中14〖恋に恋した妻〗Part2
中14〖恋に恋した妻〗Part2
僕にとっての理想は、妻の咲希(さき)が浮気をして、それを僕が覗きみるという形です。しかし、それには第三者の協力が必要不可欠で、僕はそれを会社の“後輩”に頼むことにした。
後輩の河野哲平は27歳で、丁度咲希が退社するのと同時に入社してきた。新人のころから僕がずっと世話をしてきて、哲平も僕を慕ってくれている。彼は仕事に真面目な熱血漢と、大の女好きが同居した内面。あとそこそこのイケメンで女性経験も結構豊富らしい。
《咲希を抱いてほしい男の条件》で外せなかったのは、なにより僕が信用できる、という事だった。次点で咲希を楽しませてくれるって事だった。
プライベートでも二人でよく遊びに行くので、咲希には何度か『怪しいな?河野君と出来ているの?』と呆れた感じで言われたことがあるくらいなので、“親友”と言ってもいい。哲平を家に招いたことも何度かある。酒の席で、当然に冗談だが、〔咲希さんとデートさせてくださいよぉ。〕とか言ってたし、当の咲希も『河野君って絶対モテルんだろうね。』と言っていたから、お互いそれなりに好感は持っていると思った。
咲希に浮気をして欲しいけど本気になられてしまう心配は無かった。咲希がそんな女でないと確信しているから。というか浮気なんかをそもそもしないだろう。とこの時点で計画は失敗するだろうと薄々は気づいていた。でもそんな咲希だからこそ、他の男で喘ぐ姿を見たいと思った。
とにかく僕は哲平に頼んでみた。哲平は冗談だと思って軽口で返してきたが、やがて僕が本気だとわかると黙り込んだ。〔いや、なんか複雑ですね。〕そんな一言でその日は終わり。考える時間を与えて、あとは返事を待った。
一週間後、哲平はさんざん悩んだ挙句、OKをしてくれた。
〔でも、ぼくうまく出来るかどうか・・・。〕と少し自信なさげだ。
「ダメならダメでもいいよ。」
〔いえ、と言うか、なんかその、そういう意味じゃなくて・・・。〕
「どういう意味だ?」
〔あの、うまいこと調整っていうか・・・。〕
「ああ、咲希が本気になっちゃうかもってこと?」
〔まぁ、はい。〕
「危ないと思ったら僕が止めるよ。」
〔本当に良いんですか?〕
「ああ、子供が出来たらこんなの出来ないしな。今のうちにやれるなら、な。」
〔ぼく結構あっちの方は自信がありますよ?〕
「その意気で頼むよ。」
そんな軽口を叩きあって、哲平の口説きは始まる。《まぁどうせ無理だろ》っていう確信に近い予感と、とりあえず一回くらいは試しておこうっていうだけだった。
でも案の定ダメだった。口裏を合わせ、偽装工作をして、咲希と家で二人きりに(しかも酔った状態)したのに、咲希は哲平にぴくりともなびかず。結構本気でグイグイいったらしいのだが、まったく相手にされなかったようで、まさに暖簾に腕押し状態だったらしい。
〔おれ、女の人にこんな軽くあしらわれたの生まれて初めてです・・・。〕と哲平は凹んでいた。『河野君、旦那には内緒にしといてあげるから。そんなのダメだよ?』と咲希は怖い笑顔で言っていたらしい。
僕はその結果に落胆するも、やはり嬉しくもあり、同時に罪悪感を持つ。こんなに咲希に思われているのに、僕は何てことをしようと思っていたのだ、と。哲平の心が折れたこともあって、そこで一旦中止にした。
2015/04/08
僕にとっての理想は、妻の咲希(さき)が浮気をして、それを僕が覗きみるという形です。しかし、それには第三者の協力が必要不可欠で、僕はそれを会社の“後輩”に頼むことにした。
後輩の河野哲平は27歳で、丁度咲希が退社するのと同時に入社してきた。新人のころから僕がずっと世話をしてきて、哲平も僕を慕ってくれている。彼は仕事に真面目な熱血漢と、大の女好きが同居した内面。あとそこそこのイケメンで女性経験も結構豊富らしい。
《咲希を抱いてほしい男の条件》で外せなかったのは、なにより僕が信用できる、という事だった。次点で咲希を楽しませてくれるって事だった。
プライベートでも二人でよく遊びに行くので、咲希には何度か『怪しいな?河野君と出来ているの?』と呆れた感じで言われたことがあるくらいなので、“親友”と言ってもいい。哲平を家に招いたことも何度かある。酒の席で、当然に冗談だが、〔咲希さんとデートさせてくださいよぉ。〕とか言ってたし、当の咲希も『河野君って絶対モテルんだろうね。』と言っていたから、お互いそれなりに好感は持っていると思った。
咲希に浮気をして欲しいけど本気になられてしまう心配は無かった。咲希がそんな女でないと確信しているから。というか浮気なんかをそもそもしないだろう。とこの時点で計画は失敗するだろうと薄々は気づいていた。でもそんな咲希だからこそ、他の男で喘ぐ姿を見たいと思った。
とにかく僕は哲平に頼んでみた。哲平は冗談だと思って軽口で返してきたが、やがて僕が本気だとわかると黙り込んだ。〔いや、なんか複雑ですね。〕そんな一言でその日は終わり。考える時間を与えて、あとは返事を待った。
一週間後、哲平はさんざん悩んだ挙句、OKをしてくれた。
〔でも、ぼくうまく出来るかどうか・・・。〕と少し自信なさげだ。
「ダメならダメでもいいよ。」
〔いえ、と言うか、なんかその、そういう意味じゃなくて・・・。〕
「どういう意味だ?」
〔あの、うまいこと調整っていうか・・・。〕
「ああ、咲希が本気になっちゃうかもってこと?」
〔まぁ、はい。〕
「危ないと思ったら僕が止めるよ。」
〔本当に良いんですか?〕
「ああ、子供が出来たらこんなの出来ないしな。今のうちにやれるなら、な。」
〔ぼく結構あっちの方は自信がありますよ?〕
「その意気で頼むよ。」
そんな軽口を叩きあって、哲平の口説きは始まる。《まぁどうせ無理だろ》っていう確信に近い予感と、とりあえず一回くらいは試しておこうっていうだけだった。
でも案の定ダメだった。口裏を合わせ、偽装工作をして、咲希と家で二人きりに(しかも酔った状態)したのに、咲希は哲平にぴくりともなびかず。結構本気でグイグイいったらしいのだが、まったく相手にされなかったようで、まさに暖簾に腕押し状態だったらしい。
〔おれ、女の人にこんな軽くあしらわれたの生まれて初めてです・・・。〕と哲平は凹んでいた。『河野君、旦那には内緒にしといてあげるから。そんなのダメだよ?』と咲希は怖い笑顔で言っていたらしい。
僕はその結果に落胆するも、やはり嬉しくもあり、同時に罪悪感を持つ。こんなに咲希に思われているのに、僕は何てことをしようと思っていたのだ、と。哲平の心が折れたこともあって、そこで一旦中止にした。
2015/04/08
中9〖妻の写真集〗 Vol.7
中9〖妻の写真集〗 Vol.7
《杏璃(あんり)。それより小松先生の写真見せてもらった?》
『うん、見せてもらったよ・・。』
《素敵でしょ?》
『そ、そうね・・素敵だった・・。』
《私ね、思うんだ。あの先生はあんな所で子供の運動会の写真とか撮っている人じゃないって。きっとそのうち私たちなんか近寄れないくらいの有名な写真家になるんじゃないかってね。だって、あんな素敵な写真が撮れるんだもん。》
美佳さんは得意げにそう語ると、美味しそうにチュウハイを飲み干す。
〚お前の写真を撮った事が、あの先生の一生の汚点にならなきゃいいけどな。〛
すぐさま、隣にいた満さんがタバコの灰を灰皿に落としながら美佳さんに“ちゃちゃ”を入れます。
《もー何よそれー、失礼ねー。》
そんな満さんに美佳さんが身体をぶつけると、満さんはよろけて壁に頭をぶつけます。
〚いてーなー、何すんだよー。〛
似たもの夫婦というのはこういう浜崎夫婦のことなのだろう。それに比べて私たちは結婚して2年だが、このように無邪気にじゃれあったことなど一度もありません。私は自分たちとは違う目の前の浜崎夫婦が心底うらやましいと思いました。
《これ、私の写真集。修平さんも見てみて!》
突然美佳さんが後ろに置いてあったカバンの中から、自分の写真集を私の前に差し出します。
『えっ!美佳、いいの?』
杏璃は美佳さんの突然の行動に驚きました。
《いいの、いいの、別に減るもんじゃないし。それにね、私この写真を撮ったこと本当に良かったと思っているの。だって私みたいな身体でもこんなに綺麗に撮ってもらえたんだから・・・一生の宝物よ。日本中の男に見てもらいたいって思っているんだから。》
裸の写真集を親友の旦那に見てくれと頼む美佳さんは、まさに自由奔放というか、いわゆる世間の常識など全く気にしないのでしょう。世間体を気にして生きてきた私は、そんな美佳さんに敗北の念を抱く思いがしました。
しかし、その隣には美佳さんのご主人である満さんがいるのです。私は目の前に置かれた美佳さんの写真集の表紙を眺めながらどうしたらよいのか暫く思慮していました。
〚別におれのことは気にしなくていいですよ。むしろ修平さんに美佳の写真集を見てもらいと思っているくらいなんだから。〛
美佳さんのご主人の満さんまでもが私にその写真を見るように勧めてきたのです。私は横に視線を向けると、黙ったままうなずく杏璃に促され写真集を手に取りました。最初の数枚は、洋服のまま笑顔を見せる美佳さんの写真が数ページ続き、その後に、真っ赤な下着を身に着けただけの写真が出てきました。その姿はまさに妖艶と表現してぴったりするものです。
そしてページを進めていくと、ついにはバストトップを晒した美佳さんの写真が出てきました。美佳さんの乳房は、杏璃のものより大きくて柔らかそうなのがわかります。大きめの乳輪やその先端も決して品を損なわずに美しいと素直に思えるようなカットでした。そして、アンダーヘアーもはっきり映し出してある全身写真です。美佳さんの表情は自信に満ちた顔をしていました。この撮影で男にはわからない女性の誇りを確信できたのでしょう。私は写真集の全てのページに目を通すと静かにそれを閉じました。
2015/04/08
《杏璃(あんり)。それより小松先生の写真見せてもらった?》
『うん、見せてもらったよ・・。』
《素敵でしょ?》
『そ、そうね・・素敵だった・・。』
《私ね、思うんだ。あの先生はあんな所で子供の運動会の写真とか撮っている人じゃないって。きっとそのうち私たちなんか近寄れないくらいの有名な写真家になるんじゃないかってね。だって、あんな素敵な写真が撮れるんだもん。》
美佳さんは得意げにそう語ると、美味しそうにチュウハイを飲み干す。
〚お前の写真を撮った事が、あの先生の一生の汚点にならなきゃいいけどな。〛
すぐさま、隣にいた満さんがタバコの灰を灰皿に落としながら美佳さんに“ちゃちゃ”を入れます。
《もー何よそれー、失礼ねー。》
そんな満さんに美佳さんが身体をぶつけると、満さんはよろけて壁に頭をぶつけます。
〚いてーなー、何すんだよー。〛
似たもの夫婦というのはこういう浜崎夫婦のことなのだろう。それに比べて私たちは結婚して2年だが、このように無邪気にじゃれあったことなど一度もありません。私は自分たちとは違う目の前の浜崎夫婦が心底うらやましいと思いました。
《これ、私の写真集。修平さんも見てみて!》
突然美佳さんが後ろに置いてあったカバンの中から、自分の写真集を私の前に差し出します。
『えっ!美佳、いいの?』
杏璃は美佳さんの突然の行動に驚きました。
《いいの、いいの、別に減るもんじゃないし。それにね、私この写真を撮ったこと本当に良かったと思っているの。だって私みたいな身体でもこんなに綺麗に撮ってもらえたんだから・・・一生の宝物よ。日本中の男に見てもらいたいって思っているんだから。》
裸の写真集を親友の旦那に見てくれと頼む美佳さんは、まさに自由奔放というか、いわゆる世間の常識など全く気にしないのでしょう。世間体を気にして生きてきた私は、そんな美佳さんに敗北の念を抱く思いがしました。
しかし、その隣には美佳さんのご主人である満さんがいるのです。私は目の前に置かれた美佳さんの写真集の表紙を眺めながらどうしたらよいのか暫く思慮していました。
〚別におれのことは気にしなくていいですよ。むしろ修平さんに美佳の写真集を見てもらいと思っているくらいなんだから。〛
美佳さんのご主人の満さんまでもが私にその写真を見るように勧めてきたのです。私は横に視線を向けると、黙ったままうなずく杏璃に促され写真集を手に取りました。最初の数枚は、洋服のまま笑顔を見せる美佳さんの写真が数ページ続き、その後に、真っ赤な下着を身に着けただけの写真が出てきました。その姿はまさに妖艶と表現してぴったりするものです。
そしてページを進めていくと、ついにはバストトップを晒した美佳さんの写真が出てきました。美佳さんの乳房は、杏璃のものより大きくて柔らかそうなのがわかります。大きめの乳輪やその先端も決して品を損なわずに美しいと素直に思えるようなカットでした。そして、アンダーヘアーもはっきり映し出してある全身写真です。美佳さんの表情は自信に満ちた顔をしていました。この撮影で男にはわからない女性の誇りを確信できたのでしょう。私は写真集の全てのページに目を通すと静かにそれを閉じました。
2015/04/08
中15〖崩壊の予感〗第1回
中15〖崩壊の予感〗第1回
(原題:狂ったシナリオ 投稿者:彰夫 投稿日:2010/06/16 )
ある中核都市に住む私(君原真一)と妻(小百合:さゆり)、そして子供二人と離れに同居の親がいます。私は38歳、小百合は33歳、160㎝、43㌔、Cカップのスレンダーな体型をいまでも維持しています。私が言うのもおかしいですが、お尻から足首にかけての引き締まった脚線美は毎日見ても飽きません。私好みのスリットの入ったタイトスカートにガーターを着ければエロ丸出しです。
普段は堅い職業の為、あまり化粧をせず長い黒髪を結んで出かけますが、夜、お出かけの時はバチッと化粧し洋服にも気を使い昼の顔とは別人になります。これは私が「結婚しても子供産んでも女を忘れてはいけない。」と口癖のように言い続けたこともありますが、小百合自身が持っていた資質が大きいように思います。
妻の小百合は過去4年間に4人の男達と交流を持ちました。もちろん初めは嫌がり、始めるまでに時間がかかりましたが、元来セックスが好きで慣れると楽しむ姿勢に変化し、夫婦間での刺激材料として定着しました。そして、慣れとは恐ろしいもので、だんだん新しい刺激を求めるようになります。
小百合は飲み会ではお酒が好きで社交家だからか、人妻にもかかわらず必ずと言っていい程アフターに誘われます。「たまには火遊び(浮気)もいいよ!」って後押ししますが、『貴方が一緒だから安心して楽しめるのよ!』と言うばかりです。私は自分が見つけてくる男より小百合が知らない男に口説かれて抱かれてしまう妄想を大きくしていました。
私に対して小百合は何でも包み隠さず話してくれ、男達とのセックスに関してもすべて話してくれます。だから私も安心して小百合を送り出すことが出来るし、余裕で待つことも出来た訳です。
今年1月の新年会から帰った小百合が珍しく高揚してべッドに入って来ました。
『うふっ!また誘われたわよ!』
「本当か!誰に!小百合はしたいのか?」
『もうそんなに慌てないの!前にも言ったでしょう!議員の長谷川さんよ!』
長谷川・・思い出した。40代初めの市議会議員で私自身会ったことはないが、小百合が2次会へ何回か誘われたことは聞いていた。その時は何とも思ってはいなかったが今回は様子が少し違う。
「どんな風に誘われたんだ?」
『なんか今夜は強引だったわ!私が曖昧な応対をしていたら私の隣に座ってちょっとだけ太股を触られたの!ガーター着けているのがばれたみたい!』
「それから・・・。」
『私のこと!凄く褒め契って手まで握られたわ!貴方がいつも言っていたでしょう!「口説かれて抱かれてみろ!」と、私、あの大きな身体に犯されているところ!想像しちゃった!』
妻の知り合いが周りにいたため無事帰って来たらしが、その夜激しいものになったのはいうまでもない。
2015/04/08
(原題:狂ったシナリオ 投稿者:彰夫 投稿日:2010/06/16 )
ある中核都市に住む私(君原真一)と妻(小百合:さゆり)、そして子供二人と離れに同居の親がいます。私は38歳、小百合は33歳、160㎝、43㌔、Cカップのスレンダーな体型をいまでも維持しています。私が言うのもおかしいですが、お尻から足首にかけての引き締まった脚線美は毎日見ても飽きません。私好みのスリットの入ったタイトスカートにガーターを着ければエロ丸出しです。
普段は堅い職業の為、あまり化粧をせず長い黒髪を結んで出かけますが、夜、お出かけの時はバチッと化粧し洋服にも気を使い昼の顔とは別人になります。これは私が「結婚しても子供産んでも女を忘れてはいけない。」と口癖のように言い続けたこともありますが、小百合自身が持っていた資質が大きいように思います。
妻の小百合は過去4年間に4人の男達と交流を持ちました。もちろん初めは嫌がり、始めるまでに時間がかかりましたが、元来セックスが好きで慣れると楽しむ姿勢に変化し、夫婦間での刺激材料として定着しました。そして、慣れとは恐ろしいもので、だんだん新しい刺激を求めるようになります。
小百合は飲み会ではお酒が好きで社交家だからか、人妻にもかかわらず必ずと言っていい程アフターに誘われます。「たまには火遊び(浮気)もいいよ!」って後押ししますが、『貴方が一緒だから安心して楽しめるのよ!』と言うばかりです。私は自分が見つけてくる男より小百合が知らない男に口説かれて抱かれてしまう妄想を大きくしていました。
私に対して小百合は何でも包み隠さず話してくれ、男達とのセックスに関してもすべて話してくれます。だから私も安心して小百合を送り出すことが出来るし、余裕で待つことも出来た訳です。
今年1月の新年会から帰った小百合が珍しく高揚してべッドに入って来ました。
『うふっ!また誘われたわよ!』
「本当か!誰に!小百合はしたいのか?」
『もうそんなに慌てないの!前にも言ったでしょう!議員の長谷川さんよ!』
長谷川・・思い出した。40代初めの市議会議員で私自身会ったことはないが、小百合が2次会へ何回か誘われたことは聞いていた。その時は何とも思ってはいなかったが今回は様子が少し違う。
「どんな風に誘われたんだ?」
『なんか今夜は強引だったわ!私が曖昧な応対をしていたら私の隣に座ってちょっとだけ太股を触られたの!ガーター着けているのがばれたみたい!』
「それから・・・。」
『私のこと!凄く褒め契って手まで握られたわ!貴方がいつも言っていたでしょう!「口説かれて抱かれてみろ!」と、私、あの大きな身体に犯されているところ!想像しちゃった!』
妻の知り合いが周りにいたため無事帰って来たらしが、その夜激しいものになったのはいうまでもない。
2015/04/08
中10〚新しい夫婦の形〛2章第1話 8
中10〚新しい夫婦の形〛2章第1話 8
希美(のぞみ)の噂を聞いてから二度目の出張です。さて、今回はどのようにして出張の様子を伺うべきか?いろいろ考えをめぐらせたが、なかなかこれという名案が浮かばないでいた。そこで出張に同行する園部君の同期入社の須藤に妻の監視をお願いできないか園部君に頼んでみた。
須藤はあの時トイレで園部君から妻の噂に関しては聞いている。必要以上に噂話を広げたくはないので、その点でも須藤が一番好都合だった。しかし、その後園部君から須藤は監視役などしたくないと言われたと返事が来る。園部君は須藤には僕のことを、まだ話をしていないので、この際僕から直接須藤に頼んでみることにした。
「はじめまして、東京第一営業所の益岡といいます。」
〚は?〛
僕は園部君に須藤を飲みに誘い出して欲しいと頼んだ。その席に突然僕が割り込んだので
ある。須藤の席の前に僕の名刺を置いて挨拶をしたが、突然の来客にただ戸惑うだけだった。すぐに僕が「企画部百瀬希美の亭主である。」ことを須藤に告げると、須藤は園部君をにらみつけた。
〚お前が仕組んだんだろ?〛
《ごめん須藤、でも益岡さんの話を聞いてあげてくれ!》
僕は今までの経緯を正直に須藤に伝えた。
「別に監視するってわけではないんだ。ただ、妻の行動でおかしいなと思うことがあったら、僕に教えて欲しいんだ。」
〚益岡さんもマジでコイツの言うことを信じているんですか?〛
「別に信じているとか信じていないとかではなく、どうしても妻のことが気になるだけなんだよ。あの時偶然にも君たちの話を聞いてしまってから。他に頼めることも出来ないので、恥を忍んでこうやって君にお願いにきたんだ。頼む。」
そう言って僕は年下の須藤に頭を下げた。
〚わかりましたよ、益岡さんがそこまで言うなら。でも本当に百瀬さんはそういうタイプじゃないですよ、何もないと思いますけど・・。〛
「ありがとう。何もなければ、何もなかったと教えてくれればそれでいいんだ。」
こうやって僕は、次の出張の時に妻の監視役を一人確保することが出来た。ただ、須藤自身“ミイラ取りがミイラになる”と言う可能性も考えたが、それならばそれでもいいと腹をくくっていた。
2015/04/10
希美(のぞみ)の噂を聞いてから二度目の出張です。さて、今回はどのようにして出張の様子を伺うべきか?いろいろ考えをめぐらせたが、なかなかこれという名案が浮かばないでいた。そこで出張に同行する園部君の同期入社の須藤に妻の監視をお願いできないか園部君に頼んでみた。
須藤はあの時トイレで園部君から妻の噂に関しては聞いている。必要以上に噂話を広げたくはないので、その点でも須藤が一番好都合だった。しかし、その後園部君から須藤は監視役などしたくないと言われたと返事が来る。園部君は須藤には僕のことを、まだ話をしていないので、この際僕から直接須藤に頼んでみることにした。
「はじめまして、東京第一営業所の益岡といいます。」
〚は?〛
僕は園部君に須藤を飲みに誘い出して欲しいと頼んだ。その席に突然僕が割り込んだので
ある。須藤の席の前に僕の名刺を置いて挨拶をしたが、突然の来客にただ戸惑うだけだった。すぐに僕が「企画部百瀬希美の亭主である。」ことを須藤に告げると、須藤は園部君をにらみつけた。
〚お前が仕組んだんだろ?〛
《ごめん須藤、でも益岡さんの話を聞いてあげてくれ!》
僕は今までの経緯を正直に須藤に伝えた。
「別に監視するってわけではないんだ。ただ、妻の行動でおかしいなと思うことがあったら、僕に教えて欲しいんだ。」
〚益岡さんもマジでコイツの言うことを信じているんですか?〛
「別に信じているとか信じていないとかではなく、どうしても妻のことが気になるだけなんだよ。あの時偶然にも君たちの話を聞いてしまってから。他に頼めることも出来ないので、恥を忍んでこうやって君にお願いにきたんだ。頼む。」
そう言って僕は年下の須藤に頭を下げた。
〚わかりましたよ、益岡さんがそこまで言うなら。でも本当に百瀬さんはそういうタイプじゃないですよ、何もないと思いますけど・・。〛
「ありがとう。何もなければ、何もなかったと教えてくれればそれでいいんだ。」
こうやって僕は、次の出張の時に妻の監視役を一人確保することが出来た。ただ、須藤自身“ミイラ取りがミイラになる”と言う可能性も考えたが、それならばそれでもいいと腹をくくっていた。
2015/04/10
中11 〖家庭教師の誤算 第8回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第8回〗
『ねぇ、先生。触ってみてもいい?』
香澄(かすみ)にそう言われて力なく頷くと、彼女はそろそろと手を僕の股間に伸ばしてくる。細い指で真ん中あたりを摘まれた瞬間、僕のものはピクリと動き、ぐんぐん大きくなっていった。
『すっごーい!』
目の前でペニスが勃起するのを見て、香澄は目を丸くすると素直に驚いて見せる。
勢いを得た僕は、香澄に覆い被さると長い脚を割って入って挿れようとした。でも、場所も角度もよく分からなくて、やたらめったに香澄の亀裂に擦り付けていたら、そのまま果ててしまう。香澄の陰毛に精液がかかり、それはそれでちょっとエロかったけど、挿入もままならないまま果ててしまった情けなさのショックの方が大きかった。
僕はティッシュをとって自分のモノを拭いた後、香澄の股間も拭おうとしたら、『先生、ちょっと待って!』と香澄に言われて何なのかと思ってただ見ていると、香澄は僕の精液を指に付けて匂いを少し嗅いで見ると、『ふふっ』と笑って、『これ先生の素だね。』と言った。
僕も釣られて笑うと香澄はバスタオルで胸を隠しながらベッドから起き上がり、空いた方の手を僕の方に伸ばして言った。『先生、シャワーを浴びよう!』僕は香澄に誘われるままに香澄の手を取ると、一緒にバスルームに向かう。
香澄は泡の石鹸を手に取ると自分の局部に塗りたくって洗い流した後で、僕のモノにもソープをまぶす。『洗ってあげるね。』そう言われて香澄に任せていると、僕は香澄の手の平の中で再び大きくなってしまった。『元気でちゅねーw』それを見た香澄は恥ずかしさを隠すかのように僕のモノに向かってそう語りかける。
お互いの身体を拭きあって再びベッドに戻ると、僕は一からやり直した。少し冷静さを取り戻して、ベッドに横になる前にコンドームを探すとこっそり枕の下に忍ばせる。抱き合ってキスをして、小さな乳房を揉んでからもう片方のおっぱいに口を近づけると乳首を吸った。
『んんっ・・・。』香澄の口から小さな喘ぎ声が漏れたところでコンドームを装着して、僕は香澄に膝を立てさせると再び入り口を探す。いくらペニスの先で探ってみてもわからずにいると、香澄がそっと手を伸ばしてくると僕の竿をガイドするように導いてくれた。
『このままゆっくりきて。』僕が少し驚いた顔をして見せると、香澄は『女の子はね、タンポン使っているから・・・。』と言い訳するように言った。香澄のガイドに従って、それとコンドームのゼリーが潤滑油になって、四分の一ぐらい入ったところで香澄が眉間に皺を寄せる。
「痛いの?」思わず心配になって尋ねると、香澄は首を振りながら僕にしがみ付いてきた。その勢いで僕は根元まで香澄に中に入ってしまう。香澄の中は温かくて脳がとろけそうだった。
僕が腰を動かそうとすると、背中に回った香澄の腕に力が入ったので、きっと痛みに耐えているのだと思う。僕は香澄を痛がらせないようにできるだけ動かないようにしていたのだけど、繋がったままキスをしたら猛烈に興奮してしまい、思いっきり腰を振って香澄の中で果ててしまった。
腕を突っ張って起き上がろうとすると、香澄の声がした。『待って!』僕が動きを止めると、『先生、ティッシュを二、三枚取って。』と言うので渡してやると、『そっと、そっとね。』って言いながら僕のモノが抜け出ると素早く自分の股間に丸めたティッシュを押し当てる。僕がコンドームを外して後始末をしていると、ティッシュに薄らと血が滲んでいた。
2015/04/10
『ねぇ、先生。触ってみてもいい?』
香澄(かすみ)にそう言われて力なく頷くと、彼女はそろそろと手を僕の股間に伸ばしてくる。細い指で真ん中あたりを摘まれた瞬間、僕のものはピクリと動き、ぐんぐん大きくなっていった。
『すっごーい!』
目の前でペニスが勃起するのを見て、香澄は目を丸くすると素直に驚いて見せる。
勢いを得た僕は、香澄に覆い被さると長い脚を割って入って挿れようとした。でも、場所も角度もよく分からなくて、やたらめったに香澄の亀裂に擦り付けていたら、そのまま果ててしまう。香澄の陰毛に精液がかかり、それはそれでちょっとエロかったけど、挿入もままならないまま果ててしまった情けなさのショックの方が大きかった。
僕はティッシュをとって自分のモノを拭いた後、香澄の股間も拭おうとしたら、『先生、ちょっと待って!』と香澄に言われて何なのかと思ってただ見ていると、香澄は僕の精液を指に付けて匂いを少し嗅いで見ると、『ふふっ』と笑って、『これ先生の素だね。』と言った。
僕も釣られて笑うと香澄はバスタオルで胸を隠しながらベッドから起き上がり、空いた方の手を僕の方に伸ばして言った。『先生、シャワーを浴びよう!』僕は香澄に誘われるままに香澄の手を取ると、一緒にバスルームに向かう。
香澄は泡の石鹸を手に取ると自分の局部に塗りたくって洗い流した後で、僕のモノにもソープをまぶす。『洗ってあげるね。』そう言われて香澄に任せていると、僕は香澄の手の平の中で再び大きくなってしまった。『元気でちゅねーw』それを見た香澄は恥ずかしさを隠すかのように僕のモノに向かってそう語りかける。
お互いの身体を拭きあって再びベッドに戻ると、僕は一からやり直した。少し冷静さを取り戻して、ベッドに横になる前にコンドームを探すとこっそり枕の下に忍ばせる。抱き合ってキスをして、小さな乳房を揉んでからもう片方のおっぱいに口を近づけると乳首を吸った。
『んんっ・・・。』香澄の口から小さな喘ぎ声が漏れたところでコンドームを装着して、僕は香澄に膝を立てさせると再び入り口を探す。いくらペニスの先で探ってみてもわからずにいると、香澄がそっと手を伸ばしてくると僕の竿をガイドするように導いてくれた。
『このままゆっくりきて。』僕が少し驚いた顔をして見せると、香澄は『女の子はね、タンポン使っているから・・・。』と言い訳するように言った。香澄のガイドに従って、それとコンドームのゼリーが潤滑油になって、四分の一ぐらい入ったところで香澄が眉間に皺を寄せる。
「痛いの?」思わず心配になって尋ねると、香澄は首を振りながら僕にしがみ付いてきた。その勢いで僕は根元まで香澄に中に入ってしまう。香澄の中は温かくて脳がとろけそうだった。
僕が腰を動かそうとすると、背中に回った香澄の腕に力が入ったので、きっと痛みに耐えているのだと思う。僕は香澄を痛がらせないようにできるだけ動かないようにしていたのだけど、繋がったままキスをしたら猛烈に興奮してしまい、思いっきり腰を振って香澄の中で果ててしまった。
腕を突っ張って起き上がろうとすると、香澄の声がした。『待って!』僕が動きを止めると、『先生、ティッシュを二、三枚取って。』と言うので渡してやると、『そっと、そっとね。』って言いながら僕のモノが抜け出ると素早く自分の股間に丸めたティッシュを押し当てる。僕がコンドームを外して後始末をしていると、ティッシュに薄らと血が滲んでいた。
2015/04/10
中11 〖家庭教師の誤算 第9回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第9回〗
