『美鈴(みすず)』 1章その7
名C美鈴(みすず)その7
「楽しかったならよかったじゃないか。」と私が答える。美鈴は『けどね、わたし・・・その時本当に独身時代に戻ったように、パパのことも子供のこともすっかり忘れて・・・。』って沈んだ声になる。「そんなもんじゃないのかな?ママもたまには現実逃避もいいんじゃない?」って慰めた。『現実逃避か・・・そうだね。確かに現実逃避だね・・・。』結局美鈴はその後に酔いのせいもあり、すっかり今の自分を忘れるくらい社長さんのペースに引き込まれたようです。
そして、二人はホテルまで行ったとの事でした。ホテルに入り社長さんにキスをされ下着の中に手を入れられたときに私の顔と娘の顔が浮かんだそうです。妻はその場で泣き出しその社長さんに正直に『私と美鈴とで計画したこと』をすべて話したようです。
そして社長さんはその話を聞いて美鈴に名刺を渡し、「今度ご主人と一緒に食事でもしましょう。」と言ってホテルから出て美鈴をタクシーに乗せてくれたと美鈴は私に話してくれました。私は美鈴に同意を求め、車を止めて名刺に書かれた番号に電話をしました。
“プルルルル~”と何度かコールしますが、電話に出ません。このまま電話を切ろうとしたときに「もしも~~し」と少しハスキーで大きな声が電話から聞こえてきました。
「藤堂さんですか?」
〔ええ、そうですが・・?〕
「突然のお電話申し訳ありません。私昨夜美鈴がお世話になった椎名と申しますが。」
〔こちらこそ年甲斐もなく奥様を口説いてしまって申し訳ありません。〕
「いえいえ こちらこそ失礼しました。」
〔あれから奥様は大丈夫でしたか?〕
「ええ大丈夫です。」
〔あ!そうだ今晩お時間ないでしょうか?もしよろしければ奥様にもお伝えしたのですが3人で食事いかがですか?〕
「え?今晩ですか?はい・・・私はいいですが・・・」
〔そうですか!じゃぁ夕方もう一度今かけていただいているスマホの番号にお電話してよろしいですか?〕
「はい 結構ですよ・」
夕方に藤堂さんから電話が在り言われた店へと美鈴と一緒に出向きました。藤堂さんはすでに店に来られていて、私達を優しく迎えていただきました。少し緊張していた私達も、世間話をしながら食事をして酒を飲み緊張がほぐれたころに藤堂さんが私に言いました。
〔ご主人はいい奥様をお持ちですね。実は私は何度かお二人のようなご夫婦とご一緒させていただいたことがあるんですよ。奥様と店でお話させていただいていると、どう考えても普通の奥さんが一人で飲んでいるのは何かあるな?と感じていました。」
「そうだったんですか。」
〔ええ だから奥様をお誘いしたんですがね。奥様の方がまだまだその気になれなかったようで・・。〕
「本当に申し訳ありません。」
〔いえいえとんでもないです。もしお二人がよろしければ私にお二人のお相手をさせていただけませんか?直ぐに返事はしていただかなくってもいいですが。〕そう言って藤堂さんは気を効かせてトイレへと席を立ちました。美鈴に相談をすると『私に任せる。』と美鈴は言いました。しばらくして藤堂さんが席に戻ってきたときに「よろしくお願いします。」と返事をしました。
「楽しかったならよかったじゃないか。」と私が答える。美鈴は『けどね、わたし・・・その時本当に独身時代に戻ったように、パパのことも子供のこともすっかり忘れて・・・。』って沈んだ声になる。「そんなもんじゃないのかな?ママもたまには現実逃避もいいんじゃない?」って慰めた。『現実逃避か・・・そうだね。確かに現実逃避だね・・・。』結局美鈴はその後に酔いのせいもあり、すっかり今の自分を忘れるくらい社長さんのペースに引き込まれたようです。
そして、二人はホテルまで行ったとの事でした。ホテルに入り社長さんにキスをされ下着の中に手を入れられたときに私の顔と娘の顔が浮かんだそうです。妻はその場で泣き出しその社長さんに正直に『私と美鈴とで計画したこと』をすべて話したようです。
そして社長さんはその話を聞いて美鈴に名刺を渡し、「今度ご主人と一緒に食事でもしましょう。」と言ってホテルから出て美鈴をタクシーに乗せてくれたと美鈴は私に話してくれました。私は美鈴に同意を求め、車を止めて名刺に書かれた番号に電話をしました。
“プルルルル~”と何度かコールしますが、電話に出ません。このまま電話を切ろうとしたときに「もしも~~し」と少しハスキーで大きな声が電話から聞こえてきました。
「藤堂さんですか?」
〔ええ、そうですが・・?〕
「突然のお電話申し訳ありません。私昨夜美鈴がお世話になった椎名と申しますが。」
〔こちらこそ年甲斐もなく奥様を口説いてしまって申し訳ありません。〕
「いえいえ こちらこそ失礼しました。」
〔あれから奥様は大丈夫でしたか?〕
「ええ大丈夫です。」
〔あ!そうだ今晩お時間ないでしょうか?もしよろしければ奥様にもお伝えしたのですが3人で食事いかがですか?〕
「え?今晩ですか?はい・・・私はいいですが・・・」
〔そうですか!じゃぁ夕方もう一度今かけていただいているスマホの番号にお電話してよろしいですか?〕
「はい 結構ですよ・」
夕方に藤堂さんから電話が在り言われた店へと美鈴と一緒に出向きました。藤堂さんはすでに店に来られていて、私達を優しく迎えていただきました。少し緊張していた私達も、世間話をしながら食事をして酒を飲み緊張がほぐれたころに藤堂さんが私に言いました。
〔ご主人はいい奥様をお持ちですね。実は私は何度かお二人のようなご夫婦とご一緒させていただいたことがあるんですよ。奥様と店でお話させていただいていると、どう考えても普通の奥さんが一人で飲んでいるのは何かあるな?と感じていました。」
「そうだったんですか。」
〔ええ だから奥様をお誘いしたんですがね。奥様の方がまだまだその気になれなかったようで・・。〕
「本当に申し訳ありません。」
〔いえいえとんでもないです。もしお二人がよろしければ私にお二人のお相手をさせていただけませんか?直ぐに返事はしていただかなくってもいいですが。〕そう言って藤堂さんは気を効かせてトイレへと席を立ちました。美鈴に相談をすると『私に任せる。』と美鈴は言いました。しばらくして藤堂さんが席に戻ってきたときに「よろしくお願いします。」と返事をしました。
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