中10〚新しい夫婦の形〛4章第4話 24
中10〚新しい夫婦の形〛4章第4話 24
次の週、園部祐太君から僕(益岡健人35歳)に連絡があった。
〚最近、百瀬さんは都内でのイベントの仕事ばかりだったのに、急に高山さんの仕事を手伝うことになったんですよ。高山さんの仕事は地方での説明会が多いので、今度また百瀬さんと高山さんが出張することになるかもしれませんよ。〛
園部君は慌てたような口調でそう伝えた。
「そうなんだ。」
〚百瀬さんは家で何か言っていませんか?〛
「いや、特に何も言ってないけど・・でも、高山さんってあの高山さんでしょ?やっぱり希美とどうにかなるって思えないけど?」
僕は我ながらしらじらしい言葉につい笑みがこぼれる。電話でなければ園部君に気がつかれるところだ。
〚そうですけど、でも用心したことに越したことはないですよ。〛
「大丈夫さ、前にも言ったけど僕は妻を愛しているし、妻も僕を愛している。だから、園部君くん・・・・。」
そう言いかけて僕は言葉につまる。園部君にもう妻の希美(のぞみ33歳)の情報を僕にくれなくても良いと言おうとしたが、ここで園部君との関係を切る必要もないと考え直した。
「わざわざありがとう。」
とりあえず僕はそう言って園部君との電話を切った。
数日後、妻の希美は高山と仙台への出張が決まる。くしくもそこは希美と高山が初めて性的関係をもった地でもあった。高山が中心として行っている仕事は地方へのプロジェクト説明会で、プロジェクトリーダーの高山とアシスタント役の希美が地元住民に向かって直接説明を行う。当然長引く交渉もあり、しんどい仕事でもあり地方では宿泊となるのだった。
希美と高山とは過去に性的な関係が数回あった。しかし、もともと臆病な高山は積極的に妻を誘ったりはしない。それと、希美が三宅と関係してから高山とは関係を持たないように決め、それ以来は高山とは一切そのような会話をしたことがないと言う。
妻の希美が今回何も行動を起こさなければ、出張中に高山に抱かれる可能性は低そうであ
る。ただ、そうなると今企画部にいる人間で妻を抱こうとするのは三宅だけである。出世欲が強い三宅は、同僚との不倫で足元をすくわれないように慎重な行動をしている。毎回、妻を早朝に抱くのもそのことからなのだろう。希美との快楽を優先させて己の身を滅ぼすタイプではないので、妻を性的に解放させる相手としては適任とは言えない。
そのような三宅とは対照的に、高山は凡庸で外見的にもあまりぱっとしない男だ。妻の希美が心を奪われることなく、僕の歪んだ性癖を満たすことの出来る男はこの高山が適任だった。僕は高山にもっともっと淫らでいやらしく妻を抱いてもらいたいと思うようになっていた。
休日に夫婦そろっての買い物の後、ショッピングモールにあるカフェで一服している僕の表情を見て希美が『あなた、私と高山さんが一緒に出張することがそんなに嬉しいの?』と言った。その日は来週予定の出張に着ていく妻の洋服を僕の見立てで買ったのである。
2015/06/26
次の週、園部祐太君から僕(益岡健人35歳)に連絡があった。
〚最近、百瀬さんは都内でのイベントの仕事ばかりだったのに、急に高山さんの仕事を手伝うことになったんですよ。高山さんの仕事は地方での説明会が多いので、今度また百瀬さんと高山さんが出張することになるかもしれませんよ。〛
園部君は慌てたような口調でそう伝えた。
「そうなんだ。」
〚百瀬さんは家で何か言っていませんか?〛
「いや、特に何も言ってないけど・・でも、高山さんってあの高山さんでしょ?やっぱり希美とどうにかなるって思えないけど?」
僕は我ながらしらじらしい言葉につい笑みがこぼれる。電話でなければ園部君に気がつかれるところだ。
〚そうですけど、でも用心したことに越したことはないですよ。〛
「大丈夫さ、前にも言ったけど僕は妻を愛しているし、妻も僕を愛している。だから、園部君くん・・・・。」
そう言いかけて僕は言葉につまる。園部君にもう妻の希美(のぞみ33歳)の情報を僕にくれなくても良いと言おうとしたが、ここで園部君との関係を切る必要もないと考え直した。
「わざわざありがとう。」
とりあえず僕はそう言って園部君との電話を切った。
数日後、妻の希美は高山と仙台への出張が決まる。くしくもそこは希美と高山が初めて性的関係をもった地でもあった。高山が中心として行っている仕事は地方へのプロジェクト説明会で、プロジェクトリーダーの高山とアシスタント役の希美が地元住民に向かって直接説明を行う。当然長引く交渉もあり、しんどい仕事でもあり地方では宿泊となるのだった。
希美と高山とは過去に性的な関係が数回あった。しかし、もともと臆病な高山は積極的に妻を誘ったりはしない。それと、希美が三宅と関係してから高山とは関係を持たないように決め、それ以来は高山とは一切そのような会話をしたことがないと言う。
妻の希美が今回何も行動を起こさなければ、出張中に高山に抱かれる可能性は低そうであ
る。ただ、そうなると今企画部にいる人間で妻を抱こうとするのは三宅だけである。出世欲が強い三宅は、同僚との不倫で足元をすくわれないように慎重な行動をしている。毎回、妻を早朝に抱くのもそのことからなのだろう。希美との快楽を優先させて己の身を滅ぼすタイプではないので、妻を性的に解放させる相手としては適任とは言えない。
そのような三宅とは対照的に、高山は凡庸で外見的にもあまりぱっとしない男だ。妻の希美が心を奪われることなく、僕の歪んだ性癖を満たすことの出来る男はこの高山が適任だった。僕は高山にもっともっと淫らでいやらしく妻を抱いてもらいたいと思うようになっていた。
休日に夫婦そろっての買い物の後、ショッピングモールにあるカフェで一服している僕の表情を見て希美が『あなた、私と高山さんが一緒に出張することがそんなに嬉しいの?』と言った。その日は来週予定の出張に着ていく妻の洋服を僕の見立てで買ったのである。
2015/06/26
中24『愛の絆(きずな)』 第3回
中24『愛の絆(きずな)』 第3回
「詩音ちゃん、今日はオーナーの見廻りの日よ。気合いを入れて頑張ってね!」
チーフ格の女性店員(33歳)が詩音(しおん28歳)に声をかけた。フランチャイズの喫茶店[羽衣・城北店]この店のモーニング珈琲を楽しみに、付近の老人たちが集まってくる。
この店で働いている店員は、全て専業主婦だ。ジーンズに白のニットウェアー。お揃いのエプロン。目を惹く制服ではないが、全員、清楚な雰囲気をもつ若妻ばかりです。この店のオーナーの趣味なのだ。常連の老人たちもお気に入りらしい。
詩音はこの店の中でも、朗らかな性格と落ち着きのある接客態度から、大勢のお客さんに人気がある。
「詩音ちゃん、今日はあの口煩いオーナーの巡回の日だって?」とお客さんに尋ねられる。
『はい、月に1度のオーナー巡回の日なんです・・・この前の巡回の時は、いろいろと指導を受けしましたので・・今日は失敗の無い様に頑張ります。』
「ふーん・・・いろいろと指導をね?」
『はい、注文の取り方から、お釣りの渡し方等々・・・細かく、実地にです。』
「へぇー・・実地ね。手を添えてお釣りを渡す・・あの応対も?」
『はい、お客様が出された手の下に手を添えて、お釣りをお渡しし、心からお礼をするのもです。』
この老人も、詩音に手を添えられてお釣りを渡される瞬間が気に入っている。スキンシッ
プというか、若い女性の手に触れるあの感触が目的でこのお店に来る老人も多い。
「詩音ちゃんはしっかりさんだから心配ないと思うんだけど・・・あのオーナーには気をつけろよ!」とお客さんに注意される。
『は、はい?!』と詩音の怪訝な顔。
「ここのオーナーは金持ちだが・・・女癖が悪くって、それで奥さんに逃げられたんだ。」
『えっ??』
「この頃は、真面目に商売に専念しているようだが・・・なにせ、まだ40歳の若さだし女を卒業するには、まだまだ・・・。」
『まぁ・・・そんなこと・・・ご心配なく、私には大事な旦那様がおりますので・・ふふふ。』
詩音は、笑いながら定位置に戻る。確かに、ここのオーナーの評判は悪い、ヤクザ者じゃないかと言う人もいた。とはいえ、自分とオーナーが淫らな関係になるなんて想像すらできない詩音だった。いつものように、午前11時きっかりにオーナーが店を訪れた。それは、この店が一番忙しくなる時間帯のスタートだ。
2015/07/02
「詩音ちゃん、今日はオーナーの見廻りの日よ。気合いを入れて頑張ってね!」
チーフ格の女性店員(33歳)が詩音(しおん28歳)に声をかけた。フランチャイズの喫茶店[羽衣・城北店]この店のモーニング珈琲を楽しみに、付近の老人たちが集まってくる。
この店で働いている店員は、全て専業主婦だ。ジーンズに白のニットウェアー。お揃いのエプロン。目を惹く制服ではないが、全員、清楚な雰囲気をもつ若妻ばかりです。この店のオーナーの趣味なのだ。常連の老人たちもお気に入りらしい。
詩音はこの店の中でも、朗らかな性格と落ち着きのある接客態度から、大勢のお客さんに人気がある。
「詩音ちゃん、今日はあの口煩いオーナーの巡回の日だって?」とお客さんに尋ねられる。
『はい、月に1度のオーナー巡回の日なんです・・・この前の巡回の時は、いろいろと指導を受けしましたので・・今日は失敗の無い様に頑張ります。』
「ふーん・・・いろいろと指導をね?」
『はい、注文の取り方から、お釣りの渡し方等々・・・細かく、実地にです。』
「へぇー・・実地ね。手を添えてお釣りを渡す・・あの応対も?」
『はい、お客様が出された手の下に手を添えて、お釣りをお渡しし、心からお礼をするのもです。』
この老人も、詩音に手を添えられてお釣りを渡される瞬間が気に入っている。スキンシッ
プというか、若い女性の手に触れるあの感触が目的でこのお店に来る老人も多い。
「詩音ちゃんはしっかりさんだから心配ないと思うんだけど・・・あのオーナーには気をつけろよ!」とお客さんに注意される。
『は、はい?!』と詩音の怪訝な顔。
「ここのオーナーは金持ちだが・・・女癖が悪くって、それで奥さんに逃げられたんだ。」
『えっ??』
「この頃は、真面目に商売に専念しているようだが・・・なにせ、まだ40歳の若さだし女を卒業するには、まだまだ・・・。」
『まぁ・・・そんなこと・・・ご心配なく、私には大事な旦那様がおりますので・・ふふふ。』
詩音は、笑いながら定位置に戻る。確かに、ここのオーナーの評判は悪い、ヤクザ者じゃないかと言う人もいた。とはいえ、自分とオーナーが淫らな関係になるなんて想像すらできない詩音だった。いつものように、午前11時きっかりにオーナーが店を訪れた。それは、この店が一番忙しくなる時間帯のスタートだ。
2015/07/02
中10〚新しい夫婦の形〛4章第5話 25
中10〚新しい夫婦の形〛4章第5話 25
妻の希美(のぞみ33歳)はすでに高山とは過去に数回経験がある。僕(益岡健人35歳)はその時の内容を妻から聞いているし、高山との出張が決まってからはその内容を何度も頭の中で繰り返していた。
最初のきっかけは、ホテルのエレベーターの中で希美が落ち込んでいる高山にいたずらっぽく頬にキスをしたことからだった。その後ホテルの妻の部屋で高山は何度も妻にキスをねだったという。妻も最初はしかたないなと軽い気持ちで付き合っていたのが、次第にエスカレートしていき、男と女の本格的なキスへ移行していく。
高山に唇を奪われ、進入してくる舌の動きに身体が言うことを利かなくなり、気がつくと高山に服を脱がされてしまっていた。その後も高山は器用に動くその舌を妻の身体全体に這わせていく。足の指までも一本一本丁寧に舐め上げられ、その日希美はとうとう高山に身体を許してしまう。
下着までも取られ全裸にされた希美は、高山の舌わざでさらに快感を味わい、指で何度も
逝かされてしまった。避妊具を持っていなかったので、高山の挿入こそ拒んだものの、それが初めての高山との行為だった。高山はその日、自分の手を使って三回も射精して妻を驚かせたと言う。次の日、帰るときに希美は高山に『昨日のことは忘れて欲しい。』と伝え、高山も了承したと言う。
次の高山との出張はそれから二ヵ月後だった。高山はその日はとてもソワソワしているの
がよくわかったが、希美は何事もないように振舞ったと言う。仕事が終わり夜にホテルに着くと、高山は〔百瀬くんの部屋に行っていいか?〕と訊いてきた。
希美は当然に、『ダメよ、忘れてって言ったでしょ。』と高山を窘(たしな)めたそうだが、〔キスだけでいいから、今日で絶対に忘れるから。〕という高山の言葉に押され、再びホテルの自室に高山を入れてしまう。部屋に入ったとたん高山は妻に覆いかぶさるように激しく口付けをしてきた。そして、乱暴に身体を触れてくる高山に希美は抵抗し、『人を呼びますよ。』と高山を叱咤した。すぐに高山は床に土下座をして謝罪し、部屋を出て行った。
それからは高山との関係は悪くなったという。その後も何度か高山とは出張で一緒になったが、やはり気まずい空気が流れるようになって、あるクライアントから、「プレゼンする側の意見がバラバラですよ。」と指摘を受ける。
その日の夜、二人の信頼回復のためと思い、希美は高山に『一緒に夕食でも如何ですか?』と誘った。ホテル近くの小料理屋で夕食をとるうちに次第に二人の関係は回復したという。高山は妻との信頼がもどったことをとても喜んでいた。
ホテルへの帰り道で、高山は少量のお酒で気分が大きくなったのか、〔あの時の妻の唇が今でも忘れない。〕と、また妻とのキスの感想を話し出したという。希美は、『もう、そういうこと言わないでください。』とその場は軽く諌め、二人はそれぞれの部屋に戻った。
しかし、それから30分も経たないうちに高山は妻の部屋の前に来てドアをノックしてきた。希美はドア越しに、『どうしたの?』と尋ねるが、明快な返答ながいのでしかたなくドアを開けた。妻の部屋のドアの前で高山はただ黙って立っている。
『どうしたのですか?』との妻の問いかけにも返事が出来ないようだったらしい。よく見ると高山は小刻みに震えていた。仕方がないと思い、希美はとりあえず高山を自室に入れる。しかし、部屋の中に入っても高山の態度は変わらず、希美は困ってしまった。
それで希美は、『わたしとまたキスがしたいのですか?』思い切って高山に訊いてみると、震えながら高山はうなずく。『しょうがない人ですね。ほんとにキスだけですよ・・。』希美
は仕方なしそう言うと高山の前で目を閉じた。
ゆっくりと高山の顔が近づいてきて唇を合わせてくる。前回は乱暴にしたため妻に突き飛ばされてしまった高山は、今度はとてもやさしく唇を合わせてきた。ついばむようなキスを繰り返されていくうちに、希美は吐息をもらすようになり、そのまま高山の舌の進入を許してしまう。初めての時と全く同じように力を失った妻は、また高山の舌技に酔わされてしまった。
お互いが全裸になってから希美は何度も高山の手と舌で逝かされた。今回も避妊具のコンドームを用意していなかった高山は決して挿入してこようとはせずに、以前と同じように自分の手で慰めていたので、希美が高山のペニスをくわえた。
希美はこの時には植村と密度の濃いセックスをしていたので、高山へのフェラチオはあま
り苦にならなかったと言う。ただ、その直後に出された高山の精液を飲み込むことは出来なかったと言った。フェラチオの後、『本当にこれで最後ですよ。』と希美は高山に念を押した。それで、希美はそれ以降高山に隙を見せることはなかったし、高山もこれ以降は妻に言い寄ることはなかった。
2015/07/03
妻の希美(のぞみ33歳)はすでに高山とは過去に数回経験がある。僕(益岡健人35歳)はその時の内容を妻から聞いているし、高山との出張が決まってからはその内容を何度も頭の中で繰り返していた。
最初のきっかけは、ホテルのエレベーターの中で希美が落ち込んでいる高山にいたずらっぽく頬にキスをしたことからだった。その後ホテルの妻の部屋で高山は何度も妻にキスをねだったという。妻も最初はしかたないなと軽い気持ちで付き合っていたのが、次第にエスカレートしていき、男と女の本格的なキスへ移行していく。
高山に唇を奪われ、進入してくる舌の動きに身体が言うことを利かなくなり、気がつくと高山に服を脱がされてしまっていた。その後も高山は器用に動くその舌を妻の身体全体に這わせていく。足の指までも一本一本丁寧に舐め上げられ、その日希美はとうとう高山に身体を許してしまう。
下着までも取られ全裸にされた希美は、高山の舌わざでさらに快感を味わい、指で何度も
逝かされてしまった。避妊具を持っていなかったので、高山の挿入こそ拒んだものの、それが初めての高山との行為だった。高山はその日、自分の手を使って三回も射精して妻を驚かせたと言う。次の日、帰るときに希美は高山に『昨日のことは忘れて欲しい。』と伝え、高山も了承したと言う。
次の高山との出張はそれから二ヵ月後だった。高山はその日はとてもソワソワしているの
がよくわかったが、希美は何事もないように振舞ったと言う。仕事が終わり夜にホテルに着くと、高山は〔百瀬くんの部屋に行っていいか?〕と訊いてきた。
希美は当然に、『ダメよ、忘れてって言ったでしょ。』と高山を窘(たしな)めたそうだが、〔キスだけでいいから、今日で絶対に忘れるから。〕という高山の言葉に押され、再びホテルの自室に高山を入れてしまう。部屋に入ったとたん高山は妻に覆いかぶさるように激しく口付けをしてきた。そして、乱暴に身体を触れてくる高山に希美は抵抗し、『人を呼びますよ。』と高山を叱咤した。すぐに高山は床に土下座をして謝罪し、部屋を出て行った。
それからは高山との関係は悪くなったという。その後も何度か高山とは出張で一緒になったが、やはり気まずい空気が流れるようになって、あるクライアントから、「プレゼンする側の意見がバラバラですよ。」と指摘を受ける。
その日の夜、二人の信頼回復のためと思い、希美は高山に『一緒に夕食でも如何ですか?』と誘った。ホテル近くの小料理屋で夕食をとるうちに次第に二人の関係は回復したという。高山は妻との信頼がもどったことをとても喜んでいた。
ホテルへの帰り道で、高山は少量のお酒で気分が大きくなったのか、〔あの時の妻の唇が今でも忘れない。〕と、また妻とのキスの感想を話し出したという。希美は、『もう、そういうこと言わないでください。』とその場は軽く諌め、二人はそれぞれの部屋に戻った。
しかし、それから30分も経たないうちに高山は妻の部屋の前に来てドアをノックしてきた。希美はドア越しに、『どうしたの?』と尋ねるが、明快な返答ながいのでしかたなくドアを開けた。妻の部屋のドアの前で高山はただ黙って立っている。
『どうしたのですか?』との妻の問いかけにも返事が出来ないようだったらしい。よく見ると高山は小刻みに震えていた。仕方がないと思い、希美はとりあえず高山を自室に入れる。しかし、部屋の中に入っても高山の態度は変わらず、希美は困ってしまった。
それで希美は、『わたしとまたキスがしたいのですか?』思い切って高山に訊いてみると、震えながら高山はうなずく。『しょうがない人ですね。ほんとにキスだけですよ・・。』希美
は仕方なしそう言うと高山の前で目を閉じた。
ゆっくりと高山の顔が近づいてきて唇を合わせてくる。前回は乱暴にしたため妻に突き飛ばされてしまった高山は、今度はとてもやさしく唇を合わせてきた。ついばむようなキスを繰り返されていくうちに、希美は吐息をもらすようになり、そのまま高山の舌の進入を許してしまう。初めての時と全く同じように力を失った妻は、また高山の舌技に酔わされてしまった。
お互いが全裸になってから希美は何度も高山の手と舌で逝かされた。今回も避妊具のコンドームを用意していなかった高山は決して挿入してこようとはせずに、以前と同じように自分の手で慰めていたので、希美が高山のペニスをくわえた。
希美はこの時には植村と密度の濃いセックスをしていたので、高山へのフェラチオはあま
り苦にならなかったと言う。ただ、その直後に出された高山の精液を飲み込むことは出来なかったと言った。フェラチオの後、『本当にこれで最後ですよ。』と希美は高山に念を押した。それで、希美はそれ以降高山に隙を見せることはなかったし、高山もこれ以降は妻に言い寄ることはなかった。
2015/07/03
中22〚純情〛第2章① 04
中22〚純情〛第2章① 04
その後、夕食を共にしたのですが、誰もなかなか例の話は切り出せないようで、1時間ほどがたわいもないおしゃべりで過ぎていきます。妻以外の3人はワインを飲んでいた(由香は下戸)のですが、ちょうど酔いがまわってきた頃、佐々木さんのご主人(高志33歳)が突然、こう切り出しました。
〔いやぁ・・ホントにすみませんねぇ・・何かウチのヤツが変な話をしだしまして・・。〕続いて、〚はい・・・すみません・・。〛と、ペコリと頭を下げて笑う佐々木理絵(28歳)さん。
〚でも、お互い、違う家庭を見てみることで自分たちの家庭を省みることが出来るイイ方法だと思いません?それに、こんなこと、お互いに信頼関係がないと出来ないですから・・・。〛と理絵さん。
何と答えて良いか詰まる僕(村田卓司29歳)に、
『でも、ホントはウチの主人も乗り気なんですよ、ねぇ~?』
と僕を見ながら、少し嫌味を込めてご主人に答える妻の由香(26歳)。
「いやいや、乗り気とか、そういうのではないけど・・。」
と慌てて答える私。どうやら、雰囲気的に、私だけが了承しかねている・・という感じでした。
この時、私の本音としては、妻の由香を預ける不安より、理絵さんがウチに来てくれるという期待の方が大きく、了承しかねている訳ではありませんでした。しかし、あからさまに「交換しましょう。」というのも何だか由香に対しても、理絵さんに対しても、失礼なような気がして、戸惑っていました。
すると、その空気を読んだのか、佐々木さんがこう続けます。〔まぁ、あのDVDのように、2泊3日というわけにはいかないでしょうが、週末にでも一度“交代”してみませんか?お隣ですし、まぁ、お互い、危険はないですよ(笑) ま、こいつ(理絵さん)は村田さんみたいな方がタイプですから分かりませんが(笑)・・・あぁ、それじゃ奥さんが損しちゃいますよね、ハッハハ(笑)。〕と若干キーが高めで無理やり感を感じましたが、背中を押してくれた格好です。
それに応えるしかない、といった雰囲気で・・・私も控えめな了承をしたのです。その後は、3人が酔っていたこともあり、おおいに盛り上がり、勢いでいろんな話が持ち上がりましたが、最終的には次の様な段取りを決め、その日は解散しました。
その段取りとは、①それぞれの妻が相手の自宅に行くカタチをとること(お互い、夫の仕事部屋があり、夫が交代すると仕事に支障が出るかもしれないため)。②交代する日は相談して決め、お互い仕事が休みとなる日曜日にすること。土曜日の日中、夫が仕事をしている間に妻が交代し、仕事を終えて帰宅すると新しい妻が出迎えるところから交換スタート。(この方がお互いドキドキするとのこと)その後一夜を過ごし、日曜日の昼食を共にしたあと夕方5時に解散。
さらに、あまり細かいことは敢えて決めないほうが良いということで一致しましたが、最低限のルールとして次のような〖約束事〗を決めました。
③(相手の家庭を見ることで、自分の家庭を省みることが主旨・目的なので)相手に合わせて自分の普段の生活スタイルを変えてしまわないこと。・・この約束事は妻側からの提案でした。「旦那に外面良くされては困る」・・ということでしたが、この約束事が後にお互いを苦しめることになります・・・。
④普段どういう過ごし方をしているかとか、どんな食べ物が好きなのか、といった情報は事前に聞き出さないようにする(そのほうが新鮮・・)。⑤交換中は基本的に連絡をとらないようにすること。⑥(ないと思うが)こっそり相手のパートナーと連絡を取り合わないこと。⑦変な隠し事や誤解を招かないように、お互いの妻がICレコーダを持ち、交換中はずっと録音状態にしておくこと。(これは男性側からの提案でした。相手のためにというより、やはり自分の妻がどうしているのか知りたいという男のホンネが一致したようです。妻たちは最初反対でしたが、妻がICレコーダを持つという条件でしぶしぶ了承しました。)
2015/07/05
その後、夕食を共にしたのですが、誰もなかなか例の話は切り出せないようで、1時間ほどがたわいもないおしゃべりで過ぎていきます。妻以外の3人はワインを飲んでいた(由香は下戸)のですが、ちょうど酔いがまわってきた頃、佐々木さんのご主人(高志33歳)が突然、こう切り出しました。
〔いやぁ・・ホントにすみませんねぇ・・何かウチのヤツが変な話をしだしまして・・。〕続いて、〚はい・・・すみません・・。〛と、ペコリと頭を下げて笑う佐々木理絵(28歳)さん。
〚でも、お互い、違う家庭を見てみることで自分たちの家庭を省みることが出来るイイ方法だと思いません?それに、こんなこと、お互いに信頼関係がないと出来ないですから・・・。〛と理絵さん。
何と答えて良いか詰まる僕(村田卓司29歳)に、
『でも、ホントはウチの主人も乗り気なんですよ、ねぇ~?』
と僕を見ながら、少し嫌味を込めてご主人に答える妻の由香(26歳)。
「いやいや、乗り気とか、そういうのではないけど・・。」
と慌てて答える私。どうやら、雰囲気的に、私だけが了承しかねている・・という感じでした。
この時、私の本音としては、妻の由香を預ける不安より、理絵さんがウチに来てくれるという期待の方が大きく、了承しかねている訳ではありませんでした。しかし、あからさまに「交換しましょう。」というのも何だか由香に対しても、理絵さんに対しても、失礼なような気がして、戸惑っていました。
すると、その空気を読んだのか、佐々木さんがこう続けます。〔まぁ、あのDVDのように、2泊3日というわけにはいかないでしょうが、週末にでも一度“交代”してみませんか?お隣ですし、まぁ、お互い、危険はないですよ(笑) ま、こいつ(理絵さん)は村田さんみたいな方がタイプですから分かりませんが(笑)・・・あぁ、それじゃ奥さんが損しちゃいますよね、ハッハハ(笑)。〕と若干キーが高めで無理やり感を感じましたが、背中を押してくれた格好です。
それに応えるしかない、といった雰囲気で・・・私も控えめな了承をしたのです。その後は、3人が酔っていたこともあり、おおいに盛り上がり、勢いでいろんな話が持ち上がりましたが、最終的には次の様な段取りを決め、その日は解散しました。
その段取りとは、①それぞれの妻が相手の自宅に行くカタチをとること(お互い、夫の仕事部屋があり、夫が交代すると仕事に支障が出るかもしれないため)。②交代する日は相談して決め、お互い仕事が休みとなる日曜日にすること。土曜日の日中、夫が仕事をしている間に妻が交代し、仕事を終えて帰宅すると新しい妻が出迎えるところから交換スタート。(この方がお互いドキドキするとのこと)その後一夜を過ごし、日曜日の昼食を共にしたあと夕方5時に解散。
さらに、あまり細かいことは敢えて決めないほうが良いということで一致しましたが、最低限のルールとして次のような〖約束事〗を決めました。
③(相手の家庭を見ることで、自分の家庭を省みることが主旨・目的なので)相手に合わせて自分の普段の生活スタイルを変えてしまわないこと。・・この約束事は妻側からの提案でした。「旦那に外面良くされては困る」・・ということでしたが、この約束事が後にお互いを苦しめることになります・・・。
④普段どういう過ごし方をしているかとか、どんな食べ物が好きなのか、といった情報は事前に聞き出さないようにする(そのほうが新鮮・・)。⑤交換中は基本的に連絡をとらないようにすること。⑥(ないと思うが)こっそり相手のパートナーと連絡を取り合わないこと。⑦変な隠し事や誤解を招かないように、お互いの妻がICレコーダを持ち、交換中はずっと録音状態にしておくこと。(これは男性側からの提案でした。相手のためにというより、やはり自分の妻がどうしているのか知りたいという男のホンネが一致したようです。妻たちは最初反対でしたが、妻がICレコーダを持つという条件でしぶしぶ了承しました。)
2015/07/05
中10〚新しい夫婦の形〛5章第1話 26
中10〚新しい夫婦の形〛5章第1話 26
いよいよ出張の当日の朝になる。『やっぱりちょっと若すぎない?この服?』いつもは事業仕分けをする女性議員のようにキリっとした格好を好む妻の益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)だったが、その日は先日僕(益岡健人35歳)が見立てた洋服を着ていた。
それは見た目にもとてもシンプルでカジュアルな装いだった。ニットのサマーセーターに淡い色合いのスカートでともて上品だった。妻が気にしていたのはそのスカート丈だった。ひざ上10cmのミニスカートの希美はとても人妻には見えないくらいに若々しく、健康的に見えた。まるで人気女性キャスターのようだと僕は思った。
「そんなことないさ、とても良く似合っているよ。」
僕は正直にそう答えた。
『だって、ほら、座るとこんなだよ、見えそうじゃない?』
そう言ってダイニングの椅子をこっちに向けて、ちょこんとすわって見せた。
「どれどれ・・・大丈夫、見えてないから。」僕はそう言って目線を希美の太ももと平行にして、中を覗き込んでみた。タイトなスカートは座ることでその裾が引き上げられ、薄手のストッキングに包まれた妻の太ももの半分以上を露出させてしまう。目線を少し下げるだけで妻のふとももの隙間から、白い下着がストッキング越しにもはっきりと見てとれた。
『うそばっかり・・・・でも、あなたが選んでくれたんだから、今日はこれで行くわ・・・。』そう言って希美が立ち上がると、僕の鼻先は妻の匂いを嗅ぎ取れる距離になる。僕は今にも希美に口付けをしたい心境にかられたが、我慢をした。
そうです。今日は妻の身体を高山正志に差し出す日だ。希美が今身につけているであろう、僕も気に入っている純白の下着のように、今日はまだ無垢なままの妻の身体を高山に差し出すのだ。そして、出張が終わった後に高山色に染まった妻の身体を僕が味あうのだ。
その日は僕にも大きな仕事があった。仕事中時々妻を想うこともあったが、なんとか仕事に集中することが出来た。身体の調子も良く、とても饒舌に得意先と話がすすんだ。夜の接待でも場を盛り上げることが出来、相手先にもとても良い評判をもらった。希美の出張の二日間あっという間に時間を過ごすことが出来た。
家に帰ると妻の希美は出張を終えてすでに帰ってきていた。
『おかえりなさい。』
そう言って僕を迎えてくれた妻の瞳は、どことなく潤んでいるようにも見えた。
「どうだった?」
間髪を入れずに僕は希美に尋ねてみる。
『・・・・』
妻は無言のままコクリとうなずいた。それが何を意味しているかは、お互いに充分わかっていた。
希美がはにかみながら恥ずかしそうにうなずくその姿は、まるでアイドルビデオに出てくるような美少女の恥じらいのしぐさのようにも見えるが、しかしその実情というのは、高山という同僚で単なる中年の冴えない男と出張先のホテルで性交を行ったということなのだ。
「高山さんに抱かれたのか?」
僕はいきなり直接的な質問を希美にした。
『だって・・・あなたがあんなこと言うから・・・。』
妻は自分のした破廉恥な行為を恥じているものの、そのこと自体僕が望んでいることを良く知っている。
「別に怒ってないさ・・・どういう状況だったのか始めから詳しく聞かせてくれないかな。」