結局僕たちはまたシャワーを浴びて、ベッドに横になると猛烈な睡魔が襲ってくる。どれだけ眠ったのかわからなかったが、目を覚ますと香澄の顔が目の前にあった。彼女の大きな瞳が僕をずっと見つめている。
「あっ、寝ちゃった?」
『うん、今日の先生の顔を覚えておきたくてずっと見ていたの。』
「痛かったろ。我慢できなくて、ゴメン。」
『ううん、素敵だったよ。こんな素敵なロストバージンって、そうそうないんじゃないかな。』
香澄が言うほど素敵だったとは、初めての僕でも到底そうは思えない。でも、香澄の優しさには感謝していた。ホテルを出ると小雨が降っている。『折り畳み傘を持っているんだけど、私、傘を濡らすの好きじゃないんだ。先生、走ろう。』そう言うと香澄は駅に向かって僕の前を走り出した。
小鹿のようにダッシュをする香澄のあとを追いながら、彼女が少し蟹股気味になっているのを見て僕は思わず笑ってしまう。年下らしく子供っぽいところと、年下なのに大人っぽいところがあって、高校生というのは微妙で面白い存在だと思った。
駅に着いた時、香澄は肩で息をしていたが疲れた様子はない。ハンカチを取り出して、香澄の顔を拭いてやると、『先生、ありがとう。』と言いながら、香澄もハンカチを取り出して僕の顔を拭いた。「僕たち、お互いに何をやっているんだろう?・・・」笑いながらそう言
うと、香澄も笑いだして言った。
『そうだね、でも、先生の顔をもう少し触っていたいの。』
香澄は少し背伸びをして僕の顔を引き寄せると唇にチュッとキスをする。
『先生、またね。バイバイ。』
小さく胸の前で小さく手を振ると香澄は駅の改札に向かって行った。
そんな香澄の後姿を僕はいつまでも見送っていたが、香澄は一度も振り返らなかった。
『バイバイをした後に振り返るのはね、今生のお別れの時だけなんだって・・・。』
いつだったか香澄が僕にそう話していたのを思い出した。
次に香澄の家を訪問した時、香澄はいつも通り。母親の前では品行方正な態度とは言えなかったが、二人きりになるとデートをしたときの香澄がそこにいた。部屋に入ると香澄は自習を始める。
僕もいつもの通りにマンガを読み始めたのだけど、香澄のことが気になってチラチラ見ていたら、香澄が背中を向けたまま僕に言った。
『先生にそんなに見つめられたら、私、穴が開いちゃうよ!』
「えっ?どうしてわかるの?」
『だって私、後ろにも目がついているだもん。』
どう考えても不思議だった。香澄は決して僕の方を振り返っていなかったので、見ていたことを照れくさく思うより、驚きの方が勝ってしまう。
僕が思わず立ち上がって香澄の肩越しに机の上を覗いてみたら、小さな手鏡が置いてあって、香澄はそれを隠そうともしなかった。
『ねっ!先生、マジで驚いていたでしょ?』
悪戯っぽく笑った香澄が振り返って言った。何だか極まりが悪くて、苦笑いをしていると再び香澄が口を開いた。
『私のことを見てくれていて嬉しいよ。』
この子はどうしてこんなに自分の感情をストレートに口にできるのだろう。後ろが見える謎が解けた今、今度はそのことの方が不思議に思えた。
『先生!』いつもの通り、香澄に呼ばれて隣に座るとノックの音がして母親がケーキとお紅茶を持って入ってくる。(これも不思議だ!)僕はコーヒーが苦手なのだけど、この家では最初から紅茶だった。(でもコーヒーか紅茶か一度も訊かれたことがなかった。)
母親が部屋から出て行くと、香澄はケーキをフォークで口に運びながら、ようやくこの間のことを話題に出す。
『プラネタリウム、もったいなかったなぁ~』
「前の晩は遅かったの?」
『うん、っていうか、明日先生と会おうと決めてから全然眠れなかったの・・。』
「でも、約束していたわけじゃないから、会えるかどうかも判らなかっただろう?」
『うん、でも会えるって信じてた。』
「それで会ったら、眠っちゃったんだ。」
『そう。先生の顔を見たらね、安心しちゃったんだと思う。』
香澄は唇に付いたクリームを舌でペロッと舐めながら言ったが、二人の秘密を持ってしまった所為か、それが何だか妙にエロい感じがした。
香澄とそういう関係になったからといって、会うたびにセックスをしていたわけではない。なんと言っても彼女は受験生だったし、僕は香澄の受験の妨げになるようなことはしたくなかった。
2015/04/11
結局僕たちはまたシャワーを浴びて、ベッドに横になると猛烈な睡魔が襲ってくる。どれだけ眠ったのかわからなかったが、目を覚ますと香澄の顔が目の前にあった。彼女の大きな瞳が僕をずっと見つめている。
「あっ、寝ちゃった?」
『うん、今日の先生の顔を覚えておきたくてずっと見ていたの。』
「痛かったろ。我慢できなくて、ゴメン。」
『ううん、素敵だったよ。こんな素敵なロストバージンって、そうそうないんじゃないかな。』
香澄が言うほど素敵だったとは、初めての僕でも到底そうは思えない。でも、香澄の優しさには感謝していた。ホテルを出ると小雨が降っている。『折り畳み傘を持っているんだけど、私、傘を濡らすの好きじゃないんだ。先生、走ろう。』そう言うと香澄は駅に向かって僕の前を走り出した。
小鹿のようにダッシュをする香澄のあとを追いながら、彼女が少し蟹股気味になっているのを見て僕は思わず笑ってしまう。年下らしく子供っぽいところと、年下なのに大人っぽいところがあって、高校生というのは微妙で面白い存在だと思った。
駅に着いた時、香澄は肩で息をしていたが疲れた様子はない。ハンカチを取り出して、香澄の顔を拭いてやると、『先生、ありがとう。』と言いながら、香澄もハンカチを取り出して僕の顔を拭いた。「僕たち、お互いに何をやっているんだろう?・・・」笑いながらそう言
うと、香澄も笑いだして言った。
『そうだね、でも、先生の顔をもう少し触っていたいの。』
香澄は少し背伸びをして僕の顔を引き寄せると唇にチュッとキスをする。
『先生、またね。バイバイ。』
小さく胸の前で小さく手を振ると香澄は駅の改札に向かって行った。
そんな香澄の後姿を僕はいつまでも見送っていたが、香澄は一度も振り返らなかった。
『バイバイをした後に振り返るのはね、今生のお別れの時だけなんだって・・・。』
いつだったか香澄が僕にそう話していたのを思い出した。
次に香澄の家を訪問した時、香澄はいつも通り。母親の前では品行方正な態度とは言えなかったが、二人きりになるとデートをしたときの香澄がそこにいた。部屋に入ると香澄は自習を始める。
僕もいつもの通りにマンガを読み始めたのだけど、香澄のことが気になってチラチラ見ていたら、香澄が背中を向けたまま僕に言った。
『先生にそんなに見つめられたら、私、穴が開いちゃうよ!』
「えっ?どうしてわかるの?」
『だって私、後ろにも目がついているだもん。』
どう考えても不思議だった。香澄は決して僕の方を振り返っていなかったので、見ていたことを照れくさく思うより、驚きの方が勝ってしまう。
僕が思わず立ち上がって香澄の肩越しに机の上を覗いてみたら、小さな手鏡が置いてあって、香澄はそれを隠そうともしなかった。
『ねっ!先生、マジで驚いていたでしょ?』
悪戯っぽく笑った香澄が振り返って言った。何だか極まりが悪くて、苦笑いをしていると再び香澄が口を開いた。
『私のことを見てくれていて嬉しいよ。』
この子はどうしてこんなに自分の感情をストレートに口にできるのだろう。後ろが見える謎が解けた今、今度はそのことの方が不思議に思えた。
『先生!』いつもの通り、香澄に呼ばれて隣に座るとノックの音がして母親がケーキとお紅茶を持って入ってくる。(これも不思議だ!)僕はコーヒーが苦手なのだけど、この家では最初から紅茶だった。(でもコーヒーか紅茶か一度も訊かれたことがなかった。)
母親が部屋から出て行くと、香澄はケーキをフォークで口に運びながら、ようやくこの間のことを話題に出す。
『プラネタリウム、もったいなかったなぁ~』
「前の晩は遅かったの?」
『うん、っていうか、明日先生と会おうと決めてから全然眠れなかったの・・。』
「でも、約束していたわけじゃないから、会えるかどうかも判らなかっただろう?」
『うん、でも会えるって信じてた。』
「それで会ったら、眠っちゃったんだ。」
『そう。先生の顔を見たらね、安心しちゃったんだと思う。』
香澄は唇に付いたクリームを舌でペロッと舐めながら言ったが、二人の秘密を持ってしまった所為か、それが何だか妙にエロい感じがした。
香澄とそういう関係になったからといって、会うたびにセックスをしていたわけではない。なんと言っても彼女は受験生だったし、僕は香澄の受験の妨げになるようなことはしたくなかった。
2015/04/11
中15〖崩壊の予感〗第2回
中15〖崩壊の予感〗第2回
私は知人に頼んでそれとなく長谷川のことを調べてもらった。 柔道の国体にまで出た経験があり、とにかく身体がでかく強面の反面、支持者には面倒見のよく仕事も出来るらしい。知人は声を潜めて「しかし、女遊びが派手らしい! 愛人もいるようだ! それとアソコが凄いらしい!奥さんにも何度かバレたようだが、奥さんもアソコから離れられないとの噂だ!」
報告を聞きながら、どす黒い渦が私の下半身から沸き起こるのを覚えていた。逞しく噂までになるペニスを持つ男!長谷川と白く透けるような肌を持つスレンダーな小百合との絡みを妄想しては実際は何事もなく2カ月過ぎた頃、小百合からの一言が大きく状況を変えることとなる。
『ねぇ~あなた!来月の異動の謝恩会に長谷川さんも来るみたいよ!』
「は 長谷川が・・・。」
私は以前の妄想が一気に甦ってきた。小百合に気づかれないように冷静に
「そうか・・また誘われたらどうする?」
『そうね~遊んじゃおかしら・・あの人タイプだから!』
と悪戯っぽく目を輝かす妻の小百合。
「だ、抱かれたいのか?・・」
私の真剣な言葉に慌てて
『冗談よ!知られたら困るもん!』
「バレなきゃいいのかい?」
『・・・違うよ、やっぱり無理!知っている人とは・・・。』
「議員だから安全だと思うけどなぁ~!チャンスがあれば誘いに乗れよ!」
妄想したら、もう止まらなかった。夜ごと小百合に長谷川との激しいセックスを想像する。
「あいつ、凄いらしいぞ!噂によると一度やられた女は狂うみたいだぞ!小百合も女として知らない喜びを味わえるかも・・。」
『いゃ~ん・・想像したら疼いてしまう~!』
「だろう・・その気になったら付き合ってやれよ!」
『でも・・・もし・・もしもよ!誘われても普通の飲み会で終わるかもよ・・。』
「それは小百合が静かな処で飲みたいと言えば・・男にはすぐわかる!」
『貴方!私が彼とそうなっても大丈夫なの?』
「その代わりにメールでなるべく状況を随時知らせることと、レコーダーをバッグに入れて録音頼むよ!」
『いやだ~!なんかリアル~!私が抱かれても嫌いにならないでね・・!』
「心配するな!ひと時の夢をみるだけと思えよ!」
2015/04/12
私は知人に頼んでそれとなく長谷川のことを調べてもらった。 柔道の国体にまで出た経験があり、とにかく身体がでかく強面の反面、支持者には面倒見のよく仕事も出来るらしい。知人は声を潜めて「しかし、女遊びが派手らしい! 愛人もいるようだ! それとアソコが凄いらしい!奥さんにも何度かバレたようだが、奥さんもアソコから離れられないとの噂だ!」
報告を聞きながら、どす黒い渦が私の下半身から沸き起こるのを覚えていた。逞しく噂までになるペニスを持つ男!長谷川と白く透けるような肌を持つスレンダーな小百合との絡みを妄想しては実際は何事もなく2カ月過ぎた頃、小百合からの一言が大きく状況を変えることとなる。
『ねぇ~あなた!来月の異動の謝恩会に長谷川さんも来るみたいよ!』
「は 長谷川が・・・。」
私は以前の妄想が一気に甦ってきた。小百合に気づかれないように冷静に
「そうか・・また誘われたらどうする?」
『そうね~遊んじゃおかしら・・あの人タイプだから!』
と悪戯っぽく目を輝かす妻の小百合。
「だ、抱かれたいのか?・・」
私の真剣な言葉に慌てて
『冗談よ!知られたら困るもん!』
「バレなきゃいいのかい?」
『・・・違うよ、やっぱり無理!知っている人とは・・・。』
「議員だから安全だと思うけどなぁ~!チャンスがあれば誘いに乗れよ!」
妄想したら、もう止まらなかった。夜ごと小百合に長谷川との激しいセックスを想像する。
「あいつ、凄いらしいぞ!噂によると一度やられた女は狂うみたいだぞ!小百合も女として知らない喜びを味わえるかも・・。」
『いゃ~ん・・想像したら疼いてしまう~!』
「だろう・・その気になったら付き合ってやれよ!」
『でも・・・もし・・もしもよ!誘われても普通の飲み会で終わるかもよ・・。』
「それは小百合が静かな処で飲みたいと言えば・・男にはすぐわかる!」
『貴方!私が彼とそうなっても大丈夫なの?』
「その代わりにメールでなるべく状況を随時知らせることと、レコーダーをバッグに入れて録音頼むよ!」
『いやだ~!なんかリアル~!私が抱かれても嫌いにならないでね・・!』
「心配するな!ひと時の夢をみるだけと思えよ!」
2015/04/12
中16〖これでいいのか?〗第1話
中16〖これでいいのか?〗第1話
(原題:果たして良かったのか 投稿者:苦悩する寝取られ願望夫 投稿日:2010/03/08)
私(吉永和彦)32歳、妻(茉利奈)28歳、結婚5年目セックスレス4年目夫婦です。結婚早々にセックスレスになったのには、特別な理由はありません。元々淡白な私が“寝取られ願望”を持つ為、通常のセックスを、妻とはしたいと思えないだけのことでした。付き合い当初を考えると茉利奈は性に関して積極的な方ですから気の毒なことをしているとは思います。
元々私は“寝取られ願望”を自認してはいましたが、妻の性格を考えると実行出来るなんて思いもしませんでした。私自身願望はあくまで心の願望と自制していた部分もあります。しかし年齢と共に益々その願望は強くなっていくばかり・・・。
最近は冗談めかしてわざと自分の性癖を妻に聞かせたりするようになってきました。ある日取引先と飲んで帰り、酔いも手伝いその話題を茉利奈にしてみました。ただでさえ酔っている夫に、そんな話をされ茉利奈はうんざり顔ですが、酔っぱらっている私はお構いなしです。
「なあ茉利奈、もしもだよ?もしも俺以外の男に抱かれるならどんな人が良い?」と私。
『またそんな馬鹿なこと、どんな人でも嫌です。』と妻は呆れ顔です。
「やっぱり知らない人間の方がまだ良いよな?例えばネットで募集とかさ・・。」私は茉利奈の返事を無視する。
『やだやだ、そんなの絶対気持ち悪いし怖いし無理っ!』本気の拒絶反応を見せる妻
「そうなの?じゃあ知り合いのが良い?植村なんかどう?細田は?」と私が友人の名前を次々と挙げていく。
『無理・・・。無理・・・。絶対嫌・・・。』と茉利奈は断固拒否です。しかしこの時、一人の友人松野の名前には拒絶反応が他に比べるとやや弱い気がしました。酔っていますし、確信出来るほどのものではありません。それでも私には、僅かに希望の光が見えた気がしてしまい一人で勝手に舞い上がっていました。それから妻には秘密で作戦実行です。
私の友人松野文也。彼とは私が小学生からの付き合いで一番の親友です。妻の茉利奈とも親しく、夫の友人として好感を持っていることは分かっています。松野は昨年、亡くなった父親の遺産を元手に起業したばかりです。孝行息子でしたから、〔親父が残してくれたものを台無しには出来ない。〕と必死に毎晩遅くまで働いていました。
そんな彼に私も小さいながらも企業家の先輩としてアドバイスをしたり、相談を受けたりとしょっちゅう会っていました。そこで私は思いついた。それは、彼が大げさではなくモデルの様な美人の彼女はいるものの独身一人暮らしで、私はそんな彼に、「毎晩遅いし飯もろくに食べないんじゃ体を壊す。うちで飯を食えよ。」と声をかけた。
松野は〔帰る時間もばらばらだしそんな迷惑なこと(主に妻に対して)は出来ない。〕と拒否しますが、帰って妻の茉利奈に相談すると賛成してくれる。妻も松野の頑張りは知っていましたし、『早く軌道に乗ると良いね。』といつも話していました。松野も妻から誘われると、〔じゃあ・・・。甘えます。〕と承諾します。
私は妻の茉利奈にも友人松野にも話すことなく、《毎晩の様に会っていれば男と女だから、いつかなにかあるかも知れない》と期待していました。何も無かったら無かったで、親友のことは応援したかったのでそれはそれで良いかといった感じです。
2015/04/13
(原題:果たして良かったのか 投稿者:苦悩する寝取られ願望夫 投稿日:2010/03/08)
私(吉永和彦)32歳、妻(茉利奈)28歳、結婚5年目セックスレス4年目夫婦です。結婚早々にセックスレスになったのには、特別な理由はありません。元々淡白な私が“寝取られ願望”を持つ為、通常のセックスを、妻とはしたいと思えないだけのことでした。付き合い当初を考えると茉利奈は性に関して積極的な方ですから気の毒なことをしているとは思います。
元々私は“寝取られ願望”を自認してはいましたが、妻の性格を考えると実行出来るなんて思いもしませんでした。私自身願望はあくまで心の願望と自制していた部分もあります。しかし年齢と共に益々その願望は強くなっていくばかり・・・。
最近は冗談めかしてわざと自分の性癖を妻に聞かせたりするようになってきました。ある日取引先と飲んで帰り、酔いも手伝いその話題を茉利奈にしてみました。ただでさえ酔っている夫に、そんな話をされ茉利奈はうんざり顔ですが、酔っぱらっている私はお構いなしです。
「なあ茉利奈、もしもだよ?もしも俺以外の男に抱かれるならどんな人が良い?」と私。
『またそんな馬鹿なこと、どんな人でも嫌です。』と妻は呆れ顔です。
「やっぱり知らない人間の方がまだ良いよな?例えばネットで募集とかさ・・。」私は茉利奈の返事を無視する。
『やだやだ、そんなの絶対気持ち悪いし怖いし無理っ!』本気の拒絶反応を見せる妻
「そうなの?じゃあ知り合いのが良い?植村なんかどう?細田は?」と私が友人の名前を次々と挙げていく。
『無理・・・。無理・・・。絶対嫌・・・。』と茉利奈は断固拒否です。しかしこの時、一人の友人松野の名前には拒絶反応が他に比べるとやや弱い気がしました。酔っていますし、確信出来るほどのものではありません。それでも私には、僅かに希望の光が見えた気がしてしまい一人で勝手に舞い上がっていました。それから妻には秘密で作戦実行です。
私の友人松野文也。彼とは私が小学生からの付き合いで一番の親友です。妻の茉利奈とも親しく、夫の友人として好感を持っていることは分かっています。松野は昨年、亡くなった父親の遺産を元手に起業したばかりです。孝行息子でしたから、〔親父が残してくれたものを台無しには出来ない。〕と必死に毎晩遅くまで働いていました。
そんな彼に私も小さいながらも企業家の先輩としてアドバイスをしたり、相談を受けたりとしょっちゅう会っていました。そこで私は思いついた。それは、彼が大げさではなくモデルの様な美人の彼女はいるものの独身一人暮らしで、私はそんな彼に、「毎晩遅いし飯もろくに食べないんじゃ体を壊す。うちで飯を食えよ。」と声をかけた。
松野は〔帰る時間もばらばらだしそんな迷惑なこと(主に妻に対して)は出来ない。〕と拒否しますが、帰って妻の茉利奈に相談すると賛成してくれる。妻も松野の頑張りは知っていましたし、『早く軌道に乗ると良いね。』といつも話していました。松野も妻から誘われると、〔じゃあ・・・。甘えます。〕と承諾します。
私は妻の茉利奈にも友人松野にも話すことなく、《毎晩の様に会っていれば男と女だから、いつかなにかあるかも知れない》と期待していました。何も無かったら無かったで、親友のことは応援したかったのでそれはそれで良いかといった感じです。
2015/04/13
中9〖妻の写真集〗 Vol.8
中9〖妻の写真集〗 Vol.8
「ご夫婦を目の前にして言いづらいけど、美佳さんの女性としての誇りが詰まっているような写真ですね。」
私は写真集を見た率直な感想を口にしました。
《うれしいー、やっぱり修平さんだわ。言う事に品があるもん。あんたとは全然違う。》
美佳さんはそう言うと満さんに肘鉄(ひじてつ)をして、すぐに杏璃(あんり)に向き直った。
《ねえ、撮影はいつなの?》
『今度の土曜日・・・。』
《修平さんも一緒に行くんでしょ?》
今度は私に向き尋ねてくる。
「うん・・・。」
《ねえ、私も行っていいかな?》
『えっ、美佳も?』
《だって杏璃なら私よりもずっと美人だから、見てみたいじゃない。》
焼酎をもう3杯も飲んでいる美佳さんは少し酔っているようです。
「いいんじゃないか、だって先生も他に見学者がいればもっと綺麗な写真が撮れるって言ってたしな。」
美佳さんの裸の写真を見たばかりの私は、酔いなどほとんど吹き飛んでいました。
《そんな事言ってたんだ、やっぱりあの先生ただものじゃないわ。》
口調もだらしなくなった美佳さんは、写真集の顔とは別人のような酔いどれ女に変貌しています。
〚おいおい、いいなあ、俺も仲間に入れてくれよ。〛
美佳さんの話に割って入ってきた満さんも、見てみれば充分に酔いが回っているようでした。
《ねえ杏璃、うちの旦那も一緒に連れてってもいい?》
『えっ!そ、そんな!・・・』
《修平さんだって私の裸を見たんだから、満にも見せてあげてもいいんじゃない?》
『無理!無理!そんなの・・・。』
なんだか食事会がだんだん乱れていくようでした。美佳さん夫婦だけが、気持ちよく酒に酔い、私たち夫婦はそれに反して冷めているような感じがしていました。私を除く3人の声がだんだん反響するように聞こえだし、私自身も酒の毒が体中を駆け巡るような感覚になっていきます。
結局妻の杏璃は、撮影時に満さんの同席をはっきりと許可したわけではなかったのですが、その場では今度の土曜日の撮影に、4人が行く事になってしたようです。あいまいにしたまま、その夜の私たちの食事会は終わることになりました。
2015/04/14
「ご夫婦を目の前にして言いづらいけど、美佳さんの女性としての誇りが詰まっているような写真ですね。」
私は写真集を見た率直な感想を口にしました。
《うれしいー、やっぱり修平さんだわ。言う事に品があるもん。あんたとは全然違う。》
美佳さんはそう言うと満さんに肘鉄(ひじてつ)をして、すぐに杏璃(あんり)に向き直った。
《ねえ、撮影はいつなの?》
『今度の土曜日・・・。』
《修平さんも一緒に行くんでしょ?》
今度は私に向き尋ねてくる。
「うん・・・。」
《ねえ、私も行っていいかな?》
『えっ、美佳も?』
《だって杏璃なら私よりもずっと美人だから、見てみたいじゃない。》
焼酎をもう3杯も飲んでいる美佳さんは少し酔っているようです。
「いいんじゃないか、だって先生も他に見学者がいればもっと綺麗な写真が撮れるって言ってたしな。」
美佳さんの裸の写真を見たばかりの私は、酔いなどほとんど吹き飛んでいました。
《そんな事言ってたんだ、やっぱりあの先生ただものじゃないわ。》
口調もだらしなくなった美佳さんは、写真集の顔とは別人のような酔いどれ女に変貌しています。
〚おいおい、いいなあ、俺も仲間に入れてくれよ。〛
美佳さんの話に割って入ってきた満さんも、見てみれば充分に酔いが回っているようでした。
《ねえ杏璃、うちの旦那も一緒に連れてってもいい?》
『えっ!そ、そんな!・・・』
《修平さんだって私の裸を見たんだから、満にも見せてあげてもいいんじゃない?》
『無理!無理!そんなの・・・。』
なんだか食事会がだんだん乱れていくようでした。美佳さん夫婦だけが、気持ちよく酒に酔い、私たち夫婦はそれに反して冷めているような感じがしていました。私を除く3人の声がだんだん反響するように聞こえだし、私自身も酒の毒が体中を駆け巡るような感覚になっていきます。
結局妻の杏璃は、撮影時に満さんの同席をはっきりと許可したわけではなかったのですが、その場では今度の土曜日の撮影に、4人が行く事になってしたようです。あいまいにしたまま、その夜の私たちの食事会は終わることになりました。
2015/04/14
中14〖恋に恋した妻〗Part3
中14〖恋に恋した妻〗Part3
しかしそれから1か月くらい経っただろうか、事態はいきなり急転する。事の発端は、妻の咲希(さき)から哲平に≪相談したいことがある。≫とメールを送ったことだ。
哲平は返信する前に、僕に律儀に報告してくれた。
〔どうしましょう?〕
「とりあえず何の相談か聞いてみてくれ。」
その後の咲希の返信は、“僕の浮気を疑う”ものだった。もちろん身に覚えはない。咲希以外の女性に興味がないほど、愛している・・・。《なのに自分以外の男としてる咲希が見たいとか》、我ながら頭おかしいとも思う。
「一回会って話聞いてあげてよ。今度僕出張で家空けるからさ。」
〔了解です。弁解しといたら良いんですよね?〕
「明らかな誤解ならな。というか完全に誤解だけど。もしあれだったら、相談ついでに押し倒してもいいぞ!」
〔まだそんなこと言ってるんすか?〕
この時も、冗談っぽく軽口を叩き合っていた。
咲希の相談メールから半月後、僕が出張に行くのと合わせ、哲平は咲希と直接会って相談を受ける約束を取り付けていた。玄関で僕を見送る咲希の様子はいつもと変わらない。僕の浮気を疑っている様子も感じられない。だから何の心配もせずに家を出た。
その日の夜、哲平からメールが届く。≪やばいっす。何かやれそうな雰囲気なんすけど、どうしましょ?マジでいいんすか?≫僕はその文面に一瞬目を疑った。一呼吸置いて《これはドッキリだ》と思った。いくらなんでも脈絡が無さすぎる。《なんで突然に?》
ひとしきりビックリすると、気がつけば僕は涙目になっていて、さらに勃起していた。≪良いけど。でも咲希が嫌がることは絶対するなよ。あと報告はすぐにしろ!≫と返信する。すぐに哲平が≪わかりました。多分やれると思います。≫と返してきた。
出張先のホテルで、何も状況がわからず、ただ焦りだけが募る。しかし、その焦燥感は、僕の勃起をさらに促進して、哲平に抱かれる咲希を想像して抜いた。《今頃やっているのだろうか。本当に?》そう思うと、いてもたってもいられず、部屋の中をうろうろと歩き回って、気づけばまた勃起をしていた。
そして1時間ほどして、携帯が鳴る。メールの着信音です。慌てて電話を取った。
≪すいません、しちゃいました。しばらくしたら電話します。≫
「ああ・・。」と勝手に声が漏れて、携帯片手にその短い文を何度も読み返しながらオナニーをする。射精をしてしまうと脱力感が半端無かった。床に飛び散った精液を片づける気にもなれず、ベッドに倒れこんで哲平の連絡を待つ。自然に涙が零(こぼ)れた。《馬鹿な事しちゃったな》っていう凄まじい後悔と同時に、また勃起しそうな興奮を感じた。
2015/04/14
しかしそれから1か月くらい経っただろうか、事態はいきなり急転する。事の発端は、妻の咲希(さき)から哲平に≪相談したいことがある。≫とメールを送ったことだ。
哲平は返信する前に、僕に律儀に報告してくれた。
〔どうしましょう?〕
「とりあえず何の相談か聞いてみてくれ。」
その後の咲希の返信は、“僕の浮気を疑う”ものだった。もちろん身に覚えはない。咲希以外の女性に興味がないほど、愛している・・・。《なのに自分以外の男としてる咲希が見たいとか》、我ながら頭おかしいとも思う。
「一回会って話聞いてあげてよ。今度僕出張で家空けるからさ。」
〔了解です。弁解しといたら良いんですよね?〕
「明らかな誤解ならな。というか完全に誤解だけど。もしあれだったら、相談ついでに押し倒してもいいぞ!」
〔まだそんなこと言ってるんすか?〕
この時も、冗談っぽく軽口を叩き合っていた。
咲希の相談メールから半月後、僕が出張に行くのと合わせ、哲平は咲希と直接会って相談を受ける約束を取り付けていた。玄関で僕を見送る咲希の様子はいつもと変わらない。僕の浮気を疑っている様子も感じられない。だから何の心配もせずに家を出た。
その日の夜、哲平からメールが届く。≪やばいっす。何かやれそうな雰囲気なんすけど、どうしましょ?マジでいいんすか?≫僕はその文面に一瞬目を疑った。一呼吸置いて《これはドッキリだ》と思った。いくらなんでも脈絡が無さすぎる。《なんで突然に?》
ひとしきりビックリすると、気がつけば僕は涙目になっていて、さらに勃起していた。≪良いけど。でも咲希が嫌がることは絶対するなよ。あと報告はすぐにしろ!≫と返信する。すぐに哲平が≪わかりました。多分やれると思います。≫と返してきた。
出張先のホテルで、何も状況がわからず、ただ焦りだけが募る。しかし、その焦燥感は、僕の勃起をさらに促進して、哲平に抱かれる咲希を想像して抜いた。《今頃やっているのだろうか。本当に?》そう思うと、いてもたってもいられず、部屋の中をうろうろと歩き回って、気づけばまた勃起をしていた。
そして1時間ほどして、携帯が鳴る。メールの着信音です。慌てて電話を取った。
≪すいません、しちゃいました。しばらくしたら電話します。≫
「ああ・・。」と勝手に声が漏れて、携帯片手にその短い文を何度も読み返しながらオナニーをする。射精をしてしまうと脱力感が半端無かった。床に飛び散った精液を片づける気にもなれず、ベッドに倒れこんで哲平の連絡を待つ。自然に涙が零(こぼ)れた。《馬鹿な事しちゃったな》っていう凄まじい後悔と同時に、また勃起しそうな興奮を感じた。
2015/04/14
中10〚新しい夫婦の形〛2章第2話 9
中10〚新しい夫婦の形〛2章第2話 9
いよいよ出張の日の朝になる。イベントは土日だが、現地入りは金曜日の夜で前泊となる。また最終日の日曜は打ち上げがあるとのことで、結局今回は3泊4日の出張だった。
『じゃあ今日からしばらくいないけど、あまり飲みすぎないでね。』
金曜日の朝、妻の希美(のぞみ)は出かける支度を終えた後に僕にそう言った。
その日は淡いクリーム色のスーツを着ていた。普段の希美はパンツスタイルで出勤することが多いが、プレゼンなどで社外の人間の前に立つ場合などはスカートを穿く。スカート丈も品を損なわない程度に短く、妻のほっそりとした足が魅力的に見える。夫である僕がそう思うのだから、他の男性たちもたまに見る妻のスカート姿を楽しみにしているに違いないだろう。と僕は思った。
