』
自分の物で私(妻)を感じさせる事が出来ずに、すぐに出してしまった彼の失望は相当なもので、〚もう1度だけ付き合って欲しい。〛と、泣きながら頼んでくる彼が可哀想になり、また会う約束をしてしまったそうです。
本当に母性本能からだったにしても、当然妻と相手の男(鈴木)を許す事は出来ません。まだ聞きたい事も山ほど有りましたが、菜月が裸で若い男に手ほどきをしている姿が浮かび、耐えられなくなったので、今日はここまでにしました。
4月18日(火)
この日も会社から帰ると私(平井慶介)は妻の菜月に質問責めでした。
「あいつと何回会った?会う度にしていたのか?」
『・・・20回以上は・・・でも、毎回ラブホテルに行っていた訳ではありません。ホテルに行っても悩みを聞いてあげたりするだけで、関係を持つ事はほとんど無かったのです。』
「朝帰りの時も?違うだろ。」
『・・・はい・・・その時はセックスもしました。でも、彼はすぐに出してしまって、10分程度の行為です。勿論私は達する事もありません。いい訳にはならないけれど本当です。ごめんなさい。許してください。』
「歳が可也上だと言っても、若い男が女と一晩一緒にいてそれで済むのか?言ってみろ。」
『・・・本当です。あとはほとんど話をしていて・・・ただ眠る時は、彼が安心出来るからと言うので、抱き締めてあげて寝た事もありましたが、それも裸ではありません。私も彼も下着を着けて、浴衣も着ていました。』
「本当か?SMの部屋で?信用出来ないな?」
『ごめんなさい。本当です。あの日はあの部屋しか開いて無くて・・・入ってみて、彼も私も驚きました。・・・私は彼の事を息子のように思って・・・彼には恋愛感情などありません。それだけは信じて下さい。もう二度と会いません。許して下さい。』
妻を許した訳ではありませんが、彼で達しなかった事やほとんどセックスもしていない事、また『恋愛感情も無かった』と聞いて、何故かほっとしている自分に気付きました。まだ妻を愛していて離婚は考えられなかった上に、今の話を聞いて怒りも少し収まり、心の中ではこの時点で、許さなければ仕方ないと思いました。
「最後に聞くが、菜月はこれから、俺との関係をどうするつもりだ?」
『もう二度と裏切りません。都合のいい考えだけれど、このまま夫婦でいたいです。一生を掛けて償わせて下さい。怨まれたままでもいいから、夫婦でいたいです。お願いします。』
「俺は一生この事を忘れないだろう。度々思い出して、色々な仕打ちもするだろう。それでもいいのか?」
『どんな事をされても、私が悪いのだから喜んで罰を受けます。どんな事をされても、どんなに怨まれてもいいから、お願いします。お願いします。』
妻の菜月を許す事にしても、彼に対する怒りは妻の比では無いので、後は相手との決着をどう付けるかという事で頭がいっぱいです。
2015/05/21
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