そう言って僕はリビングのソファに希美をすわらせて、冷蔵庫から持ってきた缶ビールをあけてのどに流し込んだ。
妻は出張での仕事について話し出した。地元の抵抗が強く、プレゼンもなかなか上手くいかずにいてかなり苦戦していたようだった。高山が一人で根気強く説明していたのだが、これまで、なかなか進展がないので部長が妻を指名したのだろう。
希美のプレゼンで、どうにかこうにか地元の理解を得ることが出来、仕事が一歩進む事になったと喜んでいた。こうなるとこの仕事は妻の所属している企画部からは離れることになる。僕はそんなことより早く高山との情事について聞きたかったが、希美が話しやすいように努めた。『それで、仕事が終わってホテルに着いたのがもう夜の11時だったの。』ようやく話が僕の聞きたいところまで来た。
2015/07/07
いよいよ出張の当日の朝になる。『やっぱりちょっと若すぎない?この服?』いつもは事業仕分けをする女性議員のようにキリっとした格好を好む妻の益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)だったが、その日は先日僕(益岡健人35歳)が見立てた洋服を着ていた。
それは見た目にもとてもシンプルでカジュアルな装いだった。ニットのサマーセーターに淡い色合いのスカートでともて上品だった。妻が気にしていたのはそのスカート丈だった。ひざ上10cmのミニスカートの希美はとても人妻には見えないくらいに若々しく、健康的に見えた。まるで人気女性キャスターのようだと僕は思った。
「そんなことないさ、とても良く似合っているよ。」
僕は正直にそう答えた。
『だって、ほら、座るとこんなだよ、見えそうじゃない?』
そう言ってダイニングの椅子をこっちに向けて、ちょこんとすわって見せた。
「どれどれ・・・大丈夫、見えてないから。」僕はそう言って目線を希美の太ももと平行にして、中を覗き込んでみた。タイトなスカートは座ることでその裾が引き上げられ、薄手のストッキングに包まれた妻の太ももの半分以上を露出させてしまう。目線を少し下げるだけで妻のふとももの隙間から、白い下着がストッキング越しにもはっきりと見てとれた。
『うそばっかり・・・・でも、あなたが選んでくれたんだから、今日はこれで行くわ・・・。』そう言って希美が立ち上がると、僕の鼻先は妻の匂いを嗅ぎ取れる距離になる。僕は今にも希美に口付けをしたい心境にかられたが、我慢をした。
そうです。今日は妻の身体を高山正志に差し出す日だ。希美が今身につけているであろう、僕も気に入っている純白の下着のように、今日はまだ無垢なままの妻の身体を高山に差し出すのだ。そして、出張が終わった後に高山色に染まった妻の身体を僕が味あうのだ。
その日は僕にも大きな仕事があった。仕事中時々妻を想うこともあったが、なんとか仕事に集中することが出来た。身体の調子も良く、とても饒舌に得意先と話がすすんだ。夜の接待でも場を盛り上げることが出来、相手先にもとても良い評判をもらった。希美の出張の二日間あっという間に時間を過ごすことが出来た。
家に帰ると妻の希美は出張を終えてすでに帰ってきていた。
『おかえりなさい。』
そう言って僕を迎えてくれた妻の瞳は、どことなく潤んでいるようにも見えた。
「どうだった?」
間髪を入れずに僕は希美に尋ねてみる。
『・・・・』
妻は無言のままコクリとうなずいた。それが何を意味しているかは、お互いに充分わかっていた。
希美がはにかみながら恥ずかしそうにうなずくその姿は、まるでアイドルビデオに出てくるような美少女の恥じらいのしぐさのようにも見えるが、しかしその実情というのは、高山という同僚で単なる中年の冴えない男と出張先のホテルで性交を行ったということなのだ。
「高山さんに抱かれたのか?」
僕はいきなり直接的な質問を希美にした。
『だって・・・あなたがあんなこと言うから・・・。』
妻は自分のした破廉恥な行為を恥じているものの、そのこと自体僕が望んでいることを良く知っている。
「別に怒ってないさ・・・どういう状況だったのか始めから詳しく聞かせてくれないかな。」
そう言って僕はリビングのソファに希美をすわらせて、冷蔵庫から持ってきた缶ビールをあけてのどに流し込んだ。
妻は出張での仕事について話し出した。地元の抵抗が強く、プレゼンもなかなか上手くいかずにいてかなり苦戦していたようだった。高山が一人で根気強く説明していたのだが、これまで、なかなか進展がないので部長が妻を指名したのだろう。
希美のプレゼンで、どうにかこうにか地元の理解を得ることが出来、仕事が一歩進む事になったと喜んでいた。こうなるとこの仕事は妻の所属している企画部からは離れることになる。僕はそんなことより早く高山との情事について聞きたかったが、希美が話しやすいように努めた。『それで、仕事が終わってホテルに着いたのがもう夜の11時だったの。』ようやく話が僕の聞きたいところまで来た。
2015/07/07
中10〚新しい夫婦の形〛5章第2話 27
中10〚新しい夫婦の形〛5章第2話 27
『高山さんがね〔仕事が上手くいったから私と乾杯がしたかったな〕って言うから、じゃあどちらかの部屋で簡単に祝杯をあげましょうか?って言ったの」と妻の益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)が告白をする。
「ずいぶん大胆なこと言ったね。」
『でも、そう言うまで少し迷ったわ。私もめずらしく達成感があったし・・・それに・・・。』
そう言うと妻は含みがあるかのように言葉に詰まった様子だった。
「そっか、難しい仕事だったんだね。で、どっちの部屋に行ったんだい?」
僕(益岡健人35歳)は出来るだけ妻が話やすいように相槌をうったり、質問をしたりした。
『一度部屋にチェックインしてから着替えようか迷ったのだけど、そのままの格好で高山さんの部屋に・・・。』
望未は帰り用にラフなパンツも持っていたが、あえて今日穿いていたミニスカートのまま高山正志の部屋に行ったそうだ。中に入るとすでに1階のコンビニで高山が用意をしてきたビールとサンドイッチなどのおつまみがあったという。ホテルの部屋はシングルの狭いビジネス用なので、壁際にドレッサーを兼ねている備え付けの机と椅子があるだけだった。ベッドの上につまみ類を広げ、高山はその横に、妻は椅子に座ったという。
「あのスカートのままで高山さんに身体を向けて椅子に座ったのかい?」
僕はそんな格好をしたら、下着が見えてまるで君の方から高山さんを誘惑しているみたいだよ。と言う意味を遠まわしに聞いてみた。
『エッチねぇ、もちろんこうやってハンカチをひざの上に置いていたわ。』
(内心、僕はセックスする前に『エッチねぇ』もないもんだ。)
「お疲れ様でした」という乾杯が終わってから、ゆっくりとしたペースで二人はビールを口にしたそうだ。二人の会話の内容は、最初は仕事のことがほとんどだったようだ。とにかく仙台の仕事で今回成果があがったことを高山は本当に喜んでいたそうだ。
ベッドの上に置かれた食べ物を希美は少し手をつけただけだったので、高山は何度もすすめてきたという。妻はそれほどお腹がすいていたわけでもなく、また自分が座っている位置からは少し離れているので、それらの食べ物にはあまり手をつけなかったそうだ。それでも高山は何度もすすめてきたらしい。〔適当なお皿でもあればそっちの机に置けるんだけど。〕と高山が言ったのを受け、希美が『じゃあ、このハンカチの上にちょっと取りますね。』と言ってしまったらしい。
ハンカチの上にとったつまみ類をまたひざの上に置いても安定感が悪いので、妻はハンカチごとそれを机の上に置いたそうだ。当然希美の太ももは無防備に晒され、すぐに高山の視線を感じたがなるべく意識しないようにしたと言っていた。
結果的に僕が選んだスカートがその後の高山の言動に大きな影響を及ぼしたことになった。
〔今日の百瀬くんの服、とてもいいね。〕
あの高山が女性の服装をほめるなんて考えられない。よくもまあ顔に似合わないことを言ったものだと僕は苦笑してしまった。
「それで君はなんて答えたんだ?」
『答えたと言うか、高山さんがもうやらしい目になってたから、ここ押さえて、“今見たでしょ?”って言ったわ。』
そう言って妻の希美は自分の股の部分を押さえるしぐさをした。そう話している妻は今例のスカートを穿いていたわけではないのだけど、僕は希美のそんなしぐさに心をつかまれるくらいに興奮をしていた。
2015/07/10
『高山さんがね〔仕事が上手くいったから私と乾杯がしたかったな〕って言うから、じゃあどちらかの部屋で簡単に祝杯をあげましょうか?って言ったの」と妻の益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)が告白をする。
「ずいぶん大胆なこと言ったね。」
『でも、そう言うまで少し迷ったわ。私もめずらしく達成感があったし・・・それに・・・。』
そう言うと妻は含みがあるかのように言葉に詰まった様子だった。
「そっか、難しい仕事だったんだね。で、どっちの部屋に行ったんだい?」
僕(益岡健人35歳)は出来るだけ妻が話やすいように相槌をうったり、質問をしたりした。
『一度部屋にチェックインしてから着替えようか迷ったのだけど、そのままの格好で高山さんの部屋に・・・。』
望未は帰り用にラフなパンツも持っていたが、あえて今日穿いていたミニスカートのまま高山正志の部屋に行ったそうだ。中に入るとすでに1階のコンビニで高山が用意をしてきたビールとサンドイッチなどのおつまみがあったという。ホテルの部屋はシングルの狭いビジネス用なので、壁際にドレッサーを兼ねている備え付けの机と椅子があるだけだった。ベッドの上につまみ類を広げ、高山はその横に、妻は椅子に座ったという。
「あのスカートのままで高山さんに身体を向けて椅子に座ったのかい?」
僕はそんな格好をしたら、下着が見えてまるで君の方から高山さんを誘惑しているみたいだよ。と言う意味を遠まわしに聞いてみた。
『エッチねぇ、もちろんこうやってハンカチをひざの上に置いていたわ。』
(内心、僕はセックスする前に『エッチねぇ』もないもんだ。)
「お疲れ様でした」という乾杯が終わってから、ゆっくりとしたペースで二人はビールを口にしたそうだ。二人の会話の内容は、最初は仕事のことがほとんどだったようだ。とにかく仙台の仕事で今回成果があがったことを高山は本当に喜んでいたそうだ。
ベッドの上に置かれた食べ物を希美は少し手をつけただけだったので、高山は何度もすすめてきたという。妻はそれほどお腹がすいていたわけでもなく、また自分が座っている位置からは少し離れているので、それらの食べ物にはあまり手をつけなかったそうだ。それでも高山は何度もすすめてきたらしい。〔適当なお皿でもあればそっちの机に置けるんだけど。〕と高山が言ったのを受け、希美が『じゃあ、このハンカチの上にちょっと取りますね。』と言ってしまったらしい。
ハンカチの上にとったつまみ類をまたひざの上に置いても安定感が悪いので、妻はハンカチごとそれを机の上に置いたそうだ。当然希美の太ももは無防備に晒され、すぐに高山の視線を感じたがなるべく意識しないようにしたと言っていた。
結果的に僕が選んだスカートがその後の高山の言動に大きな影響を及ぼしたことになった。
〔今日の百瀬くんの服、とてもいいね。〕
あの高山が女性の服装をほめるなんて考えられない。よくもまあ顔に似合わないことを言ったものだと僕は苦笑してしまった。
「それで君はなんて答えたんだ?」
『答えたと言うか、高山さんがもうやらしい目になってたから、ここ押さえて、“今見たでしょ?”って言ったわ。』
そう言って妻の希美は自分の股の部分を押さえるしぐさをした。そう話している妻は今例のスカートを穿いていたわけではないのだけど、僕は希美のそんなしぐさに心をつかまれるくらいに興奮をしていた。
2015/07/10
中9〖妻の写真集〗 Vol.13
中9〖妻の写真集〗 Vol.13
妻の杏璃(あんり)の白い肌は一点のしみも傷もありません。二つの丸みを帯びた乳房はまだ10代とも思える張りを残し、それぞれの中央には、控えめではあるけど、しっかりと主張をしているつぼみが突き出ていて、それはすべての男性のみならず、女性までもが性的な興奮を掻き立てるには充分に魅力的でした。
細くくびれた腰には、必要な脂肪はきちんと残され、決して貧弱な印象などなく、女性らしい温かい丸みは損なわれてはいません。妻の控えめなおへその下には、薄い恥毛で、奥の秘部を隠しきれないのが私たちの目を誘導します。臀部から太ももにかけての曲線は、まさに女性の神秘、美しさの象徴です。頭の先から、足の先まで完璧とも言えるその肉体は、見る人の呼吸をも忘れさせてしまうものでした。
妻の裸体に見とれた私たちは、その時間までもが止まったように感じています。あの小松氏ですら、カメラのシャッターをきるのを忘れて見とれてしまっていたのでした。〔先生・・。〕と呼ぶ広田君の声に自分を取り戻した小松氏は、再びプロのカメラマンに戻るとそのレンズを杏璃に向けました。“バシッ、バシッ”先程までと同じ大きな音がスタジオに響いていたはずでしたが、私(水沢修平31歳)にはその場面は静寂で、物音一つも聞こえてきませんでした。
ゆっくりと妻の顔がこちらに向きます。そして、その視線が私と合うと、杏璃は何かを語りかけるように、そのままの表情を変えず黙って私を見据えます。私も妻から視線をそらさず、黙ってうなずきます。《すごく綺麗だよ》私の心の中の言葉が妻に通じると、妻は再びレンズに視線を向け小松氏の言葉どおりに撮影を続けました。
三脚を立てたままカメラの位置を少しずつ変え、小松氏は妻が行うさまざまなポーズをそのレンズの中に収めていきました。カメラの位置を変えるたびに、広田君は杏璃に近寄りスタイルを整えます。それほど乱れてもいないヘアースタイルにブラシを当てた後、そのまま妻のアンダーヘアーに手を伸ばしています。優しい手つきで素早くそれを整えると、ファインダーの視界から消えていきました。
「あっ、あいつ・・・うらやましいなぁ・・。」と浜崎満さん。
「しっ、ちょっと、あんた、声出さないで!」美佳さんが叱る。
その後、私と妻の杏璃とが目を合わす事はありませんでした。私とだけではなく、おそらく妻は意識して私たちに視線を向けなかったのでしょう。
広田君が持ってきたソファの上で、妻は膝をついて背中を向けています。小松氏の指示通り、髪の毛をかきあげる仕草のあと、顔をレンズに向けたまま臀部を突き出しました。杏璃の大切な部分が見えました。
《杏璃が感じている・・・。》やはり妻も一人の女なのだと初めて実感しました。私たちの視
線の中で裸の妻の身体は明らかに変化し、女となっていたのです。そして、それ以上に私は興奮していました。
〚杏璃さん、素敵ですよ。その表情を隠さないで!〛
“バシッ、バシッ、バシッ・・・”
小松氏は絶え間なく妻に声をかけ続けながらシャッターを何度も何度も押しています。
小松氏が要求するさまざまなポーズでの撮影が続くうちに、妻はまるで自分だけが裸でいることを忘れているかのようでした。杏璃はいつものような優しい表情で笑っています。小松氏の言葉、作り出すその場の雰囲気が、妻の心の殻を見事に取り除いてしまっていました。
2015/07/12
妻の杏璃(あんり)の白い肌は一点のしみも傷もありません。二つの丸みを帯びた乳房はまだ10代とも思える張りを残し、それぞれの中央には、控えめではあるけど、しっかりと主張をしているつぼみが突き出ていて、それはすべての男性のみならず、女性までもが性的な興奮を掻き立てるには充分に魅力的でした。
細くくびれた腰には、必要な脂肪はきちんと残され、決して貧弱な印象などなく、女性らしい温かい丸みは損なわれてはいません。妻の控えめなおへその下には、薄い恥毛で、奥の秘部を隠しきれないのが私たちの目を誘導します。臀部から太ももにかけての曲線は、まさに女性の神秘、美しさの象徴です。頭の先から、足の先まで完璧とも言えるその肉体は、見る人の呼吸をも忘れさせてしまうものでした。
妻の裸体に見とれた私たちは、その時間までもが止まったように感じています。あの小松氏ですら、カメラのシャッターをきるのを忘れて見とれてしまっていたのでした。〔先生・・。〕と呼ぶ広田君の声に自分を取り戻した小松氏は、再びプロのカメラマンに戻るとそのレンズを杏璃に向けました。“バシッ、バシッ”先程までと同じ大きな音がスタジオに響いていたはずでしたが、私(水沢修平31歳)にはその場面は静寂で、物音一つも聞こえてきませんでした。
ゆっくりと妻の顔がこちらに向きます。そして、その視線が私と合うと、杏璃は何かを語りかけるように、そのままの表情を変えず黙って私を見据えます。私も妻から視線をそらさず、黙ってうなずきます。《すごく綺麗だよ》私の心の中の言葉が妻に通じると、妻は再びレンズに視線を向け小松氏の言葉どおりに撮影を続けました。
三脚を立てたままカメラの位置を少しずつ変え、小松氏は妻が行うさまざまなポーズをそのレンズの中に収めていきました。カメラの位置を変えるたびに、広田君は杏璃に近寄りスタイルを整えます。それほど乱れてもいないヘアースタイルにブラシを当てた後、そのまま妻のアンダーヘアーに手を伸ばしています。優しい手つきで素早くそれを整えると、ファインダーの視界から消えていきました。
「あっ、あいつ・・・うらやましいなぁ・・。」と浜崎満さん。
「しっ、ちょっと、あんた、声出さないで!」美佳さんが叱る。
その後、私と妻の杏璃とが目を合わす事はありませんでした。私とだけではなく、おそらく妻は意識して私たちに視線を向けなかったのでしょう。
広田君が持ってきたソファの上で、妻は膝をついて背中を向けています。小松氏の指示通り、髪の毛をかきあげる仕草のあと、顔をレンズに向けたまま臀部を突き出しました。杏璃の大切な部分が見えました。
《杏璃が感じている・・・。》やはり妻も一人の女なのだと初めて実感しました。私たちの視
線の中で裸の妻の身体は明らかに変化し、女となっていたのです。そして、それ以上に私は興奮していました。
〚杏璃さん、素敵ですよ。その表情を隠さないで!〛
“バシッ、バシッ、バシッ・・・”
小松氏は絶え間なく妻に声をかけ続けながらシャッターを何度も何度も押しています。
小松氏が要求するさまざまなポーズでの撮影が続くうちに、妻はまるで自分だけが裸でいることを忘れているかのようでした。杏璃はいつものような優しい表情で笑っています。小松氏の言葉、作り出すその場の雰囲気が、妻の心の殻を見事に取り除いてしまっていました。
2015/07/12
中14〖恋に恋した妻〗PART15
中14〖恋に恋した妻〗PART15
二人が会う約束は24時だったが、その時はまだ23時だったと思う。僕(波戸真一:はと・しんいち29歳)は≪おやすみ。愛しているよ。隣に君がいないのが寂しい。≫と妻の咲希(さき29歳)にメールを送った。いつもならすぐ返ってくる返信がなかなか届かず、部屋の隅に座り、ずっと携帯の画面を睨み続けていた。5分程して咲希専用のメール着信音が鳴った。
たった5分程度の待ち時間だったが嫉妬で気が狂いそうになる。咲希のメールは≪あたしも。愛している。早く帰ってきてね。≫僕は携帯を握り締めて、抱え込むようにベッドで横になった、
すると更に10分後くらい。河野哲平(こうの・てっぺい27歳)からもメール。≪咲希さんからやっぱりもう止めよってメールがきました。≫その画面を見て、僕は無意識にガッツポーズと万歳を繰り返していた。ひとしきりはしゃぎ終わると、またベッドに倒れ込み、自己嫌悪に陥りながらそのまま眠ってしまった。
気がつくと陽が昇っている。午前7時だった。携帯を見るとメール着信のライトがチカチカと光っている。哲平からのメールが何通も溜まっていた。
23:30 ≪ちょっとムラムラするのでもう一回誘ってみます。≫
23:35 ≪だめですね。返信が無いので〔約束した場所で待っています〕とだけ送ってみました。≫
24:45 ≪寝ちゃいました?やっぱり咲希さん来ないですね。≫
26:00 ≪一応報告です。今先輩の家でやってます。詳細はまたあとで報告します。≫
27:00 ≪すいません。泊らせてもらいます。≫
寝起きで、ぼけっとしていた僕の頭は上手くそれを理解することが出来なかった。ただ、≪今起きた。わかった。報告待つよ。仕事は行けよ!≫とだけ返信をする。不思議なことにその時は、特に失望や怒りはなかった。「あ~あ。」と声が漏れただけだった。
その日の昼、哲平から電話があり、そこで簡単に報告を聞く。結局、咲希は待ち合わせ場所には来なかったそうだ。ただ収まりがつかなくなった哲平が直接家を訪ねたらしい。すると、咲希は黙って哲平を家の中に招き入れた。玄関先で哲平の顔を見た咲希は、困った顔でため息をついて、数秒の間を置いて無言で哲平の手を引いて中に戻っていった。
その後は、殆ど会話もなく、玄関先の廊下で立ったままお互いの衣服を激しく剥ぎ取り、そして立ったままつながったそうだ。その際、咲希は異常なほど濡れていたうえ感度も良く、そのことを問いただしたら、哲平から来る直前までオナニーしていたとのこと。それも哲平のことを考えて。哲平に抱かれたいが、夫(僕)への罪悪感で実際会いに行くのは憚(はばから)れる。だからせめて(オナニー)ということだったらしい。
その後は、リビングやお風呂でもしたとのこと。ただ咲希は、最後まで寝室ですることは頑なに拒み続けたらしい。合計3回したとのこと。最終的にはリビングに布団を持ってきて、二人で寝た。しかし朝起きると、咲希は布団から抜け出していて、ソファで寝ていたとのこと。
朝も押し倒そうと試みて、朝メシ準備中の咲希の後姿に抱きついたが、包丁片手に『仕事に行け!』と笑顔で説教をされて断念したらしい。しかし、粘りに粘って、行ってらっしゃいのキスをしてもらったと哲平は興奮冷めやらぬ口調で言っていた。あと〔家を出る時、人目には過剰なくらい気をつけました〕とも。
2015/07/14
二人が会う約束は24時だったが、その時はまだ23時だったと思う。僕(波戸真一:はと・しんいち29歳)は≪おやすみ。愛しているよ。隣に君がいないのが寂しい。≫と妻の咲希(さき29歳)にメールを送った。いつもならすぐ返ってくる返信がなかなか届かず、部屋の隅に座り、ずっと携帯の画面を睨み続けていた。5分程して咲希専用のメール着信音が鳴った。
たった5分程度の待ち時間だったが嫉妬で気が狂いそうになる。咲希のメールは≪あたしも。愛している。早く帰ってきてね。≫僕は携帯を握り締めて、抱え込むようにベッドで横になった、
すると更に10分後くらい。河野哲平(こうの・てっぺい27歳)からもメール。≪咲希さんからやっぱりもう止めよってメールがきました。≫その画面を見て、僕は無意識にガッツポーズと万歳を繰り返していた。ひとしきりはしゃぎ終わると、またベッドに倒れ込み、自己嫌悪に陥りながらそのまま眠ってしまった。
気がつくと陽が昇っている。午前7時だった。携帯を見るとメール着信のライトがチカチカと光っている。哲平からのメールが何通も溜まっていた。
23:30 ≪ちょっとムラムラするのでもう一回誘ってみます。≫
23:35 ≪だめですね。返信が無いので〔約束した場所で待っています〕とだけ送ってみました。≫
24:45 ≪寝ちゃいました?やっぱり咲希さん来ないですね。≫
26:00 ≪一応報告です。今先輩の家でやってます。詳細はまたあとで報告します。≫
27:00 ≪すいません。泊らせてもらいます。≫
寝起きで、ぼけっとしていた僕の頭は上手くそれを理解することが出来なかった。ただ、≪今起きた。わかった。報告待つよ。仕事は行けよ!≫とだけ返信をする。不思議なことにその時は、特に失望や怒りはなかった。「あ~あ。」と声が漏れただけだった。
その日の昼、哲平から電話があり、そこで簡単に報告を聞く。結局、咲希は待ち合わせ場所には来なかったそうだ。ただ収まりがつかなくなった哲平が直接家を訪ねたらしい。すると、咲希は黙って哲平を家の中に招き入れた。玄関先で哲平の顔を見た咲希は、困った顔でため息をついて、数秒の間を置いて無言で哲平の手を引いて中に戻っていった。
その後は、殆ど会話もなく、玄関先の廊下で立ったままお互いの衣服を激しく剥ぎ取り、そして立ったままつながったそうだ。その際、咲希は異常なほど濡れていたうえ感度も良く、そのことを問いただしたら、哲平から来る直前までオナニーしていたとのこと。それも哲平のことを考えて。哲平に抱かれたいが、夫(僕)への罪悪感で実際会いに行くのは憚(はばから)れる。だからせめて(オナニー)ということだったらしい。
その後は、リビングやお風呂でもしたとのこと。ただ咲希は、最後まで寝室ですることは頑なに拒み続けたらしい。合計3回したとのこと。最終的にはリビングに布団を持ってきて、二人で寝た。しかし朝起きると、咲希は布団から抜け出していて、ソファで寝ていたとのこと。
朝も押し倒そうと試みて、朝メシ準備中の咲希の後姿に抱きついたが、包丁片手に『仕事に行け!』と笑顔で説教をされて断念したらしい。しかし、粘りに粘って、行ってらっしゃいのキスをしてもらったと哲平は興奮冷めやらぬ口調で言っていた。あと〔家を出る時、人目には過剰なくらい気をつけました〕とも。
2015/07/14
中23<気持ち>第3回
中23<気持ち>第3回
休み明けは何かと忙しいもので、私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)も残業が待っていました。妻の有紀(ゆき39歳)も同じだろうと思い、帰りに待ち合わせて食事をしようと電話をすると、『私もそう思っていたの。やっぱり夫婦ね。気持ちが通じているね。』と声が弾んでいます。何時も私の好みに合わせる、そんな妻に今日は好きなものを食わしてやろうと思うと自然に仕事のペースも上がるのでした。そんな時に、また非通知の着信が来たのです。
「今日は何だい?そんなに悪戯が面白いのかな?」
出なければいいのに、不信感を植え付けられ気にしているので出てしまう私でした。
〔悪戯じゃないですよ。これを聞けば分かる。〕
携帯からおもむろに女の声が聞こえてきました。
【ああぁぁぁぅ!あああぁぁぁぁぅ!いやっ!ああああぁぁぁっ!そこいやっ!あああああぁぁぁっ!だっめえぇぇぇっ!】
聞き覚えのある声です。何処か妻の声に似ていますが、携帯での音なので確信が持てません。
〔奥さんの声ですよ。聞き覚えがあるでしょう?あっ、そうそう。この前スカートを穿いて帰ったでしょう。出勤する時は何時も通りパンツスーツでしたよね?それが帰りはスカート。あれ僕の好みなんです。何時も僕の好みに合わせてくれる。ご主人に僕の存在を知って欲しくて、そのまま帰したんですよ。〕
〔そのまま帰るの嫌がっていましたが、僕の言う事は何でも聞いてくれるんでね。奥さん、スタイルが良いから、あんな服装が似合いますよねぇ。あのストッキングも素敵だったと思いませんか?あれねパンストじゃありませんよ。ガーター(靴下止め)で吊ったストッキングなんです。〕
〔知っていました?分らなかったでしょう。気づいていたら、一騒動あったでしょうね。あのストキングを穿かせたままセックスするんです。僕、ストッキングフェチだから。奥さんも嫌じゃないと思いますけどね。〕
長々と喋ります。《こいつは私を舐めきっている。》会社では、それなりの立場にいる45歳の私が顔も見せない男にからかわれるのは無性に腹が立つのです。
「好きに言ってればいいさ。だけどな、お前の言う通りなら大変な事になるぜ。お前の話から、有紀と同じ会社にいるんだろう?あんまり俺を舐めるなよ。」
〔ええ、そうですよ。でも平気ですけど。〕
また男から切られてしまいましたが、挑発的な問いかけに動揺している様子は伺えませんでした。《男の声は私よりは若い。話の通りなら有紀の部下なのか?それであれば、妻に反感を持つ者の嫌がらせなのかもしれませんが、スカートとストッキングの件はどのように考えたらいいのか?やけに詳しいのは男の言う通りなのかも?》と思えてしまうのです。
私はあの日、妻の有紀がどんな服装で出勤したのか覚えてはいません。しかし、朝に違和感を覚えていなかったのですから、何時も通りだったのでしょうか?では妻がもしも男と密会しているとしたなら、出勤時の服は如何したのでしょうか?帰宅した時には、何時ものハンドバックしか持っていなかったと思うのですが。
それなら妻の服を男が持って帰ったか、男の部屋で逢っていたかのどちらかなのでしょう。性格から言って会社で着替えるとは思えません。何故か男の部屋のように思えるのです。何の根拠もないのですが、その場所で有紀が男の好む格好に着替える姿が浮かぶのでした。そしてベッドの上で年下の部下に抱かれ、私にも見せた事のない痴態を演じる卑猥な場面が頭の中に映るのです。その妄想を振り切って仕事を終わらせ、妻の会社付近に着きました。
2015/07/17
休み明けは何かと忙しいもので、私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)も残業が待っていました。妻の有紀(ゆき39歳)も同じだろうと思い、帰りに待ち合わせて食事をしようと電話をすると、『私もそう思っていたの。やっぱり夫婦ね。気持ちが通じているね。』と声が弾んでいます。何時も私の好みに合わせる、そんな妻に今日は好きなものを食わしてやろうと思うと自然に仕事のペースも上がるのでした。そんな時に、また非通知の着信が来たのです。
「今日は何だい?そんなに悪戯が面白いのかな?」
出なければいいのに、不信感を植え付けられ気にしているので出てしまう私でした。
〔悪戯じゃないですよ。これを聞けば分かる。〕
携帯からおもむろに女の声が聞こえてきました。
【ああぁぁぁぅ!あああぁぁぁぁぅ!いやっ!ああああぁぁぁっ!そこいやっ!あああああぁぁぁっ!だっめえぇぇぇっ!】
聞き覚えのある声です。何処か妻の声に似ていますが、携帯での音なので確信が持てません。
〔奥さんの声ですよ。聞き覚えがあるでしょう?あっ、そうそう。この前スカートを穿いて帰ったでしょう。出勤する時は何時も通りパンツスーツでしたよね?それが帰りはスカート。あれ僕の好みなんです。何時も僕の好みに合わせてくれる。ご主人に僕の存在を知って欲しくて、そのまま帰したんですよ。〕
〔そのまま帰るの嫌がっていましたが、僕の言う事は何でも聞いてくれるんでね。奥さん、スタイルが良いから、あんな服装が似合いますよねぇ。あのストッキングも素敵だったと思いませんか?あれねパンストじゃありませんよ。ガーター(靴下止め)で吊ったストッキングなんです。〕
〔知っていました?分らなかったでしょう。気づいていたら、一騒動あったでしょうね。あのストキングを穿かせたままセックスするんです。僕、ストッキングフェチだから。奥さんも嫌じゃないと思いますけどね。〕
長々と喋ります。《こいつは私を舐めきっている。》会社では、それなりの立場にいる45歳の私が顔も見せない男にからかわれるのは無性に腹が立つのです。
「好きに言ってればいいさ。だけどな、お前の言う通りなら大変な事になるぜ。お前の話から、有紀と同じ会社にいるんだろう?あんまり俺を舐めるなよ。」
〔ええ、そうですよ。でも平気ですけど。〕