《不貞行為をするなら、移動日で仕事のない今日か?・・・それとも最終日の打ち上げ後か?・・・いや、怪しまれないように土曜の深夜とか・・・・》僕は妻の姿を見ながらそんなことを考えていた。その日の夜に須藤君からメールで報告があった。
≪お疲れ様です。初日の報告をします。午後7時にホテルに到着しチェックインしました。部屋は男性陣が5階で百瀬さんだけ8階です。ホテル1階の中華レストランで食事をして9時には解散しました。百瀬さんにも他の男性陣にもあやしいところはありませんでした!(^^)!≫
メールが来たのが9時15分、まだまだ夜はこれからだ。
≪ありがとう。引き続き何か不思議な行動があれば教えてください。≫
とりあえず、引き続き監視をしてもらうように返信をする。
次の日も午後9時過ぎに須藤からメールが来た。
≪お疲れ様です。今日はイベントの初日です。みんなとても緊張しましたが、なんとかクライアントの評判は得られたと感触があります。また、百瀬さんのプレゼンもいつも通り冴えていました。怪しい行動などありませんでした!(^^)!≫
結局最終日も夜の10時前に同じようなメールが須藤から届いた。《こいつは監視するっていう意味がわかっているのか?》僕は須藤君に監視役を頼んだことをとても後悔した。はじめから自分が行けばよかったと。《こうしているうちにも希美は二人の男にかわるがわるやられているのでは?》
頭の中から希美と二人の男との情事の姿が離れないでいた。結局今回の妻の出張も僕は何も出来ず、この休みは家で一人悶々と過ごすだけで終わってしまった。
次の日の月曜日は外回りの営業もなく、僕は朝から営業所で内勤だった。昼過ぎに希美からメールが来た。
≪今東京に着いたよ。一度会社に寄ってから今日は帰るわ。≫
土日に仕事があったので、今日は休みなのだ。
《出張した連中は今日は移動だけでお休みか・・・はっ・・・やるなら今日これから出来るじゃないか!・・・そ、そうだ、家になど帰らず今からホテルに行くのじゃないか?・・・会社に行くふりをしてそのままラブホテルに行ってるんじゃ?!・・・》
僕はそう思うと居ても立ってもいられなくなった。とてもデスクに座って仕事などしていられる心境ではなくなる。僕は「気分がすぐれないので。」と言って会社を早退することにした。
《今やっているのか?・・・どこでだ?・・・どこのホテルなんだ!・・・》
頭の中では希美が同僚たちに激しく突かれている。焦っても東京にいくつもあるホテルを探し出すなんて到底不可能だ。僕は希美が本当に家に帰ったのかを確かめるために自宅へ向かった。家に着くと妻はシャワーを浴びた後らしく髪を乾かしていた。
《同僚と寝た痕跡を流すためにこんな時間にシャワーを浴びたのか?》
その時の僕の形相にびっくりして妻が尋ねてくる。
『あなた・・・どうしたの?こんな時間に?・・・仕事は?』
「仕事どころじゃないんだよ!!・・・君が出張のたびに同僚に抱かれていると思うと!!」
僕はいつの間にか大きな声でそう叫んでいた。
2015/04/15
いよいよ出張の日の朝になる。イベントは土日だが、現地入りは金曜日の夜で前泊となる。また最終日の日曜は打ち上げがあるとのことで、結局今回は3泊4日の出張だった。
『じゃあ今日からしばらくいないけど、あまり飲みすぎないでね。』
金曜日の朝、妻の希美(のぞみ)は出かける支度を終えた後に僕にそう言った。
その日は淡いクリーム色のスーツを着ていた。普段の希美はパンツスタイルで出勤することが多いが、プレゼンなどで社外の人間の前に立つ場合などはスカートを穿く。スカート丈も品を損なわない程度に短く、妻のほっそりとした足が魅力的に見える。夫である僕がそう思うのだから、他の男性たちもたまに見る妻のスカート姿を楽しみにしているに違いないだろう。と僕は思った。
《不貞行為をするなら、移動日で仕事のない今日か?・・・それとも最終日の打ち上げ後か?・・・いや、怪しまれないように土曜の深夜とか・・・・》僕は妻の姿を見ながらそんなことを考えていた。その日の夜に須藤君からメールで報告があった。
≪お疲れ様です。初日の報告をします。午後7時にホテルに到着しチェックインしました。部屋は男性陣が5階で百瀬さんだけ8階です。ホテル1階の中華レストランで食事をして9時には解散しました。百瀬さんにも他の男性陣にもあやしいところはありませんでした!(^^)!≫
メールが来たのが9時15分、まだまだ夜はこれからだ。
≪ありがとう。引き続き何か不思議な行動があれば教えてください。≫
とりあえず、引き続き監視をしてもらうように返信をする。
次の日も午後9時過ぎに須藤からメールが来た。
≪お疲れ様です。今日はイベントの初日です。みんなとても緊張しましたが、なんとかクライアントの評判は得られたと感触があります。また、百瀬さんのプレゼンもいつも通り冴えていました。怪しい行動などありませんでした!(^^)!≫
結局最終日も夜の10時前に同じようなメールが須藤から届いた。《こいつは監視するっていう意味がわかっているのか?》僕は須藤君に監視役を頼んだことをとても後悔した。はじめから自分が行けばよかったと。《こうしているうちにも希美は二人の男にかわるがわるやられているのでは?》
頭の中から希美と二人の男との情事の姿が離れないでいた。結局今回の妻の出張も僕は何も出来ず、この休みは家で一人悶々と過ごすだけで終わってしまった。
次の日の月曜日は外回りの営業もなく、僕は朝から営業所で内勤だった。昼過ぎに希美からメールが来た。
≪今東京に着いたよ。一度会社に寄ってから今日は帰るわ。≫
土日に仕事があったので、今日は休みなのだ。
《出張した連中は今日は移動だけでお休みか・・・はっ・・・やるなら今日これから出来るじゃないか!・・・そ、そうだ、家になど帰らず今からホテルに行くのじゃないか?・・・会社に行くふりをしてそのままラブホテルに行ってるんじゃ?!・・・》
僕はそう思うと居ても立ってもいられなくなった。とてもデスクに座って仕事などしていられる心境ではなくなる。僕は「気分がすぐれないので。」と言って会社を早退することにした。
《今やっているのか?・・・どこでだ?・・・どこのホテルなんだ!・・・》
頭の中では希美が同僚たちに激しく突かれている。焦っても東京にいくつもあるホテルを探し出すなんて到底不可能だ。僕は希美が本当に家に帰ったのかを確かめるために自宅へ向かった。家に着くと妻はシャワーを浴びた後らしく髪を乾かしていた。
《同僚と寝た痕跡を流すためにこんな時間にシャワーを浴びたのか?》
その時の僕の形相にびっくりして妻が尋ねてくる。
『あなた・・・どうしたの?こんな時間に?・・・仕事は?』
「仕事どころじゃないんだよ!!・・・君が出張のたびに同僚に抱かれていると思うと!!」
僕はいつの間にか大きな声でそう叫んでいた。
2015/04/15
中11 〖家庭教師の誤算 第10回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第10回〗
だから、香澄(かすみ)と二人きりになっても彼女は自習を続け、僕はマンガや雑誌を読ませてもらって、お茶を飲みながら雑談をしては帰っていった。けれど、そんな雑談の中で香澄は少しずつ自分のことを話してくれるようになった。
「香澄ちゃん、ホントは勉強できるんだよね?」
香澄は謙遜もせずに、はっきりと頷いて見せる。
「どうして、出来ないふりをしているの?」
『だって、親に変に期待をさせない方がいいでしょう?』
「えっ、どういうこと?」
『だって、勉強したいって思ったことないし、いつまでもできるとも思っていないから。』
おかしな理屈だと思ったが、もっと訊ねたいことがあった。
「最初に会った時、香澄ちゃん、すごい不良少女のフリをしていたよね。」
香澄はこれにも頷く。
「どっちが本当の香澄ちゃんなの?」
『どっちって?』
「あの時の香澄ちゃんと今の香澄ちゃん。」
『ああ、それはどっちもだよ。』(不思議系少女ダナ・・・)
「どういうこと?」
『先生、問題解いていないのに、質問多いよ。』
香澄はそう言って、悪戯っぽく笑うと話をはぐらかす。僕が困った顔をすると、香澄は『いいけどね。』と呟いて言葉を継いだ。
『どっちかというと今の私だけど、ちょっと先生の反応を見たかったんだ。』
「僕を試したってこと?」
『試したわけじゃないけど、先生のリアクションが見たかったの。』
「どうして?」
『どうしてって・・・。』
香澄は更に何かを言いかけたが、思い直したようにこう言った。
『ナイショ。』
しばらく沈黙が流れて、香澄は自習を続けている。
『ほんとはね・・。』
香澄の声で読んでいた雑誌から目を上げると、香澄は僕に背中を向けたまま続けた。
『最初は悪い印象で、だんだん印象が良くなって行ったら、少しは先生が私に興味を持ってくれるかなって・・・。』
変わった娘であることはわかっていたが、かなり屈折しているように思えた。しかし、香澄の思惑通りに、僕の香澄に対する気持ちは加速度的に高まっていく。
「でも、人は第一印象が大事だって言うよ。」
『うん、でも普通にしていたら先生が振り向いてくれるわけないモン。』
僕は嬉しくて、香澄の背後に立つと両手を香澄の頭にやって旋毛の所に軽くキスをした。シャンプーのいい香りが僕の鼻腔をくすぐった。
《・・・あれ?でも、あの時初めて会ったのに、何でそんな対策してたんだ?家庭教師なら誰でも良かったのか?》そう疑問が湧いたけど、しばらくしたら忘れてしまう。それからの僕たちはストイックなほどにプラトニックだった。それでも、たまに帰り際に香澄が抱きついてくることがあって、そのときは熱いキスを交わしたりしたけど、それだけだった。
2015/04/16
だから、香澄(かすみ)と二人きりになっても彼女は自習を続け、僕はマンガや雑誌を読ませてもらって、お茶を飲みながら雑談をしては帰っていった。けれど、そんな雑談の中で香澄は少しずつ自分のことを話してくれるようになった。
「香澄ちゃん、ホントは勉強できるんだよね?」
香澄は謙遜もせずに、はっきりと頷いて見せる。
「どうして、出来ないふりをしているの?」
『だって、親に変に期待をさせない方がいいでしょう?』
「えっ、どういうこと?」
『だって、勉強したいって思ったことないし、いつまでもできるとも思っていないから。』
おかしな理屈だと思ったが、もっと訊ねたいことがあった。
「最初に会った時、香澄ちゃん、すごい不良少女のフリをしていたよね。」
香澄はこれにも頷く。
「どっちが本当の香澄ちゃんなの?」
『どっちって?』
「あの時の香澄ちゃんと今の香澄ちゃん。」
『ああ、それはどっちもだよ。』(不思議系少女ダナ・・・)
「どういうこと?」
『先生、問題解いていないのに、質問多いよ。』
香澄はそう言って、悪戯っぽく笑うと話をはぐらかす。僕が困った顔をすると、香澄は『いいけどね。』と呟いて言葉を継いだ。
『どっちかというと今の私だけど、ちょっと先生の反応を見たかったんだ。』
「僕を試したってこと?」
『試したわけじゃないけど、先生のリアクションが見たかったの。』
「どうして?」
『どうしてって・・・。』
香澄は更に何かを言いかけたが、思い直したようにこう言った。
『ナイショ。』
しばらく沈黙が流れて、香澄は自習を続けている。
『ほんとはね・・。』
香澄の声で読んでいた雑誌から目を上げると、香澄は僕に背中を向けたまま続けた。
『最初は悪い印象で、だんだん印象が良くなって行ったら、少しは先生が私に興味を持ってくれるかなって・・・。』
変わった娘であることはわかっていたが、かなり屈折しているように思えた。しかし、香澄の思惑通りに、僕の香澄に対する気持ちは加速度的に高まっていく。
「でも、人は第一印象が大事だって言うよ。」
『うん、でも普通にしていたら先生が振り向いてくれるわけないモン。』
僕は嬉しくて、香澄の背後に立つと両手を香澄の頭にやって旋毛の所に軽くキスをした。シャンプーのいい香りが僕の鼻腔をくすぐった。
《・・・あれ?でも、あの時初めて会ったのに、何でそんな対策してたんだ?家庭教師なら誰でも良かったのか?》そう疑問が湧いたけど、しばらくしたら忘れてしまう。それからの僕たちはストイックなほどにプラトニックだった。それでも、たまに帰り際に香澄が抱きついてくることがあって、そのときは熱いキスを交わしたりしたけど、それだけだった。
2015/04/16
中14〖恋に恋した妻〗Part4
中14〖恋に恋した妻〗Part4
哲平から電話がかかってくる。
〔もしもし。〕
「もしもし。どうだった?今の状況は?」
〔今はもう外です。〕
「僕の家でしたのか?」
〔はい、すみません・・。〕
「いやいいよ。それで?何で急に?」
〔いやよくわからなくて・・・。ただ先輩が浮気していることは結構疑っているらしかったです。〕
「なんでだよ?まぁそれはまた今度でいいや。それで、どうだった?」
〔え?〕
「咲希だよ?」
〔いやあの・・・。その・・。〕
「頼むからはっきり言ってくれ。」
〔え・・・。まぁ、良かったです。〕
「そうか・・・。」
その言葉に何故か僕は安堵した。
「何回した?」
〔え?いや一回だけですけど・・・。〕
「で、え?あ、どうだった?」
〔何がですか?〕
正直、僕の頭は全然回らなくて、哲平も興奮していたみたいで、二人はしばらく支離滅裂な問答を繰り返していた。
「ま、まぁ、とりあえず詳しいことは帰ってから聞くわ。」
〔あ、そうですね・・。〕
「咲希の様子はどうだった?」
〔相談をしている時は結構思いつめている感じでした。〕
「やっている時は?」
〔え?あ、まぁ・・・。普通でした。〕
「普通って?声とかは?」
〔まぁ普通に出ていましたよ。でもなんていうか、いや、なんかわかんないですけど、時々ふと悲しそうっていうか・・・。〕
「そうか・・・。終わった後は?・・」
〔なんかすごく後悔しているっぽかったです。終わったらほとんど強引に追い出されました・・・。〕
哲平の電話を切ると、すぐさま僕は咲希に電話をしたが出なかった。15分後くらいに折り返し電話が鳴る。それは咲希だった。
「もしもし?」
『もしもし・・・。』
本人は必死に抑えようとしているのだろうけど、その声は明らかに少し震えていたし、あと鼻声っぽい。僕もかなり緊張していたけど、咲希のあからさまに動揺している口調を聞いて少し落ち着いた。
「お風呂かなんか?」
『あ、うん。ごめんね・・。』
普段は電話を取れなかったくらいで咲希は謝ったりなんかしない。
「そっか。なんかあった?」
『え!?あ、ううん。大丈夫だよ。』
その最初の『え!?』は、聞いている僕がハラハラするくらい咲希がビックリしていた。
「そっか。じゃあ明日帰るから・・・。」
『あ、うん。待っているね・・。』
2015/04/19
哲平から電話がかかってくる。
〔もしもし。〕
「もしもし。どうだった?今の状況は?」
〔今はもう外です。〕
「僕の家でしたのか?」
〔はい、すみません・・。〕
「いやいいよ。それで?何で急に?」
〔いやよくわからなくて・・・。ただ先輩が浮気していることは結構疑っているらしかったです。〕
「なんでだよ?まぁそれはまた今度でいいや。それで、どうだった?」
〔え?〕
「咲希だよ?」
〔いやあの・・・。その・・。〕
「頼むからはっきり言ってくれ。」
〔え・・・。まぁ、良かったです。〕
「そうか・・・。」
その言葉に何故か僕は安堵した。
「何回した?」
〔え?いや一回だけですけど・・・。〕
「で、え?あ、どうだった?」
〔何がですか?〕
正直、僕の頭は全然回らなくて、哲平も興奮していたみたいで、二人はしばらく支離滅裂な問答を繰り返していた。
「ま、まぁ、とりあえず詳しいことは帰ってから聞くわ。」
〔あ、そうですね・・。〕
「咲希の様子はどうだった?」
〔相談をしている時は結構思いつめている感じでした。〕
「やっている時は?」
〔え?あ、まぁ・・・。普通でした。〕
「普通って?声とかは?」
〔まぁ普通に出ていましたよ。でもなんていうか、いや、なんかわかんないですけど、時々ふと悲しそうっていうか・・・。〕
「そうか・・・。終わった後は?・・」
〔なんかすごく後悔しているっぽかったです。終わったらほとんど強引に追い出されました・・・。〕
哲平の電話を切ると、すぐさま僕は咲希に電話をしたが出なかった。15分後くらいに折り返し電話が鳴る。それは咲希だった。
「もしもし?」
『もしもし・・・。』
本人は必死に抑えようとしているのだろうけど、その声は明らかに少し震えていたし、あと鼻声っぽい。僕もかなり緊張していたけど、咲希のあからさまに動揺している口調を聞いて少し落ち着いた。
「お風呂かなんか?」
『あ、うん。ごめんね・・。』
普段は電話を取れなかったくらいで咲希は謝ったりなんかしない。
「そっか。なんかあった?」
『え!?あ、ううん。大丈夫だよ。』
その最初の『え!?』は、聞いている僕がハラハラするくらい咲希がビックリしていた。
「そっか。じゃあ明日帰るから・・・。」
『あ、うん。待っているね・・。』
2015/04/19
中13 《妻をコントロール》第3回
中13 《妻をコントロール》第3回
しかし、エロサイトの画像などは見せれば多少は何だかんだ言いながらも見ました。それに私とだけなら妻の七海(ななみ)もエロ話を話します。それで私は考えました、月1回程度、妻と二人で夜に出掛けるようにする。映画や食事など、とにかく外に出て行かないことには始まらないと。
私はまず、カップル喫茶の場所、ハプニングバーの場所、相互鑑賞など出来るお店を探し、妻を酔わせて、酔った勢いで・・・と言う計画をたてました。インターネットのサイトで調べ、メールでお店を確認し、電話にて各お店のオーナーに私の事情を話すと理解頂き、もし訪れたときに、妻が不快な気分にならないようにして頂けるとの話をしました。
私はすぐに妻に一週間後の予定を告げると、何も知らない夏海は『わぁ、楽しみ~。』と上機嫌です。洒落たレストランで食事をし、その後七海に楽しく飲んで貰う為に外人が沢山いるショットバーに・・意外に私も盛り上がってかなり飲み、妻も外人の男性からかなり飲まされていました、ちなみに私達夫婦は片言の英語しか喋れません。
かなり酔った状態でしたが、私は目的があるので足取りしっかり夏海を支えながら目的地へ、妻に「おい、少し座れるところで休もうか?」とカップル喫茶に入ります。店内は薄暗く、妻は『なぁ~に、ここ?・・・まぁ~た、変なところ入ってぇ~。』と酔った声です。
妻の夏海は初めソファーで横になって寝ていました、私も初めての場所でいささか緊張をする。暫くすると近くのソファーでゴソゴソと音がした・・・。そっと覗くと若いカップルが69でお互いを貪(むさぼ)っています。七海もすぐに私の背後から来て、『見たりしていいの?』と心配そうな顔で寄って来たので、「ここは見てもいいらしいよ。」と答えて二人で鑑賞をした。
夏海は若い男のペニスをやはり見たいようでしたが、女の子が覆いかぶさり見えませんでした。私はその場では妻に何もしませんでした。帰りの途中で夏海から、『あなたもやりたくなった?』と言われて、「ああ、ヤリたいよ。」と答え、その後、近くの公園のベンチに座ると妻にフェラチオを要求すると、『誰もいないよね。』って結婚して初めての野外です・・・・。
舐められながら妻に「もっと見たかったな他人のプレイ・・。」と言うと『ヘンタ~イ。』と軽い口調で私のペニスに軽く歯を立てた・・。夏海が『見えないところでなら・・・。』と言うので、私はたまらず、グランドの端にある公園の用具入れの裏まで連れて行き、七海のジーパンを下ろして挿入する。
声を押し殺して喘ぐ妻の夏海を深く強く突き上げる度に『ダメッ、声がっ、声がでちゃう~。』と懇願をしてくる。私は心の中で「誰か喘ぐ妻を見てくれ~。」という感じでした。“私の妻を他人へ”の暴走は止まらず、どんどん何も知らない夏海を陥れて行きました。
2015/04/19
しかし、エロサイトの画像などは見せれば多少は何だかんだ言いながらも見ました。それに私とだけなら妻の七海(ななみ)もエロ話を話します。それで私は考えました、月1回程度、妻と二人で夜に出掛けるようにする。映画や食事など、とにかく外に出て行かないことには始まらないと。
私はまず、カップル喫茶の場所、ハプニングバーの場所、相互鑑賞など出来るお店を探し、妻を酔わせて、酔った勢いで・・・と言う計画をたてました。インターネットのサイトで調べ、メールでお店を確認し、電話にて各お店のオーナーに私の事情を話すと理解頂き、もし訪れたときに、妻が不快な気分にならないようにして頂けるとの話をしました。
私はすぐに妻に一週間後の予定を告げると、何も知らない夏海は『わぁ、楽しみ~。』と上機嫌です。洒落たレストランで食事をし、その後七海に楽しく飲んで貰う為に外人が沢山いるショットバーに・・意外に私も盛り上がってかなり飲み、妻も外人の男性からかなり飲まされていました、ちなみに私達夫婦は片言の英語しか喋れません。
かなり酔った状態でしたが、私は目的があるので足取りしっかり夏海を支えながら目的地へ、妻に「おい、少し座れるところで休もうか?」とカップル喫茶に入ります。店内は薄暗く、妻は『なぁ~に、ここ?・・・まぁ~た、変なところ入ってぇ~。』と酔った声です。
妻の夏海は初めソファーで横になって寝ていました、私も初めての場所でいささか緊張をする。暫くすると近くのソファーでゴソゴソと音がした・・・。そっと覗くと若いカップルが69でお互いを貪(むさぼ)っています。七海もすぐに私の背後から来て、『見たりしていいの?』と心配そうな顔で寄って来たので、「ここは見てもいいらしいよ。」と答えて二人で鑑賞をした。
夏海は若い男のペニスをやはり見たいようでしたが、女の子が覆いかぶさり見えませんでした。私はその場では妻に何もしませんでした。帰りの途中で夏海から、『あなたもやりたくなった?』と言われて、「ああ、ヤリたいよ。」と答え、その後、近くの公園のベンチに座ると妻にフェラチオを要求すると、『誰もいないよね。』って結婚して初めての野外です・・・・。
舐められながら妻に「もっと見たかったな他人のプレイ・・。」と言うと『ヘンタ~イ。』と軽い口調で私のペニスに軽く歯を立てた・・。夏海が『見えないところでなら・・・。』と言うので、私はたまらず、グランドの端にある公園の用具入れの裏まで連れて行き、七海のジーパンを下ろして挿入する。
声を押し殺して喘ぐ妻の夏海を深く強く突き上げる度に『ダメッ、声がっ、声がでちゃう~。』と懇願をしてくる。私は心の中で「誰か喘ぐ妻を見てくれ~。」という感じでした。“私の妻を他人へ”の暴走は止まらず、どんどん何も知らない夏海を陥れて行きました。
2015/04/19
中17〖救い〗その1回
中17〖救い〗その1回
(原題:私は激しい嫉妬を凌駕する興奮に見舞われました… 投稿者・投稿日:不明)
私(五十嵐俊一)は39歳の公務員です。妻の麻貴(まき)は35歳で、私が言うのもなんですが、美しい妻だと思っています。いや美しいというより、色気のある女です。結婚10年目の今でも、服装から言葉遣い、床の中まで気を使ってくれて、男の私を満足させてくれるいい女です。
『いってらっしゃい、あなた。』
その日も、いつものように、出勤する私を送り出してくれていました。
「ああ、行ってくるよ・・・そう言えば、今日は、健太の学校の先生が来るんだったな。」
『そう、家庭訪問なの。』
「先生からよく話を聞いてくれ。」
『はいわかりました。』
「じゃあ、行ってくるよ。」
『いってらっしゃい。早く帰ってきてね、あなた。』
健太は小学三年生の一人息子です。その息子の学校では家庭訪問が今週から始まっていると言っていました。うちにも今日、担任がやってくると、昨日の晩、麻貴が言っていたのです。《健太はいい子だから、何も問題はないだろう》そう思っていました。
お昼を過ぎ、私は営業周りの途中で、ちょうどここは、車で家まで10分位だ。家によってみようかと思いました。もし、息子の担任教師が来ていたら、挨拶してみるのもいいだろう。《男親も、そういう所も必要かもしれない》。
私は車を家の近くのパーキングに止めました。車はこうよう車で自分のものではないし、家の前は狭いので路駐はできないのです。家の窓はなぜか、カーテンが締め切られていました。不思議に思いました。真昼間から・・・。
ドアは、鍵がかかっていました。これはそうだろう。いつも用心しろと云っているから。でもカーテンは・・・ひょっとして外出しているのか・・・。しかし、昼から担任教師が来るというのに、どこに行っているのだ?・・・。
少し不愉快になりながら、鍵を開け、玄関の中に入りました。そして、土間に腰掛けて靴を脱いでいると、『ああんっ~!』と、女の大声が、玄関まで響いてきたのです。《何だ?何の声だ?妻か?》そして、ガタッと、何かが落ちるような音と、『ああっ!あんっあんっ~ああんっ~!』また女の大声が響いてきたのです。
妻の麻貴だ。間違いない。しかしその声は、苦痛の大声というより・・・歓喜の声に聞こえるのです。『ああん・・うふん・・・くふう・・。』大声がむせび泣きに変わり、私はその声の方角へ、廊下を歩きました。そこは、居間でした。ふすまが少し開いていて、そこから見えた光景に、私は金縛りにあいました。麻貴が、男に組み敷かれていたのです。
2015/04/19
(原題:私は激しい嫉妬を凌駕する興奮に見舞われました… 投稿者・投稿日:不明)
私(五十嵐俊一)は39歳の公務員です。妻の麻貴(まき)は35歳で、私が言うのもなんですが、美しい妻だと思っています。いや美しいというより、色気のある女です。結婚10年目の今でも、服装から言葉遣い、床の中まで気を使ってくれて、男の私を満足させてくれるいい女です。
『いってらっしゃい、あなた。』
その日も、いつものように、出勤する私を送り出してくれていました。
「ああ、行ってくるよ・・・そう言えば、今日は、健太の学校の先生が来るんだったな。」
『そう、家庭訪問なの。』
「先生からよく話を聞いてくれ。」
『はいわかりました。』
「じゃあ、行ってくるよ。」
『いってらっしゃい。早く帰ってきてね、あなた。』
健太は小学三年生の一人息子です。その息子の学校では家庭訪問が今週から始まっていると言っていました。うちにも今日、担任がやってくると、昨日の晩、麻貴が言っていたのです。《健太はいい子だから、何も問題はないだろう》そう思っていました。
お昼を過ぎ、私は営業周りの途中で、ちょうどここは、車で家まで10分位だ。家によってみようかと思いました。もし、息子の担任教師が来ていたら、挨拶してみるのもいいだろう。《男親も、そういう所も必要かもしれない》。
私は車を家の近くのパーキングに止めました。車はこうよう車で自分のものではないし、家の前は狭いので路駐はできないのです。家の窓はなぜか、カーテンが締め切られていました。不思議に思いました。真昼間から・・・。
ドアは、鍵がかかっていました。これはそうだろう。いつも用心しろと云っているから。でもカーテンは・・・ひょっとして外出しているのか・・・。しかし、昼から担任教師が来るというのに、どこに行っているのだ?・・・。
少し不愉快になりながら、鍵を開け、玄関の中に入りました。そして、土間に腰掛けて靴を脱いでいると、『ああんっ~!』と、女の大声が、玄関まで響いてきたのです。《何だ?何の声だ?妻か?》そして、ガタッと、何かが落ちるような音と、『ああっ!あんっあんっ~ああんっ~!』また女の大声が響いてきたのです。
妻の麻貴だ。間違いない。しかしその声は、苦痛の大声というより・・・歓喜の声に聞こえるのです。『ああん・・うふん・・・くふう・・。』大声がむせび泣きに変わり、私はその声の方角へ、廊下を歩きました。そこは、居間でした。ふすまが少し開いていて、そこから見えた光景に、私は金縛りにあいました。麻貴が、男に組み敷かれていたのです。
2015/04/19
中10〚新しい夫婦の形〛2章第3話 10
中10〚新しい夫婦の形〛2章第3話 10
妻の希美(のぞみ)は絶句してそのまま僕を見つめている。しばらくの間沈黙が続いた。
『・・・ごめんなさい・・・。』
静寂を破るように希美がいきなりそうつぶやいた。
「いや、こっちもごめん・・・。えっ?ご、ごめん・・・って?」
『いつかあなた知られるって覚悟してました・・・。』
思いがけない妻の言葉に僕は何も考えられなくなっていた。
「出張先で同僚に抱かれてたっていうのは、本当なのか?」
妻の希美は無言のままコクリとうなずいた。僕は何か言おうかと思って必死に言葉を探したが、何も言葉が出てこない。再び長い沈黙が続いた。
「ちょっと・・・出てくる・・。」
僕はこの長い沈黙に耐え切れず、妻にそう言っていた。
『ちょ、ちょっと待って!出て行くなら私が出て行くわ、あなたは家にいて!』
「いや、頭を冷やしたいから外に行くだけだ。」
そう言うと僕は家から出て行ってしまった。
《希美が出張の時に同僚に抱かれていた・・・やっぱり同僚に抱かれていたんだ・・・出張中に・・・抱かれていた・・・・・本当だったんだ・・・・》
頭の中で繰り返し、繰り返し何度もつぶやいていた。その後、僕はあてもなく2時間近く歩き回っていた。
妻からの突然の告白に僕は自分を見失って東京の街を徘徊していた。歩きながら妻がどんな風に抱かれていたのかをずっと想像する。ふと気がつくと僕は学生時代に住んでいた街に来ていた。何度も通った定食屋はいつの間にかなくなり、焼き鳥のチェーン店に変わっていた。開店の準備中だったその店に入ってみると、店主は快く迎え入れてくれる。カウンター席に座り生ビールを注文する。
≪あなた、本当にごめんなさい。今どこにいるの?出て行くなら私が出て行くので、あなたは帰ってきてください。≫
希美から僕の携帯にメールが届く
≪いや君は家に居てくれ。≫
妻にそうメールを返信すると、僕は出されたビールを一気に飲み干した。
家に帰っても妻が居ない生活は僕には考えられず、とても耐えられるものではなかった。しかし頭の中では他人に抱かれて悶えている妻を想像している。それを打ち消そうとしてもダメだった。時間がたてばたつほど、僕の頭の中で妻は嫌らしく男に抱かれていくのだ。そして、僕の中からは次第に別の興味が沸いてくる。
