短Ⅱ29〖妻の様子が?〗第1話
短Ⅱ29〖妻の様子が?〗第1話
(原題:妻沙織の浮気 投稿者・投稿日:不明)
私(片桐雅夫)は37歳、妻の沙織28歳、長女の真奈美4歳の3人家族です。28歳のときに当時大学1年だった沙織と付き合うようになり、3年後、彼女の卒業を待ってめでたくゴールインしたのは今から6年前でした。
結婚して2年後には長女の真奈美を授かり昨年には念願のマイホームを購入して、まさに順風満々の生活でした。妻の沙織は一人っ子で、母親一人で育てられたせいか世間知らずというのか、おっとりした性格なのです。お人よしで優しい性格で、良妻賢母そのものでした。一人暮らしをしている母親が心配なこともあり、妻の実家近くで購入したのもそのせいでした。
私は大学卒業後、就職した会社で設計技師として忙しい日々を送り、家庭と育児は妻に任せっきりでした。ありきたりですが、母となった沙織を女としてではなく長女真奈美の母として見るようになっていたのかも知れません。それでも週に1回はあったセックスも次第になくなり、私が求めても妻が理由をつけては拒むようになっていったのです。めんどうな私はいつしか、一人で処理し自分から誘うことも無くなってしまいました。
そんな沙織が、何となく変わっていく様子がありました。今年に入ってから大学時代の友人と食事に出かけたりするようになったのです。最初のうちはそんなに頻繁ではなかったのですが、だんだん多くなり真奈美を実家の義母に預けて夜に出かけることもありました。大学を出てすぐに結婚、出産、育児としてきた妻を不憫に思っていた私は咎めることもなく快く送り出してしたのですが、さすがに義母に真奈美を預け、夜に出るようになってからは注意をしました。
「誰と行っているんだ? さすがに義母さんにも悪いだろう?」
『何か疑ってるの? 友人の美由紀が彼の浮気で落ち込んでいるのよ。お母さんも孫の真奈美と一緒にお風呂に入るのが嬉しいみたいだし。あなたが心配しないでいいのよ。』
こんなやり取りをし、それほど怪しむこともなく過ごしていきます。
それから数カ月。それまでは友達のことをよく喋っていたのですが、急に何も言わなくなった妻の沙織に気づいたのです。しかし仕事の方でも忙しく、沙織を気にする余裕などなくなっていました。相変わらず週に一度は出かけていた妻ですが、物思いに耽(ふけ)る姿もよく見かけたので気になり声をかけた。
「最近どうしたんだい?あの美由紀さんはどうなったんだ?」
『結局、彼の浮気で別れたらしいの。』
「そうか…。」
『何か力になれればいいんだけど…。』
「そうだな。」
『あなた私を愛してる?・・私は愛してるわ。』
「おい、急にどうしたんだい?」
『何でもないわ・・・。』
沙織自身が友達の別れで、自分も不安になっているのかと思いました。
この頃から私は何かおかしいと感じ始めたのです。妻が浮気をしている?でも疑えば疑えるが何を根拠に?出かけることをのぞいては妻に怪しい行動は見当たらない。携帯を覗き見するような真似もできないし、会社を休んで妻を尾行したり、興信所に依頼し真相を暴くような大げさなことではないだろうと思っていました。
何より大人しい沙織がそんなことを平気でできる女だとは信じられないですし、疑う自分を恥ずかしくも思いました。どうしてよいか分からず一人で悩む日々を送っていましが、仕事の忙しさも手伝ってか、いつしか忘れていったのです。 第2話へ
2016/02/21
(原題:妻沙織の浮気 投稿者・投稿日:不明)
私(片桐雅夫)は37歳、妻の沙織28歳、長女の真奈美4歳の3人家族です。28歳のときに当時大学1年だった沙織と付き合うようになり、3年後、彼女の卒業を待ってめでたくゴールインしたのは今から6年前でした。
結婚して2年後には長女の真奈美を授かり昨年には念願のマイホームを購入して、まさに順風満々の生活でした。妻の沙織は一人っ子で、母親一人で育てられたせいか世間知らずというのか、おっとりした性格なのです。お人よしで優しい性格で、良妻賢母そのものでした。一人暮らしをしている母親が心配なこともあり、妻の実家近くで購入したのもそのせいでした。
私は大学卒業後、就職した会社で設計技師として忙しい日々を送り、家庭と育児は妻に任せっきりでした。ありきたりですが、母となった沙織を女としてではなく長女真奈美の母として見るようになっていたのかも知れません。それでも週に1回はあったセックスも次第になくなり、私が求めても妻が理由をつけては拒むようになっていったのです。めんどうな私はいつしか、一人で処理し自分から誘うことも無くなってしまいました。
そんな沙織が、何となく変わっていく様子がありました。今年に入ってから大学時代の友人と食事に出かけたりするようになったのです。最初のうちはそんなに頻繁ではなかったのですが、だんだん多くなり真奈美を実家の義母に預けて夜に出かけることもありました。大学を出てすぐに結婚、出産、育児としてきた妻を不憫に思っていた私は咎めることもなく快く送り出してしたのですが、さすがに義母に真奈美を預け、夜に出るようになってからは注意をしました。
「誰と行っているんだ? さすがに義母さんにも悪いだろう?」
『何か疑ってるの? 友人の美由紀が彼の浮気で落ち込んでいるのよ。お母さんも孫の真奈美と一緒にお風呂に入るのが嬉しいみたいだし。あなたが心配しないでいいのよ。』
こんなやり取りをし、それほど怪しむこともなく過ごしていきます。
それから数カ月。それまでは友達のことをよく喋っていたのですが、急に何も言わなくなった妻の沙織に気づいたのです。しかし仕事の方でも忙しく、沙織を気にする余裕などなくなっていました。相変わらず週に一度は出かけていた妻ですが、物思いに耽(ふけ)る姿もよく見かけたので気になり声をかけた。
「最近どうしたんだい?あの美由紀さんはどうなったんだ?」
『結局、彼の浮気で別れたらしいの。』
「そうか…。」
『何か力になれればいいんだけど…。』
「そうだな。」
『あなた私を愛してる?・・私は愛してるわ。』
「おい、急にどうしたんだい?」
『何でもないわ・・・。』
沙織自身が友達の別れで、自分も不安になっているのかと思いました。
この頃から私は何かおかしいと感じ始めたのです。妻が浮気をしている?でも疑えば疑えるが何を根拠に?出かけることをのぞいては妻に怪しい行動は見当たらない。携帯を覗き見するような真似もできないし、会社を休んで妻を尾行したり、興信所に依頼し真相を暴くような大げさなことではないだろうと思っていました。
何より大人しい沙織がそんなことを平気でできる女だとは信じられないですし、疑う自分を恥ずかしくも思いました。どうしてよいか分からず一人で悩む日々を送っていましが、仕事の忙しさも手伝ってか、いつしか忘れていったのです。 第2話へ
2016/02/21
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