『10年目の愛』 VOL7
名D『10年目の愛』 VOL7
愛が顔を赤くし、バツの悪そうな顔で帰ってきました。洗濯の続きをするみたいです。私が黙っていると英樹君が突然に、〔ねえ、ねえ、俺、今日、休みだから、これから3人で買い物に行きません。いろいろと買いたい物あるから、ねえ、愛いいだろう。古沢さんもいいでしょ、気晴らしに成るし行きましょうよ。〕と、提案をしてきた。
私は気乗りがしなかったのですが、英樹君が言うように気晴らしになると思い、付いて行くことにしました。英樹君の車に乗せてもらい、近くの大型スーパー店へ、ここへくるのも考えてみれば半年ぶりです。
愛に車椅子を押してもらい三人で店内を探索します。考えてみれば仕事が忙しく愛とこうして歩くのも何カ月ぶりなのだろ?まずは2階のカジュアルショップへ行き、英樹君がGパンとTシャツを買い、ついでに私のTシャツを買いました。
そして1階へ降り、専門店街を歩いていると、急に車椅子が動かなくなりました。私が車椅子を押している愛の顔を振り返って見ると、愛は店先に飾ってある白のブラウスと茶色のロングスカートを見ているのです。
一見、どこにもあるようなブラウスとスカートなのですが、(いままでの愛はTシャツとGパンだった。)英樹君が来るようになってスカートやワンピースを着るようになったのです。私が愛にブラウスとスカートを買ってあげようと思ったとき、英樹君が愛の手を引いてその店の中に入っていったのです。
〔すみません、このブラウスとスカートをください。〕英樹君が店員さんにそう云うと、
『何言っているの?いくらだと思っているの?それにサイズも大きいし・・。』
愛が英樹君の耳元でそっと言っているのが聞こえます。
〔あの?これと同じもので、彼女が着られるサイズってありますか?〕と尋ねた。
「はい、ありますよ。」そう言って、店員さんが奥の棚を見ている間に、英樹君は〔これとこれとこれも買おう〕」と、ブラジャーやショーツなどのランジェリーなどをかごの中に入れていくのです。それには愛もあっけにとられてしまい、ただ従うばかりでした。
その後、食料品を買い、帰ってきました。夕食を作る愛は機嫌がよく、鼻歌を歌っています。そしてその横では英樹君が愛の作る料理を手伝っているのです。歳が12歳も離れているなんて思えないくらいとても仲がよかった。いっそのこと、私が本当に居なくなってしまえばいいのかなと思えるくらい今日の二人はニコニコしています。愛と英樹君、二人で夕食を作っている姿を見ると、もう、何処から見ても夫婦の風景です。私がここにいる以外は・・。
そして、また英樹君が突拍子のないことを言い出しました。
〔そうだ、きょうから三人で同じ部屋で寝ませんか?あっ、それいい。そうだ、なぜ気づかなかったんだろ。いいだろ愛、そうしょう。決めましたよ。〕
愛の笑顔が急に消え、真顔になった。その横で英樹君だけがはしゃいでいました。私は心の中で(三人が同じ部屋で寝るって、愛と英樹君が2階や浴室でのいちゃつき、愛のあえぎ声、いや、今朝の二人のキス、そして愛のフェラチオ、そればかりか英樹君は夫婦の営みまで私に見せつけようというのか?)思った。
「英樹君、申し訳ないけど私は夜中にパソコンで仕事をしているから、二人に迷惑だろ。だから今まで通り二人は2階で寝たらいいよ。」とやんわり断る。
〔何言っているんですか。だったら仕事は昼にしてください。夜は仲良く三人で寝るんですから。〕
「仲良くって。それじゃ君たち二人のしていることを、私は横で・・。」と呟く。
〔愛、何しているの?それ焦げているよ。〕って完全に無視されます。
『ああ、ごめんなさい。』愛は何も言わない。
その日の夕食は、英樹君だけが喋り、私と愛は黙ったまま口だけが動いていた。何も言い返せないまま、英樹君だけがはしゃいで、2階から自分の布団と愛の布団を1階の部屋に運んでいた。愛は黙ったまま後片付けをしている。
〔愛、おいで、布団敷けたよ。古沢さんも仕事はもういいから、さあさあ!寝ましょう。〕