《何人の男と寝たんだ?》
しばらくした後、僕は我慢が出来なくなり希美にメールをしていた。しばらくして返信がある。
≪5人≫
《妻は僕の知らない間に5人もの男に抱かれていたのか!》
激しい嫉妬心と同時に僕は異常な興奮を感じてきた。
《5人もの男といったいどんなセックスをしていたんだ?》
≪いつから?≫
2杯目のビールを飲み干すころ、僕はまた妻にメールした。
≪4年前から≫
しばらくするとまた希美から返信がある。
《4年も前から5人もの男に抱かれてきたのか・・》希美と結婚後すぐに僕は本社から畑違いの営業所に移りがむしゃらに働いた。4年前と言えば、ちょうど部下もでき、益々忙しくなっていた時期だ。確かにその頃は僕と妻との性的関係もほとんどなくなっていた。企画部の3人の名前はもうすでに情報が入っていた。それ以外にも2人もいるのか。だいたい企画部の男性社員なんて10人もいないはず。《ならばほとんどの男に抱かれたのか?》
2015/04/20
妻の希美(のぞみ)は絶句してそのまま僕を見つめている。しばらくの間沈黙が続いた。
『・・・ごめんなさい・・・。』
静寂を破るように希美がいきなりそうつぶやいた。
「いや、こっちもごめん・・・。えっ?ご、ごめん・・・って?」
『いつかあなた知られるって覚悟してました・・・。』
思いがけない妻の言葉に僕は何も考えられなくなっていた。
「出張先で同僚に抱かれてたっていうのは、本当なのか?」
妻の希美は無言のままコクリとうなずいた。僕は何か言おうかと思って必死に言葉を探したが、何も言葉が出てこない。再び長い沈黙が続いた。
「ちょっと・・・出てくる・・。」
僕はこの長い沈黙に耐え切れず、妻にそう言っていた。
『ちょ、ちょっと待って!出て行くなら私が出て行くわ、あなたは家にいて!』
「いや、頭を冷やしたいから外に行くだけだ。」
そう言うと僕は家から出て行ってしまった。
《希美が出張の時に同僚に抱かれていた・・・やっぱり同僚に抱かれていたんだ・・・出張中に・・・抱かれていた・・・・・本当だったんだ・・・・》
頭の中で繰り返し、繰り返し何度もつぶやいていた。その後、僕はあてもなく2時間近く歩き回っていた。
妻からの突然の告白に僕は自分を見失って東京の街を徘徊していた。歩きながら妻がどんな風に抱かれていたのかをずっと想像する。ふと気がつくと僕は学生時代に住んでいた街に来ていた。何度も通った定食屋はいつの間にかなくなり、焼き鳥のチェーン店に変わっていた。開店の準備中だったその店に入ってみると、店主は快く迎え入れてくれる。カウンター席に座り生ビールを注文する。
≪あなた、本当にごめんなさい。今どこにいるの?出て行くなら私が出て行くので、あなたは帰ってきてください。≫
希美から僕の携帯にメールが届く
≪いや君は家に居てくれ。≫
妻にそうメールを返信すると、僕は出されたビールを一気に飲み干した。
家に帰っても妻が居ない生活は僕には考えられず、とても耐えられるものではなかった。しかし頭の中では他人に抱かれて悶えている妻を想像している。それを打ち消そうとしてもダメだった。時間がたてばたつほど、僕の頭の中で妻は嫌らしく男に抱かれていくのだ。そして、僕の中からは次第に別の興味が沸いてくる。
《何人の男と寝たんだ?》
しばらくした後、僕は我慢が出来なくなり希美にメールをしていた。しばらくして返信がある。
≪5人≫
《妻は僕の知らない間に5人もの男に抱かれていたのか!》
激しい嫉妬心と同時に僕は異常な興奮を感じてきた。
《5人もの男といったいどんなセックスをしていたんだ?》
≪いつから?≫
2杯目のビールを飲み干すころ、僕はまた妻にメールした。
≪4年前から≫
しばらくするとまた希美から返信がある。
《4年も前から5人もの男に抱かれてきたのか・・》希美と結婚後すぐに僕は本社から畑違いの営業所に移りがむしゃらに働いた。4年前と言えば、ちょうど部下もでき、益々忙しくなっていた時期だ。確かにその頃は僕と妻との性的関係もほとんどなくなっていた。企画部の3人の名前はもうすでに情報が入っていた。それ以外にも2人もいるのか。だいたい企画部の男性社員なんて10人もいないはず。《ならばほとんどの男に抱かれたのか?》
2015/04/20
中9〖妻の写真集〗 Vol.9
中9〖妻の写真集〗 Vol.9
美佳さん夫妻との夕食を終え、私たちは家路に向かいました。今日一日で、妻の杏璃(あんり)が希望していた写真撮影の打ち合わせをして、その後、妻はエステに行き、美容院にも行った。さらに夜には妻の昔からの友人(美佳さん夫妻)と食事もした。
杏璃のために使った一日だったが、何故か帰りの電車の中では、ずっと無言のまま表情のさえないままです。その夜、家に帰っても妻はなんとなくふさぎ込んでいるような表情をしていました。
「どうした?何か浮かない表情だけど・・・。」
そんな妻を気にして私は声をかけてみました。
『うん、私ね、やっぱり今回の撮影をした方が良いのか迷っているの・・・。』
杏璃はしばらく考えこんだ後、私にそう言いました。
「えっ!どうして??だって杏璃から言い出した話だよ。」
私は突然の妻の言葉に驚きました。
『確かに美佳の写真を見た時は、私もあんな写真を残してみたいと本気で思ったわ。でも・・・。』
妻は言葉に詰まったようにそう言いました。
「でも?」
『満さんまで見学することになるなんて・・・私そんな事をするつもりじゃなかったから・・・。』
やはり、杏璃は簡単に人前で肌を露出することなんて出来ない人間なのです。妻に限らず、たいていの女性ならそうでしょう。旦那である私や、幼馴染の同姓の友達の前ならともかく、以前から知っている男性の前で、一度も見せたことのない裸を見せるなんて到底納得できる話ではありませんでした。
「それなら美佳さんたちに断るかい?」
私は杏璃が嫌がるのに、無理やりそのような事をするつもりは毛頭ありませんでした。
しかし、今日小松氏が言っていた事が頭の中から離れないでいたのです。(〔それに女性は見られれば見られるほど美しくなるんですよ。〕)
私以外の第三者の人間、特に男性がいれば、杏璃は普段の殻を破り、もっともっと淫らになれるんじゃないだろうか。そんな欲情した妻を一度でいいからこの目に焼き付けたい。愛する私の妻、杏璃が、他人にその肌を晒し淫らに欲情していく。そんな姿が見られるのなら、私はどんな犠牲を払ってもいい。私は底知れぬ自分の欲求を満たしたいとその時思っていたのです。
『う、うん・・・。』
杏璃は私の言葉にうなずきました。私は次の言葉を探さなければなりません。
「でも、杏璃が写真を撮る事はもう美佳さんや満さんにも分ってしまっていることだろ。だとしたら出来上がった写真は、美佳さんや満さんも見ることになるんじゃないのか?」
『・・・・。』
妻は返事を出来ないまま、私の言葉を聞いていました。
「遅かれ早かれ、杏璃のヌードは美佳さんたちの目にも触れる事になるんじゃないのか?」
『・・・・あなたはいいの?私の裸を他の男性に見られても?』
「そりゃ少しは嫉妬するけど、カメラマンの小松さんだって男性だよ。それに今日美佳さんの写真集を見て思ったんだ。こんな言い方したら美佳さんに悪いけど、杏璃だったらきっと美佳さんの写真集の何倍もいいものになるって。」
『あなた・・・。』
「それに小松さんも言ってたじゃないか。他人に見られれば見られるほど、女性は美しくなるって。遅かれ早かれ美佳さんたちに見られるんだったら、撮影の当日に見学してもらおうよ。その方がきっといい写真ができるはずだよ。」
『・・・・。』
妻は黙ったまま私の言葉を聞き、まだ迷っているようでした。私は焦りました。
「杏璃の30歳という節目の歳に作るこの世でたった一つの写真集なんだよ。だったら出来るだけ良いものにしようよ。」
私は無心で杏璃を説得していました。何度も言葉を変え、妻を励ましながら・・・。
『わかったわ、あなたがそこまで言うなら。』
妻の杏璃は自分の中で大きな決心をしたようでした。
2015/04/20
美佳さん夫妻との夕食を終え、私たちは家路に向かいました。今日一日で、妻の杏璃(あんり)が希望していた写真撮影の打ち合わせをして、その後、妻はエステに行き、美容院にも行った。さらに夜には妻の昔からの友人(美佳さん夫妻)と食事もした。
杏璃のために使った一日だったが、何故か帰りの電車の中では、ずっと無言のまま表情のさえないままです。その夜、家に帰っても妻はなんとなくふさぎ込んでいるような表情をしていました。
「どうした?何か浮かない表情だけど・・・。」
そんな妻を気にして私は声をかけてみました。
『うん、私ね、やっぱり今回の撮影をした方が良いのか迷っているの・・・。』
杏璃はしばらく考えこんだ後、私にそう言いました。
「えっ!どうして??だって杏璃から言い出した話だよ。」
私は突然の妻の言葉に驚きました。
『確かに美佳の写真を見た時は、私もあんな写真を残してみたいと本気で思ったわ。でも・・・。』
妻は言葉に詰まったようにそう言いました。
「でも?」
『満さんまで見学することになるなんて・・・私そんな事をするつもりじゃなかったから・・・。』
やはり、杏璃は簡単に人前で肌を露出することなんて出来ない人間なのです。妻に限らず、たいていの女性ならそうでしょう。旦那である私や、幼馴染の同姓の友達の前ならともかく、以前から知っている男性の前で、一度も見せたことのない裸を見せるなんて到底納得できる話ではありませんでした。
「それなら美佳さんたちに断るかい?」
私は杏璃が嫌がるのに、無理やりそのような事をするつもりは毛頭ありませんでした。
しかし、今日小松氏が言っていた事が頭の中から離れないでいたのです。(〔それに女性は見られれば見られるほど美しくなるんですよ。〕)
私以外の第三者の人間、特に男性がいれば、杏璃は普段の殻を破り、もっともっと淫らになれるんじゃないだろうか。そんな欲情した妻を一度でいいからこの目に焼き付けたい。愛する私の妻、杏璃が、他人にその肌を晒し淫らに欲情していく。そんな姿が見られるのなら、私はどんな犠牲を払ってもいい。私は底知れぬ自分の欲求を満たしたいとその時思っていたのです。
『う、うん・・・。』
杏璃は私の言葉にうなずきました。私は次の言葉を探さなければなりません。
「でも、杏璃が写真を撮る事はもう美佳さんや満さんにも分ってしまっていることだろ。だとしたら出来上がった写真は、美佳さんや満さんも見ることになるんじゃないのか?」
『・・・・。』
妻は返事を出来ないまま、私の言葉を聞いていました。
「遅かれ早かれ、杏璃のヌードは美佳さんたちの目にも触れる事になるんじゃないのか?」
『・・・・あなたはいいの?私の裸を他の男性に見られても?』
「そりゃ少しは嫉妬するけど、カメラマンの小松さんだって男性だよ。それに今日美佳さんの写真集を見て思ったんだ。こんな言い方したら美佳さんに悪いけど、杏璃だったらきっと美佳さんの写真集の何倍もいいものになるって。」
『あなた・・・。』
「それに小松さんも言ってたじゃないか。他人に見られれば見られるほど、女性は美しくなるって。遅かれ早かれ美佳さんたちに見られるんだったら、撮影の当日に見学してもらおうよ。その方がきっといい写真ができるはずだよ。」
『・・・・。』
妻は黙ったまま私の言葉を聞き、まだ迷っているようでした。私は焦りました。
「杏璃の30歳という節目の歳に作るこの世でたった一つの写真集なんだよ。だったら出来るだけ良いものにしようよ。」
私は無心で杏璃を説得していました。何度も言葉を変え、妻を励ましながら・・・。
『わかったわ、あなたがそこまで言うなら。』
妻の杏璃は自分の中で大きな決心をしたようでした。
2015/04/20
中14〖恋に恋した妻〗Part5
中14〖恋に恋した妻〗Part5
柄にもなく、どうしても言いたくて僕が「おやすみ。愛しているよ。」と言ったら、『え?あ、うん、あ、あたしも。うん。そうだね、おやすみ。』と慌てていた。その数分後に、≪あたしも愛してるよ。ごめんねメールで。何か照れちゃって。愛しているよ真一。おやすみ。≫と妻の咲希(さき)からメールが届く。
≪おやすみ≫の挨拶も無視して、その後も恋人のようなメール交換がしばらく続いた。≪寂しいね。≫とか、≪帰ったらHしようね!≫とか。帰宅後のデートの約束もした。次の日帰るのに。その晩は、結局夜遅くまで咲希とメールをしていた。でもどちらからも電話をかけようとはしなかった。《僕は正直、咲希と話すことが怖かった。》
そんなメール交換はすごく珍しかった。結婚後では間違いなく初めてだと思う。おそらくは、僕への罪悪感からだろう。咲希はメールが好きじゃない。『長々とメール交換するくらいなら、さっさと電話で話せよ!』ってタイプ。
仕事を終えると急いで帰宅する。不思議なことだが、僕は咲希をもっと好きになっていた。哲平に抱かれた咲希に、早く会いたいと思った。咲希は御馳走を作って待ってくれていた。でも玄関で出迎えてくれた咲希の笑顔は、少しだけ引きつっていたと思う。
不自然なくらい咲希は優しかった。男が浮気すると優しくなってバレるって話を聞いたことはあるけど、《そりゃバレるわ》、と咲希を見て思った。その夜のHも激しかった。普段は結構淡泊で、精々2回なのに、次の日が休みなのもあって、何年ぶりかの4回。僕が興奮していたのもあるが、咲希の方がやけに献身的。《こんなにやらしくできるんだ?》ってくらい舐めまわすようなフェラチオを何度もしてきた。
休み明けに、哲平から詳しい話を聞く。咲希は、〚その晩は、外で(哲平と)会って誰かに見られたら誤解されそうだから、いつも通り僕の家でご飯を御馳走になりながら。相談そのものも、僕には絶対内緒にしてほしい。浮気を疑っているのは、知り合いが、僕と似ている男が女性と二人で歩いているのを見たと言ってきたから。浮気されるのは嫌だけど、それでも問い詰める勇気が出ない。もし正直に言って、謝ってくれたら許す。でもやっぱりすごいショックで、憤りも感じている。〛
相談に関しては、こんな感じだったらしい。咲希は途中で涙を目に溜めて、やがて本気で泣き出したそうだ。ちなみに僕は咲希の涙を殆ど見たことがない。それは単純に“性的”な部分とは別に哲平に嫉妬する。《繰り返しになるが、浮気は全くの誤解》。
咲希は僕をよく知る哲平に否定してほしかったのだろう。だが哲平は完全に否定することが出来なかった。そんな事実を本当に知らないから。それで哲平も〔え?マジで?って思いましたもん。超焦りましたよ。ていうか誤解なんですよね?〕と僕に確認してきたくらいなのだから。
〔まぁこれはチャンスかな?と思って慰めつつ、少しずつ身体を触っていきました。〕
最初は咲希の髪を撫で、手を重ね、肩に手を回し、太ももを撫でていったとのこと。そう少しずつ、少しずつ触っていったらしい。
〔途中で何度かは軽い抵抗はありましたけど、殆ど力なんて入ってなかったですよ。〕やがてキスを受け入れ、服を脱がされていった咲希は、一言『ゴム・・・。寝室・・。』とだけ呟いたらしい。〔じゃあ寝室へ行こうか?〕と尋ねると、無言で頷いたので、二人は寝室へ向かった。この展開をちょっとだけ期待していた哲平が持参したコンドームを使った。
2015/04/23
柄にもなく、どうしても言いたくて僕が「おやすみ。愛しているよ。」と言ったら、『え?あ、うん、あ、あたしも。うん。そうだね、おやすみ。』と慌てていた。その数分後に、≪あたしも愛してるよ。ごめんねメールで。何か照れちゃって。愛しているよ真一。おやすみ。≫と妻の咲希(さき)からメールが届く。
≪おやすみ≫の挨拶も無視して、その後も恋人のようなメール交換がしばらく続いた。≪寂しいね。≫とか、≪帰ったらHしようね!≫とか。帰宅後のデートの約束もした。次の日帰るのに。その晩は、結局夜遅くまで咲希とメールをしていた。でもどちらからも電話をかけようとはしなかった。《僕は正直、咲希と話すことが怖かった。》
そんなメール交換はすごく珍しかった。結婚後では間違いなく初めてだと思う。おそらくは、僕への罪悪感からだろう。咲希はメールが好きじゃない。『長々とメール交換するくらいなら、さっさと電話で話せよ!』ってタイプ。
仕事を終えると急いで帰宅する。不思議なことだが、僕は咲希をもっと好きになっていた。哲平に抱かれた咲希に、早く会いたいと思った。咲希は御馳走を作って待ってくれていた。でも玄関で出迎えてくれた咲希の笑顔は、少しだけ引きつっていたと思う。
不自然なくらい咲希は優しかった。男が浮気すると優しくなってバレるって話を聞いたことはあるけど、《そりゃバレるわ》、と咲希を見て思った。その夜のHも激しかった。普段は結構淡泊で、精々2回なのに、次の日が休みなのもあって、何年ぶりかの4回。僕が興奮していたのもあるが、咲希の方がやけに献身的。《こんなにやらしくできるんだ?》ってくらい舐めまわすようなフェラチオを何度もしてきた。
休み明けに、哲平から詳しい話を聞く。咲希は、〚その晩は、外で(哲平と)会って誰かに見られたら誤解されそうだから、いつも通り僕の家でご飯を御馳走になりながら。相談そのものも、僕には絶対内緒にしてほしい。浮気を疑っているのは、知り合いが、僕と似ている男が女性と二人で歩いているのを見たと言ってきたから。浮気されるのは嫌だけど、それでも問い詰める勇気が出ない。もし正直に言って、謝ってくれたら許す。でもやっぱりすごいショックで、憤りも感じている。〛
相談に関しては、こんな感じだったらしい。咲希は途中で涙を目に溜めて、やがて本気で泣き出したそうだ。ちなみに僕は咲希の涙を殆ど見たことがない。それは単純に“性的”な部分とは別に哲平に嫉妬する。《繰り返しになるが、浮気は全くの誤解》。
咲希は僕をよく知る哲平に否定してほしかったのだろう。だが哲平は完全に否定することが出来なかった。そんな事実を本当に知らないから。それで哲平も〔え?マジで?って思いましたもん。超焦りましたよ。ていうか誤解なんですよね?〕と僕に確認してきたくらいなのだから。
〔まぁこれはチャンスかな?と思って慰めつつ、少しずつ身体を触っていきました。〕
最初は咲希の髪を撫で、手を重ね、肩に手を回し、太ももを撫でていったとのこと。そう少しずつ、少しずつ触っていったらしい。
〔途中で何度かは軽い抵抗はありましたけど、殆ど力なんて入ってなかったですよ。〕やがてキスを受け入れ、服を脱がされていった咲希は、一言『ゴム・・・。寝室・・。』とだけ呟いたらしい。〔じゃあ寝室へ行こうか?〕と尋ねると、無言で頷いたので、二人は寝室へ向かった。この展開をちょっとだけ期待していた哲平が持参したコンドームを使った。
2015/04/23
中11 〖家庭教師の誤算 第11回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第11回〗
週に一回、同じ空間で時間を過ごしているというだけで香澄(かすみ)の学力が向上しているとは思えなくて、訊いてみたことがある。
「ねぇ、僕って本当に香澄の勉強の役に立ってるのかな?」
『立ってる立ってる。』
「ほんとかよぉ?」
『ほんとほんと。』
そう言って香澄は唇を突き出すと、キスをするよう僕に促す。香澄がキスをせがんで来るのは決まって模試の前だった。
『あのね先生とキスすると、わたし俄然やる気が出てくるの。』
本当なのか、僕をからかっているだけなのか判らなかったけど、香澄はそんな風に言っていた。そして年は明け、彼女は僕が受験の頃に落ちた結構偏差値の高い大学を受験する。試験の前日に僕は香澄に呼び出されて、学業の神さまを祀る神社にお参りをした。
お賽銭をちょっとだけ奮発して、流れ星の時とは違って香澄の合格だけを心から祈る。二人でおみくじを引くと、香澄は大吉で僕は凶だった。香澄が大吉でホッとしていると、僕のおみくじを見た香澄が言った。
『先生交換してあげる。』
香澄は僕から凶のおみくじを奪い取ると、大吉のおみくじを僕に押し付けた。
『私ね、凶でも合格する自信あるから。』
駅で別れるとき、香澄は少し上目遣いになって僕に言った。
『先生、明日試験が終わる頃、迎えに来てくれる?』
《彼女は自信があると強がっては見せたもののやっぱり不安なのかな?》そう思った僕はわざと軽いノリで返事をする。
「はいはい。」
『「はい」は一度でよろしい。』
「はいはい。」
『ほら、またぁw』
香澄は笑顔を見せて、僕にはそんな掛け合いが楽しかった。
試験が終わる1時間くらい前に僕は試験会場に着いていた。香澄の合格しか願っていなくて、柄にもなくもう一度神社にお参りに行ってからの到着です。合格を諦めた者なのか回答が早く終わった者なのか分からなかったが、終了時刻よりも早く何人かの受験生っぽい生徒が出て来始めると、その中に混じって香澄の姿があった。
香澄は目ざとく僕の姿を見つけると、校舎を出たところから人目を憚ることなく僕に手を振る。
『先生、わざわざ来てくれてありがとう。』
「終了時間より大分早いんじゃないの?」
『そう、でも先生に早く会いたくて出てきちゃったよ。』
「えーっ!それ大丈夫なの?」
『うん、楽勝楽勝。』
「ほんとかよ?」
『ほんとほんと。それより先生、早く行こ!』
「どこへ?」
『もう~分かっているくせにぃ・・・セックスしよ!』
《うわっ、期待していなかったといえば嘘になるけど、ストレートだなぁ》
そう思いながら僕たちは、繁華街へ出ると一番綺麗なホテルを見つける。
『わぁ豪華ね、ここ高いんじゃない?』
「香澄の合格前祝い。」
『ほんと?先生、ありがとう。期待してもらって大丈夫だから。』
《僕が受験した時などは、合格発表まで気が気じゃなかった記憶がある。それなのに香澄のこの自信はどこから来るのか?ちょっと羨ましかった》
フロントでカードキーを受け取って部屋に入ると、香澄は直ぐに僕に抱きついてくる。大きくはない胸だけど、胸を押し付けられると僕はやはり興奮した。彼女を抱きしめると女の子の匂いがして、僕は股間を膨らませてしまう。
目ざとくそれを見つけた香澄は僕をからかうように言った。
『あ、先生、おっきくなってるぅw』
僕は恥ずかしくなって押し倒すように香澄をベッドに寝かせると彼女は僕の動きを制した。
『ね~先生、シャワーを浴びて来てもいい?』
僕は逸る気持ちを抑えて香澄から一旦離れると、香澄はバスルームに消えて行く。シャワーの音が止んで、香澄が戻ってくると僕も入れ替わりでシャワーを浴びた。出てくると彼女はもうベッドの中に潜り込んでいる。バスタオルがベッドの脇に畳んであるので、シーツの下に香澄が生まれたままの姿でいると思うと僕のモノは痛いほどに屹立した。
2015/04/25
週に一回、同じ空間で時間を過ごしているというだけで香澄(かすみ)の学力が向上しているとは思えなくて、訊いてみたことがある。
「ねぇ、僕って本当に香澄の勉強の役に立ってるのかな?」
『立ってる立ってる。』
「ほんとかよぉ?」
『ほんとほんと。』
そう言って香澄は唇を突き出すと、キスをするよう僕に促す。香澄がキスをせがんで来るのは決まって模試の前だった。
『あのね先生とキスすると、わたし俄然やる気が出てくるの。』
本当なのか、僕をからかっているだけなのか判らなかったけど、香澄はそんな風に言っていた。そして年は明け、彼女は僕が受験の頃に落ちた結構偏差値の高い大学を受験する。試験の前日に僕は香澄に呼び出されて、学業の神さまを祀る神社にお参りをした。
お賽銭をちょっとだけ奮発して、流れ星の時とは違って香澄の合格だけを心から祈る。二人でおみくじを引くと、香澄は大吉で僕は凶だった。香澄が大吉でホッとしていると、僕のおみくじを見た香澄が言った。
『先生交換してあげる。』
香澄は僕から凶のおみくじを奪い取ると、大吉のおみくじを僕に押し付けた。
『私ね、凶でも合格する自信あるから。』
駅で別れるとき、香澄は少し上目遣いになって僕に言った。
『先生、明日試験が終わる頃、迎えに来てくれる?』
《彼女は自信があると強がっては見せたもののやっぱり不安なのかな?》そう思った僕はわざと軽いノリで返事をする。
「はいはい。」
『「はい」は一度でよろしい。』
「はいはい。」
『ほら、またぁw』
香澄は笑顔を見せて、僕にはそんな掛け合いが楽しかった。
試験が終わる1時間くらい前に僕は試験会場に着いていた。香澄の合格しか願っていなくて、柄にもなくもう一度神社にお参りに行ってからの到着です。合格を諦めた者なのか回答が早く終わった者なのか分からなかったが、終了時刻よりも早く何人かの受験生っぽい生徒が出て来始めると、その中に混じって香澄の姿があった。
香澄は目ざとく僕の姿を見つけると、校舎を出たところから人目を憚ることなく僕に手を振る。
『先生、わざわざ来てくれてありがとう。』
「終了時間より大分早いんじゃないの?」
『そう、でも先生に早く会いたくて出てきちゃったよ。』
「えーっ!それ大丈夫なの?」
『うん、楽勝楽勝。』
「ほんとかよ?」
『ほんとほんと。それより先生、早く行こ!』
「どこへ?」
『もう~分かっているくせにぃ・・・セックスしよ!』
《うわっ、期待していなかったといえば嘘になるけど、ストレートだなぁ》
そう思いながら僕たちは、繁華街へ出ると一番綺麗なホテルを見つける。
『わぁ豪華ね、ここ高いんじゃない?』
「香澄の合格前祝い。」
『ほんと?先生、ありがとう。期待してもらって大丈夫だから。』
《僕が受験した時などは、合格発表まで気が気じゃなかった記憶がある。それなのに香澄のこの自信はどこから来るのか?ちょっと羨ましかった》
フロントでカードキーを受け取って部屋に入ると、香澄は直ぐに僕に抱きついてくる。大きくはない胸だけど、胸を押し付けられると僕はやはり興奮した。彼女を抱きしめると女の子の匂いがして、僕は股間を膨らませてしまう。
目ざとくそれを見つけた香澄は僕をからかうように言った。
『あ、先生、おっきくなってるぅw』
僕は恥ずかしくなって押し倒すように香澄をベッドに寝かせると彼女は僕の動きを制した。
『ね~先生、シャワーを浴びて来てもいい?』
僕は逸る気持ちを抑えて香澄から一旦離れると、香澄はバスルームに消えて行く。シャワーの音が止んで、香澄が戻ってくると僕も入れ替わりでシャワーを浴びた。出てくると彼女はもうベッドの中に潜り込んでいる。バスタオルがベッドの脇に畳んであるので、シーツの下に香澄が生まれたままの姿でいると思うと僕のモノは痛いほどに屹立した。
2015/04/25
中10〚新しい夫婦の形〛2章第4話 11
中10〚新しい夫婦の形〛2章第4話 11
≪だれと?≫
僕はたまらず妻の希美(のぞみ)にメールを出すが、返信が来るまでしばらく時間がかかった。
≪会社の人が4人、クライアントの人が1人≫
(社外の男にも抱かれていたのか!それなら枕営業と変わらないじゃないか!)
頭の中では5人の男にまわされている希美が喘いでいる。もう僕は自分の興味を抑えることが出来なくなっていた。
≪どんな風に抱かれた?≫
僕は我慢が出来ずメールしてしまったが妻からの返信はない。ビールを何杯飲んだのか、わからないが、全く酔いがまわらない。むしろ頭は冴えてきて、興奮してきていた。開店した店の中もだいぶお客さんが入ってきて騒がしくなってくる。
ようやく妻から返信がきた。
≪ごめんなさい、私が出て行きます。≫
(妻がいなくなってしまう・・・僕の妻が・・・)
希美を傷つけてしまった後悔と、妻を失ってしまう恐怖心が同時に押し寄せてきて、僕はたまらず勘定を済ませるとタクシーをつかまえて家に向かう。
2時間近く歩いたのに車なら20分で家に着いた。しかし、僕にとっては死ぬほど長く感じられる20分だった。家に入ると妻の希美は身支度を整えて家を出て行くところだった。
「出て行かないでくれ希美!頼む!」
僕は頭を下げて妻に嘆願した。
『やめて、あなたが頭を下げるなんて・・・。悪いのは・・わたしです。』
妻があわてて僕の肩を抱いた。
『あなた、わたしが・・・。』
「いいんだ・・・と、とにかく、君は何も言わなくて・・・そ、そうだ・・腹減ったな・・ご飯にしよう・・・今日は僕が作るから・・君はそこに座っていればいい・・・えーと、何を作ろうかな?・・おっ、焼きそばがあった・・・よし、焼きそばを作ろう・・・上手いぞ・・・俺の作った焼きそばは・・・。」
僕は涙を流す希美をなんとかリビングのソファーに座らせると、必死になってしゃべり続けた。途中で手伝おうとする妻を制して、何度も失敗し黒くこげた焼きそばを作り、希美と二人で食べる。その後も僕はしゃべり続けた。とにかく沈黙が怖かった。
『あなたは、わたしを許すことが出来るの?』
さすがに2時間もしゃべり続けると、話すこともなくなり、沈黙の時間が長くなり始めた時だった。おもむろに希美が僕へ質問をしてきた。
「許せるかどうかなんてまだわからない。今日はまだ結論を出したくないんだ。それより僕はそれもこれも全部ひっくるめて、希美のことがより一層愛おしくてたまらない。」
そう言うと僕は妻の手を引きベッドルームへ行った。
そして僕は、今までたまっていたものを一気に吐き出すかのように、一心不乱に希美を抱く。妻もそれに応えてくれた。一度目の射精を終えた後、いつもの僕なら妻の身体からすぐに離れてしまうところだが、今日の僕は妻の身体を惜しむように愛撫を続ける。
しばらくすると、妻の希美が思いもしなかった行動に出た。突然僕のペニスを口に含んだのだ。付き合い始めた当初など、僕は希美に無理やりフェラチオを強要したことが何度かあったが、彼女はそれをとても嫌がり受け入れてはくれなかった。それでも結婚当初に何度かしてもらったことがあるが、いずれにしても妻は積極的ではなかった。
その後は僕自身も希美にそれを強要することはなくなった。しかし、今日は明らかに今までの妻の行動ではなかった。しかもその舌わざは今までに感じたことがないくらい絶妙で、男の性感を知り尽くしているように思える。僕のペニスはすぐに元気を取り戻した。それと同時に、妻が他の男に抱かれていたことを実感した瞬間だった。
2015/04/26
≪だれと?≫
僕はたまらず妻の希美(のぞみ)にメールを出すが、返信が来るまでしばらく時間がかかった。
≪会社の人が4人、クライアントの人が1人≫
(社外の男にも抱かれていたのか!それなら枕営業と変わらないじゃないか!)