また男から切られてしまいましたが、挑発的な問いかけに動揺している様子は伺えませんでした。《男の声は私よりは若い。話の通りなら有紀の部下なのか?それであれば、妻に反感を持つ者の嫌がらせなのかもしれませんが、スカートとストッキングの件はどのように考えたらいいのか?やけに詳しいのは男の言う通りなのかも?》と思えてしまうのです。
私はあの日、妻の有紀がどんな服装で出勤したのか覚えてはいません。しかし、朝に違和感を覚えていなかったのですから、何時も通りだったのでしょうか?では妻がもしも男と密会しているとしたなら、出勤時の服は如何したのでしょうか?帰宅した時には、何時ものハンドバックしか持っていなかったと思うのですが。
それなら妻の服を男が持って帰ったか、男の部屋で逢っていたかのどちらかなのでしょう。性格から言って会社で着替えるとは思えません。何故か男の部屋のように思えるのです。何の根拠もないのですが、その場所で有紀が男の好む格好に着替える姿が浮かぶのでした。そしてベッドの上で年下の部下に抱かれ、私にも見せた事のない痴態を演じる卑猥な場面が頭の中に映るのです。その妄想を振り切って仕事を終わらせ、妻の会社付近に着きました。
2015/07/17
中10〚新しい夫婦の形〛5章第3話 28
中10〚新しい夫婦の形〛5章第3話 28
『そうしたら高山さんがね、〔ごめんなさいって、見るつもりじゃなかったんだ。〕、って必死にあやまってくるの。』
たぶん高山正志は希美(のぞみ33歳)の機嫌を損ることにとても敏感になっていたんだと僕(益岡健人35歳)は思った。それは過去に妻に激しく叱咤されたことがトラウマとなっていたのかもしれない。
『それで、あまり何回も謝るものだから、なんかこっちが悪くなっちゃって・・。』
妻の希美も同じように思ったのだろう。
『だから、いいですよ。と言ってあげたの・・。』
「いいですよ、って?」
少し言葉に詰まってから再び希美が話し出した。
『見てもいいですよってこと・・・高山さんには二度も私の恥ずかしい部分まで見られているんだから、今さら見られてもいいです。と言ってあげたのよ・・・・。』
そう言って希美は頬を赤くした。これまで妻は自らの行為を僕のために正直に話してくれている。それは希美にとってみれば顔から火が出るくらいに恥ずかしいことなのだ。それもこれも、妻は僕のためにそうしてくれている。僕は希美のそんな表情を見て、興奮するのと同時にとてもうれしく思っていた。
「そっか、それは高山さんも喜んだだろうな。」
僕はそんな自分の気持ちを抑えて、さらに妻の話を聞こうとした。
『うん・・・・そうしたらね、〔自分(高山)の方こそ君には恥ずかしい姿をいっぱい見せているし・・自分が過去二回見た・・秘密の君(希美)の姿は恥ずかしい姿じゃなくて美しい姿だったよ・・・〕って話してくれたの・・・。』
そう言うと妻の希美は頬を赤くしたままうつむいてしまう。
僕はもう我慢が出来ず、そのまま希美を抱き寄せた。そして寝室へ連れて行くと、すぐに妻を裸にする。望未の秘部を触ってみると、もう充分に潤っていてしかもすごく熱い。
『あなた早く来て・・・。』
すぐに希美は僕を求めてきた。妻の中に入ると、すぐに襞(ひだ)が僕のペニスに絡みつく。興奮した僕は5分と持たずその日一回目の射精をした。
その日まだ夕食を済ませていなかった僕はその後一人で風呂に入ってから、希美の作ってくれた夕食をとる。
「それで、君が見ていいと言ってからその後はどうなったの?」
夕食が終わり、妻の家事もひと段落してから僕は再びさっきの話の続きを訊く。
『すぐに何かあった訳ではないわ、しばらく洋服の話とかしていたかな?』
高山と服の話だなんて、だいたいファッションからは一番遠い人種だと思っていた僕は、意外な話に興味を持った。
「どんな話?」
『いろいろよ・・・そう、高山さんが、〔女の人はスカートを穿く時に、下着が見えたりすることを気にするのか?〕って訊いてきたの。』
なんだ、そう言うことか、結局僕が希美にこの出張のために選んだスカートは正解だったと思った。
「うん、君はなんて答えたの?」
『もちろん、気にするって答えたわ。このスカートだって、立っていたらたいして短く見えないのに、こうやって座るとミニスカートになるでしょ。そういうことを女はわかっているから気をつけているのよって言ったわ。』
「そっか。」
2015/08/03
『そうしたら高山さんがね、〔ごめんなさいって、見るつもりじゃなかったんだ。〕、って必死にあやまってくるの。』
たぶん高山正志は希美(のぞみ33歳)の機嫌を損ることにとても敏感になっていたんだと僕(益岡健人35歳)は思った。それは過去に妻に激しく叱咤されたことがトラウマとなっていたのかもしれない。
『それで、あまり何回も謝るものだから、なんかこっちが悪くなっちゃって・・。』
妻の希美も同じように思ったのだろう。
『だから、いいですよ。と言ってあげたの・・。』
「いいですよ、って?」
少し言葉に詰まってから再び希美が話し出した。
『見てもいいですよってこと・・・高山さんには二度も私の恥ずかしい部分まで見られているんだから、今さら見られてもいいです。と言ってあげたのよ・・・・。』
そう言って希美は頬を赤くした。これまで妻は自らの行為を僕のために正直に話してくれている。それは希美にとってみれば顔から火が出るくらいに恥ずかしいことなのだ。それもこれも、妻は僕のためにそうしてくれている。僕は希美のそんな表情を見て、興奮するのと同時にとてもうれしく思っていた。
「そっか、それは高山さんも喜んだだろうな。」
僕はそんな自分の気持ちを抑えて、さらに妻の話を聞こうとした。
『うん・・・・そうしたらね、〔自分(高山)の方こそ君には恥ずかしい姿をいっぱい見せているし・・自分が過去二回見た・・秘密の君(希美)の姿は恥ずかしい姿じゃなくて美しい姿だったよ・・・〕って話してくれたの・・・。』
そう言うと妻の希美は頬を赤くしたままうつむいてしまう。
僕はもう我慢が出来ず、そのまま希美を抱き寄せた。そして寝室へ連れて行くと、すぐに妻を裸にする。望未の秘部を触ってみると、もう充分に潤っていてしかもすごく熱い。
『あなた早く来て・・・。』
すぐに希美は僕を求めてきた。妻の中に入ると、すぐに襞(ひだ)が僕のペニスに絡みつく。興奮した僕は5分と持たずその日一回目の射精をした。
その日まだ夕食を済ませていなかった僕はその後一人で風呂に入ってから、希美の作ってくれた夕食をとる。
「それで、君が見ていいと言ってからその後はどうなったの?」
夕食が終わり、妻の家事もひと段落してから僕は再びさっきの話の続きを訊く。
『すぐに何かあった訳ではないわ、しばらく洋服の話とかしていたかな?』
高山と服の話だなんて、だいたいファッションからは一番遠い人種だと思っていた僕は、意外な話に興味を持った。
「どんな話?」
『いろいろよ・・・そう、高山さんが、〔女の人はスカートを穿く時に、下着が見えたりすることを気にするのか?〕って訊いてきたの。』
なんだ、そう言うことか、結局僕が希美にこの出張のために選んだスカートは正解だったと思った。
「うん、君はなんて答えたの?」
『もちろん、気にするって答えたわ。このスカートだって、立っていたらたいして短く見えないのに、こうやって座るとミニスカートになるでしょ。そういうことを女はわかっているから気をつけているのよって言ったわ。』
「そっか。」
2015/08/03
中23<気持ち>第4回
中23<気持ち>第4回
私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)が目立たないところに車を止め待っていると、直ぐに妻の有紀(ゆき39歳)が数人の社員と一緒に出て来たのが見えました。車を動かそうとした時、その中の一人の男が戻ってきて有紀と何やら話し始めたのです。
私はその様子をしばし見ていると、妻はしきりに周りを気にしているように見えます。距離が離れているので話の内容は分かりませんが、有紀が困惑しているようで、その男から離れようとするのですが、その男は真紀に付いて来るのでした。
有紀は、私が迎えに来るので焦っているのでしょうか?ドンドンと会社から離れて、ついには私の視界から消えてしまうのでした。交通量の多いこの場所では、車で追うのは難しい。まして細い路地に入られたらアウトです。
私は車を降り、真紀の後を追おうとした時、携帯が鳴りました。『貴方、近くまで来てるの?ごめんなさい。少し遅くなるわ。悪いけど待っていて・・。』妻が話している途中に男の声が入り込んできます。
〔行くなって!〕
「誰かいるのか?声が聞こえたが・・。」
『・・・会社の中だから・・・周りの話し声が入ったのかも?・・・』
これは妻の明らかな嘘。会社を出ているのを私は見たのですから。《あの男が電話の相手なのではないか・・・と思う。》
携帯で話しながらも私は車を降りて二人の姿を追いましたが、見失ってしまいます。仕方なく車に戻り時間を潰すしかないのですが、色んな妄想が頭の中を駆け巡ってじっとしていられません。焦(じ)れた私は真紀に電話をしましたが出ないので、何度も掛け直すととうとう電源が切られてしまいました。
どれだけ車の中で時間が経った事か、一時間は過ぎています。業を煮やし再び電話を掛けましたが音信不通のままです。二人を見失ったのを後悔しましたが今更仕方がありません。
苛立ちを抑えられない私は車を動かし家路につくしかありませんでした。
苛立ちながら車を運転している途中で車を路肩に停めて、私はもう掛けないと誓っていた番号に躊躇しながらも電話を掛けてしまいます。携帯のアドレスには一色(彼女の姓)商会と入れてありますが、それは、万が一、妻に見られてもいいように用心しての事でした。
「来栖です。久しぶりだな。元気だったかい?この街に住んでいるって連絡をくれていたけど、返事しなくて御免な。もし、よかったらこれから会ってくれないか?ちょっと都合が良すぎるかな?」
〖何時か電話くれると思っていた。私のマンションに来てくれてもいいわよ。住所を言うね。〗
私はカーナビに今聞いた住所をインプットしながら、あの時代を思い出します。まだ20代後半の頃、愛し合っていた女性がいました。彼女と知り合う前まで何人かと交際をしましたが、これが恋なのだと教えてくれた女性が、一色亜希(いっしき・あき)でした。
結婚相手はこの人しかいないと思っていましたが若かった私は過ちを犯し、彼女はそれを許してくれなかった。軽い気持ちで別の女性と遊んだのが、ばれてしまったのです。それ
も一度や二度じゃなかったので当然別れることになるが、私は何度も許しを請いましたが駄目でした。
〖凄くあなたを愛していたから、如何(どう)しても許せない!〗彼女が私に告げた最後の言葉です。自分が彼女の気持ちを、どれだけ傷付けてしまったのか、その時にやっと自分自身の愚かさを本当の意味で悟りました。
半年も落ち込み立ち直れないでいる私の耳に聞こえて来たのは、彼女がもう恋人も出来きて幸せそうだと言う話です。【女の割り切り方は凄いんだよ】と、教えてくれたのも彼女でした。
その数年後、愛を育みあった恋人と結ばれた共通の知人から聞かされた時も、大きなショックを受けたものです。私の傷は癒えていなかったのですね。つくづく女々しい男だと思い知りました。そして・・・そんな私を救ってくれたのが妻なのですが・・・。
2015/08/08
私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)が目立たないところに車を止め待っていると、直ぐに妻の有紀(ゆき39歳)が数人の社員と一緒に出て来たのが見えました。車を動かそうとした時、その中の一人の男が戻ってきて有紀と何やら話し始めたのです。
私はその様子をしばし見ていると、妻はしきりに周りを気にしているように見えます。距離が離れているので話の内容は分かりませんが、有紀が困惑しているようで、その男から離れようとするのですが、その男は真紀に付いて来るのでした。
有紀は、私が迎えに来るので焦っているのでしょうか?ドンドンと会社から離れて、ついには私の視界から消えてしまうのでした。交通量の多いこの場所では、車で追うのは難しい。まして細い路地に入られたらアウトです。
私は車を降り、真紀の後を追おうとした時、携帯が鳴りました。『貴方、近くまで来てるの?ごめんなさい。少し遅くなるわ。悪いけど待っていて・・。』妻が話している途中に男の声が入り込んできます。
〔行くなって!〕
「誰かいるのか?声が聞こえたが・・。」
『・・・会社の中だから・・・周りの話し声が入ったのかも?・・・』
これは妻の明らかな嘘。会社を出ているのを私は見たのですから。《あの男が電話の相手なのではないか・・・と思う。》
携帯で話しながらも私は車を降りて二人の姿を追いましたが、見失ってしまいます。仕方なく車に戻り時間を潰すしかないのですが、色んな妄想が頭の中を駆け巡ってじっとしていられません。焦(じ)れた私は真紀に電話をしましたが出ないので、何度も掛け直すととうとう電源が切られてしまいました。
どれだけ車の中で時間が経った事か、一時間は過ぎています。業を煮やし再び電話を掛けましたが音信不通のままです。二人を見失ったのを後悔しましたが今更仕方がありません。
苛立ちを抑えられない私は車を動かし家路につくしかありませんでした。
苛立ちながら車を運転している途中で車を路肩に停めて、私はもう掛けないと誓っていた番号に躊躇しながらも電話を掛けてしまいます。携帯のアドレスには一色(彼女の姓)商会と入れてありますが、それは、万が一、妻に見られてもいいように用心しての事でした。
「来栖です。久しぶりだな。元気だったかい?この街に住んでいるって連絡をくれていたけど、返事しなくて御免な。もし、よかったらこれから会ってくれないか?ちょっと都合が良すぎるかな?」
〖何時か電話くれると思っていた。私のマンションに来てくれてもいいわよ。住所を言うね。〗
私はカーナビに今聞いた住所をインプットしながら、あの時代を思い出します。まだ20代後半の頃、愛し合っていた女性がいました。彼女と知り合う前まで何人かと交際をしましたが、これが恋なのだと教えてくれた女性が、一色亜希(いっしき・あき)でした。
結婚相手はこの人しかいないと思っていましたが若かった私は過ちを犯し、彼女はそれを許してくれなかった。軽い気持ちで別の女性と遊んだのが、ばれてしまったのです。それ
も一度や二度じゃなかったので当然別れることになるが、私は何度も許しを請いましたが駄目でした。
〖凄くあなたを愛していたから、如何(どう)しても許せない!〗彼女が私に告げた最後の言葉です。自分が彼女の気持ちを、どれだけ傷付けてしまったのか、その時にやっと自分自身の愚かさを本当の意味で悟りました。
半年も落ち込み立ち直れないでいる私の耳に聞こえて来たのは、彼女がもう恋人も出来きて幸せそうだと言う話です。【女の割り切り方は凄いんだよ】と、教えてくれたのも彼女でした。
その数年後、愛を育みあった恋人と結ばれた共通の知人から聞かされた時も、大きなショックを受けたものです。私の傷は癒えていなかったのですね。つくづく女々しい男だと思い知りました。そして・・・そんな私を救ってくれたのが妻なのですが・・・。
2015/08/08
中22〚純情〛第2章② 05
中22〚純情〛第2章② 05
その翌日には、妻同士が話し合い、さらにその夜、夫たちの了承を得た上で交換日が決まりました。具体的な日付が決まった後、僕(村田卓司29歳)の妻(由香26歳)は部屋中を数日かけて念入りに掃除していました。
僕がこれまでに見たこともないような念の入れようです。バスルーム、トイレはもちろん、キッチンの中、食器棚の中、冷蔵庫の中・・そして寝室。普段の来客ではあまり見せることのない箇所まで掃除をしていました。
その様子をしばらく見ていた僕はあることを思い出しました・・例の“約束事”です。
「そんなに掃除するのは、約束違反じゃないの?(笑)普段通りに過ごすのがルールだろ(笑)。」
『そうだけど・・これはムリ(笑)。理絵さんも掃除だけはしておくからって言っていたよ。』
どうやら、家事に関する同性の鋭い目は、やはり気になるようです。『家の清潔度は交換生活の目的ではないから・・。』みたいなことを勝手に決められてしまいました。
その日が近づくにつれ、私も由香も何だかソワソワしていた気がします。ソワソワというより、むしろ僕の印象としては「何だかよそよそしいな。」といったほうがピッタリくるでしょうか。
DVDの感想を話し合ったあの食事会以降、妻とのセックスの回数は確実に増えました。それまではほぼ週末だけでしたが、あの食事会の晩から、週末はもちろん、平日の夜や朝の出勤前にも愛し合うようになったのです。
何だか新婚当初に戻った気がしました。理由は上手く説明できませんが、とにかく〖夫婦交換〗という異常なシチュエーションに2人とも興奮していたのだと思います。
しかし、よく考えてみれば、4人で食事をした際も、その後妻といろいろ話をする際にも、一度たりとも相手方夫婦との性的なものを連想させる話題は出てきませんでした。さんざん4人であれこれ話し合って決めた“約束事”についても、性的なことは一切含まれていません。
DVDの通り、性的なことは一切無し・・・と[言うまでもない当然のルール]だったからなのか、それとも、そこは交換を了承した者同士が負う[口に出来ないリスク]だったからなのか・・・。
佐々木さんご夫婦は分かりませんが、少なくともウチではこの件に関しての性的な発言を意識的に避けていました。「ご主人(佐々木高志33歳)に誘われたらどうする?」とか、『(佐々木)理絵(りえ28歳)さんの入浴中、あなたは何をしているの?』とか、お互い訊いておかなければいけないことは山ほどあったはずですが、なぜかそっちの話題になるのを避けるかのようにその日までの数日間を過ごしていました。そんなことを聞いてしまっては交換そのものが中止となるかもしれない、あるいは重い責任を負ってしまうかもしれない・・という不安があったからかもしれません。
2015/08/11
その翌日には、妻同士が話し合い、さらにその夜、夫たちの了承を得た上で交換日が決まりました。具体的な日付が決まった後、僕(村田卓司29歳)の妻(由香26歳)は部屋中を数日かけて念入りに掃除していました。
僕がこれまでに見たこともないような念の入れようです。バスルーム、トイレはもちろん、キッチンの中、食器棚の中、冷蔵庫の中・・そして寝室。普段の来客ではあまり見せることのない箇所まで掃除をしていました。
その様子をしばらく見ていた僕はあることを思い出しました・・例の“約束事”です。
「そんなに掃除するのは、約束違反じゃないの?(笑)普段通りに過ごすのがルールだろ(笑)。」
『そうだけど・・これはムリ(笑)。理絵さんも掃除だけはしておくからって言っていたよ。』
どうやら、家事に関する同性の鋭い目は、やはり気になるようです。『家の清潔度は交換生活の目的ではないから・・。』みたいなことを勝手に決められてしまいました。
その日が近づくにつれ、私も由香も何だかソワソワしていた気がします。ソワソワというより、むしろ僕の印象としては「何だかよそよそしいな。」といったほうがピッタリくるでしょうか。
DVDの感想を話し合ったあの食事会以降、妻とのセックスの回数は確実に増えました。それまではほぼ週末だけでしたが、あの食事会の晩から、週末はもちろん、平日の夜や朝の出勤前にも愛し合うようになったのです。
何だか新婚当初に戻った気がしました。理由は上手く説明できませんが、とにかく〖夫婦交換〗という異常なシチュエーションに2人とも興奮していたのだと思います。
しかし、よく考えてみれば、4人で食事をした際も、その後妻といろいろ話をする際にも、一度たりとも相手方夫婦との性的なものを連想させる話題は出てきませんでした。さんざん4人であれこれ話し合って決めた“約束事”についても、性的なことは一切含まれていません。
DVDの通り、性的なことは一切無し・・・と[言うまでもない当然のルール]だったからなのか、それとも、そこは交換を了承した者同士が負う[口に出来ないリスク]だったからなのか・・・。
佐々木さんご夫婦は分かりませんが、少なくともウチではこの件に関しての性的な発言を意識的に避けていました。「ご主人(佐々木高志33歳)に誘われたらどうする?」とか、『(佐々木)理絵(りえ28歳)さんの入浴中、あなたは何をしているの?』とか、お互い訊いておかなければいけないことは山ほどあったはずですが、なぜかそっちの話題になるのを避けるかのようにその日までの数日間を過ごしていました。そんなことを聞いてしまっては交換そのものが中止となるかもしれない、あるいは重い責任を負ってしまうかもしれない・・という不安があったからかもしれません。
2015/08/11
中14〖恋に恋した妻〗PART16
中14〖恋に恋した妻〗PART16
その日の昼間、妻の咲希(さき29歳)からは何度もメールがある。≪ちゃんと食べてる?≫というたわいの無い内容から、愛を囁くものまで色々だったが、どちらにせよ僕(波戸真一:はと・しんいち29歳)の勤務中にそんなメールを送ってきたのは初めてだった。
僕が帰るのは翌日だったため、後輩の河野哲平(てっぺい27歳)はその晩も直接家に訪ねた。昼間に哲平から何度メールを送っても、咲希からの返信はなかった。だから、≪午後10時に家に行きます。人目には十分気をつけます。インターホンを連続で3回鳴らします。もし嫌なら出ないで下さい。≫とだけメールを送り、そしてそれを実行したら、咲希は哲平を招き入れた。それでも、やはり寝室でのセックスだけは拒んだ。
前もって哲平と打ち合わせ(僕が咲希に11時頃に電話をする。)をした通り、挿入中の咲希と電話で話すことにも成功した。その時は立ちバックだったらしい。当然咲希は激しく嫌がったらしいが、僕からの着信が鳴り止まないので、哲平が〔出ないと後でマズイんじゃない。〕と説得、挿入したままだったが、〔電話の最中は絶対に動かないから。〕と約束したら漸(ようや)く電話に出たそうだ。
咲希の話し声は少し上擦っているというか、ほろ酔い加減の時の声に似ていた。僕の方も、初めて女の子に告白した時のように緊張している。
「もしもし」
『も・・もしもし・・。』
「咲希、もう寝てた?」
『ううん・・どうしたの?」
「いや、声が聞きたくなって。」
『そか・・うん・・あたし・も・・。』
「何か変だよ?どうしたの?」
『え・・あ、ううん。・・・大丈夫だよ。』
「そうか?」
『う、うん。・・だいじょうぶ・・。』
これだけ喋ると、二人の会話が途切れる。すこしの間沈黙が流れた。この電話の先の咲希には、他の男のちんこが挿入されていると考えると、嫉妬で勃起がとまらず、自分のちんこを握りながら喋っていた。僕は、僕で口調でおかしかったのかもしれないが、それはお互いに冷静な状況ではなかったので、問題にはならなかったと思う。
そして、僕は哲平への嫉妬で、何の脈絡もなく咲希に気持ちを伝えた。
「あ、あのさ。僕は、咲希と結婚できて良かったよ。愛してる。大好きだから。」
『・・・・・。あ、あたしも・・。』
「ちゃんと言って欲しい。」
『し、真一、愛・・してる・・よ。』と少し涙声の咲希。
「そろそろ作ろうか。」
『え・・あ、うん。・・・子供?』
「そうだょ。いや?」
『いや、じゃない。うん。ほ、ほしいよ。』
後で哲平に聞いたところ、この時咲希は自分から哲平に押し当てるように、腰をゆっくりと振り出したらしい。膣もぎゅっと締まっていたそうだ。ただ、コンドームを外したいという哲平の要求に、咲希は断固として拒否したらしく、またそんな要求をしてしまったことを、哲平は僕に正直に詫びてきた。
「それじゃ。おやすみ。」
『う、うん。お・・・やすみ・・。』
最後のほうでは、咲希の声にはふーふーとジョキングをしているかのような、息苦しそうな鼻息が混じっていた。
2015/08/13
その日の昼間、妻の咲希(さき29歳)からは何度もメールがある。≪ちゃんと食べてる?≫というたわいの無い内容から、愛を囁くものまで色々だったが、どちらにせよ僕(波戸真一:はと・しんいち29歳)の勤務中にそんなメールを送ってきたのは初めてだった。
僕が帰るのは翌日だったため、後輩の河野哲平(てっぺい27歳)はその晩も直接家に訪ねた。昼間に哲平から何度メールを送っても、咲希からの返信はなかった。だから、≪午後10時に家に行きます。人目には十分気をつけます。インターホンを連続で3回鳴らします。もし嫌なら出ないで下さい。≫とだけメールを送り、そしてそれを実行したら、咲希は哲平を招き入れた。それでも、やはり寝室でのセックスだけは拒んだ。
前もって哲平と打ち合わせ(僕が咲希に11時頃に電話をする。)をした通り、挿入中の咲希と電話で話すことにも成功した。その時は立ちバックだったらしい。当然咲希は激しく嫌がったらしいが、僕からの着信が鳴り止まないので、哲平が〔出ないと後でマズイんじゃない。〕と説得、挿入したままだったが、〔電話の最中は絶対に動かないから。〕と約束したら漸(ようや)く電話に出たそうだ。
咲希の話し声は少し上擦っているというか、ほろ酔い加減の時の声に似ていた。僕の方も、初めて女の子に告白した時のように緊張している。
「もしもし」
『も・・もしもし・・。』
「咲希、もう寝てた?」
『ううん・・どうしたの?」
「いや、声が聞きたくなって。」
『そか・・うん・・あたし・も・・。』
「何か変だよ?どうしたの?」
『え・・あ、ううん。・・・大丈夫だよ。』
「そうか?」
『う、うん。・・だいじょうぶ・・。』
これだけ喋ると、二人の会話が途切れる。すこしの間沈黙が流れた。この電話の先の咲希には、他の男のちんこが挿入されていると考えると、嫉妬で勃起がとまらず、自分のちんこを握りながら喋っていた。僕は、僕で口調でおかしかったのかもしれないが、それはお互いに冷静な状況ではなかったので、問題にはならなかったと思う。
そして、僕は哲平への嫉妬で、何の脈絡もなく咲希に気持ちを伝えた。
「あ、あのさ。僕は、咲希と結婚できて良かったよ。愛してる。大好きだから。」
『・・・・・。あ、あたしも・・。』
「ちゃんと言って欲しい。」
『し、真一、愛・・してる・・よ。』と少し涙声の咲希。
「そろそろ作ろうか。」
『え・・あ、うん。・・・子供?』
「そうだょ。いや?」
『いや、じゃない。うん。ほ、ほしいよ。』
後で哲平に聞いたところ、この時咲希は自分から哲平に押し当てるように、腰をゆっくりと振り出したらしい。膣もぎゅっと締まっていたそうだ。ただ、コンドームを外したいという哲平の要求に、咲希は断固として拒否したらしく、またそんな要求をしてしまったことを、哲平は僕に正直に詫びてきた。
「それじゃ。おやすみ。」
『う、うん。お・・・やすみ・・。』
最後のほうでは、咲希の声にはふーふーとジョキングをしているかのような、息苦しそうな鼻息が混じっていた。
2015/08/13
中23<気持ち>第5回
中23<気持ち>第5回
私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)が単身赴任中に、ばったり会ったのはスーパーで買い物をしている時です。何を食おうかと物色していると〚久し振りね。〛と声を掛けられ振り向くと一色亜希(いっしき・あき40歳)が立っていた。
彼女は別れた時と少しも変わらず、いや、もっと大人の魅力を纏(まと)った姿は美しかった。こんな所で会うなんて、運命的なものさえ感じたものです。時間が経ちわだかまりも消えていた私達は、スーパー内の喫茶店で今の境遇を話し合いました。私が驚いたのは彼女が離婚したと聞いた時です。幸せに暮らしていると思っていただけに飲み込もうとしていたコーヒーが喉で止まり咽そうになるのを、笑いながら見つめる亜希に暗さはありません。
〚夫の仕事でこの街に来て離婚し、そのままここで暮らしているの。ただ子供が出来なかったし気楽なものだわ。〛
亜希は実にあっけらかんとしたものです。
〚正敏さんのせいよ。あの時は本当に苦しかったの。あなたを忘れようとして付き合った人と結婚をしたけど、やはり、そんなの駄目だったわ。〛
悪戯っぽく微笑みながら男殺しの台詞を吐く彼女が悪魔に見えます。私の頭の中はもう、あの時代に戻っています。《亜希の割り切りが早かった訳じゃなかったのか。》
「今でも済まなかったと思っている。」と私がそう言うと、〚そう思っているなら何時か食事でも奢ってね。〛
何日か後に教えてくれた番号に電話をして一緒に食事をしましたが、まさに青春時代の再来です。それでも私の浮気を許さなかった亜希に、妻帯者の私がそれ以上踏み込めなかった。ですが、私の休みの日なんかに部屋を掃除してくれ、食事も作ってくれる彼女と、男と女の関係を結ぶのは自然でした。家から遠く離れ何カ月かに一度位しか帰れませんし、仕事を持つ妻も滅多には来られません。そんな性の渇きを抑えられなかったのです。
〚わたしって悪い女ね。奥さんがいる人とこんな事をしているなんてね。あの時もっとわたしが大人で正敏さんを許せたらよかったのに・・・。〛
私は妻への後ろめたさと、この時間が永遠に続いてくれればいいと思う気持ちが入り乱れて何も答えられません。しかし、こんな状況が長く続く訳がありません。人事異動で本社に戻ることになってしまったのです。私がそれを伝えると亜希は悲しそうに呟きました。
〚こっちで仕事探せばいいのに・・・でも貴方には無理よね・・・分かっているわ。〛
《若かりし頃、亜希から別れを告げられ、今度は私から彼女に告げるのか。本当に縁がな
いのだな》何もかも捨てて、ここに居たいという思いがあったけれど、結局、私には出来なかった。
それから、しばらく連絡がありませんでしたが、帰る数日前に部屋を亜希が訪ねてくれました。引越しの準備が済んだ寒々しい私の部屋の中を見て、綺麗な瞳に涙を浮かべています。
〚本当に行っちゃうのね。寂しい。・・ここに居て欲しい・・・別れたくない・・・。〛
「・・・ごめん・・・それは・・。」
いきなり亜希にビンタをされる。飛び出していった彼女を私は追う事は出来ませんでした。
《追ったら帰れなくなる》一度ならず二度も傷つけてしまった。私も涙がこぼれ出る顔を両手で覆い、その場にしゃがみ込んで声を出して泣きます。あんなに泣いたのは何時以来だっただろうか。いや初めてだったかもしれない。
2015/08/14
私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)が単身赴任中に、ばったり会ったのはスーパーで買い物をしている時です。何を食おうかと物色していると〚久し振りね。〛と声を掛けられ振り向くと一色亜希(いっしき・あき40歳)が立っていた。
彼女は別れた時と少しも変わらず、いや、もっと大人の魅力を纏(まと)った姿は美しかった。こんな所で会うなんて、運命的なものさえ感じたものです。時間が経ちわだかまりも消えていた私達は、スーパー内の喫茶店で今の境遇を話し合いました。私が驚いたのは彼女が離婚したと聞いた時です。幸せに暮らしていると思っていただけに飲み込もうとしていたコーヒーが喉で止まり咽そうになるのを、笑いながら見つめる亜希に暗さはありません。
〚夫の仕事でこの街に来て離婚し、そのままここで暮らしているの。ただ子供が出来なかったし気楽なものだわ。〛
亜希は実にあっけらかんとしたものです。
〚正敏さんのせいよ。あの時は本当に苦しかったの。あなたを忘れようとして付き合った人と結婚をしたけど、やはり、そんなの駄目だったわ。〛
