『美鈴(みすず)』 1章その18
名C美鈴(みすず)その18
1カ月ほどたった頃、『子供のお母さん仲間で飲み会するから出かける。』と告げ出かけて行きました。私は疑いましたが、美鈴にそれを言うとまた喧嘩になるだけだと思い何も言いませんでした。夜中の1時頃美鈴は酔って家に帰って来ました。
家に帰って来るなり浴室へと向かいシャワーを浴びていました。私は(浮気を疑い)布団の中で美鈴の下着を確認したくなりましたが、美鈴にばれても困ると思い美鈴が別室(客間)で寝静まってから確認しに行くことにしました。(美鈴と言い争ったあの日以来私達夫婦には夜の営みはありません。)妻が客間に行った後でしばらくして、私はこっそり起きて洗濯機のある洗面所へと向かいました。
驚いたのは、美鈴は洗濯機を回して脱衣カゴのなかの物をすべて洗濯していました。美鈴は証拠を消すために洗濯をしたのだろうか?それとも偶然に溜まった洗濯物を洗濯しただけなのか?美鈴はいつも飲み会に出かけた後、家に帰って来ると酔いをさます為にシャワーは浴びるのです。
私の疑い過ぎだろうか?それとも・・・不安に勝てずに疑心暗鬼になる。そんな思いで喉がカラカラになったので冷えたお茶でも飲もうと真っ暗なリビングに行ったとき青白い光がチカチカと点滅しリビングを照らしていました。
照明を付けて何かと見ると無造作にテーブルの上に置かれた美鈴のバックから発せられるスマホの着信の光でした。ドキドキと心臓の鼓動が激しく私を襲います。「見ようか・・・それとも止めておこうか・・・。」何度も何度も私の心の中で繰り返されます。しばらく動けないままそんな状態でしたが、私は恐る恐る美鈴のスマホをバックから取り出して見てしまったのです。
そこにはメールの着信がありました。受信BOXから受信履歴を開くと美鈴が消し忘れた2通のメールと新着メールがありました。
≪19:28 ゴメン仕事がまだ終わらないよ。≫
≪20:12 今やっと終わったから直ぐに行くね。≫
そして新着メールには
≪俺は真剣に山内(妻の旧姓)のことが好きだから今日の事は後悔していないよ。おやすみ。≫
頭を強烈に殴られたような衝撃が襲います。疑いはしていましたが、真実を目の前にすると何とも言えない孤独感と嫉妬心と・・・そして後悔が私を襲って来ました。私が元々自分自身の性癖で美鈴を嗾(けしか)けておいて、「美鈴を信用してやらなかった代償がこれか?」と悔やんでも悔やみきれません。「美鈴を取り戻さないと・・。」そんな思いがようやく現実を目の前にして起こりました。
私は自分自身の情けなさと後悔と悔しさで胸が張り裂けそうでその夜は一睡もできませんでした。「美鈴は私の為にではなく、自分の意思で抱かれたんだと・・。」そればかりが、ただただ頭の中で朝まで繰り返されました。
1カ月ほどたった頃、『子供のお母さん仲間で飲み会するから出かける。』と告げ出かけて行きました。私は疑いましたが、美鈴にそれを言うとまた喧嘩になるだけだと思い何も言いませんでした。夜中の1時頃美鈴は酔って家に帰って来ました。
家に帰って来るなり浴室へと向かいシャワーを浴びていました。私は(浮気を疑い)布団の中で美鈴の下着を確認したくなりましたが、美鈴にばれても困ると思い美鈴が別室(客間)で寝静まってから確認しに行くことにしました。(美鈴と言い争ったあの日以来私達夫婦には夜の営みはありません。)妻が客間に行った後でしばらくして、私はこっそり起きて洗濯機のある洗面所へと向かいました。
驚いたのは、美鈴は洗濯機を回して脱衣カゴのなかの物をすべて洗濯していました。美鈴は証拠を消すために洗濯をしたのだろうか?それとも偶然に溜まった洗濯物を洗濯しただけなのか?美鈴はいつも飲み会に出かけた後、家に帰って来ると酔いをさます為にシャワーは浴びるのです。
私の疑い過ぎだろうか?それとも・・・不安に勝てずに疑心暗鬼になる。そんな思いで喉がカラカラになったので冷えたお茶でも飲もうと真っ暗なリビングに行ったとき青白い光がチカチカと点滅しリビングを照らしていました。
照明を付けて何かと見ると無造作にテーブルの上に置かれた美鈴のバックから発せられるスマホの着信の光でした。ドキドキと心臓の鼓動が激しく私を襲います。「見ようか・・・それとも止めておこうか・・・。」何度も何度も私の心の中で繰り返されます。しばらく動けないままそんな状態でしたが、私は恐る恐る美鈴のスマホをバックから取り出して見てしまったのです。
そこにはメールの着信がありました。受信BOXから受信履歴を開くと美鈴が消し忘れた2通のメールと新着メールがありました。
≪19:28 ゴメン仕事がまだ終わらないよ。≫
≪20:12 今やっと終わったから直ぐに行くね。≫
そして新着メールには
≪俺は真剣に山内(妻の旧姓)のことが好きだから今日の事は後悔していないよ。おやすみ。≫
頭を強烈に殴られたような衝撃が襲います。疑いはしていましたが、真実を目の前にすると何とも言えない孤独感と嫉妬心と・・・そして後悔が私を襲って来ました。私が元々自分自身の性癖で美鈴を嗾(けしか)けておいて、「美鈴を信用してやらなかった代償がこれか?」と悔やんでも悔やみきれません。「美鈴を取り戻さないと・・。」そんな思いがようやく現実を目の前にして起こりました。
私は自分自身の情けなさと後悔と悔しさで胸が張り裂けそうでその夜は一睡もできませんでした。「美鈴は私の為にではなく、自分の意思で抱かれたんだと・・。」そればかりが、ただただ頭の中で朝まで繰り返されました。
- 関連記事
-
- 『美鈴(みすず)』 1章その11 (2014/08/20)
- 『美鈴(みすず)』 1章その12 (2014/08/26)
- 『美鈴(みすず)』 1章その13 (2014/08/28)
- 『美鈴(みすず)』 1章その14 (2014/08/31)
- 『美鈴(みすず)』 1章その15 (2014/09/03)
- 『美鈴(みすず)』 1章その16 (2014/09/13)
- 『美鈴(みすず)』 1章その17 (2014/09/19)
- 『美鈴(みすず)』 1章その18 (2014/09/27)
- 『美鈴(みすず)』 1章その19 (2014/10/04)
- 『美鈴(みすず)』 1章その20 (2014/10/06)
- 『美鈴(みすず)』 1章その21 (2014/10/08)
- 『美鈴(みすず)』 1章その22 (2014/10/09)
- 『美鈴(みすず)』 1章その23 (2014/10/11)
- 『美鈴(みすず)』 1章その24 (2014/10/15)
- 『美鈴(みすず)』 1章その25 (2014/10/18)
コメント
コメントの投稿