頭の中では5人の男にまわされている希美が喘いでいる。もう僕は自分の興味を抑えることが出来なくなっていた。
≪どんな風に抱かれた?≫
僕は我慢が出来ずメールしてしまったが妻からの返信はない。ビールを何杯飲んだのか、わからないが、全く酔いがまわらない。むしろ頭は冴えてきて、興奮してきていた。開店した店の中もだいぶお客さんが入ってきて騒がしくなってくる。
ようやく妻から返信がきた。
≪ごめんなさい、私が出て行きます。≫
(妻がいなくなってしまう・・・僕の妻が・・・)
希美を傷つけてしまった後悔と、妻を失ってしまう恐怖心が同時に押し寄せてきて、僕はたまらず勘定を済ませるとタクシーをつかまえて家に向かう。
2時間近く歩いたのに車なら20分で家に着いた。しかし、僕にとっては死ぬほど長く感じられる20分だった。家に入ると妻の希美は身支度を整えて家を出て行くところだった。
「出て行かないでくれ希美!頼む!」
僕は頭を下げて妻に嘆願した。
『やめて、あなたが頭を下げるなんて・・・。悪いのは・・わたしです。』
妻があわてて僕の肩を抱いた。
『あなた、わたしが・・・。』
「いいんだ・・・と、とにかく、君は何も言わなくて・・・そ、そうだ・・腹減ったな・・ご飯にしよう・・・今日は僕が作るから・・君はそこに座っていればいい・・・えーと、何を作ろうかな?・・おっ、焼きそばがあった・・・よし、焼きそばを作ろう・・・上手いぞ・・・俺の作った焼きそばは・・・。」
僕は涙を流す希美をなんとかリビングのソファーに座らせると、必死になってしゃべり続けた。途中で手伝おうとする妻を制して、何度も失敗し黒くこげた焼きそばを作り、希美と二人で食べる。その後も僕はしゃべり続けた。とにかく沈黙が怖かった。
『あなたは、わたしを許すことが出来るの?』
さすがに2時間もしゃべり続けると、話すこともなくなり、沈黙の時間が長くなり始めた時だった。おもむろに希美が僕へ質問をしてきた。
「許せるかどうかなんてまだわからない。今日はまだ結論を出したくないんだ。それより僕はそれもこれも全部ひっくるめて、希美のことがより一層愛おしくてたまらない。」
そう言うと僕は妻の手を引きベッドルームへ行った。
そして僕は、今までたまっていたものを一気に吐き出すかのように、一心不乱に希美を抱く。妻もそれに応えてくれた。一度目の射精を終えた後、いつもの僕なら妻の身体からすぐに離れてしまうところだが、今日の僕は妻の身体を惜しむように愛撫を続ける。
しばらくすると、妻の希美が思いもしなかった行動に出た。突然僕のペニスを口に含んだのだ。付き合い始めた当初など、僕は希美に無理やりフェラチオを強要したことが何度かあったが、彼女はそれをとても嫌がり受け入れてはくれなかった。それでも結婚当初に何度かしてもらったことがあるが、いずれにしても妻は積極的ではなかった。
その後は僕自身も希美にそれを強要することはなくなった。しかし、今日は明らかに今までの妻の行動ではなかった。しかもその舌わざは今までに感じたことがないくらい絶妙で、男の性感を知り尽くしているように思える。僕のペニスはすぐに元気を取り戻した。それと同時に、妻が他の男に抱かれていたことを実感した瞬間だった。
2015/04/26
中10〚新しい夫婦の形〛2章第5話 12
中10〚新しい夫婦の形〛2章第5話 12
その日三度目の射精を終えてからだった。もう時間は深夜2時を過ぎていた。
「なあ希美(のぞみ)、ひょっとしてこれが僕と最後の夜だと思っているんじゃないか?」
妻は“はっ”とした顔をして僕を見た。
「僕はこんなに素敵な希美を一生離さないつもりだよ。」
『でも、私は・・あなたを裏切った・・・。』
「裏切ったのかどうかは、これから僕が決めるよ。」
『それは・・どういうこと?・・・あなた・・。』
妻の希美は不思議そうに僕を見つめてそう言った。
「僕に今までのことを全て話して欲しい・・。」
そう言うと僕はもう一度妻を抱きしめた。
「明日は君休みなんだろ?僕も明日は仕事を休むよ。だから今からゆっくり今までのことを聞かせて欲しいんだ。」
そう言って僕は希美の髪を撫で付けた。妻は僕の胸の中で泣きながら『ごめんなさい・・・』と何度もつぶやいていた。
「もう泣かなくていいよ。こんなことになったのは僕のせいでもあるのかもしれない。だから…全部今までのことをありのまま話してほしい…。」
妻は赤く腫らした目を僕に見せると、『わかったわ・・。』と小さく言った。
「それと、僕は君に答えづらい質問もするかもしれないけど、正直に答えて欲しい。今後の僕たちのためにも・・。」
希美はそれを聞くと小さく頷く。しばらくすると彼女は最初の男の話を語り始めた。
『一番最初は4年前、甲府に行った時で相手は植村さんだったの・・・。』
妻は最初の男の話をそう言って言い出し始めた。植村一雅と言うのは妻より一つ上の社員で僕よりも一つ下だ。一年前に企画立案の能力を買われ、仙台のグループ会社に部長職で出向となっている。妻は入社以来一番歳の近い先輩社員ということでいろいろと親しかったようだ。
『親しいと言っても同僚としてということで、それまでは男と女を意識したことは一度もなかった。』と言う。当時植村はまだ新婚だった。しかし出産を控えた新妻は実家に里帰りしていたらしい。甲府への出張は当日に急慮決まったもので、そもそも日帰りの予定で妻と植村は出発した。
現地でのトラブルで以外と仕事が長引き、終わったのが夜の7時を回っていたと言う。甲府駅に着くと植村は突然妻の手をとって言ってきた。〚なあ、明日は休みだし、もう遅いから今日は泊まっていかないか?〛植村と二人で出張というのはそれまでにも何回かあったが、その時の植村の表情が今までのものとは違っていたとすぐに希美は感じ取ったようだった。
『主人に聞いてみないと・・・。』はすぐには返答せず植村にそう言ったらしい。その頃僕はちょうど大切なお得意様の接待だった。そんな時に妻から電話がかかってきて、「泊まればいいよ、そんなことでいちいち電話してくるな。」とそっけない返答をしたと言うが覚えていない。
希美と植村はその後海鮮料理屋に行き食事を取ったという。約一時間くらいはそれまでの仲の良い先輩と後輩だったが、お酒が進み、ふともらした植村の言葉から方向が変わっていく。
〚お前のところはもう結婚して3年たつけど子供はまだなのか?〛
『うん。あの人、今仕事が忙しいし・・それどころじゃないみたい・・。』
〚そっか、俺も嫁さん実家に帰ってるからご無沙汰なんだ。今日は寂しいもの同士で盛り上がるか?〛
妻はその時の植村のセリフをそんな風に覚えている。その後トイレにたった植村から、〚目の前のホテルの部屋が空いていたから予約を入れたよ。〛と聞かされ二人は海鮮料理屋を後にした。
ホテルに行くとロビーで植村がチェックインの手続きをしていて、フロントから渡されたキーが一つだった。『何故キーが一つなの?』と植村に訊くと、〚すまないね、部屋がいっぱいでツインしか空いていなかった。〛と、植村に告げられたと言う。躊躇しながらも希美は植村と一緒にツインの部屋に入った。その後植村は飲み物を買ってくると言って1階にあるコンビニに一人で出て行った。
その時希美は僕にもう一度電話をしたらしい。しかし、接待の二次会に居た僕は妻の着信には全く気がつかなかった。これまでに僕は妻からの着信履歴を無視したことが何度もあった。『その時に僕が電話に出ていれば、植村との情事はきっぱりと断っていました。』と妻は振り返った。
そんな寂しい気持ちのまま希美はその後『自分を女として見てくれていた植村に抱かれてしまいました。』と言った。植村はコンビニで避妊具まで購入してきていた。次の日帰ってきた妻は、僕の顔を見ることが出来なかったと言うが、僕は全然それに気がつかなかった。
その後も妻は植村との出張の際には数回身体の関係があったという。ただ植村自身も幸せな家庭を持っており、決して東京で妻を求めることはなかったという。出張の時だけの情事と割り切っていた。初めのセックスはごくノーマルなものだったようだが、回を重ねるごとに植村の要求も増えてきていて、それに応えてしまう自分に歯止めが利かなくなるようで怖くなっていた頃、植村の転勤が決まり妻は『ほっとした。』と言う。
僕は希美の髪をやさしく撫でながら、植村との一件を冷静に聞くことができた。
「やっぱり君が僕を裏切ったわけじゃないよ・・・僕も悪かったんだ・・・。」
僕は話を聞き終わってからそう言うと、妻に口付けをした。
「さあ、二人目の話を聞かせてくれ・・・。」
2015/04/29
その日三度目の射精を終えてからだった。もう時間は深夜2時を過ぎていた。
「なあ希美(のぞみ)、ひょっとしてこれが僕と最後の夜だと思っているんじゃないか?」
妻は“はっ”とした顔をして僕を見た。
「僕はこんなに素敵な希美を一生離さないつもりだよ。」
『でも、私は・・あなたを裏切った・・・。』
「裏切ったのかどうかは、これから僕が決めるよ。」
『それは・・どういうこと?・・・あなた・・。』
妻の希美は不思議そうに僕を見つめてそう言った。
「僕に今までのことを全て話して欲しい・・。」
そう言うと僕はもう一度妻を抱きしめた。
「明日は君休みなんだろ?僕も明日は仕事を休むよ。だから今からゆっくり今までのことを聞かせて欲しいんだ。」
そう言って僕は希美の髪を撫で付けた。妻は僕の胸の中で泣きながら『ごめんなさい・・・』と何度もつぶやいていた。
「もう泣かなくていいよ。こんなことになったのは僕のせいでもあるのかもしれない。だから…全部今までのことをありのまま話してほしい…。」
妻は赤く腫らした目を僕に見せると、『わかったわ・・。』と小さく言った。
「それと、僕は君に答えづらい質問もするかもしれないけど、正直に答えて欲しい。今後の僕たちのためにも・・。」
希美はそれを聞くと小さく頷く。しばらくすると彼女は最初の男の話を語り始めた。
『一番最初は4年前、甲府に行った時で相手は植村さんだったの・・・。』
妻は最初の男の話をそう言って言い出し始めた。植村一雅と言うのは妻より一つ上の社員で僕よりも一つ下だ。一年前に企画立案の能力を買われ、仙台のグループ会社に部長職で出向となっている。妻は入社以来一番歳の近い先輩社員ということでいろいろと親しかったようだ。
『親しいと言っても同僚としてということで、それまでは男と女を意識したことは一度もなかった。』と言う。当時植村はまだ新婚だった。しかし出産を控えた新妻は実家に里帰りしていたらしい。甲府への出張は当日に急慮決まったもので、そもそも日帰りの予定で妻と植村は出発した。
現地でのトラブルで以外と仕事が長引き、終わったのが夜の7時を回っていたと言う。甲府駅に着くと植村は突然妻の手をとって言ってきた。〚なあ、明日は休みだし、もう遅いから今日は泊まっていかないか?〛植村と二人で出張というのはそれまでにも何回かあったが、その時の植村の表情が今までのものとは違っていたとすぐに希美は感じ取ったようだった。
『主人に聞いてみないと・・・。』はすぐには返答せず植村にそう言ったらしい。その頃僕はちょうど大切なお得意様の接待だった。そんな時に妻から電話がかかってきて、「泊まればいいよ、そんなことでいちいち電話してくるな。」とそっけない返答をしたと言うが覚えていない。
希美と植村はその後海鮮料理屋に行き食事を取ったという。約一時間くらいはそれまでの仲の良い先輩と後輩だったが、お酒が進み、ふともらした植村の言葉から方向が変わっていく。
〚お前のところはもう結婚して3年たつけど子供はまだなのか?〛
『うん。あの人、今仕事が忙しいし・・それどころじゃないみたい・・。』
〚そっか、俺も嫁さん実家に帰ってるからご無沙汰なんだ。今日は寂しいもの同士で盛り上がるか?〛
妻はその時の植村のセリフをそんな風に覚えている。その後トイレにたった植村から、〚目の前のホテルの部屋が空いていたから予約を入れたよ。〛と聞かされ二人は海鮮料理屋を後にした。
ホテルに行くとロビーで植村がチェックインの手続きをしていて、フロントから渡されたキーが一つだった。『何故キーが一つなの?』と植村に訊くと、〚すまないね、部屋がいっぱいでツインしか空いていなかった。〛と、植村に告げられたと言う。躊躇しながらも希美は植村と一緒にツインの部屋に入った。その後植村は飲み物を買ってくると言って1階にあるコンビニに一人で出て行った。
その時希美は僕にもう一度電話をしたらしい。しかし、接待の二次会に居た僕は妻の着信には全く気がつかなかった。これまでに僕は妻からの着信履歴を無視したことが何度もあった。『その時に僕が電話に出ていれば、植村との情事はきっぱりと断っていました。』と妻は振り返った。
そんな寂しい気持ちのまま希美はその後『自分を女として見てくれていた植村に抱かれてしまいました。』と言った。植村はコンビニで避妊具まで購入してきていた。次の日帰ってきた妻は、僕の顔を見ることが出来なかったと言うが、僕は全然それに気がつかなかった。
その後も妻は植村との出張の際には数回身体の関係があったという。ただ植村自身も幸せな家庭を持っており、決して東京で妻を求めることはなかったという。出張の時だけの情事と割り切っていた。初めのセックスはごくノーマルなものだったようだが、回を重ねるごとに植村の要求も増えてきていて、それに応えてしまう自分に歯止めが利かなくなるようで怖くなっていた頃、植村の転勤が決まり妻は『ほっとした。』と言う。
僕は希美の髪をやさしく撫でながら、植村との一件を冷静に聞くことができた。
「やっぱり君が僕を裏切ったわけじゃないよ・・・僕も悪かったんだ・・・。」
僕は話を聞き終わってからそう言うと、妻に口付けをした。
「さあ、二人目の話を聞かせてくれ・・・。」
2015/04/29
中14〖恋に恋した妻〗Part6
中14〖恋に恋した妻〗Part6
〔挿れた瞬間、上半身をぐって曲げて肩を強く掴んできました。歯も食いしばっていましたよ。〕哲平が激しく動くと、妻の咲希(さき)が『もっと・・・ゆっくりで・・。』と言ってきたそうだ。でも咲希は激しいのが好きなはずで、だから感じたくなかったのかなって思った。
哲平は言葉攻めとかはしなかったらしい。個人的には、ベタだけど〔旦那とどっちが良い?〕的な事とか言ってほしかったけど・・・ただそれはやはりやらなくて正解だったと思う。以前に『Hってそういうもんでしょ?』と咲希は言っていた。H中に喋ったりするのを嫌い、『好きな人と肌を重ねあうことに集中したい。』とも・・・。
次第に咲希も気持ち良くなったみたいで、途中から『・・・もっと。』とすごく小さくぽつりと呟いたらしい。あんまり小さい声だったから、哲平が〔え?〕って聞き返すと、そっぽを向いたまま、『もう少し・・・いいよ・・。』と言って〔動いても大丈夫?〕って聞くと、そっぽ向いたまま頷いたとのこと。
結局のところ咲希が哲平に抱かれた理由は確かなことはわかりません。“僕への憤(いきどお)り”《といっても誤解ですが》で意趣返しのつもりだったのかもしれません。しかし実は単に浮気に興味があったのかもしれません。
その後咲希は、哲平の腰に合わせて『あっあっあっあっ』って喘ぎ声を出し始めて、哲平の腕をきつく握ってきて、でもやっぱりその声は、どこかまだ我慢しているというか、躊躇してる感じだったらしい。
「体位は?」
〔ずっと正常位でした。変えようとすると、無言で首振るんですよ。で、仕方ないからそのままガンガン突いていました。それで、咲希さんがそのうち逝きそうになっちゃったらしくて、『あっ、だめ。もうだめ』って肩を押してきました。〕
〔その時初めてH中に目を合わしました。腰を止めて“逝きそう?”って訊いたら、一瞬『うっ』って感じになって、それでまた無言でそっぽを向いちゃいました。〕
「じゃあ咲希は?逝かなかった?」
僕は今さらそんなことでホッとする。
〔いやすいません・・強引に・・・。〕って河野哲平が頭を下げる。
「そっか。咲希はどうだった?」
〔めっちゃ締りました!・・・。あ!すいません・・。〕ってまた頭を下げた。
「いやだから良いんだって・・。続きを聞かせてくれ。」
哲平曰く〔咲希は『だめ、だめ。』と呟き、哲平を見つめながら、小さく首を振っていたが、そのうち大きく声をあげて、身体を痙攣させる。しばらく断続的に痙攣し、その間咲希はずっと両手で顔を隠していた。〕
〔それが終わると、咲希に『ごめん・・・。抜いて。』ってお願いされました。普段のHなら気にせずやりまくるんですが・・・。〕
夫の僕に哲平は平気でそう言った。
〔しばらく二人は裸で黙って向かい合って座っていた。僕が咲希さんの手を取って、ちんこを握らすと、扱いてくれました。〕
「それから?」
〔それで、“キスしていい?”って訊くと、また無言で首プルプルと拒否をするが、すっと顔近付けると、特に抵抗がなかったのでキスをしました。〕
「それで咲希は?」
〔咲希さんずっと俯きながら扱きつづけてくれる。ただ、一回ぽつりと『おっきいね。』って言ってくれました。哲平は咲希の頭を撫でて“口じゃ駄目?”ってお願いすると、一秒くらい動きが止まって、でも無言で咥えてきました。一回だけ“旦那さんよりおっきい?”って訊いたら、歯を当てられちゃいました。〕
〔咲希はペニスから口を離しましたが、また手コキを始めます。それでも顔は、ぼくの股間に乗せたままで、たまに根元とかをぺろって、舐めてくれました。〕
それから哲平が射精して、咲希はそれを手で受け止めたらしい。
その後は結構気まずくなる。その時に咲希が、『今日の事は絶対内緒ね?ね?』と縋るように哲平にお願いをする。哲平が僕に〔咲希さんもあんな顔するんですね。〕と告げる。それから哲平が帰宅した頃に咲希から≪ごめん。どうかしていたわ。だから、お互い忘れましょう。≫ってメールが届いた。それは僕と咲希がメール交換をしている最中だと思う。
2015/05/04
〔挿れた瞬間、上半身をぐって曲げて肩を強く掴んできました。歯も食いしばっていましたよ。〕哲平が激しく動くと、妻の咲希(さき)が『もっと・・・ゆっくりで・・。』と言ってきたそうだ。でも咲希は激しいのが好きなはずで、だから感じたくなかったのかなって思った。
哲平は言葉攻めとかはしなかったらしい。個人的には、ベタだけど〔旦那とどっちが良い?〕的な事とか言ってほしかったけど・・・ただそれはやはりやらなくて正解だったと思う。以前に『Hってそういうもんでしょ?』と咲希は言っていた。H中に喋ったりするのを嫌い、『好きな人と肌を重ねあうことに集中したい。』とも・・・。
次第に咲希も気持ち良くなったみたいで、途中から『・・・もっと。』とすごく小さくぽつりと呟いたらしい。あんまり小さい声だったから、哲平が〔え?〕って聞き返すと、そっぽを向いたまま、『もう少し・・・いいよ・・。』と言って〔動いても大丈夫?〕って聞くと、そっぽ向いたまま頷いたとのこと。
結局のところ咲希が哲平に抱かれた理由は確かなことはわかりません。“僕への憤(いきどお)り”《といっても誤解ですが》で意趣返しのつもりだったのかもしれません。しかし実は単に浮気に興味があったのかもしれません。
その後咲希は、哲平の腰に合わせて『あっあっあっあっ』って喘ぎ声を出し始めて、哲平の腕をきつく握ってきて、でもやっぱりその声は、どこかまだ我慢しているというか、躊躇してる感じだったらしい。
「体位は?」
〔ずっと正常位でした。変えようとすると、無言で首振るんですよ。で、仕方ないからそのままガンガン突いていました。それで、咲希さんがそのうち逝きそうになっちゃったらしくて、『あっ、だめ。もうだめ』って肩を押してきました。〕
〔その時初めてH中に目を合わしました。腰を止めて“逝きそう?”って訊いたら、一瞬『うっ』って感じになって、それでまた無言でそっぽを向いちゃいました。〕
「じゃあ咲希は?逝かなかった?」
僕は今さらそんなことでホッとする。
〔いやすいません・・強引に・・・。〕って河野哲平が頭を下げる。
「そっか。咲希はどうだった?」
〔めっちゃ締りました!・・・。あ!すいません・・。〕ってまた頭を下げた。
「いやだから良いんだって・・。続きを聞かせてくれ。」
哲平曰く〔咲希は『だめ、だめ。』と呟き、哲平を見つめながら、小さく首を振っていたが、そのうち大きく声をあげて、身体を痙攣させる。しばらく断続的に痙攣し、その間咲希はずっと両手で顔を隠していた。〕
〔それが終わると、咲希に『ごめん・・・。抜いて。』ってお願いされました。普段のHなら気にせずやりまくるんですが・・・。〕
夫の僕に哲平は平気でそう言った。
〔しばらく二人は裸で黙って向かい合って座っていた。僕が咲希さんの手を取って、ちんこを握らすと、扱いてくれました。〕
「それから?」
〔それで、“キスしていい?”って訊くと、また無言で首プルプルと拒否をするが、すっと顔近付けると、特に抵抗がなかったのでキスをしました。〕
「それで咲希は?」
〔咲希さんずっと俯きながら扱きつづけてくれる。ただ、一回ぽつりと『おっきいね。』って言ってくれました。哲平は咲希の頭を撫でて“口じゃ駄目?”ってお願いすると、一秒くらい動きが止まって、でも無言で咥えてきました。一回だけ“旦那さんよりおっきい?”って訊いたら、歯を当てられちゃいました。〕
〔咲希はペニスから口を離しましたが、また手コキを始めます。それでも顔は、ぼくの股間に乗せたままで、たまに根元とかをぺろって、舐めてくれました。〕
それから哲平が射精して、咲希はそれを手で受け止めたらしい。
その後は結構気まずくなる。その時に咲希が、『今日の事は絶対内緒ね?ね?』と縋るように哲平にお願いをする。哲平が僕に〔咲希さんもあんな顔するんですね。〕と告げる。それから哲平が帰宅した頃に咲希から≪ごめん。どうかしていたわ。だから、お互い忘れましょう。≫ってメールが届いた。それは僕と咲希がメール交換をしている最中だと思う。
2015/05/04
中10〚新しい夫婦の形〛2章第6話 13
中10〚新しい夫婦の形〛2章第6話 13
二人目は企画部のサブリーダーである高山正志だった。高山の年齢は40代前半で、小太りで頭髪も薄く見た目にも冴えない男だった。僕は園部君から高山が妻の希美(のぞみ)と関係したと聞いて、一番納得がいかない男でもあった。
希美と高山、それに企画部の部長である柳本孝男と三人で仙台にイベントで出張した時だった。柳本は取締役の部長でもあり、本社でも豪腕で有名だ。企画部の社員はみな、柳本に振り回されていることは有名だった。
その日小さなトラブルがあり、柳本は高山を執拗に叱責したらしい。普段会社でも高山は柳本に幾度となく叱責されているところ見ていて、希美は『気の毒だ。』と感じていたようだった。そして仙台にまで来て柳本の叱責を受け、高山はすっかり肩を落としていた。
しかし、夕方に柳本は急な本社での用事のため、イベントを高山と妻にまかせて東京に戻って行った。その後なんとか二人でイベントを無事終了させて出張先のホテルに着いても、高山は柳本に叱責されたことを引きずっていた。希美はそんな高山に元気になってもらおうと、ホテルのエレベーターで別れ際に『高山の頬(ほお)にキスをした。』と言う。
「希美は何故高山さんにキスをしたんだ?」
『前の日にあなたと喧嘩したことが原因だったのかもしれない・・・。』
妻は正直にそう話してくれた。希美がホテルの部屋に入りしばらくすると外からノックが聞こえ、ドアをあけるとそこに高山が立っていた。
〔さっきは突然だったからお礼を言えなかったけど、キスしてくれてどうもありがとう。〕
高山はドアの外で妻にそう言ってきた。希美はそれを聞いて思わず吹き出してしまったという。高山がそのまま自分の部屋に引き返そうとするところを、妻が呼びとめて部屋に招きいれた。
『高山さん、少し私の部屋で飲みませんか?』
希美にそう言われた時の高山の幸せそうな顔が、僕にも容易に想像できた。酒に弱い高山は350mlのビールで顔を真っ赤にしていたと言う。
〔百瀬くん、もう一度キスをしてくれないか?〕
酔った勢いで高山は妻にそう何度も迫ったようだが、決して強引ではなかったようだった。希美も軽い気持ちで、『じゃあ!あと一回だけですよ。』と言ったキスが二回、三回としだいにエスカレートしていき、いつの間にか唇と唇を重ねる本格的なキスへと移行していったと言う。キスをしたまま、高山は妻の手をとり自分の股間にあてがうと、ズボンの上からの堅く怒張したペニスがはっきりとわかり、希美は『そのまま力が抜けていったの。』と言う。
抵抗ができないまま妻は高山に洋服を脱がされ、全裸にされてからの愛撫は今までに経験しなかった快感を味わったと言う。また、普段の見た目から想像もできないくらい高山の精力は強く、その日希美は何度も逝かされたと振り返った。避妊具(コンドーム)を持っていなかったので、その日高山は最終的に膣外へ射精して終わったと言う。
希美の高山に対する行為は確かに裏切り行為かもしれないが、僕自身本社に居る時から高山という人間を良く知っているし、決して妻が心までも奪われる人間でもなく、身体だけの関係と割り切れば充分に許せる範囲だった。
また、その後も高山とは何度か出張を同行し関係をもったことも数回あったと言った。しかし臆病な高山は出張が複数人だったときは決して求めてくるようなことはなかったと言う。希美は『今回の出張でも高山とは関係しなかった。』という。
「高山さんなら僕は嫉妬しないし、許せるよ・・・。」
そう希美に伝えると、先ほどから襲ってきている睡魔に勝てず僕は妻の胸の中で深い眠りについた。
2015/05/05
二人目は企画部のサブリーダーである高山正志だった。高山の年齢は40代前半で、小太りで頭髪も薄く見た目にも冴えない男だった。僕は園部君から高山が妻の希美(のぞみ)と関係したと聞いて、一番納得がいかない男でもあった。
希美と高山、それに企画部の部長である柳本孝男と三人で仙台にイベントで出張した時だった。柳本は取締役の部長でもあり、本社でも豪腕で有名だ。企画部の社員はみな、柳本に振り回されていることは有名だった。
その日小さなトラブルがあり、柳本は高山を執拗に叱責したらしい。普段会社でも高山は柳本に幾度となく叱責されているところ見ていて、希美は『気の毒だ。』と感じていたようだった。そして仙台にまで来て柳本の叱責を受け、高山はすっかり肩を落としていた。
しかし、夕方に柳本は急な本社での用事のため、イベントを高山と妻にまかせて東京に戻って行った。その後なんとか二人でイベントを無事終了させて出張先のホテルに着いても、高山は柳本に叱責されたことを引きずっていた。希美はそんな高山に元気になってもらおうと、ホテルのエレベーターで別れ際に『高山の頬(ほお)にキスをした。』と言う。
「希美は何故高山さんにキスをしたんだ?」
『前の日にあなたと喧嘩したことが原因だったのかもしれない・・・。』
妻は正直にそう話してくれた。希美がホテルの部屋に入りしばらくすると外からノックが聞こえ、ドアをあけるとそこに高山が立っていた。
〔さっきは突然だったからお礼を言えなかったけど、キスしてくれてどうもありがとう。〕
高山はドアの外で妻にそう言ってきた。希美はそれを聞いて思わず吹き出してしまったという。高山がそのまま自分の部屋に引き返そうとするところを、妻が呼びとめて部屋に招きいれた。
『高山さん、少し私の部屋で飲みませんか?』
希美にそう言われた時の高山の幸せそうな顔が、僕にも容易に想像できた。酒に弱い高山は350mlのビールで顔を真っ赤にしていたと言う。
〔百瀬くん、もう一度キスをしてくれないか?〕
酔った勢いで高山は妻にそう何度も迫ったようだが、決して強引ではなかったようだった。希美も軽い気持ちで、『じゃあ!あと一回だけですよ。』と言ったキスが二回、三回としだいにエスカレートしていき、いつの間にか唇と唇を重ねる本格的なキスへと移行していったと言う。キスをしたまま、高山は妻の手をとり自分の股間にあてがうと、ズボンの上からの堅く怒張したペニスがはっきりとわかり、希美は『そのまま力が抜けていったの。』と言う。
抵抗ができないまま妻は高山に洋服を脱がされ、全裸にされてからの愛撫は今までに経験しなかった快感を味わったと言う。また、普段の見た目から想像もできないくらい高山の精力は強く、その日希美は何度も逝かされたと振り返った。避妊具(コンドーム)を持っていなかったので、その日高山は最終的に膣外へ射精して終わったと言う。
希美の高山に対する行為は確かに裏切り行為かもしれないが、僕自身本社に居る時から高山という人間を良く知っているし、決して妻が心までも奪われる人間でもなく、身体だけの関係と割り切れば充分に許せる範囲だった。
また、その後も高山とは何度か出張を同行し関係をもったことも数回あったと言った。しかし臆病な高山は出張が複数人だったときは決して求めてくるようなことはなかったと言う。希美は『今回の出張でも高山とは関係しなかった。』という。
「高山さんなら僕は嫉妬しないし、許せるよ・・・。」
そう希美に伝えると、先ほどから襲ってきている睡魔に勝てず僕は妻の胸の中で深い眠りについた。
2015/05/05
中17〖救い〗その2回
中17〖救い〗その2回
『あはんっ!先生ぃっ!』
《先生!?家庭訪問に来ている担任教師なのか!?》
二人とも全裸でした。麻貴(まき)の肉付きのいい下肢が、男の腰の両側で揺れていました。《挿入されている!》
『ああ・・くう・・先生ぃ・・・ああん・・・。』
男が、妻を座布団の上に組み敷いて、正常位で麻貴を貫いていたのです。妻の豊満な白い乳房を片方は揉みしだき、片方はむしゃぶりつき、乳首を舐めていました。
『あっくう・・・先生ぃ・・・気持ちいい・・・あんっ。』
はっきりそう言った麻貴は、男の背中に細い腕をしがみつかせていました。
男はがっしりした体格で、私たち夫婦より年上でした。50代に見えました。白髪混じりの頭を、妻の胸にうずめていて、今度は、麻貴の唇にむさぼりついていったのです。彼女が、それに応えました。男の背をがっしりとつかみ、顔をぶつけるように、舌を伸ばしているのです。
『ああっ!先生っ!ああんっ・あはんっ・うはん・・・。』
男が猛然と、腰を振り出しました。麻貴は眉間にしわを寄せて頭を振り乱し、男の太い腕に爪を立てていました。
『あんっ!こんなの駄目っ!先生っ!』
男が妻の麻貴を抱えあげ、自分は仰向けになりました。麻貴を上にしたのです。
『恥ずかしいっ!いやあっ!』
麻貴はそう言いながら、男に下から、乳房を揉まれ、腰を振り出しました。麻貴の腰が、男の上で前後左右にグネグネと滑っていました。
〔たまらない!剛君のお母さん・・・。〕
《初めて男の声を聞きました。》男はそう言った後、起き上がり、麻貴の下肢を抱えるようにして、妻の体を一回転させ、前に押し出しました。妻の麻貴は、手練の老年男に操り人形のように、肉体を自由にされていました。男は麻貴を四つんばいにさせて、バックスタイルで貫いていました。
〔剛君のお母さんのおまんこ・・・たまらない締りだよ!〕
『ああ、駄目え、先生・・・ああっ・・あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!・・・』
ぱんっ・ぱんっ・ぱんっ・ぱんっ・・・男が妻の細腰をつかんで、腰を打ち出す度、麻貴の真っ白なお尻がパン、パンと弾ける音を立てます。
『あんっ・あんっ・あんっ・あんっ・・・。』
と、麻貴が悦びの声を、男のピストンに合わせて、頭をのけぞらせながら出していました。
ぱんっ・ぱんっ・ぱんっ・・・。
『あんっ・あんっ・あんっ・・・。』
麻貴の豊満な乳房が激しく揺れていました。男は後ろからそれをぎゅうぎゅうと揉み、乳首を摘みました。そして・・・ズバンッズバンッズバンッ・・・『あうんっあはんっくはあっ・・・。』
男がスパートを開始しました。歯を食いしばりながら猛然と腰を振り出したのです。片膝を立て、力強く速く、ズバンズバンと麻貴のお尻を打ち付けていました。麻貴の肉体がぎしぎしと揺れています。
『もう駄目えっ!いっちゃうっ!いっちゃうっ先生っ!』
〔私も、もう限界だっ!中はどうですかっ!剛君のお母さんっ!〕
『駄目えっ!中駄目えっ!先生もう駄目えっ!ああっああっ!でもいっちゃう!もう壊れちゃうっ!』
〔うおおっ!〕
ズバンッズバンッズバンッ・・・『逝く逝くうっ!きゃおおっ!』と妻の麻貴が、狼の遠吠えのように仰け反って、叫び、ばったりと突っ伏しました。そして男がすぐ、〔ぐおおっ!〕と吼え、妻のお尻から離れると、突っ伏した麻貴の背に向かって、勃起して黒光りしているペニスをしごいたのです。
ドバッドバッと、男の物から、白い精液が飛び出し、麻貴の白い背中とむっちりとしたお尻に飛び散りました。男は、〔ううう・・・剛君のお母さん・・・たまらない・・最高だ・・・。〕と呻(うめ)いていました。
2015/05/05
『あはんっ!先生ぃっ!』
《先生!?家庭訪問に来ている担任教師なのか!?》
二人とも全裸でした。麻貴(まき)の肉付きのいい下肢が、男の腰の両側で揺れていました。《挿入されている!》