悪戯っぽく微笑みながら男殺しの台詞を吐く彼女が悪魔に見えます。私の頭の中はもう、あの時代に戻っています。《亜希の割り切りが早かった訳じゃなかったのか。》
「今でも済まなかったと思っている。」と私がそう言うと、〚そう思っているなら何時か食事でも奢ってね。〛
何日か後に教えてくれた番号に電話をして一緒に食事をしましたが、まさに青春時代の再来です。それでも私の浮気を許さなかった亜希に、妻帯者の私がそれ以上踏み込めなかった。ですが、私の休みの日なんかに部屋を掃除してくれ、食事も作ってくれる彼女と、男と女の関係を結ぶのは自然でした。家から遠く離れ何カ月かに一度位しか帰れませんし、仕事を持つ妻も滅多には来られません。そんな性の渇きを抑えられなかったのです。
〚わたしって悪い女ね。奥さんがいる人とこんな事をしているなんてね。あの時もっとわたしが大人で正敏さんを許せたらよかったのに・・・。〛
私は妻への後ろめたさと、この時間が永遠に続いてくれればいいと思う気持ちが入り乱れて何も答えられません。しかし、こんな状況が長く続く訳がありません。人事異動で本社に戻ることになってしまったのです。私がそれを伝えると亜希は悲しそうに呟きました。
〚こっちで仕事探せばいいのに・・・でも貴方には無理よね・・・分かっているわ。〛
《若かりし頃、亜希から別れを告げられ、今度は私から彼女に告げるのか。本当に縁がな
いのだな》何もかも捨てて、ここに居たいという思いがあったけれど、結局、私には出来なかった。
それから、しばらく連絡がありませんでしたが、帰る数日前に部屋を亜希が訪ねてくれました。引越しの準備が済んだ寒々しい私の部屋の中を見て、綺麗な瞳に涙を浮かべています。
〚本当に行っちゃうのね。寂しい。・・ここに居て欲しい・・・別れたくない・・・。〛
「・・・ごめん・・・それは・・。」
いきなり亜希にビンタをされる。飛び出していった彼女を私は追う事は出来ませんでした。
《追ったら帰れなくなる》一度ならず二度も傷つけてしまった。私も涙がこぼれ出る顔を両手で覆い、その場にしゃがみ込んで声を出して泣きます。あんなに泣いたのは何時以来だっただろうか。いや初めてだったかもしれない。
2015/08/14
中17〖救い〗その5回
中17〖救い〗その5回
その4回
体育館には、子供の親たちが、数十人はいて、熱気がこもっていました。いやその熱気は子供たちから出されるものだったのでしょう。面と竹刀を脇において、正座をした子供たち。その正面に、長机があって、指導者らしい男性が数人座っています。女性の指導者もいました。私(五十嵐俊一:いがらし・しゅんいち:39歳)は、その中で一人の男に目を凝らしました。
《間違いない!あの男だ!》私は思わず声を出しそうになるのを、こらえました。その男は、頭ひとつ分は他の指導者よりも高く、座っていても、大柄なのがわかりました。色が黒く、白髪が多い頭髪は、覚えがある。ただ、顔自体をはっきり認識していませんでしたが、私には確信できました。その男の顔には、数箇所、傷の後があったのです。絆創膏を、額に一枚貼っている。私があの男を、襲ったときのものに違いない。間違いない、あの男だ。
男は、厳しい目つきで子供たちを見ています。五十代の前半ぐらいだろうか。ひょっとしたら六十近いかも?歳の割には色黒の顔は血色が良く。いかにも性欲が強そうに見えてしまうのが、異様にムカムカしたのを覚えています。剣道着の胸に、名前が書いてあり。目を凝らしました。〈足立〉とあります。そうか、《あの男は足立というのか。》
私はその時、足立の襲撃に成功した事が、いくら不意を衝いて背後から襲ったといっても、運が良かったのかもしれないと思いました。足立は一目で秀でた身体能力が明らかです。剣道の有段者であることは明白でしたので、正面から向かって勝てる相手ではないと、本能的に察知できました。
運が良かった・・・その運の理由が、私をメラメラと燃えさします。足立は、妻の五十嵐麻貴(いがらし・まき:35歳)との性交で、体力を消耗させていたのだ。私の家に家庭訪問のため来ていながら、自分の教え子の母親である私の妻を激しく抱いていたのを私は目撃する。私の妻を攻めたてたことによって、素人の私にやすやすと襲われるほど体力を消耗していたのだ。
私は館内の妻を捜したら、すぐに見つかりました。まろやかな麻貴の体のラインは、母親たちの集団の中で目立って浮き立っていたから。ぴっちりした黒のノースリーブで、豊満な胸が突き出ている。ウエストは細く、その為、余計にプリプリのお尻が際立っている。
パンティ-ラインが見えそうだ。それに、髪をかき上げるたびに、ノースリーブの腋から下着が見えてしまうじゃないか。《もっと地味なのを着ろよ!》妻は前方を見ていて、それは、息子の剛を見ているのか。それとも、あの男をじっと見ているようにも見えました。たまらなくその時の私はムカムカとしていました。
“メーン!ドーッ!”甲高い声が響く中、妻と息子の剛が向き合っていました。二人とも笑顔でした。剛は、昇級審査を終えた後で、うまくいったのでしょう、満面の笑顔を母親に向けていました。そこに、あの足立がやってきたのです。足立は剛の頭を撫でて、剛もうれしそうな顔を男に向けていました。麻貴は、男に礼を言うようにお辞儀をしています。背の高いその男は、小柄な妻を見下ろしています。私はメラメラと燃えました。麻貴がお辞儀することによって、豊満な胸の谷間が晒されているに間違いないのです。
足立が、妻と剛の元を離れ、他の親子にも話をしながら歩いています。私は燃える目で男を追いました。そして、ハッとしました。足立が、白い紙切れを床に落としたのです。それとも、たまたま袴のポケットから出て落ちたのか分かりませんが、誰も気づくことではありません。私のように男を目で追い続けていなければ。ただ、一人いたのです。それに気づいていたのが私の妻だ。
嘘だろうと、妻の行動に鼓動が速まりました。麻貴は、何気なく男のたどった跡を行き、そして、ごくさりげなく屈むと、紙切れを拾ったのです。誰も、そんな妻の行動を気にするものなどいません。私以外、いや、あの男と私以外です。麻貴は、チラッと、その二つ折りの紙切れを開いて見ると、バッグの中にしまいました。それで私は足立を捜しました。しかし男の姿が見当たりません。その時、剛は剣道仲間の中に入っていました。そして妻が、その場を離れだしたのです。 その6回へ続く
2015/08/23
その4回
体育館には、子供の親たちが、数十人はいて、熱気がこもっていました。いやその熱気は子供たちから出されるものだったのでしょう。面と竹刀を脇において、正座をした子供たち。その正面に、長机があって、指導者らしい男性が数人座っています。女性の指導者もいました。私(五十嵐俊一:いがらし・しゅんいち:39歳)は、その中で一人の男に目を凝らしました。
《間違いない!あの男だ!》私は思わず声を出しそうになるのを、こらえました。その男は、頭ひとつ分は他の指導者よりも高く、座っていても、大柄なのがわかりました。色が黒く、白髪が多い頭髪は、覚えがある。ただ、顔自体をはっきり認識していませんでしたが、私には確信できました。その男の顔には、数箇所、傷の後があったのです。絆創膏を、額に一枚貼っている。私があの男を、襲ったときのものに違いない。間違いない、あの男だ。
男は、厳しい目つきで子供たちを見ています。五十代の前半ぐらいだろうか。ひょっとしたら六十近いかも?歳の割には色黒の顔は血色が良く。いかにも性欲が強そうに見えてしまうのが、異様にムカムカしたのを覚えています。剣道着の胸に、名前が書いてあり。目を凝らしました。〈足立〉とあります。そうか、《あの男は足立というのか。》
私はその時、足立の襲撃に成功した事が、いくら不意を衝いて背後から襲ったといっても、運が良かったのかもしれないと思いました。足立は一目で秀でた身体能力が明らかです。剣道の有段者であることは明白でしたので、正面から向かって勝てる相手ではないと、本能的に察知できました。
運が良かった・・・その運の理由が、私をメラメラと燃えさします。足立は、妻の五十嵐麻貴(いがらし・まき:35歳)との性交で、体力を消耗させていたのだ。私の家に家庭訪問のため来ていながら、自分の教え子の母親である私の妻を激しく抱いていたのを私は目撃する。私の妻を攻めたてたことによって、素人の私にやすやすと襲われるほど体力を消耗していたのだ。
私は館内の妻を捜したら、すぐに見つかりました。まろやかな麻貴の体のラインは、母親たちの集団の中で目立って浮き立っていたから。ぴっちりした黒のノースリーブで、豊満な胸が突き出ている。ウエストは細く、その為、余計にプリプリのお尻が際立っている。
パンティ-ラインが見えそうだ。それに、髪をかき上げるたびに、ノースリーブの腋から下着が見えてしまうじゃないか。《もっと地味なのを着ろよ!》妻は前方を見ていて、それは、息子の剛を見ているのか。それとも、あの男をじっと見ているようにも見えました。たまらなくその時の私はムカムカとしていました。
“メーン!ドーッ!”甲高い声が響く中、妻と息子の剛が向き合っていました。二人とも笑顔でした。剛は、昇級審査を終えた後で、うまくいったのでしょう、満面の笑顔を母親に向けていました。そこに、あの足立がやってきたのです。足立は剛の頭を撫でて、剛もうれしそうな顔を男に向けていました。麻貴は、男に礼を言うようにお辞儀をしています。背の高いその男は、小柄な妻を見下ろしています。私はメラメラと燃えました。麻貴がお辞儀することによって、豊満な胸の谷間が晒されているに間違いないのです。
足立が、妻と剛の元を離れ、他の親子にも話をしながら歩いています。私は燃える目で男を追いました。そして、ハッとしました。足立が、白い紙切れを床に落としたのです。それとも、たまたま袴のポケットから出て落ちたのか分かりませんが、誰も気づくことではありません。私のように男を目で追い続けていなければ。ただ、一人いたのです。それに気づいていたのが私の妻だ。
嘘だろうと、妻の行動に鼓動が速まりました。麻貴は、何気なく男のたどった跡を行き、そして、ごくさりげなく屈むと、紙切れを拾ったのです。誰も、そんな妻の行動を気にするものなどいません。私以外、いや、あの男と私以外です。麻貴は、チラッと、その二つ折りの紙切れを開いて見ると、バッグの中にしまいました。それで私は足立を捜しました。しかし男の姿が見当たりません。その時、剛は剣道仲間の中に入っていました。そして妻が、その場を離れだしたのです。 その6回へ続く
2015/08/23
中9〖妻の写真集〗 Vol.14
中9〖妻の写真集〗 Vol.14
約一時間に及んだ妻(杏璃:あんり)の裸の写真撮影は終わりに近づいていました。
〚はい、じゃあこれで終了。お疲れ様でした。〛
小松氏のその言葉で、ついに〖30歳を記念した妻のヌード撮影〗は終わりました。広田君が杏璃に近づき、バスローブをそっとその細い肩にかけます。妻はタオル地のその衣類で素肌を包むとやっと顔を私に向けてくれました。私たちは自然と手を叩き、妻に近づいていきます。
「杏璃、すっごく綺麗だったよ!」
美佳さんの最初の言葉に私(水沢修平31歳)も無言で頷くと、妻は笑顔のまま一筋の涙を流しました。バスローブに身を包んだその姿は何者にもかなわないくらい美しいと感じます。私はこの場で強く杏璃を抱きしめたい気持ちで一杯でした。
『ご、ごめん、なんか、急に涙が出ちゃって・・・。』
妻はバスローブの袖でその涙をぬぐうと、再び笑顔を私たちに顔を向けてくれました。
〚みなさん、今日はありがとうございました。〛
撮影をしてくれた小松氏が私たちに向かって礼を言ってくれました。
「こちらこそありがとうございます。とてもいい記念になります。」
私は小松氏に素直に感謝の意を伝えました。
杏璃から言い出した〖30歳の記念のヌード撮影〗という妻の純粋な思いを歪め、私は自己の性的妄想を募らせて今回の撮影を待ち続けましたが、芸術というのは、そんな不道徳な考えを一蹴してしまうものだと思い知らされました。私はなんて浅はかな人間なんだと、つくづく自分が小さな人間に見えてなりませんでした。宇宙の神秘に匹敵するような妻の芸術美を目の当たりに出来た幸せだけで、私は《つまらない欲求など、もうどうでも良い》と考えていた時です。
〚終わったばかりだと言うのに、とてもこんな事を言うのは恐縮なのですが、少し私の話を聞いてもらえないでしょうか?〛
小松氏の顔が笑顔から真剣なまなざしに変わると、私たちは彼が何を言おうとしているのか、分からないながらも聞かずにはいられませんでした。
〚私はまだまだ無名のカメラマンに過ぎません。いや、この先も無名のまま終わるしがない芸術家でしょう。しかし、杏璃さんを初めてこの目で見たとき、私が追求する芸術を表現できる唯一の女性だと直感しました。そして、今日ファインダー越しに杏璃さんを見て、その直感は確信に変わりました。こんなあつかましいお願いをする立場ではないことは充分に理解しています。どうかみなさん無礼を許してください。〛
小松氏は改まってそう言うと、私たちに頭を下げたのです。
そして、再び頭を上げてから言った小松氏の言葉に、私は胸を打ち抜かれてしまいます。
〚杏璃さんに今から、私の作品のモデルをお願いしたいのです。〛
私たちは、小松氏の突然の申し出に、完全に言葉を失っていました。
「・・・えっ?・・・・な、なんて?・・・」
2015/08/24
約一時間に及んだ妻(杏璃:あんり)の裸の写真撮影は終わりに近づいていました。
〚はい、じゃあこれで終了。お疲れ様でした。〛
小松氏のその言葉で、ついに〖30歳を記念した妻のヌード撮影〗は終わりました。広田君が杏璃に近づき、バスローブをそっとその細い肩にかけます。妻はタオル地のその衣類で素肌を包むとやっと顔を私に向けてくれました。私たちは自然と手を叩き、妻に近づいていきます。
「杏璃、すっごく綺麗だったよ!」
美佳さんの最初の言葉に私(水沢修平31歳)も無言で頷くと、妻は笑顔のまま一筋の涙を流しました。バスローブに身を包んだその姿は何者にもかなわないくらい美しいと感じます。私はこの場で強く杏璃を抱きしめたい気持ちで一杯でした。
『ご、ごめん、なんか、急に涙が出ちゃって・・・。』
妻はバスローブの袖でその涙をぬぐうと、再び笑顔を私たちに顔を向けてくれました。
〚みなさん、今日はありがとうございました。〛
撮影をしてくれた小松氏が私たちに向かって礼を言ってくれました。
「こちらこそありがとうございます。とてもいい記念になります。」
私は小松氏に素直に感謝の意を伝えました。
杏璃から言い出した〖30歳の記念のヌード撮影〗という妻の純粋な思いを歪め、私は自己の性的妄想を募らせて今回の撮影を待ち続けましたが、芸術というのは、そんな不道徳な考えを一蹴してしまうものだと思い知らされました。私はなんて浅はかな人間なんだと、つくづく自分が小さな人間に見えてなりませんでした。宇宙の神秘に匹敵するような妻の芸術美を目の当たりに出来た幸せだけで、私は《つまらない欲求など、もうどうでも良い》と考えていた時です。
〚終わったばかりだと言うのに、とてもこんな事を言うのは恐縮なのですが、少し私の話を聞いてもらえないでしょうか?〛
小松氏の顔が笑顔から真剣なまなざしに変わると、私たちは彼が何を言おうとしているのか、分からないながらも聞かずにはいられませんでした。
〚私はまだまだ無名のカメラマンに過ぎません。いや、この先も無名のまま終わるしがない芸術家でしょう。しかし、杏璃さんを初めてこの目で見たとき、私が追求する芸術を表現できる唯一の女性だと直感しました。そして、今日ファインダー越しに杏璃さんを見て、その直感は確信に変わりました。こんなあつかましいお願いをする立場ではないことは充分に理解しています。どうかみなさん無礼を許してください。〛
小松氏は改まってそう言うと、私たちに頭を下げたのです。
そして、再び頭を上げてから言った小松氏の言葉に、私は胸を打ち抜かれてしまいます。
〚杏璃さんに今から、私の作品のモデルをお願いしたいのです。〛
私たちは、小松氏の突然の申し出に、完全に言葉を失っていました。
「・・・えっ?・・・・な、なんて?・・・」
2015/08/24
中14〖恋に恋した妻〗PART17
中14〖恋に恋した妻〗PART17
河野哲平(27歳)は約束を守り、挿入を継続するだけでピストンはおろか愛撫も一切しなかったそうだ。それが余計に、妻の咲希(29歳)には膣内にある僕(波戸真一:はと しんいち29歳)以外のペニスを意識させてしまったのかもしれない。それで、自分の様子がおかしかったのではないかと訝しんだ咲希は事後、哲平に『実はすごいお腹痛かったのってメール送ったほうがいいかな?』と相談したらしい。結局〔それは逆におかしいよ。〕と却下になったそうだ。
僕は哲平の携帯ごしに咲希の喘ぎ声が聞きたいという欲求もあったが、万が一にもバレる危険もあるし、なにより正直なところ、実際その声を聞くのが怖かったこともあり止めた。電話のあとで一人哲平に抱かれる咲希を想いながら、何度もオナニーをした。
それからは、もう咲希は哲平に抱かれていない。この間、哲平からは〔もう止めたい。〕と申し出もあった。〔前から気になっている娘がいるし、なにより、これ以上続けるのが怖くなった。〕とのこと。僕にしてもそれは当然の感情だと思い、その申し出を受け入れると同時に、哲平に感謝と謝罪を伝える。
哲平は、〔もう咲希さんの手料理はご馳走なれないんですよねぇ。〕と残念がっていたが、僕は「ほとぼりが冷めたらまた招待するよ。」と言っておいた。以降も僕と哲平の関係は特に変わっていない。
そして僕と咲希にも問題はない。ただ、この間、いつものように夜の営みを終えたあと、咲希はシーツから目から上だけ顔を出して、『もう終わりなの?』と冗談っぽく、物足りなそうに言ってきた。当然に僕は燃えて再戦した。咲希はHに関しては淡白だと思っていたので、その言葉にはより一層興奮をした。
哲平から、〔彼女(本当はまだ付き合っていない)が出来たから・・・。〕と真正直に伝えられ
た咲希は、むしろほっとしたように、『そっか、大事にしてあげなさいね。お互いこんどの事はもう忘れようね。』と答えたようだ。
それで実はまだ、少しだけこの件の余韻を楽しんでいる。というのも僕が哲平には咲希へ〔一応彼女ができたから、もし万が一メールをする時はこっちでお願いします。〕とフリーメールのアドレスを咲希に送らせていた。そのフリーメールは僕が取得したもので、つまり僕が哲平になりすまして、妻の咲希とメールをすることに・・・・。
2015/08/31
河野哲平(27歳)は約束を守り、挿入を継続するだけでピストンはおろか愛撫も一切しなかったそうだ。それが余計に、妻の咲希(29歳)には膣内にある僕(波戸真一:はと しんいち29歳)以外のペニスを意識させてしまったのかもしれない。それで、自分の様子がおかしかったのではないかと訝しんだ咲希は事後、哲平に『実はすごいお腹痛かったのってメール送ったほうがいいかな?』と相談したらしい。結局〔それは逆におかしいよ。〕と却下になったそうだ。
僕は哲平の携帯ごしに咲希の喘ぎ声が聞きたいという欲求もあったが、万が一にもバレる危険もあるし、なにより正直なところ、実際その声を聞くのが怖かったこともあり止めた。電話のあとで一人哲平に抱かれる咲希を想いながら、何度もオナニーをした。
それからは、もう咲希は哲平に抱かれていない。この間、哲平からは〔もう止めたい。〕と申し出もあった。〔前から気になっている娘がいるし、なにより、これ以上続けるのが怖くなった。〕とのこと。僕にしてもそれは当然の感情だと思い、その申し出を受け入れると同時に、哲平に感謝と謝罪を伝える。
哲平は、〔もう咲希さんの手料理はご馳走なれないんですよねぇ。〕と残念がっていたが、僕は「ほとぼりが冷めたらまた招待するよ。」と言っておいた。以降も僕と哲平の関係は特に変わっていない。
そして僕と咲希にも問題はない。ただ、この間、いつものように夜の営みを終えたあと、咲希はシーツから目から上だけ顔を出して、『もう終わりなの?』と冗談っぽく、物足りなそうに言ってきた。当然に僕は燃えて再戦した。咲希はHに関しては淡白だと思っていたので、その言葉にはより一層興奮をした。
哲平から、〔彼女(本当はまだ付き合っていない)が出来たから・・・。〕と真正直に伝えられ
た咲希は、むしろほっとしたように、『そっか、大事にしてあげなさいね。お互いこんどの事はもう忘れようね。』と答えたようだ。
それで実はまだ、少しだけこの件の余韻を楽しんでいる。というのも僕が哲平には咲希へ〔一応彼女ができたから、もし万が一メールをする時はこっちでお願いします。〕とフリーメールのアドレスを咲希に送らせていた。そのフリーメールは僕が取得したもので、つまり僕が哲平になりすまして、妻の咲希とメールをすることに・・・・。
2015/08/31
中14〖恋に恋した妻〗PART18
中14〖恋に恋した妻〗PART18
もう妻の咲希(さき:29歳)と河野哲平(てっぺい:27歳)は会っていない。しかし、僕(波戸真一:はと しんいち29歳)がPCで取得したフリーメールで哲平を騙(かた)って咲希とメールをしていた。≪なんでPCからのメールなの?≫といいう咲希の問いからは、僕(偽の哲平)が、≪携帯のメールだと彼女にばれそうなので。≫といった感じの返答をする。その説明で咲希も特に疑う様子はなく、僕が扮する偽哲平とメール交換を応じてくれた。
哲平はこの事を了承してくれてはいるものの、内容には一切ノータッチです。万が一に僕が居ないところで、咲希と哲平がばったり街中で出くわしても、「適当に誤魔化してくれ」と言ってある。実際、哲平は哲平で例の気になる娘と順調に親密になれているようで、この件とはもう関わりたくは無いそうだから利害は一致している。僕と哲平の友人関係については、以前と変わらぬままだ。
結果からいうと、他人の立場から咲希とメールをするというのは物凄く新鮮で、そして刺激的だった。メール交換を繰り返す内に、自分がまるで本当に哲平になったかのように感じる時もあり、こっちの≪また会いたい。≫という誘いに対し、咲希が拒否をすると咲希の夫(すなわち僕のことだが)に対して凄まじい嫉妬を覚え、咲希をやっきになって口説こうと熱くもなる。要はまるで付き合う前の片思い状態を思い出す。
その逆に咲希が哲平(本物)を褒(ほ)めるような事があれば、哲平の役になりきっている僕は、僕自身に対して寝取ってやったと優越感も抱くこともあるし、さらには本来の僕の立場としては、《咲希を取り戻したい》という強い思いに駆られ、それがまるで結婚前に恋愛をしていた頃のように、咲希への気持ちを募らせることになる。
自分で書いていて分裂病というか、サイコホラーな感じがするが、別にそんな危うい精神状態では無いということだけは一応きちんと記しておきたい。要するに、この遊びに真剣にのめり込んでいたということ。他人の立場で咲希を口説くというのは、まさに自作自演だが、本当に楽しかった。実際咲希を抱かせることに比べると、リスクは無いと言ってもいいし、色々な興奮を楽しめる。でも、それももう終わりにしようと思っている。
それにはいくつか理由があって、まず一つは咲希が思っていた以上に哲平を男性として気に入っていたことがわかったからだ。その他には、前述した通り、自分も少々のめり込みすぎた部分があるので、《そろそろ自制を利かさないと不味い》と思い始めたからである。
最初はせいぜい2~3往復くらいの他愛の無いメールだった。はじめから≪やっぱりまた会いたい。≫と咲希に送って、引かれては元も子もない。(と言いつつも)実際に試すつもりで一度そのようなメールを送ったが、咲希ははっきりと断ってくれた。
とはいえ以前もそんな感じの対応だったのに、結局顔を合わしてしまうと、最後までしてしまっているので、咲希の拒絶は決して見せ掛けだけ、とまでは言わないものの、そこまで絶対的なものではないのだろう。なにより他の男の立場から咲希とメールをするという状況は、特に突っ込んだ会話じゃなくとも、とても刺激的で面白かった。また色々と本音も聞けた・・・。
その内容の多くは、やはり共通の話題になりやすい僕(真一)に関することで、最初は家と会社での違いなんかを冗談交じりに言い合った。当たり前だが咲希は僕に対して好意的な意見(というかぶっちゃけノロケ)を送ってくれていたし、それが照れくさい僕は、真一自身を腐すような返信をすると、少し怒ったような文面が届いたりもしたが、それは素直に嬉しかった。
咲希は長々とメールをするのが好きじゃない。しかし、その辺りも、メール交換を続ける内に変化をしていった。もしかしたら、本来はそんなこともなかったのかもしれない。そんな他愛の無いメール交換を続けるうちに、咲希の中でも浮気をした罪悪感が徐々に薄れていったのだろう。メールの内容は少しずつ、僕と咲希の夜の生活や、哲平との比較に話が及ぶようになっていった。
2015/09/14
もう妻の咲希(さき:29歳)と河野哲平(てっぺい:27歳)は会っていない。しかし、僕(波戸真一:はと しんいち29歳)がPCで取得したフリーメールで哲平を騙(かた)って咲希とメールをしていた。≪なんでPCからのメールなの?≫といいう咲希の問いからは、僕(偽の哲平)が、≪携帯のメールだと彼女にばれそうなので。≫といった感じの返答をする。その説明で咲希も特に疑う様子はなく、僕が扮する偽哲平とメール交換を応じてくれた。
哲平はこの事を了承してくれてはいるものの、内容には一切ノータッチです。万が一に僕が居ないところで、咲希と哲平がばったり街中で出くわしても、「適当に誤魔化してくれ」と言ってある。実際、哲平は哲平で例の気になる娘と順調に親密になれているようで、この件とはもう関わりたくは無いそうだから利害は一致している。僕と哲平の友人関係については、以前と変わらぬままだ。
結果からいうと、他人の立場から咲希とメールをするというのは物凄く新鮮で、そして刺激的だった。メール交換を繰り返す内に、自分がまるで本当に哲平になったかのように感じる時もあり、こっちの≪また会いたい。≫という誘いに対し、咲希が拒否をすると咲希の夫(すなわち僕のことだが)に対して凄まじい嫉妬を覚え、咲希をやっきになって口説こうと熱くもなる。要はまるで付き合う前の片思い状態を思い出す。
その逆に咲希が哲平(本物)を褒(ほ)めるような事があれば、哲平の役になりきっている僕は、僕自身に対して寝取ってやったと優越感も抱くこともあるし、さらには本来の僕の立場としては、《咲希を取り戻したい》という強い思いに駆られ、それがまるで結婚前に恋愛をしていた頃のように、咲希への気持ちを募らせることになる。
自分で書いていて分裂病というか、サイコホラーな感じがするが、別にそんな危うい精神状態では無いということだけは一応きちんと記しておきたい。要するに、この遊びに真剣にのめり込んでいたということ。他人の立場で咲希を口説くというのは、まさに自作自演だが、本当に楽しかった。実際咲希を抱かせることに比べると、リスクは無いと言ってもいいし、色々な興奮を楽しめる。でも、それももう終わりにしようと思っている。
それにはいくつか理由があって、まず一つは咲希が思っていた以上に哲平を男性として気に入っていたことがわかったからだ。その他には、前述した通り、自分も少々のめり込みすぎた部分があるので、《そろそろ自制を利かさないと不味い》と思い始めたからである。
最初はせいぜい2~3往復くらいの他愛の無いメールだった。はじめから≪やっぱりまた会いたい。≫と咲希に送って、引かれては元も子もない。(と言いつつも)実際に試すつもりで一度そのようなメールを送ったが、咲希ははっきりと断ってくれた。
とはいえ以前もそんな感じの対応だったのに、結局顔を合わしてしまうと、最後までしてしまっているので、咲希の拒絶は決して見せ掛けだけ、とまでは言わないものの、そこまで絶対的なものではないのだろう。なにより他の男の立場から咲希とメールをするという状況は、特に突っ込んだ会話じゃなくとも、とても刺激的で面白かった。また色々と本音も聞けた・・・。
その内容の多くは、やはり共通の話題になりやすい僕(真一)に関することで、最初は家と会社での違いなんかを冗談交じりに言い合った。当たり前だが咲希は僕に対して好意的な意見(というかぶっちゃけノロケ)を送ってくれていたし、それが照れくさい僕は、真一自身を腐すような返信をすると、少し怒ったような文面が届いたりもしたが、それは素直に嬉しかった。
咲希は長々とメールをするのが好きじゃない。しかし、その辺りも、メール交換を続ける内に変化をしていった。もしかしたら、本来はそんなこともなかったのかもしれない。そんな他愛の無いメール交換を続けるうちに、咲希の中でも浮気をした罪悪感が徐々に薄れていったのだろう。メールの内容は少しずつ、僕と咲希の夜の生活や、哲平との比較に話が及ぶようになっていった。
2015/09/14
中24『愛の絆(きずな)』 第4回
中24『愛の絆(きずな)』 第4回
喫茶〈羽衣〉チェーンのオーナー、諸口惣一(40歳)が巡回に訪れた。いつもは厨房に入り、自ら調理に携わりながら、矢継ぎ早に店員に指示を出す。しかし、今日の諸口は女性店員の動きが見渡せる客席に腰を降ろした。女性店員には、仕事ぶりを監視されているようで余計に緊張感が増す。
『何かご注文はされますか?オーナー・・。』
チーフの指示で、稲沢詩音(しおん28歳)が水をテーブルの上に置いた
〔詩音くんか・・いつ見ても・・・元気そうだな。〕と諸口がくだけた口調で話す。
『はい、それが私の唯一の取り柄ですから・・・』
〔唯一?・・・いいや、君は他にももっと良いものを持っているじゃないか。〕
『なんでしょう?それは?』
〔・・・まあいい、ホットを頼む。〕
諸口の店員に対する話し方は、このようにぶっきら棒で高圧的だ。背を向け、カウンター
へ戻る詩音の後姿を見つめる諸口。詩音は細身で背が高く、それなのにバストとヒップが大きく、括(くび)れたラインにジーンズがぴったりと身に付いている。諸口は、日本経済新聞の株価欄に視線を戻しニタッと笑って鼻を摘む。
詩音はこの店の忙繁時間帯だけに雇われたアルバイト店員です。その日、詩音の仕事が終わる午後2時前に再びオーナーの諸口が現れた。チーフに要件を伝えると、チーフが帰り支度の詩音を呼び止める。[諸口さんがお呼びだよ。]
〔詩音くん・・・今から、俺に付き合ってくれないか、見せたいものがある。〕
『あの今からですか?』
〔ああ、そうだ・・・時間はとらない・・・君にとって良い話だと思う。〕
諸口にそう言われて駐車場に向かった。
オーナーの愛車は白のフェアレディZ これまでに、この助手席に幾人の女性が乗ったことか、すると助手席に座る詩音に、諸口は洒落たサングラスを手渡す。
〔気に入るかどうかは別にして、詩音くんに似合うはずだ。〕
詩音は手にしたサングラスを掛けると、諸口の方に顔を向ける。そこには、鼻筋の通った彫りの深い美人がいた。
『オーナーこれ頂いてもいいんですか?』
〔うん・・・似合ってる。〕
詩音はお客さんとの会話を思い出していた。
「ここのオーナーは金持ちだが・・・女癖が悪くって、それで奥さんに逃げられたんだ。」
『えっ??』
「この頃は、真面目に商売に専念しているようだが・・・なにせ、まだ40歳の若さだし女を卒業するには、まだまだ・・・。」
そして静かに、詩音を乗せた白色のフェアレディが走り出した。
2015/09/20