仕事部屋の隣の部屋に布団が3組敷いてあり、私は左端に強引に寝かされた。〔愛は真ん中ね。そして僕が右端。」3人が同時に横になり、天井を見上げている。まだ部屋の電気は点いたままだ。さっき、英樹君に強引に寝かされたとき、愛の枕元にティッシュの箱とコンドームの箱が置いてあった。やはり英樹君は私に二人のセックスを見せ付ける気だ。
〔古沢さん、スーパーに行ったのは久しぶりじゃなかったですか?」
「ああ、半年振りだったよ。」
〔そうだろうと思った。古沢さんたら、きょろきょろしていたから。〕
「そうか、そんなにきょろきょろしていたかな?」
『確かにね。でもよかったわ。あなたが少しでも外に出てくれて。それに私まで英樹君に洋服や他にいろいろ買ってもらったもの。』と愛は素直に喜んでいる。
〔まだ喜ぶのは早いですよ。あれで愛さんには楽しませてもらいますからね。〕と意味深な事を英樹君は言う。
『えっ?・・。』
(ほらきた、やはり男だ。愛に洋服を買ってあげて、私の前で嫌がる愛を抱く気なんだ。)
私はそう思った。
〔それじゃ、電気を消しますよ。いいですか?〕英樹君はそう言って、立ち上がると天井の電気を消し、自分の布団に横になった。目の前が急に暗くなった。シーンと静まり返った部屋からは3人の息と私の心臓の音だけが聞こえていた。
まt、英樹君が〔そうだ、3人で手をつないで寝ましょう。愛、手を左右に広げてみて。古沢さんは愛の左手を右手で握ってください。俺も握りましたから。それじゃ、おやすみなさい。〕愛が『おやすみなさい。』私も「おやすみ。」と言います。
結局、なかなか寝付けなかったけれど、その夜は何もなく終わった。そして次の夜、愛に月のもの(月経)がやってきた。私は胸を撫で下ろしたと同時に愛の枕元にいつも置いてあるティッシュとコンドームの存在が気になった。そして、それらを使うときがついにやって来た。
2014/11/06
愛が顔を赤くし、バツの悪そうな顔で帰ってきました。洗濯の続きをするみたいです。私が黙っていると英樹君が突然に、〔ねえ、ねえ、俺、今日、休みだから、これから3人で買い物に行きません。いろいろと買いたい物あるから、ねえ、愛いいだろう。古沢さんもいいでしょ、気晴らしに成るし行きましょうよ。〕と、提案をしてきた。
私は気乗りがしなかったのですが、英樹君が言うように気晴らしになると思い、付いて行くことにしました。英樹君の車に乗せてもらい、近くの大型スーパー店へ、ここへくるのも考えてみれば半年ぶりです。
愛に車椅子を押してもらい三人で店内を探索します。考えてみれば仕事が忙しく愛とこうして歩くのも何カ月ぶりなのだろ?まずは2階のカジュアルショップへ行き、英樹君がGパンとTシャツを買い、ついでに私のTシャツを買いました。
そして1階へ降り、専門店街を歩いていると、急に車椅子が動かなくなりました。私が車椅子を押している愛の顔を振り返って見ると、愛は店先に飾ってある白のブラウスと茶色のロングスカートを見ているのです。
一見、どこにもあるようなブラウスとスカートなのですが、(いままでの愛はTシャツとGパンだった。)英樹君が来るようになってスカートやワンピースを着るようになったのです。私が愛にブラウスとスカートを買ってあげようと思ったとき、英樹君が愛の手を引いてその店の中に入っていったのです。
〔すみません、このブラウスとスカートをください。〕英樹君が店員さんにそう云うと、
『何言っているの?いくらだと思っているの?それにサイズも大きいし・・。』
愛が英樹君の耳元でそっと言っているのが聞こえます。
〔あの?これと同じもので、彼女が着られるサイズってありますか?〕と尋ねた。
「はい、ありますよ。」そう言って、店員さんが奥の棚を見ている間に、英樹君は〔これとこれとこれも買おう〕」と、ブラジャーやショーツなどのランジェリーなどをかごの中に入れていくのです。それには愛もあっけにとられてしまい、ただ従うばかりでした。