『ああ・・くう・・先生ぃ・・・ああん・・・。』
男が、妻を座布団の上に組み敷いて、正常位で麻貴を貫いていたのです。妻の豊満な白い乳房を片方は揉みしだき、片方はむしゃぶりつき、乳首を舐めていました。
『あっくう・・・先生ぃ・・・気持ちいい・・・あんっ。』
はっきりそう言った麻貴は、男の背中に細い腕をしがみつかせていました。
男はがっしりした体格で、私たち夫婦より年上でした。50代に見えました。白髪混じりの頭を、妻の胸にうずめていて、今度は、麻貴の唇にむさぼりついていったのです。彼女が、それに応えました。男の背をがっしりとつかみ、顔をぶつけるように、舌を伸ばしているのです。
『ああっ!先生っ!ああんっ・あはんっ・うはん・・・。』
男が猛然と、腰を振り出しました。麻貴は眉間にしわを寄せて頭を振り乱し、男の太い腕に爪を立てていました。
『あんっ!こんなの駄目っ!先生っ!』
男が妻の麻貴を抱えあげ、自分は仰向けになりました。麻貴を上にしたのです。
『恥ずかしいっ!いやあっ!』
麻貴はそう言いながら、男に下から、乳房を揉まれ、腰を振り出しました。麻貴の腰が、男の上で前後左右にグネグネと滑っていました。
〔たまらない!剛君のお母さん・・・。〕
《初めて男の声を聞きました。》男はそう言った後、起き上がり、麻貴の下肢を抱えるようにして、妻の体を一回転させ、前に押し出しました。妻の麻貴は、手練の老年男に操り人形のように、肉体を自由にされていました。男は麻貴を四つんばいにさせて、バックスタイルで貫いていました。
〔剛君のお母さんのおまんこ・・・たまらない締りだよ!〕
『ああ、駄目え、先生・・・ああっ・・あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!・・・』
ぱんっ・ぱんっ・ぱんっ・ぱんっ・・・男が妻の細腰をつかんで、腰を打ち出す度、麻貴の真っ白なお尻がパン、パンと弾ける音を立てます。
『あんっ・あんっ・あんっ・あんっ・・・。』
と、麻貴が悦びの声を、男のピストンに合わせて、頭をのけぞらせながら出していました。
ぱんっ・ぱんっ・ぱんっ・・・。
『あんっ・あんっ・あんっ・・・。』
麻貴の豊満な乳房が激しく揺れていました。男は後ろからそれをぎゅうぎゅうと揉み、乳首を摘みました。そして・・・ズバンッズバンッズバンッ・・・『あうんっあはんっくはあっ・・・。』
男がスパートを開始しました。歯を食いしばりながら猛然と腰を振り出したのです。片膝を立て、力強く速く、ズバンズバンと麻貴のお尻を打ち付けていました。麻貴の肉体がぎしぎしと揺れています。
『もう駄目えっ!いっちゃうっ!いっちゃうっ先生っ!』
〔私も、もう限界だっ!中はどうですかっ!剛君のお母さんっ!〕
『駄目えっ!中駄目えっ!先生もう駄目えっ!ああっああっ!でもいっちゃう!もう壊れちゃうっ!』
〔うおおっ!〕
ズバンッズバンッズバンッ・・・『逝く逝くうっ!きゃおおっ!』と妻の麻貴が、狼の遠吠えのように仰け反って、叫び、ばったりと突っ伏しました。そして男がすぐ、〔ぐおおっ!〕と吼え、妻のお尻から離れると、突っ伏した麻貴の背に向かって、勃起して黒光りしているペニスをしごいたのです。
ドバッドバッと、男の物から、白い精液が飛び出し、麻貴の白い背中とむっちりとしたお尻に飛び散りました。男は、〔ううう・・・剛君のお母さん・・・たまらない・・最高だ・・・。〕と呻(うめ)いていました。
2015/05/05
中16〖これでいいのか?〗第2話
中16〖これでいいのか?〗第2話
親友の松野は自宅へ毎晩とは行きませんが週に半分程度は食事をしに来るようになります。始めこそ〔お前がいない時には行きにくいよ。〕と、私に連絡し、私が帰宅しているのを確認してからでしたが、私も夜のお付き合いが多い為、「気にせず来い。」と言うと次第に私の在宅を確かめることなく来るようになっていました。
松野が我が家で食事を取るようになり半年近くが過ぎました。しかし、私が感じる限り2人の間になにかあった様ことを感じさせるものは何もありません。なかなか上手くいかないものです、残念な気持ちとそして同時に正直言って、親友と妻の茉利奈(まりな)がある意味では裏切り行為が無かったことへの安堵感もありました。松野の会社もひとまずは軌道に乗りつつあり、《このままでは私の願望は願望で終ってしまう・・・。しかしこれで良かったのかも知れない》とも思う。
そんなある週末に、3人で食事へ行くことになりました。それ事態良くあることでなんと言うこともありません。いつも通りに食事をし、お酒を嗜(たしな)み、楽しく喋っていた。「もう少し飲みたいな。」と意見が一致して我が家へと戻る。
家に戻っても3人は妻の作るツマミに貰い物のワインを開け、馬鹿話に花を咲かせます。“ワイン”これが私に諦めかけていた〖寝取られ願望〗を呼び起こしてしまいます・・・。松野は酒が好きでまた強いのですが私は人並み、茉利奈は弱いのにワインだけは好きでした。
松野は酔いつつも陽気になるだけ、妻も赤い顔をして楽しそうにしています。私は・・・泥酔一歩手前です。“ワイン”がパンドラの箱を開けろと私の背中を押します。
唐突に私は「なあ、お前ら・・・。ここ半年くらい俺が居ないときも松野が食事に来ていたけど何かなかったよね?」松野が〔何言ってるんだ?あるわけ無いだろう。感謝しているんだよこれでも。〕妻の茉利奈も『馬鹿なこと言わないでよ。酔っ払い!』酔った私の戯言(たわごと)に2人は動揺も見せません。
「そうか、無かったのか。あれば良かったと思ってさ。」と私は冗談めかして言ってみます。
〔お前(笑)、お前のその趣味を嫌って程聞かされているけど、俺に求めるなよ(笑)。〕って松野が相手にしない。茉利奈は、また始まったとうんざり顔です。
酔いに任せてしつこく私が「今回のことはさ、松野を応援する気持ちで申し出たことだけど本当の事を言うとそうなれば良いな。なんて思ってもいたんだよ。どうかな、今からでも遅くは無いんだけど・・・。」茉利奈は怒り顔で『ちょっと・・・。もうやめてよ、折角楽しく飲んでいるのに・・。』それは松野に拒否されるのが嫌だから先に言い出した。そういう風にも見えました、酔っている為そう見えただけかも知れません。
松野が〔お前な、俺たちの関係でそれは無理だよ。それに茉利奈さんはそんな気ないんでしょう?相手がどうこうじゃなく・・。〕茉利奈は『うん・・・。』と答えますが、何故でしょう、それほど嫌にも見えません。
さらに続ける私の「いや、茉利奈はさ知らない人より知り合いの方が安心出来て良さそうなんだよ。そう意味ではお前が一番だろ。お前だって昔茉利奈とやってみたいって言っていただろ?」そうなのです、まだ結婚もする前の話ですが松野は妻のことを〔タイプだよ。やってみたい。〕と言ったことがあるのです。
2015/05/06
親友の松野は自宅へ毎晩とは行きませんが週に半分程度は食事をしに来るようになります。始めこそ〔お前がいない時には行きにくいよ。〕と、私に連絡し、私が帰宅しているのを確認してからでしたが、私も夜のお付き合いが多い為、「気にせず来い。」と言うと次第に私の在宅を確かめることなく来るようになっていました。
松野が我が家で食事を取るようになり半年近くが過ぎました。しかし、私が感じる限り2人の間になにかあった様ことを感じさせるものは何もありません。なかなか上手くいかないものです、残念な気持ちとそして同時に正直言って、親友と妻の茉利奈(まりな)がある意味では裏切り行為が無かったことへの安堵感もありました。松野の会社もひとまずは軌道に乗りつつあり、《このままでは私の願望は願望で終ってしまう・・・。しかしこれで良かったのかも知れない》とも思う。
そんなある週末に、3人で食事へ行くことになりました。それ事態良くあることでなんと言うこともありません。いつも通りに食事をし、お酒を嗜(たしな)み、楽しく喋っていた。「もう少し飲みたいな。」と意見が一致して我が家へと戻る。
家に戻っても3人は妻の作るツマミに貰い物のワインを開け、馬鹿話に花を咲かせます。“ワイン”これが私に諦めかけていた〖寝取られ願望〗を呼び起こしてしまいます・・・。松野は酒が好きでまた強いのですが私は人並み、茉利奈は弱いのにワインだけは好きでした。
松野は酔いつつも陽気になるだけ、妻も赤い顔をして楽しそうにしています。私は・・・泥酔一歩手前です。“ワイン”がパンドラの箱を開けろと私の背中を押します。
唐突に私は「なあ、お前ら・・・。ここ半年くらい俺が居ないときも松野が食事に来ていたけど何かなかったよね?」松野が〔何言ってるんだ?あるわけ無いだろう。感謝しているんだよこれでも。〕妻の茉利奈も『馬鹿なこと言わないでよ。酔っ払い!』酔った私の戯言(たわごと)に2人は動揺も見せません。
「そうか、無かったのか。あれば良かったと思ってさ。」と私は冗談めかして言ってみます。
〔お前(笑)、お前のその趣味を嫌って程聞かされているけど、俺に求めるなよ(笑)。〕って松野が相手にしない。茉利奈は、また始まったとうんざり顔です。
酔いに任せてしつこく私が「今回のことはさ、松野を応援する気持ちで申し出たことだけど本当の事を言うとそうなれば良いな。なんて思ってもいたんだよ。どうかな、今からでも遅くは無いんだけど・・・。」茉利奈は怒り顔で『ちょっと・・・。もうやめてよ、折角楽しく飲んでいるのに・・。』それは松野に拒否されるのが嫌だから先に言い出した。そういう風にも見えました、酔っている為そう見えただけかも知れません。
松野が〔お前な、俺たちの関係でそれは無理だよ。それに茉利奈さんはそんな気ないんでしょう?相手がどうこうじゃなく・・。〕茉利奈は『うん・・・。』と答えますが、何故でしょう、それほど嫌にも見えません。
さらに続ける私の「いや、茉利奈はさ知らない人より知り合いの方が安心出来て良さそうなんだよ。そう意味ではお前が一番だろ。お前だって昔茉利奈とやってみたいって言っていただろ?」そうなのです、まだ結婚もする前の話ですが松野は妻のことを〔タイプだよ。やってみたい。〕と言ったことがあるのです。
2015/05/06
中14〖恋に恋した妻〗Part7
中14〖恋に恋した妻〗Part7
妻の咲希(さき)との関係ですが、以前より、というか付き合っていた頃に戻った感じがします。要は恋人のようになった感じです。弊害といえば、咲希が過剰なくらい僕に優しくしてくるのが少しむず痒いくらいかなと・・・。
それと咲希が浮気の誤解をしていることは、あくまで僕は知らないことになっているので、遠回りにはなりますが、帰宅時間を早くしたり、携帯を無造作に置いておいてチェックさせたり(当然ながら哲平からのメールは消去です。)して、徐々に誤解を解くようにしています。
僕としては、咲希がまた哲平に抱かれてほしいと思っている訳だけど、僕が浮気しているという誤解をされたままということは、体ばかりか心まで哲平に持って行かれる惧れがあるので、それに対しては少しずつ信頼を得ていくしかなかった。。
哲平には口説きを続行するよう頼んでおいた。その方法はメールにします。哲平と咲希のメールのやり取りは僕の携帯に転送してもらうようにした。そして携帯で確認したらPCに転送&保管しておき、携帯の転送メールは消去という流れ。ちなみにメールのやり取りは平日の勤務中のみとした。
僕は哲平にいくつかの質問メールを咲希に送らせ、咲希の回答を得ました。
〔浮気って初めて?〕
『当たり前でしよ!』
〔正直気持ちよかった?〕
『普通です。』
〔ぼく(哲平)のことどう思ってます?〕
『弟分かな?』
〔先輩は気づいてそう?〕
『それは大丈夫だと思う。だからもう絶対しないよ!』
〔なんでしちゃったの?〕
『気の迷い!はいもう終わり。さっさと仕事戻りなさい!』
〔今でも先輩の浮気を疑ってるの?〕
『わかんない。でも何か知っているなら教えてよね。』
〔本当に浮気していたらどうする?〕
『人のことは言えないからね・・・。どうしたらいいんだろうね・・・。』
〔離婚もある?〕
『無いよ!わたしからは絶対無い!』
〔どうして?〕
『無いったら無いの!』
それと咲希からも哲平に提案があった。
『今後は家に招待されても来ないでほしいの。』とお願いしていた。
《僕自身にはそんなこと要求していない。》
〔それは僕に言われても・・・。〕と哲平は渋ったそうだ。
『上司に誘われたら断りづらいのはわかるけど、夫の前でどんな顔で哲平君と喋ればいいかわからないの・・。』
〔わかりました。善処します。〕
会社で哲平と話し合った。〔ぼく咲希さんの料理結構好きだったので残念です。〕と哲平は心底残念そうだった。「いつか二人きりの時に作ってもらえばいいだろ。」と提案したものの、《他の男のために手料理を作る咲希は心底見たくないなと思った。でも咲希が抱かれている姿は目の前で見たいとすら思うのに・・。》とにかく哲平を家に誘うのはこれ以降止める。
2015/05/08
妻の咲希(さき)との関係ですが、以前より、というか付き合っていた頃に戻った感じがします。要は恋人のようになった感じです。弊害といえば、咲希が過剰なくらい僕に優しくしてくるのが少しむず痒いくらいかなと・・・。
それと咲希が浮気の誤解をしていることは、あくまで僕は知らないことになっているので、遠回りにはなりますが、帰宅時間を早くしたり、携帯を無造作に置いておいてチェックさせたり(当然ながら哲平からのメールは消去です。)して、徐々に誤解を解くようにしています。
僕としては、咲希がまた哲平に抱かれてほしいと思っている訳だけど、僕が浮気しているという誤解をされたままということは、体ばかりか心まで哲平に持って行かれる惧れがあるので、それに対しては少しずつ信頼を得ていくしかなかった。。
哲平には口説きを続行するよう頼んでおいた。その方法はメールにします。哲平と咲希のメールのやり取りは僕の携帯に転送してもらうようにした。そして携帯で確認したらPCに転送&保管しておき、携帯の転送メールは消去という流れ。ちなみにメールのやり取りは平日の勤務中のみとした。
僕は哲平にいくつかの質問メールを咲希に送らせ、咲希の回答を得ました。
〔浮気って初めて?〕
『当たり前でしよ!』
〔正直気持ちよかった?〕
『普通です。』
〔ぼく(哲平)のことどう思ってます?〕
『弟分かな?』
〔先輩は気づいてそう?〕
『それは大丈夫だと思う。だからもう絶対しないよ!』
〔なんでしちゃったの?〕
『気の迷い!はいもう終わり。さっさと仕事戻りなさい!』
〔今でも先輩の浮気を疑ってるの?〕
『わかんない。でも何か知っているなら教えてよね。』
〔本当に浮気していたらどうする?〕
『人のことは言えないからね・・・。どうしたらいいんだろうね・・・。』
〔離婚もある?〕
『無いよ!わたしからは絶対無い!』
〔どうして?〕
『無いったら無いの!』
それと咲希からも哲平に提案があった。
『今後は家に招待されても来ないでほしいの。』とお願いしていた。
《僕自身にはそんなこと要求していない。》
〔それは僕に言われても・・・。〕と哲平は渋ったそうだ。
『上司に誘われたら断りづらいのはわかるけど、夫の前でどんな顔で哲平君と喋ればいいかわからないの・・。』
〔わかりました。善処します。〕
会社で哲平と話し合った。〔ぼく咲希さんの料理結構好きだったので残念です。〕と哲平は心底残念そうだった。「いつか二人きりの時に作ってもらえばいいだろ。」と提案したものの、《他の男のために手料理を作る咲希は心底見たくないなと思った。でも咲希が抱かれている姿は目の前で見たいとすら思うのに・・。》とにかく哲平を家に誘うのはこれ以降止める。
2015/05/08
中11 〖家庭教師の誤算 第12回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第12回〗
そっとシーツを捲(まく)ってベッドに潜り込むと香澄(かすみ)は直ぐに僕に抱きついてきた。『ず~っと、我慢してたんだよ。』香澄の囁く息が僕の耳をくすぐった。僕は香澄の身体を横抱きにするようにして抱きしめ、唇を重ねると香澄の唇から熱い吐息が漏れた。
僕が香澄の小ぶりのおっぱいを手のひらで包んで、既に硬くなりかけているポッチを口に含むと舌先ではっきりと硬くなるのを感じた。『先生、いい・・・。』という香澄の声を聞いて、手を草むらのほうに伸ばしていく。そして亀裂をそっと撫でてみると、そこは驚くほど濡れていて、そこを掻き混ぜると水音が・・・。
思わず手の動きを止めて香澄の顔を覗き込むと、香澄は恥ずかしそうに目を逸らせて『シャワーを浴びたから・・・。』って言う。でも蜜壺に溢れる液は、シャワーのサラッとした液体ではなくて、ちょっとヌルヌルとした分泌液だった。
試しにそれを指で掬(すく)って、敏感な蕾に擦りつけると凄く滑らかに指が動いた。『あ~ん、もっと優しくして。』その高校生とは思えない艶かしい声を聞いて、僕はますます興奮してしまった。
これまでずっと我慢していた間、僕も僕なりに学習をしていたから、愛撫にはたっぷりと時間をかける。『あぁ、先生、それいい・・・。』僕は身体の位置をずらして香澄の長い脚を割って入り、膝を立たせるようにすると香澄の股間に顔を埋めます。
『あ、そんなのイヤ!』香澄は少し抗(あらが)って見せたが少し強引に舌先を敏感な突起に押し付けると、僕のなすがままになった。『あっ、あ、あ、あぁぁ・・。』僕の舌先の動きに合わせて香澄が喘ぎ、僕の興奮も最高潮に達したとき、僕は身体を起こして香澄の蜜壺に肉棒を押し付けると一気に貫く。
『あぁーっ!!!』香澄が手を口元にやって人差し指を噛んで、漏れ出る声を抑えようとする。一番奥まで達したあとは、ゆっくり、ゆっくりと腰を動かしていった。実を言うと激しく動くとすぐに果ててしまう気がするので、香澄の反応を見ながらゆっくりゆっくり動かしては休み、ずっと香澄の中に入っていた。
腰を動かすよりも香澄の唇を吸ったり、硬くなった乳首を指で弾いたり軽く尼が魅してやるうちに、香澄の吐く息がどんどん荒くなっていく。
『先生、なんか凄い!』
「えっ!えっ?えっ?」
『あ、もうダメ、あー、先生、それ以上はもうダメ!』
僕は腰のピストン運動を早めていって、香澄の身体が反り始めた頃、僕はコンドームを付け忘れていることに気がつく。
『あ、先生、もうイッちゃう!あー、ダメ、ダメ、ダメ!』
香澄の腰が浮き上がるようにして絶頂を迎えようとした瞬間、僕も限界を迎えて香澄の中から離脱すると僕のペニスは大きく脈打ってビューっと精液を香澄の白いお腹に放った。
2015/05/08
そっとシーツを捲(まく)ってベッドに潜り込むと香澄(かすみ)は直ぐに僕に抱きついてきた。『ず~っと、我慢してたんだよ。』香澄の囁く息が僕の耳をくすぐった。僕は香澄の身体を横抱きにするようにして抱きしめ、唇を重ねると香澄の唇から熱い吐息が漏れた。
僕が香澄の小ぶりのおっぱいを手のひらで包んで、既に硬くなりかけているポッチを口に含むと舌先ではっきりと硬くなるのを感じた。『先生、いい・・・。』という香澄の声を聞いて、手を草むらのほうに伸ばしていく。そして亀裂をそっと撫でてみると、そこは驚くほど濡れていて、そこを掻き混ぜると水音が・・・。
思わず手の動きを止めて香澄の顔を覗き込むと、香澄は恥ずかしそうに目を逸らせて『シャワーを浴びたから・・・。』って言う。でも蜜壺に溢れる液は、シャワーのサラッとした液体ではなくて、ちょっとヌルヌルとした分泌液だった。
試しにそれを指で掬(すく)って、敏感な蕾に擦りつけると凄く滑らかに指が動いた。『あ~ん、もっと優しくして。』その高校生とは思えない艶かしい声を聞いて、僕はますます興奮してしまった。
これまでずっと我慢していた間、僕も僕なりに学習をしていたから、愛撫にはたっぷりと時間をかける。『あぁ、先生、それいい・・・。』僕は身体の位置をずらして香澄の長い脚を割って入り、膝を立たせるようにすると香澄の股間に顔を埋めます。
『あ、そんなのイヤ!』香澄は少し抗(あらが)って見せたが少し強引に舌先を敏感な突起に押し付けると、僕のなすがままになった。『あっ、あ、あ、あぁぁ・・。』僕の舌先の動きに合わせて香澄が喘ぎ、僕の興奮も最高潮に達したとき、僕は身体を起こして香澄の蜜壺に肉棒を押し付けると一気に貫く。
『あぁーっ!!!』香澄が手を口元にやって人差し指を噛んで、漏れ出る声を抑えようとする。一番奥まで達したあとは、ゆっくり、ゆっくりと腰を動かしていった。実を言うと激しく動くとすぐに果ててしまう気がするので、香澄の反応を見ながらゆっくりゆっくり動かしては休み、ずっと香澄の中に入っていた。
腰を動かすよりも香澄の唇を吸ったり、硬くなった乳首を指で弾いたり軽く尼が魅してやるうちに、香澄の吐く息がどんどん荒くなっていく。
『先生、なんか凄い!』
「えっ!えっ?えっ?」
『あ、もうダメ、あー、先生、それ以上はもうダメ!』
僕は腰のピストン運動を早めていって、香澄の身体が反り始めた頃、僕はコンドームを付け忘れていることに気がつく。
『あ、先生、もうイッちゃう!あー、ダメ、ダメ、ダメ!』
香澄の腰が浮き上がるようにして絶頂を迎えようとした瞬間、僕も限界を迎えて香澄の中から離脱すると僕のペニスは大きく脈打ってビューっと精液を香澄の白いお腹に放った。
2015/05/08
中10〚新しい夫婦の形〛2章第7話 14
中10〚新しい夫婦の形〛2章第7話 14
次の日の朝8時に目が覚めると、ベッドには妻の姿はなかった。希美(のぞみ)はいつものように綺麗に身なりを整えて僕のために朝食を作っていた。僕はあわてて会社に電話をして有給休暇をとった。
『本当に休むのね。』
「言ったじゃないか、今日は一日ゆっくり休んで君の告白を聞くって。」
僕はシャツとパンツで頭はボサボサのままダイニングのテーブルについた。朝食を食べ終えコーヒーをすすっている時に僕は妻に提案をてみた。
「希美、お願いがあるんだけど・・。」
『えっなに?』
「今日一日僕の前で、裸で過ごしてくれないか?」
『えっ、どうして?』
「君の告白をより官能的に聞きたいからさ。」
明らかに動揺している妻に僕はあっさりとそう言った。
『どうしても裸でなければダメなの?』
希美は戸惑っていた。普段の彼女ならば『冗談じゃないわ!』ときっぱり断るところだが、さすがに昨日の今日で僕に遠慮をしているのがわかる。
「嫌なのかい?僕はお願いをしているんだけど・・。」
『わかったけれど、せめて下着くらい着させて・・。』
妻の目を見ると、《希美を苦しめたくないと言う思いから》心が締め付けられる。
「じゃあ出張の時に着けていた下着を着けてくれ。」
『わかりました・・・。』
希美はそう言うと脱衣所に消えていった。
『あなた、お願い。リビングのカーテンは閉めて・・・。』
「ここは13階だよ、誰も外から見えやしないよ。」
『でも・・・。』と希美は戸惑っていた。
「朝からカーテンを引いて部屋を暗くしたくないんだ。それに、明るいところで君の体をきちんと見てみたい。」
しばらくすると妻は脱衣所から下着姿で恥ずかしそうに出てきた。薄いピンク色の下着を身に着けた希美はとても綺麗だった。
「出張の時はそんなセクシーな下着を着けていたんだね。」
僕は自分の言い方が皮肉っぽくて、我ながら自分の言葉に嫌悪感を覚えた。
『出張の時だからと言うわけではないわ・・・あなたと旅行に行くときとか・・記念日の日とか・・私はそういうときにいつもよそ行きの下着を着けていたのよ・・・。』
なるほど、確かにそうだったかもしれない。僕はそんなことにも気がつかないから、5人もの男に妻を寝取られても気がつかなかったのだろうと思った。「こっちへきて昨日の話の続きを聞かせてくれ。」って言うと希美は下着姿のまま僕のとなりにあるソファーに腰をかけると三人目の男との話をしだした。
2015/05/09
次の日の朝8時に目が覚めると、ベッドには妻の姿はなかった。希美(のぞみ)はいつものように綺麗に身なりを整えて僕のために朝食を作っていた。僕はあわてて会社に電話をして有給休暇をとった。
『本当に休むのね。』
「言ったじゃないか、今日は一日ゆっくり休んで君の告白を聞くって。」
僕はシャツとパンツで頭はボサボサのままダイニングのテーブルについた。朝食を食べ終えコーヒーをすすっている時に僕は妻に提案をてみた。
「希美、お願いがあるんだけど・・。」
『えっなに?』
「今日一日僕の前で、裸で過ごしてくれないか?」
『えっ、どうして?』
「君の告白をより官能的に聞きたいからさ。」
明らかに動揺している妻に僕はあっさりとそう言った。
『どうしても裸でなければダメなの?』
希美は戸惑っていた。普段の彼女ならば『冗談じゃないわ!』ときっぱり断るところだが、さすがに昨日の今日で僕に遠慮をしているのがわかる。
「嫌なのかい?僕はお願いをしているんだけど・・。」
『わかったけれど、せめて下着くらい着させて・・。』
妻の目を見ると、《希美を苦しめたくないと言う思いから》心が締め付けられる。
「じゃあ出張の時に着けていた下着を着けてくれ。」
『わかりました・・・。』
希美はそう言うと脱衣所に消えていった。
『あなた、お願い。リビングのカーテンは閉めて・・・。』
「ここは13階だよ、誰も外から見えやしないよ。」
『でも・・・。』と希美は戸惑っていた。
「朝からカーテンを引いて部屋を暗くしたくないんだ。それに、明るいところで君の体をきちんと見てみたい。」
しばらくすると妻は脱衣所から下着姿で恥ずかしそうに出てきた。薄いピンク色の下着を身に着けた希美はとても綺麗だった。
「出張の時はそんなセクシーな下着を着けていたんだね。」
僕は自分の言い方が皮肉っぽくて、我ながら自分の言葉に嫌悪感を覚えた。
『出張の時だからと言うわけではないわ・・・あなたと旅行に行くときとか・・記念日の日とか・・私はそういうときにいつもよそ行きの下着を着けていたのよ・・・。』
なるほど、確かにそうだったかもしれない。僕はそんなことにも気がつかないから、5人もの男に妻を寝取られても気がつかなかったのだろうと思った。「こっちへきて昨日の話の続きを聞かせてくれ。」って言うと希美は下着姿のまま僕のとなりにあるソファーに腰をかけると三人目の男との話をしだした。
2015/05/09
中17〖救い〗その3回
中17〖救い〗その3回
私は、道の角に隠れて、男が出てくるのを待っていました。玄関から、男が出てきて、妻の麻貴(まき)も顔を出しました。妻は、ニコニコとして、男に頭を下げていました。誰が見ても、家庭訪問が終わった担任教師を見送る母親に見えるでしょう。
私は男の後をつけて、人気の少ない小道に入ったとき、男の背後から大きめのスーパーの買い物袋をかぶせ、羽交い絞めにしました。〔うあわあっ!〕と男は声を出し後ろに倒れます。私は持っていた石で、五、六回、男の顔面を殴りつけ、走り去りました。パッと後ろを向いたとき、男は、這いつくばってもがいていました。その次の日、新聞に、家庭訪問中の教師、襲われるという記事が載ったのです。そして、不審者に注意の回覧板も出回りました。
その日、私は不倫セックスを目撃したことは妻に一切言いませんでした。その代わり、私は変わりました。セックス面では妻に遠慮をしていたのか。淡白だったのです。麻貴も私との交わりで、大声を出すようなことはありませんでした。この日以降、私は妻を激しく、執拗に攻めました。ローターやディルド(張型)等の道具も使いました。私の変化に戸惑い、道具に怯えていた麻貴も、今では歓喜の声を上げています。
でもまだまだです。もっと、もっと妻を・・・あの時以上に。
「どうだあっ!」
『ああんっ!あなたもう駄目っ!逝っちゃうっ!!』
私が変わったとしても、麻貴を激しく、道具を使って責めるようになったとしても、私の鬱々とした気持ちは消えませんでした。ディルドやローターで麻貴を軽く逝かせる事ができても、肝心の私自身が妻の中に入ったら、あっけなく終わってしまうのですから。そして、あの麻貴の肢体が浮かぶのです。
息子の担任の教師である男に、組み敷かれて、上に乗せられ、四つんばいにされて、力強く攻められる麻貴の肢体が乳房を揺さぶられ、尻を突きまくられ、キスに応じて、絶頂していく。あの男は、どのようにして妻の麻貴を寝盗ったんだ。一体何がきっかけなんだ。それを確かめなければ、気が収まらなくなりました。小細工で妻を責めるだけではもう、私はどうにも納まらなかったのです。
私は、麻貴のこの数カ月の変化や言動を思い返しました。変わったことといえば、『息子の剛(つよし)に、剣道を習わしたい。』といって、しつこかったくらいだ。剛は体が丈夫ではなかったので、というのが理由で。私も承知しました。剣道を習い始めて活発になってくる剛の様子を、妻を嬉々として話したものです。そして、『指導者が素晴らしい人で・・・学校の先生なの。』だ、と・・・。
まさか、その指導者が。そう思い出すと、私の妻への情欲は燃え上がりました。そういう繋がりなのか?そうだとしても何がどうなって?私は、路上で襲ったその男の顔をはっきり見ていませんから。特定はできません。なんとかはっきりさせる手立てはないか?私は考え続けました。
2015/05/11
私は、道の角に隠れて、男が出てくるのを待っていました。玄関から、男が出てきて、妻の麻貴(まき)も顔を出しました。妻は、ニコニコとして、男に頭を下げていました。誰が見ても、家庭訪問が終わった担任教師を見送る母親に見えるでしょう。
私は男の後をつけて、人気の少ない小道に入ったとき、男の背後から大きめのスーパーの買い物袋をかぶせ、羽交い絞めにしました。〔うあわあっ!〕と男は声を出し後ろに倒れます。私は持っていた石で、五、六回、男の顔面を殴りつけ、走り去りました。パッと後ろを向いたとき、男は、這いつくばってもがいていました。その次の日、新聞に、家庭訪問中の教師、襲われるという記事が載ったのです。そして、不審者に注意の回覧板も出回りました。
その日、私は不倫セックスを目撃したことは妻に一切言いませんでした。その代わり、私は変わりました。セックス面では妻に遠慮をしていたのか。淡白だったのです。麻貴も私との交わりで、大声を出すようなことはありませんでした。この日以降、私は妻を激しく、執拗に攻めました。ローターやディルド(張型)等の道具も使いました。私の変化に戸惑い、道具に怯えていた麻貴も、今では歓喜の声を上げています。
でもまだまだです。もっと、もっと妻を・・・あの時以上に。
「どうだあっ!」
『ああんっ!あなたもう駄目っ!逝っちゃうっ!!』
私が変わったとしても、麻貴を激しく、道具を使って責めるようになったとしても、私の鬱々とした気持ちは消えませんでした。ディルドやローターで麻貴を軽く逝かせる事ができても、肝心の私自身が妻の中に入ったら、あっけなく終わってしまうのですから。そして、あの麻貴の肢体が浮かぶのです。
息子の担任の教師である男に、組み敷かれて、上に乗せられ、四つんばいにされて、力強く攻められる麻貴の肢体が乳房を揺さぶられ、尻を突きまくられ、キスに応じて、絶頂していく。あの男は、どのようにして妻の麻貴を寝盗ったんだ。一体何がきっかけなんだ。それを確かめなければ、気が収まらなくなりました。小細工で妻を責めるだけではもう、私はどうにも納まらなかったのです。
私は、麻貴のこの数カ月の変化や言動を思い返しました。変わったことといえば、『息子の剛(つよし)に、剣道を習わしたい。』といって、しつこかったくらいだ。剛は体が丈夫ではなかったので、というのが理由で。私も承知しました。剣道を習い始めて活発になってくる剛の様子を、妻を嬉々として話したものです。そして、『指導者が素晴らしい人で・・・学校の先生なの。』だ、と・・・。
まさか、その指導者が。そう思い出すと、私の妻への情欲は燃え上がりました。そういう繋がりなのか?そうだとしても何がどうなって?私は、路上で襲ったその男の顔をはっきり見ていませんから。特定はできません。なんとかはっきりさせる手立てはないか?私は考え続けました。
2015/05/11
中14〖恋に恋した妻〗Part8
中14〖恋に恋した妻〗Part8
哲平は当初、どうも僕(波戸真一)のことを疑っていたらしかった。というのも、僕が「妻の咲希を抱いてくれ。」と頼んできて、その咲希が夫(僕)の浮気を疑っている。となれば哲平の立場からすれば、〔先輩には別に愛人がいて、咲希と別れたいから逆美人局(つつもたせ)みたいなことをやろうとしているのでは?〕という疑念があったみたいだ。
そんな疑問を、会社帰りに二人で飲んでいるとき、哲平からストレートにぶつけられた。
僕は「馬鹿馬鹿しい。」と鼻で笑ったが、よくよく考えると、《成る程な》と思い、哲平が納得するまで、「世の中にはスワッピングとか寝取らせという性癖がある。」ことを飲み屋で熱弁した。哲平もやがて完全ではないが納得してくれた。しかし、それでも咲希を口説くことに抵抗があるようだった。
〔やっぱり先輩や咲希さんに悪いと思っちゃって。〕