喫茶〈羽衣〉チェーンのオーナー、諸口惣一(40歳)が巡回に訪れた。いつもは厨房に入り、自ら調理に携わりながら、矢継ぎ早に店員に指示を出す。しかし、今日の諸口は女性店員の動きが見渡せる客席に腰を降ろした。女性店員には、仕事ぶりを監視されているようで余計に緊張感が増す。
『何かご注文はされますか?オーナー・・。』
チーフの指示で、稲沢詩音(しおん28歳)が水をテーブルの上に置いた
〔詩音くんか・・いつ見ても・・・元気そうだな。〕と諸口がくだけた口調で話す。
『はい、それが私の唯一の取り柄ですから・・・』
〔唯一?・・・いいや、君は他にももっと良いものを持っているじゃないか。〕
『なんでしょう?それは?』
〔・・・まあいい、ホットを頼む。〕
諸口の店員に対する話し方は、このようにぶっきら棒で高圧的だ。背を向け、カウンター
へ戻る詩音の後姿を見つめる諸口。詩音は細身で背が高く、それなのにバストとヒップが大きく、括(くび)れたラインにジーンズがぴったりと身に付いている。諸口は、日本経済新聞の株価欄に視線を戻しニタッと笑って鼻を摘む。
詩音はこの店の忙繁時間帯だけに雇われたアルバイト店員です。その日、詩音の仕事が終わる午後2時前に再びオーナーの諸口が現れた。チーフに要件を伝えると、チーフが帰り支度の詩音を呼び止める。[諸口さんがお呼びだよ。]
〔詩音くん・・・今から、俺に付き合ってくれないか、見せたいものがある。〕
『あの今からですか?』
〔ああ、そうだ・・・時間はとらない・・・君にとって良い話だと思う。〕
諸口にそう言われて駐車場に向かった。
オーナーの愛車は白のフェアレディZ これまでに、この助手席に幾人の女性が乗ったことか、すると助手席に座る詩音に、諸口は洒落たサングラスを手渡す。
〔気に入るかどうかは別にして、詩音くんに似合うはずだ。〕
詩音は手にしたサングラスを掛けると、諸口の方に顔を向ける。そこには、鼻筋の通った彫りの深い美人がいた。
『オーナーこれ頂いてもいいんですか?』
〔うん・・・似合ってる。〕
詩音はお客さんとの会話を思い出していた。
「ここのオーナーは金持ちだが・・・女癖が悪くって、それで奥さんに逃げられたんだ。」
『えっ??』
「この頃は、真面目に商売に専念しているようだが・・・なにせ、まだ40歳の若さだし女を卒業するには、まだまだ・・・。」
そして静かに、詩音を乗せた白色のフェアレディが走り出した。
2015/09/20
中14〖恋に恋した妻〗PART19
中14〖恋に恋した妻〗PART19
その皮切りが、≪旦那さんとはどんなエッチをするんですか?≫と送ったメールです。僕(真一:しんいち29歳)は事前に哲平から、妻の波戸咲希(はと・さき29歳)とはそういった類の話をしていないということは確認済み。
そもそも咲希は普段からの下ネタは勿論、セックスの最中も殆ど喋りません。そんな妻の咲希が、実はすこしむっつりスケベな一面があるのも興奮した。上記の質問メールに対し、≪普通だよ。優しいかな。≫と返してきた直後、≪でも正直物足り無いときもあるかも。なんてね(笑)≫と追加でメールがくる。しかし、正直落胆するよりも、興奮のほうが大きかった。
そこ(物足り無い点について)は是が非でも、詳しく聞きたかったのでしつこく食い下がった。だから、≪何が足りないの?どこが不満?≫と尋ねるが、≪言わないよ。≫ってことを何度も繰り返し、ついに≪優しすぎるのかな?≫と本音を引き出した。
ちなみに、メールをしている時の状況は、大体僕が書斎(というよりは物置部屋に近い)で仕事をする振りをしながら、咲希はリビングでという形です。いつも僕が書斎に入ってからメールが来るというのが不自然に思われないようにだ。メール交換を始めた初期の頃に、≪メールを送っても良い時間教えて?≫と送ったところ、すると咲希から≪旦那は大体午後9時~10時くらいは書斎に篭るから、その時間くらいなら大丈夫かも?≫と返事を貰ってからこうしている。たまに、仕事帰りにネットカフェから送ることもあった。
≪咲希さんって実はMなんじゃない?≫と僕が前から思っていたことを質問する。咲希は基本しっかりしているし、誰に対しても物怖じせずハキハキと意見を言う人間だ。≪そうかもしれないわ。≫顔立ちも篠原涼子似で、気の強そうな釣り目と、筋の通った鼻に、いつもキリっと結ばれた口元。咲希は内面的にも外面的にも、Sっ気がありそうな人間と思われがちだが、僕はなんとなくMの気質じゃないかと思っていた。
僕もドMなので、たまにお互いの感情のやり取りがチグハグに感じてしまうことも多々あった。まぁそれでも結婚生活を続けてこられたのは、そのチグハグを超越する他の部分による相性や、情が有り余っているからと思いたい。別に夫婦とは漫才コンビではない。勝手な推論だが、S同士のカップルは絶対上手くいかないが(というかそもそもくっつかない気もする)、それに比べれば、M同士は全然可能性があると思っている。
≪先輩もMっぽいよね。≫と偽哲平でメール。
≪多分そうかもね。≫って咲希が応えた・
≪それってどうなの?≫
≪相性的には微妙なのかもね。でもだからといって不満とかじゃないよ。≫
≪Hでちゃんと満足できてる?物足りないのに。≫
≪うーん。正直に言っていい?引かないでね?≫
≪なに?≫続きを聞くのが少し怖かったが、好奇心がそれに勝った。
≪実は真一君(咲希はたまに僕のことを君付けする)でイったことって無いんだ。≫
その瞬間は、哲平に対して、怒りとも思えるくらいの強い嫉妬を感じた。しかし同時に、拝んでしまうほどの感謝。激しい劣等感に襲われると同時に、痛いくらいの勃起です。
もう何年も一緒で、最低でも何百回、もしかしたら千に近い回数で身体を重ねてきたのに、一度も満足させたことが無かった(自覚さえなかった)自分自身に失望するのと同時に、それを他の男に告白する咲希に激しく欲情した。
2015/09/24
その皮切りが、≪旦那さんとはどんなエッチをするんですか?≫と送ったメールです。僕(真一:しんいち29歳)は事前に哲平から、妻の波戸咲希(はと・さき29歳)とはそういった類の話をしていないということは確認済み。
そもそも咲希は普段からの下ネタは勿論、セックスの最中も殆ど喋りません。そんな妻の咲希が、実はすこしむっつりスケベな一面があるのも興奮した。上記の質問メールに対し、≪普通だよ。優しいかな。≫と返してきた直後、≪でも正直物足り無いときもあるかも。なんてね(笑)≫と追加でメールがくる。しかし、正直落胆するよりも、興奮のほうが大きかった。
そこ(物足り無い点について)は是が非でも、詳しく聞きたかったのでしつこく食い下がった。だから、≪何が足りないの?どこが不満?≫と尋ねるが、≪言わないよ。≫ってことを何度も繰り返し、ついに≪優しすぎるのかな?≫と本音を引き出した。
ちなみに、メールをしている時の状況は、大体僕が書斎(というよりは物置部屋に近い)で仕事をする振りをしながら、咲希はリビングでという形です。いつも僕が書斎に入ってからメールが来るというのが不自然に思われないようにだ。メール交換を始めた初期の頃に、≪メールを送っても良い時間教えて?≫と送ったところ、すると咲希から≪旦那は大体午後9時~10時くらいは書斎に篭るから、その時間くらいなら大丈夫かも?≫と返事を貰ってからこうしている。たまに、仕事帰りにネットカフェから送ることもあった。
≪咲希さんって実はMなんじゃない?≫と僕が前から思っていたことを質問する。咲希は基本しっかりしているし、誰に対しても物怖じせずハキハキと意見を言う人間だ。≪そうかもしれないわ。≫顔立ちも篠原涼子似で、気の強そうな釣り目と、筋の通った鼻に、いつもキリっと結ばれた口元。咲希は内面的にも外面的にも、Sっ気がありそうな人間と思われがちだが、僕はなんとなくMの気質じゃないかと思っていた。
僕もドMなので、たまにお互いの感情のやり取りがチグハグに感じてしまうことも多々あった。まぁそれでも結婚生活を続けてこられたのは、そのチグハグを超越する他の部分による相性や、情が有り余っているからと思いたい。別に夫婦とは漫才コンビではない。勝手な推論だが、S同士のカップルは絶対上手くいかないが(というかそもそもくっつかない気もする)、それに比べれば、M同士は全然可能性があると思っている。
≪先輩もMっぽいよね。≫と偽哲平でメール。
≪多分そうかもね。≫って咲希が応えた・
≪それってどうなの?≫
≪相性的には微妙なのかもね。でもだからといって不満とかじゃないよ。≫
≪Hでちゃんと満足できてる?物足りないのに。≫
≪うーん。正直に言っていい?引かないでね?≫
≪なに?≫続きを聞くのが少し怖かったが、好奇心がそれに勝った。
≪実は真一君(咲希はたまに僕のことを君付けする)でイったことって無いんだ。≫
その瞬間は、哲平に対して、怒りとも思えるくらいの強い嫉妬を感じた。しかし同時に、拝んでしまうほどの感謝。激しい劣等感に襲われると同時に、痛いくらいの勃起です。
もう何年も一緒で、最低でも何百回、もしかしたら千に近い回数で身体を重ねてきたのに、一度も満足させたことが無かった(自覚さえなかった)自分自身に失望するのと同時に、それを他の男に告白する咲希に激しく欲情した。
2015/09/24
中10〚新しい夫婦の形〛5章第4話(最終話) 29
中10〚新しい夫婦の形〛5章第4話(最終話) 29
この後しばらくは当たり障りのない会話が続いたらしい。その間にも高山正志が益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)の下着を覗き見していることはわかったようだったが、妻は『無理に隠そうとはしなかった。』という。『そうすることで、高山の表情がだんだん変わっていくのが良くわかったの。』と言っていた。
そして話が尽きて、しばらくの沈黙の後、高山が突然妻の希美に、〔またキスをさせて欲しい。〕と言ってくる。最初から覚悟を決めていた妻は、それには応えず『シャワーを浴びさせて欲しいの。』とだけ答えたそうだ。高山の部屋のシャワーを借りた希美はバスタオルを巻いたままの格好で部屋に出てくる。
当然ベッドの上に散乱していた食べ物は高山がきれいに片付けていた。そして、妻はそのままで真新しい白いシーツが敷かれたベッドの上に寝かされる。顔を近づけてきた高山に『キスだけはしないで、お願い。』と伝えたという。希美は『バスタオルを取られると時間をかけて高山に全身を愛撫されたの。』と言う。
行為の流れで、何度か高山は希美に口づけをしようとしてきたが、今回の妻はそれだけ拒否したそうだ。それは今回妻が高山に抱かれるのは僕(益岡健人35歳)のためと決めていたからだと思う。高山はその日コンドームも用意していて、念願の想いを果たした。
僕はベッドの上で妻の希美を抱きながら高山とのセックスの一部始終を聞く。
「高山とのセックスは気持ちよかったの?」
『・・・・ごめんなさい何度も逝かされたわ・・・でも、あなたとのエッチが一番いいの・・。』
希美はそう言って僕にしがみついてきた。
「また、高山と出張することになったら、どうする?」
『あなたはどうして欲しいの?』
「・・君には好きなようにしてほしい・・。」
こうして僕たちの新しい夫婦の形がスタートをする。こんな壊れやすい関係がいつまで続くのか僕にはわからない。他人から見たらありえない、ばかげた夫婦だと思うだろう。そんなことは充分に僕も妻もわかっている。けれど、走り出した汽車を止めることは難しい。暴走し脱線するまで加速し続けるのか、あるいは途中で失速してしまうのか、自分の事ながら全く予想が出来ない。
ただ、僕の心の奥にはまだまだ満たされない想いが渦巻いているのも事実である。僕はもっともっと希美が進化していくのを見ていきたい。僕は実際にこの目でそしてこの耳で、妻が他人に抱かれる姿を見てみたい、そしてどんな風によがり声を出すか聞いてみたいと思うようになっていた。 完
2015/09/28
この後しばらくは当たり障りのない会話が続いたらしい。その間にも高山正志が益岡(旧姓:百瀬)希美(のぞみ33歳)の下着を覗き見していることはわかったようだったが、妻は『無理に隠そうとはしなかった。』という。『そうすることで、高山の表情がだんだん変わっていくのが良くわかったの。』と言っていた。
そして話が尽きて、しばらくの沈黙の後、高山が突然妻の希美に、〔またキスをさせて欲しい。〕と言ってくる。最初から覚悟を決めていた妻は、それには応えず『シャワーを浴びさせて欲しいの。』とだけ答えたそうだ。高山の部屋のシャワーを借りた希美はバスタオルを巻いたままの格好で部屋に出てくる。
当然ベッドの上に散乱していた食べ物は高山がきれいに片付けていた。そして、妻はそのままで真新しい白いシーツが敷かれたベッドの上に寝かされる。顔を近づけてきた高山に『キスだけはしないで、お願い。』と伝えたという。希美は『バスタオルを取られると時間をかけて高山に全身を愛撫されたの。』と言う。
行為の流れで、何度か高山は希美に口づけをしようとしてきたが、今回の妻はそれだけ拒否したそうだ。それは今回妻が高山に抱かれるのは僕(益岡健人35歳)のためと決めていたからだと思う。高山はその日コンドームも用意していて、念願の想いを果たした。
僕はベッドの上で妻の希美を抱きながら高山とのセックスの一部始終を聞く。
「高山とのセックスは気持ちよかったの?」
『・・・・ごめんなさい何度も逝かされたわ・・・でも、あなたとのエッチが一番いいの・・。』
希美はそう言って僕にしがみついてきた。
「また、高山と出張することになったら、どうする?」
『あなたはどうして欲しいの?』
「・・君には好きなようにしてほしい・・。」
こうして僕たちの新しい夫婦の形がスタートをする。こんな壊れやすい関係がいつまで続くのか僕にはわからない。他人から見たらありえない、ばかげた夫婦だと思うだろう。そんなことは充分に僕も妻もわかっている。けれど、走り出した汽車を止めることは難しい。暴走し脱線するまで加速し続けるのか、あるいは途中で失速してしまうのか、自分の事ながら全く予想が出来ない。
ただ、僕の心の奥にはまだまだ満たされない想いが渦巻いているのも事実である。僕はもっともっと希美が進化していくのを見ていきたい。僕は実際にこの目でそしてこの耳で、妻が他人に抱かれる姿を見てみたい、そしてどんな風によがり声を出すか聞いてみたいと思うようになっていた。 完
2015/09/28
中23<気持ち>第6回
中23<気持ち>第6回
彼女(一色亜希40歳)と過ごした時間を思い出しながら私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)が車を運転していると、妻の有紀(ゆき39歳)から電話が掛かってきました。
『貴方、今何処?ごめんなさい。急に打ち合わせが入っちゃって携帯の電源を切っちゃたの。こんなに時間が掛かると思わなかったものだから。本当にごめんね。これからなにか食べにいく?』
《何が打ち合わせだ!》心の奥深くから怒りがこみ上げてきます。
「もう食ったよ。帰っている途中だ。お前も直ぐ帰ってこい。話があるんでな。」
私の言葉に怒気が含まれていたのでしょう。
『・・・そう・・・急いで帰る・・・ごめんなさいね・・・。』
何かを感じたようです。嘘を見破られたと思ったかもしれません。そうなら色々な言い訳
を考えて帰ってくるのでしょう。私は正面からぶつかってみるつもりです。
私がマンションの駐車場に車を止めていると妻が迎えに出てきました。亜希のアパートは中心地から離れているので、妻の方が帰りは早かったのです。
『お帰りなさい。せっかく誘ってくれたのに本当にごめんね。』
「まあ、いい。中に入ろう。」
有紀は何を言われるのかと、緊張しているようです。後ろめたいと全てにビクビクしなければなりません。私も単身赴任中に亜希と関係があった時はそうでした。着替えもしないで居間のソファーに座ると、言い訳がましい話を立て続けに話すのです。語るに落ちると言いますが、こんな状態を言うのでしょう。
「そうか。会社って勝手だからな。でも今日は違うだろう?俺さぁ、見ちゃったんだよ。会議なんてなかったよな?あるとすれば個人的なミーティングだろう?あの男は誰だい?俺、見ていたんだよ。」
『・・・・・・・』
「嘘は何ればれるものだ。嘘をつくと嘘を重ねなければならなくなる。実はな、何度か電話があったんだ。有紀との事を詳しく話していたよ。名乗らないし、非通知で掛けてくる非常識な奴だ。だけど話の内容から、お前の会社の人間だろう。悪戯かと思いもしたけど、
今日あの場面を見て、ミーティングなんて嘘を吐かれたら、さすがにな・・・。」
『・・・そう・・・ごめんなさい・・・あの子、私の部下なの・・・個人的に問題があって・・・如何して
も話があるっていうもんだから。誤解しないで。あくまでも仕事の話なのよ。立場上断る
訳にはいかないし・・・貴方には悪いと思ったけど変に思われたらいやだから。でも、その電話は違う人だと思う。あの子はそんな事しないわ・・。』
言葉を選びながら話していました。妻はおそらく電話の相手は、その男だと思っているのでしょうが、突然の話に戸惑い庇ってしまったのでしょうか?男から聞かされた、妻らしき女の悶え声の話もしようかと迷いましたが、如何しても言えないでいます。そんな事を言っても『違う』と否定されたなら、くつがえす証拠がありませんし、何よりも私が臆病風に吹かれで話せないのです。
「仕事をしていれば色々あるだろう。それでも嘘を吐くな。何度も言うけれど嘘は次の嘘を呼ぶ。今まで築いてきた信頼が台無しになってしまう。」
『・・・ごめんなさい・・・。』
「次はごめんじゃ済ませないぞ。」
男と関係があるなら、これからも嘘を吐くのでしょう。妻の返答が思っていた通りの展開になったので、次の手を考えるのがベストだと気分を入れ変えたのでした。しかし、不信感を持ったままでいるのは辛いので、真剣に考えなければなりません。
2015/09/29
彼女(一色亜希40歳)と過ごした時間を思い出しながら私(来栖正敏:くるす・まさとし43歳)が車を運転していると、妻の有紀(ゆき39歳)から電話が掛かってきました。
『貴方、今何処?ごめんなさい。急に打ち合わせが入っちゃって携帯の電源を切っちゃたの。こんなに時間が掛かると思わなかったものだから。本当にごめんね。これからなにか食べにいく?』
《何が打ち合わせだ!》心の奥深くから怒りがこみ上げてきます。
「もう食ったよ。帰っている途中だ。お前も直ぐ帰ってこい。話があるんでな。」
私の言葉に怒気が含まれていたのでしょう。
『・・・そう・・・急いで帰る・・・ごめんなさいね・・・。』
何かを感じたようです。嘘を見破られたと思ったかもしれません。そうなら色々な言い訳
を考えて帰ってくるのでしょう。私は正面からぶつかってみるつもりです。
私がマンションの駐車場に車を止めていると妻が迎えに出てきました。亜希のアパートは中心地から離れているので、妻の方が帰りは早かったのです。
『お帰りなさい。せっかく誘ってくれたのに本当にごめんね。』
「まあ、いい。中に入ろう。」
有紀は何を言われるのかと、緊張しているようです。後ろめたいと全てにビクビクしなければなりません。私も単身赴任中に亜希と関係があった時はそうでした。着替えもしないで居間のソファーに座ると、言い訳がましい話を立て続けに話すのです。語るに落ちると言いますが、こんな状態を言うのでしょう。
「そうか。会社って勝手だからな。でも今日は違うだろう?俺さぁ、見ちゃったんだよ。会議なんてなかったよな?あるとすれば個人的なミーティングだろう?あの男は誰だい?俺、見ていたんだよ。」
『・・・・・・・』
「嘘は何ればれるものだ。嘘をつくと嘘を重ねなければならなくなる。実はな、何度か電話があったんだ。有紀との事を詳しく話していたよ。名乗らないし、非通知で掛けてくる非常識な奴だ。だけど話の内容から、お前の会社の人間だろう。悪戯かと思いもしたけど、
今日あの場面を見て、ミーティングなんて嘘を吐かれたら、さすがにな・・・。」
『・・・そう・・・ごめんなさい・・・あの子、私の部下なの・・・個人的に問題があって・・・如何して
も話があるっていうもんだから。誤解しないで。あくまでも仕事の話なのよ。立場上断る
訳にはいかないし・・・貴方には悪いと思ったけど変に思われたらいやだから。でも、その電話は違う人だと思う。あの子はそんな事しないわ・・。』
言葉を選びながら話していました。妻はおそらく電話の相手は、その男だと思っているのでしょうが、突然の話に戸惑い庇ってしまったのでしょうか?男から聞かされた、妻らしき女の悶え声の話もしようかと迷いましたが、如何しても言えないでいます。そんな事を言っても『違う』と否定されたなら、くつがえす証拠がありませんし、何よりも私が臆病風に吹かれで話せないのです。
「仕事をしていれば色々あるだろう。それでも嘘を吐くな。何度も言うけれど嘘は次の嘘を呼ぶ。今まで築いてきた信頼が台無しになってしまう。」
『・・・ごめんなさい・・・。』
「次はごめんじゃ済ませないぞ。」
男と関係があるなら、これからも嘘を吐くのでしょう。妻の返答が思っていた通りの展開になったので、次の手を考えるのがベストだと気分を入れ変えたのでした。しかし、不信感を持ったままでいるのは辛いので、真剣に考えなければなりません。
2015/09/29
中9〖妻の写真集〗 Vol.15
中9〖妻の写真集〗 Vol.15
自身のヌード撮影の直後で正常な思考能力のない妻(水沢杏璃:みずさわ・あんり:30歳)は、小松氏のその言葉をとっさに理解することは出来なかったのだと思います。バスローズだけを身につけ、毛の長い絨毯に腰を下ろし、半身を投げ出している妻は、私たちに顔を向け小松氏の言葉の意味を聞いてきました。しばらくの間、私たちは誰もが言葉を失っていました。
小松氏の作品というのは、全裸の男女による性的な表現のポーズが特徴。裸のまま男女が絡み合い、歓喜の表情をあげる女性の妖艶な姿とたくましい男性の勇姿。人間が神から与えられた最大の悦びの姿を表現するものなのです。
長い沈黙の間、その静寂を破ったのは妻の親友である浜崎美佳さんでした。
「杏璃・・・せっかくのチャンスだからやってみたら・・・。」
「う、うん・・・やろうよ!」と夫の浜崎満さん。
「あんたは黙っていて!」
私(水沢修平31歳)はまだ言葉を出す事が出来ませんでした。《妻の杏璃が私の目の前で他の男に抱かれる。》私が妄想していたことが今現実に起ころうとしていました。
私の心臓は今にも口の中から飛び出してきて、その拍動で床を這い回るのではないかと思ったくらいです。
『ちょ、ちょっと待って、今はまだ何も考えられないの・・・少し考えさせて・・・。』
少しずつ正気を取り戻してきている杏璃は、その状況を理解しつつあるようでした。あり得もしない小松氏の申し出を断る言葉が見つからない妻は、慌ててその場を取り繕うために、だた考えさせてと言ったに過ぎませんでしたが、小松氏の情熱はそんな杏璃の思いを知る由もないのです。
〚どうかお考えにならないで下さい。頭で考えてはダメなのです。あなたのその身体、本能のままの女性の美、それが私の求めている究極の美しさなのです。私はそんなあなたを撮りたい。どうか何も考えず、今のあなたの魂を包み隠さず私にぶつけてきて欲しいのです。〛
小松氏はそう言うと、やさしい視線を妻に向けました。妻はゆっくりと小松氏を見上げると、目を見開いたままその申し出に答えることが出来ません。考えてはいけない。小松氏の求める芸術には、人間の思考などじゃまになるだけなのです。答えは早く出さなければいけないということでした。
「わかりました。先生がそこまで想っていただいているのなら・・・。」
私は小松氏に返答ができずに固まっている妻に代わって静かにそう言っていました。
『あ、あなた・・・。』
妻はただ驚いた様子で、その美しい顔を私に向けました。
「杏璃、もう一つ今日の記念を残してもらおう。心の中から湧き出てくる、僕も見たことがない杏璃の本当の姿を・・・。」
私はそう言って妻の手を握りました。
2015/09/30
自身のヌード撮影の直後で正常な思考能力のない妻(水沢杏璃:みずさわ・あんり:30歳)は、小松氏のその言葉をとっさに理解することは出来なかったのだと思います。バスローズだけを身につけ、毛の長い絨毯に腰を下ろし、半身を投げ出している妻は、私たちに顔を向け小松氏の言葉の意味を聞いてきました。しばらくの間、私たちは誰もが言葉を失っていました。
小松氏の作品というのは、全裸の男女による性的な表現のポーズが特徴。裸のまま男女が絡み合い、歓喜の表情をあげる女性の妖艶な姿とたくましい男性の勇姿。人間が神から与えられた最大の悦びの姿を表現するものなのです。
長い沈黙の間、その静寂を破ったのは妻の親友である浜崎美佳さんでした。
「杏璃・・・せっかくのチャンスだからやってみたら・・・。」
「う、うん・・・やろうよ!」と夫の浜崎満さん。
「あんたは黙っていて!」
私(水沢修平31歳)はまだ言葉を出す事が出来ませんでした。《妻の杏璃が私の目の前で他の男に抱かれる。》私が妄想していたことが今現実に起ころうとしていました。
私の心臓は今にも口の中から飛び出してきて、その拍動で床を這い回るのではないかと思ったくらいです。
『ちょ、ちょっと待って、今はまだ何も考えられないの・・・少し考えさせて・・・。』
少しずつ正気を取り戻してきている杏璃は、その状況を理解しつつあるようでした。あり得もしない小松氏の申し出を断る言葉が見つからない妻は、慌ててその場を取り繕うために、だた考えさせてと言ったに過ぎませんでしたが、小松氏の情熱はそんな杏璃の思いを知る由もないのです。
〚どうかお考えにならないで下さい。頭で考えてはダメなのです。あなたのその身体、本能のままの女性の美、それが私の求めている究極の美しさなのです。私はそんなあなたを撮りたい。どうか何も考えず、今のあなたの魂を包み隠さず私にぶつけてきて欲しいのです。〛
小松氏はそう言うと、やさしい視線を妻に向けました。妻はゆっくりと小松氏を見上げると、目を見開いたままその申し出に答えることが出来ません。考えてはいけない。小松氏の求める芸術には、人間の思考などじゃまになるだけなのです。答えは早く出さなければいけないということでした。
「わかりました。先生がそこまで想っていただいているのなら・・・。」
私は小松氏に返答ができずに固まっている妻に代わって静かにそう言っていました。
『あ、あなた・・・。』
妻はただ驚いた様子で、その美しい顔を私に向けました。
「杏璃、もう一つ今日の記念を残してもらおう。心の中から湧き出てくる、僕も見たことがない杏璃の本当の姿を・・・。」
私はそう言って妻の手を握りました。
2015/09/30
中19『いいわよ。』第5話
中19『いいわよ。』第5話
武田幸生(さちお)は、興奮で顔を紅潮させながら、〔奥さん・・そんな無理しなくてもいいですよ・・・。〕と、言葉では言うものの、お気に入りの妻(片岡友里恵ゆりえ:28歳)のヌードを目の当たりにできるのでは?の期待感からニヤけており、本当に制止する気持ちは、まったく感じられません。俺(片岡信哉)は心配になり、声を掛ける。
「おいおい、友里恵!そこら辺で止めとけよ。武田なんかにオマエのオッパイ、見られたくないんだよ・・・。」
〔奥さん、ボクもそんなつもり、ぜ~んぜんありませんから・・・。〕
気持ちとまったく裏腹な事をヌケヌケと武田は言っています。
しかしながら、妻は負けず嫌いの性格にアルコールの勢いが重なり、止めようとしません。そして、ついに上半身パジャマのボタンを上から3つ、みぞおちのあたりまで外しました・・・『さぁ、武田さん。胸元のボタン外したわよ。このまま前を開けば・・・あなたにオッパイ見られちゃうわよ・・・。』と言いながら、妻自ら徐々に胸元の前を・・・左右に広げ始めました。
俺は、もう緊張と大興奮で金縛りにあったようになり、ただ友里恵の動作を見守っています。武田はと言えば、もう妻の動きを制止したりせず、むしろこの先を急がせようとしているのがミエミエです。
妻の友里恵のパジャマから程良い起伏の谷間が5合目あたりまで見えたところで、今まで私だけが知っていた妻の胸の隆起の途中の場所を武田は指をさして、〔あ、奥さん・・・こんなところにホクロがあったんですねぇ・・・悩ましいなぁ・・・ゾクゾクっと来ちゃいますねぇ~。〕
そんな武田の言葉に、まだ俺だけが知っている妻の乳首を見られてしまう前から、忸怩(じくじ)たる嫉妬となんとも表現できない興奮で痛いほど勃起してしまいました。
〔あっ!先輩~イヤだなぁ。勃ってる・・・奥さんのオッパイ、オレに見られちゃうの・・・悔しくて興奮しているんですか・・・?〕
《後輩のくせにコノヤロー!》と思いましたが、図星です。
さぁ、これからいよいよご開帳の時に武田も動揺したのか、呑んでいた缶ビールを手から滑り落としてしまう。武田のいきり立って盛り上がった股間に、そして、その下の床に酒が飛び散ってしまいました。
『あらあら・・・武田さん、興奮をしちゃった・・・?』
〔あちゃ~・・・ス・・・スミマセン・・・。〕
『ちょっと待っていて、タオル持ってきますから・・・』
と言いながら、友里恵は布巾とタオルを持って来て、武田の股間部と床を前屈みになって拭き始めました。妻のパジャマはそのまま3つボタンが外れた状態です・・・。
胸元がパックリ開いてしまったパジャマから見え隠れしている妻の丸いお椀上の乳房・・・その頂きに見える肌茶色の乳首が・・武田についに至近距離で・・・友里恵の乳首をハッキリ見られるよう、武田は自らの視線の角度を調節するため体を動かしています。武田はもしやわざとこぼしたのではないかと思えるくらい、俺にとって大変な屈辱と嫉妬で胸がハチ切れそうです・・・。
2015/10/04
武田幸生(さちお)は、興奮で顔を紅潮させながら、〔奥さん・・そんな無理しなくてもいいですよ・・・。〕と、言葉では言うものの、お気に入りの妻(片岡友里恵ゆりえ:28歳)のヌードを目の当たりにできるのでは?の期待感からニヤけており、本当に制止する気持ちは、まったく感じられません。俺(片岡信哉)は心配になり、声を掛ける。
「おいおい、友里恵!そこら辺で止めとけよ。武田なんかにオマエのオッパイ、見られたくないんだよ・・・。」
〔奥さん、ボクもそんなつもり、ぜ~んぜんありませんから・・・。〕
気持ちとまったく裏腹な事をヌケヌケと武田は言っています。
しかしながら、妻は負けず嫌いの性格にアルコールの勢いが重なり、止めようとしません。そして、ついに上半身パジャマのボタンを上から3つ、みぞおちのあたりまで外しました・・・『さぁ、武田さん。胸元のボタン外したわよ。このまま前を開けば・・・あなたにオッパイ見られちゃうわよ・・・。』と言いながら、妻自ら徐々に胸元の前を・・・左右に広げ始めました。
俺は、もう緊張と大興奮で金縛りにあったようになり、ただ友里恵の動作を見守っています。武田はと言えば、もう妻の動きを制止したりせず、むしろこの先を急がせようとしているのがミエミエです。
妻の友里恵のパジャマから程良い起伏の谷間が5合目あたりまで見えたところで、今まで私だけが知っていた妻の胸の隆起の途中の場所を武田は指をさして、〔あ、奥さん・・・こんなところにホクロがあったんですねぇ・・・悩ましいなぁ・・・ゾクゾクっと来ちゃいますねぇ~。〕
