『10年目の愛』 VOL2
名D『10年目の愛』 VOL2
私は彼(立山英樹)に会い、妻の愛にも彼のことを話した。妻は完全に納得はいかなかったが、了承してくれた。そして彼が私の家に来る日、私は妻に彼を紹介した。「これから1カ月間英樹君にこの家で住んでもらうことにした。そして英樹君は今日から愛の旦那さん、愛と英樹君は新婚夫婦になったんだ。二人で仲良くやって欲しい。」と、私がそういって紹介をしても愛は黙って下を向き、英樹君も黙ったままだった。
そこで私は「もう二人は夫婦なのだから、最初の挨拶として私の前でキスをしてくれないかな。」と、言ってみた。すると愛が私の顔を見て、『そんなことまだ後でいいじゃない?』と小さな声で答える。
「いいやだめだ、もう私と愛は夫婦じゃない、これから1カ月は英樹君と夫婦なのだ。愛は英樹君を会社に送り出し、英樹君の服を洗い、英樹君の食事を作り、そして英樹君と一緒に寝るんだ。」と愛に命じる。そして彼にも、「英樹君は愛のために一生懸命働いてもらいたい。いいな。」立山君が〔はい。〕と応えた。
「それから、二人の新婚生活をこの家の2階でしてもらう。2階には2部屋ある、私は車椅子だから2階には上がれないから遠慮しなくてもいい。それと愛、あとで愛の布団を2階に運ぶんだ、いいな。それからもう愛を名前で呼ばない。英樹君の奥さんになったのだから私も奥さんって呼ばせてもらうよ。私はこの家の居候だから。分かったね。さあ、キスを見せてくれ。」(この時の私は無理していたと思う。)
愛はうつむき涙を流していました。そして英樹君が横からそっと愛にキスをしたんです。愛と結婚して10年、愛が初めて私以外の男性とキスをした瞬間でした。夕食の後も愛は黙ったまま淡々と家事をこなし、私は1階の部屋で仕事をしていました。
そして英樹君が〔奥さんの、いや、愛さんの布団2階にもっていっていいですか?〕と聞いてきた。「ああ、よろしく頼むよ。」私はそう言うのがやっとだった。(自ら命令しておいてだけど・・・。)
私が先にお風呂に入り、次が英樹君、そして愛の順番で風呂にはいった。私はその後自屋で仕事をし、英樹君は2階に上がったままだった。そして愛もさすがに家事もなくなったようで、私に黙って2階へ上がっていった。この1カ月間、他人の奥さんなんだから私に断ることはないと分かっているが・・・。
それから1時間経ち、2時間経ち、2階からは何の声や音もしなかった。「今頃愛は英樹君に抱かれているんだろうか?」、「愛は英樹君を受け入れているんだろうか?」、私の胸に段々と嫉妬心が沸いてきた。「こんなことをしない方が良かったんだろうか?」そして「愛は1カ月後には私のところに戻ってきてくれるんだろうか?」、私の頭にいくつもの疑問がわいていた。
2014/10/24
私は彼(立山英樹)に会い、妻の愛にも彼のことを話した。妻は完全に納得はいかなかったが、了承してくれた。そして彼が私の家に来る日、私は妻に彼を紹介した。「これから1カ月間英樹君にこの家で住んでもらうことにした。そして英樹君は今日から愛の旦那さん、愛と英樹君は新婚夫婦になったんだ。二人で仲良くやって欲しい。」と、私がそういって紹介をしても愛は黙って下を向き、英樹君も黙ったままだった。
そこで私は「もう二人は夫婦なのだから、最初の挨拶として私の前でキスをしてくれないかな。」と、言ってみた。すると愛が私の顔を見て、『そんなことまだ後でいいじゃない?』と小さな声で答える。
「いいやだめだ、もう私と愛は夫婦じゃない、これから1カ月は英樹君と夫婦なのだ。愛は英樹君を会社に送り出し、英樹君の服を洗い、英樹君の食事を作り、そして英樹君と一緒に寝るんだ。」と愛に命じる。そして彼にも、「英樹君は愛のために一生懸命働いてもらいたい。いいな。」立山君が〔はい。〕と応えた。
「それから、二人の新婚生活をこの家の2階でしてもらう。2階には2部屋ある、私は車椅子だから2階には上がれないから遠慮しなくてもいい。それと愛、あとで愛の布団を2階に運ぶんだ、いいな。それからもう愛を名前で呼ばない。英樹君の奥さんになったのだから私も奥さんって呼ばせてもらうよ。私はこの家の居候だから。分かったね。さあ、キスを見せてくれ。」(この時の私は無理していたと思う。)
愛はうつむき涙を流していました。そして英樹君が横からそっと愛にキスをしたんです。愛と結婚して10年、愛が初めて私以外の男性とキスをした瞬間でした。夕食の後も愛は黙ったまま淡々と家事をこなし、私は1階の部屋で仕事をしていました。
そして英樹君が〔奥さんの、いや、愛さんの布団2階にもっていっていいですか?〕と聞いてきた。「ああ、よろしく頼むよ。」私はそう言うのがやっとだった。(自ら命令しておいてだけど・・・。)
私が先にお風呂に入り、次が英樹君、そして愛の順番で風呂にはいった。私はその後自屋で仕事をし、英樹君は2階に上がったままだった。そして愛もさすがに家事もなくなったようで、私に黙って2階へ上がっていった。この1カ月間、他人の奥さんなんだから私に断ることはないと分かっているが・・・。
それから1時間経ち、2時間経ち、2階からは何の声や音もしなかった。「今頃愛は英樹君に抱かれているんだろうか?」、「愛は英樹君を受け入れているんだろうか?」、私の胸に段々と嫉妬心が沸いてきた。「こんなことをしない方が良かったんだろうか?」そして「愛は1カ月後には私のところに戻ってきてくれるんだろうか?」、私の頭にいくつもの疑問がわいていた。
2014/10/24
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