哲平は咲希を抱いた時も、僕と咲希への罪悪感でいまいち燃えなかったらしい。
〔咲希さんの事も考えてあげてください。〕と説教までされた。
「そうか。咲希はそこまでして抱く価値は無い女だったってことなのか?」
と僕は半ば本気でガッカリした。
〔いやいや、そうじゃないです。〕
「正直お前的には何点だった?」
〔え?咲希さんのことですか?そりゃ100点満点ですよ。頭は良いし美人で最高の奥さんじゃないですか。〕
「そうじゃなくてさ。実際に抱いてみて、女としての話だよ。」
〔もう勘弁してくださいよ。〕
「言えって!」
〔はぁ、まぁぶっちゃけ良かったです。でもやっぱりあんま乗り気になれないですよ。〕
「フェラはしたんだよな?」
〔まぁちょっとだけですけど・・・。〕
「どうだった?上手かったか?」
〔ん~、ぼくとははじめてだったし・・咲希さん多分ちゃんとやってなかったと思います。〕
「これからも継続して咲希へのメールは続けてくれよ!」
そんな僕の要請もあり、哲平と咲希のメールは続けられた。しかし、その内容はあくまで日常会話の範疇だけで、たまに≪また会って欲しい。≫というようなメールに対しての咲希の返信は、一貫して素っ気無いものばかりだった。
〔じゃあ咲希さんは、なんでメールをしてくれるの?〕という問いに対しては、
『夫の後輩で友人だから邪険には出来ないよ。』という返信をしていた。
咲希が哲平に抱かれて一月が経った。咲希と哲平の間に大きな展開こそないものの、日常会話程度のメールは続いている。その間、咲希の提案通りに僕は哲平を家に招くこともなかったので、咲希と哲平は一度も顔を合わせていなかった。
逆に、そんなメールだけの関係というのが功を奏したのか、咲希もだいぶ気楽に哲平とのメール交換を行うようになっていく。それこそ多少の下ネタなら大丈夫なくらいに・・・。だから僕は、哲平に「先輩とぼくのセックスってどこが違います?」とメールを送らせたところ、咲希から『え~、わかんない?やっぱり硬さかなぁ。どうだろ?』と返信が・・・。
2015/05/11
哲平は当初、どうも僕(波戸真一)のことを疑っていたらしかった。というのも、僕が「妻の咲希を抱いてくれ。」と頼んできて、その咲希が夫(僕)の浮気を疑っている。となれば哲平の立場からすれば、〔先輩には別に愛人がいて、咲希と別れたいから逆美人局(つつもたせ)みたいなことをやろうとしているのでは?〕という疑念があったみたいだ。
そんな疑問を、会社帰りに二人で飲んでいるとき、哲平からストレートにぶつけられた。
僕は「馬鹿馬鹿しい。」と鼻で笑ったが、よくよく考えると、《成る程な》と思い、哲平が納得するまで、「世の中にはスワッピングとか寝取らせという性癖がある。」ことを飲み屋で熱弁した。哲平もやがて完全ではないが納得してくれた。しかし、それでも咲希を口説くことに抵抗があるようだった。
〔やっぱり先輩や咲希さんに悪いと思っちゃって。〕
哲平は咲希を抱いた時も、僕と咲希への罪悪感でいまいち燃えなかったらしい。
〔咲希さんの事も考えてあげてください。〕と説教までされた。
「そうか。咲希はそこまでして抱く価値は無い女だったってことなのか?」
と僕は半ば本気でガッカリした。
〔いやいや、そうじゃないです。〕
「正直お前的には何点だった?」
〔え?咲希さんのことですか?そりゃ100点満点ですよ。頭は良いし美人で最高の奥さんじゃないですか。〕
「そうじゃなくてさ。実際に抱いてみて、女としての話だよ。」
〔もう勘弁してくださいよ。〕
「言えって!」
〔はぁ、まぁぶっちゃけ良かったです。でもやっぱりあんま乗り気になれないですよ。〕
「フェラはしたんだよな?」
〔まぁちょっとだけですけど・・・。〕
「どうだった?上手かったか?」
〔ん~、ぼくとははじめてだったし・・咲希さん多分ちゃんとやってなかったと思います。〕
「これからも継続して咲希へのメールは続けてくれよ!」
そんな僕の要請もあり、哲平と咲希のメールは続けられた。しかし、その内容はあくまで日常会話の範疇だけで、たまに≪また会って欲しい。≫というようなメールに対しての咲希の返信は、一貫して素っ気無いものばかりだった。
〔じゃあ咲希さんは、なんでメールをしてくれるの?〕という問いに対しては、
『夫の後輩で友人だから邪険には出来ないよ。』という返信をしていた。
咲希が哲平に抱かれて一月が経った。咲希と哲平の間に大きな展開こそないものの、日常会話程度のメールは続いている。その間、咲希の提案通りに僕は哲平を家に招くこともなかったので、咲希と哲平は一度も顔を合わせていなかった。
逆に、そんなメールだけの関係というのが功を奏したのか、咲希もだいぶ気楽に哲平とのメール交換を行うようになっていく。それこそ多少の下ネタなら大丈夫なくらいに・・・。だから僕は、哲平に「先輩とぼくのセックスってどこが違います?」とメールを送らせたところ、咲希から『え~、わかんない?やっぱり硬さかなぁ。どうだろ?』と返信が・・・。
2015/05/11
中10〚新しい夫婦の形〛2章第8話 15
中10〚新しい夫婦の形〛2章第8話 15
三人目の男は企画部リーダーの三宅昭夫だった。三宅の歳は40代半ばで、色黒で顔のとがった印象だ。比較的頭がきれるので、次期企画部の部長に一番近い男だと聞いている。三宅と妻の希美(のぞみ)が初めて関係をもったのは2年半前の松本への出張の時だった。
その日妻は朝から風邪で体調が悪く、プレゼンが終わった後は熱がかなり上がってきていた。仕事が終わり、食事でもしようかと三宅が誘ってきたが、妻は体調がすぐれないと言ってホテルに戻った。ホテルのベッドで一人横になっていると、三宅が薬と栄養剤を持って来てくれたと言う。次の日の朝、すっかり体調が戻り、シャワーを浴びて髪を乾かしている時に三宅が心配して部屋にやってきた。
『おかげさまで、もう熱も下がりました。』と、ドア越しに希美が答えると、〔ちょっと顔色だけ見せて欲しい。〕と、三宅が言ったという。仕方なしに妻がドアを開けると、三宅は〔熱が下がったか確認するね。〕と言って自分の額を妻の額に当ててきたと言う。
希美は三宅の行動に一瞬びっくりしたが、『その後の行動は予想がついた。』と言っていた。三宅は妻の予想通りそのまま妻に口付けをしてきた。三宅の口付けはとても情熱的で妻は『すぐに力を失いなすがままにされてしまった。』という。
ベッドに寝かされると、やさしく愛撫され妻はそのまま大人のセックスの世界へ入って行ったようだった。三宅はきちんと避妊具(コンドーム)まで用意しており、自分で後始末までして帰ったようだ。それから三宅と出張で同行した時は、『きまって早朝に(妻の)部屋に三宅が来るようになった。』と言う。
「じゃあ昨日までの出張は三宅さんもいたようだけどどうだったの?」
僕は三宅との関係を聞き終わってから妻に質問をしてみた。
『・・・ごめんなさい・・・。』
やはり昨日までの出張でも希美は三宅に抱かれていたのだ。
「3日間連続で抱かれたのか?」妻の希美は黙って頷いた。つい昨日の朝まで妻は三宅に抱かれていた。しかも3日間の朝に連続で。普通の亭主であれば怒りで逆上するところだが、しかし何故だが今日の僕は怒りがこみ上げてこない。僕は妻を自分の隣に呼び寄せるとたまらず唇を奪った。あわただしく希美の下着を取るとソファの上で全身を愛撫した。すでに乳首は堅く尖り、あそこは愛液で溢れていた。
『あなた・・・カーテンを・・。』
「いいさ、もし誰かに見られたとしても、もう君は僕だけのものじゃないんだ1」
『そんな・・お願い、わかって・・・あなたを一番愛しているの・・・でも、身体が言うことをきかなくなって・・・。』
「わかってるさ、全然怒ってないよ。僕はこうやってきみと他の男とのセックスを聞き、そして興奮し、きみを抱く・・・そうやって今回のことを消化しようとしているんだ・・・だから、正直に話してもっと僕を興奮させて欲しい!」
《僕は今まで妻の希美はセックスがあまり好きではないと勝手に思い込んでいたようだ。》不倫によって妻の女としての本能は明らかに開発させられていた。それに、希美が“寝取られた”ということで自分がこんなにも興奮するということも新しい発見だった。
2015/05/13
三人目の男は企画部リーダーの三宅昭夫だった。三宅の歳は40代半ばで、色黒で顔のとがった印象だ。比較的頭がきれるので、次期企画部の部長に一番近い男だと聞いている。三宅と妻の希美(のぞみ)が初めて関係をもったのは2年半前の松本への出張の時だった。
その日妻は朝から風邪で体調が悪く、プレゼンが終わった後は熱がかなり上がってきていた。仕事が終わり、食事でもしようかと三宅が誘ってきたが、妻は体調がすぐれないと言ってホテルに戻った。ホテルのベッドで一人横になっていると、三宅が薬と栄養剤を持って来てくれたと言う。次の日の朝、すっかり体調が戻り、シャワーを浴びて髪を乾かしている時に三宅が心配して部屋にやってきた。
『おかげさまで、もう熱も下がりました。』と、ドア越しに希美が答えると、〔ちょっと顔色だけ見せて欲しい。〕と、三宅が言ったという。仕方なしに妻がドアを開けると、三宅は〔熱が下がったか確認するね。〕と言って自分の額を妻の額に当ててきたと言う。
希美は三宅の行動に一瞬びっくりしたが、『その後の行動は予想がついた。』と言っていた。三宅は妻の予想通りそのまま妻に口付けをしてきた。三宅の口付けはとても情熱的で妻は『すぐに力を失いなすがままにされてしまった。』という。
ベッドに寝かされると、やさしく愛撫され妻はそのまま大人のセックスの世界へ入って行ったようだった。三宅はきちんと避妊具(コンドーム)まで用意しており、自分で後始末までして帰ったようだ。それから三宅と出張で同行した時は、『きまって早朝に(妻の)部屋に三宅が来るようになった。』と言う。
「じゃあ昨日までの出張は三宅さんもいたようだけどどうだったの?」
僕は三宅との関係を聞き終わってから妻に質問をしてみた。
『・・・ごめんなさい・・・。』
やはり昨日までの出張でも希美は三宅に抱かれていたのだ。
「3日間連続で抱かれたのか?」妻の希美は黙って頷いた。つい昨日の朝まで妻は三宅に抱かれていた。しかも3日間の朝に連続で。普通の亭主であれば怒りで逆上するところだが、しかし何故だが今日の僕は怒りがこみ上げてこない。僕は妻を自分の隣に呼び寄せるとたまらず唇を奪った。あわただしく希美の下着を取るとソファの上で全身を愛撫した。すでに乳首は堅く尖り、あそこは愛液で溢れていた。
『あなた・・・カーテンを・・。』
「いいさ、もし誰かに見られたとしても、もう君は僕だけのものじゃないんだ1」
『そんな・・お願い、わかって・・・あなたを一番愛しているの・・・でも、身体が言うことをきかなくなって・・・。』
「わかってるさ、全然怒ってないよ。僕はこうやってきみと他の男とのセックスを聞き、そして興奮し、きみを抱く・・・そうやって今回のことを消化しようとしているんだ・・・だから、正直に話してもっと僕を興奮させて欲しい!」
《僕は今まで妻の希美はセックスがあまり好きではないと勝手に思い込んでいたようだ。》不倫によって妻の女としての本能は明らかに開発させられていた。それに、希美が“寝取られた”ということで自分がこんなにも興奮するということも新しい発見だった。
2015/05/13
中17〖救い〗その4回
中17〖救い〗その4回
ある夜のことです。私は妻の麻貴(まき)に晩酌をしてもらっていました。妻は細い腕を伸ばしてビールを注いでくれ、開いた胸元からは、豊満な谷間が揺れています。この自慢の肉体が、夫の私だけのものじゃないという現実に、ビールを口に運ぶピッチが早くなっていきました。《麻貴と息子の担任教師との関係は、あの時私が目撃した時だけなのか?それ以前からか?いやそもそもまだ続いているのか?》
『あなた、飲み過ぎよ!』
「いいじゃないか?」
『もう駄目よ!』
妻がビール瓶を引き上げました。私はなぜか強く言えないのです。それは私が麻貴に惚れきっていたからでした。しかもその気持ちは、あの目撃、妻が担任教師と家庭訪問中に交わり合っている、あの目撃以来ますます強まっているのです。私は妻を愛しています。流しに立って洗い物をしている妻の後ろ姿を見て、はっきりそう誓える。あのぷりぷりしたお尻。私のものだ。しかし、あの男は、あの肉付きのいいお尻を突きまくっていた。私は、さりげなく切り出しました。
「つ、剛はどうだ?け、剣道のほう?」ってカミカミです。
『ええ、頑張っているわよ。あ、そうそう、今度ね、昇級審査(六級から一級までの級位)というのがあるの。』
「昇級審査?」
『そう試験よ。張り切っているは、あの子。』
私は、今までビールで潤していたはずの喉が、乾いていくのを覚えています。でも《これはチャンスだ》と、その時思いました。
「そ、それは、い、いつ?いつやるんだい?」(我ながら緊張しすぎだな。)
『今度の土曜日よ。学校の体育館でね。親御さんも見に行っていいのよ。あなた、その日休みなのよね。』
振り返った妻に、「いや、今度の土曜日は、仕事なんだよ。A市の現場に行かなくてはならないんだ。」と、嘘をつきました。『そうなの、頑張ってくださいね、あなた。公務員といっても、あなたの所は土日出勤が時々あるから・・・。』妻は仕方ないなという感じです。そう、私が勤める課は、休みの日も出なければいけない時がある。一般の会社の営業まがいの事もやらなければならない時がある。私は外に出ることが多いのだ。麻貴は私の言ったことを信用しているだろう。
土曜日。私は、剛が通う学校の校門から少し離れたところに、車を止めていました。この車はわざわざレンタカーで借りたのだ。服装も、普段は着ない作業着を着て帽子をかぶっている。慣れない変装をしている自分が腹ただしかったのを覚えています。校門では、多くの女性たちが入って行く。きっと、麻貴が言っていた子供たちの親御さんたちだろう。男親も何人かいて、ほっとしました。そして、妻が向こうから歩いてきます。
妻の麻貴は、黒のノースリーブから、白い細い腕を出していました。茶色の膝上のスカートをはいて、すらりと細い下肢にハイヒールを履いている。妻は、他の母親と比べて、美しかった。その露出された肌を見て、ムラムラとしてきました。一人の男親が妻の姿を追っているのが分かります。「麻貴は美しい。」と呟き私は、車から降りました。
2015/05/15
ある夜のことです。私は妻の麻貴(まき)に晩酌をしてもらっていました。妻は細い腕を伸ばしてビールを注いでくれ、開いた胸元からは、豊満な谷間が揺れています。この自慢の肉体が、夫の私だけのものじゃないという現実に、ビールを口に運ぶピッチが早くなっていきました。《麻貴と息子の担任教師との関係は、あの時私が目撃した時だけなのか?それ以前からか?いやそもそもまだ続いているのか?》
『あなた、飲み過ぎよ!』
「いいじゃないか?」
『もう駄目よ!』
妻がビール瓶を引き上げました。私はなぜか強く言えないのです。それは私が麻貴に惚れきっていたからでした。しかもその気持ちは、あの目撃、妻が担任教師と家庭訪問中に交わり合っている、あの目撃以来ますます強まっているのです。私は妻を愛しています。流しに立って洗い物をしている妻の後ろ姿を見て、はっきりそう誓える。あのぷりぷりしたお尻。私のものだ。しかし、あの男は、あの肉付きのいいお尻を突きまくっていた。私は、さりげなく切り出しました。
「つ、剛はどうだ?け、剣道のほう?」ってカミカミです。
『ええ、頑張っているわよ。あ、そうそう、今度ね、昇級審査(六級から一級までの級位)というのがあるの。』
「昇級審査?」
『そう試験よ。張り切っているは、あの子。』
私は、今までビールで潤していたはずの喉が、乾いていくのを覚えています。でも《これはチャンスだ》と、その時思いました。
「そ、それは、い、いつ?いつやるんだい?」(我ながら緊張しすぎだな。)
『今度の土曜日よ。学校の体育館でね。親御さんも見に行っていいのよ。あなた、その日休みなのよね。』
振り返った妻に、「いや、今度の土曜日は、仕事なんだよ。A市の現場に行かなくてはならないんだ。」と、嘘をつきました。『そうなの、頑張ってくださいね、あなた。公務員といっても、あなたの所は土日出勤が時々あるから・・・。』妻は仕方ないなという感じです。そう、私が勤める課は、休みの日も出なければいけない時がある。一般の会社の営業まがいの事もやらなければならない時がある。私は外に出ることが多いのだ。麻貴は私の言ったことを信用しているだろう。
土曜日。私は、剛が通う学校の校門から少し離れたところに、車を止めていました。この車はわざわざレンタカーで借りたのだ。服装も、普段は着ない作業着を着て帽子をかぶっている。慣れない変装をしている自分が腹ただしかったのを覚えています。校門では、多くの女性たちが入って行く。きっと、麻貴が言っていた子供たちの親御さんたちだろう。男親も何人かいて、ほっとしました。そして、妻が向こうから歩いてきます。
妻の麻貴は、黒のノースリーブから、白い細い腕を出していました。茶色の膝上のスカートをはいて、すらりと細い下肢にハイヒールを履いている。妻は、他の母親と比べて、美しかった。その露出された肌を見て、ムラムラとしてきました。一人の男親が妻の姿を追っているのが分かります。「麻貴は美しい。」と呟き私は、車から降りました。
2015/05/15
中12 《我儘と公認》 №03
中12 《我儘と公認》 №03
友人の朝井仁志との決め事で今日はドライブだけですが、「成り行きでキスくらいなら良い。」とは言ってあります。私の変態的願望でしたが 妻の文香(ふみか)が『後悔しても知らないよ。』と発した言葉が現実味を帯びて来たのも確かな事でした。
家に居ても気になって仕方有りません。パチンコでもと思い行きましたが集中力が無く大負けでした。本屋で立ち読みし時間を潰します。時計を見るとまだ午後二時ちょっとです。
《今頃、二人は昼飯でも食って、それから・・・。》って想像する私を周りから見ると視線の定まらない危ない人に見えた事でしょう。文香にメールを送ろうと思いましたが、今の心境を悟られるのが嫌でこらえました。
人ごみの中で、もうこれ以上は平静が保たれないと3時には帰宅します。《嫁や恋人が他の男と二人きりの場合、夫などの対応は3種類に区別されると思う。ひとつは平気(或いは無関心・鈍感)、ふたつめは嫉妬から怒りに変わる。三番目は、嫉妬が興奮になるやつ。私はどれだろう。》
夕方五時過ぎでしたが文香から、≪お迎えをお願いします。≫のメールが送られてくる。私は≪いま飲んでいるので、タクシー帰ってきて。≫と打つと、≪は~い。≫の短いメール。『はい』ならともかく、“~”が気に入りませんでした。
文香がデパートの袋を下げ帰って来ます。一刻も早く〖デート〗の内容を聞きたかったのですが グッと我慢している私の気持ちを察してか、『何も無かったよ。楽しいドライブだけよ。』と妻は告げました。
一気に私の緊張が解(ほぐ)れます。その言葉『何も無かった』を聞きたかったのです。変なものですね。【貸し出し】を自分で仕掛け、友人とドライブをさせ、そして何も無かった事に安堵感を覚える自分の気持ちが分かりませんでしたが、妻を愛している事だけは再確認出来たのです。
私が安堵感に浸(ひた)っていると、『ねえ~来週また誘われているから、また送って行ってね。』と妻に言われました。私の許可なく、もう行く事を決めているのです。《また今日の様な、何とも言えない虚脱感を覚えると思うとたまらなくなります。》自分で蒔いた種ですから、今更「行くな!」とも言えません。そうこうしていると、子供達が帰って来ました。「お母さん!お腹空いたよ!」の言葉で、一気に女の顔から母の顔になっていました。
2015/05/17
友人の朝井仁志との決め事で今日はドライブだけですが、「成り行きでキスくらいなら良い。」とは言ってあります。私の変態的願望でしたが 妻の文香(ふみか)が『後悔しても知らないよ。』と発した言葉が現実味を帯びて来たのも確かな事でした。
家に居ても気になって仕方有りません。パチンコでもと思い行きましたが集中力が無く大負けでした。本屋で立ち読みし時間を潰します。時計を見るとまだ午後二時ちょっとです。
《今頃、二人は昼飯でも食って、それから・・・。》って想像する私を周りから見ると視線の定まらない危ない人に見えた事でしょう。文香にメールを送ろうと思いましたが、今の心境を悟られるのが嫌でこらえました。
人ごみの中で、もうこれ以上は平静が保たれないと3時には帰宅します。《嫁や恋人が他の男と二人きりの場合、夫などの対応は3種類に区別されると思う。ひとつは平気(或いは無関心・鈍感)、ふたつめは嫉妬から怒りに変わる。三番目は、嫉妬が興奮になるやつ。私はどれだろう。》
夕方五時過ぎでしたが文香から、≪お迎えをお願いします。≫のメールが送られてくる。私は≪いま飲んでいるので、タクシー帰ってきて。≫と打つと、≪は~い。≫の短いメール。『はい』ならともかく、“~”が気に入りませんでした。
文香がデパートの袋を下げ帰って来ます。一刻も早く〖デート〗の内容を聞きたかったのですが グッと我慢している私の気持ちを察してか、『何も無かったよ。楽しいドライブだけよ。』と妻は告げました。
一気に私の緊張が解(ほぐ)れます。その言葉『何も無かった』を聞きたかったのです。変なものですね。【貸し出し】を自分で仕掛け、友人とドライブをさせ、そして何も無かった事に安堵感を覚える自分の気持ちが分かりませんでしたが、妻を愛している事だけは再確認出来たのです。
私が安堵感に浸(ひた)っていると、『ねえ~来週また誘われているから、また送って行ってね。』と妻に言われました。私の許可なく、もう行く事を決めているのです。《また今日の様な、何とも言えない虚脱感を覚えると思うとたまらなくなります。》自分で蒔いた種ですから、今更「行くな!」とも言えません。そうこうしていると、子供達が帰って来ました。「お母さん!お腹空いたよ!」の言葉で、一気に女の顔から母の顔になっていました。
2015/05/17
中6〖不倫の代償〗第1章6話
中6〖不倫の代償〗第1章6話
『珍しいね、仕事早かったんだ。』
「あぁ、たまたま仕事が早く終わったから、遅かったな、義母さんに聞いたけど、道路込んでいたんだって、それにしても随分掛かったな!」私(篠田隆弘)が答える。
よく見ると、妻の千遥(ちはる)はアルコールが入っているのか、頬が少し赤らんでいるように私には見えた。クローゼットを開け着替えを始めた妻が後ろ向きのまま、聞いてもいない一日の行動を説明し始める。千遥が説明し始めてすぐに、私の心の何処か片隅に有った小さな希望がもろくも崩れ去った。
『一日中バスに揺られて疲れちゃった。』
「バスで行ったのか?」
『そう、お客さんの会社の送迎バスで、事務所に迎えに来てもらってね!』
顔が青ざめていくのが自分で解ります。それでも妻は、クローゼットの方を向いたまま、子供に物語を読み聞かすような口調で話を続けました。
『旅なれた人たちだから、下見というより、飲み会みたいなものね。一応、予定の場所は見たんだけど、帰りのドライブインで、宴会になっちゃって、出るのが遅くなったら、渋滞に巻き込まれちゃって。』
何も知らない、以前の私ならば、「大変だったな。ご苦労様。」の一言ぐらい言っていたのでしょうが・・・。
「それで君も飲んできたのか?顔が赤いぞ、酒が強いお前が顔に出るんだから、随分飲んだんだな?」
『お得意さんだもの、進められれば多少飲むわよ!』
「コンパニオンじゃあるまいし、顔に出るくらい飲まなくても。」
言葉に棘のある口調になり、エスカレートする自分を抑えきれなくなり始めていました。その時パジャマに着替えた妻の千遥が、こちらを振り向き、謝罪した。
『ごめんなさい、これから気を付けるわ。』
そう言われると、私も次の言葉を飲み込むしかありません。
鏡台に座り、化粧を落とした妻はベッドに入ってきた、その時、窓に置いたタバコに気づき、
『どうしたの、このタバコ?』
「なんとなく、吸いたくなって。それより・・。」
『ごめんなさい、今日は疲れたからお先に眠るね。』
「風呂は入らないのか?」
『明日シャワー浴びるわ、お休みなさい。」
アルコールの勢いも手伝ってか、妻の千遥はすぐに寝息を立てて眠ってしまう。寝息を立てる妻に体を寄せみると、自分もさっきガラムを吸った為か、識別はしにくいがタバコのにおいと、微かでは有るが石鹸の匂いがした。一日バスで揺られて働いて来た人間が、昨日の夜の石鹸の匂いを維持できるはずも無く、風呂に入らずにすむ理由は、私にとって想像する必要も無かった。
2015/05/18
『珍しいね、仕事早かったんだ。』
「あぁ、たまたま仕事が早く終わったから、遅かったな、義母さんに聞いたけど、道路込んでいたんだって、それにしても随分掛かったな!」私(篠田隆弘)が答える。
よく見ると、妻の千遥(ちはる)はアルコールが入っているのか、頬が少し赤らんでいるように私には見えた。クローゼットを開け着替えを始めた妻が後ろ向きのまま、聞いてもいない一日の行動を説明し始める。千遥が説明し始めてすぐに、私の心の何処か片隅に有った小さな希望がもろくも崩れ去った。
『一日中バスに揺られて疲れちゃった。』
「バスで行ったのか?」
『そう、お客さんの会社の送迎バスで、事務所に迎えに来てもらってね!』
顔が青ざめていくのが自分で解ります。それでも妻は、クローゼットの方を向いたまま、子供に物語を読み聞かすような口調で話を続けました。
『旅なれた人たちだから、下見というより、飲み会みたいなものね。一応、予定の場所は見たんだけど、帰りのドライブインで、宴会になっちゃって、出るのが遅くなったら、渋滞に巻き込まれちゃって。』
何も知らない、以前の私ならば、「大変だったな。ご苦労様。」の一言ぐらい言っていたのでしょうが・・・。
「それで君も飲んできたのか?顔が赤いぞ、酒が強いお前が顔に出るんだから、随分飲んだんだな?」
『お得意さんだもの、進められれば多少飲むわよ!』
「コンパニオンじゃあるまいし、顔に出るくらい飲まなくても。」
言葉に棘のある口調になり、エスカレートする自分を抑えきれなくなり始めていました。その時パジャマに着替えた妻の千遥が、こちらを振り向き、謝罪した。
『ごめんなさい、これから気を付けるわ。』
そう言われると、私も次の言葉を飲み込むしかありません。
鏡台に座り、化粧を落とした妻はベッドに入ってきた、その時、窓に置いたタバコに気づき、
『どうしたの、このタバコ?』
「なんとなく、吸いたくなって。それより・・。」
『ごめんなさい、今日は疲れたからお先に眠るね。』
「風呂は入らないのか?」
『明日シャワー浴びるわ、お休みなさい。」
アルコールの勢いも手伝ってか、妻の千遥はすぐに寝息を立てて眠ってしまう。寝息を立てる妻に体を寄せみると、自分もさっきガラムを吸った為か、識別はしにくいがタバコのにおいと、微かでは有るが石鹸の匂いがした。一日バスで揺られて働いて来た人間が、昨日の夜の石鹸の匂いを維持できるはずも無く、風呂に入らずにすむ理由は、私にとって想像する必要も無かった。
2015/05/18
中10〚新しい夫婦の形〛2章第9話 16
中10〚新しい夫婦の形〛2章第9話 16
いつの間にかもう昼を過ぎていた。僕たちは二人でシャワーをあびて、無言のまま妻の作った昼食を食べた。僕(益岡健人)はなんとなく虚脱感におそわれ、ソファに座って、食事の後片付けをするエプロン姿の妻を見ていた。僕は黙ってキッチンで洗い物をする妻の希美(のぞみ)に近づいていった。
「今日は一日下着でいる約束だよ。」
そう言って僕はゆっくりと妻のエプロンを脱がした。希美はされるまま抵抗しなかった。妻を下着姿にすると、リビングの温度を少し高めに設定して再びソファに腰をかけた。
「さあ、まだ二人残っているよ・・全部話してくれる約束だろ・・・。」
『わかったわ・・。』
そう言った妻の表情がなんとも悲しそうで僕は心を痛めた。希美は僕に入れてくれた紅茶をもって来てくれた。
『一年前の2月に北海道に一人で仕事に行ったのを覚えている?その時に二人の人と・・・。』
そう言って希美は4人目・5人目の男との話をし始める。『去年札幌へ一人でエキシビジョンの仕事で出張した際、その時のクライアントで天野広司さんという人と偶然に出会った。』と言う。天野さんは希美が新入社員の頃に東京のクライアントで大変お世話になった人らしい。物腰のやわらかい紳士的な中年だったようだ。定年を控えて天野さんは札幌の支所に単身で赴任していた。
〔百瀬さんもイベントを一人でこなせるようになったのですね・・いや、失礼、たしかご結婚されたんですよね?〕
『ええ、もう6年前に・・・でも仕事中は今でも百瀬の名前です。』
天野さんに突然声をかけられてびっくりしたのと同時に、懐かしい気持ちがこみ上げてきたと妻は当時を振り返っていた。札幌の郊外にある高層ホテルのレストランでの夜会のあと、妻と天野さんは二人でバーへ行き、そのままベッドを共にしたという。窓の外に見える雪の札幌の幻想的な景色が、妻の心に隙間を作ってしまったようだった。
〔きみとこんなに良い思い出が出来て、最後に札幌に左遷されたかいがあったよ。〕
天野さんはベッドの中でそんな風に妻に言ったそうだ。
また、その次の日は北海道工場の製作部の人に工場を案内された後、帰りの飛行機までまだだいぶ時間があったので、製作部の秋元英明という人に空港近くを案内してもらったそうだ。『あの白いレストラン素敵ですね。』空港近くの林の中にあった白い建物を見てつい妻の希美がもらした。
〔行ってみますか?まだ時間もあることだし。〕そう言って秋元さんはその白い建物の下に車を走らせると、すぐにそれがレストランなどではないことは希美にもわかったそうだ。
〔入ってみます?〕妻の返事を聞かないまま、車はその中に入っていった。前日に天野さんとの一夜のあとで、まだ身体が欲していたのか、何故断りきれなかったのか不思議だったと妻は振り返っていた。
それまでに希美はすべての誘いに応じていたわけではなかった。断った話も聞かせてもらった。『中でも社内では佐々岡喬がしつこかった。』と言う。佐々岡は出張の時以外、東京でも露骨に妻を誘ってきた。
また、『4カ月前に園部君に出張で言い寄られた時は、少しぐらついたが、すぐに自制心を取り戻してきちんと断った。』と言った。そもそも希美は若い社員とは関係を持たないようにしていたと言う。若い男の方が変に束縛欲があり、また地位がないことから比較的口が軽いと言っていた。だから、『いずれ佐々岡や園部あたりから僕の耳に入るだろうと(妻は)恐れていた。』と告白した。
2015/05/21
いつの間にかもう昼を過ぎていた。僕たちは二人でシャワーをあびて、無言のまま妻の作った昼食を食べた。僕(益岡健人)はなんとなく虚脱感におそわれ、ソファに座って、食事の後片付けをするエプロン姿の妻を見ていた。僕は黙ってキッチンで洗い物をする妻の希美(のぞみ)に近づいていった。
「今日は一日下着でいる約束だよ。」
そう言って僕はゆっくりと妻のエプロンを脱がした。希美はされるまま抵抗しなかった。妻を下着姿にすると、リビングの温度を少し高めに設定して再びソファに腰をかけた。
「さあ、まだ二人残っているよ・・全部話してくれる約束だろ・・・。」
『わかったわ・・。』
そう言った妻の表情がなんとも悲しそうで僕は心を痛めた。希美は僕に入れてくれた紅茶をもって来てくれた。
『一年前の2月に北海道に一人で仕事に行ったのを覚えている?その時に二人の人と・・・。』
そう言って希美は4人目・5人目の男との話をし始める。『去年札幌へ一人でエキシビジョンの仕事で出張した際、その時のクライアントで天野広司さんという人と偶然に出会った。』と言う。天野さんは希美が新入社員の頃に東京のクライアントで大変お世話になった人らしい。物腰のやわらかい紳士的な中年だったようだ。定年を控えて天野さんは札幌の支所に単身で赴任していた。
〔百瀬さんもイベントを一人でこなせるようになったのですね・・いや、失礼、たしかご結婚されたんですよね?〕
『ええ、もう6年前に・・・でも仕事中は今でも百瀬の名前です。』
天野さんに突然声をかけられてびっくりしたのと同時に、懐かしい気持ちがこみ上げてきたと妻は当時を振り返っていた。札幌の郊外にある高層ホテルのレストランでの夜会のあと、妻と天野さんは二人でバーへ行き、そのままベッドを共にしたという。窓の外に見える雪の札幌の幻想的な景色が、妻の心に隙間を作ってしまったようだった。
〔きみとこんなに良い思い出が出来て、最後に札幌に左遷されたかいがあったよ。〕
天野さんはベッドの中でそんな風に妻に言ったそうだ。
また、その次の日は北海道工場の製作部の人に工場を案内された後、帰りの飛行機までまだだいぶ時間があったので、製作部の秋元英明という人に空港近くを案内してもらったそうだ。『あの白いレストラン素敵ですね。』空港近くの林の中にあった白い建物を見てつい妻の希美がもらした。