そんな武田の言葉に、まだ俺だけが知っている妻の乳首を見られてしまう前から、忸怩(じくじ)たる嫉妬となんとも表現できない興奮で痛いほど勃起してしまいました。
〔あっ!先輩~イヤだなぁ。勃ってる・・・奥さんのオッパイ、オレに見られちゃうの・・・悔しくて興奮しているんですか・・・?〕
《後輩のくせにコノヤロー!》と思いましたが、図星です。
さぁ、これからいよいよご開帳の時に武田も動揺したのか、呑んでいた缶ビールを手から滑り落としてしまう。武田のいきり立って盛り上がった股間に、そして、その下の床に酒が飛び散ってしまいました。
『あらあら・・・武田さん、興奮をしちゃった・・・?』
〔あちゃ~・・・ス・・・スミマセン・・・。〕
『ちょっと待っていて、タオル持ってきますから・・・』
と言いながら、友里恵は布巾とタオルを持って来て、武田の股間部と床を前屈みになって拭き始めました。妻のパジャマはそのまま3つボタンが外れた状態です・・・。
胸元がパックリ開いてしまったパジャマから見え隠れしている妻の丸いお椀上の乳房・・・その頂きに見える肌茶色の乳首が・・武田についに至近距離で・・・友里恵の乳首をハッキリ見られるよう、武田は自らの視線の角度を調節するため体を動かしています。武田はもしやわざとこぼしたのではないかと思えるくらい、俺にとって大変な屈辱と嫉妬で胸がハチ切れそうです・・・。
2015/10/04
中13 《妻をコントロール》第4回
中13 《妻をコントロール》第4回
次の日、私(上村真治)は妻の夏海(なつみ)に昨日のカップル喫茶の感想を訊いてみました。
『う~ん、自分が見られるのはイヤだけど見ている分には面白かったわよ。』
「じゃあ、今度もっと見れるとこに行かないか?」と私が悪ふざけっぽく言うと。
『あなた、頭大丈夫?』と笑いながら、この話は終了する。
それからも月に一回のデートは続けましたが、至って普通のデートを心がけました。《夏海に、出て行く度にそのようなことを続けると嫌悪感を持つかも・・・》と思ったからです。野外プレイもあの時以外に強要しませんでした。
それから数ヶ月後、スワップルームに電話を入れました。もちろん妻には内緒です。オーナーには妻の事も伝えていて、〚色んな展開を予想して、奥様が嫌がらないように考えておきます。〛といわれた。
当日、いつものように食事に行き、飲みにいく展開。この日は私もはやる気持ちを抑え、妻に飲ませる為にゲイバーに連れて行きました。夏海も初めてで最初はビックリしていましたが、お店の人の話術に見事はまり、飲み始めました。
ゲイバーを出た時間は午後10時過ぎで、妻は思惑どうりにかなり酔っていました。私は夏海に「また面白いお店ないかなぁ。」と言いながらスワップルームのある場所に妻を連れて行きました。そこは普通のマンションでしたが、「ここの五階に何か面白いサークルがあるんだってっさ。」と夏海の手を引きながら中へ・・・エレベーター内で妻が、『また変な場所なのぉ?』と言うので、「俺もわからんよ、でも知らないとこって面白そうだし・・。」
エレベーターを降り、部屋のチャイムを鳴らすとドアが少し開き、顔半分を隠し目の部分が開いているマスクが二つ渡され、戸惑っている妻にマスクを付けさせて中へ・・・・。
リビングに案内されると20代の男性がいました。その彼ももちろんマスクを付けています。お店のオーナーからの説明・・・・「本日はご来店ありがとうございます、本日は鑑賞会です。色んな人に見られたいという男性が来店しております、どうぞごゆっくり。」・・・・オーナーが消え、20代の男性が「シャワーを浴びてきます。」と浴室へ・・・。
妻の夏海は何が起こるのか分からず、私にしきりに質問責め・・・軽く妻の質問を躱していると、20代の男性がガウンを着て戻って来ました。そして私達夫婦にもシャワーを勧められます。妻は、初めはかなり拒否していましたが、酔っていることも手伝い何とか一緒にシャワーに行きました。
戸惑いながらも、私が「お前には俺がいるから心配ないよ。必ず傍にいろよ。」と安心させます。シャワーを浴びて、部屋に戻ると淡いピンク色のダウンライトの照明の中に男性が一人で待っていました。緊張の中、自己紹介というかニックネームの紹介・・・男性は〔サトシ〕と名乗りました、私は「シン」、妻は『ナナ』です。
初めはリラックスの為にワインのボトルを開け、甘い口当たりのワインに妻も・・・サトシが自分の性癖を語り始め、妻も話に夢中です。話も盛り上がり妻もサトシに質問したりしている途中、私の頭に何か当たったので後ろを見るとオーナーが手招きを・・・私は「ちょっとトイレ。」とその場を離れました。
オーナーのところに行くとテレビを指差して「ほら、カメラで奥さんの状況見えますよ。」声までハッキリと聴こえます。サトシは、〔ナナには初めてあったけど、僕のオナニー見て貰いたいんだ。こんなになってしまっているし・・・・。〕と少しガウンを開いて見せます。〔僕はナナには決して触れないからナナの目の前で射精させて欲しい・・・。〕七海が、『それってかなり恥ずかしくないの、サトシ?』サトシは〔性癖だから・・・。〕
私が戻ると、同じことをサトシが説明をした。「それでサトシの気持ちが収まるなら・・・」と私は夏海とサトシと自分のグラスにワインを注ぎ、「グッと飲んで・・。」そして皆でワインを飲み干して、隣の寝室へ・・・・・。
2015/10/04
次の日、私(上村真治)は妻の夏海(なつみ)に昨日のカップル喫茶の感想を訊いてみました。
『う~ん、自分が見られるのはイヤだけど見ている分には面白かったわよ。』
「じゃあ、今度もっと見れるとこに行かないか?」と私が悪ふざけっぽく言うと。
『あなた、頭大丈夫?』と笑いながら、この話は終了する。
それからも月に一回のデートは続けましたが、至って普通のデートを心がけました。《夏海に、出て行く度にそのようなことを続けると嫌悪感を持つかも・・・》と思ったからです。野外プレイもあの時以外に強要しませんでした。
それから数ヶ月後、スワップルームに電話を入れました。もちろん妻には内緒です。オーナーには妻の事も伝えていて、〚色んな展開を予想して、奥様が嫌がらないように考えておきます。〛といわれた。
当日、いつものように食事に行き、飲みにいく展開。この日は私もはやる気持ちを抑え、妻に飲ませる為にゲイバーに連れて行きました。夏海も初めてで最初はビックリしていましたが、お店の人の話術に見事はまり、飲み始めました。
ゲイバーを出た時間は午後10時過ぎで、妻は思惑どうりにかなり酔っていました。私は夏海に「また面白いお店ないかなぁ。」と言いながらスワップルームのある場所に妻を連れて行きました。そこは普通のマンションでしたが、「ここの五階に何か面白いサークルがあるんだってっさ。」と夏海の手を引きながら中へ・・・エレベーター内で妻が、『また変な場所なのぉ?』と言うので、「俺もわからんよ、でも知らないとこって面白そうだし・・。」
エレベーターを降り、部屋のチャイムを鳴らすとドアが少し開き、顔半分を隠し目の部分が開いているマスクが二つ渡され、戸惑っている妻にマスクを付けさせて中へ・・・・。
リビングに案内されると20代の男性がいました。その彼ももちろんマスクを付けています。お店のオーナーからの説明・・・・「本日はご来店ありがとうございます、本日は鑑賞会です。色んな人に見られたいという男性が来店しております、どうぞごゆっくり。」・・・・オーナーが消え、20代の男性が「シャワーを浴びてきます。」と浴室へ・・・。
妻の夏海は何が起こるのか分からず、私にしきりに質問責め・・・軽く妻の質問を躱していると、20代の男性がガウンを着て戻って来ました。そして私達夫婦にもシャワーを勧められます。妻は、初めはかなり拒否していましたが、酔っていることも手伝い何とか一緒にシャワーに行きました。
戸惑いながらも、私が「お前には俺がいるから心配ないよ。必ず傍にいろよ。」と安心させます。シャワーを浴びて、部屋に戻ると淡いピンク色のダウンライトの照明の中に男性が一人で待っていました。緊張の中、自己紹介というかニックネームの紹介・・・男性は〔サトシ〕と名乗りました、私は「シン」、妻は『ナナ』です。
初めはリラックスの為にワインのボトルを開け、甘い口当たりのワインに妻も・・・サトシが自分の性癖を語り始め、妻も話に夢中です。話も盛り上がり妻もサトシに質問したりしている途中、私の頭に何か当たったので後ろを見るとオーナーが手招きを・・・私は「ちょっとトイレ。」とその場を離れました。
オーナーのところに行くとテレビを指差して「ほら、カメラで奥さんの状況見えますよ。」声までハッキリと聴こえます。サトシは、〔ナナには初めてあったけど、僕のオナニー見て貰いたいんだ。こんなになってしまっているし・・・・。〕と少しガウンを開いて見せます。〔僕はナナには決して触れないからナナの目の前で射精させて欲しい・・・。〕七海が、『それってかなり恥ずかしくないの、サトシ?』サトシは〔性癖だから・・・。〕
私が戻ると、同じことをサトシが説明をした。「それでサトシの気持ちが収まるなら・・・」と私は夏海とサトシと自分のグラスにワインを注ぎ、「グッと飲んで・・。」そして皆でワインを飲み干して、隣の寝室へ・・・・・。
2015/10/04
中24『愛の絆(きずな)』 第5回
中24『愛の絆(きずな)』 第5回
諸口惣一(40歳)が運転する白色のフェアレディが稲沢詩音(しおん:28歳)を乗せて、市街地を抜け、川沿いの土手を整備して造られた道路を上流へと走る。しばらくすると、小高い丘陵に整然と開発された住宅街が視界に入ってくる。そこは、市内で高額所得者が住まいを構えている高級住宅街だ。道路も公園も整備され、道行く人の服装は個性的でセンスが良く、皆上品な人に見えた。
〔さあ、着いたよ・・・あれが俺の家で、手前が今度オープンする純喫茶のお店だ。〕
(チーフから、聞いたことがある・・・オーナーが新しい店を建設中だと・・・。)
〔さあ、中を案内しよう。〕
店内は既に調度品も搬入され、全てが整っていた。室内は落ち着きのある雰囲気で、柱、椅子、机・・・すべてが訪れる人を優しく包むインテリアを用いている。
『オーナー・・・どうして、私をここに?』と詩音が訝(いぶか)る。
〔まあ、慌てないで・・・そこに座って・・・俺が珈琲をいれるから〕
厨房の中で、諸口は珈琲をたてる。その姿はイライラとして指示をだす男のイメージとは
対称的に、この店に相応して落ち着いた振る舞いである。
〔さあ、どうぞ・・・お気に召すかな?〕
(目の前のこの人・・・いつも、こんな雰囲気でいればいいのにな)
『美味しい・・とても美味しいです。』
〔良かった・・気に入ってもらって。〕
詩音は珈琲の芳しい香りを楽しむ。室内には音楽が流れる。それは昔の外国のミュージック。詩音の心は日々の煩(わずら)わしさから逃れ一時の休息に浸っていた。諸口はにこ
やかに詩音を見つめ、詩音も微笑みを自然と返していた。
〔詩音くん・・・話というのは、この店を手伝ってほしいんだ。こういうお店をやるのが、俺の夢だった・・・そのパートナーになってほしい。〕
『私が?・・・・私には、とても無理です・・・こんなお店。』
〔大丈夫だよ・・・詩音くんは合格だ・・・ずっと観察していたんだから。〕
『でも・・・こんなお店に出るのに着る服すら、私には・・・。』
〔黙って、これに着替えてごらん・・・きっと、やる気が起こるよ。〕
諸口が差し出したのは仕事着だった。それはシンプルだが高級な白のブラウスに、黒のロングスカート。それに黒のストッキングとハイヒールも・・・その仕事着にじっと見入って、詩音は迷っている。(なんて素敵な仕事着・・・折角だから身につけてみようかしら・・・それからでも・・)
〔着てみないと分からないよ・・・着替えはその衝立の向こうでやればいい。そうだ・・今日、詩音くん、カメラを持っていたね。それで写真を撮ろうよ。その写真を見てから、判断すればいい・・・きっと似合っているから・・・。〕
カメラ・・そうだ、今日のオーナー巡回のとき・・親しいお客さんに頼まれて夫のカメラで撮影をしていた。(それを諸口はみていたのかな?)決心した詩音が仕事着を手に持ち衝立の方に歩きだす。その後姿に男の目が鋭く反応していた。
2015/10/06
諸口惣一(40歳)が運転する白色のフェアレディが稲沢詩音(しおん:28歳)を乗せて、市街地を抜け、川沿いの土手を整備して造られた道路を上流へと走る。しばらくすると、小高い丘陵に整然と開発された住宅街が視界に入ってくる。そこは、市内で高額所得者が住まいを構えている高級住宅街だ。道路も公園も整備され、道行く人の服装は個性的でセンスが良く、皆上品な人に見えた。
〔さあ、着いたよ・・・あれが俺の家で、手前が今度オープンする純喫茶のお店だ。〕
(チーフから、聞いたことがある・・・オーナーが新しい店を建設中だと・・・。)
〔さあ、中を案内しよう。〕
店内は既に調度品も搬入され、全てが整っていた。室内は落ち着きのある雰囲気で、柱、椅子、机・・・すべてが訪れる人を優しく包むインテリアを用いている。
『オーナー・・・どうして、私をここに?』と詩音が訝(いぶか)る。
〔まあ、慌てないで・・・そこに座って・・・俺が珈琲をいれるから〕
厨房の中で、諸口は珈琲をたてる。その姿はイライラとして指示をだす男のイメージとは
対称的に、この店に相応して落ち着いた振る舞いである。
〔さあ、どうぞ・・・お気に召すかな?〕
(目の前のこの人・・・いつも、こんな雰囲気でいればいいのにな)
『美味しい・・とても美味しいです。』
〔良かった・・気に入ってもらって。〕
詩音は珈琲の芳しい香りを楽しむ。室内には音楽が流れる。それは昔の外国のミュージック。詩音の心は日々の煩(わずら)わしさから逃れ一時の休息に浸っていた。諸口はにこ
やかに詩音を見つめ、詩音も微笑みを自然と返していた。
〔詩音くん・・・話というのは、この店を手伝ってほしいんだ。こういうお店をやるのが、俺の夢だった・・・そのパートナーになってほしい。〕
『私が?・・・・私には、とても無理です・・・こんなお店。』
〔大丈夫だよ・・・詩音くんは合格だ・・・ずっと観察していたんだから。〕
『でも・・・こんなお店に出るのに着る服すら、私には・・・。』
〔黙って、これに着替えてごらん・・・きっと、やる気が起こるよ。〕
諸口が差し出したのは仕事着だった。それはシンプルだが高級な白のブラウスに、黒のロングスカート。それに黒のストッキングとハイヒールも・・・その仕事着にじっと見入って、詩音は迷っている。(なんて素敵な仕事着・・・折角だから身につけてみようかしら・・・それからでも・・)
〔着てみないと分からないよ・・・着替えはその衝立の向こうでやればいい。そうだ・・今日、詩音くん、カメラを持っていたね。それで写真を撮ろうよ。その写真を見てから、判断すればいい・・・きっと似合っているから・・・。〕
カメラ・・そうだ、今日のオーナー巡回のとき・・親しいお客さんに頼まれて夫のカメラで撮影をしていた。(それを諸口はみていたのかな?)決心した詩音が仕事着を手に持ち衝立の方に歩きだす。その後姿に男の目が鋭く反応していた。
2015/10/06
中24『愛の絆(きずな)』 第6回
中24『愛の絆(きずな)』 第6回
衝立の中で、稲沢詩音(しおん:28歳)が着替えをする。最初に真っ白なブラウスを身につけると、着ていたジーンズを足元に落とすと乳白色の長い素足が露わになった。その脚の表面を、黒のストッキングがするすると太腿へと上がっていく。
黒のスカートを手に取り、その肌触りにウットリとしたところで、聞き慣れた呼出のメロディが、詩音のバッグの中で鳴り始める。
(あら・・主人からだわ!)
詩音は着替え中であるにもかかわらず、携帯を手にした。
『あなた、私です。』
「・・・大変なことになった・・・会社が今日、倒産した・・・。」夫の稲沢信也(31歳)だ。
『な、なんですって・・・会社が倒産!・・』と詩音が思わず声を上げる。
「ああ、前から綱渡りの経営だったらしい・・・それがとうとうこんなことに・・・それで、従業員で組合を結成して退職金等の交渉を弁護士とやることになったんだ。しばらくは、帰れないが・・・今はやれるだけやるしかない。」
『そう・・そんなことに・・・あなた、こちらのことは心配しないで頑張って。あなた、無理はしないで、くれぐれも健康にだけは気をつけてね、お願いよ。無理しないでね。』
「うん、気をつけるよ・・・ご両親には詩音から話しておいてくれ。」
電話が切れた後、詩音は放心状態で立ちすくんでいた。弱々しい夫の声が蘇り、急に途轍もなく不安が押し寄せる・・・子供たちの養育費に家のローン、稼がなければならない時に夫が失業とは!詩音は夫を勇気づけたものの、予想できない将来に頭が真っ白になる。
〔大丈夫かい?・・・詩音ちゃん・・・聞こえたんだけど、旦那さんの会社が倒産だって?〕
『・・ええ・・・はい。』
小刻みに震える詩音の肩に、諸口の手が回った。
〔俺にできることがあれば相談に乗るよ・・とにかく、詳しく話してごらん。〕
諸口は放心状態の詩音を抱きかかえるようにして、ソファに座らせる。そして、ポツリポ
ツリと話す詩音の髪を撫で・・・時には抱きしめ勇気づける。そんな詩音の上半身は先ほど身につけた白のブラウス。着替え中だった下半身は白のショーツと黒のストッキングをつけただけの艶姿。そんな涎(よだれ)の出るような若妻の肢体に諸口が密着しているのだ。
〔俺の大事なパートナーになる詩音くん・・・心配しないで・・・な、詩音。〕
諸口の左腕に力が入り、詩音の上半身を抱き寄せ、右手が黒のストッキングの上をすべり始めている。気もそぞろの詩音は相談に乗ると言ってくれた諸口を信じて尚も話し続ける。
〔うん、よしよし・・・任せなさい、俺がなんとかしてあげる。〕
そう言うと、諸口は詩音の顎を引き寄せ、唇を奪おうとする。同時に右手がスーと膝から上に昇り、ショーツ越しに女陰を弄(いじ)った。
『・・・嫌、やめて!オーナー・・。』
2015/10/12
衝立の中で、稲沢詩音(しおん:28歳)が着替えをする。最初に真っ白なブラウスを身につけると、着ていたジーンズを足元に落とすと乳白色の長い素足が露わになった。その脚の表面を、黒のストッキングがするすると太腿へと上がっていく。
黒のスカートを手に取り、その肌触りにウットリとしたところで、聞き慣れた呼出のメロディが、詩音のバッグの中で鳴り始める。
(あら・・主人からだわ!)
詩音は着替え中であるにもかかわらず、携帯を手にした。
『あなた、私です。』
「・・・大変なことになった・・・会社が今日、倒産した・・・。」夫の稲沢信也(31歳)だ。
『な、なんですって・・・会社が倒産!・・』と詩音が思わず声を上げる。
「ああ、前から綱渡りの経営だったらしい・・・それがとうとうこんなことに・・・それで、従業員で組合を結成して退職金等の交渉を弁護士とやることになったんだ。しばらくは、帰れないが・・・今はやれるだけやるしかない。」
『そう・・そんなことに・・・あなた、こちらのことは心配しないで頑張って。あなた、無理はしないで、くれぐれも健康にだけは気をつけてね、お願いよ。無理しないでね。』
「うん、気をつけるよ・・・ご両親には詩音から話しておいてくれ。」
電話が切れた後、詩音は放心状態で立ちすくんでいた。弱々しい夫の声が蘇り、急に途轍もなく不安が押し寄せる・・・子供たちの養育費に家のローン、稼がなければならない時に夫が失業とは!詩音は夫を勇気づけたものの、予想できない将来に頭が真っ白になる。
〔大丈夫かい?・・・詩音ちゃん・・・聞こえたんだけど、旦那さんの会社が倒産だって?〕
『・・ええ・・・はい。』
小刻みに震える詩音の肩に、諸口の手が回った。
〔俺にできることがあれば相談に乗るよ・・とにかく、詳しく話してごらん。〕
諸口は放心状態の詩音を抱きかかえるようにして、ソファに座らせる。そして、ポツリポ
ツリと話す詩音の髪を撫で・・・時には抱きしめ勇気づける。そんな詩音の上半身は先ほど身につけた白のブラウス。着替え中だった下半身は白のショーツと黒のストッキングをつけただけの艶姿。そんな涎(よだれ)の出るような若妻の肢体に諸口が密着しているのだ。
〔俺の大事なパートナーになる詩音くん・・・心配しないで・・・な、詩音。〕
諸口の左腕に力が入り、詩音の上半身を抱き寄せ、右手が黒のストッキングの上をすべり始めている。気もそぞろの詩音は相談に乗ると言ってくれた諸口を信じて尚も話し続ける。
〔うん、よしよし・・・任せなさい、俺がなんとかしてあげる。〕
そう言うと、諸口は詩音の顎を引き寄せ、唇を奪おうとする。同時に右手がスーと膝から上に昇り、ショーツ越しに女陰を弄(いじ)った。
『・・・嫌、やめて!オーナー・・。』
2015/10/12
中3〚三角関数〛10話
中3〚三角関数〛10話
加賀美遥(かがみ・はるか:26才=僕の彼女)の背後から、親友の一翔(かずと)が腰を前後に動かす度に、“クチャ、クチャ、クチャ、クチャ”っていう、いやらしい音が僕(磯村耕平)にも聞こえてきた。直接見なくても遥がものすごく濡れていることがよく分かる。
遥(はるか)は、僕のチンコをくわえながら、一翔の動きに合わせるように、『んっ、んっ、んっ、んっ。』って声を喉で鳴らしている。でも、時折、一翔が円を描くように腰を動かして、遥の身体の中にグッと股間を押し付けると、『あああっっ…。』と声を上げて、遥は思わず僕のチンコを口から離してしまう。めちゃくちゃエロい空間が僕たちを包み込んでいた
しばらくこの時間が続くと、一翔が腰をゆっくり動かしながら遥に声をかける。
〔遥ちゃん、めっちゃ感じているでしょう。〕
遥は一翔の声を無視して僕のチンコを舐め続けた。
〔なんか白いのがいっぱい出てきてるよ。〕
一翔は遥の反応を気にしながら言葉を続けた。『やだ、やだ、見ないで、はずかしいよ…。』遥は僕のチンコを舐めながら一翔に言う。〔じゃあさ…。〕一翔はそう言うと、突然腰の動きを止めて遥から離れた。そして、そのまま遥の横に移動してくる。たった今まで遥のアソコに挿れていたチンコを遥の顔の前に突き出した。〔じゃあさ、この白いの全部、遥ちゃんの口でキレイにしてくれよ。〕
《おい、一翔よ、なんかすげーノリノリじゃね? 》僕は心の声でつぶやく。遥は、『やだ、無理…。』って顔を背けて抵抗していたのだけど、一翔は遥の言葉を完全に無視して、“ちょっと、そこ、どいて”って合図を顔で僕に送ってきた
僕も思わず遥の顔から身体を離して、そのまま遥のお尻の方に移動する。そして、遥は四
つん這いの状態で上半身を倒して、お尻だけが付き上がったままだった。さっきまで一翔のチンコが入っていた遥のアソコに、僕は黙ってチンコを挿れる。遥の中はめちゃくちゃ濡れていて、そして、めっちゃくちゃに気持ちがよかった。僕が動くと、遥は上半身を突っ伏したまま『う、う、う、う』って声を出した。
一翔は、僕がいたところに、〔よいしょ。〕って言いながら腰をおろす。そして、ベッドの頭の部分を背もたれにして、両足を開いたまままっすぐ伸ばし、遥がその両足の間に挟まれる体勢になった。遥の顔の前には、まだギンギンに勃ったままの一翔のチンコがそびえ立っている。一翔が、〔ほら、遥ちゃん。〕っていうと、遥も今度は何も言わずに、上半身を起こして一翔のチンコを舐めはじめた。僕はそれを見ながら腰を動かしている。一翔は、〔そうそう、すごいよ遥ちゃん。〕って言いながら、遥の髪の毛を耳にかけてあげた。 後ろからでも遥の顔や舌の動きがはっきり見えた。
2015/10/13
加賀美遥(かがみ・はるか:26才=僕の彼女)の背後から、親友の一翔(かずと)が腰を前後に動かす度に、“クチャ、クチャ、クチャ、クチャ”っていう、いやらしい音が僕(磯村耕平)にも聞こえてきた。直接見なくても遥がものすごく濡れていることがよく分かる。
遥(はるか)は、僕のチンコをくわえながら、一翔の動きに合わせるように、『んっ、んっ、んっ、んっ。』って声を喉で鳴らしている。でも、時折、一翔が円を描くように腰を動かして、遥の身体の中にグッと股間を押し付けると、『あああっっ…。』と声を上げて、遥は思わず僕のチンコを口から離してしまう。めちゃくちゃエロい空間が僕たちを包み込んでいた
しばらくこの時間が続くと、一翔が腰をゆっくり動かしながら遥に声をかける。
〔遥ちゃん、めっちゃ感じているでしょう。〕
遥は一翔の声を無視して僕のチンコを舐め続けた。
〔なんか白いのがいっぱい出てきてるよ。〕
一翔は遥の反応を気にしながら言葉を続けた。『やだ、やだ、見ないで、はずかしいよ…。』遥は僕のチンコを舐めながら一翔に言う。〔じゃあさ…。〕一翔はそう言うと、突然腰の動きを止めて遥から離れた。そして、そのまま遥の横に移動してくる。たった今まで遥のアソコに挿れていたチンコを遥の顔の前に突き出した。〔じゃあさ、この白いの全部、遥ちゃんの口でキレイにしてくれよ。〕
《おい、一翔よ、なんかすげーノリノリじゃね? 》僕は心の声でつぶやく。遥は、『やだ、無理…。』って顔を背けて抵抗していたのだけど、一翔は遥の言葉を完全に無視して、“ちょっと、そこ、どいて”って合図を顔で僕に送ってきた
僕も思わず遥の顔から身体を離して、そのまま遥のお尻の方に移動する。そして、遥は四
つん這いの状態で上半身を倒して、お尻だけが付き上がったままだった。さっきまで一翔のチンコが入っていた遥のアソコに、僕は黙ってチンコを挿れる。遥の中はめちゃくちゃ濡れていて、そして、めっちゃくちゃに気持ちがよかった。僕が動くと、遥は上半身を突っ伏したまま『う、う、う、う』って声を出した。
一翔は、僕がいたところに、〔よいしょ。〕って言いながら腰をおろす。そして、ベッドの頭の部分を背もたれにして、両足を開いたまままっすぐ伸ばし、遥がその両足の間に挟まれる体勢になった。遥の顔の前には、まだギンギンに勃ったままの一翔のチンコがそびえ立っている。一翔が、〔ほら、遥ちゃん。〕っていうと、遥も今度は何も言わずに、上半身を起こして一翔のチンコを舐めはじめた。僕はそれを見ながら腰を動かしている。一翔は、〔そうそう、すごいよ遥ちゃん。〕って言いながら、遥の髪の毛を耳にかけてあげた。 後ろからでも遥の顔や舌の動きがはっきり見えた。
2015/10/13
中11 〖家庭教師の誤算 第15回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第15回〗
〖第14回〗
角倉香澄の頭が揺れるたびに動く、濡れて光った香澄の割れ目が僕(二宮直記)の目の前にあって、僕は香澄の細い腰を引き寄せると合わせ目を掻き分けるようにして膣口へと舌を差し込んだ。『んーっ!』香澄は僕のペニスを口に含んだまま喉の奥から声をあげる。
どちらが相手を先に逝かせるか競争になったが、失神するほどのアクメを感じた後の香澄が次の絶頂に抗う術はなかった。香澄はもうペニスを口に含んでいられなくて、ひたすら僕の愛撫に身を委ねていた。
『あ、あ、あ、あ、あ。』
香澄が昇り詰める瞬間に、刺激をやめて引き戻すことを何度か繰り返すと香澄はついに僕の前に屈した。
『先生、お願い!』
「どうして欲しい?」
『ねぇ、お願い、意地悪しないで・・・先生。』
「香澄がして欲しいようにしてあげるよ。」
普段から香澄にはやりこめられているので、僕は少し意地悪がしたくなって言ってみた。
すると、香澄は観念したかのように、切羽詰った声で僕にこう言った。
『先生、もう逝きたいの!お願いだから、逝かせて!もう、挿れて!』
僕は香澄の股座(またぐら)から身体を起こして四つん這いのままの香澄の後ろに膝立ちになると、すばやくコンドームを装着すると一気に後ろから香澄に押し込んだ。
『あぁ、これよ・・・。先生、これが欲しかったの!』
挿れるだけ挿れて僕が動かずにいると、香澄は無意識のうちに自分から腰を前後に動かして快楽を貪(むさぼ)った。
『先生、思いっきり強くして!』
リクエストに応えて僕は香澄の腰に手をやると、自分の腰を激しく打ちつける。“パン、パン、パン、パン、パン。”僕が腰を突き出すたびに香澄のお尻に打ち付けられる音が響いた。
『あーっ、もうダメ!逝っちゃう、逝っちゃう、逝っちゃうよ、逝っちゃうよ、逝くぅー、あぁーっ、逝くぅーっ!!!」
香澄の中が激しく収縮して僕のペニスにものすごい締め付けが伝わってくる。お尻を突き上げたまま香澄が枕に顔を突っ伏して、その日二度目の失神をしたとき、僕も大量の精液をコンドームの中に放出した。
もの凄い快感と征服感が僕を支配する。香澄の身体を横に倒してやってベッドに寝かせると、僕も添い寝をして僕たちは再び眠りに墜ちた。そして、その日を境に香澄の態度が一変した。
セックスで僕が意地悪をすればするほど香澄の快楽は増し、従順さが増していった。
『私、“先生中毒”になっちゃったよ。』
そう言って猫のように身体を擦り付けてきて、キスをせがんでくるのだった。
2015/10/17
〖第14回〗
角倉香澄の頭が揺れるたびに動く、濡れて光った香澄の割れ目が僕(二宮直記)の目の前にあって、僕は香澄の細い腰を引き寄せると合わせ目を掻き分けるようにして膣口へと舌を差し込んだ。『んーっ!』香澄は僕のペニスを口に含んだまま喉の奥から声をあげる。
どちらが相手を先に逝かせるか競争になったが、失神するほどのアクメを感じた後の香澄が次の絶頂に抗う術はなかった。香澄はもうペニスを口に含んでいられなくて、ひたすら僕の愛撫に身を委ねていた。
『あ、あ、あ、あ、あ。』
香澄が昇り詰める瞬間に、刺激をやめて引き戻すことを何度か繰り返すと香澄はついに僕の前に屈した。
『先生、お願い!』
「どうして欲しい?」
『ねぇ、お願い、意地悪しないで・・・先生。』
「香澄がして欲しいようにしてあげるよ。」
普段から香澄にはやりこめられているので、僕は少し意地悪がしたくなって言ってみた。
すると、香澄は観念したかのように、切羽詰った声で僕にこう言った。
『先生、もう逝きたいの!お願いだから、逝かせて!もう、挿れて!』
僕は香澄の股座(またぐら)から身体を起こして四つん這いのままの香澄の後ろに膝立ちになると、すばやくコンドームを装着すると一気に後ろから香澄に押し込んだ。
『あぁ、これよ・・・。先生、これが欲しかったの!』
挿れるだけ挿れて僕が動かずにいると、香澄は無意識のうちに自分から腰を前後に動かして快楽を貪(むさぼ)った。
『先生、思いっきり強くして!』
リクエストに応えて僕は香澄の腰に手をやると、自分の腰を激しく打ちつける。“パン、パン、パン、パン、パン。”僕が腰を突き出すたびに香澄のお尻に打ち付けられる音が響いた。
『あーっ、もうダメ!逝っちゃう、逝っちゃう、逝っちゃうよ、逝っちゃうよ、逝くぅー、あぁーっ、逝くぅーっ!!!」
香澄の中が激しく収縮して僕のペニスにものすごい締め付けが伝わってくる。お尻を突き上げたまま香澄が枕に顔を突っ伏して、その日二度目の失神をしたとき、僕も大量の精液をコンドームの中に放出した。
もの凄い快感と征服感が僕を支配する。香澄の身体を横に倒してやってベッドに寝かせると、僕も添い寝をして僕たちは再び眠りに墜ちた。そして、その日を境に香澄の態度が一変した。
セックスで僕が意地悪をすればするほど香澄の快楽は増し、従順さが増していった。
『私、“先生中毒”になっちゃったよ。』
そう言って猫のように身体を擦り付けてきて、キスをせがんでくるのだった。
2015/10/17
中24『愛の絆(きずな)』 第7回
中24『愛の絆(きずな)』 第7回
