『10年目の愛』 VOL4
名D『10年目の愛』 VOL4
その夜、英樹君は私といつものように旅行の話をし、午後10時には2階へ上がっていった。妻の愛も家事を済ませ、お風呂に入るとそそくさと上がっていく。私が見つけたコンドームは、愛が顔を真っ赤にして私から奪い取り、冷蔵庫の上に置いたが、いつの間にか無くなっていた。あの後、愛とは何も話さなかった。
二人が上がって30分経っても1時間経っても2階は静まり返ったままだった。私は仕事部屋と階段の下を車椅子で行ったり来たり、まるで動物園の熊です。内心「これでいいのかもしれない、もともと夫婦じゃないのだから・・・俺は自分の妻に何を押し付けている。愛は俺の妻なのだから。」と言い聞かせた。そして仕事部屋に帰ろうとしたとき、かすかに2階のほうから声がした。
それははっきりした言葉ではなく掠(かす)れたもので、また静かになった。そして私が部屋に行こうとしたとき、また声がし、その声がだんだん大きくなった。『ああ~、ああああっ・・・あああっ・・いいぃ、あああ。』聞き覚えのある・・愛の、久しぶりに聞く喘ぎ声だった。
『ああああっ、いい、あああっいいいぃ。』次第に大きくなる妻の声はついに2階中に響いた。声と声の合間にベッドの軋む音、時には肌と肌がぶつかる音も聞こえる。『ああ、いい、いいわ、ああ、ああああ・・。』私は先ほどのほっとした気持ちが嘘のように胸がドキドキし、嫉妬心がむらむらと沸いてきた。しかし、今夜が二人にとっての〖新婚初夜〗だったことを・・私は確信をした。
愛と英樹君の〖新婚初夜〗から5日が過ぎました。英樹君はいつものように夕食後私と旅行の話をして、午後9時過ぎに2階の部屋に上がっていきます。その間、愛は後片付けをし、それが終わるとそそくさと2階へ上がっていくのです。そしてしばらくすると、『まだだめ、洗濯物を畳んでいるんだから。ああ~ん、もう少し待っていてよ。祐一さんが階段の下にいるかもしれないじゃない。もうだめだったら。ああ、ああ~、いい、いいっ。』
と、いつものように愛の悩ましい声が聞こえるのです。
最近、愛の服装が変わってきました。普段はGパンかパンツしか穿かなかった愛がひだスカートを穿くようになり、胸の大きく開いたTシャツや服を着るようになったのです。今までの愛からすると、一緒に住んでいる私でさえもドキッとする変化です。そして、このあいだは英樹君が仕事に行っている間に美容院へ、髪をカットしパーマをかけ、見事な変身振りに見つめたまま固まってしまいました。愛がこんなに色気があったなんて・・。
2014/10/29
その夜、英樹君は私といつものように旅行の話をし、午後10時には2階へ上がっていった。妻の愛も家事を済ませ、お風呂に入るとそそくさと上がっていく。私が見つけたコンドームは、愛が顔を真っ赤にして私から奪い取り、冷蔵庫の上に置いたが、いつの間にか無くなっていた。あの後、愛とは何も話さなかった。
二人が上がって30分経っても1時間経っても2階は静まり返ったままだった。私は仕事部屋と階段の下を車椅子で行ったり来たり、まるで動物園の熊です。内心「これでいいのかもしれない、もともと夫婦じゃないのだから・・・俺は自分の妻に何を押し付けている。愛は俺の妻なのだから。」と言い聞かせた。そして仕事部屋に帰ろうとしたとき、かすかに2階のほうから声がした。
それははっきりした言葉ではなく掠(かす)れたもので、また静かになった。そして私が部屋に行こうとしたとき、また声がし、その声がだんだん大きくなった。『ああ~、ああああっ・・・あああっ・・いいぃ、あああ。』聞き覚えのある・・愛の、久しぶりに聞く喘ぎ声だった。
『ああああっ、いい、あああっいいいぃ。』次第に大きくなる妻の声はついに2階中に響いた。声と声の合間にベッドの軋む音、時には肌と肌がぶつかる音も聞こえる。『ああ、いい、いいわ、ああ、ああああ・・。』私は先ほどのほっとした気持ちが嘘のように胸がドキドキし、嫉妬心がむらむらと沸いてきた。しかし、今夜が二人にとっての〖新婚初夜〗だったことを・・私は確信をした。
愛と英樹君の〖新婚初夜〗から5日が過ぎました。英樹君はいつものように夕食後私と旅行の話をして、午後9時過ぎに2階の部屋に上がっていきます。その間、愛は後片付けをし、それが終わるとそそくさと2階へ上がっていくのです。そしてしばらくすると、『まだだめ、洗濯物を畳んでいるんだから。ああ~ん、もう少し待っていてよ。祐一さんが階段の下にいるかもしれないじゃない。もうだめだったら。ああ、ああ~、いい、いいっ。』
と、いつものように愛の悩ましい声が聞こえるのです。
最近、愛の服装が変わってきました。普段はGパンかパンツしか穿かなかった愛がひだスカートを穿くようになり、胸の大きく開いたTシャツや服を着るようになったのです。今までの愛からすると、一緒に住んでいる私でさえもドキッとする変化です。そして、このあいだは英樹君が仕事に行っている間に美容院へ、髪をカットしパーマをかけ、見事な変身振りに見つめたまま固まってしまいました。愛がこんなに色気があったなんて・・。
2014/10/29
- 関連記事
-
- 名D『10年目の愛』 VOL1 (2014/10/22)
- 『10年目の愛』 VOL2 (2014/10/24)
- 『10年目の愛』 VOL3 (2014/10/26)
- 『10年目の愛』 VOL4 (2014/10/29)
- 『10年目の愛』 VOL5 (2014/10/31)
- 『10年目の愛』 VOL6 (2014/11/03)
- 『10年目の愛』 VOL7 (2014/11/06)
- 『10年目の愛』 VOL8 (2014/11/11)
- 『10年目の愛』 VOL9 (2014/11/14)
- 『10年目の愛』 VOL10 (2014/11/16)
- 『10年目の愛』 VOL11 (2014/11/18)
- 『10年目の愛』 VOL12 (2014/11/25)
- 『10年目の愛』 VOL13 (2014/11/28)
- 『10年目の愛』 VOL14《完》 (2014/11/30)
コメント
コメントの投稿