〔行ってみますか?まだ時間もあることだし。〕そう言って秋元さんはその白い建物の下に車を走らせると、すぐにそれがレストランなどではないことは希美にもわかったそうだ。
〔入ってみます?〕妻の返事を聞かないまま、車はその中に入っていった。前日に天野さんとの一夜のあとで、まだ身体が欲していたのか、何故断りきれなかったのか不思議だったと妻は振り返っていた。
それまでに希美はすべての誘いに応じていたわけではなかった。断った話も聞かせてもらった。『中でも社内では佐々岡喬がしつこかった。』と言う。佐々岡は出張の時以外、東京でも露骨に妻を誘ってきた。
また、『4カ月前に園部君に出張で言い寄られた時は、少しぐらついたが、すぐに自制心を取り戻してきちんと断った。』と言った。そもそも希美は若い社員とは関係を持たないようにしていたと言う。若い男の方が変に束縛欲があり、また地位がないことから比較的口が軽いと言っていた。だから、『いずれ佐々岡や園部あたりから僕の耳に入るだろうと(妻は)恐れていた。』と告白した。
2015/05/21
中12 《我儘と公認》 №04
中12 《我儘と公認》 №04
妻の文香(ふみか)が言った『何も無かったよ。』の言葉を信じ その夜 遅く友人の朝井仁志に≪今日は家内が世話になった。≫とメールをすると、直ぐに返信が≪おれの方こそ、奥さんお借りして楽しかったよ。≫の返事がある。
それで私(小野寺宏一)が≪家内は『何も無かった楽しいドライブだけだった。』言っているが、その通りなのか?≫とメールを打ち、ドキドキしながら返信を待っていました。
数分後に朝井から返信が、≪すまん。超えたよ。君の望んでいる事になった。≫の文字が・・・。
≪超えた?一線を超えたと言う事か?≫と問うと、
≪そうだ抱かせて貰ったよ。奥さんもその気だったようだ。勝負下着って言うのか、後ろがヒモだけの下着だった。≫と答えのメール。
≪まさか生じゃないよな?≫
朝井は≪ああ、もちろんさ。ちゃんと着けた。≫
《文香は私に嘘をついていたのです。勝負下着を持っている事さえ知りませんでした。》
≪また週末に会うと言っていたけど?≫私は半分怒りと半分嫉妬でいた。
≪そう。それも奥さんの方から言い出したんだ。≫
私を変態扱いしていた妻が 最初のドライブで身体を許してしまっていたのです。全ては、あの≪バ~イ≫の軽いメールの返事が 妻の気持ちを表しているようでした。
ショックを引きずりながら私が寝室に戻ると、文香が軽い寝息を立て寝ています。昼間は朝井に身体を曝け出し、互いの性器を舐め合い、膣にペニスを咥え込む。そんな妻の姿を想像すると、怒りと嫉妬で目が冴えてしまい朝方まで眠りに付けませんでした。
朝、私が起きると普段と変わらぬ妻の文香が、気のせいか、表情が明るく、動きも軽やかに見えるのです。子供達を送り出し 二人だけになると、私の方が緊張してしまいました。
《聞こうか聞くまいか、私は迷いましたが・・・。》
「あのな~。」と文香に、
『えっ!?なあ~に?』
「朝井に聞いたよ。昨日の事を・・。」と言うと
『そう~やっぱり男同士よね。私も直ぐに分かったわ。あなたの今朝の表情で、でもね そうさせたのは、あなただからね。浮気じゃ無いです。』と文香は答える。
「まあ、そうだけど・・なら・・なぜ昨日は嘘を・・何も無かったと云うんだ。」
『それは謝ります。でもね、それはあなたへの気配りだと思って下さい。』
と言い訳する妻に対して、内心《ふん何が気配りなんだ。》と思いました。
私は次に勝負下着の事を訊くと、『そんな事まで、あの人は話したのね。なら正直に言います。』『あなたが朝井さんを招いた日から、私ね、この人に抱かれるんだと思うようになったの。それから何回も会っている内に、あなたとは違う。何て言うのか、ごめんなさいね。男の魅力を感じて来たの。』
妻の文香は、朝井の話し方や仕草など全てが好きになって行ったらしいのです。だから、『あなたに隠れて、店員さんにも恥ずかしかったけど、この歳であんな下着を買ってしまったの。』と告白した。
そうなんです。妻は朝井に惚れてしまっていたんのです。私が気がつかなかっただけでした。専業主婦で外界を知らぬ退屈な毎日の繰り返し。そこへ見てくれのいい朝井が登場する。浮気など出来ない妻にしてみれば、私の【貸し出し】願望で〖夫公認の浮気〗が、いや〖本気の恋愛(セックス)〗が出来るのです。
私(小野寺宏一)は文香に対し、何も反論できませんでした。男の機能も弱り妻を満足させられない引け目から、友人の朝井仁志に妻を任せるしか出来ないのです。時が私の悲しみと怒りを少しずつですが 静まらせてくれました。そして また週末の土曜日が来たのです。
2015/05/21
妻の文香(ふみか)が言った『何も無かったよ。』の言葉を信じ その夜 遅く友人の朝井仁志に≪今日は家内が世話になった。≫とメールをすると、直ぐに返信が≪おれの方こそ、奥さんお借りして楽しかったよ。≫の返事がある。
それで私(小野寺宏一)が≪家内は『何も無かった楽しいドライブだけだった。』言っているが、その通りなのか?≫とメールを打ち、ドキドキしながら返信を待っていました。
数分後に朝井から返信が、≪すまん。超えたよ。君の望んでいる事になった。≫の文字が・・・。
≪超えた?一線を超えたと言う事か?≫と問うと、
≪そうだ抱かせて貰ったよ。奥さんもその気だったようだ。勝負下着って言うのか、後ろがヒモだけの下着だった。≫と答えのメール。
≪まさか生じゃないよな?≫
朝井は≪ああ、もちろんさ。ちゃんと着けた。≫
《文香は私に嘘をついていたのです。勝負下着を持っている事さえ知りませんでした。》
≪また週末に会うと言っていたけど?≫私は半分怒りと半分嫉妬でいた。
≪そう。それも奥さんの方から言い出したんだ。≫
私を変態扱いしていた妻が 最初のドライブで身体を許してしまっていたのです。全ては、あの≪バ~イ≫の軽いメールの返事が 妻の気持ちを表しているようでした。
ショックを引きずりながら私が寝室に戻ると、文香が軽い寝息を立て寝ています。昼間は朝井に身体を曝け出し、互いの性器を舐め合い、膣にペニスを咥え込む。そんな妻の姿を想像すると、怒りと嫉妬で目が冴えてしまい朝方まで眠りに付けませんでした。
朝、私が起きると普段と変わらぬ妻の文香が、気のせいか、表情が明るく、動きも軽やかに見えるのです。子供達を送り出し 二人だけになると、私の方が緊張してしまいました。
《聞こうか聞くまいか、私は迷いましたが・・・。》
「あのな~。」と文香に、
『えっ!?なあ~に?』
「朝井に聞いたよ。昨日の事を・・。」と言うと
『そう~やっぱり男同士よね。私も直ぐに分かったわ。あなたの今朝の表情で、でもね そうさせたのは、あなただからね。浮気じゃ無いです。』と文香は答える。
「まあ、そうだけど・・なら・・なぜ昨日は嘘を・・何も無かったと云うんだ。」
『それは謝ります。でもね、それはあなたへの気配りだと思って下さい。』
と言い訳する妻に対して、内心《ふん何が気配りなんだ。》と思いました。
私は次に勝負下着の事を訊くと、『そんな事まで、あの人は話したのね。なら正直に言います。』『あなたが朝井さんを招いた日から、私ね、この人に抱かれるんだと思うようになったの。それから何回も会っている内に、あなたとは違う。何て言うのか、ごめんなさいね。男の魅力を感じて来たの。』
妻の文香は、朝井の話し方や仕草など全てが好きになって行ったらしいのです。だから、『あなたに隠れて、店員さんにも恥ずかしかったけど、この歳であんな下着を買ってしまったの。』と告白した。
そうなんです。妻は朝井に惚れてしまっていたんのです。私が気がつかなかっただけでした。専業主婦で外界を知らぬ退屈な毎日の繰り返し。そこへ見てくれのいい朝井が登場する。浮気など出来ない妻にしてみれば、私の【貸し出し】願望で〖夫公認の浮気〗が、いや〖本気の恋愛(セックス)〗が出来るのです。
私(小野寺宏一)は文香に対し、何も反論できませんでした。男の機能も弱り妻を満足させられない引け目から、友人の朝井仁志に妻を任せるしか出来ないのです。時が私の悲しみと怒りを少しずつですが 静まらせてくれました。そして また週末の土曜日が来たのです。
2015/05/21
中6〖不倫の代償〗第1章7話
中6〖不倫の代償〗第1章7話
ここまで来ると、私(篠田隆弘)の妻千遥(ちはる)に対する疑いは、かなりの確立で的中しているのは、疑う余地も無い。でも私は、日ごろ見たことも無い妻のバッグを覗き見たい感情に掻き立てられた。
妻の眠りの深いことを確認すると、クローゼットを静かに開け、千遥がさっき持ち帰りクローゼットの隅に無造作に置いてある手提げのバッグを持って、子供部屋へ向かった。娘の真奈の机の電気をつけてバッグの中身を見てみた、多少の罪悪感は有ったがそれ以上に私は、《さっき寝室で探しきれなかったものが、このバッグの中に有る、あって欲しい。》と願う気持ちが強かったように思う。
中身を見ていくと、財布、定期入れ、ハンカチ等在り来たりのものが目に入った。取りあえず財布の中身は領収書やキャッシュカード、現金と特に気になるものは無い。携帯電話もありましたがさすがに見れません(後で後悔しますが・・)。次にバッグの中身を一度全部出してみると、手前の部分にファスナーで仕切られた部分があるのに気づき、ファスナーを開け、その中を見た瞬間、目的は達せられました。
中身は、タバコ(もちろんガラム)に、女性用の高級そうなライターでした。目的を果たした私は、元通りにバッグを戻し、ベッドに入りこれからの事を考え始めました。不思議なものです、自分の考えが裏付けされた今、怒りは頂点に達している筈なのに、妻に対する復讐より先に、我が家の今後のことを考える自分がいるのです。
その時、私は思いました。世の奥さんは亭主の不貞が発覚したとき、私のように子供のことや家の事を複雑な思い出、考えあぐねるのだろうかと。妻の千遥は相変わらず、隣で寝息とも鼾ともつかい音を立てて寝ています。《私は、妻の髪の毛を掴み揺り起こし、その顔に平手を食らわしてやりたい気持でした。》しかし、奥歯が痛くなるほど悔しさをかみ締めてこらえました。
悔しさでほとんど眠れなかった私は、朝食もとる事が出来ませんでした。《それにしても、妻の行動は余りにも不用意で、もう少し用意周到さがあっても良いのではと思う気持ちが有りました。》
何故なら、私は先日妻の同僚の三嶋さんと二人きりで飲んでおり、それは彼女と妻の関係から、妻に伝わっている筈なのです。その時の内容を聞けば、自分の秘密の一部が私に解ったしまったということで、他の秘密を守るために何らかの動きがあって然るべきなのに。
2015/05/22
ここまで来ると、私(篠田隆弘)の妻千遥(ちはる)に対する疑いは、かなりの確立で的中しているのは、疑う余地も無い。でも私は、日ごろ見たことも無い妻のバッグを覗き見たい感情に掻き立てられた。
妻の眠りの深いことを確認すると、クローゼットを静かに開け、千遥がさっき持ち帰りクローゼットの隅に無造作に置いてある手提げのバッグを持って、子供部屋へ向かった。娘の真奈の机の電気をつけてバッグの中身を見てみた、多少の罪悪感は有ったがそれ以上に私は、《さっき寝室で探しきれなかったものが、このバッグの中に有る、あって欲しい。》と願う気持ちが強かったように思う。
中身を見ていくと、財布、定期入れ、ハンカチ等在り来たりのものが目に入った。取りあえず財布の中身は領収書やキャッシュカード、現金と特に気になるものは無い。携帯電話もありましたがさすがに見れません(後で後悔しますが・・)。次にバッグの中身を一度全部出してみると、手前の部分にファスナーで仕切られた部分があるのに気づき、ファスナーを開け、その中を見た瞬間、目的は達せられました。
中身は、タバコ(もちろんガラム)に、女性用の高級そうなライターでした。目的を果たした私は、元通りにバッグを戻し、ベッドに入りこれからの事を考え始めました。不思議なものです、自分の考えが裏付けされた今、怒りは頂点に達している筈なのに、妻に対する復讐より先に、我が家の今後のことを考える自分がいるのです。
その時、私は思いました。世の奥さんは亭主の不貞が発覚したとき、私のように子供のことや家の事を複雑な思い出、考えあぐねるのだろうかと。妻の千遥は相変わらず、隣で寝息とも鼾ともつかい音を立てて寝ています。《私は、妻の髪の毛を掴み揺り起こし、その顔に平手を食らわしてやりたい気持でした。》しかし、奥歯が痛くなるほど悔しさをかみ締めてこらえました。
悔しさでほとんど眠れなかった私は、朝食もとる事が出来ませんでした。《それにしても、妻の行動は余りにも不用意で、もう少し用意周到さがあっても良いのではと思う気持ちが有りました。》
何故なら、私は先日妻の同僚の三嶋さんと二人きりで飲んでおり、それは彼女と妻の関係から、妻に伝わっている筈なのです。その時の内容を聞けば、自分の秘密の一部が私に解ったしまったということで、他の秘密を守るために何らかの動きがあって然るべきなのに。
2015/05/22
中10〚新しい夫婦の形〛3章第1話 17
中10〚新しい夫婦の形〛3章第1話 17
結婚前は希美(のぞみ)に言い寄ってくる男はいるのかと、目を光らせていた僕(益岡健人)も、結婚後何年か経過したのちやがて僕は妻の行動にすら興味がなくなってしまっていた。でも、今僕のとなりにいる妻の身体はまだ充分に魅力的で、この乳房や腰、そしてヘアーの奥には男を満足させるには充分な機能が備わっている。こうして愛撫をすると、妻の身体はすぐに男を受け入れる準備を始めてしまう。これから先も希美はどれだけの男を満足させてしまうのだろうか。そう思うと僕のペニスはまた希美の熱い身体の中に入って行くのだった。
その日、結局僕たちは一歩も外には出ず、二人で何度となくセックスを楽しんだ。新婚時代でもこんなことはなかった。僕は自分でもどうしてしまったのかと思うほど精力が沸いてきた。
日中に二度ほど宅配やセールスなどの来客があり、《希美を裸のまま対応させようか》といじわるな考えを起こしたが、さすがにまだ僕にはそこまでさせる勇気はなく、妻の希美はその時だけ服を着た。妻が戻ってくると、また彼女を裸にしてどんなセックスをしたのかと聞く。
日が暮れてくると僕たちはベッドルームにその場所を移した。少し体力が萎えてくると、希美はその口で僕に元気を与えてくれた。さらには僕の前立腺を直接刺激してくる。『(最初の浮気相手)植村一雅から教え込まれた。』と言っていた。
「フェラチオは好きじゃなかったんじゃないか?」
献身的に僕のペニスを口に含む妻に訊いてみる。
『・・・あまり見ないで・・・恥ずかしいから・・・今でも抵抗はあるのよ・・。』
「これまでの人にもしてあげたのか?」
希美はどんなにつらい質問でもきちんと答える約束をしていた。
『・・・望む人だけはね・・・でも、天野さん以外はみんなして欲しいと言ってきたけど・・・。』
《ということは4人の男のペニスを口に含んだということか。それも結婚してからだ・・・。》
『・・わたし・・・あなたが最初の人だったでしょ・・・だから、あまりこういうことを知らなくて・・あなたのことを傷つけることを言ってしまったとずっと思っていたのよ・・・・。』
そう言うと希美は僕のペニスに再び絶妙な刺激を与えてくれ、僕は活力をみなぎらせていった。今日の希美は僕の言うことを何でも従ってくれた。前から後ろから、その日僕は何度も妻を絶頂に導くことが出来た。
こんな日々が永遠と続くのか、また数カ月もすれば淡白な毎日に戻ってしまうのか今の僕にはわからない。ただ妻には今日の日のようにいつまでも艶のある妖艶な女の香りを残しておいて欲しいと真剣に思った。すでに午前になろうとしている。もう何時間もベッドの中に僕たちはいた。
『わたしたちはこの後どうなっていくのかしら?』と不安そうな顔で希美が呟いてくる。
「きみはどうしたいんだ?」
『もう、後戻りは出来ないことはわかっているわ・・・私はあなたが決めたことに従います・・・別れたいというなら・・・それでも・・・。』
希美は裸のまま僕に寄り添ってそう言う。妻の体温を感じながら《手放せるものか》と心の中で思った。
「最初に言ったろ、僕はきみを愛おしくてたまらないと・・・だから決してきみと別れたりはしないよ。」
妻が不思議そうに僕を覗き込む。そんな妻の表情までもが今日は愛おしく感じられる。
『でも、私がしてしまったことは・・・もう消せないわ・・。』
「消すことなんてないさ。今のままの希美が好きなんだよ、これからもずっとそのままでいいのさ。」
『どういうこと?』
「今までどおり、きみは年に数回、出張などのときに他の男に抱かれる・・・そして、そのことを僕に話してくれればいい。」
『そ、そんなこと・・・もう出来ないわ・・。』
「出来ないと言うなら、それでもいいさ・・・きみがしたくないのならしなくていいし、したくなったら我慢しなくてもいい・・・僕たちの夫婦関係はこれから新しく作っていけばいいのさ。」
『・・あなた・・・。』
これから自分たちがいったい何処に向かっていくのか、僕(益岡健人)にも全くわからなかった。これで妻の不倫は終わりを告げるのか、あるいは僕たちの新しい生活の序章に過ぎないのか。ただ、僕の妻、希美(のぞみ)が愛おしくて、かわいくてしかたがない。そんな妻が僕以外の男に抱かれる。僕は嫉妬心で胸が張り裂けそうになるけど、それ以上に妻がどのような表情で悶えるのかを知りたい。そして、もしその場を目の当たりにしてしまったら、僕はどんな風になってしまうのだろうか?そんな思いでその日の長い一日は終わっていった。
2015/05/25
結婚前は希美(のぞみ)に言い寄ってくる男はいるのかと、目を光らせていた僕(益岡健人)も、結婚後何年か経過したのちやがて僕は妻の行動にすら興味がなくなってしまっていた。でも、今僕のとなりにいる妻の身体はまだ充分に魅力的で、この乳房や腰、そしてヘアーの奥には男を満足させるには充分な機能が備わっている。こうして愛撫をすると、妻の身体はすぐに男を受け入れる準備を始めてしまう。これから先も希美はどれだけの男を満足させてしまうのだろうか。そう思うと僕のペニスはまた希美の熱い身体の中に入って行くのだった。
その日、結局僕たちは一歩も外には出ず、二人で何度となくセックスを楽しんだ。新婚時代でもこんなことはなかった。僕は自分でもどうしてしまったのかと思うほど精力が沸いてきた。
日中に二度ほど宅配やセールスなどの来客があり、《希美を裸のまま対応させようか》といじわるな考えを起こしたが、さすがにまだ僕にはそこまでさせる勇気はなく、妻の希美はその時だけ服を着た。妻が戻ってくると、また彼女を裸にしてどんなセックスをしたのかと聞く。
日が暮れてくると僕たちはベッドルームにその場所を移した。少し体力が萎えてくると、希美はその口で僕に元気を与えてくれた。さらには僕の前立腺を直接刺激してくる。『(最初の浮気相手)植村一雅から教え込まれた。』と言っていた。
「フェラチオは好きじゃなかったんじゃないか?」
献身的に僕のペニスを口に含む妻に訊いてみる。
『・・・あまり見ないで・・・恥ずかしいから・・・今でも抵抗はあるのよ・・。』
「これまでの人にもしてあげたのか?」
希美はどんなにつらい質問でもきちんと答える約束をしていた。
『・・・望む人だけはね・・・でも、天野さん以外はみんなして欲しいと言ってきたけど・・・。』
《ということは4人の男のペニスを口に含んだということか。それも結婚してからだ・・・。》
『・・わたし・・・あなたが最初の人だったでしょ・・・だから、あまりこういうことを知らなくて・・あなたのことを傷つけることを言ってしまったとずっと思っていたのよ・・・・。』
そう言うと希美は僕のペニスに再び絶妙な刺激を与えてくれ、僕は活力をみなぎらせていった。今日の希美は僕の言うことを何でも従ってくれた。前から後ろから、その日僕は何度も妻を絶頂に導くことが出来た。
こんな日々が永遠と続くのか、また数カ月もすれば淡白な毎日に戻ってしまうのか今の僕にはわからない。ただ妻には今日の日のようにいつまでも艶のある妖艶な女の香りを残しておいて欲しいと真剣に思った。すでに午前になろうとしている。もう何時間もベッドの中に僕たちはいた。
『わたしたちはこの後どうなっていくのかしら?』と不安そうな顔で希美が呟いてくる。
「きみはどうしたいんだ?」
『もう、後戻りは出来ないことはわかっているわ・・・私はあなたが決めたことに従います・・・別れたいというなら・・・それでも・・・。』
希美は裸のまま僕に寄り添ってそう言う。妻の体温を感じながら《手放せるものか》と心の中で思った。
「最初に言ったろ、僕はきみを愛おしくてたまらないと・・・だから決してきみと別れたりはしないよ。」
妻が不思議そうに僕を覗き込む。そんな妻の表情までもが今日は愛おしく感じられる。
『でも、私がしてしまったことは・・・もう消せないわ・・。』
「消すことなんてないさ。今のままの希美が好きなんだよ、これからもずっとそのままでいいのさ。」
『どういうこと?』
「今までどおり、きみは年に数回、出張などのときに他の男に抱かれる・・・そして、そのことを僕に話してくれればいい。」
『そ、そんなこと・・・もう出来ないわ・・。』
「出来ないと言うなら、それでもいいさ・・・きみがしたくないのならしなくていいし、したくなったら我慢しなくてもいい・・・僕たちの夫婦関係はこれから新しく作っていけばいいのさ。」
『・・あなた・・・。』
これから自分たちがいったい何処に向かっていくのか、僕(益岡健人)にも全くわからなかった。これで妻の不倫は終わりを告げるのか、あるいは僕たちの新しい生活の序章に過ぎないのか。ただ、僕の妻、希美(のぞみ)が愛おしくて、かわいくてしかたがない。そんな妻が僕以外の男に抱かれる。僕は嫉妬心で胸が張り裂けそうになるけど、それ以上に妻がどのような表情で悶えるのかを知りたい。そして、もしその場を目の当たりにしてしまったら、僕はどんな風になってしまうのだろうか?そんな思いでその日の長い一日は終わっていった。
2015/05/25
中6〖不倫の代償〗第1章8話
中6〖不倫の代償〗第1章8話
私は月曜日、会社には「直帰(出先での勤務が終わったら職場に戻らず、そのまま家に帰ること)するから。」と連絡を入れ、妻の会社の前で三嶋雅美さんを待ちました。夕方5時半過ぎ、妻の千遥(ちはる)が会社を出ました、それから待つこと30分して、三嶋さんが出で来ます。私は彼女に近づき声を掛けました。
「三嶋さん。」
〚わっ!びっくりした!如何(どう)したんですか?〛
「これから帰るの?」
〚そう。久保田さんは?〛
「実は三嶋さんを待っていたんだ。」
〚えっ私?〛
「ちょっと聞きたいことが有って、都合悪いかな?」
〚別にかまわないけど、何だか怖いな。(笑)〛
歩きながら、彼女は何の話か執拗に訊いてきましたが、私は話をはぐらかして先日の“蜩(ひぐらし)”に向かいました。店の入り口に近づいて中を見たとき、有ろうことか店の奥まった席に、妻が一人で座っているではありませんか。私は振り向きざま、三嶋さんの肩に両手を添えて、そのまま後ろ向きにさせると、店の中を見られないようにもと来た道に彼女を追い立てます。
〚如何(どう)したんですかしたんですか?〛
「満席でした。」
〚へー、そうだったの!〛
予期せぬ遭遇とは言え、自分の不用意さを反省しながら別の店へと足を運びます。そこの店は私が何度か足を運んだことのある店で、私よりも若い人たち(20~25才位)が集まる店でした。サーファーが多くトロピカルな雰囲気の店で“蜩”とは違い、目抜き通りに近い店にもかかわらず、彼女は抵抗無く付いてきました。
「ここで良かったかな?」
〚私も来たこと有るから!妹もよく来るし。〛
「妹さんいたっけ?」
〚うん。それより、話って何ですか、気になるんですけど?〛
私は、先日二人で飲んだことを、妻の千遥(ちはる)に話したか如何(どう)かを単刀直入に質問をする。彼女から帰ってきた答えは、NOだった。
〚だって、あの時私もちょっと喋り過ぎたし、それに千遥さん焼餅焼きだし、千遥さんにばれちゃいました?〛
「そうじゃないんだけど、まだ隠れて吸っているみたいだから。」
〚そうなんだ、今日のことも内緒が良いかな?〛
「特に問題は無いけど、言う必要も無いかな。」
三嶋さんとの飲み会が、妻の千遥に伝わっていなければ、妻の行動に変化が起こるわけも無い筈である。“妻が焼餅焼き”という言葉には、いささか驚きました。何時(いつ)の時点までなのか、いまだにそうなのかは解りませんでしたが、少なくとも他の男と関係を持つまでの千遥は、同僚から見れば私に対して嫉妬深い女だったのでしょう。
2015/05/27
私は月曜日、会社には「直帰(出先での勤務が終わったら職場に戻らず、そのまま家に帰ること)するから。」と連絡を入れ、妻の会社の前で三嶋雅美さんを待ちました。夕方5時半過ぎ、妻の千遥(ちはる)が会社を出ました、それから待つこと30分して、三嶋さんが出で来ます。私は彼女に近づき声を掛けました。
「三嶋さん。」
〚わっ!びっくりした!如何(どう)したんですか?〛
「これから帰るの?」
〚そう。久保田さんは?〛
「実は三嶋さんを待っていたんだ。」
〚えっ私?〛
「ちょっと聞きたいことが有って、都合悪いかな?」
〚別にかまわないけど、何だか怖いな。(笑)〛
歩きながら、彼女は何の話か執拗に訊いてきましたが、私は話をはぐらかして先日の“蜩(ひぐらし)”に向かいました。店の入り口に近づいて中を見たとき、有ろうことか店の奥まった席に、妻が一人で座っているではありませんか。私は振り向きざま、三嶋さんの肩に両手を添えて、そのまま後ろ向きにさせると、店の中を見られないようにもと来た道に彼女を追い立てます。
〚如何(どう)したんですかしたんですか?〛
「満席でした。」
〚へー、そうだったの!〛
予期せぬ遭遇とは言え、自分の不用意さを反省しながら別の店へと足を運びます。そこの店は私が何度か足を運んだことのある店で、私よりも若い人たち(20~25才位)が集まる店でした。サーファーが多くトロピカルな雰囲気の店で“蜩”とは違い、目抜き通りに近い店にもかかわらず、彼女は抵抗無く付いてきました。
「ここで良かったかな?」
〚私も来たこと有るから!妹もよく来るし。〛
「妹さんいたっけ?」
〚うん。それより、話って何ですか、気になるんですけど?〛
私は、先日二人で飲んだことを、妻の千遥(ちはる)に話したか如何(どう)かを単刀直入に質問をする。彼女から帰ってきた答えは、NOだった。
〚だって、あの時私もちょっと喋り過ぎたし、それに千遥さん焼餅焼きだし、千遥さんにばれちゃいました?〛
「そうじゃないんだけど、まだ隠れて吸っているみたいだから。」
〚そうなんだ、今日のことも内緒が良いかな?〛
「特に問題は無いけど、言う必要も無いかな。」
三嶋さんとの飲み会が、妻の千遥に伝わっていなければ、妻の行動に変化が起こるわけも無い筈である。“妻が焼餅焼き”という言葉には、いささか驚きました。何時(いつ)の時点までなのか、いまだにそうなのかは解りませんでしたが、少なくとも他の男と関係を持つまでの千遥は、同僚から見れば私に対して嫉妬深い女だったのでしょう。
2015/05/27
中18〚目覚め〛パート01
中18〚目覚め〛パート01
(原題:ネトラレ 投稿者:澄夫 投稿日:2011/01/18)
僕(河村澄夫)と瑠璃子(るりこ)は、やっと結婚1年目を迎えた夫婦です。僕達は社内結婚なのだが、瑠璃子は入社当時から評判の美人で少しおっとりしているものの、明るく素直な性格で誰からも好かれる娘。
それに比べて僕は容姿も性格も地味で目立たない存在だったので、瑠璃子と結婚が決まったときは周囲の同僚にかなり驚かれ、「どんな弱み握って脅したんだ。」とかからかわれたり、女性社員の間では都市伝説みたいな「澄夫さんのモノって凄いらしいよ。」という噂が流れた為、僕を見る目が変わった程だった。
人並みのモノしか持ち合せてない僕はちょっと嬉しかったのだが、どうやら瑠璃子は怒っているみたいだった。そんなある日、僕の部署で定年退職する上司の送別会があり、僕はその上司に凄くお世話になっていたので、その日は彼の好きな酒にトコトン付き合うつもりで、瑠璃子にもそう伝えていた。
最初は部署の全社員が参加していたのだが、結局最後まで残ったのは僕とその上司と40才になる先輩女性社員の春田倫子(みちこ)さんの3人だった。その上司も年のせいか酒が弱くなっていて、酔いつぶれて寝てしまう。
春田さんと僕の二人で抱きかかえ、ようやくタクシーに乗せて見送ったのだが、最後に上司が、「尻にタマゴの殻をつけてたお前たちが、よくここまで成長したな。もうオレの会社人生に思い残しは無いよ。今日はアリガトな。」と吐露(とろ:心に思っていることを、隠さずうちあける)したので、僕と春田さんは思わず泣いてしまった。
タクシーを見送ると、なんだか寂しい気持ちが湧いてくる。それは春田さんも同じ気持ちだった様で、もう一軒飲みに行く事にした。・・・そんな感傷的な気持ちが間違いの元だった。
上司も送った事で張り詰めていた気持ちが緩んだのだろうか、僕は次の店であっけなく記憶を無くしたのです。気がつくとラブホテルの部屋で、隣には裸の春田さんがいた・・・僕は一気に酔いが醒め、血の気も引いた。春田さんは仕事の方は出来るが、外見は未来から来たネコ型ロボットの様な体型をした完全なオバさんである。
僕は自分で自分のチャレンジ精神に驚きながらも、急いで春田さんを起こし部屋を出ると、僕は逃げる様に瑠璃子の待つ愛の巣へ帰った。帰ってから、そっと寝室を覗くとラッキーな事に瑠璃子は寝ていたので、ほっとしつつ、そのままそっとリビングに行き、数日前に購入したアメリカのシリーズドラマの第1巻のDVDをプレイヤーに入れ、帰宅途中で買った缶コーヒーを半分飲んでテーブルに置いた。
いかにもな状況を拵えて僕はそれから、ホテルの石鹸の匂いを消す為に風呂に入り、ベッドにもぐりこむと妻の瑠璃子が起きてしまい、朝帰りがバレそうなので、そのままリビングのソファーで眠りました。
2015/05/27
(原題:ネトラレ 投稿者:澄夫 投稿日:2011/01/18)
僕(河村澄夫)と瑠璃子(るりこ)は、やっと結婚1年目を迎えた夫婦です。僕達は社内結婚なのだが、瑠璃子は入社当時から評判の美人で少しおっとりしているものの、明るく素直な性格で誰からも好かれる娘。
それに比べて僕は容姿も性格も地味で目立たない存在だったので、瑠璃子と結婚が決まったときは周囲の同僚にかなり驚かれ、「どんな弱み握って脅したんだ。」とかからかわれたり、女性社員の間では都市伝説みたいな「澄夫さんのモノって凄いらしいよ。」という噂が流れた為、僕を見る目が変わった程だった。
人並みのモノしか持ち合せてない僕はちょっと嬉しかったのだが、どうやら瑠璃子は怒っているみたいだった。そんなある日、僕の部署で定年退職する上司の送別会があり、僕はその上司に凄くお世話になっていたので、その日は彼の好きな酒にトコトン付き合うつもりで、瑠璃子にもそう伝えていた。
最初は部署の全社員が参加していたのだが、結局最後まで残ったのは僕とその上司と40才になる先輩女性社員の春田倫子(みちこ)さんの3人だった。その上司も年のせいか酒が弱くなっていて、酔いつぶれて寝てしまう。
春田さんと僕の二人で抱きかかえ、ようやくタクシーに乗せて見送ったのだが、最後に上司が、「尻にタマゴの殻をつけてたお前たちが、よくここまで成長したな。もうオレの会社人生に思い残しは無いよ。今日はアリガトな。」と吐露(とろ:心に思っていることを、隠さずうちあける)したので、僕と春田さんは思わず泣いてしまった。
タクシーを見送ると、なんだか寂しい気持ちが湧いてくる。それは春田さんも同じ気持ちだった様で、もう一軒飲みに行く事にした。・・・そんな感傷的な気持ちが間違いの元だった。
上司も送った事で張り詰めていた気持ちが緩んだのだろうか、僕は次の店であっけなく記憶を無くしたのです。気がつくとラブホテルの部屋で、隣には裸の春田さんがいた・・・僕は一気に酔いが醒め、血の気も引いた。春田さんは仕事の方は出来るが、外見は未来から来たネコ型ロボットの様な体型をした完全なオバさんである。
僕は自分で自分のチャレンジ精神に驚きながらも、急いで春田さんを起こし部屋を出ると、僕は逃げる様に瑠璃子の待つ愛の巣へ帰った。帰ってから、そっと寝室を覗くとラッキーな事に瑠璃子は寝ていたので、ほっとしつつ、そのままそっとリビングに行き、数日前に購入したアメリカのシリーズドラマの第1巻のDVDをプレイヤーに入れ、帰宅途中で買った缶コーヒーを半分飲んでテーブルに置いた。
いかにもな状況を拵えて僕はそれから、ホテルの石鹸の匂いを消す為に風呂に入り、ベッドにもぐりこむと妻の瑠璃子が起きてしまい、朝帰りがバレそうなので、そのままリビングのソファーで眠りました。
2015/05/27