稲沢詩音(しおん:28歳)は、諸口惣一(そういち:40歳)の魂胆にようやく気が付き悲鳴をあげた。上半身は身動きすることもできないほど、固められている。何と愚かで何と無防備な姿を晒していたのか・・・・後悔しても・・・もう遅いかも・・。
〔詩音くん・・・これは、俺が約束を履行するための担保だよ。絶対に悪いようにはしないから・・・ね。〕
それだけ言うと、諸口は詩音の唇に自分の唇を強引に重ねていく。堅く口元を閉ざす女の抵抗をあざ笑うかのように、舌をねじ込もうとする。さらにショーツの上から愛撫を繰り返していた右手が、素早くブラウスのボタンを外し始めた。
〔詩音くんが黙ってさえすれば、旦那にも知られることはない。君には代わりに援助しよう。それで、お金のことは間違いなく解決するんだ・・・いい話じゃないかな?〕
ブラウスのボタンを外し終えた右手が、ブラジャーの中に入り込み詩音の乳房を握り締めた。そして、仰け反る(のけぞる)首筋に男の舌が這い回る。
『あぁ、嫌ぁぁん!』
イヤイヤと首を振り続ける詩音の表情に、諸口の口元は緩み。左腕の中に詩音の頭部をしっかりと抱え込むと、甘露な女の舌を吸い出した。右手はブラジャーを押し上げ、剥き出しになった豊満な乳房の頂を甚振(いたぶ)っている。(それにしても、思った以上に良い肢体をしていやがる・・この女、表情もいいし・・・この泣き声は辛抱堪らん・・・さぁ、もう一押しだ。)
〔詩音くん・・・もうひとつ助け舟をだしてあげよう。旦那さんを雇ってあげる・・・今のこの不景気じゃ、就職先を見つけるのは大変だぞ。〕
『夫を・・・夫を雇って下さる?』
〔ああ、そうだ・・・夫婦揃ってここに勤める・・・いい話だろ?〕
『はい・・・そうしていただければ、大変有難いですが・・・。』
〔うーん・・そうだよね・・・しかし、それには俺のコレとご対面してもらわないとな・・。〕
『ああぁぁ・・それは嫌、嫌・・。』
詩音の乳房を弄っていた諸口の右手が、ショーツの中に滑り込む。恥毛を撫で上げ、女の源泉を甚振りだす。
『それは・・それだけはできません・・・主人を裏切ることなどできません。』
〔泣かせるねぇ!旦那さんのために操を守るか、しかし今の時代そんな観念は捨てたほうがいい。これは、裏切りなんかじゃない、妻の内助の功だよ・・生活防衛のためだろ・・・詩音くん。〕
『嫌です。できません・・・絶対に・・・いやぁーん。』
〔ふん・・・そうは言っても詩音くんの下の口はもっと、もっとって誘っているぞ・・。〕
『あっあっ・・・あん・・・やめてぇ!』
〔うおっ!いい声だねぇ・・ほれ、ほれ、俺の指をこんなに締め付けてくる。ははぁーん・・・この様子じゃ、詩音くん、ひょっとして旦那さんとはご無沙汰なんだろ?違うか・・。〕
『嫌、いやぁーん!』
〔図星か・・・はははは、当たりか・・・詩音くん。なんと勿体無いことをするのか、今の若い夫婦は・・・・。〕
蜜汁をたっぷりと浴びた男の指が、女陰の中を激しく暴れまわる。頃合い良しと、諸口は詩音のショーツを降ろしにかかった。諸口は十分に心得ている・・・貞淑で初心な詩音のような人妻ほど、犯ってしまえば・・・旦那に話すことなどできずに、後は言いなりと・・・。
2015/10/19
稲沢詩音(しおん:28歳)は、諸口惣一(そういち:40歳)の魂胆にようやく気が付き悲鳴をあげた。上半身は身動きすることもできないほど、固められている。何と愚かで何と無防備な姿を晒していたのか・・・・後悔しても・・・もう遅いかも・・。
〔詩音くん・・・これは、俺が約束を履行するための担保だよ。絶対に悪いようにはしないから・・・ね。〕
それだけ言うと、諸口は詩音の唇に自分の唇を強引に重ねていく。堅く口元を閉ざす女の抵抗をあざ笑うかのように、舌をねじ込もうとする。さらにショーツの上から愛撫を繰り返していた右手が、素早くブラウスのボタンを外し始めた。
〔詩音くんが黙ってさえすれば、旦那にも知られることはない。君には代わりに援助しよう。それで、お金のことは間違いなく解決するんだ・・・いい話じゃないかな?〕
ブラウスのボタンを外し終えた右手が、ブラジャーの中に入り込み詩音の乳房を握り締めた。そして、仰け反る(のけぞる)首筋に男の舌が這い回る。
『あぁ、嫌ぁぁん!』
イヤイヤと首を振り続ける詩音の表情に、諸口の口元は緩み。左腕の中に詩音の頭部をしっかりと抱え込むと、甘露な女の舌を吸い出した。右手はブラジャーを押し上げ、剥き出しになった豊満な乳房の頂を甚振(いたぶ)っている。(それにしても、思った以上に良い肢体をしていやがる・・この女、表情もいいし・・・この泣き声は辛抱堪らん・・・さぁ、もう一押しだ。)
〔詩音くん・・・もうひとつ助け舟をだしてあげよう。旦那さんを雇ってあげる・・・今のこの不景気じゃ、就職先を見つけるのは大変だぞ。〕
『夫を・・・夫を雇って下さる?』
〔ああ、そうだ・・・夫婦揃ってここに勤める・・・いい話だろ?〕
『はい・・・そうしていただければ、大変有難いですが・・・。』
〔うーん・・そうだよね・・・しかし、それには俺のコレとご対面してもらわないとな・・。〕
『ああぁぁ・・それは嫌、嫌・・。』
詩音の乳房を弄っていた諸口の右手が、ショーツの中に滑り込む。恥毛を撫で上げ、女の源泉を甚振りだす。
『それは・・それだけはできません・・・主人を裏切ることなどできません。』
〔泣かせるねぇ!旦那さんのために操を守るか、しかし今の時代そんな観念は捨てたほうがいい。これは、裏切りなんかじゃない、妻の内助の功だよ・・生活防衛のためだろ・・・詩音くん。〕
『嫌です。できません・・・絶対に・・・いやぁーん。』
〔ふん・・・そうは言っても詩音くんの下の口はもっと、もっとって誘っているぞ・・。〕
『あっあっ・・・あん・・・やめてぇ!』
〔うおっ!いい声だねぇ・・ほれ、ほれ、俺の指をこんなに締め付けてくる。ははぁーん・・・この様子じゃ、詩音くん、ひょっとして旦那さんとはご無沙汰なんだろ?違うか・・。〕
『嫌、いやぁーん!』
〔図星か・・・はははは、当たりか・・・詩音くん。なんと勿体無いことをするのか、今の若い夫婦は・・・・。〕
蜜汁をたっぷりと浴びた男の指が、女陰の中を激しく暴れまわる。頃合い良しと、諸口は詩音のショーツを降ろしにかかった。諸口は十分に心得ている・・・貞淑で初心な詩音のような人妻ほど、犯ってしまえば・・・旦那に話すことなどできずに、後は言いなりと・・・。
2015/10/19
中14〖恋に恋した妻〗PART20
中14〖恋に恋した妻〗PART20
妻(波戸咲希:はと・さき29歳)の返信には続きがあった。
≪だから哲平君とのは余計に衝撃的だったな。≫
僕(波戸真一:しんいち29歳)は溜息をつきながら、若干震える手でメールを続行する。
「ぼくのどんなところが良かった?」
≪やーだ。そんなの言えない。≫
「お願い。いいじゃん。言ってよ。」僕は後輩の河野哲平(こうの・てっぺい:27歳)になりきります。
≪もー。激しいし。すごく硬かった。上手いし。以上。馬鹿!≫
「何が?」
≪うるさい!≫
「またしたい?」
≪それはだめ!≫
「何で?」
≪今でも少し残っているからね。君の感触が・・。≫
「もっと残したいんだけど。」
≪それがいやなのよ。≫
「最近先輩とはしてるの?」
≪してるよ。≫
「僕の感じがまだ残っているんだよね?」
≪あー。うん・・。≫
「それで本当に気持ち良いの?」
≪別にそれだけが夫婦生活じゃないよ。≫
「不満じゃないんだ。」
≪当たり前でしょ。夫婦っていうのはそういうもんなの。≫
「性欲的には不満だよね?自分でやったりするの?」
≪はいはい。おやすみなさい。≫
その返信を見て少し安心した僕は、その日はもうそれでメールを止めようと思った。しかし、頭に浮かんだアイデアを咄嗟に提案をしていた。「これから先輩とする時は、ぼく(哲平)のこと考えてやってよ。目を瞑ってさ。そうしたら気持ち良くなるよ?」と最後にそうメールをすると、その日にはもう返信がなかった。
僕(真一)は書斎から出て、咲希を誘おうかどうか迷う。リビングに行くと、いつもと変わらない妻がいた。笑顔で、『一緒にアイスを食べようよ。』と腕を絡めてくる。その後は、結局自分のほうからは誘えなかった。自分からメールで提案しときながら、実際にそうされたらと思うと怖くなる。でも、そうなってほしい。そうされたい。という二律相反する期待もあった。
2015/10/20
妻(波戸咲希:はと・さき29歳)の返信には続きがあった。
≪だから哲平君とのは余計に衝撃的だったな。≫
僕(波戸真一:しんいち29歳)は溜息をつきながら、若干震える手でメールを続行する。
「ぼくのどんなところが良かった?」
≪やーだ。そんなの言えない。≫
「お願い。いいじゃん。言ってよ。」僕は後輩の河野哲平(こうの・てっぺい:27歳)になりきります。
≪もー。激しいし。すごく硬かった。上手いし。以上。馬鹿!≫
「何が?」
≪うるさい!≫
「またしたい?」
≪それはだめ!≫
「何で?」
≪今でも少し残っているからね。君の感触が・・。≫
「もっと残したいんだけど。」
≪それがいやなのよ。≫
「最近先輩とはしてるの?」
≪してるよ。≫
「僕の感じがまだ残っているんだよね?」
≪あー。うん・・。≫
「それで本当に気持ち良いの?」
≪別にそれだけが夫婦生活じゃないよ。≫
「不満じゃないんだ。」
≪当たり前でしょ。夫婦っていうのはそういうもんなの。≫
「性欲的には不満だよね?自分でやったりするの?」
≪はいはい。おやすみなさい。≫
その返信を見て少し安心した僕は、その日はもうそれでメールを止めようと思った。しかし、頭に浮かんだアイデアを咄嗟に提案をしていた。「これから先輩とする時は、ぼく(哲平)のこと考えてやってよ。目を瞑ってさ。そうしたら気持ち良くなるよ?」と最後にそうメールをすると、その日にはもう返信がなかった。
僕(真一)は書斎から出て、咲希を誘おうかどうか迷う。リビングに行くと、いつもと変わらない妻がいた。笑顔で、『一緒にアイスを食べようよ。』と腕を絡めてくる。その後は、結局自分のほうからは誘えなかった。自分からメールで提案しときながら、実際にそうされたらと思うと怖くなる。でも、そうなってほしい。そうされたい。という二律相反する期待もあった。
2015/10/20
中11 〖家庭教師の誤算 第16回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第16回〗
松本香澄は第一志望の大学に見事に合格し、彼女の見せた自信が嘘や強がりではなかったことが証明される。香澄は僕(二宮直記)が通う大学も受験をしていたが、こちらは滑り止めだった。少なくとも僕はそう思っていた。
ところが両方の大学にも受かった後、なぜか香澄は、『偏差値の高い方が滑り止めで、実は先生(僕)の大学が本命だよ。』と教えてくれた。
「どうしてそうなの?」
『決まってるじゃん。わたし先生と同じところに行くって決めていたんだもん。』
「でも、そんなのもったいないよ。」
『先生のいない学校へ行ったって意味ないもん。それにね・・・。』
香澄は言葉を続けた。
『あっちの大学を受けたのは、先生の敵討ちだもん。』
結局、香澄は偏差値の高い方は落ちたことにして、僕の通う大学を選んだ。それでも香澄のご両親は香澄が大学に合格したというだけで喜んでくれた。ご丁寧に[これも二宮先生の熱心なご指導の賜物です。]とさえお礼を述べられた。
『ほらね、最初から期待してないから、すごく喜んでくれているでしょう?』
ご両親の喜びようは尋常ではなくて、特別にボーナスまでもらってしまった。
「こんなのもらえないよ。」
香澄に言うと、いつもの悪戯っぽい目をして笑って言った。
『いいの、いいの。あの人たちはあれでご機嫌なんだから、もらっておいてあげてよ。』
そう言われてしまうと返上するとも言い出せずに、僕はそのお金を香澄との将来のためにとっておくことにする。
高校の卒業式の日、香澄がボストンバッグを抱えて僕の下宿にやってきた。
『先生、今日は泊まって行っていい?』
「えっ?」
『ダメなの?』
「いや、でも、うちには何と言ってきたの?」
『今日は高校最後の日だから、友達の家でオール(ナイト)になるって言ってきた。』
もう何度も週末を一日中一緒に過ごしてきていたので、『一晩泊まる』と言ったってどうってことないと言えばどうってことないのだけど、僕はお泊りと聞くと何だかワクワクした。
それに香澄が学校の制服を着ているのも何だか興奮した。『今日は私が家のことをするからね。』と一応女の子らしく殊勝なことを言ってくる。
香澄はトートバッグを片方の腕にぶら下げながら空いている方の腕を僕の腕に絡めて来て、僕たちは商店街に買い物に出かけた。『今日は私の卒業祝いだから、お肉にしよう!』早速、香澄の両親から頂いたボーナスを使うときが来たと思い、「よし、高級な肉を買おう。僕がお金をだすよ。お祝いだもの。」、『ねぇ、先生、ワインも買ってもいいかな?』
2015/10/23
松本香澄は第一志望の大学に見事に合格し、彼女の見せた自信が嘘や強がりではなかったことが証明される。香澄は僕(二宮直記)が通う大学も受験をしていたが、こちらは滑り止めだった。少なくとも僕はそう思っていた。
ところが両方の大学にも受かった後、なぜか香澄は、『偏差値の高い方が滑り止めで、実は先生(僕)の大学が本命だよ。』と教えてくれた。
「どうしてそうなの?」
『決まってるじゃん。わたし先生と同じところに行くって決めていたんだもん。』
「でも、そんなのもったいないよ。」
『先生のいない学校へ行ったって意味ないもん。それにね・・・。』
香澄は言葉を続けた。
『あっちの大学を受けたのは、先生の敵討ちだもん。』
結局、香澄は偏差値の高い方は落ちたことにして、僕の通う大学を選んだ。それでも香澄のご両親は香澄が大学に合格したというだけで喜んでくれた。ご丁寧に[これも二宮先生の熱心なご指導の賜物です。]とさえお礼を述べられた。
『ほらね、最初から期待してないから、すごく喜んでくれているでしょう?』
ご両親の喜びようは尋常ではなくて、特別にボーナスまでもらってしまった。
「こんなのもらえないよ。」
香澄に言うと、いつもの悪戯っぽい目をして笑って言った。
『いいの、いいの。あの人たちはあれでご機嫌なんだから、もらっておいてあげてよ。』
そう言われてしまうと返上するとも言い出せずに、僕はそのお金を香澄との将来のためにとっておくことにする。
高校の卒業式の日、香澄がボストンバッグを抱えて僕の下宿にやってきた。
『先生、今日は泊まって行っていい?』
「えっ?」
『ダメなの?』
「いや、でも、うちには何と言ってきたの?」
『今日は高校最後の日だから、友達の家でオール(ナイト)になるって言ってきた。』
もう何度も週末を一日中一緒に過ごしてきていたので、『一晩泊まる』と言ったってどうってことないと言えばどうってことないのだけど、僕はお泊りと聞くと何だかワクワクした。
それに香澄が学校の制服を着ているのも何だか興奮した。『今日は私が家のことをするからね。』と一応女の子らしく殊勝なことを言ってくる。
香澄はトートバッグを片方の腕にぶら下げながら空いている方の腕を僕の腕に絡めて来て、僕たちは商店街に買い物に出かけた。『今日は私の卒業祝いだから、お肉にしよう!』早速、香澄の両親から頂いたボーナスを使うときが来たと思い、「よし、高級な肉を買おう。僕がお金をだすよ。お祝いだもの。」、『ねぇ、先生、ワインも買ってもいいかな?』
2015/10/23
中24『愛の絆(きずな)』 第8回
中24『愛の絆(きずな)』 第8回
善人面をした遊び人(諸口惣一)に暴力で犯され、私(稲沢詩音)は愛する夫の稲沢信也(31歳)との絆を断ち切られる。貧しいながらも、夫と二人で築いてきた明るい家庭が壊される。人生はお金だけじゃない!もっと大切なものを、なんとしても守らねばならない。
だが詩音(しおん:28歳)は今・・・・強姦寸前、絶体絶命の大ピンチだった。
(どうしよう・・・・・このままでは犯される!何か、何か手立ては?)
〔詩音・・・良い匂いだよ。この香り。この柔らかな感触・・うっは堪らん。〕
諸口が詩音の女陰に鼻先を近づけ、まさにしゃぶり始めようとした時、それまでの詩音の激しい抵抗が止む。
《ふふふふふ・・・こいつ・・・漸く、諦めやがったか・・・。》
『あの・・オーナー・・・こんなふうに犯されるように抱かれるの、私は嫌。せめて最初だけでも、優しく抱いてください・・・ねぇ、お願い。オーナーが約束を守って下さるのなら・・・私、私・・・・・。』
〔・・・それじぁ、からだを担保に出すと言うんだな・・・それに、甘い恋人チックなのがご希望か?嘘じゃないだろうな!〕
『嘘なんかじゃありません・・今の生活は苦しいし、夫の就職など願っても無いこと・・・それに・・オーナーの想像どおり、夫とのセックスでは満足できていないのも事実です。だから、こんなにからだが感じてしまって・・・その代わり、オーナー・・・約束は必ずお願いしますね。』
〔はっきり言うねぇ・・・それにその変わり身の早さ。・・・詩音の旦那が気の毒だ。〕
『酷い!・・・真綿で首をしめ、私のからだに火をつけたのはオーナーじゃないですか?』
〔それはそうだがな・・。〕
『オーナーって・・お金持ちなんでしょう!お願い、最初だけでも私が行ったことのないような高級ホテルでロマンチックに・・・ねぇ。』
〔そうまで言われちゃ、俺も男だ、此処ではやるわけにはいかないな・・・分かった!詩音がビックリするような高級ホテルへ連れてってあげる、そこで・・ふふふ。〕
そう言って、嬉々として諸口が詩音の肢体から離れると、詩音は自分の衣服に早速、着替え始める。それを眺める諸口には、今からホテルへ連れ込む女の仕草が妙に色っぽく見えた。
『ねぇ・・・ブラの後のホックを留めてくださる?』
〔あっ、ああ・・・いいよ。〕
諸口の顔は崩れっぱなしだ。ふふふと笑いながら女の要請に応じていく。
『あぁぁ、あん!・・もう・・・。』
いまや情夫きどりの諸口が、詩音の豊満な乳房を背後から握り締めたのだ。そして正面にまわり、乳房を揉みしだくと項に舌を這わす。諸口は、詩音を改めて抱きしめ唇を奪うと舌を絡めてくる・・・もう、俺の女だな。
『ねぇ~・・・車の中で待っていてくださる?・・・私、少し化粧を直しますから。』
〔ああ、早く来いよ。〕
車のキーを持って店を出て行く諸口には怒りの三角まなこで睨みつける詩音の視線など、有頂天の諸口にはわかるはずもない。・・・車の中で待つこと5分・・そして2本目のタバコに火をつけようとして、気が付く。・・・まさか!・・・いや、やはり遅すぎる・・・遣りやがったな詩音のやつ!
2015/10/24
善人面をした遊び人(諸口惣一)に暴力で犯され、私(稲沢詩音)は愛する夫の稲沢信也(31歳)との絆を断ち切られる。貧しいながらも、夫と二人で築いてきた明るい家庭が壊される。人生はお金だけじゃない!もっと大切なものを、なんとしても守らねばならない。
だが詩音(しおん:28歳)は今・・・・強姦寸前、絶体絶命の大ピンチだった。
(どうしよう・・・・・このままでは犯される!何か、何か手立ては?)
〔詩音・・・良い匂いだよ。この香り。この柔らかな感触・・うっは堪らん。〕
諸口が詩音の女陰に鼻先を近づけ、まさにしゃぶり始めようとした時、それまでの詩音の激しい抵抗が止む。
《ふふふふふ・・・こいつ・・・漸く、諦めやがったか・・・。》
『あの・・オーナー・・・こんなふうに犯されるように抱かれるの、私は嫌。せめて最初だけでも、優しく抱いてください・・・ねぇ、お願い。オーナーが約束を守って下さるのなら・・・私、私・・・・・。』
〔・・・それじぁ、からだを担保に出すと言うんだな・・・それに、甘い恋人チックなのがご希望か?嘘じゃないだろうな!〕
『嘘なんかじゃありません・・今の生活は苦しいし、夫の就職など願っても無いこと・・・それに・・オーナーの想像どおり、夫とのセックスでは満足できていないのも事実です。だから、こんなにからだが感じてしまって・・・その代わり、オーナー・・・約束は必ずお願いしますね。』
〔はっきり言うねぇ・・・それにその変わり身の早さ。・・・詩音の旦那が気の毒だ。〕
『酷い!・・・真綿で首をしめ、私のからだに火をつけたのはオーナーじゃないですか?』
〔それはそうだがな・・。〕
『オーナーって・・お金持ちなんでしょう!お願い、最初だけでも私が行ったことのないような高級ホテルでロマンチックに・・・ねぇ。』
〔そうまで言われちゃ、俺も男だ、此処ではやるわけにはいかないな・・・分かった!詩音がビックリするような高級ホテルへ連れてってあげる、そこで・・ふふふ。〕
そう言って、嬉々として諸口が詩音の肢体から離れると、詩音は自分の衣服に早速、着替え始める。それを眺める諸口には、今からホテルへ連れ込む女の仕草が妙に色っぽく見えた。
『ねぇ・・・ブラの後のホックを留めてくださる?』
〔あっ、ああ・・・いいよ。〕
諸口の顔は崩れっぱなしだ。ふふふと笑いながら女の要請に応じていく。
『あぁぁ、あん!・・もう・・・。』
いまや情夫きどりの諸口が、詩音の豊満な乳房を背後から握り締めたのだ。そして正面にまわり、乳房を揉みしだくと項に舌を這わす。諸口は、詩音を改めて抱きしめ唇を奪うと舌を絡めてくる・・・もう、俺の女だな。
『ねぇ~・・・車の中で待っていてくださる?・・・私、少し化粧を直しますから。』
〔ああ、早く来いよ。〕
車のキーを持って店を出て行く諸口には怒りの三角まなこで睨みつける詩音の視線など、有頂天の諸口にはわかるはずもない。・・・車の中で待つこと5分・・そして2本目のタバコに火をつけようとして、気が付く。・・・まさか!・・・いや、やはり遅すぎる・・・遣りやがったな詩音のやつ!
2015/10/24
中11 〖家庭教師の誤算 第17回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第17回〗
エプロン姿の松本香澄(18歳)は、狭い台所をクルクルと動き回った。既に、勝手知ったる他人の家状態で、香澄は手際良く夕飯の支度を整えて行った。厨房から追い出されて、手持無沙汰になった僕(二宮直記)はテレビを見ているしかなかった。
『できたよ。』
香澄に呼ばれて食卓を見てみると、古いアパートの部屋には不釣り合いな豪華なステーキとボウルに盛ったサラダとカップスープそれと高級なワインが並んでいた。
「すごいご馳走だね。」
『ふふっw、ちょっと頑張っちゃった。』
褒められて気を良くした香澄はご機嫌だった。向かい合って座り、僕たちは食事に手を合わせる。
「いただきます!」
『これも食べてね。』
食卓に着くと、霜降り肉の大きなステーキを前にして、香澄は自分の肉を三等分すると真ん中の一番いいところを僕のお皿に移した。
「いいよ、香澄が食べなよ。」そう言って遠慮したのだけど、香澄は『いいの、いいの。』と言って取り合わなかった。「食べたねぇ、ご馳走さまでした。」満腹のお腹を摩りながら僕が言うと、香澄はワインをグラスに入れてくれる。「香澄ちゃん、おめでとう。」と言うと彼女が涙目になり『ありが・・とう。』と答えた。
酔ってきたので、「今更こんなことを訊くのも何だけど・・・、香澄は、知り合って間もない僕が初めての相手でよかったの?」最初は不思議そうな顔をしていた香澄だったが、直ぐに頭の上に電球がピコンと灯って言った。
『先生のことは前から知っていたよ?』
「えっ?前からって?」
『私が高1と高2の時、時々電車で一緒になっていたのを知らなかった?』
「そうなの?ごめん、全然気づいてなかったよ。」
『ううん。先生はお年寄りや妊婦さんが目の前に立つといつも席を譲ってた。』
「あぁ、それは、お袋に小さい頃に躾けられて、クセみたいなもんなんだ。」
『うん、でも私には新鮮だった。』
香澄が僕のそんなところを見ていたとは驚きだった。
『でもね、高3になった途端先生に会えなくなった。電車の時間を早めても、遅くしてもダメだったわ。』
「あぁ、それは僕が3年になってキャンパスが変わったんだ。」
『うん、先生の大学のこと調べてやっとわかった。だから、学校を一日サボって先生の大学の校門の前で待ってたの・・。』
「僕が登校するかどうかもわからないのに?」
『・・でもそうでもしないと、もう二度と先生に会えないと思った・・・。』
「それで、香澄は僕をみつけたの?」
『もちろん。校門の向かいにコーヒーショップがあるでしょ?』
「あぁ、でも僕はコーヒーを飲まないから入ったことないな。」
『知ってるよ。』
「まるで、探偵だな。」
香澄はまたしても“ふふっ”と笑うと話を続けた。
2015/10/27
エプロン姿の松本香澄(18歳)は、狭い台所をクルクルと動き回った。既に、勝手知ったる他人の家状態で、香澄は手際良く夕飯の支度を整えて行った。厨房から追い出されて、手持無沙汰になった僕(二宮直記)はテレビを見ているしかなかった。
『できたよ。』
香澄に呼ばれて食卓を見てみると、古いアパートの部屋には不釣り合いな豪華なステーキとボウルに盛ったサラダとカップスープそれと高級なワインが並んでいた。
「すごいご馳走だね。」
『ふふっw、ちょっと頑張っちゃった。』
褒められて気を良くした香澄はご機嫌だった。向かい合って座り、僕たちは食事に手を合わせる。
「いただきます!」
『これも食べてね。』
食卓に着くと、霜降り肉の大きなステーキを前にして、香澄は自分の肉を三等分すると真ん中の一番いいところを僕のお皿に移した。
「いいよ、香澄が食べなよ。」そう言って遠慮したのだけど、香澄は『いいの、いいの。』と言って取り合わなかった。「食べたねぇ、ご馳走さまでした。」満腹のお腹を摩りながら僕が言うと、香澄はワインをグラスに入れてくれる。「香澄ちゃん、おめでとう。」と言うと彼女が涙目になり『ありが・・とう。』と答えた。
酔ってきたので、「今更こんなことを訊くのも何だけど・・・、香澄は、知り合って間もない僕が初めての相手でよかったの?」最初は不思議そうな顔をしていた香澄だったが、直ぐに頭の上に電球がピコンと灯って言った。
『先生のことは前から知っていたよ?』
「えっ?前からって?」
『私が高1と高2の時、時々電車で一緒になっていたのを知らなかった?』
「そうなの?ごめん、全然気づいてなかったよ。」
『ううん。先生はお年寄りや妊婦さんが目の前に立つといつも席を譲ってた。』
「あぁ、それは、お袋に小さい頃に躾けられて、クセみたいなもんなんだ。」
『うん、でも私には新鮮だった。』
香澄が僕のそんなところを見ていたとは驚きだった。
『でもね、高3になった途端先生に会えなくなった。電車の時間を早めても、遅くしてもダメだったわ。』
「あぁ、それは僕が3年になってキャンパスが変わったんだ。」
『うん、先生の大学のこと調べてやっとわかった。だから、学校を一日サボって先生の大学の校門の前で待ってたの・・。』
「僕が登校するかどうかもわからないのに?」
『・・でもそうでもしないと、もう二度と先生に会えないと思った・・・。』
「それで、香澄は僕をみつけたの?」
『もちろん。校門の向かいにコーヒーショップがあるでしょ?』
「あぁ、でも僕はコーヒーを飲まないから入ったことないな。」
『知ってるよ。』
「まるで、探偵だな。」
香澄はまたしても“ふふっ”と笑うと話を続けた。
2015/10/27
中14〖恋に恋した妻〗PART21
中14〖恋に恋した妻〗PART21
いつも通り、二人でベッドにはいる。しばらく時間が経ち、もう寝たと思った妻(波戸咲希:はと・さき29歳)が、僕(波戸真一:しんいち29歳)の身体に手が伸ばしてくる。無言で僕に愛撫を続け、布団の中で、衣擦れと、咲希の微かな鼻息だけが響いていた。
暗闇の中で、咲希と僕の目が合う。『いい?』と上半身だけ僕の上にのしかかり、僕の脇腹をさすりながら、上目遣いでそう訊いてきた咲希に対し、情けないことに、覚悟が決まらない僕は、返事を逡巡してしまう。『……疲れてる?』それは心配しているのか、ガッカリしているのか、よくわからない表情の咲希です。僕は覚悟をきめて、咲希を押し倒した。
咲希はいつもより興奮している様子で、薄明かりの中でも、潤んだ瞳に紅潮した頬、そして何より興奮を抑えきれないといった様子の鼻息がありありとわかる。ショーツを脱がすと、うっすらとその股の部分に糸が引いていた。
正常位で挿入すると、咲希はいつも、僕のことをじっと凝視するように見つめながらセックスをする。しばらくはいつも通りだった。そうやって見つめあいながら、キスをしながら正常位、というのが自然に多くなるパターン。その時も初めはそうだった。しかし、数分ほど経つと、咲希の顔には、どう表現していいかわからない表情が浮かび出し始める。悲しそうな、辛そうな、申し訳無さそうな、そんな表情です。やがて咲希はそっと目を閉じた。
それから少しずつ、咲希の様子が明らかに変わっていく。歯を食いしばるように口を開けて、喉の奥で声を我慢するかのように辛そうな顔を浮かべた。しかし、膣内も心なしかぎゅっと僕を締め付ける。その瞬間、咲希は自分でも困惑したように目を開けるが、しばらく潤んだ瞳で僕を見つめると、また辛そうに口を結び、目を閉じた。
さらには僕に気づかれないようにやっていたつもりだろうが、咲希は時折、自分から物足
りなさそうに、腰を下から押し付けてくる。膣内は相変わらず“ぎゅうぎゅう”に締めつけてきて、僕の背中に回った手や足も、強く僕を引きつけて、また今まで聞いたことが無いような『あっあっ!あっあっあっ!』と切なく、そしてリズムカルな喘ぎ声を上げだす。
そしてついにはセックス中に、初めて咲希が『いやぁ!』とか『だめぇ!』と喘いだ。あんな風にセックス中に、明らかに無意識な感じで出たのは多分初めて聞いたと思う。少なくとも、こんなに連呼したのは初めてである。それも、心底気持ちよさそうな、でも何かを嫌がっているような声だった。
目を瞑ったままの咲希に唇を重ねようとすると、触れた瞬間、咲希は嫌がるように首を横に振った。そして咲希は、僕の後頭部に手を当てて引き寄せた思ったら、耳元で『……もっと。』と呟いた。
僕はそれから無我夢中で腰を振り出す。その時もう一度キスを求めたら、今度は応じてくれた。それどころか、これも初めてじゃないかってくらいの激しいディープキスだった。下品とも思えるくらい、咲希の舌は僕の口腔を激しくまさぐってくる。その間、咲希はずっと、頑なまでに瞼を閉じていた。たまに開けても、すぐに気まずそうに僕から目を逸らし、閉じる。それの繰り返しである。
咲希のその明らかに不自然な挙動に、僕は激しく興奮していた。僕に抱かれながらも、他の男を頭に思い浮かべ、こともあろうかそれで普段より興奮している咲希が、愛おしくてたまらない。もう何年も付き合い、さらには結婚して数年経つ咲希に対して、今こそ「僕の女にしたい!」と、激しく欲情した。
ただ流石にショックだったのは、生で挿入していたのだが、僕がイキそうなのを伝えると、咲希は僕の胸を手で押しながら、“すすす”っと腰を引いて、外で出すのを言外に要求してきた。僕が自分の手でしごき、咲希のお腹に射精している様子を、咲希は口に手の甲をあて、肩を上下させて呼吸を整えながら、悲しそうな目で眺めていた。
片付けを終え、一息つくと、咲希はいつも通り“ふっ”と微笑み、無言で唇を重ねてきて、『すごかった。』と、照れくさそうに口にした後、目を逸らしながら『愛している。』と囁いてきた。その晩は、その後もお互いの身体を冗談っぽく突っついたりして、愛情を伝え合いながら、いつの間にか眠っていた。