その後、食料品を買い、帰ってきました。夕食を作る愛は機嫌がよく、鼻歌を歌っています。そしてその横では英樹君が愛の作る料理を手伝っているのです。歳が12歳も離れているなんて思えないくらいとても仲がよかった。いっそのこと、私が本当に居なくなってしまえばいいのかなと思えるくらい今日の二人はニコニコしています。愛と英樹君、二人で夕食を作っている姿を見ると、もう、何処から見ても夫婦の風景です。私がここにいる以外は・・。
そして、また英樹君が突拍子のないことを言い出しました。
〔そうだ、きょうから三人で同じ部屋で寝ませんか?あっ、それいい。そうだ、なぜ気づかなかったんだろ。いいだろ愛、そうしょう。決めましたよ。〕
愛の笑顔が急に消え、真顔になった。その横で英樹君だけがはしゃいでいました。私は心の中で(三人が同じ部屋で寝るって、愛と英樹君が2階や浴室でのいちゃつき、愛のあえぎ声、いや、今朝の二人のキス、そして愛のフェラチオ、そればかりか英樹君は夫婦の営みまで私に見せつけようというのか?)思った。
「英樹君、申し訳ないけど私は夜中にパソコンで仕事をしているから、二人に迷惑だろ。だから今まで通り二人は2階で寝たらいいよ。」とやんわり断る。
〔何言っているんですか。だったら仕事は昼にしてください。夜は仲良く三人で寝るんですから。〕
「仲良くって。それじゃ君たち二人のしていることを、私は横で・・。」と呟く。
〔愛、何しているの?それ焦げているよ。〕って完全に無視されます。
『ああ、ごめんなさい。』愛は何も言わない。
その日の夕食は、英樹君だけが喋り、私と愛は黙ったまま口だけが動いていた。何も言い返せないまま、英樹君だけがはしゃいで、2階から自分の布団と愛の布団を1階の部屋に運んでいた。愛は黙ったまま後片付けをしている。
〔愛、おいで、布団敷けたよ。古沢さんも仕事はもういいから、さあさあ!寝ましょう。〕
仕事部屋の隣の部屋に布団が3組敷いてあり、私は左端に強引に寝かされた。〔愛は真ん中ね。そして僕が右端。」3人が同時に横になり、天井を見上げている。まだ部屋の電気は点いたままだ。さっき、英樹君に強引に寝かされたとき、愛の枕元にティッシュの箱とコンドームの箱が置いてあった。やはり英樹君は私に二人のセックスを見せ付ける気だ。
〔古沢さん、スーパーに行ったのは久しぶりじゃなかったですか?」
「ああ、半年振りだったよ。」
〔そうだろうと思った。古沢さんたら、きょろきょろしていたから。〕
「そうか、そんなにきょろきょろしていたかな?」
『確かにね。でもよかったわ。あなたが少しでも外に出てくれて。それに私まで英樹君に洋服や他にいろいろ買ってもらったもの。』と愛は素直に喜んでいる。
〔まだ喜ぶのは早いですよ。あれで愛さんには楽しませてもらいますからね。〕と意味深な事を英樹君は言う。
『えっ?・・。』
(ほらきた、やはり男だ。愛に洋服を買ってあげて、私の前で嫌がる愛を抱く気なんだ。)
私はそう思った。
〔それじゃ、電気を消しますよ。いいですか?〕英樹君はそう言って、立ち上がると天井の電気を消し、自分の布団に横になった。目の前が急に暗くなった。シーンと静まり返った部屋からは3人の息と私の心臓の音だけが聞こえていた。
まt、英樹君が〔そうだ、3人で手をつないで寝ましょう。愛、手を左右に広げてみて。古沢さんは愛の左手を右手で握ってください。俺も握りましたから。それじゃ、おやすみなさい。〕愛が『おやすみなさい。』私も「おやすみ。」と言います。
結局、なかなか寝付けなかったけれど、その夜は何もなく終わった。そして次の夜、愛に月のもの(月経)がやってきた。私は胸を撫で下ろしたと同時に愛の枕元にいつも置いてあるティッシュとコンドームの存在が気になった。そして、それらを使うときがついにやって来た。
2014/11/06
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