2015/10/27
いつも通り、二人でベッドにはいる。しばらく時間が経ち、もう寝たと思った妻(波戸咲希:はと・さき29歳)が、僕(波戸真一:しんいち29歳)の身体に手が伸ばしてくる。無言で僕に愛撫を続け、布団の中で、衣擦れと、咲希の微かな鼻息だけが響いていた。
暗闇の中で、咲希と僕の目が合う。『いい?』と上半身だけ僕の上にのしかかり、僕の脇腹をさすりながら、上目遣いでそう訊いてきた咲希に対し、情けないことに、覚悟が決まらない僕は、返事を逡巡してしまう。『……疲れてる?』それは心配しているのか、ガッカリしているのか、よくわからない表情の咲希です。僕は覚悟をきめて、咲希を押し倒した。
咲希はいつもより興奮している様子で、薄明かりの中でも、潤んだ瞳に紅潮した頬、そして何より興奮を抑えきれないといった様子の鼻息がありありとわかる。ショーツを脱がすと、うっすらとその股の部分に糸が引いていた。
正常位で挿入すると、咲希はいつも、僕のことをじっと凝視するように見つめながらセックスをする。しばらくはいつも通りだった。そうやって見つめあいながら、キスをしながら正常位、というのが自然に多くなるパターン。その時も初めはそうだった。しかし、数分ほど経つと、咲希の顔には、どう表現していいかわからない表情が浮かび出し始める。悲しそうな、辛そうな、申し訳無さそうな、そんな表情です。やがて咲希はそっと目を閉じた。
それから少しずつ、咲希の様子が明らかに変わっていく。歯を食いしばるように口を開けて、喉の奥で声を我慢するかのように辛そうな顔を浮かべた。しかし、膣内も心なしかぎゅっと僕を締め付ける。その瞬間、咲希は自分でも困惑したように目を開けるが、しばらく潤んだ瞳で僕を見つめると、また辛そうに口を結び、目を閉じた。
さらには僕に気づかれないようにやっていたつもりだろうが、咲希は時折、自分から物足
りなさそうに、腰を下から押し付けてくる。膣内は相変わらず“ぎゅうぎゅう”に締めつけてきて、僕の背中に回った手や足も、強く僕を引きつけて、また今まで聞いたことが無いような『あっあっ!あっあっあっ!』と切なく、そしてリズムカルな喘ぎ声を上げだす。
そしてついにはセックス中に、初めて咲希が『いやぁ!』とか『だめぇ!』と喘いだ。あんな風にセックス中に、明らかに無意識な感じで出たのは多分初めて聞いたと思う。少なくとも、こんなに連呼したのは初めてである。それも、心底気持ちよさそうな、でも何かを嫌がっているような声だった。
目を瞑ったままの咲希に唇を重ねようとすると、触れた瞬間、咲希は嫌がるように首を横に振った。そして咲希は、僕の後頭部に手を当てて引き寄せた思ったら、耳元で『……もっと。』と呟いた。
僕はそれから無我夢中で腰を振り出す。その時もう一度キスを求めたら、今度は応じてくれた。それどころか、これも初めてじゃないかってくらいの激しいディープキスだった。下品とも思えるくらい、咲希の舌は僕の口腔を激しくまさぐってくる。その間、咲希はずっと、頑なまでに瞼を閉じていた。たまに開けても、すぐに気まずそうに僕から目を逸らし、閉じる。それの繰り返しである。
咲希のその明らかに不自然な挙動に、僕は激しく興奮していた。僕に抱かれながらも、他の男を頭に思い浮かべ、こともあろうかそれで普段より興奮している咲希が、愛おしくてたまらない。もう何年も付き合い、さらには結婚して数年経つ咲希に対して、今こそ「僕の女にしたい!」と、激しく欲情した。
ただ流石にショックだったのは、生で挿入していたのだが、僕がイキそうなのを伝えると、咲希は僕の胸を手で押しながら、“すすす”っと腰を引いて、外で出すのを言外に要求してきた。僕が自分の手でしごき、咲希のお腹に射精している様子を、咲希は口に手の甲をあて、肩を上下させて呼吸を整えながら、悲しそうな目で眺めていた。
片付けを終え、一息つくと、咲希はいつも通り“ふっ”と微笑み、無言で唇を重ねてきて、『すごかった。』と、照れくさそうに口にした後、目を逸らしながら『愛している。』と囁いてきた。その晩は、その後もお互いの身体を冗談っぽく突っついたりして、愛情を伝え合いながら、いつの間にか眠っていた。
2015/10/27
中14〖恋に恋した妻〗PART22
中14〖恋に恋した妻〗PART22
次の日、妻の咲希(さき)の様子はいつもと変わらなかった。僕(波戸真一:はと・しんいち29歳)より早く起きて、朝食と弁当を作り、笑顔で送り出してくれる。しかし、仕事から帰りPCを開くと、偽哲平のフリーメールに、咲希からメールが来ていた。妻の方からメールが来たのは初めてだった。送られていたのは昼間です。
≪今、仕事中だよね?どうせ見てないか。見ていたらサボっているって事だもんね。すぐ返してくれたら嬉しいけど。そう言えば前に言っていた女の子とはどうなったの?≫
「サボってなかったんで、今返信。特に進展は無いよ。」と返す。実際今でも、哲平と彼女の関係はまだ友達以上恋人未満らしい。
≪そっか。えらいえらい。≫
「何で?」
しかし、その日は咲希の返信メールは無かった。
次の日もメールの返信は無く、僕から「もしかして会いたいの?」と送ると、やはりその返信は無かった。それから3日後、妻の咲希からメールが届く。≪わかんない。でもそうなのかも。≫
それは咲希に対する怒りや失望ではなく、興奮する自分に「ヤバイな!」と危機感を覚えた。でもその時点ではもう少しだけ、もう少しだけと好奇心を押さえ切れなかった。そして咲希の本心が知りたかった。
「会おうか?」
≪だめだよ。≫
「僕のことが忘れられないんでしょ?」
≪そうかもだけど。でもだめよ。≫
「正直になったほうが良いんじゃない? 溜め込むのはよくないと思うよ。」
そこからまた二日ほど間があいて、≪正直ね、最近、君のことばかり考えているよ。≫とメールが来る。その間も、僕と咲希は身体を重ねていた。しかし、咲希はやはり目を瞑り、そしてコンドームの着用をお願いしてくる。その二日間。咲希は何を考えていたのだろうか。
「会いたいな。」
≪だめよ。≫
「嫌いになった?」
≪嫌いじゃないけど。≫
「もし会ったらどうされると思うの?」
≪君って意地悪だね。≫
「咲希さんって意地悪をされるのが好きじゃない?」
僕にSっ気は全く無いが、こうして偽メールをしている時は軽く別人格になっているので、これくらいの言葉攻め(という程でもないのだろうが)は出来た。≪そうかも。≫と返信がくる。その直後、咲希から追加のメールで≪やっぱり君が忘れられない。会いたいなって思っちゃう。≫読んだ途端に頭がグラグラした。偽哲平としては歓喜で、本来の僕としては嫉妬で、咲希が好きで好きでおかしくなりそうである。否、もうおかしくなっているのかもしれない。
2015/11/05
次の日、妻の咲希(さき)の様子はいつもと変わらなかった。僕(波戸真一:はと・しんいち29歳)より早く起きて、朝食と弁当を作り、笑顔で送り出してくれる。しかし、仕事から帰りPCを開くと、偽哲平のフリーメールに、咲希からメールが来ていた。妻の方からメールが来たのは初めてだった。送られていたのは昼間です。
≪今、仕事中だよね?どうせ見てないか。見ていたらサボっているって事だもんね。すぐ返してくれたら嬉しいけど。そう言えば前に言っていた女の子とはどうなったの?≫
「サボってなかったんで、今返信。特に進展は無いよ。」と返す。実際今でも、哲平と彼女の関係はまだ友達以上恋人未満らしい。
≪そっか。えらいえらい。≫
「何で?」
しかし、その日は咲希の返信メールは無かった。
次の日もメールの返信は無く、僕から「もしかして会いたいの?」と送ると、やはりその返信は無かった。それから3日後、妻の咲希からメールが届く。≪わかんない。でもそうなのかも。≫
それは咲希に対する怒りや失望ではなく、興奮する自分に「ヤバイな!」と危機感を覚えた。でもその時点ではもう少しだけ、もう少しだけと好奇心を押さえ切れなかった。そして咲希の本心が知りたかった。
「会おうか?」
≪だめだよ。≫
「僕のことが忘れられないんでしょ?」
≪そうかもだけど。でもだめよ。≫
「正直になったほうが良いんじゃない? 溜め込むのはよくないと思うよ。」
そこからまた二日ほど間があいて、≪正直ね、最近、君のことばかり考えているよ。≫とメールが来る。その間も、僕と咲希は身体を重ねていた。しかし、咲希はやはり目を瞑り、そしてコンドームの着用をお願いしてくる。その二日間。咲希は何を考えていたのだろうか。
「会いたいな。」
≪だめよ。≫
「嫌いになった?」
≪嫌いじゃないけど。≫
「もし会ったらどうされると思うの?」
≪君って意地悪だね。≫
「咲希さんって意地悪をされるのが好きじゃない?」
僕にSっ気は全く無いが、こうして偽メールをしている時は軽く別人格になっているので、これくらいの言葉攻め(という程でもないのだろうが)は出来た。≪そうかも。≫と返信がくる。その直後、咲希から追加のメールで≪やっぱり君が忘れられない。会いたいなって思っちゃう。≫読んだ途端に頭がグラグラした。偽哲平としては歓喜で、本来の僕としては嫉妬で、咲希が好きで好きでおかしくなりそうである。否、もうおかしくなっているのかもしれない。
2015/11/05
中11 〖家庭教師の誤算 第18回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第18回〗
『それからは学校が終わると毎日そこに通ったの。』
「コーヒーショップに?」
『そう。そこで先生をずっと見張っていた。』
「大変だったろう?」
『ううん、全然。先生、ほとんど毎日学校に来ていたから。それに先生を見ているうちに私もこの大学に行きたいって思っちゃったの。』
「そうなんだ・・・。それで、家庭教師を?いや、香澄には家庭教師なんて必要なかったはずだよね?」
『先生、自分で質問しておいて、自分で答えないでよぉ。』
そう言って松本香澄(18歳)は面白そうに笑った。
『でも、先生のこともっと知りたかったから、調べて先生が登録している家庭教師の派遣元に頼んだの。』
「よく僕(二宮直記)のところに回って来たね。凄い偶然だよね。」
すると香澄は僕に何かを仕掛けた時にいつも見せる悪戯っぽい笑みを浮かべると言った。
『偶然なんてないよ~。』
「どういうこと?」
香澄は種明かしをするときのマジシャンのように、ふふっと笑って見せて話し始めた。
『だから、先生のスペック(情報)に合うように家庭教師の派遣元に頼んだの。』
「何て頼んだの?」
『数学を教えてくれる人で、先生のバイトが入っていない曜日にして・・・、あとはナイショ。』
僕はすっかり舌を巻いた。
香澄は用意周到に僕を自分のエリアに引き寄せていたのだ。でも、それを知っても僕は嫌な気分にはならなかった。というよりは高校生でそんなことができる香澄のことを純粋に凄いと思った。
「君は凄すぎるよ。」
僕が率直に感想を漏らすと、香澄は肩をちょっとすくめて、茶化すように言った。
『凄いのは、先生のこれです。』
香澄は僕の股間に手を置いて、ゆっくりと香澄の顔が僕に近づいてくる。
軽く唇を合わせたところで僕は香澄の身体をゆっくりとベッドに押し倒すと、香澄の目を覗きこむようにして言った。
「舌を出して!」
『はい。』
香澄はゆっくりと口を開けると、そろそろと舌を伸ばす。それから僕は少し乱暴にそれに吸い付くと、舌の付け根が痛くなるほどに強く吸った。
2015/11/05
『それからは学校が終わると毎日そこに通ったの。』
「コーヒーショップに?」
『そう。そこで先生をずっと見張っていた。』
「大変だったろう?」
『ううん、全然。先生、ほとんど毎日学校に来ていたから。それに先生を見ているうちに私もこの大学に行きたいって思っちゃったの。』
「そうなんだ・・・。それで、家庭教師を?いや、香澄には家庭教師なんて必要なかったはずだよね?」
『先生、自分で質問しておいて、自分で答えないでよぉ。』
そう言って松本香澄(18歳)は面白そうに笑った。
『でも、先生のこともっと知りたかったから、調べて先生が登録している家庭教師の派遣元に頼んだの。』
「よく僕(二宮直記)のところに回って来たね。凄い偶然だよね。」
すると香澄は僕に何かを仕掛けた時にいつも見せる悪戯っぽい笑みを浮かべると言った。
『偶然なんてないよ~。』
「どういうこと?」
香澄は種明かしをするときのマジシャンのように、ふふっと笑って見せて話し始めた。
『だから、先生のスペック(情報)に合うように家庭教師の派遣元に頼んだの。』
「何て頼んだの?」
『数学を教えてくれる人で、先生のバイトが入っていない曜日にして・・・、あとはナイショ。』
僕はすっかり舌を巻いた。
香澄は用意周到に僕を自分のエリアに引き寄せていたのだ。でも、それを知っても僕は嫌な気分にはならなかった。というよりは高校生でそんなことができる香澄のことを純粋に凄いと思った。
「君は凄すぎるよ。」
僕が率直に感想を漏らすと、香澄は肩をちょっとすくめて、茶化すように言った。
『凄いのは、先生のこれです。』
香澄は僕の股間に手を置いて、ゆっくりと香澄の顔が僕に近づいてくる。
軽く唇を合わせたところで僕は香澄の身体をゆっくりとベッドに押し倒すと、香澄の目を覗きこむようにして言った。
「舌を出して!」
『はい。』
香澄はゆっくりと口を開けると、そろそろと舌を伸ばす。それから僕は少し乱暴にそれに吸い付くと、舌の付け根が痛くなるほどに強く吸った。
2015/11/05
中22〚純情〛第2章③ 06
中22〚純情〛第2章③ 06
妻(村田由香:ゆか:26歳)の身長は167センチ、細身とは言えませんが、程よい肉付きです。学生時代、かなり本気でバレーボールを7年間続けていたこともあり、体幹がしっかりしている感じで、かなり“いかり肩”です。その一方で、僕(村田卓司たくじ:29歳)の方は、背は179センチあるものの、色白で、なで肩でした。スポーツは得意なほうでしたが、妻と並ぶと完全に私の方が草食系に見えてしまいます。
由香と佐々木理絵(りえ:28歳)さんを比べると、妻の由香は高身長、人前ではサバサバ系を装っているが、実は気に病む系です。部活で鍛えた脚がコンプレックスでヒールやスカートは滅多にはきません。一方、理絵さんは小柄(155センチ)で元気系、非常にお洒落で、スタイルがいいからミニスカートもよくお似合いです。正反対とまでは言いませんが、タイプが違う感じですね。気はとても良く合うみたいでした。
私と佐々木(高志:たかし:33歳)さんでは、全く体格が違います。性格も佐々木さんの方がおおらかで、私は繊細そうに見られます。自分では男らしい男だと思っているのですが・・・。
いよいよ、金曜日になります・・・・。この日は普段通り、私は(佐々木さんも)会社に出勤しました。もちろん、昨晩も、この日の朝も妻を抱きました。日中、仕事をしていると、急に何だか不安になってきます。落ち着いて自己分析してみると、妻が奪われるという不安ではなく、むしろ理絵さんとどう接したらよいかという不安で、明らかに、理絵さんの前でイイ格好をしようとしている自分がいました。
帰宅をしたら、最初になんて言おうか・・お土産に何かケーキでも買って帰ろうか・・・理絵さんが入浴中に、ワインでも用意しておこうか・・・ワインなんてあったっけ?そうだ寝るときは「先に休んで下さい、僕は仕事があるので」・・とかいった方がカッコいいだろうか・・・などなど・・・・いまさらながら、仕事中にもかかわらず、頭の中で今晩のシミュレーションを繰り返していました。
突然、家にあるコンドームの数も気になりました・・最近、由香との回数が増え、残り少なくなっているかも・・・今朝、箱の中にいくつ残っていたかな?・・・念のために買って帰ろうか・・いや、そんなことしたら、後で妻に何と言い訳をする?・・・。
まるで、高校生が初めて自分の家に彼女を呼ぶときのようです。(由香とは、29歳になるまでは避妊する約束でしたので、この頃は毎回避妊していました。)寝取られフェチなのかというと・・・私自身は違うと思います。確かに、妻の様子を聞いたり想像したりすると興奮しますが、それよりも理絵さんがご自宅に帰られてからどうご主人にお話されているのかを想像した方がはるかに興奮します。
だから、〖寝取られフェチ〗というよりは〖寝取りフェチ〗な方だと思います。精神的にはSですし・・。一方、佐々木さんのご主人は・・・おそらく、“寝取られフェチ”です。ただ、かなり攻撃的な?寝取られフェチですね。
私は結局、あれこれ悩んだ末、普通に帰りました。お土産やワインは普段の私ではないからです。そんなことをしたことが分かればきっと、後で妻に笑われるでしょう・・それくらいなら、普段通り振舞う“男らしさ?”を演出した方が良さそうです。
ただ、コンドームだけは購入しました。使わなければ使わなかったで、月曜日にでも購入してきたと妻に話せば良いだけです。あれこれシミュレーションしたお陰で、帰宅する頃には妙に落ち着いていました。
2015/11/08
妻(村田由香:ゆか:26歳)の身長は167センチ、細身とは言えませんが、程よい肉付きです。学生時代、かなり本気でバレーボールを7年間続けていたこともあり、体幹がしっかりしている感じで、かなり“いかり肩”です。その一方で、僕(村田卓司たくじ:29歳)の方は、背は179センチあるものの、色白で、なで肩でした。スポーツは得意なほうでしたが、妻と並ぶと完全に私の方が草食系に見えてしまいます。
由香と佐々木理絵(りえ:28歳)さんを比べると、妻の由香は高身長、人前ではサバサバ系を装っているが、実は気に病む系です。部活で鍛えた脚がコンプレックスでヒールやスカートは滅多にはきません。一方、理絵さんは小柄(155センチ)で元気系、非常にお洒落で、スタイルがいいからミニスカートもよくお似合いです。正反対とまでは言いませんが、タイプが違う感じですね。気はとても良く合うみたいでした。
私と佐々木(高志:たかし:33歳)さんでは、全く体格が違います。性格も佐々木さんの方がおおらかで、私は繊細そうに見られます。自分では男らしい男だと思っているのですが・・・。
いよいよ、金曜日になります・・・・。この日は普段通り、私は(佐々木さんも)会社に出勤しました。もちろん、昨晩も、この日の朝も妻を抱きました。日中、仕事をしていると、急に何だか不安になってきます。落ち着いて自己分析してみると、妻が奪われるという不安ではなく、むしろ理絵さんとどう接したらよいかという不安で、明らかに、理絵さんの前でイイ格好をしようとしている自分がいました。
帰宅をしたら、最初になんて言おうか・・お土産に何かケーキでも買って帰ろうか・・・理絵さんが入浴中に、ワインでも用意しておこうか・・・ワインなんてあったっけ?そうだ寝るときは「先に休んで下さい、僕は仕事があるので」・・とかいった方がカッコいいだろうか・・・などなど・・・・いまさらながら、仕事中にもかかわらず、頭の中で今晩のシミュレーションを繰り返していました。
突然、家にあるコンドームの数も気になりました・・最近、由香との回数が増え、残り少なくなっているかも・・・今朝、箱の中にいくつ残っていたかな?・・・念のために買って帰ろうか・・いや、そんなことしたら、後で妻に何と言い訳をする?・・・。
まるで、高校生が初めて自分の家に彼女を呼ぶときのようです。(由香とは、29歳になるまでは避妊する約束でしたので、この頃は毎回避妊していました。)寝取られフェチなのかというと・・・私自身は違うと思います。確かに、妻の様子を聞いたり想像したりすると興奮しますが、それよりも理絵さんがご自宅に帰られてからどうご主人にお話されているのかを想像した方がはるかに興奮します。
だから、〖寝取られフェチ〗というよりは〖寝取りフェチ〗な方だと思います。精神的にはSですし・・。一方、佐々木さんのご主人は・・・おそらく、“寝取られフェチ”です。ただ、かなり攻撃的な?寝取られフェチですね。
私は結局、あれこれ悩んだ末、普通に帰りました。お土産やワインは普段の私ではないからです。そんなことをしたことが分かればきっと、後で妻に笑われるでしょう・・それくらいなら、普段通り振舞う“男らしさ?”を演出した方が良さそうです。
ただ、コンドームだけは購入しました。使わなければ使わなかったで、月曜日にでも購入してきたと妻に話せば良いだけです。あれこれシミュレーションしたお陰で、帰宅する頃には妙に落ち着いていました。
2015/11/08
中11 〖家庭教師の誤算 第19回〗
中11 〖家庭教師の誤算 第19回〗
「全部、脱いで!」
『はい。』
松本香澄(かすみ:18歳)は、僕(二宮直記)に指図をされるのがすっかり気に入っていて、素直にパジャマ代わりのTシャツとジャージを脱ぐとブラジャーをつけていなかった香澄は下着一枚の姿になる。
僕も急いで着ているものを脱ぎ捨てて全裸になると、ベッドに仰向けに横になると香澄に次の指示を出した。
「お口でして!」
『はい。』
「香澄、膝を立てて、股を開きなさい!」
『はい。』
「自分の指で一番感じるところを触って。」
『はい。』
「今、どうしているの?」
『そんなの・・・、二宮先生、恥ずかしいです。』
「どうしているのか言いなさい!」
『指で触っています。』
「どこを?」
『私の一番敏感なところ・・・。』
「そこを何て言うか知っているね?」
『二宮先生、もう許して・・・。』
「言わないなら今日はここまでだよ」
『もう先生の意地悪・・・。』
「ここまででいいの?」
香澄が小さく首を振ったので僕は畳みかけた。
「それなら言いなさい!」
『クリ・・・。』
「クリなに?」
『ク、クリトリス・・・、先生、もうお願い・・・、許して。』
僕は更にSの気分で押してみる。
「ダメだよ。そこをどうすれば一番気持ちいいのか、僕に見せて!」
香澄はさっきから指の腹で敏感な突起(クリトリス)を撫でていたがその動きが一層激しくなった。
『あぅ・・・、先生、もうして・・・。』
「どうして欲しいのかを言いなさい!」
『い、入れて欲しい・・・。』
「何を?」
『せ、先生の・・・。』
「何?」
『あ、もうダメ・・・、お願い・・・、先生のペニスを私にください!』
2015/11/10
「全部、脱いで!」
『はい。』
松本香澄(かすみ:18歳)は、僕(二宮直記)に指図をされるのがすっかり気に入っていて、素直にパジャマ代わりのTシャツとジャージを脱ぐとブラジャーをつけていなかった香澄は下着一枚の姿になる。
僕も急いで着ているものを脱ぎ捨てて全裸になると、ベッドに仰向けに横になると香澄に次の指示を出した。
「お口でして!」
『はい。』
「香澄、膝を立てて、股を開きなさい!」
『はい。』
「自分の指で一番感じるところを触って。」
『はい。』
「今、どうしているの?」
『そんなの・・・、二宮先生、恥ずかしいです。』
「どうしているのか言いなさい!」
『指で触っています。』
「どこを?」
『私の一番敏感なところ・・・。』
「そこを何て言うか知っているね?」
『二宮先生、もう許して・・・。』
「言わないなら今日はここまでだよ」
『もう先生の意地悪・・・。』
「ここまででいいの?」
香澄が小さく首を振ったので僕は畳みかけた。
「それなら言いなさい!」
『クリ・・・。』
「クリなに?」
『ク、クリトリス・・・、先生、もうお願い・・・、許して。』
僕は更にSの気分で押してみる。
「ダメだよ。そこをどうすれば一番気持ちいいのか、僕に見せて!」
香澄はさっきから指の腹で敏感な突起(クリトリス)を撫でていたがその動きが一層激しくなった。
『あぅ・・・、先生、もうして・・・。』
「どうして欲しいのかを言いなさい!」
『い、入れて欲しい・・・。』
「何を?」
『せ、先生の・・・。』
「何?」
『あ、もうダメ・・・、お願い・・・、先生のペニスを私にください!』
2015/11/10
中6〖不倫の代償〗第2章3話 11
中6〖不倫の代償〗第2章3話 11
その後も、篠田千遥(ちはる:35歳)のバッグからタバコ,ライターのセットがなくなる事はありません。妻の不貞が確実になる前は、私達夫婦の間にはそれなりの夫婦の営みは週に1度程度はあったと思いますが、それが妻の日帰り添乗の日から営みは皆無となりました。たまに妻から求めてくることはありますが、私(篠田隆弘:38歳)の体がそれを受け付けません。
そんなある日、私はメーカーの新車発表会の為、1泊の予定で東京に出張することになりました。各販売会社から数名が代表で出席をして、一般発表する前の新車を内覧するという内容のものです。
会場には千人を超える販売店の人間にメーカーの職員、それは盛大なものでした。一次会が終わり、地域別の分科会が開かれました。一次会とは一転して、分科会はこじんまりした感じでした。人数も百人足らず、当然地域別ですから知った顔も多く、その中には深田宏美(ひろみ:27歳)さんもいたのです。メーカーの職員と私が会話をしているところに、一人の女性が割り込んできましたが、それは宏美さんでした。
〚お久しぶりです。〛
「お久しぶり。」
前回のことがあるので、少し躊躇している私に宏美さんは、屈託の無い表情で親しげに会話を進めてくれます。今日の新車のことや、営業に関する話など、さすがにお互い営業の仕事柄、仕事の話にはこと欠きません。そのうちメーカーの人間が中座すると、宏美さんがこう切り出しました。
〚この間は、大丈夫でしたか?〛
「本当に失礼しました、醜態を見せてしまって。」
〚そんな事ないですよ。辛いときはお互い様です。〛
「そういって貰えると、少し気が楽になります。」
そうこうするうちに、分科会もおひらきとなり、人も減り始め宏美さんと二人ホテルのラウンジで、コーヒーでもと言うことになり二人で、ラウンジに向かいました。内覧会は、
東京のベイサイドの大型ホテルを借り切り行われたため、同じホテル内の移動で済すむのです。ラウンジは、同じような考えの人間で満席状態でした。それではと、最上階のレストラン,バーと行ってはみたものの、ことごとく満席です。
その時、宏美さんから提案がありました。
〚仕方ありませんから、部屋で飲みなおししませんか?今日はお互い個室ですし、気兼ねなくお話が出来ますよ!〛
「独身女性と二人は、不味くないですか?」
〚何かまずい事でも?篠田さんは下心有りですか?〛
「そんなことはないですよ。それじゃどっちの部屋にしますか?」
さすがに若い女性、じゃんけんで負けた方の部屋、冷蔵庫とルームサービスも、負けた方が持つという提案です。その場でじゃんけんです、負けたのは私でした。(勝負運がありません。)クロークから荷物を受け取ると、各自の部屋の鍵を受け取り私の部屋へ向かいました。
その日初めて入った部屋は、10階に有るオーシャンビューの部屋です。宏美さんは、窓際に駆け寄り海に漂う船の明かりを見て感激していました。この場の雰囲気に照れた私は、宏美さんを茶化します。
「夜の海なんて地元で見慣れているでしょ。」
〚だって、こんな見晴らしのいいところ無いもん。〛
そういえば、岸壁から見る漁火とは大分雰囲気が違うのは事実です。
「宏美さん、なんにする?ビール,日本酒?ワインも有るけど。」
〚何でも、篠田さんは?〛
「ビールかな。」
〚私も同じでいい!〛
缶ビールを二つ持って窓際の応接セットに近付き、1つを宏美さんに渡すと、籐製の椅子に腰を下ろしました。何を話しするでもなく、宏美さんは海を見ているだけでした。私は妻(千遥)のことを考えて、視点の定まらない目で宏美さんの方を見ていました。今思えば、メロドラマの世界です。妻帯者の私が、心に傷を負い自暴自棄の状態で、家を離れ偶然とはいえ高級ホテルの一室で若い女性と飲んでいます。それも二人きり、何も無い方がおかしい状態です。
2015/11/11
その後も、篠田千遥(ちはる:35歳)のバッグからタバコ,ライターのセットがなくなる事はありません。妻の不貞が確実になる前は、私達夫婦の間にはそれなりの夫婦の営みは週に1度程度はあったと思いますが、それが妻の日帰り添乗の日から営みは皆無となりました。たまに妻から求めてくることはありますが、私(篠田隆弘:38歳)の体がそれを受け付けません。
そんなある日、私はメーカーの新車発表会の為、1泊の予定で東京に出張することになりました。各販売会社から数名が代表で出席をして、一般発表する前の新車を内覧するという内容のものです。
会場には千人を超える販売店の人間にメーカーの職員、それは盛大なものでした。一次会が終わり、地域別の分科会が開かれました。一次会とは一転して、分科会はこじんまりした感じでした。人数も百人足らず、当然地域別ですから知った顔も多く、その中には深田宏美(ひろみ:27歳)さんもいたのです。メーカーの職員と私が会話をしているところに、一人の女性が割り込んできましたが、それは宏美さんでした。
〚お久しぶりです。〛
「お久しぶり。」
前回のことがあるので、少し躊躇している私に宏美さんは、屈託の無い表情で親しげに会話を進めてくれます。今日の新車のことや、営業に関する話など、さすがにお互い営業の仕事柄、仕事の話にはこと欠きません。そのうちメーカーの人間が中座すると、宏美さんがこう切り出しました。
〚この間は、大丈夫でしたか?〛
「本当に失礼しました、醜態を見せてしまって。」
〚そんな事ないですよ。辛いときはお互い様です。〛
「そういって貰えると、少し気が楽になります。」
そうこうするうちに、分科会もおひらきとなり、人も減り始め宏美さんと二人ホテルのラウンジで、コーヒーでもと言うことになり二人で、ラウンジに向かいました。内覧会は、
東京のベイサイドの大型ホテルを借り切り行われたため、同じホテル内の移動で済すむのです。ラウンジは、同じような考えの人間で満席状態でした。それではと、最上階のレストラン,バーと行ってはみたものの、ことごとく満席です。
その時、宏美さんから提案がありました。
〚仕方ありませんから、部屋で飲みなおししませんか?今日はお互い個室ですし、気兼ねなくお話が出来ますよ!〛
「独身女性と二人は、不味くないですか?」
〚何かまずい事でも?篠田さんは下心有りですか?〛
「そんなことはないですよ。それじゃどっちの部屋にしますか?」
さすがに若い女性、じゃんけんで負けた方の部屋、冷蔵庫とルームサービスも、負けた方が持つという提案です。その場でじゃんけんです、負けたのは私でした。(勝負運がありません。)クロークから荷物を受け取ると、各自の部屋の鍵を受け取り私の部屋へ向かいました。
その日初めて入った部屋は、10階に有るオーシャンビューの部屋です。宏美さんは、窓際に駆け寄り海に漂う船の明かりを見て感激していました。この場の雰囲気に照れた私は、宏美さんを茶化します。
「夜の海なんて地元で見慣れているでしょ。」
〚だって、こんな見晴らしのいいところ無いもん。〛
そういえば、岸壁から見る漁火とは大分雰囲気が違うのは事実です。
「宏美さん、なんにする?ビール,日本酒?ワインも有るけど。」
〚何でも、篠田さんは?〛
「ビールかな。」
〚私も同じでいい!〛
缶ビールを二つ持って窓際の応接セットに近付き、1つを宏美さんに渡すと、籐製の椅子に腰を下ろしました。何を話しするでもなく、宏美さんは海を見ているだけでした。私は妻(千遥)のことを考えて、視点の定まらない目で宏美さんの方を見ていました。今思えば、メロドラマの世界です。妻帯者の私が、心に傷を負い自暴自棄の状態で、家を離れ偶然とはいえ高級ホテルの一室で若い女性と飲んでいます。それも二人きり、何も無い方がおかしい状態です。
2015/11/11